注文データ入力装置及びプログラム
【課題】座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現できるようにする。
【解決手段】オーダ端末装置1は顧客の来店時に、顧客カードから顧客識別データを読み取るためのカードリーダ20を有している。オーダ端末装置1のCPU11は、顧客の来店時に、顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する顧客別座席利用履歴テーブルを参照し、その顧客識別データに該当する利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して、タッチ表示部14に案内出力する。
【解決手段】オーダ端末装置1は顧客の来店時に、顧客カードから顧客識別データを読み取るためのカードリーダ20を有している。オーダ端末装置1のCPU11は、顧客の来店時に、顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する顧客別座席利用履歴テーブルを参照し、その顧客識別データに該当する利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して、タッチ表示部14に案内出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文データを入力する注文データ入力装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、レストランなどの飲食店において構築されている注文データ処理システムは、注文データ入力装置(オーダ端末装置:ハンディターミナル)、キッチンプリンタ、ECR(電子式金銭登録機)を備え、注文者(顧客)からの注文を受注者(接客担当者)が受けて、オーダ端末装置から注文データが入力されると、入力された注文データは、アクセスポイントを経由してECRに無線送信されて登録されるほか、キッチンプリンタに無線送信されて調理指示スタブ(注文伝票)が発行されるようになっている。そして、従来、この種のオーダ端末装置としては、例えば、テーブル(食卓)及び座席を配置表示させた状態において、座席毎(顧客毎)に入力された注文データをその座席を利用して管理するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−162060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術にあっては、例えば、2人用テーブルや4人用テーブルなどのように複数種のテーブル毎にその座席レイアウトを記憶管理しておき、顧客が利用した種類のテーブルを選択する操作が行われると、そのテーブルの座席レイアウトを読み出して表示させることにより座席を利用して注文データを管理するようにしたもので、座席に関する情報をそれ以上の目的で利用するようにしたものではなかった。
【0005】
ところで、接客担当者は、顧客の来店時においてその顧客を座席(空席)に案内する際に、喫煙エリアを希望するのか、禁煙エリアを希望するのか、更には、テーブル席を希望するのか、座敷席を希望するのかを顧客に問合せるようにしているが、何回も利用している得意客が来店する都度、同じ質問を何回も行うことは、顧客サービスという観点から好ましくはなかった。また、顧客が利用している種類の座席と注文された商品との間には、一定の傾向や規則性などがある場合が多い。例えば、和室の利用客が天ぷらを注文したときには刺身も追加されるケースが多いが、このような場合、顧客から注文された商品のみを受注するだけでは、せっかくの販売の機会を逃がしてしまうほか、顧客サービスの観点からも好ましくはなかった。
【0006】
本発明の課題は、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために本発明の一つの態様は、
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する利用履歴記憶手段と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴記憶手段から利用履歴を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置である。
【0008】
上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する機能と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する機能と、
前記取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴を検索する機能と、
前記検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現することができ、売り上げの更なる向上を期待できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】レストランなどでの飲食店で構築されている注文データ処理システムを示したブロック図。
【図2】オーダ端末装置1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】オーダ端末装置1の筐体表面側の構成を示した図。
【図4】ECR3側に備えられている顧客別座席利用履歴テーブルT1を説明するための図。
【図5】ECR3側に備えられている座席利用状況テーブルT2を説明するための図。
【図6】ECR3側に備えられている推奨品テーブルT3を説明するための図。
【図7】電源投入に応じて実行開始されるオーダ端末装置1の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのメインのフローチャート。
【図8】座席案内処理(図7のステップA7)を詳述するためのフローチャート。
【図9】注文データ登録処理(図7のステップA11)を詳述するためのフローチャート。
【図10】(1)〜(4)は、タッチ表示部14に表示される座席種の案内メッセージを示した図。
【図11】喫煙エリア・テーブル席の座席レイアウトがタッチ表示部14に表示された状態を示した図。
【図12】注文データ登録表示モードにおけるタッチ表示部14の表示内容を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1〜図12を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、レストランなどでの飲食店で構築されている注文データ処理システムを示したブロック図である。
この注文データ処理システムは、注文データを入力する注文データ入力装置(オーダ端末装置:ハンディターミナル)1、無線中継器としてのアクセスポイント2、会計側に設置されているECR(電子式金銭登録機:サーバ装置)3、厨房に設置されているキッチンプリンタ4とを備えたLAN(構内通信網)を構成する。このオーダ端末装置1は、注文者(顧客)からの注文を接客担当者(ウェイターやウェイトレス)が受けて、その注文データが入力されると、入力された注文データを、アクセスポイント2を経由してECR3に無線送信して登録させるほか、キッチンプリンタ4に無線送信して調理指示スタブ(注文伝票)を発行させるようにしている。なお、アクセスポイント2にはECR3及びキッチンプリンタ4が有線接続されている。
【0012】
オーダ端末装置1は、接客担当者が所持する携帯可能なサイズ(掌サイズ)であり、顧客から注文を受けた際に、接客担当者がその注文データを入力するもので、注文データのほかに、顧客が利用する座席の位置や顧客数なども入力するようにしている。ECR3は、オーダ端末装置1から受信した注文データに基づいて一取引の登録を締める会計処理を行うもので、注文データ処理システムのサーバ装置として機能し、各種のデータを管理するデータベースDBが備えられている。キッチンプリンタ4は、オーダ端末装置1から受信した注文データに基づいて調理指示スタブ(注文伝票)を発行する。
【0013】
図2は、オーダ端末装置1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
オーダ端末装置1は、CPU(中央演算処理装置)11を中核とするもので、CPU11は、電源部(二次電池)12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこのオーダ端末装置1の全体動作を制御する。記憶部13は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリなどを有する構成で、後述する図7〜図9に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリM1と、このオーダ端末装置1が動作するために必要となる各種の情報(例えば、フラグなど)を一時的に記憶するワークメモリM2を有する構成となっている。
【0014】
タッチ表示部14は、指などでタッチ操作された位置を検知してその座標データを入力するタッチスクリーンを構成するもので、表示パネル15とタッチセンサ16とを有している。なお、タッチセンサ16としては、静電容量方式、抵抗皮膜方式、電磁誘導方式、圧電方式などの各種方式のうち、軽量化、光透過性、耐久性などに優れた静電容量方式を採用しているが、その他の方式であってもよい。表示パネル15は、高精細液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで、ソフトウェアキーとしての機能名を表示したり、座席レイアウトを表示したり、注文データ登録画面などを表示したりする。タッチセンサ16は、静電容量の変化によりタッチ面にタッチ(接近又は接触)されたことを感知するもので、この透明なタッチセンサ16が表示パネル15の表示面全体に積層配設されている。
【0015】
キー操作部17は、図示省略したが、数値を入力するテンキーやセットメニューを呼び出すメニューキー、座席種を指定入力する座席種キーなどの押しボタン式のキー(ストロークキー)を備えたもので、上述のタッチ表示部14に並列配置されている。イメージスキャナ18は、CCDやCMOSなどの画像センサ(イメージセンサ)によりコード情報(例えば、バーコード情報)を撮影するもので、CPU11は、イメージスキャナ18により撮影された画像データを解析することによってコード情報の読み取りを行う。
【0016】
LAN通信部19は、自己(オーダ端末装置)1とECR3との間又は自己(オーダ端末装置1)とキッチンプリンタ4との間では構内通信網(図示省略)を介してデータの送受信を行うもので、ECR3からは現在の気象データ(季節、気温)を受信取得するようにしている。なお、ECR3は、インターネット(図示せず)から気象データ(季節、気温)を取得し、オーダ端末装置1からの要求に応じてその要求元に気象データを送信するようにしている。カードリーダ20は、顧客の来店時に、顧客所持の磁気カード(顧客カード)から顧客識別データ(顧客ID)を読み取る磁気カードリーダである。なお、カードリーダ20としては、磁気カードリーダに限らず、例えば、非接触ICカードリーダであってもよい。
【0017】
図3は、オーダ端末装置1の筐体表面側の構成を示した図である。
オーダ端末装置1は、その筐体全体が板状の長方体を成し、その筐体を縦長の状態として使用するもので、その筐体表面においてその下部側にはキー操作部(各種のストロークキー)17が配設され、筐体表面の上部側にはタッチ表示部14が配設されている。また、筐体の先端部(上端部)には、イメージスキャナ部18が配設されている。また、筐体の一側部(図中、左側部)には、カードリーダ20が配設されている。
【0018】
図4は、ECR3側に備えられている顧客別座席利用履歴テーブルT1を説明するための図である。
顧客別座席利用履歴テーブルT1は、ECR3側のデータベースDBに記憶されているもので、顧客毎に座席の種類(座席種)別に利用回数(来店回数)を記憶する構成となっている。オーダ端末装置1は、この顧客別座席利用履歴テーブルT1の内容を必要に応じてECR3から呼び出し取得するようにしている。そして、顧客別座席利用履歴テーブルT1は、「顧客ID」、「顧客名」、「総利用回数」、「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」の各項目を有する構成となっている。
【0019】
「顧客ID」及び「顧客名」は、顧客を識別する情報であり、また、「総利用回数」は、店舗の新規開店時から現時点までの累計来店回数である。「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」は、座席種別の利用回数(来店回数)である。なお、図示の例では、「顧客ID」が“0001”の場合には、「総利用回数」として“38回”が記憶され、更に、「禁煙エリア利用回数」として“36回”、「喫煙エリア利用回数」として“2回”、「テーブル席利用回数」として“10回”、「座敷席利用回数」として“28回”が記憶されている。また、「顧客ID」が“0002”の場合には、「総利用回数」として“20回”が記憶され、更に、「禁煙エリア利用回数」として“1回”、「喫煙エリア利用回数」として“19回”、「テーブル席利用回数」として“15回”、「座敷席利用回数」として“5回”が記憶されている。
【0020】
図5は、ECR3側に備えられている座席利用状況テーブルT2を説明するための図である。
座席利用状況テーブルT2は、ECR3側のデータベースDBに記憶されているもので、店舗内の各座席の利用状況(利用中か否か)を記憶する構成となっている。オーダ端末装置1は、この座席利用状況テーブルT2の内容を必要に応じてECR3から呼び出し取得するようにしている。ここで、図示の例では、店舗(レストラン)内の座席が4種類の座席に区分されている場合を例示した場合である。
【0021】
すなわち、図示の例では、禁煙エリアには、20ブロック(20テーブル席)分のテーブル席“洋1”〜“洋20”が配置されていると共に、5ブロック(5座敷席)分の座敷席“和1”〜“和5”が配置されている。また、喫煙エリアには、5ブロック(5テーブル席)分のテーブル席“洋11”〜“洋15”が配置されていると共に、3ブロック(3座敷席)分の座敷席“和6”〜“和8”が配置されている。座席利用状況テーブルT2は、「座席」毎に「利用状況」を記憶する構成で、「利用状況」は現在、座席を顧客が利用しているか否かを示し、“1”は利用中、“0”は空席であることを示している。
【0022】
図6は、ECR3側に備えられている推奨品テーブルT3を説明するための図である。
推奨品テーブルT3は、ECR3側のデータベースDBに記憶されているもので、顧客にお勧めする商品(推奨品)を記憶する構成となっている。オーダ端末装置1は、この推奨品テーブルT3の内容を必要に応じてECR3から呼び出し取得するようにしている。推奨品テーブルT3は、「座席種」、「注文商品種」、「気象(温度・季節)」、「推奨品」の各項目を有する構成となっている。「座席種」は、座敷席であるかテーブル席であるかを示し、「注文商品種」は、顧客から注文を受けた商品の種類を示し、「気象(温度・季節)」は、現在の温度、季節を示している。
【0023】
「推奨品」は、「座席種」、「注文商品種」、「気象(温度/季節)」との組み合わせに応じてその顧客に対して推奨すべき商品を示している。例えば、図示の例では、「座席種」が“座敷席”、「注文商品種」が“刺身”、「気象(温度/季節)」が“25℃”の場合には、「推奨品」として“日本酒(冷酒)”が記憶されている。また、「座席種」が“座敷席”、「注文商品種」が“日本酒”、「気象(温度/季節)」が“冬”の場合には、「推奨品」として“日替わりの鍋料理”が記憶されている。その他、「気象(温度/季節)」に関係せず、和室の利用客が天ぷらを注文したときには刺身が追加されるケースが多い場合には、「座席種」が“座敷席”、「注文商品種」が“天ぷら”の場合には、「推奨品」として“刺身”を記憶するようにしてもよい。
【0024】
次に、本実施形態におけるオーダ端末装置1の動作概念を図7〜図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0025】
図7は、電源投入に応じて実行開始されるオーダ端末装置1の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのメインのフローチャートである。
先ず、CPU11は、電源投入操作に伴って所定のメモリをクリアするなどの初期化処理を行った後(ステップA1)、カードリーダ20から顧客識別データ(顧客ID)が読み取られたかを調べたり(ステップA2)、キー操作部17から座席種を指定する入力操作が行われたかを調べたり(ステップA3)、その他の操作が行われたかを調べたりする(ステップA4)。
【0026】
この場合、接客担当者は、顧客の来店時において顧客カードを持参している顧客に対しては、その顧客カードを受け取ってその内容をカードリーダ20に差し込んで読み取り操作を行うが、顧客カードを持参していない顧客に対しては、希望する座席種を問合せてその座席種(禁煙エリア、喫煙エリア、テーブル席、座敷席)を指定する入力操作を行う。いま、その他の操作が行われたときには(ステップA4でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、各種設定処理などを行った後(ステップA5)、上述のステップA2に戻る。また、顧客カード内容の読み取り操作が行われた場合(ステップA2でYES)あるいは座席種を指定する入力操作が行われた場合には(ステップA3でYES)、座席レイアウト表示モードに切り替えた後(ステップA6)、座席案内処理に移る(ステップA7)。
【0027】
図8は、座席案内処理(図7のステップA7)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、CPU11は、顧客カード内容の読み取り操作が行われた場合には、カードリーダ20から顧客識別データを取得して(ステップB1)、顧客別座席利用履歴テーブルT1を検索する(ステップB2)。これによって該当する利用履歴として「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」を読み出し(ステップB3)、「禁煙エリア利用回数」と「喫煙エリア利用回数」を比較し、利用回数が多い方の座席種を選択する(ステップB4)。また、「テーブル席利用回数」と「座敷席利用回数」を比較し、利用回数が多い方の座席種を選択する(ステップB5)。一方、キー操作部17から座席種を指定する入力操作が行われた場合には、指定された座席種を選択する(ステップB6)。
【0028】
そして、選択した座席種は、禁煙エリアであるかを調べ(ステップB7)、禁煙エリアであれば(ステップB7でYES)、更に選択した座席種は、テーブル席であるかを調べる(ステップB8)。ここで、テーブル席であれば(ステップB8でYES)、禁煙エリア及びテーブル席を案内するメッセージ(図10(1)参照)をタッチ表示部14に表示させ(ステップB9)、テーブル席でなければ(ステップB8でNO)、禁煙エリア及び座敷席を案内するメッセージ(図10(2)参照)をタッチ表示部14に表示させる(ステップB10)。
【0029】
また、禁煙エリアでなければ(ステップB7でNO)、更に選択した座席種は、テーブル席であるかを調べる(ステップB11)。ここで、テーブル席であれば(ステップB11でYES)、喫煙エリア及びテーブル席を案内するメッセージ(図10(3)参照)をタッチ表示部14に表示させ(ステップB12)、テーブル席でなければ(ステップB11でNO)、喫煙エリア及び座敷席を案内するメッセージ(図10(4)参照)をタッチ表示部14に表示させる(ステップB13)。なお、上述した各種の案内メッセージは、ECR3側のデータベースDBに記憶され、必要に応じて受信取得したものである。
【0030】
そして、選択した座席種、例えば、禁煙エリアのテーブル、禁煙エリアの座敷席、喫煙エリアのテーブル席、喫煙エリアの座敷席に対応する座席レイアウトのイメージデータをタッチ表示部14に表示させると共に、座席利用状況テーブルT2を参照し、選択した座席種の利用状況を読み出して、座席レイアウト上にその利用状況を識別表示させる(ステップB14)。すなわち、店舗内の各座席の配列状態を禁煙エリア、喫煙エリアに分けてブロック(テーブル席、座敷席)毎に区分した座席レイアウトのイメージデータをタッチ表示部14の略全域に表示させると共に、この座席レイアウト上に利用中や空席を識別表示させる。なお、座席レイアウトは、ECR3側のデータベースDBに記憶され、必要に応じて受信取得したものである。
【0031】
図11は、喫煙エリア・テーブル席の座席レイアウトがタッチ表示部14に表示された状態を示した図である。
図中、矩形は、ブロック(テーブル席や座敷席)を示し、テーブル席の種類として、四人がけ用のテーブル及び二人がけ用のテーブルが配置されている。そして、四人がけ用のテーブルには、その配置位置に応じたテーブル識別番号(ブロック識別番号)として“#1”〜“#4”が割り当てられ、二人がけ用のテーブルには、その配置位置に応じたテーブル識別番号(ブロック識別番号)として“#5”が割り当てられている。そして、図中、ハッチングを付したテーブル席は、現在利用中であることを示し、空白の座席は、空席であることを示している。図示の例では、テーブル識別番号“#1”、“#3”、“#4”が現在利用中で、“#2”、“#5”が空席であることを示している。
【0032】
このような座席案内処理(図7のステップA7)が終わると、タッチ表示部14に表示されている座席レイアウト上がタッチ操作されたかを調べたり(ステップA8)、案内した座席種が顧客から拒否されたかを調べたりする(ステップA9)。ここで、接客担当者は、顧客別座席利用履歴テーブルT1の内容から座席種を選択して案内した場合(顧客カード内容の読み取り操作を行った場合)、上述の案内メッセージの内容を確認し、その座席種の利用を案内する旨を顧客に対して問合せる。その結果、案内した座席種が顧客から肯定する回答が得られたときには、座席レイアウト表示から空席を探し出してその空席位置まで顧客を案内しながらその座席レイアウト上の空席位置をタッチ操作するが、顧客から拒否する回答が得られたときにはその旨を指示する拒否キー(図示省略)を操作する。
【0033】
いま、拒否キーが操作されたときには(ステップA9でYES)、顧客から要求された座席種を指定する入力操作を可能とするために上述のステップA2に移る。また、座席レイアウト上の空席位置がタッチ操作されたときには(ステップA8でYES)、CPU11は、座席レイアウト表示モードから注文データ登録モードに切り替えた後(ステップA10)、注文データを登録する登録処理の実行に移る(ステップA11)。
【0034】
図12は、注文データ登録表示モードにおけるタッチ表示部14の表示内容を示した図である。
この注文データ登録表示モードにおいてタッチ表示部14は、各種のソフトウェアキーがマトリックス状に配列されたキーマトリックス領域kdと、入力された注文データをキャラクタ表示する注文データ表示領域idとに区分される。このキーマトリックス領域kmには、各種のソフトウェアキーとして、商品キー、送信キーなどが配設されている。注文データ表示領域idは、入力された注文データを文字列データとして注文(商品)毎に表示するもので、7行分のデータを表示可能な構成となっている。この注文データ表示領域idには、図示の例では、その1行目にテーブル識別番号、2行目〜6行目に注文データ(個数、商品名、金額)、7行目に合計データ(合計個数、売上金額)が表示されている。
【0035】
図9は、注文データ登録処理(図7のステップA11)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、CPU11は、上述のようにして選択した座席種を取得すると共に(ステップC1)、現在の気象データを取得した後(ステップC2)、注文データが入力されたかを調べる(ステップC)。いま、注文データが入力されたときには(ステップC3でYES)、その注文された商品種と上述の選択座席種と現在の気象データとを組み合わせて推奨品テーブルT3を検索し(ステップC4)、その組み合わせに該当する推奨品の有無を調べる(ステップC5)。ここで、推奨品がなければ(ステップC5でNO)、入力された注文データを一取引メモリ(図示省略)に一時記憶する仮登録を行った後(ステップC9)、一取引分の注文データの送信を指示する送信キー(図示省略)が操作されたかを調べ(ステップC10)、以下、送信キーが操作されるまで上述のステップC3に戻る。
【0036】
一方、推奨品テーブルT3を検索した結果、注文商品種と選択座席種と現在の気象データとの組み合わせに該当する推奨品があれば(ステップC5でYES)、推奨品を案内するメッセージを注文データ表示領域idに重ね合わせ表示させる(ステップC6)。この場合、接客担当者は、推奨品を追加注文するかをその顧客に問合せる。その結果、推奨品の追加が肯定されたときには、その旨を指示する肯定キー(図示省略)を操作する。いま、肯定キーが操作されたときには(ステップC7でYES)、推奨品が追加注文されたものとして一取引メモリ(図示省略)に一時記憶する仮登録を行った後(ステップC8)、入力された注文データを仮登録する(ステップC9)。以下、注文データを入力する操作が行われる毎に(ステップC3でYES)、上述の動作が繰り返されるが、送信キーが操作されると(ステップC10でYES)、図9のフローから抜ける。
【0037】
これによって注文データ登録処理(図7のステップA11)が終わると、上述の一取引メモリの内容をECR3に送信して登録させるほか(ステップA12)、キッチンプリンタ4に送信して調理指示スタブ(注文伝票)を発行させる(ステップA13)。そして、注文データ登録表示モードを解除した後(ステップA14)、上述のステップA2に戻る。
【0038】
以上のように、本実施形態のオーダ端末装置1は、顧客の来店時に、顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する顧客別座席利用履歴テーブルT1を参照し、その顧客識別データに該当する利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力するようにしたので、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現することができ、売り上げの更なる向上を期待することができるようになる。すなわち、顧客の来店時に接客担当者にあっては、何回も利用している得意客に対して、例えば、「いつもの禁煙エリアの座敷席でよろしいでしょうか」というような確認を取るだけでよくなるため、顧客サービスの向上と共に、それに応じた売り上げの向上を期待することができる。
【0039】
顧客別座席利用履歴テーブルT1は、座席の種類別にその利用回数として、「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」を記憶する構成となっており、オーダ端末装置1は、この座席の種類別の利用回数から今回利用の座席の種類を特定して案内出力するようにしたから、例えば、利用回数の多い座席種を案内することができる。
【0040】
オーダ端末装置1は、顧客別の利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内する際に、店舗内の座席毎に現在の利用状況を記憶管理する座席利用状況テーブルT2を参照することにより特定した座席の種類に該当する各座席の中から現在空いている空席を特定して案内出力するようにしたので、顧客を座席まで案内する際に、その案内を円滑に行うことが可能となる。
【0041】
オーダ端末装置1は、特定した座席の種類に該当する座席レイアウトをイメージ表示するようにしたので、顧客を座席まで案内する際に、その案内を円滑に行うことが可能となる。また、その座席レイアウト上の空席を識別表示するようにしたので、更に円滑な案内が可能となる。
【0042】
オーダ端末装置1は、「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」から今回利用の座席の種類を特定する際に、喫煙エリア・テーブル席、喫煙エリア・座敷席、禁煙エリア・テーブル席、禁煙エリア・座敷席のように、複数種の座席を組み合わせた座席の種類を特定するようにしたので、例えば、喫煙エリアであるか禁煙エリアであるかを案内したり、テーブル席であるか座敷席であるかを案内したりする場合に比べて、木目細かな案内が可能となる。
【0043】
オーダ端末装置1は、顧客が現在利用している座席の種類と注文された商品との組み合わせに応じて推奨品テーブルT3を検索して該当する推奨品を案内出力するようにしたので、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現することができ、売り上げの更なる向上を期待することができるようになる。すなわち、顧客から注文された商品のみを受注するだけではなく、利用している種類の座席と注文される商品とから推奨すべき商品を積極的に案内することができ、販売促進と共に顧客サービスの向上を期待することができる。
【0044】
オーダ端末装置1は、注文された商品種、利用中の座席種のほか、現在の気象をも考慮した推奨品を案内するようにしたので、より適切な推奨品を案内することができ、更に販売促進や顧客サービスの向上を期待することが可能となる。
【0045】
なお、上述した実施形態の顧客別座席利用履歴テーブルT1は、座席の種類別に利用回数を記憶するようにしたが、座席の種類別に利用頻度を記憶するようにしてもよく、また、新規開店からの累計値に限らず、最近(例えば、6ヶ月以内)の累計値を座席の種類別に記憶するようにしてもよい。このように利用履歴としては、総利用回数に限らず、利用頻度、最近の利用状況とすることにより実情に即したものとなる。
【0046】
また、上述した実施形態においては、座席の種類として、喫煙エリア、喫煙エリア、テーブル席、座敷席を示したが、これに限らず、例えば、和室、洋室、店舗内の窓際・中央部・コーナ部などを、座席の種類としてもよい。
【0047】
また、推奨品テーブルT3に記憶する顧客に関する情報としては、例えば、顧客の年齢、性別を記憶するようにしてもよい。これによって例えば、若い女性向きの料理を優先的に案内したりすることができる。
【0048】
上述した実施形態においては、座席レイアウトに座席の利用状況として利用中の座席と空席を識別表示するようにしたが、座席レイアウト内に空席のみを識別表示するようにしてもよい。
【0049】
また、上述した実施形態においては、レストランなどでの飲食店で構築されている注文データ処理システムについて適用した場合を例示したが、飲食店以外でも勿論適用可能である。
【0050】
また、上述した実施形態において示した“機”、“装置”、“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0051】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する利用履歴記憶手段と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴記憶手段から利用履歴を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の注文データ入力装置において、
前記利用履歴記憶手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況を利用履歴として記憶管理し、
前記案内手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の注文データ入力装置において、
店舗内の座席毎に現在の利用状況を記憶管理する現在状況記憶手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の中から、前記現在状況記憶手段に記憶されている現在の利用状況に基づいて現在利用されていない空席を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の注文データ入力装置において、
店舗内の各座席の配列状態をブロック毎に区分した座席レイアウトをイメージ表示するイメージ表示手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の座席レイアウトをイメージ表示させる、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の注文データ入力装置において、
前記案内手段は、前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定する際に、複数種の座席を組み合わせた座席の種類を特定する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する推奨品記憶手段と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する注文データ入力手段と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する座席種入力手段と、
前記注文データ入力手段から入力された注文データと前記座席種入力手段から入力された座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された推奨品を案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の注文データ入力装置において、
現在の気象データを入力する気象データ入力手段を更に備え、
前記推奨品記憶手段は、気象データ、商品種、座席種に応じた推奨品を記憶管理し、
前記検索手段は、前記入力された注文データ及び座席の種類と前記気象データ入力手段により入力された気象データとの組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する機能と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する機能と、
前記取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴を検索する機能と、
前記検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する機能と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する機能と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する機能と、
前記入力された注文データと座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品を検索する機能と、
前記検索された推奨品を案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0052】
1 オーダ端末装置
3 ECR
4 キッチンプリンタ
11 CPU
13 記憶部
14 タッチ表示部
15 表示パネル
16 タッチセンサ
17 キー操作部
18 イメージスキャナ
20 カードリーダ
T1 顧客別座席利用履歴テーブル
T2 座席利用状況テーブル
T3 推奨品テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文データを入力する注文データ入力装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、レストランなどの飲食店において構築されている注文データ処理システムは、注文データ入力装置(オーダ端末装置:ハンディターミナル)、キッチンプリンタ、ECR(電子式金銭登録機)を備え、注文者(顧客)からの注文を受注者(接客担当者)が受けて、オーダ端末装置から注文データが入力されると、入力された注文データは、アクセスポイントを経由してECRに無線送信されて登録されるほか、キッチンプリンタに無線送信されて調理指示スタブ(注文伝票)が発行されるようになっている。そして、従来、この種のオーダ端末装置としては、例えば、テーブル(食卓)及び座席を配置表示させた状態において、座席毎(顧客毎)に入力された注文データをその座席を利用して管理するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−162060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術にあっては、例えば、2人用テーブルや4人用テーブルなどのように複数種のテーブル毎にその座席レイアウトを記憶管理しておき、顧客が利用した種類のテーブルを選択する操作が行われると、そのテーブルの座席レイアウトを読み出して表示させることにより座席を利用して注文データを管理するようにしたもので、座席に関する情報をそれ以上の目的で利用するようにしたものではなかった。
【0005】
ところで、接客担当者は、顧客の来店時においてその顧客を座席(空席)に案内する際に、喫煙エリアを希望するのか、禁煙エリアを希望するのか、更には、テーブル席を希望するのか、座敷席を希望するのかを顧客に問合せるようにしているが、何回も利用している得意客が来店する都度、同じ質問を何回も行うことは、顧客サービスという観点から好ましくはなかった。また、顧客が利用している種類の座席と注文された商品との間には、一定の傾向や規則性などがある場合が多い。例えば、和室の利用客が天ぷらを注文したときには刺身も追加されるケースが多いが、このような場合、顧客から注文された商品のみを受注するだけでは、せっかくの販売の機会を逃がしてしまうほか、顧客サービスの観点からも好ましくはなかった。
【0006】
本発明の課題は、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために本発明の一つの態様は、
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する利用履歴記憶手段と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴記憶手段から利用履歴を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置である。
【0008】
上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する機能と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する機能と、
前記取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴を検索する機能と、
前記検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現することができ、売り上げの更なる向上を期待できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】レストランなどでの飲食店で構築されている注文データ処理システムを示したブロック図。
【図2】オーダ端末装置1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】オーダ端末装置1の筐体表面側の構成を示した図。
【図4】ECR3側に備えられている顧客別座席利用履歴テーブルT1を説明するための図。
【図5】ECR3側に備えられている座席利用状況テーブルT2を説明するための図。
【図6】ECR3側に備えられている推奨品テーブルT3を説明するための図。
【図7】電源投入に応じて実行開始されるオーダ端末装置1の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのメインのフローチャート。
【図8】座席案内処理(図7のステップA7)を詳述するためのフローチャート。
【図9】注文データ登録処理(図7のステップA11)を詳述するためのフローチャート。
【図10】(1)〜(4)は、タッチ表示部14に表示される座席種の案内メッセージを示した図。
【図11】喫煙エリア・テーブル席の座席レイアウトがタッチ表示部14に表示された状態を示した図。
【図12】注文データ登録表示モードにおけるタッチ表示部14の表示内容を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1〜図12を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、レストランなどでの飲食店で構築されている注文データ処理システムを示したブロック図である。
この注文データ処理システムは、注文データを入力する注文データ入力装置(オーダ端末装置:ハンディターミナル)1、無線中継器としてのアクセスポイント2、会計側に設置されているECR(電子式金銭登録機:サーバ装置)3、厨房に設置されているキッチンプリンタ4とを備えたLAN(構内通信網)を構成する。このオーダ端末装置1は、注文者(顧客)からの注文を接客担当者(ウェイターやウェイトレス)が受けて、その注文データが入力されると、入力された注文データを、アクセスポイント2を経由してECR3に無線送信して登録させるほか、キッチンプリンタ4に無線送信して調理指示スタブ(注文伝票)を発行させるようにしている。なお、アクセスポイント2にはECR3及びキッチンプリンタ4が有線接続されている。
【0012】
オーダ端末装置1は、接客担当者が所持する携帯可能なサイズ(掌サイズ)であり、顧客から注文を受けた際に、接客担当者がその注文データを入力するもので、注文データのほかに、顧客が利用する座席の位置や顧客数なども入力するようにしている。ECR3は、オーダ端末装置1から受信した注文データに基づいて一取引の登録を締める会計処理を行うもので、注文データ処理システムのサーバ装置として機能し、各種のデータを管理するデータベースDBが備えられている。キッチンプリンタ4は、オーダ端末装置1から受信した注文データに基づいて調理指示スタブ(注文伝票)を発行する。
【0013】
図2は、オーダ端末装置1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
オーダ端末装置1は、CPU(中央演算処理装置)11を中核とするもので、CPU11は、電源部(二次電池)12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこのオーダ端末装置1の全体動作を制御する。記憶部13は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリなどを有する構成で、後述する図7〜図9に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリM1と、このオーダ端末装置1が動作するために必要となる各種の情報(例えば、フラグなど)を一時的に記憶するワークメモリM2を有する構成となっている。
【0014】
タッチ表示部14は、指などでタッチ操作された位置を検知してその座標データを入力するタッチスクリーンを構成するもので、表示パネル15とタッチセンサ16とを有している。なお、タッチセンサ16としては、静電容量方式、抵抗皮膜方式、電磁誘導方式、圧電方式などの各種方式のうち、軽量化、光透過性、耐久性などに優れた静電容量方式を採用しているが、その他の方式であってもよい。表示パネル15は、高精細液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで、ソフトウェアキーとしての機能名を表示したり、座席レイアウトを表示したり、注文データ登録画面などを表示したりする。タッチセンサ16は、静電容量の変化によりタッチ面にタッチ(接近又は接触)されたことを感知するもので、この透明なタッチセンサ16が表示パネル15の表示面全体に積層配設されている。
【0015】
キー操作部17は、図示省略したが、数値を入力するテンキーやセットメニューを呼び出すメニューキー、座席種を指定入力する座席種キーなどの押しボタン式のキー(ストロークキー)を備えたもので、上述のタッチ表示部14に並列配置されている。イメージスキャナ18は、CCDやCMOSなどの画像センサ(イメージセンサ)によりコード情報(例えば、バーコード情報)を撮影するもので、CPU11は、イメージスキャナ18により撮影された画像データを解析することによってコード情報の読み取りを行う。
【0016】
LAN通信部19は、自己(オーダ端末装置)1とECR3との間又は自己(オーダ端末装置1)とキッチンプリンタ4との間では構内通信網(図示省略)を介してデータの送受信を行うもので、ECR3からは現在の気象データ(季節、気温)を受信取得するようにしている。なお、ECR3は、インターネット(図示せず)から気象データ(季節、気温)を取得し、オーダ端末装置1からの要求に応じてその要求元に気象データを送信するようにしている。カードリーダ20は、顧客の来店時に、顧客所持の磁気カード(顧客カード)から顧客識別データ(顧客ID)を読み取る磁気カードリーダである。なお、カードリーダ20としては、磁気カードリーダに限らず、例えば、非接触ICカードリーダであってもよい。
【0017】
図3は、オーダ端末装置1の筐体表面側の構成を示した図である。
オーダ端末装置1は、その筐体全体が板状の長方体を成し、その筐体を縦長の状態として使用するもので、その筐体表面においてその下部側にはキー操作部(各種のストロークキー)17が配設され、筐体表面の上部側にはタッチ表示部14が配設されている。また、筐体の先端部(上端部)には、イメージスキャナ部18が配設されている。また、筐体の一側部(図中、左側部)には、カードリーダ20が配設されている。
【0018】
図4は、ECR3側に備えられている顧客別座席利用履歴テーブルT1を説明するための図である。
顧客別座席利用履歴テーブルT1は、ECR3側のデータベースDBに記憶されているもので、顧客毎に座席の種類(座席種)別に利用回数(来店回数)を記憶する構成となっている。オーダ端末装置1は、この顧客別座席利用履歴テーブルT1の内容を必要に応じてECR3から呼び出し取得するようにしている。そして、顧客別座席利用履歴テーブルT1は、「顧客ID」、「顧客名」、「総利用回数」、「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」の各項目を有する構成となっている。
【0019】
「顧客ID」及び「顧客名」は、顧客を識別する情報であり、また、「総利用回数」は、店舗の新規開店時から現時点までの累計来店回数である。「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」は、座席種別の利用回数(来店回数)である。なお、図示の例では、「顧客ID」が“0001”の場合には、「総利用回数」として“38回”が記憶され、更に、「禁煙エリア利用回数」として“36回”、「喫煙エリア利用回数」として“2回”、「テーブル席利用回数」として“10回”、「座敷席利用回数」として“28回”が記憶されている。また、「顧客ID」が“0002”の場合には、「総利用回数」として“20回”が記憶され、更に、「禁煙エリア利用回数」として“1回”、「喫煙エリア利用回数」として“19回”、「テーブル席利用回数」として“15回”、「座敷席利用回数」として“5回”が記憶されている。
【0020】
図5は、ECR3側に備えられている座席利用状況テーブルT2を説明するための図である。
座席利用状況テーブルT2は、ECR3側のデータベースDBに記憶されているもので、店舗内の各座席の利用状況(利用中か否か)を記憶する構成となっている。オーダ端末装置1は、この座席利用状況テーブルT2の内容を必要に応じてECR3から呼び出し取得するようにしている。ここで、図示の例では、店舗(レストラン)内の座席が4種類の座席に区分されている場合を例示した場合である。
【0021】
すなわち、図示の例では、禁煙エリアには、20ブロック(20テーブル席)分のテーブル席“洋1”〜“洋20”が配置されていると共に、5ブロック(5座敷席)分の座敷席“和1”〜“和5”が配置されている。また、喫煙エリアには、5ブロック(5テーブル席)分のテーブル席“洋11”〜“洋15”が配置されていると共に、3ブロック(3座敷席)分の座敷席“和6”〜“和8”が配置されている。座席利用状況テーブルT2は、「座席」毎に「利用状況」を記憶する構成で、「利用状況」は現在、座席を顧客が利用しているか否かを示し、“1”は利用中、“0”は空席であることを示している。
【0022】
図6は、ECR3側に備えられている推奨品テーブルT3を説明するための図である。
推奨品テーブルT3は、ECR3側のデータベースDBに記憶されているもので、顧客にお勧めする商品(推奨品)を記憶する構成となっている。オーダ端末装置1は、この推奨品テーブルT3の内容を必要に応じてECR3から呼び出し取得するようにしている。推奨品テーブルT3は、「座席種」、「注文商品種」、「気象(温度・季節)」、「推奨品」の各項目を有する構成となっている。「座席種」は、座敷席であるかテーブル席であるかを示し、「注文商品種」は、顧客から注文を受けた商品の種類を示し、「気象(温度・季節)」は、現在の温度、季節を示している。
【0023】
「推奨品」は、「座席種」、「注文商品種」、「気象(温度/季節)」との組み合わせに応じてその顧客に対して推奨すべき商品を示している。例えば、図示の例では、「座席種」が“座敷席”、「注文商品種」が“刺身”、「気象(温度/季節)」が“25℃”の場合には、「推奨品」として“日本酒(冷酒)”が記憶されている。また、「座席種」が“座敷席”、「注文商品種」が“日本酒”、「気象(温度/季節)」が“冬”の場合には、「推奨品」として“日替わりの鍋料理”が記憶されている。その他、「気象(温度/季節)」に関係せず、和室の利用客が天ぷらを注文したときには刺身が追加されるケースが多い場合には、「座席種」が“座敷席”、「注文商品種」が“天ぷら”の場合には、「推奨品」として“刺身”を記憶するようにしてもよい。
【0024】
次に、本実施形態におけるオーダ端末装置1の動作概念を図7〜図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0025】
図7は、電源投入に応じて実行開始されるオーダ端末装置1の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのメインのフローチャートである。
先ず、CPU11は、電源投入操作に伴って所定のメモリをクリアするなどの初期化処理を行った後(ステップA1)、カードリーダ20から顧客識別データ(顧客ID)が読み取られたかを調べたり(ステップA2)、キー操作部17から座席種を指定する入力操作が行われたかを調べたり(ステップA3)、その他の操作が行われたかを調べたりする(ステップA4)。
【0026】
この場合、接客担当者は、顧客の来店時において顧客カードを持参している顧客に対しては、その顧客カードを受け取ってその内容をカードリーダ20に差し込んで読み取り操作を行うが、顧客カードを持参していない顧客に対しては、希望する座席種を問合せてその座席種(禁煙エリア、喫煙エリア、テーブル席、座敷席)を指定する入力操作を行う。いま、その他の操作が行われたときには(ステップA4でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、各種設定処理などを行った後(ステップA5)、上述のステップA2に戻る。また、顧客カード内容の読み取り操作が行われた場合(ステップA2でYES)あるいは座席種を指定する入力操作が行われた場合には(ステップA3でYES)、座席レイアウト表示モードに切り替えた後(ステップA6)、座席案内処理に移る(ステップA7)。
【0027】
図8は、座席案内処理(図7のステップA7)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、CPU11は、顧客カード内容の読み取り操作が行われた場合には、カードリーダ20から顧客識別データを取得して(ステップB1)、顧客別座席利用履歴テーブルT1を検索する(ステップB2)。これによって該当する利用履歴として「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」を読み出し(ステップB3)、「禁煙エリア利用回数」と「喫煙エリア利用回数」を比較し、利用回数が多い方の座席種を選択する(ステップB4)。また、「テーブル席利用回数」と「座敷席利用回数」を比較し、利用回数が多い方の座席種を選択する(ステップB5)。一方、キー操作部17から座席種を指定する入力操作が行われた場合には、指定された座席種を選択する(ステップB6)。
【0028】
そして、選択した座席種は、禁煙エリアであるかを調べ(ステップB7)、禁煙エリアであれば(ステップB7でYES)、更に選択した座席種は、テーブル席であるかを調べる(ステップB8)。ここで、テーブル席であれば(ステップB8でYES)、禁煙エリア及びテーブル席を案内するメッセージ(図10(1)参照)をタッチ表示部14に表示させ(ステップB9)、テーブル席でなければ(ステップB8でNO)、禁煙エリア及び座敷席を案内するメッセージ(図10(2)参照)をタッチ表示部14に表示させる(ステップB10)。
【0029】
また、禁煙エリアでなければ(ステップB7でNO)、更に選択した座席種は、テーブル席であるかを調べる(ステップB11)。ここで、テーブル席であれば(ステップB11でYES)、喫煙エリア及びテーブル席を案内するメッセージ(図10(3)参照)をタッチ表示部14に表示させ(ステップB12)、テーブル席でなければ(ステップB11でNO)、喫煙エリア及び座敷席を案内するメッセージ(図10(4)参照)をタッチ表示部14に表示させる(ステップB13)。なお、上述した各種の案内メッセージは、ECR3側のデータベースDBに記憶され、必要に応じて受信取得したものである。
【0030】
そして、選択した座席種、例えば、禁煙エリアのテーブル、禁煙エリアの座敷席、喫煙エリアのテーブル席、喫煙エリアの座敷席に対応する座席レイアウトのイメージデータをタッチ表示部14に表示させると共に、座席利用状況テーブルT2を参照し、選択した座席種の利用状況を読み出して、座席レイアウト上にその利用状況を識別表示させる(ステップB14)。すなわち、店舗内の各座席の配列状態を禁煙エリア、喫煙エリアに分けてブロック(テーブル席、座敷席)毎に区分した座席レイアウトのイメージデータをタッチ表示部14の略全域に表示させると共に、この座席レイアウト上に利用中や空席を識別表示させる。なお、座席レイアウトは、ECR3側のデータベースDBに記憶され、必要に応じて受信取得したものである。
【0031】
図11は、喫煙エリア・テーブル席の座席レイアウトがタッチ表示部14に表示された状態を示した図である。
図中、矩形は、ブロック(テーブル席や座敷席)を示し、テーブル席の種類として、四人がけ用のテーブル及び二人がけ用のテーブルが配置されている。そして、四人がけ用のテーブルには、その配置位置に応じたテーブル識別番号(ブロック識別番号)として“#1”〜“#4”が割り当てられ、二人がけ用のテーブルには、その配置位置に応じたテーブル識別番号(ブロック識別番号)として“#5”が割り当てられている。そして、図中、ハッチングを付したテーブル席は、現在利用中であることを示し、空白の座席は、空席であることを示している。図示の例では、テーブル識別番号“#1”、“#3”、“#4”が現在利用中で、“#2”、“#5”が空席であることを示している。
【0032】
このような座席案内処理(図7のステップA7)が終わると、タッチ表示部14に表示されている座席レイアウト上がタッチ操作されたかを調べたり(ステップA8)、案内した座席種が顧客から拒否されたかを調べたりする(ステップA9)。ここで、接客担当者は、顧客別座席利用履歴テーブルT1の内容から座席種を選択して案内した場合(顧客カード内容の読み取り操作を行った場合)、上述の案内メッセージの内容を確認し、その座席種の利用を案内する旨を顧客に対して問合せる。その結果、案内した座席種が顧客から肯定する回答が得られたときには、座席レイアウト表示から空席を探し出してその空席位置まで顧客を案内しながらその座席レイアウト上の空席位置をタッチ操作するが、顧客から拒否する回答が得られたときにはその旨を指示する拒否キー(図示省略)を操作する。
【0033】
いま、拒否キーが操作されたときには(ステップA9でYES)、顧客から要求された座席種を指定する入力操作を可能とするために上述のステップA2に移る。また、座席レイアウト上の空席位置がタッチ操作されたときには(ステップA8でYES)、CPU11は、座席レイアウト表示モードから注文データ登録モードに切り替えた後(ステップA10)、注文データを登録する登録処理の実行に移る(ステップA11)。
【0034】
図12は、注文データ登録表示モードにおけるタッチ表示部14の表示内容を示した図である。
この注文データ登録表示モードにおいてタッチ表示部14は、各種のソフトウェアキーがマトリックス状に配列されたキーマトリックス領域kdと、入力された注文データをキャラクタ表示する注文データ表示領域idとに区分される。このキーマトリックス領域kmには、各種のソフトウェアキーとして、商品キー、送信キーなどが配設されている。注文データ表示領域idは、入力された注文データを文字列データとして注文(商品)毎に表示するもので、7行分のデータを表示可能な構成となっている。この注文データ表示領域idには、図示の例では、その1行目にテーブル識別番号、2行目〜6行目に注文データ(個数、商品名、金額)、7行目に合計データ(合計個数、売上金額)が表示されている。
【0035】
図9は、注文データ登録処理(図7のステップA11)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、CPU11は、上述のようにして選択した座席種を取得すると共に(ステップC1)、現在の気象データを取得した後(ステップC2)、注文データが入力されたかを調べる(ステップC)。いま、注文データが入力されたときには(ステップC3でYES)、その注文された商品種と上述の選択座席種と現在の気象データとを組み合わせて推奨品テーブルT3を検索し(ステップC4)、その組み合わせに該当する推奨品の有無を調べる(ステップC5)。ここで、推奨品がなければ(ステップC5でNO)、入力された注文データを一取引メモリ(図示省略)に一時記憶する仮登録を行った後(ステップC9)、一取引分の注文データの送信を指示する送信キー(図示省略)が操作されたかを調べ(ステップC10)、以下、送信キーが操作されるまで上述のステップC3に戻る。
【0036】
一方、推奨品テーブルT3を検索した結果、注文商品種と選択座席種と現在の気象データとの組み合わせに該当する推奨品があれば(ステップC5でYES)、推奨品を案内するメッセージを注文データ表示領域idに重ね合わせ表示させる(ステップC6)。この場合、接客担当者は、推奨品を追加注文するかをその顧客に問合せる。その結果、推奨品の追加が肯定されたときには、その旨を指示する肯定キー(図示省略)を操作する。いま、肯定キーが操作されたときには(ステップC7でYES)、推奨品が追加注文されたものとして一取引メモリ(図示省略)に一時記憶する仮登録を行った後(ステップC8)、入力された注文データを仮登録する(ステップC9)。以下、注文データを入力する操作が行われる毎に(ステップC3でYES)、上述の動作が繰り返されるが、送信キーが操作されると(ステップC10でYES)、図9のフローから抜ける。
【0037】
これによって注文データ登録処理(図7のステップA11)が終わると、上述の一取引メモリの内容をECR3に送信して登録させるほか(ステップA12)、キッチンプリンタ4に送信して調理指示スタブ(注文伝票)を発行させる(ステップA13)。そして、注文データ登録表示モードを解除した後(ステップA14)、上述のステップA2に戻る。
【0038】
以上のように、本実施形態のオーダ端末装置1は、顧客の来店時に、顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する顧客別座席利用履歴テーブルT1を参照し、その顧客識別データに該当する利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力するようにしたので、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現することができ、売り上げの更なる向上を期待することができるようになる。すなわち、顧客の来店時に接客担当者にあっては、何回も利用している得意客に対して、例えば、「いつもの禁煙エリアの座敷席でよろしいでしょうか」というような確認を取るだけでよくなるため、顧客サービスの向上と共に、それに応じた売り上げの向上を期待することができる。
【0039】
顧客別座席利用履歴テーブルT1は、座席の種類別にその利用回数として、「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」を記憶する構成となっており、オーダ端末装置1は、この座席の種類別の利用回数から今回利用の座席の種類を特定して案内出力するようにしたから、例えば、利用回数の多い座席種を案内することができる。
【0040】
オーダ端末装置1は、顧客別の利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内する際に、店舗内の座席毎に現在の利用状況を記憶管理する座席利用状況テーブルT2を参照することにより特定した座席の種類に該当する各座席の中から現在空いている空席を特定して案内出力するようにしたので、顧客を座席まで案内する際に、その案内を円滑に行うことが可能となる。
【0041】
オーダ端末装置1は、特定した座席の種類に該当する座席レイアウトをイメージ表示するようにしたので、顧客を座席まで案内する際に、その案内を円滑に行うことが可能となる。また、その座席レイアウト上の空席を識別表示するようにしたので、更に円滑な案内が可能となる。
【0042】
オーダ端末装置1は、「禁煙エリア利用回数」、「喫煙エリア利用回数」、「テーブル席利用回数」、「座敷席利用回数」から今回利用の座席の種類を特定する際に、喫煙エリア・テーブル席、喫煙エリア・座敷席、禁煙エリア・テーブル席、禁煙エリア・座敷席のように、複数種の座席を組み合わせた座席の種類を特定するようにしたので、例えば、喫煙エリアであるか禁煙エリアであるかを案内したり、テーブル席であるか座敷席であるかを案内したりする場合に比べて、木目細かな案内が可能となる。
【0043】
オーダ端末装置1は、顧客が現在利用している座席の種類と注文された商品との組み合わせに応じて推奨品テーブルT3を検索して該当する推奨品を案内出力するようにしたので、座席に関する情報を有効に利用した顧客サービスを実現することができ、売り上げの更なる向上を期待することができるようになる。すなわち、顧客から注文された商品のみを受注するだけではなく、利用している種類の座席と注文される商品とから推奨すべき商品を積極的に案内することができ、販売促進と共に顧客サービスの向上を期待することができる。
【0044】
オーダ端末装置1は、注文された商品種、利用中の座席種のほか、現在の気象をも考慮した推奨品を案内するようにしたので、より適切な推奨品を案内することができ、更に販売促進や顧客サービスの向上を期待することが可能となる。
【0045】
なお、上述した実施形態の顧客別座席利用履歴テーブルT1は、座席の種類別に利用回数を記憶するようにしたが、座席の種類別に利用頻度を記憶するようにしてもよく、また、新規開店からの累計値に限らず、最近(例えば、6ヶ月以内)の累計値を座席の種類別に記憶するようにしてもよい。このように利用履歴としては、総利用回数に限らず、利用頻度、最近の利用状況とすることにより実情に即したものとなる。
【0046】
また、上述した実施形態においては、座席の種類として、喫煙エリア、喫煙エリア、テーブル席、座敷席を示したが、これに限らず、例えば、和室、洋室、店舗内の窓際・中央部・コーナ部などを、座席の種類としてもよい。
【0047】
また、推奨品テーブルT3に記憶する顧客に関する情報としては、例えば、顧客の年齢、性別を記憶するようにしてもよい。これによって例えば、若い女性向きの料理を優先的に案内したりすることができる。
【0048】
上述した実施形態においては、座席レイアウトに座席の利用状況として利用中の座席と空席を識別表示するようにしたが、座席レイアウト内に空席のみを識別表示するようにしてもよい。
【0049】
また、上述した実施形態においては、レストランなどでの飲食店で構築されている注文データ処理システムについて適用した場合を例示したが、飲食店以外でも勿論適用可能である。
【0050】
また、上述した実施形態において示した“機”、“装置”、“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0051】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する利用履歴記憶手段と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴記憶手段から利用履歴を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の注文データ入力装置において、
前記利用履歴記憶手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況を利用履歴として記憶管理し、
前記案内手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の注文データ入力装置において、
店舗内の座席毎に現在の利用状況を記憶管理する現在状況記憶手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の中から、前記現在状況記憶手段に記憶されている現在の利用状況に基づいて現在利用されていない空席を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の注文データ入力装置において、
店舗内の各座席の配列状態をブロック毎に区分した座席レイアウトをイメージ表示するイメージ表示手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の座席レイアウトをイメージ表示させる、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の注文データ入力装置において、
前記案内手段は、前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定する際に、複数種の座席を組み合わせた座席の種類を特定する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する推奨品記憶手段と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する注文データ入力手段と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する座席種入力手段と、
前記注文データ入力手段から入力された注文データと前記座席種入力手段から入力された座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された推奨品を案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の注文データ入力装置において、
現在の気象データを入力する気象データ入力手段を更に備え、
前記推奨品記憶手段は、気象データ、商品種、座席種に応じた推奨品を記憶管理し、
前記検索手段は、前記入力された注文データ及び座席の種類と前記気象データ入力手段により入力された気象データとの組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する、
ようにしたことを特徴とする注文データ入力装置である。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する機能と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する機能と、
前記取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴を検索する機能と、
前記検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する機能と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する機能と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する機能と、
前記入力された注文データと座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品を検索する機能と、
前記検索された推奨品を案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0052】
1 オーダ端末装置
3 ECR
4 キッチンプリンタ
11 CPU
13 記憶部
14 タッチ表示部
15 表示パネル
16 タッチセンサ
17 キー操作部
18 イメージスキャナ
20 カードリーダ
T1 顧客別座席利用履歴テーブル
T2 座席利用状況テーブル
T3 推奨品テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する利用履歴記憶手段と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴記憶手段から利用履歴を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置。
【請求項2】
前記利用履歴記憶手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況を利用履歴として記憶管理し、
前記案内手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の注文データ入力装置。
【請求項3】
店舗内の座席毎に現在の利用状況を記憶管理する現在状況記憶手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の中から、前記現在状況記憶手段に記憶されている現在の利用状況に基づいて現在利用されていない空席を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の注文データ入力装置。
【請求項4】
店舗内の各座席の配列状態をブロック毎に区分した座席レイアウトをイメージ表示するイメージ表示手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の座席レイアウトをイメージ表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の注文データ入力装置。
【請求項5】
前記案内手段は、前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定する際に、複数種の座席を組み合わせた座席の種類を特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の注文データ入力装置。
【請求項6】
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する推奨品記憶手段と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する注文データ入力手段と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する座席種入力手段と、
前記注文データ入力手段から入力された注文データと前記座席種入力手段から入力された座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された推奨品を案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置。
【請求項7】
現在の気象データを入力する気象データ入力手段を更に備え、
前記推奨品記憶手段は、気象データ、商品種、座席種に応じた推奨品を記憶管理し、
前記検索手段は、前記入力された注文データ及び座席の種類と前記気象データ入力手段により入力された気象データとの組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する、
ようにしたことを特徴とする請求項6に記載の注文データ入力装置。
【請求項8】
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する機能と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する機能と、
前記取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴を検索する機能と、
前記検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する機能と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する機能と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する機能と、
前記入力された注文データと座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品を検索する機能と、
前記検索された推奨品を案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する利用履歴記憶手段と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴記憶手段から利用履歴を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置。
【請求項2】
前記利用履歴記憶手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況を利用履歴として記憶管理し、
前記案内手段は、座席の種類別に累計した利用状況あるいは最近の利用状況から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の注文データ入力装置。
【請求項3】
店舗内の座席毎に現在の利用状況を記憶管理する現在状況記憶手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の中から、前記現在状況記憶手段に記憶されている現在の利用状況に基づいて現在利用されていない空席を特定して案内出力する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の注文データ入力装置。
【請求項4】
店舗内の各座席の配列状態をブロック毎に区分した座席レイアウトをイメージ表示するイメージ表示手段を更に備え、
前記案内手段は、前記特定した座席の種類に該当する各座席の座席レイアウトをイメージ表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の注文データ入力装置。
【請求項5】
前記案内手段は、前記検索手段により検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定する際に、複数種の座席を組み合わせた座席の種類を特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の注文データ入力装置。
【請求項6】
注文データを入力する注文データ入力装置であって、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する推奨品記憶手段と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する注文データ入力手段と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する座席種入力手段と、
前記注文データ入力手段から入力された注文データと前記座席種入力手段から入力された座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された推奨品を案内出力する案内手段と、
を備えたことを特徴とする注文データ入力装置。
【請求項7】
現在の気象データを入力する気象データ入力手段を更に備え、
前記推奨品記憶手段は、気象データ、商品種、座席種に応じた推奨品を記憶管理し、
前記検索手段は、前記入力された注文データ及び座席の種類と前記気象データ入力手段により入力された気象データとの組み合わせに応じて前記推奨品記憶手段を検索する、
ようにしたことを特徴とする請求項6に記載の注文データ入力装置。
【請求項8】
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
顧客毎に過去に利用した座席の種類を利用履歴として記憶管理する機能と、
顧客の来店時にその顧客識別データを取得する機能と、
前記取得した顧客識別データに基づいて前記利用履歴を検索する機能と、
前記検索された利用履歴から今回利用の座席の種類を特定して案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータに対して、
注文データを入力する機能と、
商品種及び座席種に応じた推奨品を記憶管理する機能と、
顧客から注文を受けた際に、その商品を注文データとして入力する機能と、
前記顧客が現在利用している座席の種類を入力する機能と、
前記入力された注文データと座席の種類との組み合わせに応じて前記推奨品を検索する機能と、
前記検索された推奨品を案内出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−243094(P2012−243094A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112743(P2011−112743)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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