説明

洗濯用洗剤

【課題】食べ物のシミや、習字の墨、ボールペンの跡などを通常の洗剤では落とせないものを落すことができる洗濯用洗剤を提供する。
【解決手段】加熱した米に、化粧落としのクレンザーを混ぜ合わせたペースト状洗濯用洗剤で、液状のもの、固形のものと違い、繊維の中に入り込んで、すすぎで汚れを落とす家庭用洗濯用洗剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、墨汁、ボールペンの跡、絵の具のしみ、食べこぼしのしみ等を、家庭でつまみ洗いで洗濯できるペースト状の洗濯洗剤に関する。
【背景技術】
【0002】
食べ物のシミや、墨汁、ボールペンの跡など通常の洗剤では落とせないものが、多数ある。
従来家庭では、墨汁のシミやボールペンのインクは、食べこぼしのシミを、手軽に落とせる洗剤は無かった。
民間の知恵の中で、炊いた米粒を墨汁のシミに刷り込むと汚れが落ちるといわれているが、実際は、汚れを落としきれていない。
本発明は、上記従来技術の課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするものであり、墨汁やボールペン、絵の具食べこぼしのしみを、家庭でも手軽につまみ洗いできるものである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明者は、上記従来の「墨汁のシミを落とす」課題を解決するために、自宅にあるものでシミを綺麗に落とせないかと試行錯誤した末、本発明を解決するに至った。
さらに、ボールペンのシミも、同様の物で洗った結果、家庭でのつまみ洗いで洗濯できることにいたった。
さらに、時間の経った食べこぼしのしみにも本発明をしようしたところ、綺麗に落とすことができた。
以上の実際の活用の結果から、今まで家庭で落とすことのできなかった汚れを、落とすことが分かった.
すなわち、本発明は今まで家庭では、洗い落とすことのできなかったシミを落とすことのできる加熱した米と洗顔用クレンジングオイルを混合したつまみ洗い用家庭用洗濯洗剤。
【発明の効果】
【0004】
本発明によれば、今までシミになってしまっていた、墨汁やボールペンの跡のある衣類の汚れを、家庭での手洗いで洗い落とすことができる洗剤を提供できる。
通常の洗剤では落とせなかった、習字の墨や食べこぼしのシミ、ボールペンの跡などをおとすことができる洗濯用洗剤が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の洗濯用洗剤は、加熱した米を原料として、そこに、洗顔用クレンザーを練りこんだものである。
本発明の洗濯用洗剤に用いた洗顔用クレンザーの成分は、パルミチン酸オクチル、ポリソルベート85、オレンジ油、ユーカリ葉油、セスキオレイン酸ソルビタン、トコフェロール、フェノキシエタノールである。
【実施例1】
【0006】
こどものチノパン(綿製ながズボン)に習字の墨汁のはね飛んだシミ。
本発明洗濯洗剤をつけ家庭用洗面台の水道水でつまみ洗いをした。その後通常の洗濯物と一緒に,洗濯機で洗浄。
シミは綺麗に取れていた。
【実施例2】
【0007】
胸ポケットにふたをせずに入れてしまったボールペンのインクのシミ。
本発明洗濯洗剤をつけ家庭用洗面台の水道水でつまみ洗いをした。その後通常の洗濯物と一緒に,洗濯機で洗浄。
シミは綺麗に取れていた。
【実施例3】
【0008】
ポロシャツについた2年前の習字の墨汁のはね飛んだシミ。
本発明洗濯洗剤をつけて家庭用洗面台の水道水でつまみ洗いをした。ポロシャツの重なりあった奥の繊維までは届かず、奥のシミは残ってしまった。
【実施例4】
【0009】
こどもの食べこぼしのシミ。
友人より譲り受けたTシャツの時間の経った食べこぼしのシミ。
本発明をつけ家庭用洗面台の水道水でつまみ洗いをした。その後通常の洗濯物と一緒に,洗濯機で洗浄。
シミは綺麗に取れていた。
【0010】
[比較実験]
実験1.1,墨汁、2,ボールペンのインク、3,絵の具、4,ケチャップ、5,ソース、6,しょうゆ、7,カレー。
上記素材を、綿メリアス地に添付しシミを作った後、本発明洗濯洗剤をつけ、家庭用洗面台の水道水でつまみ洗い。
実験2.1,墨汁、2,ボールペンのインク、3,絵の具、4,ケチャップ、5,ソース、6,しょうゆ、7,カレー。
上記素材を、綿メリアス地に添付しシミを作った後3日以上放置し、本発明洗濯洗剤をつけ、家庭用洗面台の水道水でつまみ洗い。
シミ汚れの洗浄力の評価方法。
シミ部分に本発明洗濯洗剤をつけ、家庭用洗面台の水道水でつまみ洗い。汚れの落ち具合を、目視で評価した。
◎ 汚れが完全に落ちた。
〇 汚れがほとんど落ちた。
△ 汚れが一部残っている。
× 汚れがほとんど残っている。
【0011】
【表1】

【0012】
上記表の結果から明らかになるように、本発明の範囲となる実験例は、1〜4では明らかに優れたものであると、判断できる。
【産業上の利用可能性】
【0013】
通常家庭で洗い落とすことができなかった墨汁、ボールペンのインク、絵の具、ケチャップ等食べこぼし汚れを、家庭で洗える洗剤に関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、墨汁などの家庭で洗濯できなかった汚れを、加熱した米に、化粧落としのクレンザーを混ぜ合わせたもので、汚れに直接練りこめるペースト状にし、繊維の中に入り込んで、すすぎで汚れを落とす家庭用洗濯洗剤。
【請求項2】
成分: 加熱後の米、化粧落としクレンザー(例:パルミチン酸オクチル、ポリソルベート85、オレンジ油、ユーカリ葉油、セスキオレイン酸ソルビタン、トコフェロール、フェノキシエタノール)を成分とする家庭用洗濯洗剤。

【公開番号】特開2011−21089(P2011−21089A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166520(P2009−166520)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【出願人】(396025780)
【Fターム(参考)】