説明

油中の有機ハロゲン化物検出装置

【課題】PCB等の有機ハロゲン化物が油中に存在する場合にその濃度を迅速に分析することができる油中の有機ハロゲン化物検出装置を提供する。
【解決手段】有機ハロゲン化物検出装置10−1は、有機ハロゲン化物を含有する油11をチャンバ12内に供給する油供給部13と、チャンバ12内の油11に紫外光14を照射する紫外光照射部15と、前記紫外光14の照射により油分子中の塩素原子解離に伴う電磁輻射である蛍光16を発生させ、発生した蛍光16を検出する光検出部17とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油中の有機ハロゲン化物検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来絶縁油として使用されたトランス等はPCB汚染容器とされ、そのPCB汚染容器は確実に処理しなければならないことが義務化された(ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法「PCB特別措置法」、平成13年6月22日法律第65号)。
また、PCBを処理するPCB処理プラント運転のためには、PCB汚染容器の受け入れを迅速に行うことが急務である。
このため、PCB汚染容器がどの程度汚染されているかのPCBの塩素濃度の迅速な把握が必要である。これは、PCB処理施設のPCB油の分解処理運転のための薬剤の投入条件の決定に寄与するからである。
そこで、処理PCB油中の塩素濃度の迅速な分析やモニタリングをすることが切望されている。
【0003】
従来においては、PCBの公定分析がJISに定められている(非特許文献1)。また、燃焼分解法とイオンクロマトグラフ法とを組合せた分析方法が提案されている(非特許文献2)。
【0004】
【非特許文献1】JIS K 0093
【非特許文献2】第70回 有機微量分析研究懇談会シンポジウムP-08硫黄・ハロゲンの自動分析計の開発とその応用:Development of the sulfur and halogen analyzer using combustion-ionchromatography
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来の公定分析では、その分析に3〜5日と長時間を要するという問題がある。また、人間による分析手法であるので、全自動化が不可能である。
また、分析には試料を多量に使用(数mgオーダ)することが求められており、油中塩素に暴露する可能性があり、安全性を厳重にする必要がある。
よって、分析に時間を要せず、安全性が確保された分析手法の出現が切望されている。
【0006】
本発明は、前記問題に鑑み、PCB等の有機ハロゲン化物が油中に存在する場合にその濃度を迅速に分析することができる油中の有機ハロゲン化物検出装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、有機ハロゲン化物を含有する油をチャンバ内に供給する油供給部と、チャンバ内の油に紫外光を照射する紫外光照射部と、紫外光の照射により発生した蛍光を検出する光検出部とを具備することを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置にある。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記光検出部が紫外線の照射光路と同軸又は直交する軸に設置されていることを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置にある。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、前記紫外線照射部がパルスレーザ光源であると共に、光検出部が時間分解測定部を有することを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置にある。
【0010】
第4の発明は、第3の発明において、チャンバ内を1000Pa以下の真空状態とする真空排気部を有することを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置にある。
【0011】
第5の発明は、第4の発明において、前記油供給部が微量油供給部であると共に、チャンバにスキマーを配設し、有機ハロゲン化物を含む油を断熱膨張拡散させる第1の真空排気部を有する第1の部屋と、レーザ光を照射して電子励起させて蛍光を発生させる第2の真空排気部を有する第2の部屋とを有する油中の有機ハロゲン化物検出装置にある。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、有機ハロゲン化物である例えばPCBを簡易迅速に計測することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【実施例1】
【0014】
本発明による実施例1に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置について、図面を参照して説明する。図1は、実施例1に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置を示す概念図である。図1に示すように、本実施例に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置10−1は、有機ハロゲン化物を含有する油11をチャンバ12内に供給する油供給部13と、チャンバ12内の油11に紫外光14を照射する紫外光照射部15と、前記紫外光14の照射により油分子中の塩素原子解離に伴う電磁輻射である蛍光16を発生させ、発生した蛍光16を検出する光検出部17とを具備するものである。
図1中、符号21−1は第1紫外線検出器、21−2は第2紫外線検出器、22−1、22−2は反射レンズ、23はチャンバの窓、24はノイズ光除去部を各々図示する。
【0015】
油11中に紫外光14を照射させ、有機塩素化合物由来の蛍光波長・強度を光検出部17で検出することによって、有機塩素化合物濃度を定量し、塩素濃度を算出することができる。
【0016】
前記紫外線照射部15は、油11に紫外光14を照射し、油分子中の電磁輻射である蛍光を発生させるためのものである。その波長としては、100〜500nm、好適には200〜400nmとするのがよい。
また、その出力としては、0.005〜100W/cm2、好適には0.1〜10W/cm2とするのがよい。
また、紫外線の照射により発生する蛍光波長は200〜500nmである。
発生した蛍光16はチャンバ12の窓23から紫外光14と共に外部に透過する。そして、この紫外光14と蛍光16とが混合されたものから蛍光のみを分離するために、例えばフィルタ等のノイズ光除去部24が設けられている。
【0017】
また、光検出部17としては、例えばフォトダイオード、光電子増倍管、ICCDカメラ等を挙げることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
また、蛍光を検出する光検出部17は、ICCDカメラ、光電子増倍管等を挙げることができる。
【0019】
また、第1紫外光検出器21−1の測定値をI0とし、第2紫外光検出器21−2の測定値をI1とする。各測定値よりI1/I0を測定する。その後、下式(1)に当てはめて、濃度を定量する
1=I0×10-εcl・・・(1)
ここで、式(1)において、εは定数、cは濃度、lはチャンバ12の長さである。
【0020】
なお、紫外光照射部15からの紫外光14の光強度が既知であり、測定中変動することがないとすれば、第1紫外光検出器21−1を設置する必要はない。
【0021】
本実施形態に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置によれば、その分析に要する時間は約10分程度となり、分析時間の大幅な短縮が可能となる。また、公定法による煩雑な手作業による分析操作を必要とせず、安全性が確保される。
【実施例2】
【0022】
本発明による実施例2に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置について、図面を参照して説明する。図2は、実施例2に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置を示す概念図である。なお、実施例1に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置と同一の構成部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。図2に示すように、本実施例に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置10−2は、第1紫外線検出部での検出精度を向上させるために、第1紫外光検出器21−1の設置をチャンバ12の前後とはせず、別光路としたものである。すなわち、空容器25を設置して、反射した紫外光14を反射部22−2で反射させ、空容器25を通過した後の紫外光14を検出するようにしている。同じ形状及び材質のチャンバ容器を通すことで、油による吸収光のみを検出する精度が向上する。
【実施例3】
【0023】
本発明による実施例3に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置について、図面を参照して説明する。図3は、実施例3に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置を示す概念図である。なお、実施例1に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置と同一の構成部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。図3に示すように、本実施例に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置10−3は、光検出部17の設置位置を紫外光14の軸と直交する軸となるようにしている。
これにより、実施例1の油中の有機ハロゲン化物検出装置10−1に比べて紫外光照射部15に起因する迷光除去が可能となる。また、高感度な計測が達成される。
【実施例4】
【0024】
本発明による実施例4に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置について、図面を参照して説明する。図4は、実施例4に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置を示す概念図である。なお、実施例1〜3に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置と同一の構成部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。図4に示すように、本実施例に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置10−4は、実施例1及び2の紫外光照射部15の代わりに、レーザ光源31を設置している。また、時間分解測定部32を光検出部17に設けている。
また、レーザ光源31はパルスレーザであり、発振されたレーザ光33を油に照射し、蛍光を発生させる。併せて蛍光強度の時間変化を測定することによって、有機塩素化合物濃度定量を行うことができる。
【0025】
前記時間分解測定部32は、その時間分解能が0.01〜10psec、好適には0.1〜1psecである。なお、1.0psec=1.0×10-12 secである。
例えば測定部の装置として例えばオシロスコープ、ボックスカー積算器、フォトンカウンタ等を挙げることができる。
また、レーザ光源31は、油中分子にレーザを照射し、電子励起させ蛍光を発生させる例えばパルスレーザ光源を用いる。
ここで、レーザ波長としては、例えば100〜400nm、好適には220〜250nmである。
また、その出力としては、0.05〜10W/cm2、好適には0.1〜1W/cm2とするのがよい。
レーザパルス時間幅は0.01〜1000nsec、好適には1〜10nsecである。1.0nsec=1.0×10-9secである。
【0026】
ここで、蛍光強度の時間変化計測について説明する。
光励起状態(A*状態)の分子(有機ハロゲン化物)数をN(A*)とし、基底状態の分子(有機ハロゲン化物)数をN(A)とすると、式(2)となる。
【0027】
N(A*)=N(A)exp(−Bτ)・・・(2)
ここで、Bは定数である。τは光励起状態(A*状態)における分子(有機ハロゲン化物)の寿命である。前記式(2)中、Bは各分子(有機ハロゲン化物)につき固有である。よって得られた時間変化データから、各分子(有機ハロゲン化物)につきN(A)を算出することが可能となる。
【0028】
例えば、PCBの場合、置換塩素数の少ないPCB(2塩素PCBなど)は、上式中Bの絶対値が小さいため寿命が長く(励起状態に留まる時間が長い)、置換塩素数の多いPCB(5塩素PCBなど)は、上式中Bの絶対値が大きいため、寿命が短い。すなわち、励起状態に留まる時間が短い。
このことから図5に示す太線の実計測データにより得られた蛍光強度時間変化スペクトルを、2塩素PCB強度と5塩素PCB強度のようにフィッティングすることができる。このフィッティング結果から、塩素置換PCB濃度を定量することができる。また、塩素濃度も併せて算出することができる。
【実施例5】
【0029】
本発明による実施例5に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置について、図面を参照して説明する。図6は、実施例5に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置を示す概念図である。なお、実施例1〜3に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置と同一の構成部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。図6に示すように、本実施例に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置10−5は、チャンバ12の内を1000Pa以下の真空状態とする真空排気部45を有するものである。なお、図6においては、図1の有機ハロゲン化物検出装置10−1と同一の構成部材のものは一部省略し、チャンバ12部分を示している。なお、図中符号11aは油が気化して発生したガス、符号46は光検出用窓を図示する。
【0030】
ここで、レーザ光のもつエネルギーにより油滴内分子が電子励起される。その際、励起した有機塩素化合物が他分子・原子と衝突してしまうことがある。この場合、励起した有機塩素化合物がもつエネルギーが失われ(失活)てしまう。このような場合、蛍光強度低下もしくは計測精度の低下がおこる。このような問題を解決するため、チャンバ12内を真空に保持するようにしている。
【0031】
真空に保持した場合、周囲雰囲気ガス密度が低下するため、衝突頻度(確率)が低下する。このため、衝突による光強度低下はなく、計測精度も確保できる。ここで、真空度としては1000Pa以下の真空状態としている。
平均自由行程λ(分子が衝突するまでに進む平均長さ)は圧力pに対して次式(3)のような関係がある。
λ∝1/p・・・(3)
ガス組成及び温度が同じ場合、1000Pa以下の真空状態では、大気圧下と比べておよそ100倍平均自由行程は長くなり、その結果衝突頻度が低減される。
【0032】
本実施例では、油滴を供給する手段として微量油供給部41を設けており、例えばニードル弁、キャピラリ、キャピラリアレー、パルス開閉バルブ等を挙げることができる。
また、真空排気部45は、チャンバ12の内部真空度を1000Pa以内に保持できるものであれば、ターボポンプ、油回転ポンプ、ダイアフラムポンプ及びスクロールポンプ等を挙げることができる。
【0033】
油が気化して発生したガス11aとして容器内に供給される際、油分子に断熱膨張がおこる。油分子が拡散するため、壁・窓などに油成分が付着しやすくなる。特に油成分ガスが窓表面に付着することを防止する必要がある。油成分ガスが窓表面に付着すると、レーザ光照射によって窓表面油成分が焼けてしまい、光透過率が低下する。
【0034】
本実施例では、筒42に設けた第1レーザ光透過窓43−1に穴(ピンホール)を空けている。そして、穴を空けた部分にレーザ光(図示せず)が透過できるようにしている。前記穴の大きさは1〜10mmφ程度とするのが好ましい。
また、チャンバ12内の気密を保つため、第2レーザ光透過窓43−2を筒42の短部に設置している。この第2レーザ光透過窓43−2の油成分ガス付着による汚れの影響は少ない。これは第1レーザ光透過窓43−1には穴(ピンホール)しか空いていないため、油成分ガスの流入の影響を低減するようにしているからである。
【実施例6】
【0035】
本発明による実施例6に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置について、図面を参照して説明する。図7は、実施例6に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置を示す概念図である。なお、実施例1〜3に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置と同一の構成部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。図6に示すように、本実施例に係る油中の有機ハロゲン化物検出装置10−6は、前記油供給部が微量油供給部41であると共に、チャンバ12内にスキマー47を配設し、有機ハロゲン化物を含む油を断熱膨張拡散させる第2の真空排気部45−2を有する第1の部屋12−1と、レーザ光(図示せず)を照射して電子励起させて蛍光を発生させる第1の真空排気部45−1を有する第2の部屋12−2とを有するものである。
【0036】
前記スキマー47は、計測試料を直線状の流れを形成させるために設けたものであり、例えば金、銅、ニッケル等から形成されている。なお腐食防止の観点からは、好適には金がよい。このスキマー径は0.5〜5.0mmφとするのが好ましい。また、第2の真空排気部45−2は、前記スキマー47等を用いた場合、スキマー47より上流側の第1の部屋12−1の圧力を高くさせるため、第2真空排気部45−2を有している。
前記スキマー47によりガスは直線状の分子ビーム11bとなり、窓、壁等の汚れを防止することができる。
【0037】
本実施例によれば、分析時間の更なる短縮(1分以内)を図ることができる。また、煩雑な手作業を必要とせず、安全性が確保される。
さらに、実施例1〜5に較べて油分子中の他原子衝突に伴う光強度低下はなく、計測精度も確保できる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明に係る有機ハロゲン化物検出装置は、有機ハロゲン化物である例えばPCBを簡易迅速に計測することに用いるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】実施例1に係る有機ハロゲン化物検出装置の概略図である。
【図2】実施例2に係る有機ハロゲン化物検出装置の概略図である。
【図3】実施例3に係る有機ハロゲン化物検出装置の概略図である。
【図4】実施例4に係る有機ハロゲン化物検出装置の概略図である。
【図5】蛍光強度時間変化スペクトル図である。
【図6】実施例5に係る有機ハロゲン化物検出装置の概略図である。
【図7】実施例6に係る有機ハロゲン化物検出装置の概略図である。
【符号の説明】
【0040】
10−1〜10−6 有機ハロゲン化物検出装置
11 油
12 チャンバ
13 油供給部
14 紫外光
15 紫外光照射部
16 蛍光
17 光検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機ハロゲン化物を含有する油をチャンバ内に供給する油供給部と、
チャンバ内の油に紫外光を照射する紫外光照射部と、
紫外光の照射により発生した蛍光を検出する光検出部とを具備することを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記光検出部が紫外線の照射光路と同軸又は直交する軸に設置されていることを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記紫外線照射部がパルスレーザ光源であると共に、光検出部が時間分解測定部を有することを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置。
【請求項4】
請求項3において、
チャンバ内を1000Pa以下の真空状態とする真空排気部を有することを特徴とする油中の有機ハロゲン化物検出装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記油供給部が微量油供給部であると共に、チャンバにスキマーを配設し、有機ハロゲン化物を含む油を断熱膨張拡散させる第1の真空排気部を有する第1の部屋と、レーザ光を照射して電子励起させて蛍光を発生させる第2の真空排気部を有する第2の部屋とを有する油中の有機ハロゲン化物検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−242596(P2006−242596A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−54914(P2005−54914)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】