説明

活性成分を放出制御するための粒状物質

本発明は活性成分を放出制御するための粒状物質に関し、該粒状物質はニコチンを除く1以上の活性成分の組み合わせおよび無機鉱物充填剤を含み、該活性成分は無機鉱物充填剤に可逆的に吸収および/または吸着され、無機鉱物充填剤のBET比表面積は約15m/gを上回り、該BET比表面積はISO9277に従って測定される。本発明は活性成分の放出制御に特に有益である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、着香料などの活性成分を放出制御するための粒状物質の分野に関する。具体的には、本発明は、天然炭酸カルシウムまたは沈降炭酸カルシウムなどの無機鉱物充填剤を含む粒状物質に関する。粒状物質は、チューインガム製品などの様々な製品における活性成分の放出制御に適する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
一般的な理解では、活性成分の放出制御は最適な様式で活性成分を送達する能力という観点から重要なパラメータであり得る。該制御は、栄養補助食品または口腔ケア剤などの活性成分の放出制御が所望の効果を生じるために重要である菓子製品に適用する。該制御は、活性医薬成分が高用量で有害または致死的ですらあり得る医薬品にも適用する。さらに、製品のより良い味または遮蔽効果などの製品の改良経験を達成するために、活性成分の放出が制御されることは有益であり得る。
【0003】
従来、様々な解決策が提示されてきたが、該解決策は幾つかの難点を示し、解決するのが困難または時には不可能であった。
【発明の概要】
【0004】
発明の要旨
本発明者らは、意外にも、天然炭酸カルシウムなどの無機鉱物充填剤が、先行技術の難点なしに、着香料などの活性成分の非常に適切な担体であることを見出した。
【0005】
本発明の無機鉱物充填剤は着香料などの活性成分の驚くほど高い負荷能力を提供する。高い負荷能力は幾つかの適用に便益があり得る。ある利点は、より高含量の活性成分が適用され得ることである。他の利点は、活性成分が製剤の他成分と効果的に分離され得ることにより、成分間の好ましくない相互作用が回避され得ることである。さらに他の利点は、高い負荷能力が活性成分のより良い安定性を示唆することである。
【0006】
さらに、活性成分が無機鉱物充填剤に可逆的に吸収および/または吸着され得ることは、活性成分の放出制御に極めて有益である。
【0007】
本発明の粒状物質は、活性成分の即時放出をもたらし、またはより長期間の放出を持続するよう設計され得る。具体的には、本発明は先行技術と比較してはるかに優れた方法で活性成分の徐放を提供し得る。天然炭酸カルシウムなどの無機鉱物充填剤の多孔質性は、活性成分のはるかに優れた安定性を与え、無味で安定な生体適合性である。薬物混合物では優れたコンパクト性を示す。
【0008】
他の担体物質と比較して、天然炭酸カルシウムは特に有用であり得る。本発明は特に着香料の送達に適している。本発明はチューインガムの徐放に適する。
【0009】
具体的には、チューインガムが送達媒体として使用される場合、本発明の粒状物質は、核に、またはチューインガム核と外被覆の間の副層に組み込まれ得る。
【0010】
従って、活性成分の徐放用に粒状物質が提供され、該粒状物質は、ニコチンを除く1以上の活性成分の組み合わせ、および無機鉱物充填剤を含み、該活性成分は可逆的に無機鉱物充填剤に吸収および/または吸着され、無機鉱物充填剤のBET比表面積は約15m/gを上回り、該BET比表面積はISO9277に従って測定される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
詳細な説明
本発明は粒状物質を提供し、活性成分は天然炭酸カルシウムなどの無機鉱物充填剤に可逆的に吸収および/または吸着される。この結果、着香料などの活性成分は安定化する。活性成分−炭酸塩混合物からの活性成分の放出は、即時であり、または活性成分が所定の時間に送達されるように制御され得る。
【0012】
「圧縮チューインガム」という用語は、顆粒および場合により他の成分をある圧力で圧縮しチューインガムを得ることにより製造されるチューインガムを示すために本文書で用いられる。本文書で用いられる「錠剤成形」という用語は圧縮と同義であるが、先行技術の錠剤成形という用語は穿孔等による標準的なチューインガム片(錠剤)の作製方法を示す場合もある。
【0013】
本発明に従って、本発明の粒状物質は化学的および物理的に安定である。本文脈において、「安定」という用語は、活性成分と組み合わせた無機鉱物充填剤が、例えば40℃の温度および50%の相対湿度で開封保存する場合に少なくとも14週間など、少なくとも約22週間化学的および/または物理的に安定であることを意味する。
【0014】
活性成分が無機鉱物充填剤の外に移動しないことが殊に重要であり、このような移動は物質中の活性成分含量の著しい減少につながるからである。本発明の粒状物質は物理的にも安定である。従って、22週間以上の期間内に、可視的変化は観察されず、溶解プロファイルは変化しなかった。
【0015】
本発明に関して、「チューインガム」という用語は全てのチュアブル・ガム製品を意味する。「API」という用語は活性医薬成分を意味することを意図する。
【0016】
「頬の」および「頬に」という用語および相当語句は本明細書で口腔組織の全てまたは任意部分に関することを意図する。
【0017】
「表面積」という用語および相当語句は下記の方法に従って判断される:粉末の比表面積がN2吸着等温線のBET分析(ASAP 2010,micromekics,USA)から得られた。同一の測定セットから、粉末の全孔体積がASAP 2010 V4ソフトウェアにより得られた。これらの測定における試料重量は5から10mの全表面を生じるように選択された。
【0018】
本発明は活性成分の放出制御用の粒状物質に関し、粒状物質はニコチンを除く1以上の活性成分の組み合わせおよび無機鉱物充填剤を含み、活性成分は可逆的に無機鉱物充填剤に吸収および/または吸着され、無機鉱物充填剤のBET比表面積は15m/gを上回り、BET比表面積はISO9277に従って測定される。
【0019】
本発明の活性成分は、ニコチンを除く粒状物質に吸収または吸着される任意の活性成分であり得る。適切なAPIは以下に列挙する化合物の中から選択されることが好ましい。
【0020】
歯の増白活性剤は本発明に含まれ得る。増白に適した活性剤は、シュウ酸塩、過酸化物、亜塩素酸金属、パーフォレート(perforates)、過炭酸塩、ペルオキシ酸、およびこれらの混合物よりなる群から選択される。適切なペルオキシ酸には、過酸化水素、過酸化カルシウム、過酸化ナトリウム、過酸化カルバミド、過酸化尿素、過炭酸ナトリウムおよびこれらの混合物を含む。場合により、過酸化物は過酸化水素である。適切な亜塩素酸金属は、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸バリウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸リチウム、亜塩素酸ナトリウムおよび亜塩素酸カリウムを含む。さらなる増白活性剤は、次亜塩素酸塩および二酸化塩素であり得る。好ましい亜塩素酸塩は亜塩素酸ナトリウムである。増白活性剤の有効性は、場合により、酵素によって、即ち2成分過酸化物−触媒系によって、増強できる。有用な増白剤触媒または触媒剤は、参照により全体として本明細書に組み入れられ、増白剤および系の記載に関するMcLaughlinの米国特許番号6,440,396に見出せる。
【0021】
過酸化物活性剤を組み込む場合、本発明の粒状物質は、場合により、過酸化物活性安定剤を含み得る。本発明の使用に適した過酸化物活性安定剤は、PEG40もしくはPEG600などのポリエチレングリコール;クエン酸亜鉛などの亜鉛塩;ポリオキシアルキレン・ブロック・ポリマー(例えば、Pluronics);アミノカルボン酸またはこの塩;グリセロール;ブルー1号もしくはグリーン3号などの色素;リン酸、リン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウムなどのリン酸塩;塩化第一スズなどのスズ塩;スズ酸ナトリウム;クエン酸;エチドロン酸;カルボマーもしくはCarbopol(登録商標)シリーズなどのカルボキシポリメチレン;ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)およびこれらの混合物を含むがこれらに限定されない。
【0022】
本発明に有用な抗歯石剤はリン酸塩を含む。リン酸塩には、ピロリン酸塩、ポリリン酸塩、ポリホスホン酸塩およびこれらの混合物を含む。ピロリン酸塩は歯科治療製品で用いる最もよく知られるリン酸塩である。歯に送達されるピロリン酸塩イオンはピロリン酸塩に由来する。本組成物に有用なピロリン酸塩は、ジアルカリ金属リン酸塩、テトラアルカリ金属ピロリン酸塩、およびこれらの混合物を含む。非水和形態および水和形態のピロリン酸二水素二ナトリウム(Na)、ピロリン酸四ナトリウム(Na)、およびピロリン酸四カリウム(K)が好ましい。抗歯石リン酸塩はカリウムおよびナトリウムのピロリン酸塩;トリポリリン酸ナトリウム;エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネートなどのジホスホン酸塩;1−アザシクロヘプタン−1,1−ジホスホネート;および直鎖アルキルジホスホネート;直鎖カルボン酸ならびにナトリウムおよび亜鉛のクエン酸塩を含む。
【0023】
上記のピロリン酸塩の代わりにまたはピロリン酸塩と組み合わせて使用され得る剤は、例えば、参照により全体として本明細書に組み入れられおよび該剤の記載に関するGaffarらの米国特許番号4,627,977に記載されるように、ポリアクリル酸塩を含む合成陰イオン性ポリマー、および無水マレイン酸またはマレイン酸とメチルビニルエーテルとの共重合体、例えばGantrezなどの物質、ならびに例えばポリアミノプロパンスルホン酸(AMPS)、クエン酸亜鉛三水和物、ポリリン酸塩、例えばトリポリリン酸塩およびヘキサメタリン酸塩、二リン酸塩、例えばEHDPおよびAMP、ポリアスパラギン酸およびポリグルタミン酸などのポリペプチド、ならびにこれらの混合物を含む。
【0024】
抗菌剤も経口剤および/または全身活性剤として本発明の粒状物質中に存在し得る。当該剤には、典型的にはトリクロサンと呼ばれる5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール、クロルヘキシジン、アレキシジン、ヘキセチジン、サンギナリン、塩化ベンザルコニウム、サリチルアミド、ドミフェンブロミド、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化テトラデシルピリジニウム(TPC);N−テトラデシル−4−エチルピリジニウム・クロライド(TDEPC);オクテニジン;デルモピノール、オクタピノール、および他のピペリジノ誘導体、ナイアシン調製物;亜鉛/第一スズ・イオン剤;AUGMENTIN、アモキシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、およびメトロニダゾールなどの抗生物質、ならびに上記抗菌剤の類似体、誘導体および塩、ならびにこれらの混合物を含み得るがこれらに限定されない。
【0025】
抗炎症剤も経口剤および/または全身活性剤として本発明の粒状物質中に存在し得る。当該剤には、プロピオン酸誘導体;酢酸誘導体;フェナム酸誘導体;ビフェニルカルボン酸誘導体;およびオキシカムなどの非ステロイド抗炎症剤即ちNSAIDを含み得るがこれらに限定されない。これらの全てのNSAIDは、参照により全体として本明細書に組み入れられおよび当該NSAIDの記載に関するSunshineらの米国特許番号4,985,459に十分に記載されている。有用なNSAIDの例には、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フェンブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピルプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラノプロフェン、ミクロプロフェン、チオキサプロフェン、スプロフェン、アルミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン(fluprofen)、ブクロキシ酸およびこれらの混合物を含む。
【0026】
ヒドロコルチゾンなどのステロイド抗炎症薬、ならびにメロキシカム、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、エトリコキシブなどのCOX−2阻害剤またはこれらの混合物も有用である。上記抗炎症薬の任意の混合物が使用され得る。
【0027】
本発明とともに使用できる他の物質は、周知の口および咽喉の製品を含む。これらの製品は、フェニレフリン、ジフェンヒドラミン、デキストロメトルファン、ブロムヘキシンおよびクロルフェニラミンなどの上気道薬、ファモチジン、ロペラミドおよびシメチコンなどの胃腸薬、硝酸ミコナゾールなどの抗菌剤、抗生物質ならびにケトプロフェンおよびフルルビプロフェンなどの鎮痛薬を含むがこれらに限定されない。
【0028】
粒状物質は着香料を含み得る。具体的な一実施形態は、風味感覚を持続させるためにチューインガム核と外被覆の間の副層に包埋することを含む。
【0029】
製造原価を減らすため、ならびに保健局による類似チューインガムの製品承認を促進するため、大抵は同一の核で異なる風味の被覆を使用することが望ましい。これにより、核の風味は被覆の風味に支配される必要がある。この効果は、少なくとも副層の風味が核の風味より優位に立つ本発明により得られる。
【0030】
当該優位の例は、副層の果物風味が核のミント風味より優位に立つ場合である。この風味優位の機構は、ポリマー被覆の風味が該被覆から徐放される点にある。さらに、咀嚼時に、副層の一部が核に埋め込まれ、続いて核から副層の風味が徐放される。副層は硬被覆と比べて大部分の風味も添加できる。
【0031】
風味付けされたAPI含有チューインガムについて、本発明は、着香料の長期持続効果を得ること、核の着香料より被覆の着香料の優位を得ること、核のAPIと被覆の着香料との化学的または薬学的な不適合性の問題を回避すること、および/または薬物の放出制御を増大させることという複合問題の解決策を提供する。チューインガムに風味付けする既知の技術は、着香料がガムの核および場合により核上の硬被覆に添加されることを示す。いずれにせよ、かかる着香料は先行問題を解決しない。
【0032】
本発明に従って、前記複合問題は少なくとも1副層をもつチューインガム核を提供することにより解決され得る。これにより、単数または複数の着香料は少なくとも副層に添加される。APIは核および/または被覆の1以上に存在し得る。
【0033】
歯脱感作剤も本発明に有用である。本発明で使用され得る歯脱感作剤には、硝酸カリウム、クエン酸、クエン酸塩、塩化ストロンチウムなど、および当分野で知られる他の脱感作剤を含む。具体的な一実施形態は、歯増白剤と併用して脱感作剤を含む。本発明の歯科増白組成物内に含まれる脱感作剤の量は、硝酸カリウム濃度、所望の強度および意図する治療時間に従って変化し得る。従って、仮に含まれる場合、他の脱感作剤は、好ましくは歯科脱感作組成物の約0.1重量%から約10重量%の範囲、より好ましくは湿性副被覆組成物の約1重量%から約7重量%の範囲の量で含まれる。
【0034】
個々の酵素または幾つかの適合酵素の組み合わせも本発明のチューインガム組成物に含まれ得る。
【0035】
抗酸化剤は、一般に、本発明組成物などの組成物に有用であると認識される。本発明の被覆組成物に含まれ得る抗酸化剤は、ビタミンE、アスコルビン酸、尿酸、カロチノイド、ビタミンA、フラボノイドおよびポリフェノール、薬草抗酸化剤、メラトニン、アミノインドール、リポ酸およびこれらの混合物を含むがこれらに限定されない。
【0036】
重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、スズ酸ナトリウム、クエン酸、塩酸、クエン酸ナトリウム、およびこれらの組み合わせなどのpH調整剤、即ち緩衝剤を核および/または任意の被覆に添加することが望ましい。pH調整剤は、口腔のpHを適切な値に、例えば約4.5から約11、好ましくは約5.5から約8.5に調整するような十分な量で添加される。
【0037】
本発明の粒状物質はBET比表面積が15m/gから200m/gである無機鉱物充填剤に関し、BET比表面積はISO9277に従って測定される。
【0038】
本発明の粒状物質は平均粒径が0.1から50ミクロンである無機鉱物充填剤に関する。本発明の具体的な実施形態において、無機鉱物充填剤は下記の特徴を有する:Sedigraph 5100(商標)機器で沈殿法により測定される平均粒径が0.1から50ミクロン、ならびにISO9277に従って測定されるBET比表面積が15m/gから200m/gの範囲に及ぶ。
【0039】
さらにより具体的な様式において、無機鉱物充填剤が下記の特徴を有するという事実により特徴付けられる:Sedigraph 5100(商標)機器で沈殿法により測定される平均粒径が0.5から25ミクロン、さらにより具体的には0.7から7ミクロン、ならびにISO9277に従って測定されるBET比表面積が20m/gから80m/g、さらにより具体的には30から60m/gの範囲に及ぶ。
【0040】
本発明の一実施形態の粒状物質において、乾燥無機鉱物充填剤の重量は、0%の相対湿度と比べて95%の相対湿度で摂氏25度で少なくとも1%、例えば2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%または12%増加する。
【0041】
本発明の粒状物質において、粒状物質の粉体流は、無機鉱物充填剤のBET比表面積が15m/g未満の粒状物質の粉体流より高く、BET比表面積はISO9277に従って測定される。
【0042】
本発明の好ましい実施形態において、無機鉱物充填剤は、大理石、方解石、チョークまたはドロマイトを含む炭酸塩などの天然炭酸カルシウム;および/または沈殿炭酸カルシウム(PCC)を含む。
【0043】
本発明の好ましい実施形態において、無機鉱物充填剤は、1以上の中強度から強度のHイオン源による前処理、および/または硫酸アルミニウムおよび/または硫酸亜鉛と併用した硫酸マグネシウムなどの無機塩による前処理、ならびに気体COによる前処理により得られ、沈殿炭酸カルシウムについては、CO気体の流速が好ましくは沈殿中標準温度および標準圧力で水酸化カルシウム1kg当たり毎分30リットル未満である。
【0044】
従って、本発明の天然炭酸塩、例えば天然炭酸カルシウムまたはドロマイトなどは、1以上の中強度から強度のHイオン供給源および気体COの併用で処理される。
【0045】
タルク、カオリン、および/またはドロマイト、および/またはアルミニウムの水酸化物、および/または酸化チタン、酸化マグネシウム、ならびに関連産業で知られる類似の酸化物および水酸化物とともに、チョーク、特にシャンパン産のチョーク、方解石または大理石、およびこれらの混合物から得られる様々な天然炭酸塩が適し得る。
【0046】
本発明は特に活性気体媒体で1以上の中強度から強度のHイオン供給源の組み合わせ、天然炭酸カルシウムなどの天然炭酸塩を含む無機鉱物充填剤の組み合わせ、および/または他の鉱物との併用による処理に関する。
【0047】
使用する酸は処理条件下でHイオンを生じる任意の中強度の酸もしくは強酸または該酸の任意の混合物である。
【0048】
一実施形態において、強酸は、22℃で0以下のpKa値をもつ酸の中から選択され、より具体的には硫酸、塩酸およびこれらの混合物から選択されることが好ましい。
【0049】
他の実施形態において、中強度の酸は22℃で0から2.5までのpKa値をもつ酸の中から選択され、より具体的には、HSO、HSO、HPOおよびシュウ酸またはこれらの混合物から選択されることが好ましい。本発明者らは具体例として2.161に相当するPKaのHPOを引用できる(Rompp Chemie,Edition Thieme)。
【0050】
本発明の一実施形態において、中強度酸または酸は強酸または酸と混合できることが好ましい。
【0051】
本発明に従って、CaCOのモル数と比べて中強度から強度のHイオン供給源のモル量は全体で0.1から2であり、好ましくは0.25から1である。
【0052】
本発明に従って、該方法は、充填剤が1以上の中強度から強度のHイオン供給源と気体COとの併用により処理されるという事実により特徴付けられる。
【0053】
本発明の粒状物質は、天然または合成の水溶性ポリマーなどの変性剤をさらに含み得る。
【0054】
変性剤として適切なポリマーは、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、プルラン、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアガム、ポリアクリル酸、メチレンメタクリレート共重合体、カルボキシビニル・ポリマー、アミロース、ハイアミロース・デンプン、ヒドロキシプロピル化ハイアミロース・デンプン、デキストリン、ペクチン、キチン、キトサン、ゼラチン、ゼイン、グルテン、大豆タンパク質単離物、ホエータンパク質単離物、カゼインおよびこれらの混合物よりなる群から好ましくは選択されるが、これらに限定されない。適切なポリマーは、硬化植物油、硬化ヒマシ油、ポリビニルクロライド、セラック、ポリウレタン、セルロース誘導体、ガムロジン、ウッドロジン、ワックス、アクリレートおよびメタクリレート・ポリマー、アクリル酸とメタクリル酸エステルの共重合体、ならびにこれらの混合物よりなる群から選択される水不溶性ポリマーも含む。
【0055】
本発明の粒状物質は、チューインガム、圧縮チューインガム、口腔スプレー、鼻腔スプレー、吸入装置、舌下錠などの錠剤、トローチ剤、頬側小袋、経皮パッチまたは粉末で使用され得る。
【0056】
チューインガムはチューインガム核を含み得る。チューインガム核は、ガム基礎剤を含む連続塊状の予熱チューインガム成分を含み得る。チューインガムは、ガム基礎剤を含むチューインガム顆粒の圧縮混合物も含み得る。
【0057】
本発明の一実施形態において、粒状物質はチューインガム核に含有される。本発明の他の実施形態において、粒状物質はチューインガム核と外被覆との間の副被覆の一部である。さらに他の実施形態において、チューインガムは上記の組み合わせを含む。一実施形態において、粒状物質は吸入器で使用される。
【0058】
一実施形態において、粒状物質は経皮パッチで使用される。経皮パッチまたは同等物は粘着層を備えたパッチを意味することを意図し、該粘着層はパッチを皮膚に貼り、既知の皮膚領域に既知の期間既知量の薬物を運ぶ。経皮薬物送達系の周知の類型は、「薬物含有粘着基材」の類型であり、これは裏当て層、薬物−粘着層および放出ライナーからなる三層立体配置により特徴付けられる。薬物−粘着層は薬物が分散するポリマー材料からなる。他の経皮パッチの設計も当分野で知られている。
【0059】
一実施形態において、粒状物質は錠剤で使用される。本発明の錠剤は、任意のトローチ剤、舌下錠、錠剤またはカプセル製剤を含む。
【0060】
一実施形態において、粒状物質はチューインガムで使用される。本発明のチューインガム製品は薬用チューインガムであり得る。薬用チューインガムは、本明細書において、咀嚼されるが嚥下されることを意図しないガムから主になる基剤を備えた固体または半固体の単回用量調製物を意味することを意図し、これによりチューインガムは薬物送達系として作用する。当該ガムは、咀嚼時に放出される1以上の活性物質を含む。後に、薬物の唾液全身送達における活性物質の溶解または分散が口腔中の経粘膜摂取を介して起こる。
【0061】
一実施形態において、粒状物質が頬側小袋(buccal sachet)で使用される。頬側小袋は小さなティーバッグに類似する設計の薬物装置である。該袋は唾液により溶解または悪影響を受けるべきでない。素材は織り繊維または不織繊維で作られ得る。素材は典型的にはヒートシール可能なティーバッグ紙または不織ビスコース繊維織物であり得るが、これらに限定されない。
【0062】
上記送達系のいずれかにおける緩衝剤の任意の添加は、主に頬送達を意図する本発明の製剤に場合により添加される緩衝剤であり得るが、これに限らない。
【0063】
緩衝では、重炭酸塩もしくはセスキ炭酸塩7グリシネートを含む炭酸塩、リン酸塩、グリセロリン酸塩またはカリウムもしくはナトリウムなどのアルカリ金属もしくはアンモニウムのクエン酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム、およびこれらの混合物よりなる群から選択される1以上の緩衝剤が使用され得る。
【0064】
さらなる実施形態は、クエン酸三ナトリウムまたは三カリウム、およびこれらの混合物を使用し得る。
【0065】
さらなる実施形態は、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム;およびリン酸三カリウム、リン酸水素二カリウムなどの異なるリン酸系、ならびに水酸化カルシウム、グリシン酸ナトリウム、ならびにこれらの混合物を含み得る。
【0066】
アルカリ金属炭酸塩、グリシン酸塩およびリン酸塩は好ましい緩衝剤である。
【0067】
液体医薬剤形における単数または複数の緩衝剤の量は、具体的な実施形態において、上記に規定したように、唾液のpHを7より高く上昇させおよび口腔内の唾液のpHを7より高く、例えばpH7から11に維持するのに十分であることが好ましい。別な表現をすると、液体医薬製剤は、被験体への投与の際、被験体の口腔の液体のpHが一過的に約0.3から4pH単位、好ましくは約0.5から2.5pH単位増加するような緩衝および/またはpH調節により、アルカリ化されるべきである。このようなpHの上昇を遂げるのに必要な緩衝剤の量は当業者により容易に算出される。
【0068】
任意の添加物は、ビタミンE、即ちトコフェロール、ビタミンC、即ちアスコルビン酸およびこの塩、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソールを含む抗酸化剤;ならびにパラベン、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、ベンジルアルコール、ベータ−フェニルエチルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、およびソルビン酸およびこれらの塩を含む保存剤;EDTAなどのキレート剤;没食子酸プロピルなどの没食子酸塩よりなる群から選択されるものなど、1以上の安定化添加物を含む。
【0069】
さらなる任意の添加物は、オゾンなどの賦活剤;ビタミンB、CおよびEなどのビタミン;フッ化物、殊にフッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムおよびフッ化スズなどの鉱物;亜鉛およびシクロデキストリンなどの防臭剤;場合により液化される1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)および場合により液化される1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンなどの推進剤;サッカリンおよびこのナトリウムおよびカルシウム塩、アスパルテーム、アセサルフェームおよびこのカリウム塩、タウマチン、グリシルリジン、スクラロース、ジヒドロカルコン、アリターム、ミラクリン、モネリンおよびステブシド(stevside)よりなる群から選択されるものなど、1以上の合成甘味剤および/または天然糖を含む甘味料;よりなる群から選択される1以上の添加物を含む。
ソルビトール、キシリトール、マンニトールおよびグリセロールなどの多価アルコール;グルコース(デキストロースとも呼ばれる。)、フルクトース(果糖とも呼ばれる。)およびガラクトースを含む単糖類;サッカロース(スクロースとも呼ばれる。)、ラクトース(乳糖とも呼ばれる。)およびマルトース(麦芽糖とも呼ばれる。)を含む二糖類;液体グルコース・シロップ、例えば主にデキストロース、マルトース、デキストリンおよび水の混合物を含むデンプン加水分解物、転化糖シロップ、例えばデキストロース、果糖および水の混合物を含むインベルターゼにより転化されるスクロース、糖蜜、蜂蜜および麦芽エキスなどの高糖含量シロップを含む糖類の混合物;ならびにこれらの混合物;生花もしくはドライフラワー、芽、葉、幹、果実、種子、皮、樹皮、もしくは根の蒸留、溶媒抽出または冷圧搾により得られる精油よりなる群から選択されるものなどの着香料および芳香剤、例えばペパーミント、スペアミント、ユーカリ、ウィンターグリーン、ニアウリ、クローブ、カルダモン、シナモン、苦扁桃、コリアンダー、キャラウェー、生姜、ジュニパー、オレンジ、ダイダイ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン、ベルガモット、タイム、フェンネルおよびローズマリーの油;精油の希釈溶液、もしくは例えば、果実、ベリー、ナッツ、スパイス、ミント、タバコ、ココア、コーヒー、茶、バニラ、甘草、キャラメル、タフィー、蜂蜜、ワイン、蒸留酒および醸造酒からの天然起源の風味成分の濃縮物を含む天然の着香料および芳香剤;例えば、果実、ベリー、ナッツ、スパイス、ミント、タバコ、ココア、コーヒー、茶、バニラ、甘草、キャラメル、タフィー、蜂蜜、ワイン、蒸留酒もしくは醸造酒の天然風味に匹敵するよう混合される炭化水素、アルコール、アルデヒド、エステル、ケトン、エーテルおよび酸化物を含む化学物質の混合物よりなる合成の着香料および芳香剤;ならびにこれらの混合物。
【0070】
本発明の一実施形態において、粒状物質はチューインガム核と外被覆の間の副層に含有される。
【0071】
本発明に従って、着香料は、核に、または核と外被覆の間の副層に組み込まれ得る。本発明の利点は、着香料の長期持続効果、核の着香料より被覆の着香料の優位性、核の薬物と被覆の着香料との化学的または薬学的な不適合性の問題の回避、ならびに薬物および非活性賦形剤の放出制御の増大を含む。
【0072】
一実施形態において、粒状物質はチューインガム核に含有される。
【0073】
一実施形態において、粒状物質は外被覆に含有される。
【0074】
好ましい様式において、本方法は、
a)1以上の中強度から強度のHイオン供給源による処理、
b)この処理が段階a)の不可分部分である、段階a)と平行して実施される、または段階a)の後に実施されるかは問わない、気体COによる処理、
c)塩基を添加せずに段階a)およびb)の終了後1時間から10時間、好ましくは1時間から5時間の時間間隔で、または塩基を添加して段階a)およびb)の終了直後に、20℃で測定される7.5を超えるpHの上昇であって、本方法の最終段階である段階c)
により特徴付けられる。
【0075】
好ましい様式においてはまた、気体COは、外部CO供給、またはCOの再循環、または処理のa)段階で使用されるものと同じ中強度から強度のHイオン供給源の連続添加、または他の中強度から強度のHイオン供給源、またはCOの過剰圧力、好ましくは0.05から5バールの過剰圧力に由来する。この点で、1から2のオーダーの比重を有する充填剤で充填された処理タンクは例えば20メートルの高さに達し得るため、タンク底部または密閉タンク内で数バール、具体的には約5バールまでに達し得る過剰なCO圧力を生み出すことに留意すべきである。
【0076】
実施の好ましい様式において、段階a)およびb)は数回反復され得る。
【0077】
同様に、実施の好ましい様式において、20℃で測定されるpHは、処理の段階a)およびb)中に3から7.5までの範囲におよび、処理温度は50℃から90℃であり、好ましくは45℃から60℃である。
【0078】
実施の他の好ましい様式において、処理終了後1時間から10時間、より具体的には1時間から5時間で、pHはいずれの塩基も添加せずに大気温度で7.5を上回る。任意の塩基が添加される場合は、pHは瞬時に上昇する。数日後耐酸性は観察されないことにさらに留意すべきである。
【0079】
一実施形態の方法は、比率(懸濁液の体積:気体COの体積)が体積で1:0.05から1:20であり、該比率が段階a)で1:1から1:20、段階b)で1:0.05から1:1であるような懸濁液の気体CO濃度という事実により特徴付けられる。
【0080】
極めて好ましい様式において、懸濁液中の気体CO濃度は、比率(懸濁液の体積:気体COの体積)が体積で1:0.05から1:5であり、該比率が段階a)で1:0.5から1:10、段階b)で1:0.05から1:1である。
【0081】
気体COは液体または無水物の形態で導入され得る。
【0082】
同様に好ましい様式において、処理の段階b)の持続時間は0から10時間であり、好ましくは2から6時間である。
【0083】
処理方法は低、中高、または高濃度の乾式で水(スラリー)相で実施されるが、異なる濃度のスラリー混合物でも実施できる。優先的様式において、乾燥物質の重量含量は1%から80%である。
【0084】
いかなる理論にもとらわれることは望まないが、本出願者達は、気体COがとりわけpH調節剤および吸着/脱着の調節剤の役割を果たすと考えている。
【0085】
一実施形態において、本発明のガム基剤の量は全ガム核の約15から80重量%であり、好ましくは少なくとも約40重量%である。
【0086】
ガム基剤は当分野で知られる任意の従来型の性質のものでよい。例えば、市販元から容易に入手できる天然または合成起源のガム基剤を含み得る。天然ガム基剤は、例えばチクル、ジェルトン、レチ・デ・カスピ、ソーガム、シアクガム、カチアウガム、ソーワガム、バラタガム、ペンダレガム、マラヤガム、およびピーチガム、天然のカウチューク、ならびにダンマルおよび乳香などの天然樹脂を含む。合成ガム基剤は、エラストマー(ポリマー、咀嚼物質)、可塑剤(樹脂、エラストマー、溶媒、疎水性樹脂)、充填剤(調質剤、不水溶性アジュバント)、柔軟剤(脂肪)、乳化剤、ワックス、酸化防止剤、および抗粘着剤(ビニルポリマー、親水性樹脂)の混合物である。
【0087】
ガム基剤の他の例は、寒天、アルギン酸塩、アラビアガム、キャロブガム、カラギーナン、ガッティガム、グアーガム、カラヤガム、ペクチン、トラガカントガム、イナゴマメガム、ゲランガムおよびキサンタンガムを含むガムである。
【0088】
ゲル化剤の例には、アラビアガム、デンプン、ゼラチン、寒天およびペクチンを含む。
【0089】
本発明の一実施形態において、天然樹脂は、例えばアルファ−ピネン、ベータ−ピネン、および/またはd−リモネン由来のテルペン樹脂、天然テルペン樹脂、ガムロジンのグリセロールエステル、トール油ロジン、ウッドロジン、または部分水素化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化ロジンのグリセロールエステル、部分水素化ロジンのペンタエリスリトール・エステル、ロジンのメチルエステル、ロジンの部分水素化メチルエステル、もしくはロジンのペンタエリスリトール・エステルなどのこれらの他の誘導体、ならびにこれらの組み合わせを含む。
【0090】
上記の封入法に使用される物質には、例えば、ゼラチン、小麦タンパク質、大豆タンパク質、カゼイン酸ナトリウム、カゼイン、アラビアガム、加工デンプン、加水分解デンプン(マルトデキストリン)、アルギン酸塩、ペクチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、キトサン、ミツロウ、カンデリラろう、カルナウバろう、硬化植物油、ゼインおよび/またはスクロースを含む。
【0091】
一般的な合成樹脂の例は、ポリビニルアセテート、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体およびこれらの混合物を含む。非生分解性合成エラストマーの例には、例えば、50,000から80,000の範囲を含む約10,000から1,000,000の範囲のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)平均分子量を有するポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体(ブチルエラストマー)、例えば約1:3から3:1のスチレン−ブタジエン比を有するスチレン−ブタジエン共重合体、例えば30,000から50,000の範囲を含む3,000から80,000の範囲などの2,000から90,000の範囲のGPC平均分子量を有するポリビニルアセテート(PVA)(高分子量ポリビニルアセテートは典型的には風船ガム基剤で使用される。)、ポリイソプレン、ポリエチレン、例えば共重合体の10から45重量%など、約5から50重量%のビニルラウレート含量を有するビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体、およびこれらの組み合わせなど、Food and Drug Administration,CFR,Title 21,Section 172,615,the Masticatory Substances,Syntheticに列挙される合成エラストマーを含むがこれらに限定されない。
【0092】
ガム基剤で使用されるエラストマー(ゴム)は、所望するガム基剤の種類、所望するガム組成物のテクスチャ、および最終チューインガム製品を製造するために組成物で使用される他の成分などの様々な因子に応じて変更し得る。エラストマーは、当分野で知られる任意の不水溶性ポリマーであり、チューインガムおよび風船ガムに利用されるガムポリマーを含む。ガム基剤に適切なポリマーの実例は天然および合成の両エラストマーを含む。例えば、ガム基剤組成物に適したポリマーは、チクルガムなどの(植物起源の)天然物質、天然ゴム、クラウンガム、ニスペロ、ロシディンハ、ジェロトン、ペリロ(perillo)、ニガーグッタ、ツヌ(tunu)、バラタ、グッタペルカ、レチカプシ(lechi capsi)、ソルバ(sorva)、グッタカイ(gutta kay)など、およびこれらの混合物を含むがこれらに限定されない。合成エラストマーの例には、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体、ポリエチレン、ポリビニルアセテートなど、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
【0093】
ガム基剤において高分子量の合成エラストマーと低分子量の合成エラストマーを組み合わせることは該産業で一般的である。このような組み合わせ例は、ポリイソブチレンとスチレン−ブタジエン、ポリイソブチレンとポリイソプレン、ポリイソブチレンとイソブチレン−イソプレン共重合体(ブチルゴム)、ならびにポリイソブチレン、スチレン−ブタジエン共重合体およびイソブチレン−イソプレン共重合体の組み合わせ、ならびにポリビニルアセテート、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体とそれぞれ混合した上記の各合成ポリマー全て、ならびにこれらの混合物である。
【0094】
天然樹脂の例は、例として部分水素化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化ロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、部分水素化ロジンのペンタエリスリトール・エステル、ロジンのメチルエステル、ロジンの部分水素化メチルエステル、ロジンのペンタエリスリトール・エステルを含む、しばしばエステルガムと呼ばれる天然ロジンエステル、アルファ−ピネン、ベータ−ピネン、および/またはd−リモネンに由来するテルペン樹脂などの合成樹脂、ならびに天然テルペン樹脂である。
【0095】
外被覆を備えたチューインガムが提供され得る。
【0096】
適用可能な硬被覆は、糖被覆および無糖被覆およびこれらの組み合わせよりなる群から選択され得る。該硬被覆は、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトールおよびイソマルトおよびこれらの変異よりなる群から選択される50から100重量%のポリオールを含み得る。本発明の一実施形態において、外被覆は、可食フィルム形成剤およびワックスよりなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む可食フィルムである。フィルム形成剤は、例えば、セルロース誘導体、加工デンプン、デキストリン、ゼラチン、セラック、アラビアガム、ゼイン、植物ガム、合成ポリマー、およびこれらの任意の組み合わせを含む群から選択され得る。本発明の一実施形態において、外被覆は、結合剤、吸湿成分、フィルム形成剤、分散剤、固着防止成分、増量剤、着香料、着色剤、薬学的または美容上活性な成分、脂質成分、ワックス成分、糖、酸、および咀嚼後分解性ポリマーの分解を促進できる剤よりなる群から選択される少なくとも1つの添加成分を含む。
【0097】
一般に、該成分は、まずガム基剤を融解し作動ミキサーに添加することにより混合され得る。顔料、活性剤および/または乳化剤もこの時点で添加され得る。グリセリンなどの柔軟剤も、シロップおよび増量剤/甘味料の一部とともに、この時点で添加され得る。さらに、増量剤/甘味料の一部は後にミキサーに添加され得る。着香料は典型的には最終部分の増量剤/甘味料とともに添加される。高強度甘味料は最終部分の増量剤および着香料が添加された後に添加されるのが好ましい。
【0098】
混合手法全体は典型的には5分から15分かかるが、より長い混合時間が必要な場合もあり得る。当業者は上述手法の多数の変形が追随し得ることを認識するであろう。参照により本明細書に組み入れられる米国特許出願2004/0115305に記載される一段階法を含む。チューインガムは、押し出し、圧縮、圧延により形成され、任意の形態の液体および/または固体で中心を充填し得る。
【0099】
外被覆を備えたチューインガムも提供され、これは硬被覆、軟被覆、膜被覆、または当分野で知られる任意の被覆類型、または当該被覆の組み合わせであり得る。被覆は典型的には被覆チューインガム片の0.1から75重量%を占め得る。
【0100】
1つの好ましい外被覆型は硬被覆であり、この用語は糖被覆および無糖(即ちシュガーレス)被覆およびこれらの組み合わせを含む。硬被覆の目的は、消費者に好まれる甘い歯応えのよい層を得ること、およびガムの中心を保護することである。糖保護被覆を備えたチューインガム中心を提供する典型的方法において、該ガム中心は適切な被覆装置でスクロースまたはデキストロースなどの結晶性糖の水溶液を用いて連続的に処理され、該水溶液は、達する被覆段階に応じて、他の機能性成分、例えば充填剤、顔料などを含み得る。
【0101】
目下好ましい一実施形態において、硬被覆方法に適用される被覆剤はシュガーレス被覆剤であり、例えば、例としてソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトールおよびイソマルトを含むポリオール、または例えば例としてトレハロースを含む単糖、二糖である。
【0102】
または代わりに、該中心に交互に適用する無糖の軟被覆は、例えば例としてソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール、イソマルトおよびトレハロースを含むポリオール、または単糖、二糖のシロップを含む。
【0103】
さらに有用な実施形態において、膜被覆は、セルロース誘導体、加工デンプン、デキストリン、ゼラチン、ゼイン、セラック、アラビアガム、植物ガム、合成ポリマー等、またはこれらの組み合わせなどの膜形成剤により提供される。
【0104】
本発明の一実施形態において、外被覆は、結合剤、吸湿成分、膜形成剤、分散剤、固着防止成分、増量剤、着香料、着色剤、薬学的または美容上活性な成分、脂質成分、ワックス成分、糖、および酸を含む群から選択される少なくとも1つの添加成分を含む。
【0105】
被覆チューインガムの中心は、任意の従来型被覆方法を用いてチューインガム中心を被覆できる任意の形態、形状または寸法を有し得る。
【0106】
しかしながら、圧縮チューインガム錠剤は湿気または水との直接接触により非常に影響され得るため、慎重に異なる被覆の適用を行うことに留意すべきである。
【0107】
ガム基剤製剤の組成は、調製される具体的な製品に応じて、ならびに所望の最終製品の咀嚼特性および他の官能特性に応じて実質的に変更できる。しかしながら、上記ガム基剤成分の典型的範囲は、弾性化合物5から80重量%、エラストマー可塑剤5から80重量%、ワックス0から40重量%、柔軟剤5から35重量%、充填剤0から50重量%、抗酸化剤、着色剤などの各種成分0から5重量%である。ガム基剤はチューインガムの約5から約95重量%を構成し、より一般的にはガム基剤はガムの10から約60重量%を構成する。
【0108】
エラストマーはゴム状の粘着特質をガムに付与し、この成分の化学構造ならびに他の成分とどのように組み合わされ得るかに応じて変化する。本発明のガム基剤およびガムの用途に適したエラストマーは天然または合成の類型を含み得る。
【0109】
エラストマー可塑剤はガム基剤の硬度を変化させる。エラストマーの様々な軟化点とともに分子間鎖の破壊(可塑化)の特異性により、ガム基剤で使用される場合、完成ガムに様々な程度の硬度および適合性をもたらす。これは、より弾性のある鎖にワックスのアルカン鎖への暴露を提供したい場合に重要となり得る。
【0110】
所望の場合、従来のエラストマーまたは樹脂が補給され得るまたは生分解性ポリマーと置換され得る。
【0111】
不水溶性ガム基剤部分に加えて、典型的なチューインガムは水溶性バルク部分および1以上の着香料を含む。水溶性部分は、バルク甘味料、高強度甘味料、着香料、柔軟剤、乳化剤、顔料、酸味料、緩衝剤、充填剤、抗酸化剤、および所望の特性を提供する他の成分を含み得る。
【0112】
糖および/または無糖の甘味料の組み合わせが本発明に従って加工されるチューインガム製剤で使用できる。さらに、糖またはアルジトールの水溶液などの柔軟剤も甘味を追加し得る。
【0113】
有用な糖甘味料は、チューインガム分野で一般に知られるサッカライド含有成分であり、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、トレハロース、D−タガトース、乾燥転化糖、フルクトース、果糖、ガラクトース、コーンシロップ固体などを単独または組み合わせて含むが、これらに限定されない。
【0114】
ソルビトールは無糖甘味料として使用できる。他の有用な無糖甘味料は、マンニトール、キシリトール、水素化デンプン加水分解物、マルチトール、イソマルトール、エリスリトール、ラクチトールなどの他の糖アルコールを単独または組み合わせて含むが、これらに限定されない。
【0115】
高強度人口甘味剤も単独でまたは上記の甘味料と組み合わせて使用できる。好ましい高強度甘味料は、スクラロース、アスパルテーム、アセサルフェームの塩、アリターム、ネオターム、ツインスウィート、サッカリンおよびこの塩、シクラミン酸およびこの塩、グリチルリチン、ジヒドロカルコン、タウマチン、モネリン、ステビオシド等を単独または組み合わせて含むがこれらに限定されない。より長時間持続する甘味および風味の知覚を提供するために、人工甘味料の少なくとも一部の放出を封入するまたは別な方法で制御することが望ましい。湿式造粒、ワックス造粒、噴霧乾燥、噴霧冷却、流動床被覆、コアセルベーション、酵母細胞の封入および繊維押し出しなどの技法が所望の放出特性を達成するために用いられ得る。甘味剤の封入は樹脂性化合物などの他のチューインガム成分を用いても提供できる。
【0116】
高強度人工甘味料の利用度はかなり変化し、甘味料の効力、放出速度、所望する製品の甘味、使用する風味の程度および種類ならびに経費検討などの因子に左右される。従って、高効力人工甘味料の活性レベルは約0から約8重量%、好ましくは0.001から約5重量%変化し得る。封入に使用される担体が含まれる場合、封入甘味料の利用度は比例して高い。
【0117】
低カロリーのガムが望ましい場合、低カロリー増量剤が使用できる。低カロリー増量剤の例は、ポリデキストロース、ラフティロース(Raftilose)、ラフティリン(Raftilin)、フルクトオリゴ糖(NutraFlora(登録商標))、パラチノースオリゴ糖;グアーガム加水分解物(例えば、Sun Fiber(登録商標))または不消化デキストリン(例えばFibersol(登録商標))を含む。しかしながら、他の低カロリー増量剤が使用できる。
【0118】
チューインガムは、例えば、天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態で天然および合成の着香料を含みならびに味覚プロファイルに作用できる酸および他の物質を含む芳香剤および着香料を含み得る。液体および粉末の着香料の例は、ココナッツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、メンソール、甘草、キャラメルの香り、蜂蜜の香り、ピーナッツ、クルミ、カシュー、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、ストロベリー、ラズベリー、トロピカルフルーツ、サクランボ、シナモン、ペパーミント、ウィンターグリーン、スペアミント、ユーカリ、およびミント、リンゴ、ナシ、モモ、イチゴ、アンズ、ラズベリー、サクランボ、パイナップル、およびプラムのエッセンスなどの果実エッセンスを含む。精油は、ペパーミント、スペアミント、メンソール、ユーカリ、丁子油、ベイ油、アニス、タイム、ニオイヒバ油、ナツメグ、および上記の果実の油を含む。
【0119】
チューインガムの風味は天然着香料であってもよく、これは、好ましくは粉末、薄片または片またはこれらの組み合わせの形態で凍結乾燥される。粒径は、粒子の最長寸法として算出され、3mm未満、2mm未満、または1mmがより好ましい。天然着香料は、粒径が4μmから1mmなど、約3μmから2mmの形態であり得る。好ましい天然着香料は、果実から、例えばストロベリー、ブラックベリーおよびラズベリーからの種子を含む。
【0120】
混合果実着香料などの様々な合成着香料も本チューインガム中心で使用され得る。上述したように、芳香剤は従来の使用量よりも少ない量で使用してもよい、芳香剤および/または着香料は、用いる香りおよび/または風味の所望強度に応じて最終製品の0.01から約30重量%の量で使用され得る。好ましくは、芳香剤/着香料の含量は全組成物の0.2から3重量%の範囲である。
【0121】
本発明の一実施形態において、着香料は、天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態で、味覚プロファイルに作用できる酸および他の物質を含む天然および合成の着香料を含む。
【0122】
本発明の一実施形態において、着香料は、活性成分を含むチューインガムにおいて味感の遮蔽として使用してもよく、該成分は自体に望ましくない味感を有するまたは製剤の味感を変える。
【0123】
さらなるチューインガム成分が本発明のチューインガムに含まれてもよく、とりわけ薬学的または生物学的に活性な成分が存在する場合に、界面活性剤および/または可溶化剤を含む。本発明のチューインガム組成物で可溶化剤として使用される界面活性剤の種類の例として、H.P. Fiedler,Lexikon der Hilfstoffe fur Pharmacie,Kosmetik und Angrenzende Gebiete,pages 63−64(1981)および各国の食品乳化剤承認リストが参照される。陰イオン性、陽イオン性、両性、または非イオン性の可溶化剤が使用できる。適切な可溶化剤は、レシチン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸塩、食用脂肪酸のモノおよびジグリセリドのモノおよびジアセチル酒石酸エステル、食用脂肪酸のモノおよびジグリセリドのクエン酸エステル、脂肪酸のサッカロースエステル、脂肪酸のポリグリセロールエステル、エステル交換ヒマシ油酸のポリグリセロールエステル(E476)、ステアロイル乳酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および脂肪酸のソルビタンエステルおよびポリオキシエチル化水素化ヒマシ油(例えば、商標名CREMOPHORで販売される製品)、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体(例えば、商標名PLURONICおよびPOLOXAMERで販売される製品)、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキシエチレン・ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸のソルビタンエステルおよびポリオキシエチレン・ステアリン酸エステルを含む。
【0124】
特に適切な可溶化剤は、例えばポリオキシエチレン(8)ステアレートおよびポリオキシエチレン(40)ステアレートなどのポリオキシエチレン・ステアレート、例えばTWEEN20(モノラウレート)、TWEEN80(モノオレエート)、TWEEN40(モノパルミテート)、TWEEN60(モノステアレート)またはTWEEN65(トリステアレート)などの商標名TWEENで販売されるポリオキシエチレン・ソルビタン脂肪酸エステル、食用脂肪酸のモノおよびジグリセリドのモノおよびジアセチル酒石酸エステル、食用脂肪酸のモノおよびジグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチル化水素化ヒマシ油、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体、ならびにポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテルである。可溶化剤は単一化合物または幾つかの化合物の組み合わせのいずれでもよい。活性成分の存在下において、チューインガムは好ましくは当分野で知られる担体も含み得る。
【0125】
活性成分は本発明のチューインガムに有利に適用され得る。活性成分は一般的に使用者に提供される所望の効用のため送達系および/または圧縮チューインガム組成物に含まれる成分を指す。ある実施形態では、活性成分は、薬剤、栄養素、栄養補給食品、薬草、栄養補助食品、医薬品、薬物等およびこれらの組み合わせを含み得る。さらに、本文脈において、活性成分は風味成分、高強度甘味料または他の味感確立成分を指し得る。
【0126】
活性成分は作用部位薬効化学構造別(ACT)分類系に従って分類されてもよく、該系は主成分に従って、および該成分が作用する器官または系ならびに該成分の化学的、薬理学的および治療上の性質に従って、医薬品を分類する系である。
【0127】
ATCの第一レベルは解剖学的群に基づいて14の主群に分けられる:
A:消化管および代謝
B:血液および造血器官
C:心血管系
D:皮膚
G:尿生殖器系および性ホルモン
H:性ホルモンおよびインスリンを除く全身ホルモン調製物
J:全身用途の抗感染薬
L:抗新生物薬および免疫抑制剤
M:筋骨格系
N:神経系
P:抗寄生虫製品、殺虫剤および防虫剤
R:呼吸系
S:感覚器官
V:種々
【0128】
第二、第三、第四および第五の下位群へとさらに再分割がなされ、これは治療上の主群、治療/薬理学の下位群、化学/治療/薬理学の下位群、および化学物質の下位群にそれぞれ基づくものである。この意味で、それぞれの活性成分は固有のATC識別コードが与えられ、活性成分が有用であり得ることを示唆する。
【0129】
しかしながら、幾つかの活性成分が2以上の領域で有用であるため、本文書に記載する活性成分の幾つかは2以上の記載群に属し、例えばフェニレフリンは、C、R、およびSにおいてATC識別コードを有し、即ちC01CA06、R01AA04、R01AB01、R01BA03、S01FB01およびS01GA05はフェニレフリンを識別するATC識別コードである。
【0130】
下記のリストは、上記のATC分類に従って分類できおよび本発明のチューインガム顆粒または圧縮チューインガムに使用され得る活性成分である活性成分の例を開示する:エフェドリン、マガルドレート、プソイドエフェドリン、シルデナフィル、キシロカイン、塩化ベンザルコニウム、カフェイン、フェニレフリン、アンフェプラモン、オルリスタット、シブトラミン、アセトアミノフェン、アスピリン、アミノ酢酸アルミニウム、酸化マグネシウムと併用するアミノ酢酸アルミニウム、酸化マグネシウムと併用する酸化アルミニウム水和物、水酸化マグネシウムと併用する炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸ジヒドロキシアルミニウムナトリウム、酸化マグネシウム、グリタゾン、メトホルミン、クロルプロマジン、ジメンヒドリナート、ドンペリドン、メクロジン、メトクロプラミド、オンダンセトロン、プレドニゾロン、プロメタジン、アクリバスチン、セチリジン、シンナリジン、クレマスチン、シクリジン、デスロラタジン、デキスクロルフェニルアミン、ジメンヒドリナート、エバスチン、フェキソフェナジン、イブプロフェン、レボレボプロリシン(Levolevoproricin)、ロラタジン、メクロジン、ミゾラスチン、プロメタジン、ミコナゾール、ビタミンB12、葉酸、鉄化合物、ビタミンC、クロルヘキシジン二酢酸、フッ化物、デカペプチドKSL、フッ化アルミニウム、アミノキレートカルシウム、フッ化アンモニウム、ケイフッ化アンモニウム、モノフルオロリン酸アンモニウム、フッ化カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、モノフルオロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、カルバミド、塩化セシルピリジニウム、クロルヘキシジン、ジグルコン酸クロルヘキシジン、塩化クロルヘキシジン、二酢酸クロルヘキシジン、CPPカゼイン・ホスホペプチド、ヘキセチジン、フッ化オクタデセニルアンモニウム、フルオロケイ酸カリウム、塩化カリウム、モノフルオロリン酸カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、フッ化スズ、ステアリルトリヒドロキシエチルプロピレンジアミン・ジヒドロフルオライド、塩化ストロンチウム、ピロリン酸四カリウム、ピロリン酸四ナトリウム、オルトリン酸三カリウム、オルトリン酸三ナトリウム、アルギン酸、水酸化アルミニウム、重炭酸ナトリウム、シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィル、ヨヒンビン、シメチジン、ニザチジン、ラニチジン、アセチルサリチル酸、クロピドグレル、アセチルシステイン、ブロムヘキシン、コデイン、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、ノスカピン、フェニルプロパノールアミン、ビタミンD、シンバスタチン、ビサコジル、ラクチトール、ラクツロース、酸化マグネシウム、ピコ硫酸ナトリウム、センナグリコシド、ベンゾカイン、リドカイン、テトラカイン、アルモトリプタン、エレトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタン、ゾルミトリプタン、カルシウム、クロム、銅、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、セレン、亜鉛、クロルアミン、過酸化水素、メトロニダゾール、トリアムシノロン・アセトニド、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、フッ化物、リドカイン、アンフォテリシン、ミコナゾール、ナイスタチン、魚油、銀杏、朝鮮人参、生姜、エキナセア、ノコギリヤシ、セチリジン、レボセチリジン、ロラタジン、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、アクリバスチン・プソイドエフェドリン、ロラタジン・プソイドエフェドリン、グルコサミン、ヒアルロン酸、デカペプチドKSL−W、デカペプチドKSL、レスベラトロール、ミソプロストール(Misoprostol)、ブプロピオン、オンダンセトロンHCl、エソメプラゾール、ランソプラゾール、オメプラゾール、パントプラゾール、ラベプラゾール、細菌など、ロペラミド、シメチコン、アセチルサリチル酸など、スクラルファート、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、フォリン酸、ビタミンK、ナイアシン、Q10、クロトリマゾール、フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、テルビナフィン、アロプリノール、プロベネシド、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、ニコチン酸、プラバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチン、ピロカルピン、ナプロキセン、アレンドロネート、エチドロネート、ラロキシフェン、リセドロネート、ベンゾジアゼピン、ジスルフィラム、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、コデイン、デキストロプロポキシフェン、フェンタニル、ヒドロモルホン、ケトベミドン、ケトプロフェン、メタドン、モルフィン、ナプロキセン、ニコモルフィン、オキシコドン、ペチジン、トラマドール、アモキシリン、アンピシリン、アジスロマイシン、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、ドキシサイクリン、エリスロマイシン、フシジン酸、リメサイクリン、メトロニダゾール、モキシフロキサシン、オフロキサシン、オキシテトラサイクリン、フェノキシメチルペニシリン、リファマイシン、ロキシスロマイシン、スルファメチゾール、テトラサイクリン、トリメトプリム、バンコマイシン、アカルボース、グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、インスリン、レパグリニド、トルブタミド、オセルタミビル、アシクロビル、ファムシクロビル、ペンシクロビル、バルガンシクロビル、アムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピン、ニフェジピン、ベラパミル、フィナステリド、ミノキシジル、コカイン、ブプレノルフィン、クロニジン、メタドン、ナルトレキソン、カルシウム拮抗薬、クロニジン、エルゴタミン、β−遮断薬、アセクロフェナク、セレコキシブ、デキシブプロフェン、エトドラク、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、ロルノキシカム、メロキシカム、ナブメトン、ピロキシカム、パレコキシブ、フェニルブタゾン、ピロキシカム、チアプロフェン酸、トルフェナム酸、アリピプラゾール、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、クロザピン、フルペンチキソール、フルフェナジン、ハロペリドール、炭酸リチウム、クエン酸リチウム、メルペロン、ペンフルリドール、ペリシアジン、ペルフェナジン、ピモジド、ピパンペロン、プロクロルペラジン、リスペリドン、チオリダジン、フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ボリコナゾール、オピウム、ベンゾジアゼピン、水酸化物、メプロバメート、フェノチアジン、アミノ酢酸アルミニウム、エソメプラゾール、ファモチジン、酸化マグネシウム、ニザチド(Nizatide)、オメプラゾール、パントプラゾール、フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、メトロニダゾール、アンフェタミン、アテノロール、フマル酸ビソプロロール、メトプロロール、メトロポロル(Metropolol)、ピンドロール、プロプラノロール、アウラノフィン、およびベンダザック。
【0131】
有用な活性成分のさらなる例は、鎮痛剤、麻酔剤、解熱剤、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、食欲抑制剤、抗真菌剤、抗炎症剤、気管支拡張剤、心血管薬、冠動脈拡張剤、脳拡張剤、末梢血管拡張剤、抗感染剤、向精神薬、抗躁薬、刺激剤、抗ヒスタミン、緩下剤、鬱血除去薬、胃腸鎮静剤、性機能不全剤、殺菌剤、下痢止め剤、抗狭心症物質、血管拡張剤、抗降圧剤、血管収縮薬、片頭痛治療剤、抗生物質、精神安定剤、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝血剤、抗血栓症剤、催眠剤、鎮静剤、制吐剤、抗嘔吐薬、抗痙攣薬、神経筋剤、高血糖および低血糖、甲状腺および抗甲状腺剤、利尿薬、鎮痙剤、子宮弛緩剤、抗肥満剤、食欲抑制剤、鎮痙薬、同化剤、赤血球新生剤、抗喘息薬、去痰薬、鎮咳剤、粘液溶解薬、抗尿酸血症剤、歯科媒体、呼気清涼剤、制酸剤、抗利尿薬、抗鼓腸、β遮断薬、歯増白剤、酵素、補酵素、タンパク質、活力剤、繊維、プロバイオティックス、プレバイオティックス、抗菌剤、NSAID、鎮咳薬、鬱血除去剤、抗ヒスタミン、去痰薬、止瀉剤、水素アンタゴニスト、プロトンポンプ阻害剤、一般非選択的CNS抑制剤、一般非選択的CNS刺激剤、選択的CNS機能変性剤、抗パーキンソン病薬、麻薬制鎮痛薬、鎮痛性解熱剤、精神薬理剤、および性機能障害剤を含む治療群から選択される活性成分を含む。
【0132】
有用な活性成分の例は、カゼイングリコ−マクロ−ペプチド(CGMP)、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、臭化ドミフェン、第四級アンモニウム塩、亜鉛成分、サンギナリン、フッ化物、アレキシジン、オクテニジン、EDTA、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ジフルニサール、フェノプロフェン・カルシウム、ナプロキセン、トルメチン・ナトリウム、インドメタシン、ベンゾナテート、カラミフェン・エジシラート、メントール、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸テオブロミン、塩酸クロフェダノール、塩酸プソイドエフェドリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、硫酸プソイドエフェドリン、マレイン酸ブロムフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、マレイン酸カルビノキサミン、フマル酸クレマスチン、マレイン酸デキスクロルフェニルアミン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンピラリド(diphenpyralide)、マレイン酸アザタジン、クエン酸ジフェンヒドラミン、コハク酸ドキシラミン、塩酸プロメタジン、マレイン酸ピリラミン、クエン酸トリペレンナミン、塩酸トリプロリジン、アクリバスチン、ロラタジン、ブロムフェニラミン、デキスブロムフェニルアミン、グアイフェネシン、イペカック、ヨードカリウム、テルピン水和物、ロペラミド、ファモチジン、ラニチジン、オメプラゾール、ランソプラゾール、脂肪族アルコール、バルビツレート、カフェイン、ストリキニン、ピクロトキシン、ペンチレンテトラゾール、フェニルヒダントイン、フェノバルビタール、プリミドン、カルバマゼピン、エトスクシミド、メトスクシミド、フェンスクシミド、トリメタジオン、ジアゼパム、ベンゾジアゼピン、フェナセミド、フェネツリド、アセタゾールアミド、スルチアム、臭化物、レボドパ、アマンタジン、モルヒネ、ヘロイン、ヒドロモルホン、メトポン、オキシモルホン、レボルファノール、コデイン、ヒドロコドン、キシコドン(Xycodone)、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、サリチル酸塩、フェニルブタゾン、インドメタシン、フェナセチン、クロルプロマジン、メトトリメプラジン、ハロペリドール、クロザピン、レセルピン、イミプラミン、トラニルシプロミン、フェネルジン、リチウム、クエン酸シルデナフィル、タダラフィル、およびバルデナフィルCLを含む。
【0133】
有用な活性成分の例は、ace阻害剤、抗狭心症薬、抗不整脈薬、抗喘息薬、抗コレステロール、鎮痛剤、麻酔剤、鎮痙剤、抗抑制剤、抗糖尿病剤、止瀉調製物、解毒剤、抗ヒスタミン、抗高血圧薬、抗炎症剤、抗脂質剤、抗躁剤、抗催吐剤、抗卒中剤、抗甲状腺調製物、抗腫瘍薬、抗ウイルス剤、ニキビ薬、アルカロイド、アミノ酸調製物、鎮咳剤、抗尿酸血症薬、抗ウイルス薬、同化調製物、全身性および非全身性抗感染剤、抗腫瘍剤、抗パーキンソン病剤、抗リウマチ剤、食欲増進剤、生物反応修飾物質、血液修飾物質、骨代謝調節物質、心血管剤、中枢神経系刺激剤、コリンエステラーゼ阻害剤、避妊薬、鬱血除去剤、栄養補助食品、ドーパミン受容体アゴニスト、子宮内膜症管理剤、酵素、現在Viagra(商標)として市販されるクエン酸シルデナフィルなどの勃起障害治療、不妊治療剤、胃腸剤、ホメオパシー療法、ホルモン、高カルシウム血症および低カルシウム管理剤、免疫調節剤、免疫抑制剤、片頭痛調製物、乗り物酔い治療、筋弛緩剤、肥満管理剤、骨粗鬆症調製物、子宮収縮剤、副交感神経抑制剤、副交感神経興奮剤、プロスタグランジン、精神療法剤、呼吸剤、鎮静剤、ブロモクリプチンなどの禁煙剤、交感神経遮断剤、振戦調製物質、尿路剤、血管拡張剤、緩下剤、制酸剤、イオン交換樹脂、解熱剤、食欲抑制剤、去痰薬、抗不安剤、抗潰瘍剤、抗炎症物質、冠動脈拡張剤、脳拡張剤、末梢血管拡張剤、抗精神薬、刺激剤、抗高血圧薬、血管収縮剤、片頭痛治療、抗生物質、精神安定剤、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝固剤、抗血栓症薬、睡眠薬、抗嘔吐薬、制吐剤、鎮痙剤、神経筋薬、高血糖および低血糖剤、甲状腺および抗甲状腺調製物、利尿薬、鎮痙剤、子宮弛緩薬、抗肥満薬、赤血球生成薬、抗喘息剤、鎮咳剤、粘液溶解剤、DNAおよび遺伝子改変薬、およびこれらの組み合わせの群から選択される活性成分を含む。
【0134】
本発明での使用を検討する活性成分の例は、制酸剤、H2−アンタゴニスト、および鎮痛剤を含み得る。例えば、制酸剤の用量は、炭酸カルシウム成分を単独で用いて、または水酸化マグネシウムおよび/または水酸化アルミニウムと組み合わせて調製できる。さらに、制酸剤はH2アンタゴニストと併用できる。
【0135】
鎮痛剤は、Oxycontin(商標)、イブプロフェン、アスピリン、アセトアミノフェンなどのアヘン剤およびアヘン誘導体、ならびに場合によりカフェインを含み得るこれらの組み合わせを含む。
【0136】
実施形態で使用する他の薬物活性成分は、Immodium(商標)ADなどの抗下痢剤、抗ヒスタミン、鎮咳剤、鬱血除去剤、ビタミン、および呼気清涼剤を含み得る。Xanax(商標)などの精神安定剤;Clozaril(商標)およびHaldol(商標)などの抗精神病剤;イブプロフェン、ナプロキセン・ナトリウム、Voltaren(商標)およびLodine(商標)などの非ステロイド抗炎症剤(NSAID);Claritin(商標)、Hismanal(商標)、Relafen(商標)、およびTavist(商標)などの抗ヒスタミン;Kytril(商標)およびCesamet(商標)などの制吐剤;Bentolin(商標)、Proventil(商標)などの気管支拡張剤;Prozac(商標)、Zoloft(商標)、およびPaxil(商標)などの抗鬱剤;Imigra(商標)などの抗片頭痛薬、Vasotec(商標)、Capoten(商標)およびZestril(商標)などのACE阻害剤;Nicergoline(商標)などの抗アルツハイマー剤;ならびにProcardia(商標)、Adalat(商標)、およびCalan(商標)などのCaHアンタゴニストも本発明での使用が検討される。
【0137】
本発明での使用が検討される一般的なH2アンタゴニストは、シメチジン、塩酸ラニチジン、ファモチジン、ニザチジン、エブロチジン(ebrotidine)、ミフェンチジン、ロキサチジン、ピサチジン(pisatidine)、およびアセロキサチジン(aceroxatidine)を含む。
【0138】
活性制酸成分は、下記を含み得るがこれらに限定されない:水酸化アルミニウム、アミノ酢酸ジヒドロキシアルミニウム、アミノ酢酸、リン酸アルミニウム、炭酸ジヒドロキシアルミニウムナトリウム、重炭酸塩、アルミン酸ビスマス、炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス、次サリチル酸ビスマス、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、クエン酸イオン(酸または塩)、アミノ酢酸、硫酸アルミン酸マグネシウム水和物、マガルドレート、アルミノケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、乳固形分、アルミニウム第一または第二リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、重炭酸カリウム、酒石酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸マグネシウム、酒石酸およびこの塩。事実上任意のビタミンまたはミネラルを含む種々の栄養補給剤も活性成分として使用され得る。例えば、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB6、ビタミンB12、チアミン、リボフラビン、ビオチン、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、鉄、銅、ヨウ素、亜鉛、セレン、マンガン、コリン、クロム、モリブデン、フッ素、コバルトおよびこれらの組み合わせが使用され得る。活性成分として使用できる栄養補給剤の例は米国特許出願公開番号2003/0157213 A1、2003/0206993および2003/0099741 A1に示され、これらは参照により全体として本明細書に組み入れられる。種々の医薬特性または栄養補助特性を備えるハーブなど、種々のハーブも活性成分として使用され得る。ハーブは一般に医薬としてまたは風味付けに使用できる芳香性の植物もしくは植物の一部またはこの抽出物である。適切なハーブは単独でまたは種々の混合物で使用できる。典型的には使用されるハーブは、エキナセア、ヒドラスチス、キンセンカ、ローズマリー、タイム、カバカバ、アロエ、赤根草、グレープフルーツ種子抽出物、ブラックコホッシュ、朝鮮人参、ガラナ、クランベリー、イチョウ、セイヨウオトギリソウ、月見草油、ヨヒンベ樹皮、緑茶、マオウ、マカ、ビルベリー、ルテイン、およびこれらの組み合わせを含む。
【0139】
とりわけ親水性である場合、活性物の封入により、封入活性物を(例えば、圧縮チューインガムに一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延し、ある実施形態では、成分(例えば活性物)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を1つの圧縮ガムで管理することにより、管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、封入材料の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分と封入材料の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0140】
ある実施形態では、発泡系の1以上の成分の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理される。発泡系は1以上の食用酸および1以上の食用アルカリ物質を含み得る。食用酸および食用アルカリ物質は互いに反応して発泡を生じ得る。ある実施形態では、アルカリ物質は、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属重炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ土類金属重炭酸塩、およびこれらの組み合わせから選択され得るが、これらに限定されない。食用酸は、クエン酸、リン酸、酒石酸、マレイン酸、アスコルビン酸、およびこれらの組み合わせから選択され得るが、これらに限定されない。ある実施形態では、発泡系は、例えば、二酸化炭素、口腔ケア成分、フラボラント(flavorant)などの1以上の他の成分を含み得る。
【0141】
チューインガムの発泡系の使用例に関しては、2,004年10月13日に出願され、「発泡性圧縮ガム錠剤組成物」という表題の米国仮特許番号60/618,222を参照し、この内容は参照により本明細書に組み入れられる。他の例は米国特許番号6,235,318に見出すことができ、この内容は参照により本明細書に組み入れられる。典型的には、発泡系における1以上の成分の封入により、1以上の封入成分を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、1以上の成分の過半量の放出が遅延するであろう。1以上の成分の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、封入材料の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分と封入材料の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0142】
ある実施形態では、1以上の食欲抑制剤の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理される。食欲抑制剤は、食物を摂取する欲望を低下させる機能を果たす繊維およびタンパク質などの成分であり得る。食欲抑制剤は、ベンズフェタミン、ジエチルプロピオン、マジンドール、フェンジメトラジン、フェンテルミン、フーディア(P57)、Olibra(商標)、エフェドラ、カフェインおよびこれらの組み合わせも含み得る。食欲抑制剤は下記の商標名によっても知られる:Adipex(商標)、Adipost(商標)、Bontril(商標)PDM、Bontril(商標)Slow Release、Didrex(商標)、Fastin(商標)、Ionamin(商標)、Mazanor(商標)、Melfiat(商標)、Obenix(商標)、Phendiet(商標)、Phendiet−105(商標)、Phentercot(商標)、Phentride(商標)、Plegine(商標)、Prelu−2(商標)、Pro−Fast(商標)、PT 105(商標)、Sanorex(商標)、Tenuate(商標)、Sanorex(商標)、Tenuate(商標)、Tenuate Dospan(商標)、Tepanil Ten−Tab(商標)、Teramine(商標)、およびZantryl(商標)。これらおよび他の適切な食欲抑制剤はさらに下記の米国特許に記載され、これらは全て参照により全体として本明細書に組み入れられる:PortmanのUS6,838,431、PortmanのUS6,716,815、PortmanのUS6,558,690、PortmanのUS6,468,962、PortmanのUS6,436,899。
【0143】
典型的には、食欲抑制剤の封入により、封入食欲抑制剤を(例えば、圧縮チューインガムに一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、食欲抑制剤の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば食欲抑制剤)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、封入材料の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分と封入材料の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0144】
ある実施形態では、1以上の呼気清涼剤のプロファイルが1つの圧縮ガムで管理される。呼気清涼剤は、精油ならびに種々のアルデヒド、アルコールおよび類似物質を含み得る。ある実施形態では、精油は、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、ササフラス、クロロフィル、シトラール、ゲラニオール、カルダモン、クローブ、セージ、カルバクロール、ユーカリ、カルダモン、モクレン樹皮抽出物、マジョラム、シナモン、レモン、ライム、グレープフルーツ、およびオレンジの油を含み得る。ある実施形態では、桂皮アルデヒドおよびサリチルアルデヒドなどのアルデヒドが使用できる。さらに、メントール、カルボン、イソガリゴール(isogarrigol)、アネトールなどの化学物質は呼気清涼剤として機能し得る。これらの内、ペパーミント、スペアミントおよびクロロフィルの油が最もよく利用される。
【0145】
上記に由来する精油および化学物質に加えて、ある実施形態では、呼気清涼剤は、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、フッ化亜鉛、硫酸亜鉛アンモニウム、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、ケイフッ化亜鉛、グルコン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、コハク酸亜鉛、ギ酸亜鉛、クロム酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ジチオン酸亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸銀、サリチル酸亜鉛、グリセロリン酸亜鉛、硝酸銅、クロロフィル、銅クロロフィル、クロロフィリン、水素化綿実油、二酸化塩素、ベータシクロデキストリン、ゼオライト、シリカ系物質、炭素系物質、ラッカーゼなどの酵素、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、バチラス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチラス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチラス・ラテロスポラス(Bacillus laterosporus)、バチラス・レボラクティクス(Bacillus laevolacticus)、スポロラクトバチラス・イヌリヌス(Sporolactobacillus inulinus)、ラクトバチラス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチラス・クルバツス(Lactobacillus curvatus)、ラクトバチラス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチラス・ジェンセニ(Lactobacillus jenseni)、ラクトバチラス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチラス・フェルメンツム(Lactobacillus fermentum)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ペディオコッカス・アシディラクティ(Pedioccoccus acidilacti)、ペディオコッカス・ペントサセウス(Pedioccocus pentosaceus)、ペディオコッカス・ウリネ(Pedioccocus urinae)、ロイコノストク・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、バチラス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチラス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチラス・ラテロスポラス(Bacillus laterosporus)、バチラス・レボラクティクス(Bacillus laevolacticus)、スポロラクトバチラス・イヌリヌス(Sporolactobacillus inulinus)およびこれらの混合物などの乳酸を産生する微生物を含むがこれらに限定されないプロバイオティクスの放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理できる。呼気清涼剤は下記の商標名によっても知られる:Retsyn(商標)、Actizol(商標)、およびNutrazin(商標)。悪臭制御組成物の例は、Staplerらの米国特許番号5,300,305、および米国特許出願公開番号2003/0215417および2004/0081713にも含まれ、これらは全体として参照により本明細書に組み入れられる。
【0146】
典型的には、呼気清涼成分の封入により、封入呼気清涼成分を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば呼気清涼成分)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、封入材料の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分と封入材料の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0147】
ある実施形態では、1以上の歯科治療成分の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理し得る。このような歯科治療成分(口腔ケア成分としても知られる。)は、歯増白剤、染み抜き剤、口腔清掃、漂白剤、脱感作剤、歯科再石灰化剤、抗菌剤、虫歯予防剤、歯垢酸緩衝剤、界面活性剤、および抗結石剤を含み得るがこれらに限定されない。このような成分の非限定例は、タンパク質分解酵素を含む加水分解剤、ケイ酸などの研磨剤、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウムおよびアルミナ、ステアリン酸ナトリウム、パルミン酸ナトリウム、硫酸化オレイン酸ブチル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の塩、グリセロール、ヒドロキシル化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤を含むがこれらに限定されない界面活性剤、ならびにポリリン酸塩などのキレート剤などの他の活性染み抜き成分を含み、これらは典型的には歯石除去成分として使用される。ある実施形態では、歯科治療成分は、ピロリン酸4ナトリウムおよびトリポリリン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、キシリトール、ヘキサメタリン酸ナトリウムも含み得る。ある実施形態では、過酸化カルバミド、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化ナトリウム、過酸化水素、およびペルオキソ二リン酸塩などの過酸化物が含まれる。ある実施形態では、硝酸カリウムおよびクエン酸カリウムが含まれる。他の例は、カゼイン・グリコマクロペプチド、カルシウム・カゼイン・ペプトン−リン酸カルシウム、カゼイン・ホスホペプチド、カゼイン・ホスホペプチド−非晶質リン酸カルシウム(CPP−ACP)、および非晶質リン酸カルシウムを含み得る。さらなる他の例は、パパイン、クリラーゼ(krillase)、ペプシン、トリプシン、リゾチーム、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、グリコアミラーゼ、アミラーゼ、グルコース・オキシダーゼ、およびこれらの組み合わせを含み得る。さらなる例は、予防作用の増大を達成しおよび歯科治療成分をより美容上容認できるものにするために幾つかの実施形態で使用するステアリン酸ナトリウム、リシノール酸ナトリウム、およびラウリル硫酸ナトリウム界面活性剤などの界面活性剤を含み得る。界面活性剤は好ましくは組成物に洗浄性および起泡性を与える洗浄物質であり得る。適切な界面活性剤の例は、水素化ココナッツオイル脂肪酸のモノ硫酸化モノグリセリドのナトリウム塩などの高級脂肪酸モノグリセリド・モノ硫酸の水溶性塩、ラウリル硫酸ナトリウムなどの高級アルキル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩、高級アルキルスルホ酢酸塩、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、1,2−ジヒドロキシプロパンスルホン酸塩の高級脂肪酸エステル、および脂肪酸で12から16の炭素、アルキルまたはアシル・ラジカル等を有するものなど、低級脂肪族アミノカルボン酸化合物の実質的に飽和した高級脂肪族アシルアミドである。最後に言及するアミドの例は、N−ラウロイルサルコシン、およびN−ラウロイル、N−ミリストイル、またはN−パルミトイル・サルコシンのナトリウム、カリウム、およびエタノールアミン塩である。界面活性剤に加えて、歯科治療成分は、トリクロサン、クロルヘキシジン、クエン酸亜鉛、硝酸銀、銅、リモネン、および塩化セチルピリジニウムなどの抗菌剤を含み得るが、これらに限定されない。ある実施形態では、さらなる虫歯予防剤は、フッ化物イオン、または無機フッ化物塩などのフッ素供与成分を含み得る。ある実施形態では、可溶性アルカリ金属塩、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、ならびにフッ化第一スズなどのフッ化スズ、および塩化第一スズが含まれ得る。ある実施形態では、例えばエナメルの酸溶解度の減少および虫歯からの歯の保護など、口腔の治療および衛生に有益な効果を有するフッ素含有化合物も成分として含まれ得る。これらの例は、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ、フッ化カリウム、フッ化カリウム第一スズ(SnF.sub.2−KF)、ヘキサフルオロスズ酸ナトリウム、塩化フッ化スズ、フルオロジルコニウム酸ナトリウム、およびモノフルオロリン酸ナトリウムを含む。ある実施形態では、尿素が含まれる。さらなる例は、下記の米国特許および米国公開特許出願に含まれ、これらの全ての内容は参照により全体として本明細書に組み入れられる:Reynoldsの米国特許番号5,227,154、Greenbergの米国特許番号5,378,131、Luoらの米国特許番号6,846,500、Luoらの米国特許番号6,733,818、Luoらの米国特許番号6,696,044、Holmeらの米国特許番号6,685,916、Luoらの米国特許番号6,485,739、Holmeらの米国特許番号6,479,071、Luoらの米国特許番号6,471,945、Holmeらの米国特許公開番号20050025721、Gebreselassieらの米国特許公開番号2005008732、およびHolmeらの米国特許公開番号20040136928。
【0148】
典型的には、活性物の封入により、封入活性物を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば歯科治療活性物)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、成分の水溶解度、カプセル物質の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分とカプセル物質の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0149】
ある実施形態では、1以上の風味増強剤の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理できる。風味増強剤は、該増強剤自体の特徴的な味覚および/または香りの知覚を導入することなく、原材料の味覚および/または香りの知覚を増強し、補足し、改変し、または強化し得る物質からなり得る。ある実施形態では、風味、甘味、酸味、うま味、こく味、塩味の知覚およびこれらの組み合わせを増強し、補足し、改変し、または強化するよう設計される増強剤が含まれ得る。ある実施形態では、甘味は、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸リコリス、ダイダイ、マルトール、エチルマルトール、バニラ、バニリン、およびこれらの組み合わせの含有により増強され得る。ある実施形態では、糖酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、重硫酸ナトリウム、およびこれらの組み合わせが、風味増強用に含まれ得る。他の例において、グルタミン酸ナトリウム(MSG)、グルタミン酸カリウムなどのグルタミン酸塩、植物タンパク質加水分解物、動物タンパク質加水分解物、酵母抽出物、およびこれらの組み合わせが含まれる。さらなる例は、グルタチオン、およびイノシン一リン酸(IMP)、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、一リン酸グアニレート(GMP)などのヌクレオチド、およびこれらの組み合わせを含み得る。苦味遮断または味覚遮蔽に関しては、苦味を抑制し、または味覚をなくすために苦味受容体と相互作用する成分が含まれ得る。ある実施形態では、アデノシン一リン酸(AMP)が苦味抑制に含まれ得る。苦味の改変は、チョコレートのように相補的な苦味をもつ甘味または風味を用いても達成できる。こく味を与える風味増強剤組成物のさらなる例は、Kurodaらの米国特許番号5,679,397にも含まれ、この全内容は参照により本明細書に全体として組み入れられる。
【0150】
典型的には、風味増強剤の封入により、封入風味増強剤を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、風味増強剤の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば風味増強剤)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、カプセル物質の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分とカプセル物質の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0151】
ある実施形態では、1以上の酸の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理され得る。酸には、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。
【0152】
典型的には、食品酸の封入により、封入食品酸を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば食品酸)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、カプセル物質の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分とカプセル物質の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0153】
ある実施形態では、1以上の微量栄養素の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理できる。微量栄養素は、所望の効果をもたらすために生物に必要な量がタンパク質、炭水化物、および脂肪などの主要栄養素に比べて少ないけれども、生物の栄養学的健康に影響を及ぼす物質を含み得る。微量栄養素は、ビタミン、ミネラル、酵素、植物化学物質、酸化防止剤、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEおよびビタミンK、およびこれらの組み合わせなどの脂溶性ビタミンを含み、ある実施形態では、ビタミンは、ビタミンC(アスコルビン酸)、Bビタミン(チアミン即ちB1、リボフラビン即ちB2、ナイアシン即ちB3、ピリドキシン即ちB6、葉酸即ちB9、シアノコバラミン即ちB12、パントテン酸、ビオチン)およびこれらの組み合わせなどの水溶性ビタミンを含み得る。
【0154】
ある実施形態では、ミネラルは、ナトリウム、マグネシウム、クロム、ヨウ素、鉄、マンガン、カルシウム、銅、フッ化物、カリウム、リン、モリブデン、セレン、亜鉛、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。
【0155】
ある実施形態では、微量栄養素は、L−カルニチン、コリン、補酵素Q10、アルファ−リポ酸、オメガ3−脂肪酸、ペプシン、フィターゼ、トリプシン、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。
【0156】
酸化防止剤は、フリーラジカルを除去する物質を含み得る。ある実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸、クエン酸、ローズマリー油、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンEリン酸塩、トコフェロール、ジ−アルファ−トコフェニルリン酸塩、トコトリエノール、アルファリポ酸、ジヒドロリポ酸、キサントフィル、ベータクリプトキサンチン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、ベータ−カロテン、カロテン、混合カロチノイド、ポリフェノール、フラボノイド、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。
【0157】
ある実施形態では、植物化学物質は、カロテノイド、クロロフィル、クロロフィリン、繊維、フラボノイド、アントシアニン、シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、ペツニジン、フラバノール、カテキン、エピカテキン、エピガロカテキン、エピガロカテキン没食子酸、テアフラビン、テアルビジン、プロアントシアニン、フラボノール、クエルセチン、ケンプフェロール、ミリセチン、イソラムネチン、フラボノンシェスペレチン(flavononeshesperetin)、ナリンゲニン、エリオジクチオール、タンゲレチン、フラボン、アピゲニン、ルテオリン、リグナン、フィトエストロゲン、レスベラトロール、イソフラボン、ダイゼイン、ゲニステイン、グリシテイン、大豆イソフラボン、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。
【0158】
典型的には、微量栄養素の封入により、封入微量栄養素を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば微量栄養素)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、カプセル物質の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分とカプセル物質の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0159】
ある実施形態では、1以上の口腔保湿剤の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理できる。口腔保湿剤には、酸および塩ならびにこれらの組み合わせなどの唾液刺激剤を含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、酸は、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびこれらの組み合わせを含み得る。口腔保湿剤は、水和して口腔表面に付着し口腔保湿の感覚をもたらし得る親水コロイド物質も含み得る。親水コロイド物質は、植物浸出物、種子ガム、および海藻抽出物などの天然物質を含み、またはセルロース、デンプン、もしくは天然ガム誘導体などの化学修飾物質であり得る。ある実施形態では、親水コロイド物質は、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム、アルギン酸塩、寒天、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ジェランガム、ガラクトマンナン、トラガントガム、カラヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログルカン、ベータグルカン、フルセララン、ガティガム、タマリン、細菌ガム、およびこれらの組み合わせを含み得る。さらに、ある実施形態では、アルギン酸プロピレングリコール、カルボキシメチルローカストビーンガム、低メトキシルペクチン、およびこれらの組み合わせなどの修飾天然ガムが含まれ得る。ある実施形態では、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPCM)、およびヒドロキシプロピルセルロース(MPC)、ならびにこれらの組み合わせなどの修飾セルロースも含まれ得る。同様に、口腔水分補給の知覚をもたらし得る湿潤剤が含まれ得る。このような湿潤剤には、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、エリスリトール、およびキシリトールを含み得るがこれらに限定されない。さらに、ある実施形態では、脂肪が、口腔保湿の知覚をもたらし得る。このような脂肪は、中鎖トリグリセリド、植物油、魚油、鉱油、およびこれらの組み合わせを含み得る。典型的には、口腔保湿剤の封入により、封入口腔保湿剤を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば口腔保湿剤)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、カプセル物質の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分とカプセル物質の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0160】
ある実施形態では、咽喉を鎮静化する1以上の成分の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理できる。咽喉鎮静化成分は、鎮痛剤、麻酔剤、緩和剤、防腐剤、およびこれらの組み合わせを含み得る。ある実施形態では、鎮痛剤/麻酔剤として、メントール、フェノール、ヘキシルレゾルシノール、ベンゾカイン、塩酸ジクロニン、ベンジルアルコール、サリチルアルコール、およびこれらの組み合わせを含み得る。ある実施形態では、緩和剤は、スリッペリーエルム樹皮、ペクチン、ゼラチン、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、防腐剤成分は、塩化セチルピリジニウム、臭化ドミフェン、塩化デカリニウム、およびこれらの組み合わせを含み得る。
【0161】
ある実施形態では、塩酸クロフェジアノール、コデイン、リン酸コデイン、硫酸コデイン、デキストロメトルファン、臭化水素酸デキストロメトルファン、クエン酸ジフェンヒドラミン、および塩酸ジフェンヒドラミン、ならびにこれらの組み合わせなどの鎮咳成分が含まれ得る。
【0162】
ある実施形態では、蜂蜜、プロポリス、アロエベラ、グリセリン、メントールおよびこれらの組み合わせなどの咽喉鎮静化剤が含まれ得る。さらなる他の実施形態で、咳抑制剤が含まれ得る。このような咳抑制剤は二群に分類できる:粘液溶解剤および去痰剤などの痰の触感または生成を変化させる剤;ならびにコデイン(麻薬性鎮咳剤)、抗ヒスタミン、デキストロメトルファンおよびイソプロテレノール(非麻薬性鎮咳剤)などの、咳反射を抑制する剤。ある実施形態では、一方または両方の群の成分が含まれ得る。
【0163】
さらなる他の実施形態で、鎮咳薬は、コデイン、デキストロメトルファン、デキストロルファン、ジフェンヒドラミン、ヒドロコドン、ノスカピン、オキシコドン、ペントキシベリン、およびこれらの組み合わせからなる群を含み得るが、これらに限定されない。ある実施形態では、抗ヒスタミンは、アクリバスタチン、アザタジン、ブロムフェニラミン、クロルフェニラミン、クレマスチン、シプロヘプタジン、デクスブロムフェニラミン、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、ヒドロキシジン、メクリジン、フェニンダミン、フェニルトロキサミン、プロメタジン、ピリラミン、トリペレナミン、トリプロリジンおよびこれらの組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。ある実施形態では、非鎮痛型抗ヒスタミンは、アステミゾール、セチリジン、エバスチン、フェキソフェナジン、ロラタジン、テルフェナジン、およびこれらの組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。
【0164】
ある実施形態では、去痰薬は、塩化アンモニウム、グアイフェネシン、トコン流体抽出物、ヨウ化カリウムおよびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、粘液溶解剤は、アセチルシステイン、アンブロキソール、ブロムヘキシンおよびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、鎮痛剤、解熱剤および抗炎症剤は、アセトアミノフェン、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ナブメトン、ナプロキセン、ピロキシカム、カフェインおよびこれらの混合物を含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、局所麻酔薬は、リドカイン、ベンゾカイン、フェノール、ジクロニン、ベンゾナテートおよびこれらの混合物を含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、鼻鬱血除去薬、および鼻腔清浄感をもたらす成分が含まれ得る。ある実施形態では、鼻鬱血除去薬は、フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン、エフェドリン、フェニレフリン、オキシメタゾリン、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、鼻清浄感をもたらす成分は、メントール、カンファー、ボルネオール、エフェドリン、ユーカリ油、ペパーミント油、サリチル酸メチル、酢酸ボルニル、ラベンダー油、ワサビ抽出物、セイヨウワサビ抽出物、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、鼻清浄感は、香気性精油、木材、ガム、花および他の植物からの抽出物、樹脂、動物性分泌物、ならびに合成芳香物質によって提供され得る。
【0165】
典型的には、咽喉治療剤の封入により、封入咽喉治療剤を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば歯科治療活性物)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、カプセル物質の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分とカプセル物質の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0166】
ある実施形態では、1種以上の着色料が含まれ得る。米国食品医薬品化粧品法(21 C.F.R.73)による分類のとおり、着色料は、認証免除着色料(合成製造できるとしても天然と称する場合がある。)、および認証着色料(「人工」と称する場合がある。)、またはこれらの組み合わせを含み得る。ある実施形態では、認証免除着色料または天然着色料は、アナトー抽出物、(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水ビート(ビート粉末)、ビート根赤/ベタニン(E162)、群青、カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオランキサンチン(E161e)、ロドキサンチン(E161f)、カラメル(E150(a−d))、β−アポ−8’−カロテナール(E160e)、β−カロテン(E160a)、アルファカロテン、ガンマカロテン、ベータ−アポ−8−カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニール抽出物(E120);カルミン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、銅クロロフィリンナトリウム(E141)、クロロフィル(E140)、焼いて部分的に脱脂加熱した綿実粉、グルコン酸第1鉄、乳酸第1鉄、ブドウ色素抽出物、ブドウ果皮抽出物(エノシアニナ(enocianina))、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカス藻粉末、合成酸化鉄、鉄酸化物および水酸化物(E172)、フルーツジュース、野菜ジュース、乾燥藻粉末、マンジュギク(アズテックマリーゴールド)粉末および抽出物、キャロット油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、ファフィア酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ターメリック(E100)、ターメリックオレオレジン、アマランス(E123)、カプサンチン/カプソルビン(E160c)、リコピン(E160d)、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。
【0167】
ある実施形態では、認証着色料は、FD&Cブルー1号、FD&Cブルー2号、FD&Cグリーン3号、FD&Cレッド3号、FD&Cレッド40号、FD&Cイエロー5号およびFD&Cイエロー6号、タートラジン(E102)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー(E110)、ポンソー(E124)、エリスロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/酸ブリリアントグリーンBS(E142)、およびこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ある実施形態では、認証着色料は、FD&Cアルミニウムレーキを含み得る。これらは、アルミナ水和物の不溶性基質上に伸展するFD&C染料のアルミニウム塩からなる。さらに、ある実施形態では、認証着色料は、カルシウム塩として配合できる。典型的には、着色料の封入により、封入着色料を(例えば、圧縮チューインガム組成物に一成分として添加される送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、活性物の過半量の放出が遅延するであろう。ある実施形態では、成分(例えば着色料)の放出プロファイルは、成分の様々な特性、成分を含有する送達系、および/または送達系を含有する圧縮チューインガム、および/または送達系の方法を管理することにより、1つの圧縮ガムで管理できる。例えば、特性には下記の1以上を含み得る:送達系の抗張力、成分の水溶解度、カプセル物質の水溶解度、送達系の水溶解度、送達系における成分とカプセル物質の比率、成分の平均または最長粒径、粉砕送達系の平均または最長粒径、圧縮チューインガムにおける成分または送達系の量、1以上の成分を封入するために使用する異なるポリマーの比率、1以上の成分を封入するために使用する1以上のポリマーの疎水性、送達系の疎水性、送達系の被覆型または被覆量、成分が封入される前の成分の被覆型または被覆量など。
【0168】
ある実施形態では、送達系または圧縮チューインガムは、圧縮チューインガム摂取中に、圧縮チューインガムからの放出管理が望ましい2以上の成分を含み得る。ある実施形態では、成分が封入されてもよく、または別の方法で異なる送達系に個別に含まれてもよい。または、ある実施形態では、成分が封入されてもよく、または別の方法で同一の送達系に含まれてもよい。他の可能性として、成分の1以上が遊離(例えば、非封入)してもよいが、1種以上の他成分が封入されてもよい。圧縮チューインガムは成分群を含んでもよく、圧縮チューインガムの摂取中の該群の放出管理が望ましい。圧縮チューインガムの摂取中に、圧縮チューインガムからの放出管理が望ましい2以上の成分群は、下記を含むがこれらに限定されない:着色料および着香料、複数の着香料、複数の着色料、冷感剤および着香料、温感剤および着香料、冷感剤および温感剤、冷却剤および高強度甘味料、温感剤および高強度甘味料、複数の冷感剤(例えば、WS−3およびWS−23、WS−3およびコハク酸メンチル)、メントールおよび1以上の冷感剤、メントールおよび1以上の温感剤、複数の温感剤、単数もしくは複数の高強度甘味料および単数もしくは複数の歯増白活性物、単数もしくは複数の高強度甘味料および単数もしくは複数の呼気清涼化活性物、いくらかの苦味を有する成分および該成分に対する苦味抑制剤、複数の高強度甘味料(例えば、ace−kおよびアスパルテーム)、複数の歯増白活性物(例えば、研磨剤成分および抗菌成分、過酸化物および硝酸塩、温感剤およびポリオール、冷感剤およびポリオール、複数のポリオール、温感剤および微量栄養素、冷感剤および微量栄養素、温感剤および口腔保湿剤、冷感剤および口腔保湿剤、温感剤および咽喉治療剤、冷感剤および咽喉治療剤、温感剤および食品酸、冷感剤および食品酸、温感剤および乳化剤/界面活性剤、冷感剤および乳化剤/界面活性剤、温感剤および着色料、冷感剤および着色料、温感剤および風味増強剤、冷感剤および風味増強剤、温感剤と甘味増強剤、冷感剤と甘味増強剤、温感剤および食欲抑制剤、冷感剤および食欲抑制剤、高強度甘味料および風味料、冷感剤および歯増白剤、温感剤および歯増白剤、温感剤および呼気清涼剤、冷感剤および呼気清涼剤、冷感剤および発泡系、温感剤および発泡系、温感剤および抗菌剤、冷感剤および抗菌剤、複数の抗歯石成分、複数の再石灰化成分、複数の界面活性剤、再石灰化成分と脱塩成分、酸性成分と酸緩衝成分、再石灰化成分と抗菌成分、再石灰化成分と抗歯石成分、抗歯石成分と再石灰化成分と抗菌成分、界面活性剤成分と抗歯石成分、界面活性剤成分と抗菌成分、界面活性剤成分と再石灰化成分、界面活性剤と抗歯石成分と抗菌成分、複数の種類のビタミンもしくはミネラル、複数の微量栄養素、複数の酸、複数の抗菌成分、複数の呼気清涼化成分、呼気清涼化成分および抗菌成分、複数の食欲抑制剤、反応して発泡する酸および塩基、苦味化合物と高強度甘味料、冷感剤および食欲抑制剤、温感剤および食欲抑制剤、高強度甘味料および食欲抑制剤、高強度甘味料と酸、プロバイオティクス成分およびプレバイオティクス成分、ビタミンおよびミネラル、代謝増進成分と主要栄養素、代謝増進成分と微量栄養素、酵素と基質、高強度甘味料と甘味増強剤、冷感化合物と冷感増強剤、風味料と風味増強剤、温感化合物と温感増強剤、風味料と塩、高強度甘味料と塩、酸と塩、冷感化合物と塩、温感化合物と塩、風味料と界面活性剤、収斂化合物と水分補給感をもたらす成分など。ある実施形態では、複数の成分が同一の送達系の一部でもよく、または異なる送達系の一部でもよい。異なる送達系は同一または異なる封入材料を使用してもよい。
【0169】
典型的には、複数の成分の封入により、封入した複数の成分を(例えば、圧縮チューインガムに一成分として添加する送達系の一部として)含む圧縮チューインガムの摂取中に、複数の成分の過半量の放出が遅延するであろう。これは、成分の分離封入により異なる放出プロファイルでの放出を惹起し得る状況で、特に役立ち得る。例えば、異なる高強度甘味料は、水溶解度が相違するまたは他の特性が相違するため、異なる放出プロファイルを有し得る。これらを一緒に封入し、より同時期に放出させてもよい。
【0170】
ある実施形態では、複数の成分の様々な特徴、複数の成分を含む送達系、および/または送達系を含む圧縮チューインガム、および/または送達系が前記のような様式でどのようになされるかを管理することにより、複数の成分の放出プロファイルが1つの圧縮ガムで管理できる。
【0171】
上記の活性成分は、チューインガム顆粒または圧縮チューインガムで適用できる活性成分例のつもりであるが、この一覧が網羅的なものとしてみなされるべきでない。
【0172】
本発明の実施形態に従って錠剤に適用される活性成分は、これ自体で適用され、または例えば参照により本明細書に組み入れられるUS5,866,179に記載される包接錯体の一部であるなど、異なる方法で含まれもしくは結合し得る。さらに、活性成分を適用する従来の方法は明らかに本発明の範囲内で適用してもよい。
【0173】
活性成分は、活性成分の適用種類に応じて、ガム基剤含有モジュールまたは実質的にガム基剤を含まない錠剤モジュールに有利に適用され得る。活性成分が薬剤型である場合、当該成分は実質的にガム基剤を含まない錠剤モジュールに有利に含まれる頻度が非常に高いのに対し、味感に関連する活性成分は、ガム基剤含有モジュール、および頻繁に両モジュール型に有利に添加され得る。味感に関連する活性成分は、1つのモジュールにガム基剤含有粒子と混合圧縮される別個の粒子として添加されてもよく、ガム基剤含有顆粒に組み込まれてもよい。
【0174】
本文脈において、顆粒および粒子という用語は、圧縮法で使用する顆粒または粒子が、他の顆粒または粒子とともに安定なチューインガム錠剤に圧縮され得る比較的小さな物体ととらえるという意味で置換可能に用いられる。顆粒または粒子は幾つかの異なる方法で製造してもよい。ガム基剤を含有する顆粒または粒子は、典型的には押し出し法により実質的に所望の形状に製造され得る、またはより小さな径の粒子に連続分離されるガム基剤含有塊に基づいて製造され得る。
【0175】
本発明に従って、上記本文に記載した実施形態は任意の順番および任意の順序で組み合わされ得る。従って、上記本文の実施形態は互いに独立して解釈すべきでない。
【0176】
下記の実施例は本発明を説明する。実施例は非限定的であり、本発明を実施するための具体的方法の実例であることを意味する。
【実施例】
【0177】
実施例1
ガム基剤の調製
下記の成分を含むガム基剤が調製される。
【0178】
成分 重量パーセント
エラストマー 10
天然樹脂 28
合成樹脂 22
脂肪/ワックス/乳化剤 23
充填剤 17
【0179】
幾つかの他のガム基剤組成物が本発明の範囲内で適用されてもよいことを強調すべきである。
【0180】
エラストマーおよび充填剤は、例えば水平に設置されたZ形アームのような混合手段を備えた混合ケトルに添加される。該ケトルは約120℃の温度に15分予熱した。ゴムは小片に破壊しケトルの機械的作用で軟化される。
【0181】
樹脂は、混合物が均一になるまで、エラストマーに徐々に添加する。次に、残りの樹脂をケトルに添加し10から20分間混合する。
【0182】
軟化成分を添加し、全混合物が均一になるまで20から40分間混合する。
【0183】
次いで混合物を受け皿に放出し、120℃の放出温度から室温まで冷却する。
【0184】
実施例2−1着香料と33%負荷の修飾CaCOの予混合
1重量部のシンナモンアルデヒドを、約40m/gの表面積に修飾された2重量部の天然CaCOと混合し、依然非粘着性物質のままである。
【0185】
実施例3−1着香料と50%負荷の修飾CaCOの予混合
1重量部のオレンジ着香を、約40m/gの表面積に修飾された1重量部の天然CaCOと混合し、自由流動性物質を形成する。
【0186】
実施例4−2着香料、スクラロースおよび修飾CaCOの予混合
1重量部のシンナムアルデヒドおよび1/2部のメントールを、約40m/gの表面積に修飾された2重量部の天然CaCOと混合し、自由流動性物質を形成する。2部のスクラロースを該混合物に添加し混合する。
【0187】
実施例5−2着香料、樹脂結合ニコチンおよび修飾CaCOの予混合
1重量部のシンナムアルデヒドおよび1/2部のメントールを、約40m/gの表面積に修飾された2重量部の天然CaCOと混合し、自由流動性物質を形成する。一試験に必要なニコチンおよび樹脂を該混合物に添加し混合する。
【0188】
実施例6−ニコチンおよび修飾CaCOの予混合
1重量部の純ニコチンを、約40m/gの表面積に修飾された2重量部の天然CaCOと混合し、自由流動性物質を形成する。
【0189】
実施例7−着香料混合物を用いたニコチン含有チューインガム核の調製
チューインガム核は、以下に記載するように適度な加熱を用いながら実施例1のガム基剤を使用して従来の機械的混合手法に従って調製する。
【0190】
ガム基剤 57.4%
充填剤 16.9%
ニコチン・ポラクリレックス
ニコチン 0.2%
イオン交換樹脂 0.8%
緩衝剤
炭酸水素ナトリウム 1.0%
炭酸ナトリウム 2.0%
ソルビトール粉末 19.1%
実施例2から4の着香料混合物 0.7%
液体甘味料 1.5%
強甘味料 0.4%
【0191】
ガム基剤および充填剤は、例えば水平に設置されたZ形アームのような混合手段を備えた混合ケトルで混合される。該ケトルは約50℃までの温度に予熱した。
【0192】
内容物が均一になったとき、他の成分を指定時間のスケジュールに従って添加する。ニコチンは混合工程の前半に添加し、純ニコチンとして、ニコチン塩としてまたはイオン交換樹脂、例えばAmberlite IRP 64と結合して添加できる。
【0193】
チューインガム核は、1片当たり0.1から8mg、好ましくは2または4mgのニコチンと製剤され得る。上記の評価片は2mgのニコチン複合体を含む。実施例2から4または同種の着香料混合物は混合工程の後半に添加され、1以上の段階で添加できる。ガム中のニコチンの安定性は有意に増大した。
【0194】
実施例8−着香料およびニコチン混合物を用いたニコチン含有チューインガム核の調製
実施例5から6および着香料混合物(実施例2から4)のニコチン混合物は実施例7に記載したとおりのチューインガム核調製物に添加する。ガム中のニコチンの安定性は有意に増加し、ニコチンの放出は制御された。
【0195】
実施例9−着香料混合物による被覆
標準的な被覆溶液に、着香料混合物(実施例2から4)を添加し、実施例7から8のニコチン・チューインガムが被覆される。着香料およびガムの安定性は有意に増大した。
【0196】
実施例10−着香料混合物による含浸
着香料混合物(実施例2から4)は、参照により本明細書に組み入れられるPCT/DK2008/000196に記載するように、含浸を実施するために使用し、ニコチン・チューインガムが次いで被覆される。含浸着香料の量は有意に増加した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性成分を放出制御するための粒状物質であって、ニコチンを除く1以上の活性成分の組み合わせ、および無機鉱物充填剤を含み、活性成分は無機鉱物充填剤に可逆的に吸収および/または吸着され、ならびに無機鉱物充填剤のBET比表面積は15m/gを上回り、前記BET比表面積はISO9277に従って測定される、粒状物質。
【請求項2】
活性成分が着香料である、請求項1に記載の粒状物質。
【請求項3】
無機鉱物充填剤が炭酸塩を含む、請求項1または2に記載の粒状物質。
【請求項4】
無機鉱物充填剤の平均粒径が0.1から50ミクロンである、請求項1から3のいずれかに記載の粒状物質。
【請求項5】
乾燥無機鉱物充填剤の重量が0%の相対湿度と比較して95%の相対湿度で摂氏25度で少なくとも1重量%増加する、請求項1から4のいずれかに記載の粒状物質。
【請求項6】
粒状物質の粉体流が、無機鉱物充填剤のBET比表面積が15m/g未満の粒状物質の粉体流より高く、BET比表面積はISO9277に従って測定される、請求項1から5のいずれかに記載の粒状物質。
【請求項7】
無機鉱物充填剤が、大理石、方解石、チョークまたはドロマイト含有炭酸塩などの天然炭酸カルシウム;および/または沈殿炭酸カルシウム(PCC)を含む、請求項1から6のいずれかに記載の粒状物質。
【請求項8】
無機鉱物充填剤が、1以上の中強度から強度のHイオン供給源による前処理、および/または硫酸アルミニウムおよび/または硫酸亜鉛と併用した硫酸マグネシウムなどの無機塩による前処理、ならびに気体COによる前処理により得られ、沈殿炭酸カルシウムについては好ましくはCO気体の流速が沈殿中標準温度および標準圧力で水酸化カルシウム1kg当たり毎分30リットル未満である、請求項1から7のいずれかに記載の粒状物質。

【公表番号】特表2012−524734(P2012−524734A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506341(P2012−506341)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【国際出願番号】PCT/DK2010/000056
【国際公開番号】WO2010/121620
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(505351050)オムヤ・デベロツプメント・アー・ゲー (22)
【Fターム(参考)】