説明

洗浄研磨具

【課題】 片手のみの使用で作業勝手よく洗浄研磨できるものでありながら、経時による研磨性の低下や研磨機能の消失などの不具合の発生を防止できる洗浄研磨具を提供する。
【解決手段】 洗浄研磨具1は、洗浄液吐出口3を有するマウス形の洗浄液容器2と、洗浄液吐出口3から吐出された洗浄液Lを通過させる洗浄液通過系6が備わっている多孔質構造体製,不織布製あるいはフエルト製の洗浄研磨体5とからなり、洗浄研磨体5の洗浄液通過系6には、洗浄液通過系6の容積を100として、1〜50容積%、より好ましくは20容積%で研磨材粒子7が含浸接着して担持されているとともに、洗浄液容器2の下側に洗浄研磨体5を装着して、洗浄液Lを重力により洗浄液容器2から洗浄研磨体5に供給して、洗浄液通過系6を通過させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗浄研磨具に係り、詳しくは、ガラス、金属、陶器、磁器、タイル、プラスチック、硬質塗装面などの硬表面の洗浄研磨に好適な洗浄研磨具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、研磨具の一例として、図9に示す掃除具がある。この掃除具70は、シート状の基材71と、基材71上に所定のモース硬度の研磨材を接着剤で付着させることにより形成された研磨層72とからなる(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の掃除具(洗浄研磨具)70によれば、研磨層72に含まれる研磨材のモース硬度を、固着した汚れのモース硬度よりも大きく、汚れが固着している被洗浄研磨面のモース硬度よりも小さく設定することで、被洗浄研磨面をほとんど傷付けることなく、汚れのみを容易に取り除くことができる。
【0004】
一方、洗浄具の一例として、図10に示す洗浄用クリーナ(洗浄具)がある。この洗浄用クリーナ100は、植毛群101を有するブラシ部102と、洗浄用の洗剤(洗浄液)103を満たす容器104とを備え、容器104には、洗浄液103の注出口105と、これを手動で開閉する開閉部106を設けたものである。
【0005】
【特許文献1】特開2005−66324号公報。
【特許文献2】特開2005−205180号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前記特許文献1に記載されている掃除具(洗浄研磨具)70では、研磨機能は有しているものの洗浄機能を有していない。このため、洗浄研磨作業に際しては、一方の手で掃除具70を把持し、他方の手で、例えば洗浄液ノズルを把持して、被洗浄研磨面に洗浄液または水を供給する両手の使用が必要になり、また片手で作業を行なう際には、洗浄液ノズルを把持して、被洗浄研磨面に洗浄液を供給した後、掃除具70を持ち替え、洗浄液を補給する際には再度持ち替える作業が必要となり、作業性が悪くなる。また洗浄液の種類によっては、防液手袋を使用しなければならず、防液手袋の使用を怠ると掃除具70を把持している一方の手の肌荒れを招く難点を有している。
【0007】
そこで、特許文献1に記載されている掃除具(洗浄研磨具)70と特許文献2に記載されている洗浄用クリーナ100との組み合わせ、つまり、特許文献2に記載されている洗浄用クリーナ100の植毛群101に代えて、特許文献1に記載されている掃除具70をブラシ部102に設けることで、前述の難点は解消することができる。
【0008】
ところが、特許文献1に記載されている掃除具70では、洗浄研磨時に被洗浄研磨面から一旦取り除かれた汚れなどの研磨カスの一部が研磨層72に侵入して固着する現象が生じる。このような現象が経時により繰り返されると、研磨層72の研磨面(表面)に研磨カスが圧縮された状態で過剰に堆積する、所謂、研磨層72の目詰まりが生じて、研磨層72の研磨性が損なわれる。また、経時により研磨層72がシート状の基材71から剥落して、掃除具70の研磨機能が完全に消失するおそれを有している。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、片手のみの使用で作業勝手よく洗浄研磨できるものでありながら、経時による研磨性の低下や研磨機能の消失などの不具合の発生を防止できる洗浄研磨具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明に係る洗浄研磨具は、洗浄液吐出口を有する洗浄液容器と、前記洗浄液吐出口から吐出された洗浄液を通過させる洗浄液通過系を備えた洗浄研磨体とからなり、この洗浄研磨体は、洗浄液通過系に研磨材粒子を含浸接着して担持しているとともに、洗浄液容器の下側に装着されていることを特徴としている。
【0011】
これによると、片手で洗浄液容器を把持して、洗浄研磨体を被洗浄研磨面に押し当てた状態で動かすことによって、洗浄研磨体の洗浄液通過系に含浸接着して担持されている研磨材粒子が被洗浄研磨面を研磨する。同時に、洗浄液容器内の洗浄液は、重力により洗浄液吐出口から流出して洗浄研磨体に供給され、その洗浄液通過系を通過して被洗浄研磨面に塗布されてこれを洗浄する。これにより、被洗浄研磨面に固着している汚れは容易に除去されることになる。
【0012】
また、洗浄研磨具の使用時において、洗浄研磨体には、洗浄液通過系を通過する洗浄液の流れが生じるので、被洗浄研磨面から一旦取り除かれた汚れなどの研磨カスは、前記洗浄液の流れによって洗浄研磨体への侵入が阻止されることになる。そのため、洗浄研磨体に研磨カスが圧縮された状態で過剰に堆積する、所謂、洗浄研磨体の目詰まりが生じることはない。しかも、研磨材粒子が洗浄研磨体の洗浄液通過系に含浸接着して担持されていることによって、研磨材粒子の剥落が防止されるので、経時による研磨性の低下や研磨機能の消失などの不具合の発生を防止できる。
【0013】
本発明の洗浄研磨具における洗浄液通過系を備えた洗浄研磨体は、多孔質構造体,不織布,フエルト,織物のいずれかからなることが望ましい。これによると、洗浄液通過系に研磨材粒子を含浸接着して担持させた洗浄研磨体が容易に得られる。
【0014】
本発明の洗浄研磨具における研磨材粒子は、洗浄研磨体の洗浄液通過系に1〜50容積%で担持されていることが望ましい。研磨材粒子の担持が1容積%未満では、洗浄研磨体の研磨性が低下して研磨力が弱くなり、研磨材粒子の担持が50容積%を超えると、洗浄研磨体の洗浄液通過性が低下して洗浄力が弱くなる。
【0015】
本発明の洗浄研磨具は、洗浄液容器の形状がマウス形であり、かつ洗浄研磨体の形状は洗浄液容器の底部に合致する板状の舟形であることが望ましい。これによると、洗浄液容器の把持位置から被洗浄研磨面までの距離が短縮される。そのため、把持状態の安定性がよくなって把持位置での揺動が抑えられる。したがって、被洗浄研磨面に対して洗浄研磨体の洗浄研磨面の全面を均等に当接させて洗浄研磨することができる。また、舟形である洗浄研磨体の船首部分を利用することで、船首部分以外の領域では洗浄研磨し難いコーナ部のような狭隘部分でも容易に洗浄研磨することができる。
なお、前記「マウス形」とは、ディスクトップパソコンの入力装置であるマウスと略同じ形状で手のひらで握れるサイズのものをいう。
【0016】
本発明の洗浄研磨具は、洗浄液容器に突設した係止爪と洗浄研磨体に設けた係止孔または係止溝との係合によって、洗浄研磨体を洗浄液容器の下側に装着することが望ましい。これによると、係止爪と係止孔または係止溝とを近接方向に相対移動させる簡単なワンタッチ操作により、洗浄液容器の下側に洗浄研磨具を装着することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の洗浄研磨具によれば、片手のみの使用で作業勝手よく洗浄研磨できるものでありながら、経時による研磨性の低下や研磨機能の消失などの不具合の発生を確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る洗浄研磨具の好ましい一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図5は本発明に係る洗浄研磨具の一実施形態を示し、図1は、上側から見た斜視図、図2は、吐出口閉塞部材を除去して下側から見た斜視図、図3は、図1のA−A線に沿う拡大縦断図、図4は、洗浄液容器の正面図、図5は、図4の底面図である。
【0019】
図1〜図5において、洗浄研磨具1は、グリップを兼ねる洗浄液容器2と、この洗浄液容器2に貯留されている洗浄液Lを吐出する洗浄液吐出口3を中心部に設けた中栓4と、洗浄研磨体5とを備えている。洗浄液Lは、水を媒体とした水性洗浄剤からなり、被洗浄研磨面に応じて、界面活性剤,水溶性溶剤,酸性剤,アルカリ性剤,PH調整剤,艶出し剤,防汚剤,殺菌・抗菌剤などから選択される少なくとも一つが所定の割合で含まれている。
【0020】
洗浄液容器2は、合成樹脂によってマウス形に成形したシェルからなるグリップ部20と、グリップ部20の下端部に連設された舟形で平坦な底部21とを備えており、グリップ部20の幅方向両側面に振り分けて、前後方向にのびる指先係止凹部22a,22bが形成されている。そして、底部21(図5参照)における長手方向にのびる軸線C上の中央部から僅かに先端部(左端部)に偏った位置には、グリップ部20内への洗浄液Lの注入口として機能する下向き円筒状の開口部23が設けられ、この開口部23は、グリップ部20内への洗浄液Lの注入後に樹脂製の中栓4を圧入保持することで閉塞されるとともに、その外周に雄ねじ部23aが突設されている。また、長手方向にのびる軸線C上の先端部近傍に第1係止爪24が下向きに突設され、軸線C上の後端部近傍に第2係止爪25が下向きに突設されており、長軸線C上の開口部23と第2係止爪25の間に挿し込み片26が下向きに突設されている。
【0021】
洗浄研磨体5は、板状の多孔質構造体(たとえば、スポンジ状構造体)からなり、その他に板状の不織布,板状のフエルトなどの洗浄研磨体5を挙げることができる。板状の多孔質構造体からなる洗浄研磨体5は、図6,図7に示すように、洗浄液容器2(図5参照)における舟形の底部21に合致する舟形を呈すとともに、中栓4の洗浄液吐出口3から吐出された洗浄液L(図3参照)を通過させる通路として機能する洗浄液通過系6が備わっており、この洗浄液通過系6に研磨材粒子7を含浸接着して担持している。なお、図示していない不織布からなる洗浄研磨体5には、これを構成する天然繊維同士の間または合成繊維同士の間に前記洗浄液通過系6が備わっており、図示していないフエルトからなる洗浄研磨体5には、縮絨された繊維同士の間に前記洗浄液通過系6が備わっている。
【0022】
含浸接着によって洗浄液通過系6に担持される研磨材粒子7の種類とモース硬度および平均粒径は、被洗浄研磨面およびそれに固着する汚れまたは被膜の種類によって適時設定される。被洗浄研磨面力が例えば、ガラス、陶器、磁器、タイルなどの硬質表面であれば、固着するものが比較的厚い汚れ(油汚れなど)の場合、モース硬度が概ね2〜4の範囲に存在する無機酸化物および鉱物などの研磨材粒子7が好ましく、その平均粒径は1〜50μmのものを挙げることができる。また固着するものが比較的薄い皮膜状のもの(油膜、撥水コート剤など)であれば、モース硬度が概ね2〜7の範囲に存在する無機酸化物および鉱物などの研磨材粒子7が好ましく、その平均粒径は0.01〜10μmのものを挙げることができる。
【0023】
前記研磨材粒子7は、洗浄研磨体5の洗浄液通過系6の容積を100として、1〜50容積%、より好ましくは20容積%で含浸接着させて担持している。研磨材粒子7の担持が1容積%未満では、洗浄研磨体5の研磨性が低下して研磨力が弱くなり、研磨材粒子7の担持が50容積%を超えると、洗浄研磨体5の洗浄液通過性が低下して、洗浄力が弱くなる。洗浄液通過系6に対する研磨材粒子7の含浸接着は、たとえば、研磨材粒子7とそれを洗浄研磨体5に接着させるバインダー成分、たとえばフェノール系樹脂、を含む溶液を作製し、その溶液中に洗浄液通過系6を有する洗浄研磨体5を全部または一部浸し、十分に乾燥させるまたは適度に加熱する手順によって、洗浄液通過系6に研磨材粒子7を含浸接着して担持させた洗浄研磨体5を容易に得ることができる。
【0024】
図6,図7に示すように、洗浄研磨体5の長手方向にのびる軸線C上において前記洗浄液容器2における底部21に形成した下向き円筒状の開口部23(図5参照)との対応位置には、該開口部23の外径よりも十分に大きい内径を有する正円形の切欠部50および該切欠部50に連設されて軸線C上で後方にのびて前記挿し込み片26の挿し込みを許容する直線状の切欠部51が厚さ方向に貫通形成されている。そして、軸線C上の先端部近傍には第1係止爪24(図5参照)の係合を許容する第1係止孔52が厚さ方向に貫通形成され、軸線C上の後端部近傍には第2係止爪25(図5参照)の係合を許容する第2係止孔53が厚さ方向に貫通形成されている。
【0025】
前記構成の洗浄液容器2と洗浄研磨体5は、洗浄研磨体5の上面と洗浄液容器2の底部21とを互いに対向近接させることで、洗浄研磨体5の正円形の切欠部50に円筒状の開口部23を挿入し、かつ直線状の切欠部51に挿し込み片26を挿し込むとともに、第1係止爪24を第1係止孔52に挿入し、第2係止爪25を第2係止孔53に挿入して、第1係止爪24と第1係止孔52および第2係止爪25と第2係止孔53とを互いに係合させることによって、図3に示すように、洗浄液容器2の下側に洗浄研磨体5を装着した洗浄研磨具1が構成される。
【0026】
吐出口閉塞部材60は、洗浄研磨具1の非使用時において洗浄液容器2の洗浄液吐出口3、詳しくは中栓4の中心部に設けた洗浄液吐出口3を閉塞して洗浄液Lの漏れや蒸発などを防止するためのもので、合成樹脂によって成形されており、図8に示すように、下側摘み部62と上端を開口した上側円筒部63および該円筒部63の中心から上方にのびて前記洗浄液吐出口3(図3参照)を開閉可能に閉塞する閉栓部64とを備え、円筒部63の内周には、前記円筒状の開口部23(図3参照)の雄ねじ部23aに螺合可能な雌ねじ部63aが設けられる。
【0027】
図3,図8において、吐出口閉塞部材60は、その上側円筒部63を円筒状の開口部23に外嵌し、さらに下側摘み部62を摘んで縦軸線C2回りに回動させて、円筒状の開口部23の雄ねじ部23aと上側円筒部63の雌ねじ部63aとを螺合することによって、吐出口閉塞部材60の閉栓部64により中栓4の洗浄液吐出口3を塞いで洗浄液Lの漏れや蒸発などを防止する。なお、図3において、9は洗浄液の撹拌を促進するガラス玉を示し、10は中栓4の上面において洗浄液吐出口3の外周近傍に突設した環状の座を示す。
【0028】
洗浄研磨具1の使用に際しては、まず、図3の吐出口閉塞部材60を縦軸線C2回りに逆回動させて洗浄液容器2から取り外す。これにより、図2のように洗浄研磨体5が露出した使用可能な状態になる。この状態で、たとえば右利きの作業者であれば、右手の第1指をのばして洗浄液容器2におけるグリップ部20に形成されている左側の指先係止凹部22aに添わせ、右手の第2指をのばしてグリップ部20の頂面に添わすとともに、第3〜第5指の指先を右側の指先係止凹部22b(図3参照)に係合させた状態で洗浄研磨具1を把持し、ガラス、金属、陶器、磁器、タイル、プラスチック、硬質塗装面などの被洗浄研磨面(図示省略)の硬表面に添って動かすことによって、洗浄研磨体5の洗浄液通過系6に含浸接着して担持されている研磨材粒子7が被洗浄研磨面を研磨する。同時に、洗浄液容器2内の洗浄液Lは、重力により洗浄液吐出口3から流出して洗浄研磨体5に供給され、その洗浄液通過系6を通過して被洗浄研磨面に塗布されてこれを洗浄する。これにより、被洗浄研磨面に固着している汚れを片手のみの使用で作業勝手よく容易に除去することができる。
【0029】
また、洗浄研磨具1の使用時において、洗浄研磨体5には、洗浄液通過系6を通過する洗浄液Lの流れが生じるので、被洗浄研磨面から一旦取り除かれた汚れなどの研磨カスは、前記洗浄液の流れによって洗浄研磨体5への侵入、詳しくは、洗浄液通過系6への侵入が阻止されることになる。そのため、洗浄研磨体5に研磨カスが圧縮された状態で過剰に堆積する、所謂、洗浄研磨体5の目詰まりが生じなくなる。しかも、研磨材粒子7が洗浄研磨体5の洗浄液通過系6に含浸接着して担持されていることによって、研磨材粒子7の剥落が防止されるので、経時による研磨性の低下や研磨機能の消失などの不具合の発生を防止できる。
【0030】
洗浄研磨具1は、洗浄液容器2の形状をマウス形にしているので、洗浄液容器2の把持位置から被洗浄研磨面までの距離、つまりグリップ部20に形成されている各指先係止凹部22a,22bから洗浄研磨体5の底面までの距離が短縮される。そのため、洗浄研磨具1把持状態の安定性がよくなって把持位置での揺動が抑えられる。したがって、被洗浄研磨面に対して洗浄研磨体5の底面の全面を均等に当接させて洗浄研磨することができる。また、舟形である洗浄研磨体5の船首部分を利用することで、船首部分以外の領域では洗浄研磨し難いコーナ部のような狭隘部分でも容易に洗浄研磨することができる。これにより、洗浄研磨具1の信頼性が向上する。
【0031】
洗浄液容器2に突設した第1係止爪24と洗浄研磨体5に設けた第1係止孔52との係合およびに洗浄液容器2に突設した第2係止爪25と洗浄研磨体5に設けた第1係止孔53との係合よって、洗浄液容器2の下側に洗浄研磨体5が装着されているので、係止爪24,25と係止孔52,53とを近接方向に相対移動させる簡単なワンタッチ操作により、洗浄液容器2から洗浄研磨体5が離脱するのを確実に防止した洗浄液容器2による洗浄研磨体5の装着を実現できる。なお、係止孔52,53に代えて、係止爪24,25に係合する係合溝(図示省略)を洗浄研磨体5に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る洗浄研磨具の一実施形態を上側から見た斜視図である。
【図2】吐出口閉塞部材を除去して下側から見た斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う拡大縦断図である。
【図4】洗浄液容器の正面図である。
【図5】図4の底面図である。
【図6】洗浄研磨体の平面図である。
【図7】洗浄研磨体の正面図である。
【図8】吐出口閉塞部材の拡大半截断面図である。
【図9】研磨具の従来例を示す縦断面図である。
【図10】洗浄具の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 洗浄研磨具
2 洗浄液容器
3 洗浄液吐出口
5 洗浄研磨体
6 洗浄液通過系
7 研磨粒子
24 第1係止爪(係止爪)
25 第2係止爪(係止爪)
52 第1係止孔(係止孔)
23 第2係止孔(係止孔)
L 洗浄液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄液吐出口を有する洗浄液容器と、前記洗浄液吐出口から吐出された洗浄液を通過させる洗浄液通過系を備えた洗浄研磨体とからなり、この洗浄研磨体は、洗浄液通過系に研磨材粒子を含浸接着して担持しているとともに、洗浄液容器の下側に装着されていることを特徴とする洗浄研磨具。
【請求項2】
請求項1に記載の洗浄研磨具において、
洗浄液通過系を備えた洗浄研磨体は、多孔質構造体,不織布,フエルト,織物のいずれかからなることを特徴とする洗浄研磨具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の洗浄研磨具において、
研磨材粒子が、洗浄研磨体の洗浄液通過系に1〜50容積%で担持されていることを特徴とする洗浄研磨具。
【請求項4】
請求項1に記載の洗浄研磨具において、
洗浄液容器の形状がマウス形であり、かつ洗浄研磨体の形状が洗浄液容器の底部に合致する板状の舟形であることを特徴とする洗浄研磨具。
【請求項5】
請求項1または請求項4に記載の洗浄研磨具において、
洗浄液容器に突設した係止爪と洗浄研磨体に設けた係止孔または係止溝との係合によって、洗浄研磨体が洗浄液容器の下側に装着されていることを特徴とする洗浄研磨具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−101477(P2009−101477A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−276490(P2007−276490)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(000227331)株式会社ソフト99コーポレーション (84)
【Fターム(参考)】