説明

注文データ管理システム

【課題】 複数の料理からなるコース料理等の注文において、フロア側作業者及び厨房側作業者に対して負荷をかけずに、デザートなどの後から選択しても支障のない料理を、コース料理の提供途中で選択可能な注文データ管理システムを提供する。
【解決手段】 入力端末機においてコースメニューのオーダを入力時、デザート等のメニューで内容が未確定のものを保留メニューとして入力する。入力端末機から保留メニューデータを受信したデータ制御装置が、当該保留メニューの確定すべき時間を管理し、確定すべき時間になった時に、入力端末機へ当該保留メニューの確定を促す通知をする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レストラン、居酒屋等の飲食店、あるいはホテル等において、客から受けた注文を管理する注文データ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、レストラン、居酒屋等の飲食店、あるいはホテル等で、客から注文された注文データ等を管理し、調理作業や料理提供作業を行うために注文データ管理システムが使用されている。
【0003】
従来の注文データ管理システムを概略説明すると、フロア側作業者が客から料理の注文を受けた場合、携帯可能な入力端末機としてのハンディターミナルに、テーブル番号等の識別情報とともに注文を受けた各メニューを入力する。
【0004】
この入力された注文データは、ハンディターミナルから無線によって送信される。そして、無線送信された注文データは、店舗内の各コーナー等に設置された無線制御装置によって受信され、各種データの処理や管理等を行うデータ制御装置に送信される。
【0005】
注文データを受信したデータ制御装置は注文データを記憶部に記憶するとともに、調理を指示するための調理指示データ及び料理の提供を指示するための料理提供指示データを作成する。
【0006】
調理指示データは無線制御装置を介して及び直接、厨房に設置されてシステムにおける特定の装置番号が付与された出力端末機としてのプリンタで受信され、厨房側作業者に調理を指示するための調理指示伝票が印刷される。また、同様にして、料理提供指示データは、フロア側作業者に料理提供を指示するためのゲスト用伝票として、前記プリンタとは異なる装置番号が付与されたフロア側作業者用プリンタから印刷出力される。
【特許文献1】特開2000−268082公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の注文データ管理システムにおいて、ハンディターミナルでのオーダ入力時、一度の注文データとして注文メニューに伴う全ての選択及び入力項目が確定していない状態であると、一連の処理が完了しないこととなり、オーダを確定登録することが出来なかった。そのためオーダ入力時には、客がまだ食べたいメニューが決まっていない場合においても必ず全てのメニューを選択してもらい、注文データとして確定した上でオーダの登録を行っていた。つまりコース料理などの場合、客に最後に提供されるデザートなどのメニューに関しても、オーダ入力時に入力しなくてはならなかった。
【0008】
そのため、客がメインメニューを食べ終わった時点において、本当に食べたいデザートが変わった場合、客はそのまま初めに注文したデザートを食べるか、またはフロア側作業者がハンディターミナルにおいて、注文データの伝票番号またはテーブル番号等の識別情報をキーとしたデータ参照を行い、注文メニューの変更または数量訂正としての修正オーダにて再注文する必要があった。
【0009】
ここでメニューを修正した場合、調理指示伝票及び料理提供指示伝票を厨房側作業者またはフロア側作業者が確認する必要があるのだが、ある時間帯のみで提供しているメニューの場合、修正を希望する時間によっては修正処理が出来ない場合もあった。
【0010】
さらに修正オーダの一連処理は、調理指示伝票及び料理提供指示伝票の出力後、別途フロア側作業者が厨房側作業者に対して声がけ指示を行う、厨房側作業者が事前に準備していた料理を差し替えたり調理のし直しを行う、といった様々な作業の増加につながり、厨房側作業者及びフロア側作業者の作業効率を阻害していた。
【0011】
上記のような問題を鑑みて本発明は、複数の料理からなるコース料理等の注文において、フロア側作業者及び厨房側作業者に対して負荷をかけずに、デザートなどの後から選択しても支障のない料理を、コース料理の提供途中で選択可能な注文データ管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため本発明は、客の注文に係る情報の入力を受け、注文データを作成する入力端末機と、入力端末機とデータ通信を行い、注文データを受信し管理するデータ制御装置とを有する注文データ管理システムであって、入力端末機が、入力された注文に係る情報に基づいて注文データを作成する注文データ作成手段と、注文データ作成手段で作成した注文データをデータ制御装置に送信する注文データ送信手段と、データ制御装置から受信した情報を通知する通知手段とを有し、データ制御装置が、入力端末機から受信した注文データの各メニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻およびその送信先に係る指示データを作成する指示データ作成手段と、指示データ作成手段で作成した指示データと注文データとを関連付けて記憶する注文指示データ記憶手段と、注文指示データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて、注文データに含まれるメニューの調理指示もしくは提供指示を、送信すべき時刻に送信すべき送信先に送信する指示送信手段とを有し、入力端末機の注文データ作成手段は、客の注文に係る情報の中に確定を保留したメニューが含まれている場合、当該メニューを保留メニューとして注文データを作成し、データ制御装置の指示送信手段は、保留メニューの調理指示を送信すべき時刻から導出した保留メニューの確定要求を送信すべき時刻に、入力端末機に保留メニューの確定要求を送信する注文データ管理システムを提供する。またこの注文データ管理システムで使用される入力端末機およびデータ制御装置を提供する。
【0013】
また本発明のデータ制御装置は、各メニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を確定するための時間条件に係る情報と、送信すべき送信先に係る情報とを記憶するメニュー情報憶手段を有し、データ制御装置の指示データ作成手段は、メニュー情報記憶手段に記憶された時間条件に係る情報および送信先に係る情報を読み出して、指示データを作成するものとする。
【0014】
これにより、オーダ入力時に確定ができなかった保留メニューを時間管理し、保留メニューを確定すべき適切な時刻に確定登録することができるため、客の要望を満足しつつフロア側作業者および厨房側作業者等の作業負荷を軽減することができる。
【0015】
また本発明の入力端末機の注文データ作成手段は、客の注文に係る情報の中に、複数のサブメニューから構成されるコースメニューが存在し、複数のサブメニューの中に確定を保留したサブメニューが含まれている場合、当該サブメニューを保留メニューとして注文データを作成するものとする。
【0016】
これにより、特にコースメニュー等に含まれる提供順の遅いメニュー(食後のデザートや飲み物等)を、客の要望を基に後から入力することが可能となる。
【0017】
また保留メニューの確定要求を送信すべき時刻は、保留メニューの調理指示を送信すべき時刻、もしくは前記保留メニューの調理指示を送信すべき時刻より所定時間早い時刻とする。
【0018】
これにより、保留メニューの調理を開始すべき時刻とほぼ同時刻に保留メニューを確定できるため、客を待たせることなく確定したメニューを提供することが出来る。
【0019】
尚、保留にしているメニューが飲み物などの調理に然程時間がかからないメニューであれば、調理指示を送信すべき時刻に保留メニューの確定要求を送信し、デザートなどの調理に多少時間のかかるメニューであれば、調理指示を送信すべき時刻よりも所定時間(例えば、オーダを受けて入力するまでに必要な時間)早い時刻に保留メニューの確定要求を送信するようにすれば、より一層適切な時刻に、保留にしていたメニューを客に提供することができる。
【0020】
また本発明の入力端末機の注文データ作成手段は、保留メニューの確定内容に係る情報の入力を受けた場合、該情報に基づいて保留メニューの注文確定データを作成し、入力端末機の注文データ送信手段は、注文データ作成手段が作成した注文確定データをデータ制御装置へ送信するものとする。
【0021】
またこの注文データ作成手段は、入力端末機の通知手段がデータ制御装置から保留メニューの確定要求に係る情報を受信して該情報を通知した場合に、この通知に応じて入力された保留メニューの確定内容に係る情報に基づいて、保留メニューの注文確定データを作成するものとする。
【0022】
これにより入力端末機は、保留メニューを確定させてデータ制御装置に送信することができる。
【0023】
また本発明のデータ制御装置の指示データ作成手段は、入力端末機から注文確定データを受信した場合、該注文確定データに基づいて確定したメニューに係る指示データを作成し、データ制御装置の注文指示データ記憶手段は、記憶している保留メニューおよび該保留メニューに係る指示データを、注文確定データに基づいて確定したメニューおよび指示データ作成手段で作成した確定したメニューに係る指示データに更新記憶し、データ制御装置の指示送信手段は、更新記憶されたデータに基づいて、確定したメニューの調理指示もしくは提供指示を、送信すべき時刻に送信すべき送信先へ送信するものとする。
【0024】
これにより、更新記録された指示データに基づいた調理指示を送信すべき送信先に送信することが出来る。
【0025】
また本発明の入力端末機の注文データ作成手段は、保留メニューの保留時間の延長を要求する情報の入力を受けた場合、該情報に基づいて保留メニューの保留時間延長を要求する要求データを作成し、入力端末機の注文データ送信手段は、注文データ作成手段が作成した要求データをデータ制御装置へ送信するものとする。
【0026】
またこの注文データ作成手段は、入力端末機の通知手段がデータ制御装置から保留メニューの確定要求に係る情報を受信して該情報を通知した場合に、この通知に応じて入力された前記保留メニューの保留時間の延長を要求する情報に基づいて、前記保留メニューの保留時間延長を要求する要求データを作成するものとする。
【0027】
これにより入力端末機は、保留メニューの保留を延長する要求をデータ制御装置に送信することができる。
【0028】
また本発明のデータ制御装置の指示データ作成手段は、入力端末機から前記要求データを受信した場合、該要求データに基づいて、保留メニューの調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を延長した注文指示データを作成し、データ制御装置の注文指示データ記憶手段は、記憶している前記保留メニューに係る指示データを、指示データ作成手段で作成した調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を延長した注文指示データに更新記憶し、データ制御装置の指示送信手段は、更新記憶されたデータに基づいて、保留メニューの確定要求を送信すべき時刻に再度、入力端末機に前記保留メニューの要求を送信するものとする。
【0029】
これにより、保留延長後に再度、保留確定の要求を送信すべき送信先に送信することが出来る。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、従来出来なかった、注文内容が未確定の注文メニューの保留メニューとしての入力が可能になり、客の食事の進み具合に応じて最適なタイミングで、客が本当に食べたいメニューを入力し登録し提供することができる。
【0031】
またこれは、フロア側作業者および厨房側作業者等に余計な作業負荷をかけることなく実現することができる。
【0032】
そしてその結果、外食店舗においてサービスの向上をはかることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
図1は本発明の実施の形態を示すシステム構成図で、レストラン等で使用する例を示している。
【0034】
図1において、入力端末機1としてのハンディターミナルは、フロア作業者が店舗内で常時携帯が可能な複数の注文入力端末であり、その前面にキー入力部及びタッチパネル付きの表示部を有している。また、キー入力部を操作およびタッチパネルをタッチすることによって、客から受けた各種料理メニュー、伝票番号、テーブル番号等の注文データを入力し、無線送信または赤外線通信する機能と、データ制御装置2から無線制御装置3を介して登録済みの注文データ、及び各種メッセージを無線で受ける機能を有している。尚、入力端末機1は、上述のハンディターミナルのようにフロア作業者により常時携帯される装置でなくても、据え置き型の装置や、客自身の操作で注文を入力するセルフオーダー端末であってもよい。
【0035】
無線制御装置3は店舗の各コーナー等に設置され、データ制御装置2、入力端末機1、及び出力端末機4としてのプリンタとの間で行われる信号の送受を中継する機能を有する。入力端末機1からの注文データは、この無線制御装置3によって受信され、プロトコルの変換等が行われた後にデータ制御装置2に出力される。
【0036】
データ制御装置2は、無線制御装置3との間での信号の送受、受信したデータの管理、システム全体の管理等を行うものであり、内部には、現在時刻を認識するためのクロックを有する。また、各種メニューの情報、各メニューに対応して付与された固有のメニュー番号、出力端末機4などの本システムに使用されている端末機や装置類に付与されたシステム固有の装置番号等、といった情報の他、入力端末機1から受けた注文データ等が記憶されている。
【0037】
出力端末機としてのプリンタには、無線プリンタ4や有線プリンタ7があり、厨房を初め様々な場所に設置することが出来、システム固有の装置番号が付与されている。無線プリンタ4および有線プリンタ7の両者とも、データ制御装置2から受信した情報を印刷する機能を有している。また、図では無線プリンタ4のみの記載であるが、どちらのプリンタにも入力機能を有する装置が接続可能であり、入力された情報をそれぞれの通信手段でデータ制御装置2に送信する機能を有する。例えば無線プリンタ4の場合、入力機能を有する装置として、完了データ入力装置5としてのバーコードリーダおよび補助入力装置6としての操作パネルが接続されている。
【0038】
完了データ入力装置5としてのバーコードリーダは、図では無線プリンタ4に接続されており、調理が完了したメニューの識別情報が記されたバーコードを読取ってその情報(完了データ)を、出力端末機4を経由してデータ制御装置に送出する。このバーコードは、無線プリンタ4が調理指示を目的に出力した調理指示伝票に記されたものである。完了データは、メニューの時間管理などに使用されるデータである。完了データ入力装置5は、図示しないが有線プリンタ7にも接続可能である。
【0039】
補助入力装置6としての操作パネルは、図では無線プリンタ4に接続されており、データ制御装置2から無線制御装置3を介して送信されたメッセージ等を表示する機能および情報を入力する機能を有している。完了データをこの装置から入力することも可能である。補助入力装置6は、図示しないが有線プリンタ7にも接続可能である。
【0040】
本実施形態のシステムには、上述した無線プリンタ4、有線プリンタ7の他に出力端末機として、タッチパネル等の入力手段を有する有線ディスプレイ8や無線ディスプレイ9が接続可能である。
【0041】
また、入力端末機1、出力端末機4および無線ディスプレイ9と、データ制御装置2との間のそれぞれのデータ通信は、無線制御装置3を介さず直接データ通信を行うようにしてもよい。
【0042】
図2は、入力端末機1としてのハンディターミナルのハードウェア構成の概略図である。入力端末機1は、各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU10と、動作プログラム等の固定データを格納するROM11と、ワークエリアとしても使用される可変データ格納用のRAM12、表示を行う表示部13と、無線通信を行う無線通信部14と、キー入力を行うキー入力部15と、表示部と連動して選択を行うタッチパネル入力部16を備えている。RAM12には、各メニューの固有番号等を含むメニュー情報も記憶されている。尚、キー入力部15およびタッチパネル入力部16は、本発明の入力手段に相当する。表示部13は、本発明の通知手段に相当する。
【0043】
本発明の注文データ作成手段および注文データ送信手段は、ROM11に記憶された動作プログラムを実行し、所定の要素を動作させることで実現される機能である。
【0044】
図3は、データ制御装置2におけるハードウェア構成の概略図である。データ制御装置2は、少なくとも制御部17と記憶部18と通信部19を有する。
【0045】
記憶部18には、各メニューに係るメニュー情報(各メニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を確定するための時間条件情報、および送信すべき送信先に係る情報を含む)を記憶するメニュー情報記憶手段と、前記入力端末機から受信した注文データおよびその調理指示もしくは提供指示に係る指示データ(メニュー情報記憶手段から読み出した、当該注文データに含まれるメニューの調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を確定するための時間条件情報、および送信すべき送信先に係る情報を含む)を記憶する注文指示データ記憶手段とが含まれる。またその他に、図1で説明した、本システムで用いられる各種装置にかかる情報等も含まれる。
【0046】
尚、本発明の指示データ作成手段および指示送信手段は、制御部17内にある動作プログラム記憶領域に記憶された動作プログラムを実行し、所定の要素を動作させることで実現される機能である。
【0047】
次に、入力端末機1としてのハンディターミナルにおける新規オーダ入力処理フローの例を図4に示す。
【0048】
まず、入力端末機1を操作するフロア側作業者により、注文データの入力操作が開始され(S1)、注文データの伝票番号またはテーブル番号等の識別情報が、入力端末機1に入力される(S2)。次に入力端末機1は、客から注文されたメニュー一覧を表示し(S3)、この一覧に基づいてメニューの選択および注文数量が入力がなされることで、客の注文メニューの入力を受ける(S4)。
【0049】
(S4)で入力を受けた注文メニューがコースメニューである場合、コースメニューを構成するメニューの内、例えばデザートメニューや、食後を希望する飲み物メニューなど、後から注文内容を決定しても支障の無いメニューに関して、現時点でのメニュー選択を保留するか否かを決定し(S5)、保留する場合にはそのメニューを保留メニューとして設定し(S6)、保留しない場合には、他に注文メニューの入力があるか否かを確認する(S7)。
【0050】
図5に、本実施例におけるセットコースメニューの例として3500円コースの明細情報を示す。客が3500円コースM1を選択したものとして、S4からS7までの注文メニュー入力の具体的な説明をする。尚、ここでは、保留メニューとして設定可能なメニューはデザートメニューM9と、コーヒー又は紅茶M13とする。
【0051】
まず入力端末機1は、3500円コースM1の注文数量の入力を受け、3500円コースM1に付随するサブメニューとしての前菜M2、スープM3、魚料理M4、及び肉料理M5の注文数量の入力を受ける(S4)。
【0052】
ここでサブメニューとは、コースメニューを構成する各メニューのことである。逆にコースメニューのようにサブメニューから構成されるメニューのことを、グランドメニューという。
【0053】
前菜M2、スープM3、魚料理M4、および肉料理M5は、この時点で注文内容を確定しておく必要のあるメニューである。よって保留メニューにするか否かの確認において保留にしないことが選択される(S5)。そして、注文メニューが入力完了か否かの確認(S7)がなされ、注文メニューの入力が完了していない場合には(S4)に戻り、注文メニュー入力処理が繰り返される。
【0054】
次に、サブメニューであるパン又はライスM6においてパンM7またはライスM8の選択がなされ、入力端末機1は、選択されたパンまたはライスの注文数量の入力を受ける。
【0055】
このパンM7またはライスM8についても、この時点で注文内容を確定しておく必要のあるメニューであるので、前菜M2から肉料理M5の場合と同様に、S4、S5、S7の処理が繰り返される。
【0056】
次に、デザートM9において、ケーキM10、アイスM11、または杏仁豆腐M12の選択が行われ、注文数量の入力がなされるのだが、これらのメニューはこの時点で注文内容を確定しておかなくてもよいメニューである。このため、客がまだ食べたいデザートが決まっていない場合には、保留メニューにするか否かの確認において保留にすることを選択し(S5)、入力端末機1が有するメニュー単位の保留設定機能により、当該メニューを保留メニューとして設定する(S6)。
【0057】
この保留設定機能とは、コース料理のデザートメニューのようなメインメニューを食した後で提供されるメニューにおいて、客が新規オーダの時点ではまだ食べたいメニューが決まっていない場合に、該当のメニューを任意に一時保留状態とし、数量0としての保留メニューにする機能である。尚、数量入力済みの確定されたメニューを確定メニューと呼ぶことにする。
【0058】
次に、サブメニューであるコーヒー又は紅茶M13においてコーヒーM14または紅茶M15の選択が行われるのだが、このコーヒーM14または紅茶M15についても、食後を希望する場合には、この時点で注文内容を確定しておかなくてもよいメニューである。よって、客が食後に飲み物の提供を希望しており、まだ飲み物を決めていない場合には、保留メニューにするか否かの確認において保留にすることを選択し(S5)、入力端末機1が有するメニュー単位の保留設定機能により、当該メニューを保留メニューとして設定する(S6)。そして、注文メニューが入力完了か否かの確認(S7)がなされ、注文メニューの入力が完了していない場合には(S4)に戻り、完了している場合には、これまで入力を受けた注文データを送信し(S8)、新規オーダの入力が完了する(S9)。
【0059】
本実施例ではこのように、サブメニューの内容を都度確認し選択入力する例を示したが、オーダ入力の際のデフォルト設定として、グランドメニューの数量と同一の数量を、確定しておく必要のあるサブメニューの数量に設定しておくことも可能である。これにより、例えば前菜M2、スープM3、魚料理M4、及び肉料理M5といった、確定しておく必要のあるサブメニューにコースメニューの注文数量が自動的にセットされ、フロア側作業者の入力作業が軽減される。
【0060】
ところで、注文データ送信(S8)において入力端末機1から無線転送された、注文データの伝票番号またはテーブル番号等の識別情報及び確定メニュー及び保留メニューを含む注文データは、無線制御装置3に送信され、さらに無線制御装置3からデータ制御装置2へ送信される。ここで、注文データを受信したデータ制御装置2の動作を説明する。
【0061】
データ制御装置2は、無線制御装置3から上記のように入力された確定メニューや保留メニューの識別情報、入力端末機1の識別情報、注文を識別する情報(テーブル情報や伝票情報など)を含む注文データを受信する。そしてデータ制御装置の指示データ作成手段において、注文データ内に含まれる各メニューに関して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻と送信すべき送信先を含む指示データを作成する。
【0062】
この指示データは、データ制御装置2がメニュー情報記憶手段で記憶しているメニュー情報(調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を確定するための時間条件に係る情報と、送信すべき送信先に係る情報)から、各メニューに係るメニュー情報を読み出して作成されるデータである。
【0063】
ここで、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を確定するための時間条件に係る情報には、所定メニューの調理開始からの経過時間、所定メニューの調理完了からの経過時間、所定メニューの提供完了からの経過時間、注文を受け付けてからの経過時間、等のように、時刻管理を開始する条件に係る情報と実際に計時して管理する時間情報とが含まれる。またこの時間情報は、各メニューの標準調理時間、食事をする客層、等から予め決められた時間情報である。
【0064】
所定メニューに関しては、指示データを作成するメニューが提供順の決まったメニューであれば、所定メニューは指示データを作成するメニューよりも提供順が前であるメニューである。また、指示データを作成するメニューが食後のメニューであれば、所定メニューは指示データを作成するメニューよりも前に調理される、メインとして提供されるメニューである。例えば指示データを作成するメニューがコースメニューに含まれるサブメニューDである場合、コースメニューを構成する各サブメニューの提供順は予め決められているため、サブメニューDにとっての所定メニューは、このサブメニューDよりも提供順が前であるサブメニューということになる。
【0065】
指示データの例として、サブメニューA、B、Cの順で提供されるコースメニューを考えてみる。サブメニューAの指示データは、注文を受け付けてから所定時間経過後(即調理開始なら、所定時間0)にある出力端末機4Aに調理指示を送信する、サブメニューBの指示データは、サブメニューAの調理開始から所定時間経過後にある出力端末機4Bに調理指示を送信する、サブメニューCの指示データは、サブメニューBの調理開始から所定時間経過後にある出力端末機4Cに調理指示を送信する、という内容を示すデータであることが考えられる。
【0066】
データ制御装置2は、このように作成した指示データを注文データと共に注文指示データ記憶手段に記憶する。そしてデータ制御装置2の指示送信手段により、各メニューに関する時刻管理が開始される。この指示送信手段は、各メニューの時刻管理から調理指示もしくは提供指示を送信先へ送信するまでの機能を行う。
【0067】
データ制御装置2の指示送信手段はまず、現在が、各メニューの指示データに含まれる時刻管理を開始する条件に合致した状態であるか否かを確認する。
【0068】
例えば、注文を受けて記憶されているメニューEが、所定メニューの調理開始を時間管理の開始条件としているメニューであれば、指示送信手段は、データ制御装置2から調理指示が送出されるメニューを確認する。そして、調理指示が送出されたメニューがメニューEの指示データに含まれる所定メニューである場合、指示データの時間情報に従って計時を開始する。
【0069】
また例えば、注文を受けて記憶されているメニューFが、所定メニューの調理完了もしくは提供完了を時間管理の開始条件としているメニューであれば、指示送信手段は、完了データ入力装置5、操作パネル6、無線ディスプレイ9もしくは有線ディスプレイ8等から入力され送信される調理完了メニューもしくは提供完了メニューに係る完了データを受信する。そして、この完了メニューがメニューFの指示データに含まれる所定メニューである場合、指示データの時間情報に従って計時を開始する。
【0070】
データ制御装置2は、計時の結果、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻となったメニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき送信先へ送信する。これを受信した無線プリンタ4などの出力端末機は、調理指示伝票及び調理提供指示伝票の出力を行うこととなる。
【0071】
ここで、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻となったメニューが保留メニューである場合には、この保留メニューを確定させるための確定要求データを作成し、注文指示データ記憶手段に記憶されている注文データ内の識別情報から特定した入力端末機1に、この確定要求データを送信する。この確定要求データを受信した入力端末機1は、保留メニューの確定要求メッセージを通知することとなる。
【0072】
尚、保留メニューに関しては、確定要求データを送信すべき時刻として、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻より所定時間(例えば、オーダを受けて入力するまでに必要な時間)早い時刻を設定し、この時刻となった時に入力端末機1に確定要求データを送信するようにしてもよい。
【0073】
また、確定要求データを送信する入力端末機1としてここでは、当該保留メニューのオーダを最初に受けた、注文データ内の識別情報から特定した入力端末機1としているが、別の入力端末機1へ確定要求データを送信することも可能である。
【0074】
図6に、確定要求データを受信した入力端末機1としてのハンディターミナルにおける保留メニューの確定処理フローの例を示す。
【0075】
まず入力端末機1は、確定要求データをデータ制御装置2から受信する。そして通知手段により確定要求メッセージを表示して、当該入力端末機1を携帯するフロア側作業者に通知する(S11)。
【0076】
次に入力端末機1は、保留メニューとなっている注文データの識別情報およびその保留メニューを表示し(S12)、フロア側作業者に対し、該当の客の保留メニューに対する確定要求を促す。これを受けてフロア側作業者が、該当の客に保留メニューの確認を行う(S13)。
【0077】
客が保留継続を希望する場合(S14)、入力端末機1は、注文データ作成手段により再度保留メニューの注文データ(保留時間の延長要求)を作成し、注文データ送信手段でこの注文データをデータ制御装置2に送信する(S16)。
【0078】
データ制御装置2は再度保留メニューを受信すると、指示データ作成手段が予め設定がなされている保留継続における提供時間設定情報に従って、当該保留メニューの指示データを更新する。これにより、所定時間後に該当の入力端末機1に、当該保留メニューの確認要求を再度通知するよう設定される。
【0079】
客の保留メニューを確定できた場合(S14)、入力端末機1は、サブメニューとしてのデザートM9におけるケーキM10、アイスM11、または杏仁豆腐M12のいずれかとその注文数量の入力を受け(S15)、注文データ作成手段でこれを確定メニューとした注文確定データを作成し、注文データ送信手段で注文確定データをデータ制御装置2に送信する(S16)。
【0080】
これにより、入力端末機1における保留データ処理が終了する(S17)。
【0081】
入力端末機1から無線送信された、確定データとしての注文データは、無線制御装置3を介して、もしくは直接データ制御装置2へ送信される。
【0082】
この確定データとしての注文データを受け取ったデータ制御装置2は、確定データとしての注文データを記憶部29の注文指示データ記憶手段に格納するとともに、指示データ作成手段で即座に調理指示及び提供指示に係る指示データの作成を行う。この指示データも先に格納した注文データと共に注文指示データ記憶手段に更新記憶する。そして、指示送信手段でその調理指示データ及び提供指示データを、無線制御装置3を介して無線プリンタ4などの出力すべき出力端末機に無線送信する。
【0083】
無線プリンタ4は、データ制御装置2から調理指示データ及び料理提供指示データを受信して、調理指示伝票及び調理提供指示伝票の出力を行う。これにより、保留にしていた(客が望む)メニューの調理が適切な時刻に開始され、それを適切な時刻に提供することが出来る。
【0084】
本実施例では上記のように、データ制御装置2から入力端末機1に、保留メニューに対する確定要求データが送信され、それに対して保留メニューを確定、保留延長する例を示したが、これに限らない。例えば、随時、客との対話を行いながらその要望に従って、データ制御装置2において管理しているコースメニュー等における提供時間設定以前のタイミングにおいても、入力端末機1から、データ制御装置2に対して無線制御装置3を介し該当客の注文データの伝票番号またはテーブル番号等の識別情報をキーとしたデータ参照を行い、該当注文メニューの調理指示伝票の出力要求、及び保留メニューにおけるメニューの確定処理及び調理指示伝票出力要求を行うことが可能であり、客の食事状況に応じた最適のタイミングにおいて、保留メニューの確定処理及び調理提供することが可能である。
【0085】
また、再度保留データとして保留時間を延長した保留メニューに関しても同様であり、延長設定時間以内のタイミングでも、上記同様、メニューを確定することが可能である。
【0086】
このように本発明によれば、入力端末機1が保留メニューとしてメニューを登録でき、データ制御装置2が当該保留メニューを確認すべき時間を管理し、入力端末機1へ適切なタイミングで通知するため、フロア側作業者及び厨房側作業者が自ら、当該保留メニューに関して時間を気にすることなく、業務効率を損なわずに、最適なタイミングで保留メニューを確定することが出来る。これはすなわち、客にとっても本当に食べたいメニューが注文できるとともに、外食店舗において、サービスの向上をはかることが可能となるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明によるシステムの概略図である。
【図2】本発明によるハンディターミナルの概略図である。
【図3】本発明によるデータ制御装置の概略図である。
【図4】本発明によるハンディターミナルの新規オーダ入力処理フロー概要図である。
【図5】本発明による実施例のセットコースメニュー情報である。
【図6】本発明によるハンディターミナルの保留データの確定処理フロー概要図である。
【符号の説明】
【0088】
1 入力端末機としてのハンディターミナル(HT)
2 データ制御装置としてのコントローラ
3 無線制御装置としてのステーション
4 出力端末機としての無線プリンタ
5 完了データ入力装置としてのバーコードリーダ
6 補助入力装置としての操作パネル
7 出力端末機としての有線プリンタ
8 出力端末機としての有線ディスプレイ
9 出力端末機としての無線ディスプレイ
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 表示部
14 無線通信部
15 キー入力部
16 タッチパネル入力部
17 制御部
18 記憶部
19 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
客の注文に係る情報を示す注文データを管理するデータ制御装置とデータ通信を行う入力端末機であって、
前記客の注文に係る情報を入力するための入力手段と、前記入力手段で入力を受けた前記注文に係る情報に基づいて注文データを作成する注文データ作成手段と、前記注文データ作成手段で作成した前記注文データを前記データ制御装置に送信する注文データ送信手段と、前記データ制御装置から受信した情報を通知する通知手段とを有し、
前記注文データ作成手段が、前記客の注文に係る情報の中に確定を保留したメニューが含まれている場合、当該メニューを保留メニューとして注文データを作成する入力端末機。
【請求項2】
前記注文データ作成手段は、前記客の注文に係る情報の中に複数のサブメニューから構成されるコースメニューが存在し、前記複数のサブメニューの中に確定を保留したサブメニューが含まれている場合、当該サブメニューを保留メニューとして注文データを作成する、請求項1に記載の入力端末機。
【請求項3】
前記注文データ作成手段は、前記入力手段で前記保留メニューの確定に係る情報の入力を受けた場合、該情報に基づいて前記保留メニューの注文確定データを作成し、
前記入力端末機の注文データ送信手段は、前記注文データ作成手段が作成した前記注文確定データを前記データ制御装置へ送信する、請求項1に記載の入力端末機。
【請求項4】
前記通知手段は、前記データ制御装置から前記保留メニューの確定要求に係る情報を受信した場合、該情報を通知し、
前記注文データ作成手段は、前記通知手段による通知に応じて前記入力手段で入力された前記保留メニューの確定内容に係る情報に基づいて、前記保留メニューの注文確定データを作成する、請求項3に記載の入力端末機。
【請求項5】
前記注文データ作成手段は、前記入力手段で前記保留メニューの保留時間の延長を要求する情報の入力を受けた場合、該情報に基づいて前記保留メニューの保留時間延長を要求する要求データを作成し、
前記注文データ送信手段は、前記注文データ作成手段が作成した前記要求データを前記データ制御装置へ送信する、請求項1に記載の入力端末機。
【請求項6】
前記通知手段は、前記データ制御装置から前記保留メニューの確定要求に係る情報を受信した場合、該情報を通知し、
注文データ作成手段は、前記通知手段による通知に応じて前記入力手段で入力された前記保留メニューの保留時間の延長を要求する情報に基づいて、前記保留メニューの保留時間延長を要求する要求データを作成する、請求項5に記載の入力端末機。
【請求項7】
客の注文に係る情報に基づいて注文データを作成する入力端末機とデータ通信を行い、前記注文データを管理するデータ制御装置であって、
前記入力端末機から受信した前記注文データに含まれる各メニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻およびその送信先に係る指示データを作成する指示データ作成手段と、前記指示データ作成手段で作成した前記指示データと前記注文データとを関連付けて記憶する注文指示データ記憶手段と、前記注文指示データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて、前記注文データに含まれるメニューの調理指示もしくは提供指示を、送信すべき時刻に送信すべき送信先に送信する指示送信手段とを有し、
前記指示送信手段は、前記入力端末機から受信した注文データに前記客が注文の確定を保留した保留メニューが含まれている場合、前記保留メニューの調理指示を送信すべき時刻から導出した前記保留メニューの確定要求を送信すべき時刻に、前記入力端末機に前記保留メニューの確定要求を送信するデータ制御装置。
【請求項8】
前記データ制御装置は、各メニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を確定するための時間条件に係る情報と、送信すべき送信先に係る情報とを記憶するメニュー情報憶手段を有し、
前記指示データ作成手段は、前記メニュー情報記憶手段に記憶された前記時間条件に係る情報および前記送信先に係る情報を読み出して、前記指示データを作成する、請求項7に記載のデータ制御装置。
【請求項9】
前記保留メニューの確定要求を送信すべき時刻は、前記保留メニューの調理指示を送信すべき時刻、もしくは前記保留メニューの調理指示を送信すべき時刻より所定時間早い時刻とする、請求項7に記載のデータ制御装置。
【請求項10】
前記指示データ作成手段は、前記入力端末機から前記保留メニューの注文確定に係る注文確定データを受信した場合、該注文確定データに基づいて確定したメニューに係る指示データを作成し、
前記注文指示データ記憶手段は、記憶している前記保留メニューおよび該保留メニューに係る指示データを、前記注文確定データに基づいて確定したメニューおよび前記指示データ作成手段で作成した確定したメニューに係る指示データに更新記憶し、
前記指示送信手段は、前記更新記憶されたデータに基づいて、前記確定したメニューの調理指示もしくは提供指示を、送信すべき時刻に送信すべき送信先へ送信する、請求項7に記載のデータ制御装置。
【請求項11】
前記指示データ作成手段は、前記入力端末機から前記保留メニューの保留時間延長要求に係る要求データを受信した場合、該要求データに基づいて、前記保留メニューの調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を延長した注文指示データを作成し、
前記データ制御装置の注文指示データ記憶手段は、記憶している前記保留メニューに係る指示データを、前記指示データ作成手段で作成した調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を延長した注文指示データに更新記憶し、
前記指示送信手段は、前記更新記憶されたデータに基づいて、前記保留メニューの確定要求を送信すべき時刻に再度、前記入力端末機に前記保留メニューの確定要求を送信する、請求項7に記載のデータ制御装置。
【請求項12】
客の注文に係る情報の入力を受け、注文データを作成する入力端末機と、前記入力端末機とデータ通信を行い、前記注文データを受信し管理するデータ制御装置とを有する注文データ管理システムであって、
前記入力端末機が、入力された前記注文に係る情報に基づいて注文データを作成する注文データ作成手段と、前記注文データ作成手段で作成した前記注文データを前記データ制御装置に送信する注文データ送信手段と、前記データ制御装置から受信した情報を通知する通知手段とを有し、
前記データ制御装置が、前記入力端末機から受信した前記注文データの各メニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻およびその送信先に係る指示データを作成する指示データ作成手段と、前記指示データ作成手段で作成した前記指示データと前記注文データとを関連付けて記憶する注文指示データ記憶手段と、前記注文指示データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて、前記注文データに含まれるメニューの調理指示もしくは提供指示を、送信すべき時刻に送信すべき送信先に送信する指示送信手段とを有し、
前記入力端末機の注文データ作成手段は、前記客の注文に係る情報の中に確定を保留したメニューが含まれている場合、当該メニューを保留メニューとして注文データを作成し、
前記データ制御装置の指示送信手段は、前記保留メニューの調理指示を送信すべき時刻から導出した前記保留メニューの確定要求を送信すべき時刻に、前記入力端末機に前記保留メニューの確定要求を送信する
注文データ管理システム。
【請求項13】
前記データ制御装置は、各メニューに対して、調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を確定するための時間条件に係る情報と、送信すべき送信先に係る情報とを記憶するメニュー情報憶手段を有し、
前記データ制御装置の指示データ作成手段は、前記メニュー情報記憶手段に記憶された前記時間条件に係る情報および前記送信先に係る情報を読み出して、前記指示データを作成する、請求項12に記載の注文データ管理システム。
【請求項14】
前記入力端末機の注文データ作成手段は、前記客の注文に係る情報の中に、複数のサブメニューから構成されるコースメニューが存在し、前記複数のサブメニューの中に確定を保留したサブメニューが含まれている場合、当該サブメニューを保留メニューとして注文データを作成する、請求項12に記載の注文データ管理システム。
【請求項15】
前記保留メニューの確定要求を送信すべき時刻は、前記保留メニューの調理指示を送信すべき時刻、もしくは前記保留メニューの調理指示を送信すべき時刻より所定時間早い時刻とする、請求項12に記載の注文データ管理システム。
【請求項16】
前記入力端末機の注文データ作成手段は、前記保留メニューの確定内容に係る情報の入力を受けた場合、該情報に基づいて前記保留メニューの注文確定データを作成し、
前記入力端末機の注文データ送信手段は、前記注文データ作成手段が作成した前記注文確定データを前記データ制御装置へ送信する、請求項12に記載の注文データ管理システム。
【請求項17】
前記入力端末機の通知手段は、前記データ制御装置から前記保留メニューの確定要求に係る情報を受信した場合、該情報を通知し、
前記入力端末機の注文データ作成手段は、前記通知手段による通知に応じて入力された前記保留メニューの確定内容に係る情報に基づいて、前記保留メニューの注文確定データを作成する、請求項16に記載の注文データ管理システム。
【請求項18】
前記データ制御装置の指示データ作成手段は、前記入力端末機から前記注文確定データを受信した場合、該注文確定データに基づいて確定したメニューに係る指示データを作成し、
前記データ制御装置の注文指示データ記憶手段は、記憶している前記保留メニューおよび該保留メニューに係る指示データを、前記注文確定データに基づいて確定したメニューおよび前記指示データ作成手段で作成した確定したメニューに係る指示データに更新記憶
し、
前記データ制御装置の指示送信手段は、前記更新記憶されたデータに基づいて、前記確定したメニューの調理指示もしくは提供指示を、送信すべき時刻に送信すべき送信先へ送信する、請求項16に記載の注文データ管理システム。
【請求項19】
前記入力端末機の注文データ作成手段は、前記保留メニューの保留時間の延長を要求する情報の入力を受けた場合、該情報に基づいて前記保留メニューの保留時間延長を要求する要求データを作成し、
前記入力端末機の注文データ送信手段は、前記注文データ作成手段が作成した前記要求データを前記データ制御装置へ送信する、請求項12に記載の注文データ管理システム。
【請求項20】
前記入力端末機の通知手段は、前記データ制御装置から前記保留メニューの確定要求に係る情報を受信した場合、該情報を通知し、
前記入力端末機の注文データ作成手段は、前記通知手段による通知に応じて入力された前記保留メニューの保留時間の延長を要求する情報に基づいて、前記保留メニューの保留時間延長を要求する要求データを作成する、請求項19に記載の注文データ管理システム。
【請求項21】
前記データ制御装置の指示データ作成手段は、前記入力端末機から前記要求データを受信した場合、該要求データに基づいて、前記保留メニューの調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を延長した注文指示データを作成し、
前記データ制御装置の注文指示データ記憶手段は、記憶している前記保留メニューに係る指示データを、前記指示データ作成手段で作成した調理指示もしくは提供指示を送信すべき時刻を延長した注文指示データに更新記憶し、
前記データ制御装置の指示送信手段は、前記更新記憶されたデータに基づいて、前記保留メニューの確定要求を送信すべき時刻に再度、前記入力端末機に前記保留メニューの確定要求を送信する、請求項19に記載の注文データ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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