説明

活性物質及び光放出デバイス

活性物質及び光放出デバイスは、超音波アトマイザアセンブリ及び発光デバイスを含む。活性物質及び光放出デバイスは、アトマイザアセンブリ及び発光デバイスを有するハウジングを更に含み、アトマイザアセンブリは発光デバイスの上方に配置されている。発光デバイスは光を発し、光はハウジングの内側部分を透過する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境条件を統合して表現することに関する。より詳細には、本発明は、単一のデバイスから部屋などの所与の領域に、光及び活性物質を制御し調和させて放出することに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本願は、2004年2月3日出願の米国仮出願60/541,067号の利点を主張し、更に2005年10月3日出願の「照明装置(Light Apparatus)」というタイトルの米国仮出願60/723,166号の利点を主張する、2005年2月3日出願の「光及び揮発性活性物質の調和した放出を提供するデバイス(Device Providing Coordinated Emission of Light and Volatile Active)」というタイトルの米国特許出願11/050,169号の一部継続出願である。
【0003】
連邦支援の研究又は開発に関する参考文献
該当なし
【0004】
連続リスト
該当なし
【0005】
香りつきのキャンドルは形やサイズが多様であり、利用できる香りの数が無限であるように思われるため、ある場所に雰囲気を作り出すのに香りつきキャンドルほど万能なものはわずかしかない。しかし、香りつきキャンドルは欠点がないというわけではない。例えば、ろうがたれて家具や肌を傷つけたり、極端な場合には、裸火を用いるため建物が火事になったりする場合がある。
【0006】
キャンドルに関連する一般的な問題に対処するため、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、炎がゆらめくキャンドルの外観を呈する電子照明デバイスが当該技術分野で公知である。この特許文献1の特許では、ゆらめきが感じられるような周波数で、隣り合った2つのランプが交互にオンオフされる。同様に、特許文献2の特許は、点滅するよう互いに近接して配置された2つの電球の制御に用いられる回路を開示している。また、特許文献2の特許の回路及び電球は、一般の平らなキャンドルと同様のサイズ及び形状の容器内に含まれている。これらの特許はキャンドルの視覚的な美しさを模したデバイスを提案することができるものの、香りつきキャンドルのような体験をもたらすことができない、即ち光のほかに香りを放つことができない。
【0007】
芳香剤ディスペンサも周知である。例えば、使用者がトリガを作動させることによってエアロゾル容器から芳香剤を放出させることが知られている。また、液体や他の気化物質の蒸発特性を利用し、所望の特性の蒸気を周囲空気に発散させる方法もある。例えば、特許文献3は流体を含むガラス容器を開示しており、この流体内には硬い多孔質のナイロン製芯が2本延びている。これらの芯は硬質プラスチックの多孔性要素と接触している。使用の際、芯はガラス容器から周囲空気へ流体を運ぶ。また、当該技術では、エアーフレッシュナーの更なる例として、リザーバから芳香性液体を引き出す芯から芳香剤を放出するアトマイザアセンブリも一般的に知られている。例えば、同一出願人による特許文献4と、2003年4月14日に出願された同一出願人による同時係属中の特許文献5(共に下記に詳述)はこのようなアセンブリを開示している。これらの参考文献は本明細書に援用される。
【特許文献1】米国特許第5,013,972号明細書
【特許文献2】米国特許第6,066,924号明細書
【特許文献3】米国特許第4,413,779号明細書
【特許文献4】米国特許第6,296,196号明細書
【特許文献5】米国特許出願10/412,911号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらの典型的なデバイスは芳香剤を放出するが、キャンドルの視覚的な美しさをもたらしていない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの態様によると、光及び活性物質放出デバイスは超音波アトマイザアセンブリと発光デバイスを含む。活性物質及び光放出デバイスは、アトマイザアセンブリ及び発光デバイスを有するハウジングを更に含み、アトマイザアセンブリは発光デバイスの上方に配置されるようになっている。発光デバイスは光を発し、光はハウジングの内側部分を透過する。
【0010】
本発明の他の態様によると、光及び活性物質放出デバイスは、ハウジングと、ハウジング内に配置された超音波アトマイザアセンブリを含む。活性物質及び光放出デバイスはハウジング内に配置された発光デバイスを更に含み、発光デバイスは超音波アトマイザアセンブリの下方に配置されている。光制御デバイスが発光デバイスに隣接して配置されており、発光デバイスから発せられた光は光制御デバイスによって反射される。また、拡散器がハウジングの少なくとも一部分を覆うように配置されており、光制御デバイスによって反射された光を拡散する。
【0011】
本発明の更なる態様によると、光及び活性物質放出デバイスは、上面にばね指が配置されたハウジングと、ハウジング内に配置された発光デバイスとを含む。活性物質及び光放出デバイスは、ハウジング内の発光デバイスの上方に配置された超音波アトマイザアセンブリと、ハウジングを覆って配置されたカバー部分を更に含み、カバー部分は内側表面から延びる環状リングを含む。
【0012】
本発明の他の態様及び利点は、下記の詳細な説明を考慮することで明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
全ての図面を通して、同様の部分又は対応する部分には同様の参照番号又は対応する参照番号が使用されている。
【0014】
本発明は、光及び活性物質の双方を放つデバイスを提供する。本発明は、裸火や改善された芳香剤供給システムを用いることなく、香りつきキャンドルの視覚的な美しさと嗅覚的な快さの双方を模した単一のデバイスを提供することが好ましい。
【0015】
本発明の好適な実施の形態は活性物質、好ましくは芳香剤の放出を含み、下記の考察の大部分は芳香剤の放出に関連するが、ディスペンサは、殺菌剤、消毒剤、殺虫剤、昆虫忌避剤、昆虫誘引剤、空気清浄剤、アロマセラピー、香水、防腐剤、消臭剤、空気芳香剤及び脱臭剤のような他の物質、そして空気中に有用に分散される他の有効成分を代わりに発散させてもよいことも考えられる。当業者によって認識されるように、他の有効成分を芳香剤と殆ど同じようにディスペンサによって周囲環境に取り入れてもよい。
【0016】
図面に概してみられるように、本発明の好適な実施の形態は光及び活性物質を放つデバイスを含む。このデバイスは、電動光源、活性物質ディスペンサ、電源、制御回路及び支持構造体を含むことが好ましい。これらの構成要素は全て共に作動して快い香りとゆらめく炎の外観をもたらし、ゆらめき効果は電動光源によってもたらされる。
【0017】
光源
光源は電動発光デバイスである。光源は1つ以上の発光ダイオード(LED)を含む。具体的には、図1から図7では単一のLED106又は206が用いられており、図8Aから図8Cでは光源はLED306a、306bを含む。あるいは、他の従来の照明デバイス(例えば白熱灯、ハロゲン、蛍光灯などを含む)を光源として用いてもよい。
【0018】
一般に理解されているように、LEDは他の従来の照明デバイスにみられない種々の特徴を提供する。特に、当技術分野で周知のように、LEDのデューティサイクルを操作することにより、LEDから発せられる光を制御することができる。例えば、光を認識可能な周期で発することもできるし、連続的であることがわかるように発することもできる。また、LEDのデューティサイクルを増加させることで、発せられる光及び/又は知覚色の強度が増す。
【0019】
単一のLEDを用いる実施の形態では、LEDは強度が変えられるように制御され、これによってゆらめき効果がもたらされる。図8Aから図8Cのように2つのLEDが用いられる場合、2つのLED306a、306bは上下に配置される、即ちLED306aは光及び芳香剤放出デバイス300のベースとは反対側のLED306bの側にあることが好ましい。上側のLED306aは光を認識可能な周期で発するように制御され、下側のLED306bは光が連続的に発せられているとわかるように制御されることが好ましい。このようにして、LED306a、306bはゆらめき効果を生じるように作動する。例えば、従来のキャンドルがともされると、炎の基部は安定しているが、芯から遠い炎の部分はゆらめいて見える。LED306a、306bのこの構成はこの視覚的な特徴を模したものである。黄色がかった色相又は琥珀色の色相を有するLEDを用いることが好ましい。具体的には、用いるLEDの発光波長は約580nmから約600nmの範囲であることが好ましく、用いるLEDの発光波長が約585nmから約595nmの範囲であることが更に好ましい。必要に応じて、LED306a、306bは上下ではなく並行に配置されてもよい。更に、必要に応じて、LED306a、306bのうちの一方又は双方を白色にし、色フィルタ又は画像フィルタをLEDの上に配置して画像又は色を投影してもよい。
【0020】
もちろん、好適な実施の形態の光源に対する変更も見込まれる。例えば、おそらく2つよりも多くのLEDを用いて更に大きな炎を認識させることができる。また、多色のLEDが知られており、例えば、赤みを帯びた色相、オレンジ気味の色相及び/又は黄色がかった色相を用いることにより、これらのLEDを用いて更に炎に似せることができる。例えばRGBのLEDを用いて色を変えることもできる。用いるLEDのタイプや構成をこのように変えることで、様々な色のショー、様々な色の炎、そして様々な色のゆらめきを含む多数の美しさを得ることができる。また、設計上の好みにより、LEDのデューティサイクルを調節することによって光の輝度を増減することもできる。
【0021】
また、複数のLEDが用いられる場合、1つのLEDが認識可能な持続する光を発する一方で他のLED306aがゆらめき効果をもたらす必要はない。一方又は双方のLEDが認識可能に一定に保たれてもよいし、一方又は双方のLEDがゆらめく光を放ってもよい。(パルス幅変調を用いて1つ以上のLEDを制御する場合、認識可能に持続する光及びゆらめく光は共に、おそらく眺めている者には認識できない高周波でゆらめくことが当業者によって認識されるであろう。本明細書では、ゆらめく光及び持続する光は認識される効果を指すものとして理解されたい。)
【0022】
活性物質ディスペンサ
活性物質ディスペンサは、本発明と一体で設けられることが好ましい。活性物質ディスペンサは、ゲル状及び液状を含む多数の従来の形態のうちいずれか1つの形態の活性物質を有する交換式の容器、即ちリザーバを保持することが好ましい。活性物質を加熱によって蒸発させ、デバイスから発散させることができる。このような場合、ディスペンサは、芳香剤から蒸気を発生させる速度を変えるための制御可能な加熱デバイスや、蒸発させる芳香剤の周りの気流を制御する機械的なコントローラ(シールド又はファンなど)を有することができる。
【0023】
活性物質ディスペンサは一般的に周知であるが、好ましい活性物質ディスペンサは芯ベースの発散システムである。より好ましくは、活性物質ディスペンサはアトマイザを用いて芯から活性物質を発散させる。このような構成を図13及び図14に示す。
【0024】
具体的には、蒸発活性物質ディスペンサ4は、オリフィスプレート462を有するアトマイザアセンブリと、交換式リザーバ326とを含む。リザーバ326は交換可能であり、流体状の活性物質を含む。芯464がリザーバ326内に配置されている。芯464は毛細管作用によって作動し、リザーバ326の内部から液体を運ぶ。リザーバ326は使用者によって取り外し可能であり、(例えば流体がなくなったり、異なるタイプの流体を望む場合に)別のリザーバ326と取り替えられることが好ましい。リザーバ326がこのように取り替えられると、芯464はリザーバ326から流体を運ぶ。
【0025】
アトマイザアセンブリは、オリフィスプレート462を含むほかに、オリフィスプレート462の下面及びばねハウジング468を弾性的に支持するように形状づけられた弾性のある細長いワイヤ状の支持部466を少なくとも1つ含む。ばねハウジング468内に含まれるばね470は、オリフィスプレート462の上面を弾性的に押圧する。ばね470は、オリフィスプレート462を直接押圧する代わりに、又はこのほかに、(例えば、オリフィスプレート462に接続された圧電セラミック材料からなる)アクチュエータ要素472などの部材を押圧してもよい。オリフィスプレート462がワイヤ状支持部466の弾性のある付勢に抗して上下に移動できるような態様で、ワイヤ状支持部466及びばね470は共にオリフィスプレート462を定位置に保持する。
【0026】
アクチュエータ要素472は環状であることが好ましく、オリフィスプレート462は円形であることが好ましい。オリフィスプレート462はアクチュエータ要素472をわたって延びており、アクチュエータ要素472にはんだ付けされているか又は他の方法で固定されている。バイブレータタイプのアトマイザアセンブリの構造が、例えばヘルフら(Helf et al.)の米国特許第6,293,474号、デネンら(Denen et al.)の米国特許第6,296,196号、マーティンら(Martin et al.)の米国特許第6,341,732号、トムキンズら(Tomkins et al.)の米国特許第6,382,522号、マーテンズIIIら(Martens et al.)の米国特許第6,450,419号、ヘルフらの米国特許第6,706,988号及びボティツキら(Boticki et al.)の米国特許第6,843,430号に記載されており、これらは全て本願の譲受人に譲渡されており、本明細書に援用される。従って、交流電圧がアクチュエータ要素472の背中合わせの上側及び下側に印加されると、これらの電圧がアクチュエータ要素472をわたって電界を生じ、アクチュエータ要素472を半径方向に伸縮させること以外は、アトマイザアセンブリに関しては詳しく説明しない。この伸縮はオリフィスプレート462に伝えられ、その中心領域が上下に振動するようにオリフィスプレート462が曲げられる。オリフィスプレート462の中心領域は、剛性をもたらして噴霧を向上させるようわずかに上へ向かってドーム状になっている。また、この中心領域は、オリフィスプレート462の下面即ち底面からオリフィスプレート462を貫通して延びる複数の微小なテーパー状オリフィスで形成されている。
【0027】
作用としては、前述のように、高周波交流電圧の形態の電力が、アクチュエータ要素472の背中合わせの上面及び下面に印加される。これらの電圧の発生に好適な回路は、前述の米国特許第6,296,196号に示され、記載されている。この特許に記載のように、連続するオンオフ時間の間にデバイスを作動させることができる。ハウジングの外側にあり、マイクロコントローラのスイッチ素子に結合された外部スイッチアクチュエータ(図示せず)によって、これらのオンオフ時間の相対的な持続時間を調節することができる。他の実施の形態では、オンオフ時間をプリセットプログラムによって制御してもよいし、プロセッサを介して作動するユーザコントロールなどのユーザインターフェースによって制御してもよい。
【0028】
アトマイザアセンブリがワイヤ状支持部466によって支持される場合、オリフィスプレート462は芯464の上端部と接触して位置決めされる。これにより、アトマイザアセンブリは、芯464の上端部がオリフィスプレート462の底面に接触するように液体リザーバ326の上方で支持される。よって、芯464は液体リザーバ326の内部から毛細管作用によって芯464の先端へ液体を運び、そして表面張力接触によってオリフィスプレート462の底面に液体を運ぶ。オリフィスプレート462によって液体は振動時にオリフィスを通過し、オリフィスプレート462の反対側(即ち上面)から小さな液滴の形で噴出する。
【0029】
1つの実施の形態では、水平なプラットフォームがリザーバ326及びアトマイザアセンブリの双方に共通の構造支持部として機能する。このように、リザーバ326と、特にリザーバ326内に配置された芯464の上端部はオリフィスプレート462と位置合わせされている。また、アトマイザアセンブリ及びオリフィスプレート462は弾性的に取り付けられているため、1つのリザーバ326が他のリザーバに取り替えられる際に製作公差によって生じうる寸法のばらつきに関係なく、芯464の上端部は常にオリフィスプレート462の底面及び/又はアクチュエータ要素472を押圧する。これは、交換後のリザーバ326内に含まれる芯464が交換前の液体リザーバ326の芯464よりも高いか又は低い場合、ばね470の作用によってオリフィスプレート462は交換後のリザーバ326内の芯464の位置に従って上下に移動することができ、芯464がオリフィスプレート462の底面及び/又はアクチュエータ要素472を押圧するためである。芯464は、弾性的に支持されるオリフィスプレート462の底面に押しつけられた際に過度に変形しないよう、ほぼ中実で寸法的に安定した材料からなることが好ましいことが理解されよう。アトマイザが配置される水平なプラットフォームの特徴を更に後述する。
【0030】
図13及び図14に示すように、芯464は液体リザーバ326の内部からリザーバ326の上部の栓474を通って上へ延び、オリフィスプレート462及び/又はアクチュエータ要素472と接触する。(栓474は芯464を液体リザーバ326内に保持する。)芯464は、液体をリザーバ326の内部から芯464の上端部へ引き上げる、長手方向に延びた毛細管通路を有する。毛細管芯464の代わりに、毛細管部材(図示せず)を使用してもよいことが想定される。このような部材は一般に複数の毛細管通路を外側表面に含む。これらの通路は、毛細管作用によって芳香剤を液体リザーバ326からオリフィスプレート462及び/又はアクチュエータ要素472に運ぶように機能する。
【0031】
前述の噴霧デバイスのより詳しい説明を、同一出願人によるマーテンズらの米国公開番号2004/0200907において見出すことができる。また、噴霧デバイスの支持構造体のより詳しい説明を、同一出願人によるヘルフらの米国特許第6,896,193号において見出すことができる。米国公開番号2004/0200907及び米国特許第6,896,913号の開示内容は本明細書に援用される。
【0032】
もちろん、アトマイザアセンブリに加えて他の活性物質放出デバイスを使用することができる。具体的には、数ある中でも、蒸発デバイス、熱補助付蒸発デバイス及びファン補助付蒸発デバイスを前述の圧電作動噴霧デバイスに加えて使用できることが想定される。また、当業者によって理解されるように、各タイプのディスペンサ内でも変形が可能である。
【0033】
電源
電源は、光源をつけ、必要に応じて活性物質ディスペンサを作動させるために電力を供給する(例えば、前述の噴霧タイプの活性物質ディスペンサにあるアクチュエータプレートの上面及び下面に電圧を供給する)。また、電源を用いて追加の構成要素に動力を供給することができる(図示していないが、これらの追加の構成要素は、例えばファンを含むことができる)。好適な実施の形態では、電源は1つ以上の電池を含む。1つの電池が用いられる場合、電圧の上昇(step-up)を用いて十分な電力を確保することができる。電池は交換式でも充電式でもよい。充電式電池が用いられる場合、電池を取り外して充電してもよいし、電池をデバイスから取り外さないで充電できるようにアダプタをデバイスに設けてもよい。例えば、電気コンセントなどから電力を供給するプラグを受け入れるためにソケット(図示せず)をデバイスに組み込むことができる。しかし、電源が電池を含む必要はない。例えば、デバイスへの電力を電気コンセントから直接得ることができる。しかし、当業者によって理解されるように、交流電源を使用する場合、デバイスはAC/DC変換器を更に含むことを必要とする場合がある。
【0034】
制御回路
本明細書全体を通して使用されるように、「制御回路」という用語は、光及び活性物質放出デバイスの具現化に用いることのできる全ての制御装置を包含する代表的な用語であるように意図されている。例えば、好適な実施の形態はマイクロコントローラ及び/又は回路基板を参照しながら後述され、マイクロコントローラ及び回路基板は制御回路を構成している。使用可能な制御回路として考えられる更なる例としては、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサ、並びに1つ以上の抵抗器及び/又はコンデンサの構成が挙げられる。制御回路はソフトウェアを含んでもよいし含まなくてもよい。しかし、これらの制御回路の例は限定されない。他の制御回路を用いてもよい。
【0035】
一般に、制御回路はデバイスの動作の制御に用いられ、電池によって動力が供給される。具体的には、制御回路は光源の動作を制御する信号を提供するように設計されている。1つ以上のLEDが光源として設けられている場合、マイクロコントローラはLEDのデューティサイクルを変えて発せられた光の認識される強度を制御し、キャンドルのようなゆらめき効果を生じることができる。あるいは、マイクロコントローラは、デューティサイクルを変える代わりにLEDの発光特性を他の方法で調節してもよい。例えば、アナログ正弦波又はデジタル電位差計を用いた方法は当該技術分野で一般的に公知である。他の実施の形態では、図8Aから図8Cにみられるように少なくとも2つのLEDが用いられ、1つのLED306bが定電流を受け取って光を常に発する場合、このLED306bを回路基板とは別に制御し、デバイスがオンになったときは電源から電力を受け取り、デバイスがオフになったときは電力を受け取らないようにすることができる。即ち、1つのLED306bが光を常に発する場合、そのデューティサイクルを調節する手段(マイクロコントローラなど)を設ける必要はない。この場合、マイクロコントローラはゆらめくLEDのみの動作を調節することができる。他の実施の形態では、光を常に発するLEDを、マイクロコントローラにより設定されたパルス幅変調によって制御し、眺めている者がパルス幅の周波数を認識できないようにすることができる。このように、光を常に発するLEDの強度をわずかに変えて全体的なゆらめきの表現を増大させることができる。
【0036】
マイクロコントローラは、電池からの電力を、アクチュエータ部材472を伸縮させて活性物質ディスペンサ4から活性物質を放出させるために必要な高周波交流電圧に変換する回路を含むことができる。また、このような回路が使用される場合、マイクロコントローラはファン及び/又は加熱素子を制御することができる。また、マイクロコントローラは、光源及び活性物質ディスペンサのうちの一方又は両方のオンオフを自動的に行う制御装置を含むことができる。
【0037】
支持構造体
光源、活性物質エミッタ即ちアトマイザアセンブリ、電源及びマイクロコントローラ、又はこれらのいくつかの組み合わせを支持するために支持構造体が設けられる。「支持構造体」という用語は、以下の説明に使用されている用語、即ち筺体(chassis)、ハウジング、ホルダ及びベースの全てと、デバイスの特徴を支持するか又は含むために使用される同様の構造を包含するよう意図されている。
【0038】
光及び活性物質放出デバイスの実施の形態
本発明の構成要素を一般的に説明したので、次に光及び活性物質放出デバイスの種々の実施の形態を考察する。これらの実施の形態は、前述の構成要素からなる種々の新規な構成と追加の特徴を含む。
【0039】
第1の実施の形態を図1から図5に示す。図2及び図3に最も良くみられるように、筺体カバー102a、筺体上部102b及び筺体下部102cを含む筺体102が設けられている。2本の電池118、芯ベースのアトマイザアセンブリ108、単一のLED106及び2つのプリント基板114、116が筺体102に配置されている。2つのマイクロコントローラ110、112の各々が回路基板114、116にそれぞれ配置されている。図のように、筺体カバー102a及び筺体上部102bは間に空隙を形成するように結合可能であり、筺体下部102cは筺体上部102bの底部から下方に延びている。この実施の形態では、アトマイザアセンブリ108、LED106、マイクロコントローラ110、112及びプリント基板114、116は、筺体カバー102aと筺体上部102bとの間に形成された空隙内に配置されている。デバイス100に電力を供給するために電池118が接触する電気接点122が筺体102の下部102cに配置されており、電池118は電気接点122と接触した状態で配置されている。
【0040】
図1から図5の実施の形態では、電池118は筺体102の下部102cに取り外し可能に固定することができる。電池118の筺体102への取付の保持を助けるように電池保持具120を設けてもよい。電池118が筺体102から取り外される場合は、まず保持具120を取り外す必要がある。また、この実施の形態では、アトマイザアセンブリ108に最も近い、筺体102の上部102bの底部に入口(図示せず)が形成されているため、噴霧される液体を含むリザーバ126をアトマイザアセンブリ108から取り外したりアトマイザアセンブリ108に再び取り付けたりすることが容易にできる。従って、この構成は(例えば、電池118及びリザーバ126を交換できるように)電池118及びリザーバ126へのアクセスを使用者に提供するが、残りの構成要素は筺体カバー102aと筺体上部102bとの間に形成された空隙内に保持され、これらの構成要素と接触してこれらを傷つける可能性が低くなる。
【0041】
図1及び図3に示すように、第1の実施の形態では、突起即ち先端部124が筺体カバー102aの上部から軸方向上方に延びている。LED106が先端部124内に配置され、LED106から発せられた光は先端部124によって拡散され、先端部124を透過することが好ましい。図2に示すように、先端部124はデバイス100の独立した構成要素であり、筺体102の上部を貫通して形成された開口部内に配置されている。先端部124を筺体102と一体形成してもよい。しかし、先端部124を独立した部品とすることにより、先端部124を、例えば他の先端部、構造が異なる先端部又は色つきの先端部と交換することができる。色つき先端部の場合、光を色つき先端部の色で透過させるためにLED106を白色LEDとすることができる。また、独立した先端部124を、筺体用に使用される材料以外の材料で構成してもよい。例えば、先端部124は、プラスチック、ガラス、ろうなど光を透過させる材料で構成することができる。また、先端部124は、LED106がオフにされた後でも先端部124が光り続けるような材料からなっていてもよい。
【0042】
先端部124を挿入するために形成された開口部以外の開口部を筺体102aに形成することもできる。例えば、放出開口部136がアトマイザアセンブリ108の上方で筺体102の上面を貫通して形成され、アトマイザによって放出された活性物質が放出開口部136を通過して周囲環境にゆきわたるようにすることが好ましい。また、開口部を筺体102に形成し、この開口部にスイッチを配置してもよい。例えば、アトマイザアセンブリ108に適用されるデューティサイクルのタイミングを制御するマイクロコントローラ112と通じる(スライド可能スイッチ(図示せず)と協働する)エミッタ制御スイッチカバー128を設け、放出される活性物質の量を使用者が手動で調節できるようにしてもよい。このように、使用者は、部屋の大きさなどの外部条件(outside considerations)に基づいて放出量を最適にすることができる。また、筺体102を貫通して形成された開口部にオン/オフスイッチ又はボタン130を設け、LED106及びアトマイザ108のうちの一方又は双方のオンオフを行うこともできる。例えば、図1に示すように、LED108に電気的に接続されたオン/オフトグルスイッチ130が、筺体102の上面を貫通する開口部に配置されており、使用者はLED108のオンオフを行うことができる。図示していないが、アトマイザアセンブリ108のオンオフを行うために同様のトグルスイッチ、押しボタンなどを設けてもよい。他の実施の形態では、筺体102は、開口部が形成されなくてもよいように露出部分を有することができる。
【0043】
付属の構成要素を有する筺体102は、ベース即ちカップ134と取り外し可能に係合できることが好ましい。筺体102がベース134と係合することにより、アトマイザアセンブリ108、リザーバ126、電池118及び制御装置が内部に配置された一体的なハウジングが形成される。ベース134はほぼ円筒状で側壁及び底面を含み、ベースの上部は覆いがない。筺体102の上部102bもほぼ円筒状で、外径はベース134の外径とほぼ同一である。筺体102を下げてベース134にはめることにより、筺体102の下部102cがベース134内に配置され、筺体102の上部102bはベース134の覆いのない上部の最も近くに配置される。このように形成された一体のハウジングは円柱の外観を有し、先端部は円柱上部のほぼ中央の部分から軸方向上方に突出している。
【0044】
筺体をベースに取り外し可能に係合させる方法が多くあることを当業者は理解しているであろうが、この実施の形態の好ましい係合方法を以下のように説明する。ほぼC字状の受け部(receptacle)が筺体102の下部に形成されており、突起がベース134の底面から軸方向上方に延びている。筺体102が下げられてベース134にはまると、筺体102の下部102cのC字状受け部がベース134に形成された突起を受ける。このようにして、筺体102がベース134内に適切に位置合わせされる。また、理解されるように、筺体102及びベース134の各々は円筒状の面積(footprint)を有し、突起及びC字状受け部はそれぞれの軸上に位置決めされているため、ベース134に対する筺体102の回転の向きにかかわらず、筺体102はベース134に容易に取り付けられる。
【0045】
筺体102及びベース134の組み合わせの寸法は直径が約1インチから約6インチであることが好ましく、高さが約1インチから約6インチであることが好ましい。もちろん、これらの寸法は、所望の美しさに応じて大きくしても小さくしてもよい。また、前述のように、ゆらめくLED106の少なくとも一部分が先端部124内に配置されているため、先端部124は従来のキャンドルの炎の外観を有する。デバイス100の残りの部分の全て又は一部分を光透過性にすることもできる。使用可能な光透過性材料は、ガラス、プラスチック及びろうなどを含む。また、LEDを先端部内で移動させることによって、従来のキャンドルにより近づいたように感じさせることができる。
【0046】
従って、第1の実施の形態によれば、筺体102及びベース134の組み合わせは従来のキャンドルに似ているため、従来のキャンドル用の既存のホルダ(votive holders)と併用されるようにこれらの組み合わせを消費者に提供することができる。あるいは、このデバイスを、(図4に示すような)ホルダ104を有する筺体102及びベース134の組み合わせで具現することができる。また、筺体102を自立するように、即ちベースなしで設計してもよいことを理解されたい。例えば、筺体102全体が自立できるように筺体102の下部102cを設計することができる。
【0047】
ここで図6及び図7を参照して第2の実施の形態を説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態に関連して前述したのと同一の構成要素の多くを含み、これらの構成要素の説明は繰り返さない。
【0048】
この第2の実施の形態によると、(第1の実施の形態の筺体102と異なる)筺体202が設けられている。アトマイザアセンブリ208、LED206、2つの回路基板、マイクロコントローラ及び電池218が筺体202に配置されている。図のように、筺体202は、頂部202aと、頂部202aの下方に配置された上部202bと、上部202bの下方に配置された下部202cを含む。アトマイザアセンブリ208は筺体202の上部202bに配置されており、アトマイザアセンブリ208によって噴霧される流体を含むリザーバ226はアトマイザアセンブリ208に取り外し可能に結合することができる。筺体202の下部202cは、リザーバ226の取り外し及び交換を容易にするよう筺体202の上部202bの十分下に配置されている。下部は、制御装置、即ち回路基板及びマイクロコントローラ(図示せず)が配置される内部空隙を含むことが好ましい。
【0049】
LED206は、筺体202の下部202cの上面の最も近くに配置されている。より具体的には、この実施の形態のLED206は、筺体202の下部202cの内部空隙内に配置された回路基板上に配置されている。開口部が筺体202の下部202cの頂部を貫通して形成されており、LED206の少なくとも一部分がこの開口部を通って突出している。電池218が筺体202の下部の下に配置されている。当業者によって理解されるように、電池218、制御装置、LED206及びアトマイザアセンブリ208間の通信のために導線などが必要になる場合がある。
【0050】
図7に示すように、筺体202はベース234内に取り外し可能に配置することができる。ベース234はほぼ円筒状であり、底面(図示せず)及び覆いのない頂部を有する。筺体202は覆いのない頂部を通ってベース234に収容される。筺体202がベース234内に配置されると、筺体202及びベース234は、LED208、活性物質エミッタ236、制御装置及び電池218が配置された一体のハウジングを形成する。筺体202の上面がベースの覆いのない頂部内に配置され、筺体202及びベース234の組み合わせによって形成されるハウジングが従来の柱状キャンドルに似るように筺体202及びベース234が構成されることが好ましい。
【0051】
第2の実施の形態のハウジングも、第1の実施の形態と同様に、アトマイザアセンブリ208と位置合わせされた放出開口部を含むことが好ましい。具体的には、この実施の形態では、アトマイザは筺体202の頂部202aの下に配置されているため、放出開口部236は筺体202の頂部202aを貫通して形成されている。このようにして、ハウジング内で噴霧された液体を周囲環境に放つことができる。
【0052】
ここでも、第1の実施の形態と同様に、エミッタ208によって放出される活性物質の量を調節する手段と、LED206のオンオフを行う手段が提供される。図6及び図7に示すように、アトマイザアセンブリ208を制御するマイクロコントローラと通じたスライド可能スイッチ228が、筺体202の下部202cに配置されている。スライド可能スイッチ228は、アトマイザアセンブリ208がリザーバ226に含まれる物質を放出する頻度を調節するために複数の位置間を手動で調節可能である。また、LED206のオンオフを行う押しボタン230が筺体202の頂部202aに配置されている。
【0053】
図からわかるように、制御装置、即ち、アトマイザアセンブリ208及びLED206に関連する回路基板及びマイクロコントローラが筺体202の下部202c内に配置され、アトマイザアセンブリ208及び押しボタン230が筺体202の頂部202aの最も近くに配置されているため、筺体202の下部202cからアトマイザ280に制御を伝えるように電線が設けられており、筺体202の頂部202aに配置された押しボタン230の作動を、LED206のオンオフを行う回路基板上のスイッチに伝える柱252が設けられている。同様に、リザーバ226に含まれる流体の放出を調節するスライダスイッチ228を(例えば、使用者がアクセスしやすいように)ハウジングの上に配置することも有益であるため、スライダスイッチ及び適切な制御装置を接続する機械的手段、電気的手段及び/又は電気機械的手段を提供することが必要になる場合がある。
【0054】
この第2の実施の形態によると、光及び物質放出デバイス200が提供される。前述のように、デバイス200のハウジング(即ち、筺体202及びベース234を組み合わせたもの)は従来の柱状キャンドルに似るように構成され、寸法決めされることが好ましい。理解されるように、ゆらめく光を放つLED206はハウジング内に配置されているため、光の大部分はベース234の側壁を透過する。従って、ベース234の少なくとも一部分を光透過性とすべきである。また、筺体202の少なくとも一部分を光透過性にすることもできる。そのために、筺体202及び/又はベース234の全て又は一部分をガラス、プラスチック、ろうなどのうちの1つ以上で構成することができる。
【0055】
この第2の実施の形態の変形物も考慮される。例えば、ホルダ234はほぼ円筒状であるが、これは必須ではない。矩形、正方形、そして無数の他の形状及びサイズが考慮される。また、筺体202はベース234の頂部を通って挿入されるが、これは必須ではない。例えば、ベースが筺体202上でスライドされるようにベースの底部を開放してもよいし、ベース234及び筺体202を一体形成し、リザーバ226、電池218などを交換するためのアクセスパネルを設けてもよい。
【0056】
ここで、図8Aから図8C、図9及び図10を参照して第3の実施の形態を説明する。この実施の形態では、光及び活性物質放出デバイス300は筺体カバー302a及び筺体ベース302bを有する筺体302を含み、筺体カバー302a及び筺体ベース302bは、2つのLED306a、306b、活性物質エミッタ308、2つの電池318、そしてマイクロコントローラ310を備えたプリント基板の各々を包み込む空隙を共に形成する。LED306a、306bは、電池318及びマイクロコントローラ310の双方に直接又は間接的に接続されている。この実施の形態では、LED306a、306bはデバイスの上面に対してほぼ中央に位置し、かつ活性物質エミッタ308、電池318及びマイクロコントローラ310の上方、即ち筺体ベース302bと反対の活性物質エミッタ308、電池318及びマイクロコントローラ310の側に位置することが好ましい。LED306a、306bの少なくとも一部分は、筺体カバー302aの上面の上方に位置することが好ましい。このようにLED306a、306bを他の構成要素の上方に配置することにより、光の放出がこれらの構成要素によって妨げられることがないため、影の発生がほぼ阻止され、より本物のように見える炎が生じる。
【0057】
図8Aから図8Cの実施の形態の筺体302は、活性物質エミッタ308を筺体302内で位置合わせする(好ましくは筺体ベース302b上に配置された)水平なプラットフォーム342を含むことが好ましい。プラットフォーム342は貫通する台開口部344を有し、1つ以上の切り抜き346が台開口部344の周縁に形成されていることが好ましい。交換式のリザーバ326は、リザーバ326上に形成された1つ以上のこぶ348(1つのこぶはプラットフォーム342に形成された切り抜き346の各々に対応する)を含むことが好ましい。リザーバ326を挿入するために、リザーバ326の一部分がプラットフォーム342のプラットフォーム開口部344に通され、こぶ348は切り抜き346を通過する。こぶ348が切り抜き346を通過すると、こぶ348がプラットフォーム342の上面に位置するようにリザーバ326が回転される。また、前述のように、アトマイザアセンブリ308を支持するワイヤ状の支持部466(図8Aから図8Cには図示せず)がプラットフォーム342の頂部に取り付けられている。
【0058】
また、筺体302の内側表面は種々の突起を含むことができる。これらの突起は、筺体302内の種々の構成要素を適切に位置合わせするのを助け、及び/又は筺体302内の構成要素を保護するように設けられることが好ましい。例えば、垂直の突起350(図8Cに示す)が、マイクロコントローラ310を有する領域から芳香剤エミッタ308を含む領域を分割している。このようにすると、リザーバ326の交換時にマイクロコントローラ310にはアクセスできないため、マイクロコントローラ310を不注意に傷つけたり思いがけず汚したりすることが避けられる。
【0059】
筺体カバー302aは、筺体ベース302b上に配置でき、よって一体のデバイス300が形成されるように設計されている。突起即ち先端部324が、筺体カバー302aのほぼ中央に配置されていることが好ましい。先端部324は、筺体ベース302bから遠ざかる方向へほぼ軸方向に延び、筺体カバー302aが筺体ベース302b上に配置されるとLED306a、306bが配置される空隙を形成する。(前述のように、LED306a、306bは上下に配置されていることが好ましい。)先端部324はほぼ円錐状であり、LED306a、306bによって発せられた光を拡散する材料からなることが好ましい。しかし、例えば2つ以上のLEDが用いられるとき、又はハウジングが比較的幅広であるときは、突起の形状を変えることが望ましい場合がある。例えば、より幅広な先端部324が幅広なデバイス300と共に用いられる場合は、(先端部324を筺体302に比較的近い位置に保つように)先端部324をよりドーム型に近い形状にすることができる。
【0060】
先端部324は、高さが約1/8インチから約3インチの間であり、幅が約1/8インチから約3インチの間であることが好ましい。デバイス300の残りの部分は、高さが約2インチから約10インチの間であることが好ましく、幅が約1.5インチから約6インチの間であることが好ましい。このように構成されると、デバイス300は種々の従来のキャンドルのサイズ及び形状をほぼ呈することができ、先端部324はLED306a、306bを包み込むことで炎を模したものとなる。
【0061】
また、筺体カバー302aは貫通した放出開口部336を含む。筺体カバー302aが筺体ベース302b上に配置されると、放出開口部336は活性物質エミッタ308と一直線になる。特に、放出開口部336は、活性物質エミッタ308によって発散された活性物質が筺体カバー302aを通って周囲空気に放たれるように形成されている。即ち、筺体カバー302aは活性物質エミッタ308からの活性物質の発散を妨げない。
【0062】
筺体カバー302aは、筺体ベース302bに固定されることが好ましいが必須ではない。例えば、図8Aに示すように、例えばリザーバ326及び/又は電池318に交換の目的でアクセスできるように、筺体カバー302aを筺体ベース302bに取り外し可能に取り付けることができる。筺体カバー302aを筺体ベース302bに取り外し可能に取り付けできる場合は、ロック機構を用いることができる。例えば、磁石が筺体カバー302a及び筺体ベース302b上に配置されてもよいし、筺体カバー302aは筺体ベース302bの結合特徴との適合性を考慮して設計された特徴を含んでもよい。このように、特定のカバー及びベースのみを用いることができる。
【0063】
他の態様では、筺体ベース302b及び筺体カバー302aは、一体のデバイス300を形成するよう互いに固定される際に比較的移動可能であってもよいと考えられる。具体的には、筺体カバー302aが円筒状である場合、筺体カバー302aは筺体ベース302b上で回転可能であってもよい。例えば、筺体カバー302aを回転させることによってLED306a、306b及び/又は活性物質エミッタ308のオンオフを行うことができる。
【0064】
取り外し可能な筺体カバー302aに代わるものとして、例えば新しい活性物質が望まれるか又はリザーバ326が空になった場合、デバイス300はリザーバ326を交換するためにハッチを含むことができる。考えられる2つのハッチ338a、338bの例を図9及び図10にそれぞれ示す。
【0065】
図9に示すように、ハッチ338aをデバイス300の側面に配置することができる。ハッチ338aはヒンジ式であり、デバイス300から完全には取り外せないことが好ましい。図のように、ハッチ338aを開いてリザーバ326にアクセスすることができる。
【0066】
あるいは、デバイス300の底部にハッチ338bを形成することができる。例えば、図10に示すように、ほぼ円形のハッチ338bはデバイス300から取り外し可能である。この構成では、リザーバ326がハッチ338bに結合されていることが好ましい。リザーバ326を結合することにより、ハッチ338bはリザーバ326を支持し、組立時にアトマイザアセンブリ308に対する芯464の適切な位置決めを確実にする。具体的には、ハッチ338bが取り外されると、リザーバ326の芯464が取り外されてアトマイザアセンブリ308と接触しなくなる。次に、リザーバ326がハッチ338bから取り外され、新しいリザーバ326がハッチ338bに結合され、リザーバ326がアトマイザアセンブリ308と適切に位置合わせされた状態でハッチ338bが再び取り付けられる。図10のハッチ338bが用いられる場合、水平なプラットフォーム342がリザーバ326を支持して位置合わせすることは不要となりうる。なぜなら、ハッチ338bがこれらの機能を行うためである。そのため、水平なプラットフォーム342はアトマイザアセンブリ308を直接支持するか、好ましくは前述のワイヤ状支持部466を用いてアトマイザアセンブリ308を支持する。
【0067】
また、筺体ベース302bは1つ以上の開口部340を含むことができ、使用者はこれらの開口部を介してスイッチの通過(pass)を制御する。例えば、トグルスイッチ332によって使用者は活性物質エミッタ308及びLED306a、306bのうちの1つ以上のオンオフを行うことができ、スライダスイッチ328によって使用者は活性物質が活性物質エミッタ308から放出される速度を調節することができる。あるいは、又はこのほかに、使用者がLED306a、306bの発光特性を調節するか又は発せられる光のショーを変えることのできるスイッチを設けることもできる。
【0068】
よって、第3の実施の形態は、更なる光及び活性物質放出デバイス300を提供する。前述の第1及び第2の実施の形態と同様に、従来のキャンドルのサイズ及び形状をまねるようにデバイス300を構成することができる。
【0069】
よって、明らかであるように、これらの実施の形態の各々において、一体のハウジングは、ゆらめく光と芳香剤などの活性物質の双方を周囲空気に放つデバイスを含む。前述のように、このデバイスはホルダに挿入されることが好ましい。典型的な交換式の宗教用キャンドル(votive candles)が装飾的なホルダ内に配置されるのと同じように、本明細書に開示される照明及び活性物質デバイスと共に用いられる独自のホルダも設けられる。
【0070】
図5は、ホルダ104に入れられた第1の実施の形態のデバイス100を示している。具体的には、ホルダ104は、宗教用キャンドルのための従来のホルダと同様に球状の形状を有し、底部と覆いのない頂部を有する。筺体102及びベース134の組み合わせを含むこの一体のハウジングは、ホルダ104の覆いのない頂部を通ってホルダ104内に配置される。ホルダ104の少なくとも一部分により、発せられた光がホルダ104を透過できることが好ましい。図11及び図12Aから図12Dは、光及び活性物質放出デバイス300を中に配置することのできるホルダ304の代表的な他の構成をいくつか示している。これらの例は決して限定的なものではない。
【0071】
活性物質エミッタが用いられる場合、放出される活性物質もホルダから放出されるべきであり、よってホルダは十分な通気を提供することが好ましい。特に、光及び活性物質放出デバイスは、活性物質の発散される放出開口部がホルダの頂部から約1インチと約6インチの間であってホルダの内側表面からかなり遠ざかるようにホルダ内に配置されることが好ましい。このような構成により、ホルダの内部への活性物質の付着が最小になる。また、ホルダは、活性物質の周囲環境への流れを助けるように設計されていてもよい。ホルダの頂部に近づくにつれてホルダの幅が狭くなるようにホルダをテーパー付けすることにより、空気の流れはホルダから離れるにつれて多くなる。また、このような実施の形態では、ホルダはLEDからの光の放出を妨げないことが好ましい。具体的には、この一体のハウジングは、(前述の第1及び第3の実施の形態に用いられたような)先端部がホルダから約1/2インチと約2インチの間であり、好ましくは1インチよりも近くなるようにホルダ内に配置されることが好ましい。ホルダは拡散器として機能することもできる。また、ホルダは、例えば、活性物質エミッタから放たれた活性物質の更なる分散を助けるファンを更に含んでもよいことが想定される。必要に応じて、ヒータ又は他の同様のデバイスが活性物質の分散を促してもよい。更に、対流を用いて活性物質を分散し、活性物質の分散を促すのに十分高いレベルまでデバイス内の大気温度を上げることができる。
【0072】
ホルダは、ハウジングが配置される単一の部品を含むことができる。あるいは、図12Aから図12Dに示すように、ホルダ304はホルダベース304a及びホルダカバー304bを含むこともできる。より具体的には、デバイスは、ホルダカバー304bを受けてこれを支持するホルダベース304a内に含まれるか又はこれを含む。ホルダカバー304bは、ホルダベース304aによって支持される際に先端部324を覆う。即ち、それぞれの照明デバイスによってハウジングから放たれた光はホルダカバー304bも通過する。あるいは、ハウジング、例えば先端部324は放出光を拡散せず、ホルダカバー304bのみが放出光を拡散する場合がある。
【0073】
この実施の形態の具体例として、図12Aに示すように、前述のような一体のデバイスを含むホルダベース304aはホルダベース304aから半径方向外側に延びる周縁リップ304cを有する。ホルダカバー304bの少なくとも下部304dは、ホルダベース304aのリップ304cと係合してホルダカバー304bをホルダベース304aに配置するように寸法決めされている。ホルダ304の他の実例を図12Bから図12Dに示す。
【0074】
ホルダカバー304bはホルダベース304a上に配置されてもよいことが想定されるが、ホルダカバー304bはホルダベース304aに取り外し可能に取り付けられていることが好ましい。例えば、ホルダカバー304bは、ホルダベース304a上にスナップ嵌めされるように設計されていてもよい。あるいは、ホルダカバー304b及びホルダベース304aは、ホルダカバー304bが回転されてホルダベース304a上に装着され、ロック係合が形成されるように設計されていてもよい。この構成において、又はいかなる構成においても、ホルダカバー304bは、ホルダベース304aに固定される際に比較的移動可能にすることができる。具体的には、ホルダカバー304bがほぼ円筒状である場合、ホルダカバー304bをホルダベース304a上で回転可能にしてLED306a、306b及び/又は活性物質エミッタ308のオンオフを行うことができる。また、ホルダカバー304b及びホルダベース304aの係合及び係合解除は、光源及び/又は活性物質エミッタのオンオフを行うように作用してもよい。このように、デバイスは、取り付けられるホルダカバー304bと共にのみ作動する。また、ホルダカバー304b及びホルダベース304aは、一定のカバー304bのみがホルダベース304aと併用できるように特別に設計されてもよい。例えば、ホルダベース304aは、ホルダカバー304bのID(例えばRFタグ)を読み取る読取装置(図示せず)を含むことができる。このようにした場合、デバイスは、ホルダカバー304bが適切なIDを持っていないと作動しない。
【0075】
この実施の形態のホルダ304を用いる場合、ホルダカバー304bが活性物質を放出してもよいことも想定される。例えば、芳香剤などの活性物質を含浸させるか又はしみ込ませることのできるポリオレフィンなどの含浸可能材料が既知である。このような材料からなるホルダカバー304bを形成することにより、活性物質エミッタ308によって放出された活性物質に加え、ホルダカバー304bは時間をかけて活性物質を放出する。あるいは、この実施の形態のデバイスが活性物質エミッタ308を含むことができなかった場合は、ホルダカバー304bのみが活性物質を放出する。また、前述の第2の実施の形態に関して、筺体及びベースの組み合わせが装飾用キャンドルを模していることを示したが、この場合ホルダは不要となりうる。このような場合、ベース又は筺体を活性物質に含浸させることができる。
【0076】
この実施の形態のホルダカバー304bは取り外し可能なため、(例えば、LED306a、306bのオンオフを行うための)デバイスへのアクセスが容易になり、ホルダカバー304bを容易に交換することができる。例えば、ホルダカバー304bに含浸された芳香剤などの活性物質が完全に発散された際には、新しいホルダカバー304bを簡単に購入して取り付けることができる。また、最近模様替えをした、又はデバイスを別の部屋に移動させたいと考えている使用者は、ある一定の色又は他の美的特徴を有するホルダカバー304bを購入することができる。更に、交換用のホルダカバー304bは異なる香りをもたらすことができる。他の実施の形態では、ホルダ(又はベース)全体を取り替えてもよい。
【0077】
光及び活性物質放出デバイス500の更なる実施の形態を図15Aから図22に示す。図15A、図15B及び図17を参照すると、デバイス500は概してカバー部分504及びベース部分506を含む。ベース部分506は概して、ベース508と、ベース508上に配置されてデバイス500の制御回路(本明細書に後述)を封入するハウジング510とを含む。柱512がハウジング510から上方に延びており、ハウジング510と一体形成されていることが好ましい。また、アーム部分514が柱512から垂直に延びており、柱512と一体形成されている。アーム部分514は、中心部分518を貫通して延びるアトマイザアセンブリ516の形をした活性物質ディスペンサを含む。アトマイザアセンブリ516は図13及び図14に関連して更に詳しく記載されている。
【0078】
本明細書に援用される特許に記載のいずれのアトマイザアセンブリも、アトマイザアセンブリ516として(又は本明細書に述べるいずれのアトマイザアセンブリとしても)利用可能である。一般に、これらのアセンブリは圧電素子に交流電圧を印加して素子を伸縮させる。圧電素子は穴のあいたオリフィスプレート519に結合されており、オリフィスプレート519は液体源と表面張力によって接触している。圧電素子の伸縮によってオリフィスプレートが上下に振動し、液体はオリフィスプレートの穴を通り抜け、噴霧粒子の形で上方に放出される。
【0079】
活性物質、好ましくは液体芳香剤を有する容器520が、アトマイザアセンブリ516から活性物質を放出するためにアトマイザアセンブリ516に隣接する活性物質ディスペンサに挿入されることが好ましい。容器520は、図8Aから図8Cに関連して詳しく述べたようにアトマイザアセンブリ516に隣接して挿入されることが好ましい。容器520は、容器520の中の活性物質と連通し、容器520の上部を貫通して延びる芯522を含み、芯520は活性物質を容器520からアトマイザアセンブリ516に運ぶ。
【0080】
キャップ524をアトマイザアセンブリ516の上に配置してアトマイザアセンブリ516の構成要素を隠すことができる。図17及び図19にみられるように、アーム部分514は上方に延出する複数の突起526を含み、外方に延出する突起528が上方延出突起526から延びることが好ましい。外方延出突起528は、キャップ524の内周532から延びる環状リップ530と係合してキャップ524をアトマイザアセンブリ516上に固定するように構成されている。キャップ524は円形の中央開口部534を更に含み、アトマイザアセンブリ516から放出される活性物質は開口部534を通って送られる。
【0081】
図16から図18を参照すると、ベース部分506は、ハウジング510の上に配置されたハウジングカバー540を更に含む。図18にみられるように、ハウジングカバー540は下方に延出する複数の突起542を含み、外方に延出する突起544が各下方延出突起542の底部546から延びている。ハウジング510は上部548に複数の切欠き部分447を含み、下方延出突起542はこれらの切欠き部分546内に延びる。これにより、外方延出突起544の上部550がハウジング510の内側上面552(図19)に係合し、ハウジングカバー540をハウジング510上に保持する。
【0082】
図18に最も良くみられるように、ハウジングカバー540は上方に延びる柱554を更に含み、柱554は、ハウジングカバー540がハウジング510上に配置されるとハウジング510から延びる柱512と嵌合してチャンネル555を形成する。制御回路の電気構成要素からアトマイザアセンブリ516に延びるワイヤがチャンネル555内に配置され、ワイヤが隠されて保護されることが好ましい。また、柱512、554が透明又は半透明の材料、好ましくは透明化プロピレン(clarified propylene)のような透明材料からなり、光が柱512、554を通過できることが好ましい。更に、ハウジングカバー540は光拡散器、光導体、レンズなどの光制御デバイス556を中央部分560に含み、光制御デバイス556はハウジングカバー540に固定されるか又は一体形成されていることが好ましい。図19に最も良くみられるように、光制御デバイス556は概して底部564に空隙562を含む。光制御デバイス556の種々の実施の形態を更に詳しく後述する。
【0083】
図19にみられるように、デバイスのベース部分506は570で示す制御回路を封入している。特に、ベース508は、上方に延びてプリント基板(PCB)574を支持する支持構造体572を含む。LED576がPCB574の中央部分578に機能上接続されており、この中央部分578から上方に延びている。図20及び図21に最も良くみられるように、放出頻度アクチュエータアーム580が、ベース508の底部にある長方形の開口部582を貫通して延びている。放出頻度アクチュエータアーム580はスライドスイッチ583に機能上接続されており、スライドスイッチ583はPCB574に機能上接続されている。アクチュエータアーム580は、アトマイザアセンブリ516の放出頻度を制御する5つの選択可能な位置を含むことが好ましい。具体的には、スライドスイッチ583は、スライドスイッチ583から延び、スライドスイッチ583のスロット586に沿って5つの移動止め位置のうちの1つまで移動可能なボタン584を含む。アクチュエータアーム580から延びるヨーク588がボタン584の側面を囲み、ボタン584をスロット586に沿って移動させる。使用者がアクチュエータアーム580に対する位置を選択するとボタン584はスロット586内で移動され、アクチュエータアーム580の現在の位置がスライドスイッチ583に示される。スライドスイッチ583の位置はPCB574によって検出される。PCB574上に実装された素子はアクチュエータアーム580の位置に対応してアトマイザアセンブリ516を制御する。これらの位置の各々は、休止時間、即ちアトマイザアセンブリ516により続いて起こる活性物質の噴霧間の時間を定めた異なる時間間隔に対応する。前述のように、ワイヤが、アクチュエータアーム580の位置に基づいてアトマイザアセンブリ416を作動させるようにPCB574からアトマイザアセンブリ516へ延びている。
【0084】
PCB574は、押下ボタン602が上方に延びたスイッチ600を更に含む。ボタン602を押し下げることにより、LED576の現在の状態に応じてLED576のオン又はオフが行われる。ボタン602の作動及び制御回路570の動作を更に詳しく後述する。
【0085】
前述のように、ハウジング510はPCB574、他の制御回路及びLED576を封入している。ハウジングカバー540がハウジング510に取り付けられている場合、先に詳しく述べたように、LED576は、光制御デバイス556の底部564にある空隙562に配置されており、LED576から発せられた光を光制御デバイス556によって反射させ、屈折させることができる。
【0086】
図21を参照すると、デバイス20のベース部分506は電池蓋620を含み、電池蓋620は第1の端部624にヒンジ622を含み、第2の端部628にラッチ機構626を含む。ラッチ機構626は、ベース部分506のロック凹部630と相互作用して電池蓋620を閉位置に保持する。ラッチ機構626は、ロック凹部630からラッチ機構626を解除するように曲がっていてもよく、これにより、電池蓋620はヒンジ622を中心に旋回して電池蓋620が開かれ、電池格納部631にアクセスすることができる。
【0087】
更に図19にみられるように、デバイス500のベース部分506は2つの電池640を含み、これらの電池640は直流電流を提供し、この直流電流は高周波交流電力に変換されてアトマイザアセンブリ516及びLED576に選択的に印加されることが好ましい。必要に応じて、家庭用交流電流によりデバイス500に動力を供給してもよく、家庭用交流電流は整流されて高周波交流電力に変換され、電圧が減少されてアトマイザアセンブリ516及び/又はLED576に断続的に印加される。電池640は、「A」電池、「AA(単3)」電池、「AAA(単4)」電池、「C(単2)」電池、「D(単1)」電池、ボタン電池、時計用電池及び太陽電池など、従来の乾電池のいずれでもよいが、電池640は「AA」又は「AAA」電池であることが好ましい。2つの電池が好ましいが、デバイス500内に適切に納まり、適当な電力レベル及び耐用年数をもたらす電池であればいくつでも使用可能である。
【0088】
ベース部分506は更に、活性物質放出デバイス500の安定化を促すように延びる脚部642を必要に応じて含むことができる。4つの脚部642が示されているが、デバイス500を安定させるためにいずれの好適な数の脚部642を用いてもよい。
【0089】
図22を参照すると、カバー部分504は第1の直径を有する下部円筒壁650と、第2の直径を有する上部円筒壁652とを含み、第2の直径は第1の直径よりも小さいことが好ましい。角度付けされた壁654が下部円筒壁650を上部円筒壁652につなげている。カバー部分504は、上部円筒壁652に隣接し、中央部分に円形の開口部658が配置された円形の上壁656を更に含む。
【0090】
図19及び図22にみられるように、デバイス500の使用時、カバー部分504はベース部分506の上に配置されている。具体的には、カバー部分504は、下部円筒壁650の周縁662に互いに対向して配置された第1及び第2の開口部660a、660bを含む。ベース部分506は、図17にみられるように、ハウジング510の対向側面から延びる第1及び第2のばねクリップ664a、664bを含む。ばねクリップ664a、664bの各々は、外方に延びる突起666a、666bをそれぞれ含む。使用の際、上部円筒壁652が柱512、アーム部分514及びアトマイザアセンブリ516を囲み、下部円筒壁650がハウジング510の外壁668に当接するように、カバー部分504はベース部分506の上に配置される。更に、カバー部分504は、アトマイザアセンブリ516がカバー部分504の上壁656の開口部658と一直線になるようにベース部分506の上に配置される。開口部658は、アトマイザアセンブリ516によって噴霧され、デバイス500から放出される活性物質の出口を提供する。カバー部分504がベース部分506の上に配置されるにつれて、ばねクリップ664a、664bは使用者によって内方に押圧される。下部円筒壁650の開口部660a、660bがばねクリップ664a、664bから延びる突起666a、666bと一直線に並ぶと、使用者はばねクリップ664a、664bを解除することができる。ばねクリップ664a、664bが解除されるにつれて突起666a、666bは外方に移動し、開口部660a、660bに入る。これにより、突起666a、666bの各々をそれぞれ定める壁670a、670bは開口部660a、660bをそれぞれ定める壁672a、672bと干渉し、カバー部分504がベース部分506から外れるのを防ぐ。使用者がカバー部分504を取り外したい場合、使用者はばねクリップ664a、664bを内方に押してカバー部分504を取り外すことができる。
【0091】
図22に最も良くみられるように、カバー部分504は、カバー部分504の上部円筒壁652と角度付けされた接続壁654の交点から下方に延びる環状のリング680を更に含む。図18にみられるように、ハウジングカバー540は、ハウジングカバー540の周縁686から内方に延びるスロット684によって部分的に定められた複数のばね指682を含む。図18に最も良くみられるように、ばね指682の各々は下方に延びる突起688を含む。環状リング680は、弾性があり上方に付勢される湾曲部として作用するばね指682の上に乗る。よって、図15A及び図15Bにみられるように、カバー部分504は、突起666a、666bの上面692a、692bが開口部660a、660bの上壁694a、694bから離間されてこれらの間に間隙690a、690bを生じるような位置に付勢される。間隙690a、690bにより、カバー部分504はハウジング510に対して垂直方向に移動することができる。従って、使用者は、湾曲部として作用する弾性のあるばね指682の付勢に抗するように、下方向の圧力をカバー部分504にかけることができる。このような圧力によってカバー部分504は下方に移動し、ついにはばねクリップ664a、664bの突起666a、666bの上面692a、692bが開口部660a、660bの上壁694a、694bにそれぞれ当接する。カバー部分504が下方に移動するにつれて、環状リング680はばね指682を下方に曲げる。ばね指682が下方に移動するにつれて、ばね指682から下方に延び、押下ボタン602と一直線になった突起688のうちの1つが押下ボタン602と接触し、スイッチ600を作動させる。更に詳しく後述するように、スイッチ600の状態の変化がPCB574によって検出され、LED576の電流状態に応じてLED576が(所定の期間)オンにされるか又はオフにされる。
【0092】
カバー部分504が光拡散器として機能するように、カバー部分504はガラス及び/又はポリマー樹脂のような透明又は半透明の材料からなることが好ましい。カバー部分504を介して光を一様に分散させるために、カバー部分504の内側表面696及び/又は外側表面698の全て又は一部分は、例えばつや消し面、コーティング、粗面、きめのある表面(textured surfaces)などの表面処理を含むことができる。デバイス500の電子部品がデバイス500の外側から眺められるのを防ぐために、必要に応じて、ハウジング510の下部699(図19)又はカバー部分504の下部円筒壁650のうちの1つ以上は転写マーク(decal)又は他の不透明な要素を含むことができる。更に、必要に応じて、転写マーク又は他の不透明要素をカバー部分504の上部円筒壁652に配置することができる。
【0093】
図23及び図24にみられるように、活性物質放出デバイス500用の容器700の中に活性物質放出デバイス500を配置して使用してもよいし、ある面の上に置いて単独で使用してもよい。また、容器700は光拡散器としても作用し、ガラス及び/又はポリマー樹脂のような透明又は半透明材料からなることが好ましい。容器700を介して光を一様に分散させるために、容器の内側表面702及び/又は外側表面704の全て又は一部分は、例えばつや消し面、コーティング、粗面、きめのある表面などの表面処理を含むことができる。必要に応じて、ステッカー705又は他の画像形成デバイス(転写マークなど)を容器700の表面に配置することにより、1つ以上の画像を容器700の上に形成することができる。更に、必要に応じて光制御デバイス556にエッチングを形成し、形又は影を望み通りに投影することができる。
【0094】
本明細書には容器の1つの形状が示されているが、デバイス500が十分に納まるのであればいずれの形状の容器も考慮される。
【0095】
図24を参照すると、活性物質放出デバイス500は、デバイス500の脚部642が容器700の底部708の上面706に位置するように容器700内に配置される。デバイス500は、下部円筒壁650又は上部円筒壁652の部分が容器700の内側表面702に接触することなく容器700内に納まることが好ましい。
【0096】
更に図24にみられるように、ハウジングカバー540の上壁656は、容器700の上部722に配置された環状リム720と一直線に並ぶことが好ましい。必要に応じて、ハウジングカバー540の上壁656を環状リム720のやや下方、又は上方に配置することができる。容器700内のデバイス500の動作時、デバイス500はアトマイザアセンブリ516を用いて、容器520から容器700を取り巻く空気中へ液体を放出する。ハウジングカバー540の上壁656と環状リム720との間の垂直方向の距離が大きいほど、アトマイザアセンブリ516と環状リム720との間の距離は大きくなる。アトマイザアセンブリ516と環状リム720との間の距離が大きすぎると、「落下」と呼ばれる影響が生じる場合がある。活性物質がアトマイザアセンブリ516によって放出される際は、周囲の移動する空気の流れが周囲の隅々まで活性物質を運べるよう十分に大きな距離だけ活性物質を上方に放出する必要がある。ハウジングカバー540の上壁656が環状リム720のかなり下に配置されると、活性物質は、このことが生じるように十分大きな距離だけアトマイザアセンブリによって上方に放出されることがない。よって、活性物質は周囲の隅々まで運ばれることなく下方に落ち、活性物質は容器内に落下し、ハウジングカバー540に付着し、そして周囲の表面に付着する。この「落下」の影響は、デバイス500が活性物質を周囲に効率的に分散させるのを妨げ、更に物質の好ましくない蓄積が生じうる。このため、アトマイザアセンブリ516がLED576の上方に配置されて「落下」を防ぐようにアトマイザアセンブリ516及びLED576を配向することも必要である。1つの実施の形態では、落下を防ぐために、アトマイザアセンブリ516のオリフィスプレート519は容器700の環状リム720から0.25インチ(6.35mm)以下の位置に配置される。
【0097】
容器700の環状リム720に対するアトマイザアセンブリ516のオリフィスプレート519の位置決めに加えて、又はこの代わりとして、他の特徴を用いることができる。例えば、開口部を容器700に配置してデバイス内の空気の流れを増やし、これにより、容器700を取り巻く空気中へ放出された活性物質を運ぶことができる。他の特徴としては、活性物質が放出される時間を長くすることで活性物質によって生じる慣性を大きくし、デバイスからデバイスを取り巻く空気中へ運ばれる活性物質の量を増やすことを挙げることができる。
【0098】
このような構成要素をLED576の上方に配置することにより、LED576からデバイス500の長手軸730に沿って上方に発せられる光はいずれもアトマイザアセンブリ516及び容器520によって既存のデバイス500から出るのを遮られる。LED576の上方及び周囲に配置された光制御デバイス556は、LED576から発せられた光の反射及び/又は屈折を行うように設けられている。長手軸730に沿って上方に発せられた光の殆どが光制御デバイス556によって反射及び/又は屈折され、デバイス500から中央部分を介して半径方向外側に発せられる。これによって光は、図23にみられるように、容器700及びデバイス500の上部742付近ではなく中央部分740の周りに位置付けられる。
【0099】
図25から図31は、本明細書に開示されるいずれの実施の形態とも使用可能な光制御デバイスの種々の実施の形態を示している。光制御デバイスは受光端から反対側の光分散端へ光を透過させ、光分散端では、図25にみられるように、ファセットが一般的に透過光の一部分を横方向、即ち半径方向外側に反射し、一部分を透過させることができる。これらの実施の形態は、種々の光装置のみにおける使用や、他の光導体及び/又は光拡散器と併用した光装置での使用に好適である。図25から図31の光導体は、ガラス及び/又はポリマー樹脂のように、受光端から光分散端へ光を透過させるのに好適な透明又は半透明材料からなることが好ましい。光制御デバイスに好適な材料は透明化プロピレン(clarified propylene)である。このような光導体の断面は円形で示されているが、他の非円形断面が使用可能である。
【0100】
図25を参照すると、光導体1000は、円筒穴などの空隙1006が配置された受光端1004と、反射ファセット1010が配置された光分散端1008との間を長手軸1002に沿って延びている。空隙1006は、LED1012などの光源を収容するように寸法決めされている。光導体1000は、第1の円筒部分1018及び第2の円筒部分1020をそれぞれ定めるほぼ滑らかな又は磨かれた第1の外側表面1014及び第2の外側表面1016を有し、第1の部分1018の直径は第2の部分1020の直径よりも大きい。また、第1の円筒部分1018の高さは第2の円筒部分1010の高さよりも大きいことが好ましい。テーパー付けされた外側表面1022は、第1の外側表面1014と第2の外側表面1016との間、そして第1の円筒部分1018と第2の円筒部分1020との間に配置された円錐台状の部分1024を定めている。反射ファセット1010は、光分散端1008にわたって延び、第2の円筒部分1018を貫通して円錐台状部分1024内に延びる円錐状の凹部を含む。ファセット1010の円錐状凹部は反射面1026を形成し、反射面1026は、図25にみられるように、LEDからの光線1027によって示される透過光の殆どを横方向、即ち半径方向外側に分散させるように長手軸1002から角度が変えられている。
【0101】
図26から図28は、円筒穴などの空隙1036が配置された受光端1034と、反射ファセット1040が配置された光分散端1038との間を長手軸1032に沿って延びる光導体1030の他の実施の形態の3つの変形物である。空隙1036は、LED1042などの光源を収容するように寸法決めされている。光導体1000は、第1の円筒部分1050及び第2の円筒部分1052をそれぞれ定めるほぼ滑らかな又は磨かれた第1の外側表面1046及び第2の外側表面1048を有し、第1の部分1050の直径は第2の部分1052の直径よりも大きい。図26から図28は同一の実施の形態の3つの変形物を示しており、第1の部分1050及び第2の部分1052の直径は異なる光分散結果を得るように変えられている。具体的には、図27の第1の部分1050及び第2の部分1052は最も小さな直径を有し、図28の第1の部分1050及び第2の部分1052は最も大きな直径を有するのに対し、図26の第1の部分1050及び第2の部分1052は図27及び図28の対応する部分1050、1052の直径の中間の直径を有する。第1の部分1050及び第2の部分1052の直径の差により、長手軸1032に沿った高さ及び光分散端1038での反射ファセット1040の直径が変わる。
【0102】
更に図26から図28を参照すると、肩部1056を定める丸みを帯びた外側表面1054が、第1の外側表面1046と第2の外側表面1048との間、そして第1の円筒部分1050と第2の円筒部分1052との間に配置されている。反射ファセット1040は円錐状凹部を含み、円錐状凹部は、図25に示されるように、LEDから発せられた光の殆どを横方向、即ち半径方向外側に分散させるように、長手軸1032から角度の変えられた反射面1058を形成している。
【0103】
図29の光導体1070は、図25の光導体1000と同一形状の反射ファセット1080を含むが、反射ファセット1080は第2の円筒部分1090を貫通して延びているだけであり、第3の部分1094内には延びていない。また、第1の円筒部分1088及び第2の円筒部分1090の高さは、一方が他方よりも大きいのではなく、互いにほぼ等しくなっている。
【0104】
図30を参照すると、光導体1120は、円筒穴などの空隙1126が配置された受光端1124と、図25に関連して述べたのと同様の反射ファセット1130を有する光分散端1128との間を、長手軸1122に沿って延びている。空隙1126は、LED1132など少なくとも1つの光源を収容するように寸法決めされている。空隙1126は、円筒状の側壁1131と、空隙1126内に延びる湾曲した上壁1133によって定められている。光導体1120は、第1の円筒部分1138及び第2の円筒部分1140をそれぞれ定めるほぼ滑らかな又は磨かれた第1の外側表面1134及び第2の外側表面1136を有し、第1の部分1138の直径は第2の部分1140の直径よりも大きい。肩部1146を定める丸みを帯びた外側表面1144が、第1の外側表面1134と第2の外側表面1136との間、そして第1の円筒部分1138と第2の円筒部分1140との間をつなげている。
【0105】
図30にみられるように、反射ファセット1130は第2の部分1140を貫通して延びているだけであり、肩部1146内には延びていない。反射ファセット1130は反射面1150を更に形成しており、反射面1150は、図25にみられるように、LEDから発せられた光の殆どを横方向、即ち半径方向外側に分散させるように長手軸1122から角度が変えられている。
【0106】
図31の実施の形態は図30の実施の形態と同様である。図31の光導体1120は、全体にわたってほぼ一定の直径を有する単一の円筒状外側表面1160を含む点が異なっている。
【0107】
図25から図31の実施の形態では、LEDは光装置のPCBに接続されており、PCBはLEDに動力を供給してLEDを制御するように光装置内に配置されている。本明細書では、光導体の実施の形態は長手軸に沿った比較的小さい寸法を有するものとして示されているが、この寸法を必要に応じて増減し、必要な光分散を生じることができる。
【0108】
図25から図31の実施の形態は、それぞれの光導体を定める滑らかな表面を有するものとして述べられているが、丸みを帯びた表面やきめのある表面を用いてもよい。
【0109】
ここで、図15Aから図24の活性物質放出デバイス500の動作を詳しく説明する。使用者がデバイス500の作動を望む場合、ラッチ手段626を用いて電池蓋620を開き、電池640を電池格納部555内に入れる。活性物質を有する容器520を挿入するには、先に詳しく述べたようにカバー部分504をデバイス500から取り外し、古い容器520を取り外し、及び/又は新しい容器520を挿入し、先に詳しく述べたようにカバー部分504をデバイス500上に戻す。電池640及び容器520の挿入順序を逆にしてもよいが、デバイス500は、双方が挿入されると直ちに活性物質の放出を開始する。
【0110】
次に、使用者はアクチュエータアーム580(図21)を移動させて活性物質の放出休止時間を設定することができる。休止時間の設定後、デバイス500を容器700に入れることができる。先に詳しく述べたように、使用者がカバー部分504を押し下げるとLED576がオンになる。カバー部分504を引き続き押し下げることによりLED576をオフにすることができるか、又は、以下に詳述するように、LED576は3時間や4時間など所定の時間が経つと自動的に切れる。
【0111】
図32は、更なる電気成分と共に作動させて前述のLEDのいずれかの通電を制御し、また必要に応じて前述の活性物質エミッタ又はアトマイザアセンブリのいずれか(以下、エミッタ及びアトマイザアセンブリの各々を活性物質ディスペンサと呼ぶ)の通電を制御する、特定用途向け集積回路(ASIC)2000の形をしたプログラマブルデバイスを示している。必要に応じて、ASIC2000をマイクロコントローラ、他のプログラマブルデバイス又は一連の個別論理デバイス及び電子デバイスに代えてもよい。一般に、1つの動作モードでは、ASIC2000はLED576又は前述の他のLEDなど単一のLED2のみを作動させ、LED2がゆらめいて見えるようにする。個々に作動可能な2つのLEDが存在する場合、ASIC2000は、更なるLED1が連続的に通電されて見え、LED2がゆらめいて見えるようにLEDを作動させる。必要に応じて、この構成は、LED1がゆらめいて見え、LED2が連続的に通電されて見えるように当業者によって容易に変更可能である。更なる実施の形態では、LED1及びLED2を、双方がゆらめいて見えるか又は連続的に通電されて見えるように非独立式で作動させることができる。更に、例示する実施の形態では、ASIC2000がLED1及びLED2の双方に接続されてこれらを個々に作動させる場合、活性物質ディスペンサを作動させるASIC2000内部の回路を使用不能にし、活性物質ディスペンサを省略する。あるいは、2つ以上のLEDが共に(即ち、前述のLED1及びLED2のように非独立式で)作動される実施の形態では、本明細書の開示内容を考慮してASIC2000を当業者に明白な態様で変更し、活性物質ディスペンサ回路を使用不能にせず、活性物質ディスペンサをASIC2000に接続してASIC2000によって作動させるようにすることができる。また、例示する実施の形態では、活性物質ディスペンサは1つ又は2つのLEDがASIC2000に接続されている場合にのみASIC2000によって作動可能であるが、LEDがASIC2000に接続されていない場合でもASIC2000が活性物質ディスペンサを前述のように作動させることができるように、ASIC2000は当業者によって変更可能である。
【0112】
好適な実施の形態では、LED1及びLED2はパルス幅モード(PWM)の動作で作動する。具体的には、LED1が使用される際、LED1が連続的に通電される外観を生じる高周波PWM波形がLED1に供給される。PWM波形のデューティサイクル及びPWM波形の周波数は固定されている。LED1を用いるか否かにかかわらず、LED2は、擬似乱数発生器2002(図32にブロック図の形態で示されており、図33に機能的に示される)をPWM値テーブル2004及び複数のタイマ2006のうちの1つ以上と併用してLED2の動作のデューティサイクルを設定することにより、ゆらめき効果を得るように通電される(PWM値テーブル2004及びタイマ2006はASIC2000のデジタル部を形成する)。擬似乱数発生器2002は、16ビットのシフトレジスタSRの特定のビット位置に結合された一連の3つのNORゲートG1、G2及びG3として図33に機能的に示されている。発生器2002の初期値は3045(16進法)である。単一のLED動作及び2つの独立したLEDの動作でゆらめき効果を得るための波形生成処理を更に詳しく後述する。
【0113】
再び図32を参照すると、ASICは、電荷ポンプ及び平均電流源2008、LED1用のPWMスイッチ2010、並びにLED2用のPWMスイッチ2012を有する制御装置を含む。コンデンサC1が端子CP1及びCP2をわたって結合されており、電池640の出力電圧がLED1(使用する場合)及びLED2をオンにするのに必要な電圧を下回った場合でもこのようなLEDの動作が継続可能になるように電池640及び電荷ポンプ2008からの電荷を蓄積する。発光ダイオードLED2は端子CP1及びLED2をわたって結合されており、発光ダイオードLED1(使用する場合)は端子CP1及びLED1をわたって結合されている。
【0114】
ASIC2000は、前述のように、直列接続された一対の従来のAA1.5V電池とすることのできる電池640から電力を端子VCC及びVSS1において受け取る。コンデンサC2が、フィルタリングの目的で端子VCC及びVSS1にわたって結合されている。端子VSS1は接地電位に接続されていることが好ましい。ASIC2000のブースト変換器2014は、コンデンサC3、ショットキーダイオードD1及びインダクタL1(全てASIC200の外部にあり、端子VDD、BOOST及びVCCに結合されている)と併せて端子VDDに供給電圧を提供する。活性物質ディスペンサ回路が用いられない場合は、ダイオードD1、インダクタL1及びコンデンサC3が省略され、端子VDDが端子VCCに直接結合され、BOOST端子は未接続の状態にされる。ASIC2000は更に、ON_OFF端子において(図20のスイッチ600を含むことが好ましい)スイッチS1からの信号を受け取り、スイッチS1は接地に結合されている。ASIC2000は、スイッチS1によって生じた信号のデバウンスを制御する内部デバウンサ(図32には示さず)を含む。
【0115】
ASIC2000は、ASIC2000の内部クロックとして機能するクロック発振器2016と、ASIC2000の通電時に種々のパラメータをリセットするパワーオンリセット回路2018と、電池の電圧が特定のレベルを下回った際にASIC2000を使用不能にする不足電圧検出器2020を更に含む。電圧/電流基準回路2021は、LED用の電荷ポンプをいつ作動させるかを決定するのに役立ち、電池640が放電するにつれてASIC2000をいつ使用不能にするかを決める基準となる。VCO2023は、ランプ発振器2024によって端子CSLOWに生じたランプ電圧を受け取る。ランプ発振器2024及びVCO2023は、以下に更に詳しく説明するように、活性物質ディスペンサの使用時に活性物質ディスペンサを制御する。
【0116】
また、好適な実施の形態では、ASIC2000のデジタル部は、プログラミングを実行してLEDを制御するプログラムドロジック2026の形をしたシステムコントローラと、8ビットのアドレスレジスタ2027と、アドレスポインタレジスタ2028を更に含む。デジタル部は、4×8のプログラマブルROM(PROM)2029、PROMコントローラ2030及びデジタルコントローラ2031を更に含み、これらは全てLEDの駆動信号を生成する。以下に更に詳しく説明するように、LED1及びLED2の双方が用いられる場合、アドレスポインタレジスタ2028によって特定の時間に生じた値は、アドレスレジスタ2027によってその時間に生じた値で、アドレスレジスタ2027によって生じた8ビット値から第2及び第3の最下位ビットが取り除かれ、残りのより上位のビットが最下位ビットに向かってシフトされた値に等しい。例えば、アドレスレジスタ2027によってある特定の時間に生じた値が01101100である場合、この時のアドレスポインタレジスタ2028の出力値は011010である。同様に、アドレスレジスタ2027の電流出力値が10101001、00001110又は10011111である場合、アドレスポインタレジスタ2028の電流出力値はそれぞれ101011、000010又は100111である。LED2のみが用いられる場合、アドレスポインタレジスタ2028によって特定の時間に生じた値は、アドレスレジスタ2027によってその時間に生じた6つの最下位ビットの値に等しい。
【0117】
次に図34を参照すると、LED1及びLED2が図32に示すように接続されているという仮定のもとに、一連の波形図が図32の回路の動作を示している。LED1が省略される場合、LED2に関して示される波形は同じままであるが、ASIC2000のLED1端子には電流は供給されない。また、LED1が使用されていない場合のLED2のゆらめきパターンは、LED1の使用時と比較すると、以下に述べる態様及び理由で異なっている。
【0118】
図34のMODEと表示された波形図は、スイッチS1の開/閉状態を含む種々の状態に応じたASIC2000の動作を反映している。図32にみられるようにスイッチS1が開いているときは電圧VDDがデバウンサに供給されるよう、端子ON_OFFは内部プルアップ機能を有する(デバウンサはシステムコントローラ2026によって実行される)。図32のスイッチS1が閉じているときは、図34に示すON_OFF信号の1状態と0状態との間の遷移に反映されているように、接地電位の形である低状態信号がデバウンサに供給される。スイッチS1が放されると、ON_OFF信号の0状態から1状態への遷移が生じる。そして、デバウンサが25ミリ秒など少なくとも所定の期間の間0状態信号を受け取った場合、ASIC2000は時間t1でオン状態モードに入る。以下に更に詳しく説明するように、オンモードでの動作の際、LEDは通電される。スイッチS1が瞬間的に閉じられ、時間t2で少なくとも所定の期間開かれた場合、ASIC2000はスリープ(節電)動作モードに入り、この間は、少なくとも所定の期間の間スイッチS1が瞬間的に閉じたことを検出する能力を保つようにデバウンサのみが動作している。この後、時間t3でスイッチS1が少なくとも所定の期間の間閉開することによってASIC2000は再びオンモードに入る。
【0119】
時間t3の後、スイッチS1が所定の遅延期間内に作動されない場合(以下「オートオフ遅延期間」と呼ぶ)、ASIC2000は時間t4で表すように自動的にスリープモードに入る。このオートオフ遅延期間は、活性物質ディスペンサ又はLED1が使用されていないかどうかによって変わる変数である。具体的には、端子GDRVが接地に接続されておらず、代わりに活性物質ディスペンサを実施する外部回路に接続されている場合、以下に更に詳しく説明するように、所定の遅延期間は3時間に等しくなるよう設定される。そうでない場合、所定の遅延期間は4時間に等しくなるよう設定される。続いて時間t5でスイッチS1が瞬間的に閉開することにより、ASIC2000は再びオンモードに入る。
【0120】
時間t6で、1つ以上の電池640を取り外すなどにより、ASIC2000に供給されていた電力が遮断される。時間t7で電力をASIC2000に再び供給するとパワーオンリセットモードが入り、ASIC2000によって使用される値が初期化される。この後、ASIC2000は、スイッチS1が時間t8で再び瞬間的に閉じられて開かれるまでスリープモードに入る。時間t8の後は、オートオフ遅延期間が終了するか、スイッチS1が瞬間的に閉じられるか、又は電池640によって生じた電圧が時間t9で示すように1.8ボルトなどの特定のレベルを下回るまで、ASIC2000はオンモードのままになる。
【0121】
APPARENT_LED1及びAPPARENT_LED2として示す波形図にみられるように、LED1(使用する場合)は連続的にオンに見えるよう作動され、LED2は擬似ランダムゆらめきパターンでゆらめいて見えるように作動される。LED2に関しては、持続時間の等しい多数のフレームが設定されており、各フレームは多数のパルスサイクルを含む。各パルスサイクルは長さが4.3ミリ秒であり、フレーム毎に24のパルスが含まれることが好ましい。従って、各フレームの持続時間は103ミリ秒である。また、特定のフレームに関するパルスのオン時間は持続時間が全て等しく、このフレームに特定の平均電流量を生じることが好ましい。更に、隣接するフレームのパルス幅が特定の平均電流量とは異なる平均電流を提供するように異なり、ゆらめき効果をもたらすことが好ましい。フレームのパルス幅の選択は、擬似乱数発生器2002と、PWM値テーブル2004の2つの部分のうち一方への入力によって制御される。LED1がLED2と併用される場合、PWM値テーブル2004の第1の部分にアクセスされる。一方、LED1が使用されない場合、PWM値テーブル2004の第2の部分にアクセスされる。
【0122】
図34の下の3つの波形に示すように、ACTUAL_LED1及びACTUAL_LED2といった波形は、双方のLEDが用いられていることを前提として、LED1及びLED2にそれぞれ適用される駆動波形を示している。(波形ACTUAL_LED1及びACTUAL_LED2の規模は、波形APPARENT_LED1及びAPPARENT_LED2の規模に対して大幅に拡大されている。)一般に、LED1及びLED2は、LEDがある期間にわたって一定の強度レベルで作動されているように見せるため、高周波で断続的に作動される。より詳細には、時間t10と時間t12の間、LED1はLED2と同様に2つの電流パルスを受け取る。具体的にいうと、時間t10とt12の間にある合計2つのサイクルの最初の1/6では、LED1及びLED2はいずれも電流パルスを受け取らない。これら2つのサイクルの2番目の1/6では、LED2は電流パルスを受け取るがLED1は受け取らない。2つのサイクルの3番目の1/6では、LED1は電流パルスを受け取るがLED2は受け取らない。2つのサイクルの4番目の1/6では(第2のサイクルが時間t11で開始)、LED1及びLED2はいずれも電流パルスを受け取らず、2つのサイクルの5番目の1/6ではLED1は電流パルスを受け取るがLED2は受け取らない。最後に、2つのサイクルの6番目の1/6では、LED2は電流パルスを受け取るがLED1は受け取らない。
【0123】
この後、電池640によって生じた電圧の合計が、LED1及びLED2を適切に通電するのに必要な電圧を下回るまで、前述のサイクルの対が繰り返される。この時点で電荷ポンプ2008が作動され、十分な順電圧をLED1及びLED2に提供する。具体的には、LED1及びLED2は前述のように電流パルスを受け取り、電荷ポンプ2008は図32のコンデンサC1を充電するようにサイクル対の最初の1/6及び4番目の1/6の際にオンにされる。この後、コンデンサC1は、LED1及びLED2の適切な駆動を保持するように十分な電圧をLED1及びLED2に提供する。LED1及びLED2の駆動パルスは、45ミリアンペアのピーク電流と約4.2マイクロ秒の典型的なパルス幅を有することが好ましい。必要に応じてこれらの値を変え、異なったLED強度を得ることができる。
【0124】
次に、図34の波形(下の3つの波形を除く)に従ってASIC2000の全体的な動作を示す図35A及び図35Bのフローチャートを参照すると、制御はブロック2040から始まり、パワーオンリセット信号がいつ生じたかをチェックして判断する。この信号は、電池が初めて活性物質放出デバイスに入れられた際、切れた電池が充電済みの電池と交換された際、又は充電用電池がデバイスから取り外されてからデバイスに戻され、最小の供給電圧に達した際に生成される。
【0125】
制御は次にブロック2042に進んで動作のリセットモードを実施し、起動値を定義するように全ての内部レジスタを設定し、全てのタイマをリセットする。次に、ブロック2044は最小の供給電圧に達したかをチェックして判断し、最小の供給電圧に達している場合、制御はブロック2045Aに進み、端子LED1が接地電位に接続されているかをチェックして判断する。端子LED1が接地電位に接続されている場合、ブロック2045BはPWMスイッチ2010を使用不能にしてPWMスイッチ2012を使用可能にし、PWM値テーブル2004のうち単一のLED動作に対応する特定のテーブルを後のアクセスのために選択する。一方、端子LED1が接地に接続されていない(即ち、端子がLED1に結合されている)とブロック2045Aが判断した場合、制御はブロック2045Bをとばしてブロック2045Cに進み、PWMスイッチ2010及び2012の双方を使用可能にし、PWM値テーブル2004のうち2つのLED動作に対応する別のテーブルを後のアクセスのために選択する。制御はブロック2045B及び2045Cからブロック2046に進み、スリープモードの動作を実施する。スリープモードでの動作の際、デバウンサを除くASIC2000の全ての内部構成要素の作動を止め、デバウンサは、スイッチS1が特定の期間よりも長く瞬間的に押されたときを判断するために作動したままになる。
【0126】
ブロック2046の後、制御は、スイッチS1が瞬間的に押されて放されたと判断されるまでブロック2048で休止する。この動作が検出され、端子LED1が接地に接続されていないと判断した場合、ブロック2049BはLED1を前述のようにオンにし、このようなLEDが連続的に通電して見えるようにする。逆に、端子LED1が接地に接続されていると判断した場合はブロック2049Bをとばす。制御は次にブロック2050へ進み、図33の擬似乱数発生器2002を初期化し、図33のシフトレジスタSRの出力において擬似乱数発生器2002に16ビットの擬似乱数を生じさせ、そのうち8つの最下位ビットを図32のアドレスレジスタ2027にロードする。このローディングにより、アドレスポインタレジスタ2028は、前述のようにレジスタ2027にロードされた8ビットの擬似乱数に対応する6ビットの数を生じる。
【0127】
ブロック2050の後、ブロック2052は、図32のPWM値テーブル2004のうちの選択されたテーブルに記憶された64のPWM値のうちの1つを読み取る。一般に、選択されたPWM値テーブルに記憶されたPWM値はLED2のデューティサイクルを定めている。選択されたテーブル内の隣接する位置に記憶されたPWM値は、互いに対して特定の関係をもたない(即ち、隣接する記憶位置のPWM値は乱数又は擬似乱数の態様では互いに異なる)ことが好ましいが、そうでなくてもよい。いずれにしても、ブロック2052は、アドレスポインタレジスタ2028の6ビットの電流出力値によって識別されるアドレスに記憶されたPWM値を選択されたテーブルから読み取る。次に、ブロック2054は、ブロック2052によって読み取られたPWM値に16.8マイクロ秒などの特定の時間の長さを掛け、この掛けたPWM値を、図32のタイマ2006の一部として実施されるPWM―LED2_ONタイマにロードする。
【0128】
ブロック2054の後、図35Bのブロック2056はLED2をオンにしてPWM―LED2_ONタイマを開始し、更に103ミリ秒タイマ及び4.3ミリ秒タイマを初期化してこれらのタイマを開始する。この時点で電池640が十分に充電されていると仮定すれば、回路2008の電荷ポンプ部分は休止状態にある。次に、制御は、PWM―LED2_ONタイマ2006がオーバーフロー状態を経験するまでブロック2058で休止する。このオーバーフロー状態が生じると、ブロック2060は4.3ミリ秒のパルスサイクルのバランスでLED2をオフにし、PWM―LED2_ONタイマをリセットする。制御は次いでブロック2062に進み、スイッチS1が瞬間的に押されて放されたかを判断する。判断が否定の場合、ブロック2064は、オートオフ遅延期間を測定するシャットダウンタイマがオーバーフロー状態を経験したかを判断する。この判断も否定の場合、ブロック2066は、図32のタイマ2006の一部として実施される103ミリ秒のPWM−フレームタイマがオーバーフロー状態を経験したかをチェックして判断する。これも否定された場合、制御は、タイマ2006の一部として実施される4.3ミリ秒のPWMパルスサイクルタイマがオーバーフロー状態を経験するまでブロック2068にとどまり、このタイマがオーバーフロー状態を経験すると制御はブロック2056に戻って次の4.3ミリ秒のPWMパルスサイクルを開始する。
【0129】
スイッチS1が瞬間的に押されて放されたとブロック2062が判断した場合、又はシャットダウンタイマがオーバーフロー状態を経験したとブロック2064が判断した場合、制御は図35Aのブロック2046に戻ってスリープモードに入る。
【0130】
103ミリ秒のPWM−フレームタイマがオーバーフローしたとブロック2066が判断した場合、制御はブロック2070に進み、アドレスレジスタ2027の増減を行う。アドレスポインタの増減を行う判断は、擬似乱数発生器2002によって生じた16ビットの擬似乱数の最上位ビットによってなされる。最上位ビットがゼロである場合、ブロック2070はアドレスレジスタ2027を減少させ、最上位ビットが1である場合、ブロック2070はアドレスレジスタ2027を増加させる。必要に応じて、増減の判断を擬似乱数の他のビットに基づいて行ってもよいし、特定のビット位置がゼロである場合にブロック2070がアドレスレジスタ2027を増加させ、特定のビット位置が1である場合にブロック2070がアドレスレジスタ2027を減少させてもよい。更に別の例として、ブロック2070は、擬似乱数のビットの値にかかわらず、発生器2002によって生じた各擬似乱数に対してアドレスレジスタ2027の増加のみ又は減少のみを行うことができる。更に、増減を行うかどうかを判断する特定のビットは、発生器2002によって生じた数によって異なってもよい。いずれにしても、特定の擬似乱数が発生器2002によって生じた際にアドレスポインタを増加させ、次の擬似乱数が発生器2002によって生じた際にアドレスポインタを減少させる(又は増加させる)ことができる。
【0131】
ブロック2070の後、ブロック2072は、アドレスポインタレジスタ2028がオーバーフロー状態を経験したかをチェックして判断する。具体的には、テーブル2004のうちの選択されたテーブルには64の値が記憶されているため、ブロック2072は、アドレスポインタ2070の増減によってアドレスポインタレジスタ2028が0000010の値に増加したか、又は111111の値に減少したかをチェックして判断する。増減が行われていない場合、ブロック2074は、アドレスポインタレジスタ2028の電流値によって定義される次のメモリ位置(前のメモリ位置の上か下)のPWM値を読み取る。ブロック2076は、メモリ位置に記憶されたPWM値に特定の時間の長さ(即ち16.8マイクロ秒)を掛け、掛けた値をPWM―LED2_ONタイマにロードし、制御は図35Bのブロック2056に進んで新しい4.3ミリ秒のパルスサイクルを開始する。
【0132】
アドレスポインタレジスタ2028がオーバーフロー状態を経験したとブロック2072が判断した場合、ブロック2080は、電池の電圧が1.8ボルトなどの特定のレベルを下回る不足電圧状態が検出されたかをチェックして判断する。不足電圧状態が検出された場合、制御はブロック2086に進み、ASIC2000は低バッテリーのスリープモード動作に入る。ブロック2086は、例えば放電した電池を十分に充電した電池に交換することによってパワーオンリセット状態が再び生じるまで、ASIC2000を低バッテリースリープモードに保つ。この動作により、放電した電池が、もはやデバイスの動作を保つことができない点、又は電池が漏れてデバイスを破損しうる点まで更に放電されるのを防ぐ。
【0133】
不足電圧状態は検出されていないとブロック2080が判断した場合、ブロック2082は図33の擬似乱数発生器2002に新しい16ビットの擬似乱数を生じさせ、ブロック2084によってこの新しい数の8つの最下位ビットがアドレスレジスタ2027にロードされる。次に、制御は図35Aのブロック2052に進む。
【0134】
LED1が用いられている場合、選択されたテーブルにアドレス指定する際に擬似乱数の8つのビットのうち2つを無視するといった前述の方法は、テーブル2004の連続する2つのメモリ位置を合計4回反復アドレス指定するというパターンを生じる。即ち、擬似乱数が00000000であり、ブロック2070が増加を行っている例では、メモリ位置のアドレス指定スキームは下記のように進む。
【0135】
000000 000010 000100
000001 000011 000101
000000 000010 000100
000001 000011 000101
000000 000010 000110
000001 000011 000111
000000 000100 ・
000001 000101 ・
000010 000100 ・
000011 000101
【0136】
LED1及びLED2の双方が用いられる際の前述のアドレス指定スキームは、視覚的に心地よい一方で2つのLEDの動作モードに比較的小さなPWM値テーブルを用いることのできるゆらめき効果をもたらす。このことによってASIC2000のコストが下がる。単一LEDの動作モードは前述の反復アドレス指定スキームを生じないことに注意されたい。むしろ、この場合、増減は選択されたテーブルによって直接生じる。
【0137】
再び図32を参照すると、ASIC2000は、活性物質ディスペンサを実施するために外部回路に接続された端子CSLOW及びGDRVのほかに端子ILIMを含む。具体的には、コンデンサC4が端子ILIMと接地との間に接続されている。一対のインダクタL2及びL3と圧電素子3000が、コンデンサC4をわたって互いに直列に接続されている。トランジスタQ1のゲート電極が端子GDRVに結合されており、トランジスタのソース電極及びドレイン電極がインダクタL2のタップ及び接地にそれぞれ結合されている。更なるコンデンサC5が端子CSLOWと接地との間に結合されている。
【0138】
端子GDRVが接地に接続されていない場合、システムロジック2026は活性物質ディスペンサを連続的に作動させる。(この判断は、LED1がASIC2000に結合されているかどうかの判断と同様に、図32の検出器3002によって行われる。)活性物質ディスペンサの動作はLEDの動作とは独立している。速度選択スイッチS2(図20のスイッチ583を含むことが好ましい)は、活性物質ディスペンサの放出間の休止期間の持続時間を共に決定する端子SW1、SW2、SW4及びSW5への入力を提供する。具体的には、図36にみられるように、速度選択スイッチS2は、ハウジング3010と、内部の導電性ワイパ3014を有する可動スイッチ接点3012と、外部に配置されたスライドボタン3016を含むものとして図示されている。第1の導電性配線(trace)3018が一連の第1のスイッチ位置P1から第4のスイッチ位置P4に少なくとも沿って全体に延び、図示のように第5のスイッチ位置P5まで延びる場合がある。第1の配線3018は接地電位に電気的に接続されている。第2から第5の導電性配線3020、3022、3024及び3026は、ASIC2000の端子SW5、SW4、SW2及びSW1にそれぞれ接続されている。端子SW1、SW2、SW4及びSW5は内部に制御可能なプルアップ及びプルダウンを有する。ASIC2000がスリープモードにある場合、これらの端子は全てプルダウンされる。逆に、ASIC2000がこれらの端子に提供される信号の状態をチェックしている場合、端子SW1、SW2、SW4及びSW5は内部でプルアップされる。速度選択スイッチS2は、スイッチ接点3012が移動される位置P1からP5に応じてこれらの端子のうちの1つをプルダウンする。スイッチ接点3012が図36に示すように位置P1にある場合、端子SW5が接地電位にプルダウンされ、ASIC2000は休止時間を5.75秒など第1の値に設定する。スイッチ接点3012が矢印3030の方向へ移動されて位置P2、P4及びP5のいずれかに達した場合、それぞれ端子SW4、SW2又はSW1のうちの1つが接地電位にプルダウンされ、ASIC2000は休止時間をそれぞれ7.10秒、12.60秒又は22.00秒など他の値に設定する。スイッチ接点3012が位置P3に移動された場合、端子SW1、SW2、SW4及びSW5のいずれも接地電位にプルダウンされず、ASIC2000は休止時間を9.22秒などの更なる値に設定する。端子SW1、SW2、SW4及びSW5のうちの1つ以上がスイッチの故障によって特定の時間に接地に結合される場合、休止時間は9.22秒などの中点値に設定されることが好ましい。
【0139】
前述のように、ランプ発振器2024はクロック発振器2016の出力を得、端子CSLOWにランプ電圧を生じる。端子GDRVが接地電位以外に接続されていると検出器3002が判断した場合、ランプ発振器2024は連続的に作動し、ランプ発振器2024の出力は、(スイッチS2の設定に従って)ポンプ周波数を制御し、またポンプの持続時間を制御するためのクロックとして作用する。ポンプの持続時間は約11ミリ秒の一定値に設定されることが好ましい。ランプ発振器2024の周波数はコンデンサC4のサイズによって決定され、コンデンサC4の充電電流/放電電流はASIC2000によって生じたバイアス電流から得られる。バイアス電流は、ランプ発振器2024の周波数公差要件を満たすために調整される。図37は、比較器構成で接続された演算増幅器3040を含み、非反転入力がコンデンサC5に結合され、更にスイッチS3及びS4に結合されたランプ発振器2024を機能的に示したものである。スイッチS3及びS4は、定電流源3042及び3044をコンデンサC5に交互に接続するようにそれぞれ50%のデューティサイクルで逆位相関係で作動される。演算増幅器3040の反転入力は、電圧Vthrup及びVthrloを反転入力に交互に接続するスイッチS5に結合されている。図38は、ASIC2000の端子CSLOWに生じた電圧VCSLOWを示している。電圧VCSLOWは、1/fslowに等しい周期で限界点Vthrup及びVthrlo間を上下に線形に傾斜しており、fslowはクロック発振器2016によって生じた波形の周波数であり、一般に約1000Hzである。
【0140】
コンデンサC4は、定電流源3050(図32では「Iリミッタ」と示される)によって充電される。電圧VDDが規制範囲外になると、定電流源3050は緩やかに減少されてオフになる。
【0141】
端子GDRVで生じた駆動電圧の周波数がより小さな値からより大きな値へ増加するように、VCO2023は、ポンプ動作の際にランプ発振器2024によって生じるランプ電圧によって制御される。この動作は図39の波形図に示されている。この図はVCO出力電圧が一連のパルスを含むことを示しており、各パルスは、立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfと、パルスの立ち上がり時間の始めから立ち下がり時間の始めまで測定されるパルス幅tp1,tp2,...,tp(N-1),tpNとを有する。VCO出力電圧の周波数は第1の周波数flowから第2の周波数fhighへ線形に増加し、flowは約130kHzに等しいことが好ましく、fhighは約160kHzに等しいことが好ましい。また、デューティサイクルはVCO出力電圧の周波数の変動にわたって約33%に保たれることが好ましい。
【0142】
次に図40の状態図を参照する。パワーオンリセット状態が感知されると、ASIC2000の内部レジスタの全て(LEDの動作に用いられるレジスタを含む)が定義された起動値に設定され、ASIC2000は状態S1に入る。状態S1では、ロジック2026(図32)は端子GDRVが接地に結合されているかをチェックして判断する。端子GDRVが接地に結合されている場合、図32のタイマ2006の一部として実施されるシャットダウンタイマが4時間に設定され、制御は状態S2に進み、活性物質ディスペンサの機能は使用不能となる。一方、端子GDRVが接地に結合されていないとロジック2026が判断した場合、芳香剤ディスペンサの機能は使用可能となり、制御は芳香剤スリープモード動作を含む状態S3に進む。制御が状態S3に進むにつれて端子SW1、SW2、SW4及びSW5がプルアップされ、スイッチS2の位置を設定することによって芳香剤スリープモードの持続時間が読み取られる。芳香剤のスリープモード動作の際、端子GDRVは低電圧レベルにプルダウンされ、VCO2023は使用不能となり、端子SW1、SW2、SW4及びSW5はプルダウンされる。
【0143】
芳香剤のスリープモードの持続時間が経過するとASIC200は状態S4に入る。状態S4において、端子GDRVは低電圧に保たれ、VCO2023は起動され、端子SW1、SW2、SW4及びSW5はプルアップされて読み取られ、不足電圧検出器2020がチェックされる。次にASIC2000は状態S5に入り、活性物質ディスペンサは前述のようにスイッチS2の設定に従って11ミリ秒の間通電される。ASIC2000は11ミリ秒経過するまで状態S5を保ち、この後、状態S3で再びスリープモードに入る。次に、制御は、電池電圧が特定のレベルを下回ったと不足電圧検出器2020が判断するまで状態S3、S4及びS5を循環し続け、電池電圧が特定のレベルを下回ると別のパワーオンリセット状態が感知されるまで活性物質ディスペンサの機能が使用不能となり、制御は状態S1に戻って前述の動作が再び開始される。
【0144】
VCO2023は、ポンプ動作時以外は常にオフ状態に保たれることに注意されたい。
【産業上の利用可能性】
【0145】
光及び活性物質放出デバイスは光及び/又は活性物質エミッタを提供する。このデバイスは、部屋などのある領域において総合的な所望の美しい雰囲気を提供する。
【0146】
前述の説明に照らして、本発明に対する種々の変更物が当業者に明らかであろう。従って、この説明は、例示的にすぎないと解釈され、当業者が本発明を作成して使用できるように、そして本発明を実施する最良の形態を教示するために示される。添付の請求の範囲内に含まれる全ての変更物の独占権が保持される。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】第1の実施の形態による光及び活性物質放出デバイスの斜視図である。
【図2】図1のデバイスの分解斜視図である。
【図3】ベースを取り外した図1のデバイスの側面図である。
【図4】図1のデバイスの構成要素の斜視図である。
【図5】ホルダ内に配置された図1のデバイスの斜視図である。
【図6】第2の実施の形態による光及び活性物質放出デバイスの側面図である。
【図7】図6のデバイスとベースの関係を示す分解斜視図である。
【図8A】第3の実施の形態による光及び活性物質放出デバイスの図である。
【図8B】第3の実施の形態による光及び活性物質放出デバイスの図である。
【図8C】第3の実施の形態による光及び活性物質放出デバイスの図である。
【図9】他の実施の形態による光及び活性物質デバイスの斜視図である。
【図10】更に他の実施の形態による光及び活性物質放出デバイスの斜視図である。
【図11】光及び活性物質放出デバイスの更なる実施の形態を示している。
【図12A】他の実施の形態に従って使用されるホルダの構成を示している。
【図12B】他の実施の形態に従って使用されるホルダの構成を示している。
【図12C】他の実施の形態に従って使用されるホルダの構成を示している。
【図12D】他の実施の形態に従って使用されるホルダの構成を示している。
【図13】活性物質ディスペンサを示す断面図である。
【図14】図13の活性物質ディスペンサを示す断面図である。
【図15A】光及び活性物質放出デバイスの更なる実施の形態の上面等角図である。
【図15B】図15Aのデバイスの上面等角図である。
【図16】カバー部分を取り外した図15Aのデバイスを示す上面等角図である。
【図17】カバー部分及びハウジングカバーを取り外した図15Aのデバイスの分解図である。
【図18】図15Aのデバイスにあるようなハウジングカバーを示す上面等角図である。
【図19】図15Aの19−19線にほぼ沿った断面図である。
【図20】図15Aのデバイスの電子部品を示す上面等角図である。
【図21】図15Aのデバイスを示す底面図である。
【図22】デバイスのカバー部分を示す、図15Aの22−22線にほぼ沿った断面図である。
【図23】容器内に配置された図15Aのデバイスを示す等角図である。
【図24】図23の24−24線にほぼ沿った断面図である。
【図25】光制御デバイスの1つの実施の形態の断面図である。
【図26】光制御デバイスの他の実施の形態の変形例の断面図である。
【図27】光制御デバイスの他の実施の形態の変形例の断面図である。
【図28】光制御デバイスの他の実施の形態の変形例の断面図である。
【図29】光制御デバイスの更に他の実施の形態の断面図である。
【図30】光制御デバイスの更に他の実施の形態の断面図である。
【図31】光制御デバイスの他の実施の形態の断面図である。
【図32】更に他の実施の形態による制御デバイスを、接続された外部回路と共に実施する集積回路のブロック図である。
【図33】図32の集積回路によって実施される乱数発生器を機能的に示す略図である。
【図34】図32の集積回路の動作の一部を示す一連の波形図である。
【図35A】同じ文字の線に沿ってつなげた際に、1つ又は2つのLEDを制御するよう図32の論理によって実行されるプログラミングを示す図である。
【図35B】同じ文字の線に沿ってつなげた際に、1つ又は2つのLEDを制御するよう図32の論理によって実行されるプログラミングを示す図である。
【図36】図32のスイッチS2の線図である。
【図37】図32のランプ発振器の動作を機能的に示す略図である。
【図38】図32の端子CSLOWで生じた電圧を示す波形図である。
【図39】図32の端子GDRVで生じた電圧を示す波形図である。
【図40】活性物質ディスペンサを制御するための、図32の集積回路の動作を示す状態図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光及び活性物質放出デバイスであって、
超音波アトマイザアセンブリと、
発光デバイスと、
前記アトマイザアセンブリが前記発光デバイスの上方に配置されるように前記アトマイザアセンブリ及び前記発光デバイスを含むハウジングと、
を含み、
前記発光デバイスが前記ハウジングの内側部分を透過する光を発する、
光及び活性物質放出デバイス。
【請求項2】
前記超音波アトマイザアセンブリが活性物質を放出するよう周期的に作動される、請求項1に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項3】
前記活性物質の前記周期的放出間の時間間隔を調節するスイッチを更に含む、請求項2に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項4】
前記ハウジングを覆って配置された半透明のカバー部分を更に含み、該カバー部分が前記発光デバイスから発せられた光を拡散する、請求項1に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項5】
前記光及び活性物質放出デバイスを囲い込む半透明できめのある表面の容器と併用される、請求項1に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項6】
周囲の移動する空気が前記周囲の隅々まで前記活性物質を運べるよう、前記アトマイザアセンブリの前記オリフィスプレートが容器のリムから0.25インチ(6.35mm)以下の位置に配置された、請求項5に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項7】
前記発光デバイスのすぐ近くに光制御デバイスを更に含む、請求項1に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項8】
前記アトマイザアセンブリ及び前記発光デバイスに動力を供給する少なくとも1つの電池を更に含む、請求項1に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項9】
前記アトマイザアセンブリによって放出される活性物質のボトルと併用され、前記活性物質の前記ボトルは、前記発光デバイスが前記ボトル内の前記活性物質を揮発させないような距離だけ前記発光デバイスから離れて配置されている、請求項1に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項10】
光及び活性物質放出デバイスであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置された超音波アトマイザアセンブリと、
前記ハウジング内に配置され、前記超音波アトマイザアセンブリの下方に配置された発光デバイスと、
前記発光デバイスから発せられた光を反射するよう前記発光デバイスに隣接して配置された光制御デバイスと、
前記光制御デバイスによって反射された前記光を拡散するように前記ハウジングの少なくとも一部分を覆って配置された拡散器と、
を含む、光及び活性物質放出デバイス。
【請求項11】
前記第1の拡散器から離間された第2の拡散器を更に含む、請求項10に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項12】
前記第2の拡散器が半透明の容器の形をしており、その中に前記光及び活性物質放出デバイスが配置されている、請求項11に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項13】
前記拡散器が、前記ハウジングを覆って配置されたカバー部分の形をしている、請求項10に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項14】
前記カバー部分が対向する第1及び第2の開口部を含み、前記ハウジングが、第1の突起が延びた第1のばねクリップと第2の突起が延びた第2のばねクリップとを含み、前記ばねクリップが内方に曲げられると前記カバー部分は前記ハウジングを覆って挿入されることができ、前記ばねクリップが解除されると前記カバー部分は前記ハウジング上に固定され、よって前記第1のばねクリップの前記第1の突起及び前記第2のばねクリップの前記第2の突起は外方に移動して前記第1及び第2の開口部にそれぞれ入る、請求項13に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項15】
光及び活性物質放出デバイスであって、
上面にばね指が配置されたハウジングと、
前記ハウジング内に配置された発光デバイスと、
前記ハウジング内の前記発光デバイスの上方に配置された超音波アトマイザアセンブリと、
前記ハウジングを覆って配置され、内側表面から延びる環状リングを含むカバー部分と、
を含む、光及び活性物質放出デバイス。
【請求項16】
前記カバー部分が押し下げられると、前記カバー部分の前記環状リングが前記ばね指と接触して該ばね指を押し下げ、該ばね指は下方に配置された押下ボタンと接触してスイッチを作動させる、請求項15に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項17】
活性物質及び芯の配置された容器が前記超音波アトマイザアセンブリに隣接して配置されている、請求項15に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項18】
前記超音波アトマイザアセンブリが前記活性物質を放出するよう周期的に作動される、請求項17に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項19】
前記光及び活性物質放出デバイスを囲い込む半透明できめのある表面の容器と併用される、請求項15に記載の光及び活性物質放出デバイス。
【請求項20】
周囲の移動する空気が前記周囲の隅々まで前記活性物質を運べるよう、前記アトマイザアセンブリの前記オリフィスプレートが容器のリムから0.25インチ(6.35mm)以下の位置に配置された、請求項19に記載の光及び活性物質放出デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35A】
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【図35B】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公表番号】特表2009−515299(P2009−515299A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539048(P2008−539048)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/042919
【国際公開番号】WO2007/056119
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】