説明

油圧モータの検査装置

【課題】 装置自体のコストが嵩まず、しかも、作業効率のよい検査装置を提供することである。
【解決手段】 モータ等の駆動力で回転する回転テーブル22に、この回転テーブル22の直径線上あるいは回転中心に対して等角度となる線上に複数のモータ保持手段23,24を配置している。そして、検査対象である油圧モータMをモータ保持手段に設置するための作業台27を上記回転テーブルの外側に設ける。また、回転テーブルの外側であって、上記一のモータ保持手段が作業台と対向しているとき、他のモータ保持手段と対向する位置に検査機構Eを設けている。そして、一のモータ保持手段が上記作業台に対向したとき上記回転テーブルが停止するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、減速機付油圧モータの運転性能を検査する油圧モータの検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
減速機付油圧モータは、主に建設機械のクローラ駆動用に用いられるが、この種の油圧モータは、それらを組み立てた後に、トルク特性などのモータ性能が検査される。そして、その検査装置として、例えば特許文献1に示すものが従来知られているが、この特許文献1に示された検査装置を図10に基づいて以下に説明する。
【0003】
図10に示した従来の装置は、基盤1上にモータ保持手段2を設けているが、このモータ保持手段2は、ガイドレールに沿って上記基盤1上を移動できるようにしている。そして、このモータ保持手段2には、検査対象である減速機付の油圧モータMを支持させるが、この油圧モータMは、減速機を組み込んだ回転駆動体3にモータケース4を組み込むとともに、このモータケース4にはバルブハウジング5を組み込んでいる。このようにした油圧モータMは、図示のようにバルブハウジング5側を外に向けて上記モータ保持手段2に取り付けるものである。
【0004】
なお、上記油圧モータMは、バルブハウジング5に組み込んだ図示していない切換バルブを介して圧油を供給することによって駆動する。このように油圧モータMが回転すると、その回転が減速機を介して回転駆動体3に伝達される。したがって、上記モータケース4を建設車両の車体側に設け、回転駆動体3をクローラに連係しておくことによって、当該クローラを走行させることができるものである。
【0005】
一方、上記モータ保持手段2に対向した位置に増速機構支持手段6を設け、この支持手段6には増速機構Iを固定している。そして、この増速機構Iは、上記回転駆動体3と実質的に同じ回転受動体7を備えるとともに、この回転受動体7内に上記減速機を全く逆にした図示していない増速機を組み込んでいる。さらに、この増速機の出力軸8を、増速機構支持手段6から突出させるとともに、この出力軸8を、当該油圧モータMの性能を検査する検査機構9に連係している。
【0006】
なお、上記のように増速機構Iを設けたのは、次の理由からである。すなわち、検査対象である油圧モータMの回転駆動体3は、上記減速機を介して回転するので、その出力トルクは非常に大きなものになる。この大きなトルクを検査機構9に直接伝達すれば、検査機構9の強度などもそのトルクに耐えうるものにしなければならない。しかし、検査機構9の強度を上げようとすれば、その検査機構9のコストも大幅にアップしてしまう。
そこで、上記増速機構Iには、減速機を全く逆にした増速機を設けて、その出力トルクを小さくし、検査機構9に作用する負荷を小さくするようにしている。
【0007】
上記のようにした増速機構Iの回転受動体7には、筒状の連結部材10を固定している。この連結部材10はその先端、すなわち油圧モータM側にフランジ部11を設け、このフランジ部11に油圧モータMの回転駆動体3に設けたフランジ部12を固定するようにしている。
【0008】
次に、この検査装置を使った検査の方法を説明する。まず、モータ保持手段2を増速機構支持手段6から離す方向に位置させ、作業者が油圧モータMを上記モータ保持手段2に設置する。
モータ保持手段2に油圧モータMを設置したら、モータ保持手段2を上記ガイドレールに沿って移動させ、モータ保持手段2に設置した油圧モータMを、増速機構Iに固定した連結部材10に接近させる。このように油圧モータMを連結部材10に接近させたら、回転駆動体3のフランジ部12を連結部材10のフランジ部11に固定する。なお、これらフランジ部11,12同士を連結するのは自動的に行われるものである。
【0009】
上記のようにフランジ部11,12同士を連結したら、作業者は、図示していないポンプあるいはタンクを、バルブハウジング5内の切換弁に接続し、当該油圧モータMに圧油を供給する。油圧モータMに圧油が供給されれば、回転駆動体3が回転するとともに、その回転が連結部材10を介して増速機構Iの回転受動体7に伝達される。この回転受動体7の回転は、増速機構Iの増速機および出力軸8を介して検査機構9に伝達されるので、検査機構9はその回転に基づいてモータ性能の検査をすることになる。
【0010】
上記のようにして検査が終了したら、連結されている両フランジ部11,12を切り離し、モータ保持手段2をガイドレールに沿って移動し、作業者が、検査を終了した油圧モータMを、モータ保持手段2から取り外す。
【特許文献1】特開平8−219912号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記のようにした従来の装置では、作業者は、検査対象の油圧モータMをモータ保持手段2に設置し終わると、検査が終了するまでの間、手すきの状態になってしまい、作業効率が悪いという問題があった。
この問題を解決するために、例えば、当該検査装置を2台備え、一方の検査機構9を使用しているときに、検査していない他方の検査機構9側において、作業者がモータ保持手段2に油圧モータMを設置する作業をするということも考えられる。
しかし、この場合には、作業者の作業効率を上げるために、装置を2台備えなければならないという別の問題が発生する。
【0012】
この発明の目的は、1台で作業効率を落とすことなく検査ができる検査装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
第1の発明は、モータ等の駆動力で回転する回転テーブルに、この回転テーブルの直径線上あるいは回転中心に対して等角度となる線上に複数のモータ保持手段を配置している。そして、検査対象である油圧モータをモータ保持手段に設置するための作業台を上記回転テーブルの外側に設ける。また、回転テーブルの外側であって、上記一のモータ保持手段が作業台と対向しているとき、他のモータ保持手段と対向する位置に検査機構を設けている。そして、一のモータ保持手段が上記作業台に対向したとき上記回転テーブルが停止するようにしている。
【0014】
第2の発明は、上記モータ保持手段は、回転テーブルの周縁から中心までの間で往復動可能に設け、回転テーブルは、モータ保持手段が回転テーブルの周縁から上記中心方向に移動した位置にあるとき回転するようにしている。
【0015】
第3の発明は、上記モータ保持手段に、保持プレートを水平位置から垂直位置まで回転可能に設け、この保持プレートを水平位置に保って油圧モータを垂下させて当該油圧モータのモータ軸を垂直に保った状態から、上記保持プレートを垂直位置に回動して油圧モータのモータ軸を水平に保つようにしている。
【発明の効果】
【0016】
第1の発明によれば、一のモータ保持手段に保持させた油圧モータを検査機構で検査している間、空いている他のモータ保持手段に別の油圧モータを設置する作業ができるようになる。したがって、作業者が手すきの状態になることはほとんどなく、作業効率が飛躍的に向上する。しかも、作業効率を上げるために、検査装置を何台も必要としないので、実質的に設備のコストダウンが達成できる。
【0017】
第2の発明によれば、モータ保持手段が回転テーブルの周縁から上記中心方向に移動した位置にあるとき回転するので、回転テーブルが回転するときには、モータ保持手段およびそれに保持した油圧モータが回転テーブルからはみ出して、他のものにあたったりせず、作業場の安全性を確保できる。
また、検査対象の油圧モータを検査機構に連結したり、あるいはその連結を切り離したりすることも簡単に実施することができる。
第3の発明によれば、油圧モータを保持しやすくなり、その分、作業効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1〜図9を用いて、この発明の実施形態を説明するが、まず減速機付の油圧モータMの概略を、図1,2に基づいて説明する。この油圧モータMは、円筒状の回転駆動体3にモータケース4を挿入するが、モータケース4にはアキシャルプランジャおよび斜板などからなる油圧モータMの構成要素を組み込むとともに、その出力軸を回転駆動体3内に組み込んだ減速機に連係している。また、上記モータケース4の開口はバルブハウジング5でふさぐとともに、このバルブハウジング5には油圧モータMの作動油を供給するポンプポート13と、当該油圧モータMの戻り油をタンクに導くタンクポート14とを形成している。
【0019】
なお、図中符号15,16は、バルブハウジング5に形成した給排ポートで、この給排ポート15,16からモータケース4内に作動油を供給し、上記油圧モータM内を作動油で満たしておき、モータ内での作動油のリークを許容するようにしている。ただし、この給排ポート15,16は、当該油圧モータM内に作動油を満たした後は閉じるようにしている。
【0020】
上記のようにした油圧モータMは、そのモータケース4および回転駆動体3のそれぞれにフランジ部17,18を設けている。そして、モータケース4に設けたフランジ部17は、例えば、当該油圧モータMを用いる建設機械の車体側に取り付けるものであり、回転駆動体3に設けたフランジ部18は、上記建設機械のクローラに取り付けるものである。
【0021】
また、図2に示した符号19は、当該油圧モータMをこの発明の検査装置に取り付ける際に用いる取付け板で、この取付け板19の中央には、バルブハウジング5を挿入するための挿入孔を形成するとともに、その両側にはフック部20,20を形成している。そして、上記挿入孔にバルブハウジング5を挿入したとき、取付け板19が上記フランジ部17にぴったりと接触するもので、この状態で取付け板19をフランジ部17にボルト等で固定するようにしている。
【0022】
次に、この発明の検査装置を説明する。この検査装置は、基盤21上に回転テーブル22を設けている。この回転テーブル22は、図示していない駆動機構および制御手段によって、基盤21上を回転するとともに、その回転位置は制御手段が制御するものである。
このようにした回転テーブル22には、一対のモータ保持手段23,24を設けているが、これらモータ保持手段23,24は、回転テーブル22の直径線上において互いに対向させている。しかも、これらモータ保持手段23,24は、回転テーブル22の直径線の両側に敷設した一対のガイドレール25に案内されて移動可能にしたものであるが、それらを移動させる駆動機構は図示していない。
また、これらモータ保持手段23,24は、互いに接近したり、あるいは離反したりするもので、それらの移動タイミングは、作業者が図示していない制御手段を操作して制御するものである。
【0023】
上記モータ保持手段23,24をさらに詳しく説明すると、図5,6に示すように、一対の支持板23a,23bおよび24a,24b間に、保持プレート23c,24cを掛け渡してなるもので、上記支持板23a,23bおよび24a,24bが、上記ガイドレール25上を移動するものである。
上記保持プレート23c,24cは、その中央に半円状の凹部23d,24dを形成するとともに、この凹部23d,24dの両側には、上記取付け板19のフック部20を引っ掛けるための掛け止ピン26を設けている。
このようにした保持プレート23c,24cは、図5に示す水平位置から、図6に示す垂直位置まで回動可能にしている。そして、この保持プレート23c,24cは、図示していない回動機構を介して機械的に回動させるものであるが、この回動機構は、保持プレート23c,24cを水平位置に保ったり、あるいは垂直位置に保ったりできるようにしている。
また、上記保持プレート23c,24cを回動させるタイミングは、作業者が図示していない制御手段を操作して制御するものである。
【0024】
そして、回転テーブル22の外側に作業台27を設け、回転テーブル22の直径線上において作業台27と対向する、回転テーブル22の外側位置に、検査機構Eを設けている。したがって、モータ保持手段23,24を回転テーブル22の直径線上に移動させるためのガイドレール25を、作業台27および検査機構Eの位置に合わせれば、いずれか一方のモータ保持手段が作業台27と対向し、いずれか他方のモータ保持手段が検査機構Eと対向することになる。
また、回転テーブル22の回転位置を制御するのは前記した制御手段で、一旦回転した回転テーブル22は、モータ保持手段が作業台27および検査機構Eと対向したとき、必ず停止するようにしている。
【0025】
一方、上記検査機構Eは、実質的に従来のものと同一である。すなわち、検査機構Eは、図3に示すように、基台28上に設けられるとともに、トルクなどを検出する検出器29および増速機構Iを主要素にしてなる。
上記増速機構Iは、従来と全く同様の構成で、内部に油圧モータMの減速機と反対の関係になる増速機を備えた回転受動体7を備えるとともに、その増速機の出力軸8を検出器29に連係している。このようにした増速機構Iの回転受動体7には円筒状の連結部材10を設けているが、この連結部材10は、モータ保持手段23,24に保持された油圧モータMと同じ高さ位置を保つようにしている。
【0026】
なお、図3中符号30は基台28に設けた昇降台で、検査対象である油圧モータMに作動油を供給する油圧ポンプおよび油圧モータMからの戻り油を溜めるタンクを備えたケース31を設けるとともに、配管32を介して上記ポンプあるいはタンクに連通する4本のノズル33を設けている。なお、図面上は、配管もノズルも1本しか表れていない。
【0027】
次に、上記検査装置を用いた油圧モータMの検査のやり方について説明する。
まず、図2に示すように、取付け板19の挿入孔に検査対象である油圧モータMのバルブハウジング5を挿入するとともに、当該取付け板19を油圧モータMのフランジ部17に固定する。なお、このときには回転駆動体3のフランジ部18に設けたピン孔に連結ピン34をあらかじめ固定しておく。
【0028】
そして、作業者は、取付け板19とともに油圧モータMを持ち上げて、水平に保ったモータ保持手段23の保持プレート23cに保持させるが、それは次のようにする。まず、油圧モータMに固定した取付け板19のフック部20を、保持プレート23cの掛け止ピン26に引っ掛ける。ただし、保持プレートを水平にしたときには、上記掛け止ピン26が、当該保持プレートの下側に位置するようにしている。したがって、取付け板19のフック部20を上記掛け止ピン26に引っ掛けたときには、図7に示すように、バルブハウジング5が上を向き、回転駆動体3が下を向くことになる。
【0029】
次に、作業者は、制御手段を操作して保持プレート23cを、図8に示すように垂直にするが、このときには、回転駆動体3が回転テーブル22の外周方向を向くように保持プレート23cの回動方向を規制している。このようにしてモータ保持手段23に油圧モータMを保持させたら、モータ保持手段23をガイドレール25に沿って、回転テーブル22の中心に向かって移動させる(図9参照)。この状態で回転テーブル22を180度回転させるが、回転テーブル22を180度回転させれば、油圧モータMを保持したモータ保持手段23が検査機構Eに対向する。
【0030】
このように一方のモータ保持手段23が検査機構Eに対向したときには、他方のモータ保持手段24が作業台27に対向する。
一方のモータ保持手段23を上記のように検査機構Eに対向させ、他方のモータ保持手段24を作業台27に対向させたら、この段階で、モータ保持手段23および24をガイドレール25に沿って、回転テーブル22の外縁に向かって移動する。
【0031】
このとき、検査機構Eに対向するモータ保持手段23に保持された油圧モータMは、増速機構Iの連結部材10に接近して上記連結ピン34を、連結部材10のフランジ部11に押し付けながら少し回転させる。このように連結ピン34をフランジ部11に押し付けながら、油圧モータMを少し回転させると、連結ピン34が、上記フランジ部11に形成したピン孔に挿入されることになる。
【0032】
連結ピン34がフランジ部11のピン孔に挿入されて、油圧モータMが連結部材10を介して増速機構Iの回転受動体7に連結されたら、昇降台30をおろして、そのノズル33を、バルブハウジング5に形成したポンプポート13、タンクポート14および給排ポート15,16に挿入する。そして、まず、給排ポート15から作動油を供給して油圧モータM内を作動で満たす。なお、給排ポート16はこのときエア抜き用のポートとして機能する。
いずれにしても、油圧モータM内を作動油で満たしてから、上記ポンプポート13から圧油を供給し、油圧モータMを駆動する。
【0033】
油圧モータMが駆動されると、回転駆動体3が回転するとともに、その回転力が連結部材10を介して増速機構Iの回転受動体7に伝達され、出力軸8を回転させる。出力軸8が回転すれば、この出力軸8を介して検出器29に、当該油圧モータMの回転が伝達される。このように伝達された回転に基づいて、当該油圧モータMのいろいろな効率をチェックするが、このとき検査機構Eは、予め記憶されている理論値と、検出器29が検出した実際値とを対比して上記効率を計るようにしている。検査機構Eが計れる効率としては、当該油圧モータMの容積効率、機械効率等々である。また、上記検出器29に入力された回転を利用して、例えば起動トルクを計ったり、あるいは正転逆転の切換時間などを計ったりすることもできる。
【0034】
そして、上記のように一方のモータ保持手段23に保持された油圧モータMを検査しているときに、他方のモータ保持手段24は空き状態で作業台27に対向しているので、上記検査の時間帯で、この他方のモータ保持手段24に検査対象である別の油圧モータMを設置するための作業をすることができる。このように両モータ保持手段23,24に検査対象である油圧モータMを保持させた状態を示したのが、図4および図9である。
【0035】
なお、この発明においては、一のモータ保持手段が検査機構Eに対向しているとき、常に、他のモータ保持手段が作業台27に対向する関係を保っていれば、モータ保持手段は3つ以上あってもかまわない。ただし、モータ保持手段が3つ以上あるときには、回転テーブル22の回転中心に対して等角度となる線上にモータ保持手段を設ける必要がある。このように等角度となる線上にモータ保持手段を設けておけば、一のモータ保持手段が検査機構Eに対向しているとき、他のモータ保持手段を作業台27に対向させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】一般的な油圧モータの外観を示す斜視図である。
【図2】図1の油圧モータに取付け板を取り付けた状態の斜視図である。
【図3】検査装置を示す側面図である。
【図4】検査装置を示す平面図である。
【図5】モータ保持手段の保持プレートを水平に保った状態の斜視図である。
【図6】モータ保持手段の保持プレートを垂直に保った状態の斜視図である。
【図7】水平にした保持プレートに油圧モータを保持させた状態の斜視図である。
【図8】垂直にした保持プレートに油圧モータを保持させた状態の斜視図である。
【図9】一対のモータ保持手段を回転テーブルの中心方向に移動した状態の平面図である。
【図10】従来の検査装置の側面図である。
【符号の説明】
【0037】
M 油圧モータ
22 回転テーブル
23,24 モータ保持手段
23c,24c 保持プレート
27 作業台
E 検査機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ等の駆動力で回転する回転テーブルに、この回転テーブルの直径線上あるいは回転中心に対して等角度となる線上に複数のモータ保持手段を配置する一方、検査対象である油圧モータをモータ保持手段に設置するための作業台を上記回転テーブルの外側に設けるとともに、回転テーブルの外側であって、上記一のモータ保持手段が作業台と対向しているとき、他のモータ保持手段と対向する位置に検査機構を設けてなり、一のモータ保持手段が上記作業台に対向したとき上記回転テーブルが停止する構成にした油圧モータの検査装置。
【請求項2】
上記モータ保持手段は、回転テーブルの周縁から中心までの間で往復動可能に設け、回転テーブルは、モータ保持手段が回転テーブルの周縁から上記中心方向に移動した位置にあるとき回転する構成にした請求項1記載の油圧モータの検査装置。
【請求項3】
上記モータ保持手段には、保持プレートを水平位置から垂直位置まで回転可能に設け、この保持プレートを水平位置に保って油圧モータを垂下させて当該油圧モータのモータ軸を垂直に保った状態から、上記保持プレートを垂直位置に回動して油圧モータのモータ軸を水平に保つ構成にした請求項1または2記載の油圧モータの検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−168722(P2009−168722A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−9224(P2008−9224)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【Fターム(参考)】