説明

注射器

【課題】容易かつ明快に操作可能な注射器を提供する。
【解決手段】注射器は、ハウジング52と;注射液32を受容するための容器34であって、かつ、前記ハウジングに結合可能である容器と;前記ハウジングに対し相対的に回転可能であるが軸線方向に摺動不能に構成された配量部材66,88と;前記配量部材に配された雄ネジと;前記ハウジング内において軸線方向に可動であるが該ハウジングに対し相対的に回転不能に構成され、かつ、前記配量部材の雄ネジと螺合する雌ネジを有するスリーブ状部材116と、を有し、かくして、前記ハウジングに対し相対的な前記配量部材の回転によって、該ハウジング内における前記スリーブ状部材の軸線方向摺動及び該摺動による注入量の調節が可能にされ;更に、注入過程中、前記スリーブ状部材と係合し、かつ、所望の注入量の事前選択のために前記スリーブ状部材から分離可能な結合機構K1を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入量が患者によって調節可能な注射器に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】WO97/10865A
【特許文献2】WO03/011373A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この種の注射器は、容易かつ明快に操作できることが要請される。
【0004】
それゆえ、本発明の課題は、新規の注射器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明の一視点により提供される注射器は、
ハウジングと;
注射液を受容するための容器であって、かつ、前記ハウジングに結合可能である容器と;
前記ハウジングに対し相対的に回転可能であるが軸線方向に摺動不能に構成された配量部材と;
前記配量部材に配された外(雄)ネジと;
前記ハウジング内において軸線方向に可動であるが該ハウジングに対し相対的に回転不能に構成され、かつ、前記配量部材の雄ネジと螺合する内(雌)ネジを有するスリーブ状部材と、
を有し、
かくして、前記ハウジングに対し相対的な前記配量部材の回転によって、該ハウジング内における前記スリーブ状部材の軸線方向摺動及び該摺動による注入量の調節が可能にされ;更に、
注入過程中、前記スリーブ状部材と係合し、かつ、所望の注入量の事前選択のために前記スリーブ状部材から分離可能な結合機構を有すること
を特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
そのような注射器の場合、患者は、所望の注入量を容易かつ簡単に調節することができる。更に、そのような注射器は簡単な構造を有し、このため、その組立は容易化される。また、その操作は明快であり、このため、ユーザ・コンプライアンスが改善される。なぜならば、操作の習得には簡単な指導だけで十分であるからである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
更なる詳細および有利な発展形態は、以下に説明し及び図面に示した、しかしながら如何なる意味においても本発明を限定するものとして理解されるべきではない実施例並びに他の請求項から明らかとなる。
本発明において以下の形態が可能である。
(形態1) 注射器であって、注射液を含む容器が結合可能なハウジングと;該容器から注射液を押出すための、雄ネジを有する第1部材と;前記ハウジングに対し相対的に回転可能に配され、前記第1部材の雄ネジと噛合する雌ネジを有する配量部材であって、注入量の事前選択のために、前記第1部材とともに前記ハウジングに対し相対的に回転可能に構成される配量部材と;注入過程中、前記ハウジングに対し相対的な前記第1部材の回転を阻止するが、前記ハウジングに対し相対的な前記配量部材の回転を可能にするよう構成された結合機構と;を有し、かくして、注射液を該容器から押出すために、注入過程中の前記配量部材のそのような回転によって、近位方向における即ち患者に向う前記第1部材の軸線方向摺動が可能にされること。
(形態2) 上記形態1の注射器において、注入量の事前選択中、前記配量部材と、雄ネジを有する前記第1部材は、互いに対し相対的に回転不能であることが好ましい。
(形態3) 上記形態1又は2の注射器において、注入量の事前選択中、前記配量部材と、雄ネジを有する前記第1部材は、一緒に、前記ハウジングに対し相対的に回転可能であることが好ましい。
(形態4) 上記形態1〜3の何れかの注射器において、注入過程中、前記配量部材と、雄ネジを有する前記第1部材は、互いに対し相対的に回転可能であることが好ましい。
(形態5) 上記形態1〜4の何れかの注射器において、前記ハウジングに対し相対的に回転可能に配される前記配量部材は、該ハウジング内において軸線方向に摺動不能に配されることが好ましい。
(形態6) 上記形態1〜5の何れかの注射器において、軸線方向に摺動可能であるが空転不能に前記第1部材に結合される結合機構を有することが好ましい。
(形態7) 上記形態1〜6の何れかの注射器において、所望の注入量の事前選択のために、前記配量部材に注入量調節運動を伝達するよう構成された結合機構を有することが好ましい。
(形態8) 上記形態1〜7の何れかの注射器において、前記配量部材は、スリーブの形態で構成されることが好ましい。
(形態9) 上記形態1〜8の注射器において、注入過程中分離されている連結装置を有することが好ましい。
(形態10) 上記形態1〜9の何れかの注射器において、外(雄)ネジを備えた前記第1部材は、外(雄)ネジを備えた押し棒として構成されることが好ましい。
(形態11) 上記形態1〜10の何れかの注射器において、前記第1部材の近位端は、注射液のための容器から注射液を押出すよう構成された押圧部材に回転可能に支承されると共に、該第1部材の該近位端は、該押圧部材に嵌入されて配されることが好ましい。
(形態12) 上記形態1〜11の何れかの注射器において、前記配量部材は、スリーブの形態で構成されることが好ましい。
(形態13) 注射器であって、ハウジングと;注射液を受容するための容器であって、かつ、前記ハウジングに結合可能である容器と;前記ハウジングに対し相対的に回転可能であるが軸線方向に摺動不能に構成された配量部材と;前記配量部材に配された外(雄)ネジと;前記ハウジング内において軸線方向に可動であるが該ハウジングに対し相対的に回転不能に構成され、かつ、前記配量部材の雄ネジと螺合する内(雌)ネジを有するスリーブ状部材と、を有し、かくして、前記ハウジングに対し相対的な前記配量部材の回転によって、該ハウジング内における前記スリーブ状部材の軸線方向摺動及び該摺動による注入量の調節が可能にされ;更に、注入過程中、前記スリーブ状部材と係合し、かつ、所望の注入量の事前選択のために前記スリーブ状部材から分離可能な結合機構を有すること。
(形態14) 上記形態13の注射器において、前記配量部材に、注入量の複数の表示値が設けられることが好ましい。
(形態15) 上記形態14の注射器において、前記複数の表示値は、前記配量部材に実質的に螺旋状に配されることが好ましい。
(形態16) 上記形態13〜15の何れかの注射器において、注射器のハウジングに設けられる第1視認窓と;
前記スリーブ状部材に設けられかつ前記第1視認窓に対し相対的に軸線方向に摺動可能な第2視認窓と;
を有し、
かくして、前記第1視認窓及び前記第2視認窓を介して、前記配量部材の外周上に注入量のための1つの表示値が視認可能になることが好ましい。
(形態17) 上記形態16の注射器において、前記スリーブ状部材に設けられた前記第2視認窓は、注入量のための1つの表示値によって占有される面積に実質的に対応しかつ当該第2視認窓の周縁によって隣接する表示値を被う寸法及び形状で構成されることが好ましい。
(形態18) 上記形態16又は17の注射器において、前記ハウジングに設けられた前記第1視認窓は、縦長の切欠の形状を有し、該切欠の長手軸線は、少なくともほぼ前記ハウジングの長手方向に延在することが好ましい。
(形態19) 上記形態16〜18の何れかの注射器において、前記ハウジングに設けられた前記第1視認窓の前記縦長の切欠は、当該第1及び第2視認窓を介して、前記第2視認窓の近位端位置において最少注入量値が視認可能であり、かつ、前記第2視認窓の遠位端位置において最大注入量値が視認可能な寸法及び形状で構成されることが好ましい。
(形態20) 上記形態13〜19の何れかの注射器において、前記配量部材は、スリーブの形態で構成されることが好ましい。
なお、特許請求の範囲に付した図面参照符号は専ら発明の理解を助けるためのものであり、本発明を図示の態様に限定することは意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】注入(注射)の前に注入量が10単位に調節されている状態にある本発明の注射器30の一例の側面図。
【図2】図1のII−II断面矢視図。
【図3】図2の矢印III方向に見た、注入されるべき液体を含むカルプーレ((円筒)アンプル)34(図2参照)の受容に利用されるハウジング部材42の側面図。
【図4】図3のIV−IV断面矢視図。
【図5a】図5bの矢印Vaの方向に見た、図1に上部に示されたハウジング部材52の側面図。
【図5b】図5aのVa−Va断面矢視図。
【図5c】図5bの矢印Vcの方向に見た側面図。
【図6】図7の矢印VI方向の方向に見た、調節された注入量(用量)の表示に利用される配量部材(目盛管)66の側面図。
【図7】図6のVII−VII断面矢視図。
【図8】図10の矢印VIIIの方向に見た、注入時に作動するナット部材88の側面図。
【図9】図8のIX−IX断面矢視図。
【図10】図8の矢印Xの方向に見た、ナット部材の平面図。
【図11】組立状態にある図8〜図10のナット部材88の断面図。
【図12】図13の矢印XIIの方向に見た、図13に示したピストンロッド94の下端の平面図。
【図13】ピストンロッド94の側面図。
【図14】図13の矢印XIVの方向に見た、ピストンロッド94の上端の平面図。
【図15】注入量の表示の際に作動する窓130を備えた注射器スリーブ116の斜視図。
【図16】注射器スリーブ116の側面図。
【図17】図16のXVII−XVII断面矢視図。
【図18】図19の矢印XVIIIの方向に見た、注射器30の操作に利用される回転注入ノブ40の外観。
【図19】図18の矢印XIXの方向に見た、回転ノブの部分分解側面図。
【図20】図19のXX−XX縦断面矢視図。
【図21】用量調節の際に回転ノブ40の回転運動を配量部材(目盛管)66に伝達する機能を有する連行部材150の斜視図。
【図22】図24の矢印XXIIの方向に見た、連行部材150の側面図。
【図23】図22のXXIII−XXIII縦断面矢視図。
【図24】図22の矢印XXIVの方向に見た、連行部材150の上面図。
【図25】注入量ゼロにセットされかつ注入量調節の開始前の状態にある、図2に類似する注射器の上部部分の縦断面図。
【図26】注入終了後の状態にある、図25に類似する縦断面図。
【図27】カルプーレ34をその内容物の使用後に交換できない形式の使い捨て注射器のために設けられた配量部材(目盛管)166の平面図。
【図28】図27のXXVIII−XXVIII縦断面矢視図。
【図29】作動方法を説明するための見取り図。
【図30】ピストンロッド94の1つの特徴(特殊性)を示す図。
【図31】各種の切断線を示した、図2と同様の縦断面図。
【図32】図31のC−C断面矢視図。
【図33】図31のD−D断面矢視図。
【図34】図31のE−E断面矢視図。
【図35】図31のF−F断面矢視図。
【図36】理解を容易にするための分解図。
【実施例】
【0009】
図1は、図2の矢印Iの方向に見た、ペン形注射器30の拡大図を示す。注射器30は、注射液32の貯蔵容器(通常、カルプーレ((円筒)アンプル:Karpule)34と称される)を使用する。このカルプーレ34内にはゴムピストン36が配されており、ピストン36は、図2において上から下に摺動されると、注射液32を注射針38を介して外部に押出す。カルプーレ34は、商取引されている部材なので、詳細には説明しない。
【0010】
以下では、医学分野において一般的な専門用語である概念「近位(proximal)」及び「遠位(distal)」は以下のように使用される:

近位 = 患者に向う側、換言すれば、注射器30の針38が存在する側に向う方向

遠位= 患者から離れる側、即ち、図1及び図2において注入量を調節するための回転ノブ40が設けられている注射器30の上側に向う方向。
【0011】
なお、近位及び遠位という概念は、医学の素人によって反対の意味に使用されることが往々にしてある。この場合、これらの概念は医師の手に関係している(基準とする)。
【0012】
カルプーレ34を受容するために、図3および図4に示された受容部材42(これはカルプーレ容器(コンテナ)とも称される)が使用される。受容部材42は2つの縦長窓44,46を有するが、これらを介して、カルプーレ34の充填状態ないしピストン36の軸線方向位置が視認可能になる。このため、患者は、受容部材42に刻印(プリント)された目盛によって、更に可能な注射の単位(回数)を見積もることができる。窓44,46は、図1および図2には示されてない。
【0013】
受容部材42は、下側に、注射針38を螺合するための雄ネジ47を有し、上側に、図1および図2の上側に記載された遠位ハウジング部材52(図5参照)の雄ネジ50と結合するために使用される雌ネジ48を有する。ハウジング部材52は、調節された注入量の読取に利用される窓54を有し、更に、シリンダ状の内部孔56を有する。内部孔56は、図5bの下側に示したように、注射(注入)の際にアキシャル軸受として機能するショルダ58を介してより小さい径を有する孔60に移行する。孔60には、ハウジング部材52内において配量部材(目盛管)66(図6および図7参照)を軸線方向に係止する機能を有するショルダ62が設けられている。ショルダ58の代わりに、アキシャル軸受として、例えば、相応に構成されたころ軸受を使用することもできる。配量部材66は、複数の機能を有し、従って、配量ケーシング66と称されることもある。
【0014】
配量部材(目盛管、配量ケーシング)66は、その円筒状の外周68に、調節された注入量を表示するための複数の数字70を備えており、従って、目盛管とも称される。更に、外周68には、以下に説明する機能を有する雄ネジ72が形成されている。配量部材(目盛管)66は、その近位側において、図5bのアキシャル軸受のための対向受けとして機能する下面76を有するショルダ74を介して、より小さい径を有する円筒状部分78
に移行する。円筒状部分78には、組立状態において、例えば図2及び図11に示したように、ハウジング52(図5b)の半径方向(内方)突起62が嵌り込む。円筒状部分78は、半径方向(外方)に突出するカラー80によって下方に対する境界が形成されている。このカラー80の下方に、幾分より小さい外径を有する部分82が続いている。
【0015】
円筒状部分78の内周には、図8〜図11に示したナット部材88に形成された相補的な軸線方向(アキシャル)雄歯列(スプライン)86との結合(噛合)に役立つ軸線方向(アキシャル)雌歯列(スプライン)84が形成されている。
【0016】
ナット部材88は、図11〜図14にその形状が最も良好に示されているピストンロッド94の雄ネジ92と噛合する矩形雌ネジ90を有する。ピストンロッド94は、図2によれば、注射液32を針38を介して患者に注入するために、注射(注入)の際にゴムピストン36を近位方向に(即ち図2において下方に)摺動するために利用される。この目的のために、その雄ネジ92は、ナット部材88の矩形雌ネジ90(図9および図10参照)と係合(噛合)し、そして、注入の際に、配量部材(目盛管)66と、軸線方向歯列(雌・雄スプライン)84,86を介して該配量部材66に空転しないように(相対回転不能に)結合されたナット部材88が、上から見て時計方向に回転されると、注入に際にその回転が阻止されているピストンロッド94は(配量部材66によって)下方に摺動される。その際、ピストンロッド94は、その近位端および該近位端に配された当接ディスク96(図2)によってゴムピストン36を押圧し、該ゴムピストン36を針38の方向に摺動することにより、そこに存在する注射液32が押出される。
【0017】
注入の際に確実に回転を阻止するために、ピストンロッド94の遠位部分98(図13の上側に示されている)は、円形とは異なる横断面(図12)を有し、この部分は、当該部分と相補的な形状に構成された回転ノブ40(図2)の孔99(図18)と形状結合(輪郭形状間の(ありつぎ状の)嵌め合いによる結合)するため、回転ノブ40の回転を阻止することにより、ピストンロッド94の回転も阻止されるが、回転ノブ40とピストンロッド94の間の軸線方向の摺動は可能である。これについては、以下で、更に詳細に説明する。
【0018】
図9および図11に示すように、ナット部材88は、上方に突出する対向フック100を有し、対向フック100は、配量部材66の下端の対応する対向フック102と係合する。
【0019】
図11に示すように、軸線方向雄歯列86を備えた部分(ナット部材)と部分82(軸線方向雄歯列84を備えた配量部材60)との間には、圧縮バネ104が設けられる。圧縮バネ104は、新しいカルプーレ34の装着後、雌ネジ48(図4)が雄ネジ50(図5)に螺合されると、一緒に押圧され、かくして、ナット部材88の軸線方向雄歯列86(図8)は、配量部材(目盛管)66の軸線方向雌歯列84と空転しないように(相対回転不能に)結合(結合:gekuppelt)される(図11参照)。
【0020】
カルプーレ34を交換する場合、バネ104(図11)は、軸線方向歯列84、86を押圧して互いに対し引き離し、かくして、ナット部材88は(配量部材66から)自由に回転可能になる。このため、医師または患者は、手でナット部材88を回転することにより、ナット部材88に当接するまでピストンロッド94を遠位方向に摺動し、新しいカルプーレ34のための装填スペースを形成することができる。
【0021】
使い捨て注射器の場合、ナット部材88は不要である。図27および図28は、この場合のための単純化された方策を示す。この方策では、配量部材(目盛管)166に、ピストンロッド94の雄ネジ92と協働(螺合)するネジ174が同様に形成される。
【0022】
配量部材(目盛管)66の外(雄)ネジ72に係合(螺合)するために、図15〜図17に示すように、スリーブ状部材が注射器スリーブ116として設けられる。図2に示したように、注射器スリーブ116は、配量部材(目盛管)66とハウジング52の間に配され、配量部材(目盛管)66(図6)ないし166(図28)の外(雄)ネジ72と係合(螺合)する内(雌)ネジ118を有する。かくして、注射器スリーブ116が注入量調節の際に回転ノブ40によって上方から見て逆時計方向に回転されると、低注入量について図1および図2に示したように、注射器スリーブ116は、配量部材(目盛管)66の外(雄)ネジ72上で上方に摺動される。図27および図28の目盛管166についても同様である。
【0023】
注射器スリーブ116は、上部に、種々の機能を有する軸線方向内(雌)歯列122を備えた延長部120を有する:

a) 図19,図20,図25および図26に示すように、パイプ部材41は、回転ノブ40に固定的に結合され、パイプ部材41には、外(雄)歯列146が形成されている。この外(雄)歯列146は、回転ノブ40の外(雄)歯列125と同様に、2つの結合機構K1およびK2(図25および図26参照)の一部である。これらの結合機構は、パイプ部材41がノブ40によってまたはノブ40内の圧縮バネ167によって注射器スリーブ116に対し相対的に軸線方向に摺動されることによって、作動(係脱)されることができる。図25と図26を比較することにより、この軸線方向の摺動は明らかになる。

それ(軸線方向雌歯列122)は、注入の際に、回転ノブ40を結合機構K1を介して注射器スリーブ116に結合(係合)することにより、これら2つの部材の間の回転を阻止する機能を有する。即ち、患者が−注入量を調節した後−図26に示したように回転ノブ40に対し近位方向に力Fを印加すると、注射器スリーブ116は近位方向に移動され、その際、回転ノブ40に設けられた軸線方向外(雄)歯列125(図25)は内(雌)歯列122と係合(噛合)する。かくして、注射器スリーブ116と回転ノブ40との間の回転は阻止されるが、注射器スリーブ116は近位方向に移動され、その際、注射器スリーブは、(図5の複数のミゾ53および図15の複数の突起117による)その縦方向案内により、ハウジング52内で回転できない。注射器スリーブ116のこの軸線方向運動は、ネジ72,118によって配量部材(目盛管)66(図6および図7)の回転運動に変換される。

この回転運動によってナット部材88も回転され、かくして、この状態において回転が阻止されているピストンロッド94は近位方向に摺動し、かくして、ゴムピストン36が近位方向に摺動され、注射液32の注入が行われる。

b) 軸線方向内(雌)歯列122(図15,図17および図25)には、更に、回転ノブ40の内周に設けられた2つの弾性ラチェット部材124,126(図18)も係合(噛合)する。これらのラチェット部材は注入量調節の際に効果を発揮する。というのは、その際、回転ノブ40の雄歯列125は注射器スリーブ116(図15)の軸線方向雌歯列122と係合(噛合)しないため、回転ノブ40はこの軸線方向雌歯列122に対し相対的に回転することができ、このため、回転運動の際に形成されるクリック音を数えることにより視力の弱い患者も注入量の調節を行うことができるからである。
【0024】
注入量調節時および注入時の注射器スリーブ116の軸線方向運動は、更に、注射器スリーブ116のシェル部132に形成されかつ上側では肉厚シェル部分134によって及び下側では肉厚シェル部分136によって境界付けられた窓130(図15〜図17)の軸線方向摺動も引き起こす。これらの肉厚シェル部分134,136は、上部ハウジング部材52の窓54(図1,図2および図5)内で案内される。これらの肉厚シェル部分は、注入量調節の際には窓54内において上方に運動し、注入(過程)中には窓54内において下方に運動するが、その際−配量部材(目盛管)66が同時に回転することによって−窓130には注入されるべき用量(注入量)70が常に表示される。即ち、この注入量の表示は注入(過程)中減少し、かくして、更に注入されるべき量(残量)が患者に提示される。即ち、患者は、注射(注入)過程中、注入の経過を常に監視することができ、従って、視認窓に表示“0”が現れたとき注入が終了され、その結果、患者が注射液を喪失(漏出)することなくその脂肪組織から注射針を引き抜くことができる時点を正確に知ることができる。
【0025】
図19および図20に示すように、回転ノブ40に結合されたパイプ部材41には、(ノブ40ないしこのノブ40に配された圧縮バネ167による)パイプ部材41の軸線方向摺動によって作動される−雄歯列125と同様に−結合機構K1およびK2(図25,図26)の一部である雄歯列125が形成されている。
【0026】
外(雄)歯列146は、ディスク状(リング状)フランジ147によって下側が終端しており、該雄歯列146に相補的な形状に構成された連行部材150(図21〜図24参照)の内(雌)歯列148と協働(係合)する。図21〜図24に明示したように、連行部材150は、例えば、パイプ154から半径方向に突出する縁部158を有する1種のフランジ156によって上側が終端された円筒状パイプ154の形状を有する。軸線方向雌歯列148は、フランジ156の中央部に形成される。パイプ154は、配量部材(目盛管)66ないし166(図28)の内周の対応する突起160(図7)と協働する案内ミゾ157を備え、かくして、(注入量調節のための)連行部材150の回転が、配量部材(目盛管)66の対応する回転を引き起こす。
【0027】
回転ノブ40には圧縮バネ167が設けられるが、圧縮バネ167は回転ノブ40及び該回転ノブ40に結合されたパイプ部材41を上方に付勢(図25参照)し、これにより、(回転ノブ40の)軸線方向雄歯列125および(注射器スリーブ116の)軸線方向雌歯列112によって形成される上部結合機構K1(図25,図26)が開放(結合解除)される。なぜならば、軸線方向雄歯列125は、注射器スリーブ116の軸線方向雌歯列122と係合(噛合)しないからである。かくして、所望の注入量の調節が可能にある。なぜならば、この位置では、(パイプ部材41の:図19,図20)軸線方向雄歯列146が連行部材150の軸線方向雌歯列148(図21)に係合(噛合)するので、下部結合機構K2(図25)が閉鎖(ロック)されるからである。その際、フランジ147は、係合(噛合)運動を制限する。この場合、フランジ156の縁部158は、注射器スリーブ116の内部のショルダ168に支持される(図26参照)。
【0028】
更に、この位置(状態)においてノブ40が回転されると、ノブ40は、パイプ部材41及び該パイプ部材41に設けられた軸線方向雄歯列146(図20)並びに軸線方向雌歯列148(図21)を介して連行部材150を回転し、該連行部材150は、そのミゾ157を介して目盛管166を回転する。かくして、注射器スリーブ116は遠位方向に即ち軸線方向上方へ摺動され、これと共に窓130も摺動される。同様に、目盛管66の回転によってナット部材88は回転されるが、これは、ゴムピストン36の位置に影響を及ぼさない。なぜならば、ナット部材88とともにピストンロッド94も回転するため、ピストンロッド94はその軸線方向位置を変化することができないからである。
【0029】
更に、図25の位置(状態)において、上部結合機構K1が開放(解除)され、かつ、下部結合機構K2が閉鎖(ロック)されることにより、ノブ40が回転されると、ピストンロッド94もナット部材88も同じ態様で(方向に)かつ同じ速さで回転され、従って、パイプ部材41に空転しないように(相対回転不能に)、しかしながら、軸線方向に摺動可能に結合されているピストンロッド94の位置は変化することができない。
【0030】
これに対し、このような回転運動によって、注射器スリーブ116は、回転ノブ40とともに、上方に即ち遠位方向に摺動し、調節された注入量が、図29に示したように、窓130に適正に表示される。
【0031】
図26は、注入の際の状態を示す。患者は、第1に、針38(図1,図2,図30)を刺し込み、次いで、力F(図26)で回転ノブ40を押す。かくして、回転ノブは、結合機構K2を開きかつ結合機構K1を閉じ、かくして、回転ノブは、パイプ部材41および該パイプ部材41に案内されたピストンロッド94(図2参照)を注射器スリーブ116に空転しないように(相対回転不能に)、従って、ハウジング52に空転しないように(相対回転不能に)結合することにより、ピストンロッド94は、もはやハウジング52に対し相対的に回転することができない。
【0032】
(患者の)力Fによって、注射器スリーブ116は、あらかじめ事前選択(予選択)された(図25)行程(距離)だけ下方のゼロ位置に摺動され、注射器スリーブ116の雌ネジ118と配量部材(目盛管)66の雄ネジ72との間のネジ結合(螺合)によって、この目盛管および該目盛管とともにナット部材88(図8〜図10)を回転し、かくして、それ自体は回転できないピストンロッド94は、ナット部材88およびナット部材88に形成された雌ネジ90の回転によって近位方向に移動され、注入を引き起こす。なぜなら、ピストンロッドは、ゴムピストン36を調節された注入量(の分)だけ近位方向に摺動するからである。
【0033】
この場合、機械的変換系を設けることができる。即ち、調節された経路Dの周りの(距離Dだけの)注射器スリーブ116の摺動は、経路(距離)D/fだけのピストンロッド94の運動を引き起こす。ここに、fは、ネジピッチの設計(寸法)に応じて、0.5〜2の範囲の数値を取ることができる。これにより、注入量が少ない場合に、注入量の正確な表示が可能になるが、これは、とりわけ視力の弱い患者の場合には有利であることが判明した。
【0034】
図27および図28は、部分的にのみ図示されたいわゆる使い捨て注射器のための、即ち、(図27および図28に不図示の)カルプーレ34が交換可能でない注射器のための目盛管166を示す。従って、カルプーレが空になった場合、注射器は廃棄する必要がある。配量部材(目盛管)166の構造は、大部分、図6および図7の配量部材(目盛管)66に対応する、即ち、目盛管166は、その外周68に、外(雄)ネジ72および目盛数値70を有し、内側に、連行部材150の縦ミゾ157における縦方向案内のための突起(突条)160を有する(図21〜図24参照)。更に、図27および図28の配量部材(目盛管)166は、その近位側に、矩形雌ネジ174を備えたネジ穴172が形成された底部170を有する。このネジ穴172には、図11の場合と同様、ピストンロッド94の雄ネジ92が螺合される。この場合、カルプーレ34の内容物の消費後、ピストンロッド94をその最初の注入前の位置にもどすことはできないので、使用後は、注射器は廃棄される必要がある。
【0035】
カルトゥーシュ交換(カートリッジ交換)
図11の変形例では、カルプーレ34を交換すべき場合、双方のハウジング部材52,42は互いに外れるよう捻られる。この場合−圧縮バネ104の作用によって−(ナット)部材88に対する配量部材66の結合が解除され、かくして、(ナット)部材88は手で自由に回転されることができ、患者はピストンロッド94を遠位方向に当接するまで上方にねじる(回す)ことができる。次いで、使用ずみカルプーレ34を取り出した後、新しいカルプーレを挿入することができる。そして、最初の注入前の通常の調節工程(複数)後、患者は再び通常の注入を行うことができる。
【0036】
図29は、注入量調節の過程を示す。この図では、図面の記載の視認性を高めるため、カルプーレ34およびカルプーレ容器42は図示されてない。カルプーレ34のゴムピストン36は破線で示されている。
【0037】
図29a)において上方から即ち近位方向に向って回転ノブ40を見る場合、回転ノブは注入量調節のために時計方向に回転される(矢印41)。その際、ピストンロッド94は回転するが、ナット部材88も回転するため(図11)、ピストンロッド94は、用量ゼロの場合も調節可能な任意の用量の場合も、ハウジング52から同一長さLだけ突出する。しかしながら、注射器スリーブ116は、調節過程の際、上方に摺動されてハウジング52から突出する。この場合、図29bは調節可能な最大注入量を示すが、この最大注入量は、注射器の使用に応じて種々異なる値を取ることができる。即ち、図示の数値“20”は、単なる一例として理解されるべきである。
【0038】
この場合、注入量調節は、注射器スリーブ116の遠位方向への軸線方向摺動によって行われ、他方、ゴムピストン36に対するディスク96の位置は、注入量調節の際、変化しない。
【0039】
注入量の調節の際、ピストンロッド94はゴムピストン36に対し相対的に回転されるので、ピストンロッド94の近位端95(図30)に、ピストンロッド94の近位端95が摩擦なく回転することができる孔部(凹部:Ausnehmung)97を有するディスク96を用いるのと好都合である。図30に示すように、ピストンロッド94の近位端95は、下方に向って狭窄(テーパー化)されているため、近位端95とゴムピストン36との間の摩擦は小さくなる。
【0040】
力Fでの回転ノブ40に対する軸線方向への押圧による本来の注入は、既に図26に関して説明したので、参照されたい。
【0041】
図31は、図2と同様の縦断面図を示す。同図には、異なる4つの水平切断線C−C,D−D,E−EおよびF−Fが示されている。図面参照符号は先行の各図面と同じであるが、使い捨て注射器に関するものではない。
【0042】
図32は、(最)外側にカルプーレ容器42、その内側に対向フック100、次いで(その内側に)対向フック82及びバネ104、及び(ナット)部材88の外(雄)歯列86、並びに(最)内側に外(雄)ネジ92を備えたピストンロッド94を示す。
【0043】
図33は、パイプ部材41が、ピストンロッド94の部分98(図12および図13)を空転しない(相対回転不能である)が縦方向に摺動可能に案内する軸線方向スペース(アキシャル孔)99を有することを示す。かくして、回転ノブ40(図26参照)を押圧することにより、パイプ部材41がハウジング52に対し相対的に回転できないよう、ピストンロッド94をハウジング52に結合することが可能になる。
【0044】
注射器スリーブ116には3つの縦リブ117が形成され、これらの3つの縦リブ117は夫々ハウジング52の対応する縦ミゾ53(図5)に案内される。
【0045】
注射器スリーブ116と配量部材(目盛管)66との間には、ねじ結合機構72,118が形成される。配量部材(目盛管)66は、連行部材150の対応する縦ミゾ157に夫々案内される3つの縦リブ160を有する。
【0046】
図34は、(最)外側に、注射器スリーブ116がその3つの縦リブ117によって案内された3つの縦ミゾ53備えるハウジング52を示す。その内側では、注射器スリーブ116がねじ(結合機構)72,118を介して配量部材(目盛管)66に結合されており、他方、配量部材(目盛管)66はその内側に3つの縦リブ160を有する。
【0047】
図35は、図31のF−F断面を示す。(最)外側には図5に応じて複数の縦ミゾ53が形成されたハウジング52があり、該縦ミゾ53には、注射器スリーブ116の対応する3つのリブ117が嵌合している。注射器スリーブ116の内周は、ねじ(結合機構)72,118を介して配量部材(目盛管)66の外周に結合されている。配量部材(目盛管)66の内周は、連行部材150の縦ミゾ157に案内された3つの縦リブ160を有する。連行部材150は、パイプ部材41の外(雄)歯列146と係合(噛合)する内(雌)歯列148を有する。
【0048】
図36は、注射器30の理解の容易化に役立つ分解図を示す。最上部には、回転ノブ40が記載されており、その歯列125は、図20に示すように、パイプ部材41に固定的に結合されている。パイプ部材41は、結合機構K2(図25および図26)の部分として機能する外(雄)歯列146を有する。
【0049】
更に、図36にはパイプ状連行部材150(図21〜図24)が示されており、その外周154には3つの縦ミゾ157(図36にはこのうち1つのみが示されている)が形成されている(図35参照)。パイプ状連行部材150は、これらの縦ミゾ157を介して、空転しない(相対回転不能である)が軸線方向に摺動可能に配量部材(目盛管)66に結合されている。配量部材(目盛管)66は、その内周に、(連行部材150の)(複数の)縦ミゾ157に係合(嵌合)するため対応する縦突起160を有する(図33および図35参照)。
【0050】
パイプ部材41(その横断面の形状は図18に示されている)内には、ピストンロッド94が、軸線方向に摺動可能に案内されているが、非円形部分98によって空転しないように(相対回転不能に)パイプ部材41に結合されており、かくして、ノブ40が回転されるとピストンロッド94も回転され、他方、ノブ40がロックされると、ピストンロッド94も回転に対しロックされるが、パイプ部材41内におけるピストンロッド94の軸線方向摺動は阻止されない。
【0051】
外(雄)ネジ72を備えた配量部材(目盛管)66には、注射器スリーブ116(図35)の内(雌)ネジ118(図15および図17参照)が螺合され、注射器スリーブ116は、その外周に、該注射器スリーブ116をハウジング部材52内で縦方向に案内するための3つの縦突起117を有する。このため、ハウジング部材52は、図5,図33および図35に示した3つの縦ミゾ53を有する。
【0052】
ハウジング部材52は、その近位端に、ハウジング部材42との結合に利用される外(雄)ネジ50を有する。ハウジング部材42は、図3および図4には示してあるが、視認性の観点から図36には示してない。
【0053】
回転ノブ40には、圧縮バネ167が配される(図25〜図26も参照)。
【0054】
配量部材(目盛管)66は、ハウジング部材52内において縦方向(ないし軸線方向)に係止されている(verrastet)(図11参照)。バネ104は、ナット部材88と協働(連携作用)する(図11参照)。図36の最下側に、組立後にピストンロッド94の下端95に取付けられる押圧ディスク96を示した(図30参照)。
【0055】
図36から明らかなとおり、注射器30は、専ら、極めて容易に組立てられることができかつ自動的製造に好適な少数の単純な部品から構成されている。もちろん、本発明の枠内において多様な変更および修正が可能である。通常の場合、注射器の部品(部材)は、例えばプラスチック射出成型によって製造されるが、大きな負荷がかかる部品(部材)は、金属または特殊なプラスチック、例えばガラス繊維強化プラスチックで製造することができる。このような修正および他の修正は、当業者の行為の枠内にある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(52)と;
注射液(32)を受容するための容器(34)であって、かつ、前記ハウジング(52)に結合可能である容器と;
前記ハウジング(42,52)に対し相対的に回転可能であるが軸線方向に摺動不能に構成された配量部材(66,88;166)と;
前記配量部材(66,88;166)に配された雄ネジ(72)と;
前記ハウジング(52)内において軸線方向に可動であるが該ハウジング(52)に対し相対的に回転不能に構成され、かつ、前記配量部材(66,88;166)の雄ネジ(72)と螺合する雌ネジ(118)を有するスリーブ状部材(116)と、
を有し、
かくして、前記ハウジング(52)に対し相対的な前記配量部材(66,88;166)の回転によって、該ハウジング(52)内における前記スリーブ状部材(116)の軸線方向摺動及び該摺動による注入量の調節が可能にされ;更に、
注入過程中、前記スリーブ状部材(116)と係合し、かつ、所望の注入量の事前選択のために前記スリーブ状部材(116)から分離可能な結合機構(K1)
を有すること
を特徴とする注射器。
【請求項2】
前記配量部材(66,88;166)に、注入量の複数の表示値(図6:70)が設けられること
を特徴とする請求項1に記載の注射器。
【請求項3】
前記複数の表示値(70)は、前記配量部材(66;166)に実質的に螺旋状に配されること
を特徴とする請求項2に記載の注射器。
【請求項4】
注射器のハウジング(52)に設けられる第1視認窓(54)と;
前記スリーブ状部材(116)に設けられかつ前記第1視認窓(54)に対し相対的に軸線方向に摺動可能な第2視認窓(130)と;
を有し、
かくして、前記第1視認窓(54)及び前記第2視認窓(130)を介して、前記配量部材(66;166)の外周(68)上に注入量のための1つの表示値(70)が視認可能になること
を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の注射器。
【請求項5】
前記スリーブ状部材(116)に設けられた前記第2視認窓(130)は、注入量のための1つの表示値(70)によって占有される面積に実質的に対応しかつ当該第2視認窓(130)の周縁(134,136)によって隣接する表示値を被う寸法及び形状で構成されること
を特徴とする請求項4に記載の注射器。
【請求項6】
前記ハウジング(52)に設けられた前記第1視認窓(54)は、縦長の切欠の形状を有し、該切欠の長手軸線は、少なくともほぼ前記ハウジング(52)の長手方向に延在すること
を特徴とする請求項4又は5に記載の注射器。
【請求項7】
前記ハウジング(52)に設けられた前記第1視認窓(54)の前記縦長の切欠は、当該第1及び第2視認窓(54,130)を介して、前記第2視認窓(130)の近位端位置において最少注入量値が視認可能であり、かつ、前記第2視認窓(130)の遠位端位置において最大注入量値が視認可能な寸法及び形状で構成されること
を特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の注射器。
【請求項8】
前記配量部材は、スリーブ(66;166)の形態で構成されること
を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の注射器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2012−232151(P2012−232151A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−164107(P2012−164107)
【出願日】平成24年7月24日(2012.7.24)
【分割の表示】特願2010−508709(P2010−508709)の分割
【原出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(509323255)ハーゼルマイアー ゲーエムベーハー (4)
【Fターム(参考)】