説明

決済装置及びプログラム

【課題】客にとって不要な情報項目の印字を省略したレシートを発行できるようにする。
【解決手段】決済装置は、領収書媒体を印字発行する印字装置134と、情報を表示する表示装置132とを備える。決済装置は、選択手段133と、発行手段134とを有する。選択手段は、決済後に、領収書媒体に印字する情報項目を選択する選択画面を表示装置に表示し、選択画面における選択操作に応じて領収書媒体に印字する情報項目を選択する。発行手段は、印字装置により、選択手段で選択された情報項目を印字し且つ選択手段で選択されていない情報項目を印字しない領収書媒体を発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、決済装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レシートを印字発行するPOS(Point Of Sales System)端末が一般的に良く知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のPOS端末にあっては、客にとって不要な情報項目の印字を省略したレシートを発行することはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の決済装置は、領収書媒体を印字発行する印字装置と、情報を表示する表示装置とを備える。また、決済装置は、選択手段と、発行手段と、を有する。選択手段は、決済後に、前記領収書媒体に印字する情報項目を選択する選択画面を前記表示装置に表示し、前記選択画面における選択操作に応じて前記領収書媒体に印字する情報項目を選択する。発行手段は、前記印字装置により、前記選択手段で選択された情報項目を印字し且つ前記選択手段で選択されていない情報項目を印字しない領収書媒体を発行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、実施形態に係る決済装置の外観構成を説明するための斜視図である。
【図2】図2は、ディスプレイに表示されるレシート発行メニュー画面の一構成例を説明するための図である。
【図3】図3は、ディスプレイに表示される印字情報選択画面の一構成例を説明するための図である。
【図4】図4は、決済端末のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図5】図5は、決済装置における機能的構成を説明するためのブロック図である。
【図6】図6は、決済装置で実行される全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、図6のステップの詳細な処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、本実施形態の決済装置で発行されるレシートの一構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0007】
なお、以下では、本実施形態の決済装置として、客自身により商品登録操作及び決済操作が行われるセルフ式の決済装置であって、現金による支払いが可能なセルフ式の決済装置の場合について説明する。
【0008】
図1は、実施形態に係る決済装置1の外観構成を説明するための斜視図である。
【0009】
図1に示すように、この決済装置1では、タッチパネル式の液晶ディスプレイ(以下、単に「ディスプレイ」という。)2、スキャナ3、カード挿入口4、レシート発行口5、硬貨投入口6、硬貨排出口7、紙幣投入口8、紙幣排出口9、手持ち式スキャナ10、カメラ11、マイク12、スピーカ13などを備えている。
【0010】
また、この決済装置1の本体ハウジング部(筐体)の一側面(図の右側の面)には、決済前の商品を載置及び計量するための商品載置台14が取り付けられており、他の側面(図の左側の面)側には、決済済みの商品を載置及び計量するための商品載置台15が隣接設置されている。
【0011】
ここで、ディスプレイ2は、操作方法などの各種情報を表示する情報画面を表示するものであり、本実施形態では、レシート発行メニュー画面S1(図2参照)や印字情報選択画面S2(図3参照)などを表示する。
【0012】
図2は、ディスプレイ2に表示されるレシート発行メニュー画面S1の一構成例を説明するための図である。
【0013】
図2に示すように、このレシート発行メニュー画面S1は、レシートRの発行態様を客に選択させるための画面であり、この例のレシート設定画面S1には、全ての情報項目を印字する場合に選択操作される「そのままレシート発行する」選択アイコンI1と、レシートRに印字する情報項目を選択する場合に選択操作される「印字する情報項目を選択する」選択アイコンI2と、レシートを発行しない場合に選択操作される「レシート発行しない」選択アイコンI3などが設けられている。
【0014】
図3は、レシート発行メニュー画面S1の「印字する情報項目を選択する」選択アイコンI2が選択操作された場合にディスプレイ2に表示される印字情報選択画面S2の一構成例を説明するための図である。
【0015】
図3に示すように、この印字情報選択画面S2は、レシートRに印字する情報項目を客に選択させるための画面であり、この例では、第1のレシートイメージP1と、選択アイコン群IGと、第2のレシートイメージP2と、「戻る」選択アイコンI6と、「上記内容でレシートを発行する」選択アイコンI7などを表示する画面である。
【0016】
ここで、第1のレシートイメージP1は、全ての情報項目を印字する場合のレシートイメージ画像を表示する表示領域である。
【0017】
なお、図3の第1のレシートイメージP1の表示例では、全ての情報項目として、「購入商品情報項目」、「合計・支払情報項目」、「電子マネー情報項目」、「ポイント情報項目」などを表示したレシートイメージ画像を表示している場合を示している。
【0018】
選択アイコン群IGは、第1のレシートイメージP1における情報項目毎に設けられた「印字する」選択アイコンI4及び「印字しない」選択アイコンI5を複数表示する表示領域である。なお、選択アイコン群IGは、情報項目毎に、各情報項目の種別を客が認識できるように情報項目を示す文字情報(「購入商品情報項目」など)を表示している。
【0019】
なお、図3の選択アイコン群IGの表示例では、「購入商品情報項目」、「合計・支払情報項目」、「電子マネー情報項目」及び「ポイント情報項目」毎に、「印字する」選択アイコンI4及び「印字しない」選択アイコンI5を表示している場合を示しているとともに、「電子マネー情報項目」のみが、客により「印字する」選択アイコンI4が選択され、他の情報項目(購入商品情報項目、合計・支払情報項目及びポイント情報項目)が、客により「印字しない」選択アイコンI5が選択されている場合を示している。
【0020】
第2のレシートイメージP2は、選択アイコン群IGの各選択アイコンI4、I5の選択状況に応じて、第1のレシートイメージP1で表示されるレシートイメージ画像のうち、印字しない情報項目の表示を省略した場合のレシートイメージ画像を表示する表示領域である。
【0021】
なお、図3の第2のレシートイメージP2の表示例では、選択アイコン群IGにおける「電子マネー情報項目」のみが客により「印字する」選択アイコンI4が選択されていることから、電子マネー情報項目以外の情報項目(購入商品情報項目、合計・支払情報項目及びポイント情報項目)の表示が省略されている場合を示している。
【0022】
「戻る」選択アイコンI6は、レシート発行メニュー画面S1に戻る場合に選択操作されるアイコンである。
【0023】
「上記内容でレシートを発行する」選択アイコンI7は、選択アイコン群IGの選択状況に対応した内容、即ち、第2のレシートイメージP2に表示される内容でレシートRを印字発行する場合に選択操作されるアイコンである。
【0024】
なお、本実施形態においては、第1のレシートイメージP1、選択アイコン群IG及び第2のレシートイメージP2は、表示する情報項目数に応じてイメージ及び選択アイコン群を拡大/縮小して一画面に収まるように表示する。
【0025】
また、この印字情報選択画面S2においては、第1のレシートイメージP1で表示される各情報項目と、それら各情報項目に対応付けられた情報項目毎の選択アイコンI4、I5とを、客が対応関係を視認できる態様で表示するのが好ましい。
【0026】
図1に戻って、スキャナ3は、客により読取窓にかざされた商品に付されたバーコードを読取る読取装置である。また、手持ち式スキャナ10は、客が手持ちで商品のバーコードを読取らせる場合に用いられる読取装置である。
【0027】
カード挿入口4は、クレジットカードや電子マネーカードなどの決済用のカードを挿入する口である。また、レシート発行口5は、チェックアウト業務が全て完了した後に印字発行されるレシートRを排出する口である。また、硬貨投入口6は、決済用の硬貨を投入する口である。また、硬貨排出口7は、釣銭硬貨を排出する口である。また、紙幣投入口8は、決済用の紙幣を投入する口である。また、紙幣排出口9は、釣銭用の紙幣を排出する口である。
【0028】
カメラ11は、CCD(Charge Coupled Device)などのデジタルカメラであり、遠隔地に居るオペレータに見せる客の表情を撮影する撮影装置である。また、マイク12は、客の音声を集音する。スピーカ13は、オペレータの音声やエラー音などの各種音声を出力する。
【0029】
図4は、決済端末1のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0030】
図4に示すように、この決済端末1は、CPU(Central Processing Unit)16と、このCPU16とバスラインBLを介して接続される前記したディスプレイ2、スキャナ3、手持ち式スキャナ10、カメラ11、マイク12、スピーカ13などや、その他、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスク装置)17、RAM(Random Access Memory)18、通信I/F19、タイマ20、硬貨投入ユニット21、紙幣投入ユニット22、硬貨排出ユニット23、紙幣排出ユニット24、未決済側計量ユニット25、決済済側計量ユニット26、プリンタ27、カードリーダライタ28などを備えるとともに、各負荷部に電力を供給する電力供給部29などを備えている。
【0031】
ここで、CPU16は、決済装置1の全体の制御、即ち、各種演算や各構成要素部に対する各種処理を制御するものである。また、HDD17は、決済装置1における各種処理を実行するための制御プログラム、特に、本実施形態では、後述の図6及び図7の処理を実行するための処理プログラムPや、売上ファイルF1などの各種ファイルを記憶するものである。また、RAM18は、入力データや表示データなどの作業中のデータを一時的に記憶したり、決済装置1の起動時にHDD17などから読み出された制御プログラムや売上ファイルF1などを一時的に記憶するものである。
【0032】
通信I/F19は、LAN(Local Area Network)などを介してストアサーバ(不図示)などの外部装置と各種データの送受信を行う。
【0033】
タイマ20は、現在の日時を計時するとともに、特定の時刻からの計時を行う。
【0034】
硬貨投入ユニット21は、硬貨投入口6に投入される硬貨を処理するユニットであり、紙幣投入ユニット22は、紙幣投入口8から投入される紙幣を処理するユニットである。また、硬貨排出ユニット23は、硬貨排出口7から排出される硬貨を処理するユニットであり、紙幣排出ユニット24は、紙幣排出口9から排出される紙幣を処理するユニットである。
【0035】
未決済側計量ユニット25は、商品載置台14に載置された商品の重量を計測し、決済済計量ユニット26は、商品載置台15に載置された商品の重量を計測する。
【0036】
プリンタ27は、決済に係わる各種情報項目を印字したレシートRを発行する。
【0037】
カードリーダライタ28は、カード挿入口4に挿入されたカードに対するデータの読取及び書込み処理を行う。
【0038】
電力供給部29は、コンセントなどの商用電源にプラグなどの差込み器具が接続されることで、商用電源からの電力を各負荷部に必要な電力に変換して供給する。
【0039】
図5は、決済装置1における機能的構成を説明するためのブロック図である。
【0040】
図5に示すように、決済装置1は、機能的構成として、一取引毎の商品登録処理を制御する商品登録制御部110と、一取引毎の決済(会計)処理を制御する決済制御部120と、決済制御部120の決済(会計)処理後のレシートRの印字発行を制御するレシート発行制御部130とを有している。
【0041】
なお、ここでいう一取引とは、例えば、客により、ディスプレイ2に表示される商品登録の開始を宣言する宣言キー(選択アイコン)のタッチ操作が行われ、スキャナ3または手持ち式10による商品の登録処理が行われ、ディスプレイ2に表示される支払合計金額(請求金額)の算出/表示を指示する小計キー(選択アイコン)などのタッチ操作がされるまでの一連の処理のことである。
【0042】
また、レシート発行制御部130は、レシート情報保持部131、画面表示部132、選択操作入力部133、レシート発行部134などを有している。
【0043】
ここで、レシート情報保持部131は、レシートRに印字する情報項目の情報を記憶保持するものであり、通常時にレシートRに印字する一取引に係わる全ての情報項目に関する情報を記憶保持する全情報項目保持部131aと、全情報項目保持部131aに保持される情報項目のうち選択操作入力部133から通知された情報項目の情報のみを保持する選択情報項目保持部131bとを有している。
【0044】
なお、全情報項目保持部131aは、商品登録制御部110から受け取った購入商品情報や、決済制御部120から受け取った合計・支払情報や、電子マネー情報や、ポイント情報などからレシートRに印字する情報項目に関する情報を記憶保持する。
【0045】
画面表示部132は、前記したレシート発行メニュー画面S1及び印字情報選択画面S2をディスプレイ2に表示する。なお、この画面表示部132は、レシート情報保持部131が保持するレシート情報に基づいて印字情報選択画面S2における第1レシートイメージP1及び第2レシートイメージP2の表示を変更する。
【0046】
選択操作入力部133は、ディスプレイ2に表示されたレシート発行メニュー画面S1及び印字情報選択画面S2における選択操作に基づき、画面表示部132に対してレシート発行メニュー画面S1及び印字情報選択画面S2の切り替え表示を指示するとともに、客により選択された情報項目をレシート情報保持部131に通知する。
【0047】
レシート発行部134は、レシート情報保持部131から受け取ったレシート情報に基づいてレシートRをプリンタ27で印字発行する。
【0048】
次に、前記した構成の決済装置1における処理動作について図6〜図8を用いて説明する。
【0049】
なお、図6は、決済装置1で実行される全体的な処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、図6のステップS130のレシート発行処理の詳細な処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【0050】
また、図8は、本実施形態の決済装置1で発行されるレシートRの一構成例を示す図であり、図8(a)が、客が選択した情報項目を印字し且つ客が選択しない情報項目の印字をしないレシートR1を示し、図8(b)が、全ての情報項目を印字したレシートR2を示している。
【0051】
図6において、決済装置1では、まず、ステップS110において、商品登録制御部110が、一取引毎の商品登録処理、即ち、売上ファイルF1への登録処理を実行する。
【0052】
続いて、ステップS120において、決済制御部120が、登録した商品の決済処理を実行する。
【0053】
続いて、ステップS130において、レシート発行制御部130が、客によるレシート発行設定に基づいて、プリンタ27によりレシートRの印字発行処理を実行する。
【0054】
即ち、ステップS130の処理では、図7に示すように、まず、ステップS131において、画面表示部132が、レシート発行メニュー画面S1をディスプレイ2に表示させ、客による選択操作の待受け処理を実行する。
【0055】
ステップS131の処理において、選択操作入力部133が、客による「そのままレシート発行する」選択アイコンI1の選択操作を入力すると、続いて、ステップS132において、レシート発行部134が、全ての情報項目を印字したレシートR2(図8(b)参照)をプリンタ27を用いて発行し、その後、ここでの処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS131の処理において、選択操作入力部133が、客による「レシート発行しない」選択アイコンI3の選択操作を入力すると、プリンタ27によるレシートRの発行を行うことなく、ここでの処理を終了する。
【0057】
また、一方、ステップS131の処理において、選択操作入力部133が、客による「印字する情報を選択する」選択アイコンI2の選択操作を入力すると、続いて、ステップS133において、印字情報選択画面S2をディスプレイ2に表示させ、客による選択操作の待受け処理を実行する。
【0058】
ステップS133の処理において、選択操作入力部133が、選択アイコン群IGの「印字する」選択アイコンI4または「印字しない」選択アイコンI5のいずれかの選択操作を入力すると、続いて、ステップS134において、レシート情報保持部131及び画面表示部132により、当該選択操作された選択アイコン(I4またはI5)の表示を選択状態を表す強調表示に切り替え、一方、選択されていない選択アイコン(I4またはI5)を非選択状態を表す非強調表示に切り替えるとともに、それら各選択アイコン(I4及びI5)の選択状態に応じて表示内容を変更した第2のレシートイメージP2を含む選択画面S2を表示する。
【0059】
また、ステップS133の処理において、客による「上記内容でレシート発行する」選択アイコンI7の選択操作を入力すると、続いて、ステップS135において、レシート発行部134が、選択アイコン群IGの選択アイコンI4及びI5の選択状態に対応した印字内容のレシートR、即ち、客により「印字する」選択アイコンI4が選択された情報項目を印字し、且つ、客により「印字しない」選択アイコンI5が選択された情報項目を印字しないレシートR1(図8(a)参照)をプリンタ27を用いて発行し、ここでの処理を終了する。
【0060】
また、一方、ステップS133の処理において、客による「戻る」選択アイコンI6の選択操作を入力すると、ステップS131に移行して以下同様の処理を行う。
【0061】
以上説明した実施形態によれば、客にとって必要な情報項目を印字し且つ客にとって不要な情報項目を印字しないレシートを発行することができる。また、前記した実施形態によれば、客にとって不要な情報項目の印字が省略されることにより、発行するレシートのサイズを小さくすることができ、資源の節約を図ることができる。
【0062】
以上、例示的な実施形態に基づいて説明したが、本実施形態は、前記した実施形態により限定されるものではない。
【0063】
例えば、前記した実施形態では、レシートRに印字する情報別に、印字する/印字しないのいずれかを選択するための選択アイコンとして、「印字する」選択アイコンI4と、「印字しない」選択アイコンI5との2つを備える形態について説明したが、これ以外にも、客による選択操作が行われる毎に、「印字する」/[印字しない]の文字情報を交互に表示するような選択アイコンを備える形態とすることも可能である。
【0064】
また、前記した実施形態では、第1のレシートイメージP1に、実際に商品登録及び決済が行われた一取引に係わる決済情報を表示する態様について説明したが、これ以外にも、例えば、客が実際に購入した情報項目に対応する数の情報項目を有するサンプルイメージを選択的に表示するような構成とすることも可能である。
【0065】
また、前記した実施形態では、第1のレシートイメージP1においては、表示する情報項目数に応じてイメージ及び選択アイコン群を拡大/縮小して一画面に収まるように表示する形態について説明したが、これ以外にも、例えば、レシートイメージの表示サイズは固定にしておき、スクロールボタンアイコンを表示させて、客のスクロール操作に基づいて、レシートイメージ及び選択アイコン群の各選択アイコンI4、I5を、上下方向にスクロール表示する形態とすることも可能である。
【0066】
また、前記した実施形態では、第2のレシートイメージP2においては、選択アイコン群IGの客の選択状況に応じてレシートイメージのサイズを変更して表示する形態について説明したが、これ以外にも、例えば、サイズは変えずに、印字する情報の表示/非表示だけを行うような形態とすることも可能である。
【0067】
また、前記した実施形態では、レシート発行メニュー画面S1の「印字する情報を選択する」選択アイコンI2が選択された場合にディスプレイ2に表示される印字情報選択画面S2の選択アイコン群IGを用いて、レシートRに印字する情報を客に選択させる形態について説明したが、これ以外にも、例えば、「そのままレシート発行する」選択アイコンと、「レシート発行しない」選択アイコンと、「電子マネー情報のみ印字する」などの情報項目毎に設けられた「○○情報のみ印字する」という複数の選択アイコンを備える画面を用いて、レシートRに印字する情報を客に選択させる形態とすることも可能である。
【0068】
また、前記した実施形態では、第1のレシートイメージP1及び第2のレシートイメージP2を表示する印字情報選択画面S2を利用する形態について説明したが、これ以外にも、例えば、第1のレシートイメージP1及び第2のレシートイメージP2のいずれか一方のみを表示する選択画面としたり、両イメージを表示しない選択画面としたりすることも可能である。
【0069】
また、前記した実施形態では、現金タイプの決済装置の場合について説明したが、これ以外にも、例えば、キャッシュレスタイプ、即ち、クレジットカードや電子マネーカードなどのみの決済に対応した決済装置とすることも可能である。
【0070】
なお、前記したキャッシュレスタイプの決済装置においては、電子マネー情報項目が一つではなく、電子マネーカードの種類に応じて複数個表示し、それらの中から客に選択させることができるようにする。
【0071】
また、前記した実施形態では、セルフ式の決済装置の場合について説明したが、これ以外にも、店員による商品登録操作及び決済操作が行われる決済装置とすることも可能である。
【0072】
また、前記した実施形態では、ディスプレイ2に表示する選択画面(レシート発行メニュー画面S1及び印字情報選択画面S2)を利用してレシートRに印字する情報項目を選択させる形態について説明したが、これ以外にも、例えば、予め印字する情報項目毎に割り当てられた押しボタン式のキーなどを設け、その押しボタン式のキーの押下操作に応じてレシートRに印字する情報項目を変更するような形態とすることも可能である。
【0073】
また、前記した実施形態の決済装置1で実行される処理プログラムP1は、ROMなどの記憶手段に予め組み込むように提供しても良いし、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD、USB(Universal Serial Bus)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良いし、インターネットなどのネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
【0074】
その他、前記した実施形態における決済装置の外観、ハードウェア構成及びソフトウェア構成や、ディスプレイに表示される画面構成や、処理手順などは、単なる例として記載したものであり、本実施形態は、これらにより限定されない。
【符号の説明】
【0075】
1 決済端末
2 ディスプレイ
S1 レシート発行メニュー画面
S2 印字情報選択画面
R、R1、R2 レシート(領収書媒体)
I1〜I7 選択アイコン
IG 選択アイコン群
P1 第1のレシートイメージ
P2 第2のレシートイメージ
110 商品登録制御部
120 決済制御部
130 レシート発行制御部(選択手段、発行手段)
131 レシート情報保持部
132 画面表示部
133 選択操作入力部(選択手段)
134 レシート発行部(発行手段)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】
【特許文献1】特開2005−56143号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
領収書媒体を印字発行する印字装置と、情報を表示する表示装置とを備える決済装置であって、
決済後に、前記領収書媒体に印字する情報項目を選択する選択画面を前記表示装置に表示し、前記選択画面における選択操作に応じて前記領収書媒体に印字する情報項目を選択する選択手段と、
前記印字装置により、前記選択手段で選択された情報項目を印字し且つ前記選択手段で選択されていない情報項目を印字しない領収書媒体を発行する発行手段と、
を有する決済装置。
【請求項2】
前記選択手段は、一取引毎の決済に対応した全ての情報項目を含む領収書媒体のイメージ画像と、前記イメージ画像に含まれる情報項目毎に当該情報項目の印字をする/しないを選択する複数の選択アイコンとを前記選択画面で表示する、請求項1に記載の決済装置。
【請求項3】
前記選択手段は、前記領収書媒体のイメージ画像に含まれる各情報項目と、前記各情報項目に対応付けられた前記選択アイコンとの対応関係が視認できる態様の前記選択画面を表示する、請求項2に記載の決済装置。
【請求項4】
前記選択手段は、前記選択画面で、前記選択アイコンの選択に応じて、印字しない情報項目の表示を省略する領収書媒体のイメージ画像を更に表示する、請求項2または3に記載の決済装置。
【請求項5】
客自身により商品登録操作及び決済操作が行われるセルフ式の決済装置である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の決済装置。
【請求項6】
領収書媒体を印字発行する印字装置と、情報を表示する表示装置とを備える決済装置に実装されるコンピュータを、
決済後に、前記領収書媒体に印字する情報項目を選択する選択画面を前記表示装置に表示し、前記選択画面における選択操作に応じて前記領収書媒体に印字する情報項目を選択する選択手段と、
前記印字装置により、前記選択手段で選択された情報項目を印字し且つ前記選択手段で選択されていない情報項目を印字しない領収書媒体を発行する発行手段と、
して機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−8840(P2012−8840A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−144765(P2010−144765)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】