流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構
【課題】流体圧機器におけるスイッチ取付溝の開口を通して位置検出スイッチ及びその固定用部材を挿入可能にし、しかもスイッチ取付溝内で位置検出スイッチの取付姿勢を安定化させた状態で取り付け可能にする。
【解決手段】位置検出スイッチ10がスイッチ取付溝5の開口7を通して嵌入できる幅を有し、長手方向の端部に上記開口内に嵌入する固定壁14とその下に弾性体ブッシュ20とクランプナット30の収容空間17とを有する。上記弾性体ブッシュ及びクランプナットは、スイッチ取付溝5の開口7を通して挿入可能な形態を有し、弾性体ブッシュはスイッチ溝内において上記固定壁とクランプナットとの間に配置され、取付ねじ18で固定壁とクランプナットとの間で締め付けられて、膨出変形部23がスイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形し、スイッチ溝の内側壁に圧接係止する。
【解決手段】位置検出スイッチ10がスイッチ取付溝5の開口7を通して嵌入できる幅を有し、長手方向の端部に上記開口内に嵌入する固定壁14とその下に弾性体ブッシュ20とクランプナット30の収容空間17とを有する。上記弾性体ブッシュ及びクランプナットは、スイッチ取付溝5の開口7を通して挿入可能な形態を有し、弾性体ブッシュはスイッチ溝内において上記固定壁とクランプナットとの間に配置され、取付ねじ18で固定壁とクランプナットとの間で締め付けられて、膨出変形部23がスイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形し、スイッチ溝の内側壁に圧接係止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、流体圧シリンダ等の流体圧機器におけるピストン等の移動体の位置検出を行うための位置検出スイッチ取付機構として、それらの流体圧機器におけるボディの外表面に長手方向のスイッチ取付溝を設け、このスイッチ取付溝に、上記ピストンに付設した永久磁石の接近を検出する磁気センサを内設した位置検出スイッチを、該スイッチ取付溝に沿って移動可能かつ任意の位置に固定可能に取り付けるようにし、その取り付けに際して、上記位置検出スイッチを、流体圧機器におけるボディの外表面に開口するスイッチ取付溝に対し、該開口を通して嵌入できるようにしたものが開示されている。
【0003】
即ち、上記位置検出スイッチ取付機構では、位置検出スイッチの断面形状を楕円形として、その短径側の寸法をスイッチ取付溝の狹窄した開口幅より小さくし、長径側の寸法をスイッチ取付溝の開口幅より大きくすることにより、該スイッチ取付溝の開口にその短径側を通して嵌入したうえで溝内で90°回転させ、該溝内において、上記短径側に螺挿している固定用ねじにおける上記スイッチ取付溝の開口幅より大きいねじ頭を、該固定用ねじのねじ戻しにより上記開口の口縁の内側肩部に押し付け、それによって位置検出スイッチをスイッチ取付溝に固定するようにしている。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示の位置検出スイッチ取付機構のように、位置検出スイッチがスイッチ取付溝内において回転するような構成を採用すると、スイッチ取付溝に固定する位置検出スイッチの姿勢が安定せず、位置検出スイッチの感度が低下する可能性もあり、しかも、上記固定用ねじのねじ頭の曲面をスイッチ取付溝の開口の口縁の内側肩部に押し付けて固定する場合には、それによっても位置検出スイッチの取付姿勢を安定化することができず、スイッチ取付溝に対する固定自体も不安定になって、必ずしも所定の位置に強固に固定することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6868771号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的課題は、流体圧機器におけるボディの外表面に開口するスイッチ取付溝に取り付ける位置検出スイッチを、該開口を通して嵌入できるようにし、しかもスイッチ取付溝内で位置検出スイッチが回転したりすることなく、その取付姿勢を安定化した状態で取り付け可能にした位置検出スイッチ取付機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明によれば、流体圧機器におけるボディの外表面に長手方向に向けて形成された、位置検出スイッチを嵌装するためのスイッチ溝とそれを上記外表面に開らかせる該スイッチ溝より幅狭の開口とを有するスイッチ取付溝に、該開口を通して挿入した位置検出スイッチを固定する位置検出スイッチ取付機構であって、上記位置検出スイッチが、上記スイッチ取付溝にその開口を通して嵌入できる幅を有すると共に、長手方向の端部に、上記スイッチ取付溝への取付時に上記開口内に嵌合する固定壁と、該固定壁下のスイッチ溝内に下記弾性体ブッシュ及びクランプナットの収容空間を有するものとして構成され、上記弾性体ブッシュ及びクランプナットは、上記スイッチ溝における開口を通して挿入可能な形態を有し、上記弾性体ブッシュは、弾性体により形成されてスイッチ溝内において上記固定壁とクランプナットとの間に配置され、固定壁上からクランプナットに螺挿する取付ねじで該固定壁とクランプナットとの間において締め付けられることにより、上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出変形し、上記スイッチ溝の内側壁に圧接係止する膨出変形部を有していることを特徴とする流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構が提供される。
【0008】
本発明に係る上記位置検出スイッチ取付機構の好ましい実施形態においては、上記弾性体ブッシュが、ゴム弾性を有する高分子有機材料により構成され、中央に設けた上記取付ねじの挿通孔の両側に上記膨出変形部を備えているものとして構成され、この場合に、上記クランプナットが、上記弾性体ブッシュにおけるスイッチ取付溝の長手方向の両端側に当接して、同方向への弾性体ブッシュの変形を抑制する凸壁を有しているものとするのが望まれる。
【0009】
本発明に係る上記位置検出スイッチ取付機構の他の好ましい実施形態においては、上記弾性体ブッシュが、弾性変形する帯状の弾性金属板の枠状体により構成され、該枠状体が、上記位置検出スイッチの固定壁に押圧される壁面と、上記クランプナット側の壁面との間に、取付ねじによる上記両壁面間の締め付けにより上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出する膨出変形部を連設したものとして構成される。
【0010】
また、上記位置検出スイッチ取付機構の他の好ましい実施形態においては、上記弾性体ブッシュが、上記位置検出スイッチの固定時にその固定壁下の収容空間に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝の開口を通して弾性変形することなく、またはその弾性により幅方向に圧縮変形して挿入可能に形成される。
【発明の効果】
【0011】
以上に詳述した本発明の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構によれば、流体圧機器におけるボディの外表面に開口するスイッチ取付溝に取り付ける位置検出スイッチを、該開口を通して嵌入できるようにし、しかもスイッチ取付溝内で位置検出スイッチが回転したりすることなく、その取付姿勢を安定化した状態で取り付け可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第1実施例における取付ねじ、位置検出スイッチ、弾性体ブッシュ及びクランプナットの分離状態の正面図である。
【図2】上記第1実施例における弾性体ブッシュの斜視図である。
【図3】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定する準備状態を断面によって示す正面図である。
【図4】図2の状態における位置検出スイッチの端部の側断面図である。
【図5】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定した状態を断面によって示す正面図である。
【図6】図4の状態における位置検出スイッチの端部の側断面図である。
【図7】上記位置検出スイッチを流体圧シリンダに取り付ける状態を示す斜視説明図である。
【図8】本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第2実施例における取付ねじ、位置検出スイッチ、弾性体ブッシュ及びクランプナットの分離状態の正面図である。
【図9】上記第2実施例における弾性体ブッシュの斜視図である。
【図10】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定する準備状態を断面によって示す正面図である。
【図11】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定した状態を断面によって示す正面図である。
【図12】図10の状態における位置検出スイッチの端部の側断面図である。
【図13】上記位置検出スイッチを流体圧シリンダに取り付ける状態を示す斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜図7は、本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第1実施例を示すもので、この第1実施例では、流体圧機器の一例としてのピストンロッド3を駆動する流体圧シリンダ1を例示している(図7)が、それに限るものではなく、例えば、弁ボディ内において摺動する弁部材を備えたバルブであっても差し支えない。
本発明に係る位置検出スイッチ取付機構を適用する流体圧シリンダ1は、そのボディ2の外表面に長手方向に向けて形成された従来から周知のスイッチ取付溝5を備えるものである。このスイッチ取付溝5は、図3,5等に明示するように、断面円形のスイッチ溝6とそれを上記外表面に開らかせる該スイッチ溝6の径より幅狭の開口7とを有するものであるが、上記スイッチ溝6は必ずしも断面円形である必要はない。
【0014】
上記スイッチ取付溝5に固定する位置検出スイッチ10は、図3、図5及び図7からわかるように、該スイッチ取付溝5の開口7を通して嵌入できるようにするため、該開口7に内接できるような幅を有するものであり、そのため、図7に示すように、流体圧シリンダ1のボディ2に設けたスイッチ取付溝5の両端は、該ボディ2の両端に取り付けたヘッドカバー2A及びロッドカバー2Bによって閉鎖されていても差し支えない。また、図5に示すように、スイッチ取付溝5に挿入された位置検出スイッチ10は、下面の部分円筒面12がスイッチ溝6の底部と接触すると共に上部両側面11がスイッチ取付溝5の開口7と接触し、これらの接触部分で位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5に対して摺動させることができるものである。
【0015】
また、上記位置検出スイッチ10は、図4、図6及び図7に示すように、その長手方向の一端上部から、上記スイッチ取付溝5への取付時に上記開口7に嵌合する固定壁14を該開口7に沿う方向に延設し、該固定壁14の下部のスイッチ溝6内に、以下に説明する弾性体ブッシュ20及びクランプナット30の収容空間17を形成するように構成している。そして、上記固定壁14の中央に、上記弾性体ブッシュ20及びクランプナット30を締め付ける取付ねじ18を挿入するための挿通孔15が設けられている。
上記位置検出スイッチ10の検出部は、流体圧シリンダ1のピストン等に設けた永久磁石の接近を検出して信号を出力する磁気センサとして構成され、その出力がリード線16を通して外部に伝達されるものである。
【0016】
上記スイッチ取付溝5にその開口7を通してその上方から位置検出スイッチ10を嵌入できることは上述したが、この位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5内に固定するため、上記弾性体ブッシュ20及びクランプナット30も、スイッチ溝6に開口7を通して上方から嵌入可能な形態に形成している。但し、上記弾性体ブッシュ20は、その弾性により変形させて嵌入させるものとしている。
【0017】
上記弾性体ブッシュ20は、そのブッシュ本体21がゴム弾性を有する高分子有機材料により構成され、該ブッシュ本体21が、上記固定壁14の下方のスイッチ溝6内において、該固定壁14とクランプナット30との間に配置され、中央に設けた上記取付ねじ18の挿通孔22の両側に、固定壁14上からクランプナット30に螺挿する取付ねじ18で締め付けられることにより上記スイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形し、該内側壁に圧接係止する膨出変形部23を有するものである。この弾性体ブッシュ20は、位置検出スイッチ10の固定時に際し、それを単独でスイッチ取付溝5に嵌入する場合でも、位置検出スイッチ10の固定壁14下の収容空間17に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝5の開口7を通して弾性変形することなく挿入でき、あるいは、該開口7と接触することにより圧縮変形して挿入可能に形成したものである。
【0018】
また、上記クランプナット30は、上記スイッチ溝6の収容空間17内において、位置検出スイッチ10の固定壁14との間に弾性体ブッシュ20を締め付けるためのもので、弾性体ブッシュ20の中央の挿通孔22の位置に対応させた取付ねじ18のねじ孔31を有し、位置検出スイッチ10の固定時にその固定壁14下の収容空間17に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝5の開口7を通して挿入できるように、該姿勢での幅を上記開口7の幅より小さく形成している(図3及び図4参照)。しかしながら、スイッチ溝6への挿入の操作が不便であっても差し支えなければ、傾斜させて挿入可能にするなどの上記開口7よりも幅広の構成を採用することができる。更に、上記クランプナット30は、ブッシュ本体21におけるスイッチ取付溝5の長手方向の両端側に当接して、同方向へのブッシュ本体21の弾性的変形を抑制する凸壁32を、上記長手方向の両端側の折曲により形成している。
【0019】
上記位置検出スイッチ取付機構において、位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5に取り付けるに際しては、種々の手順をとることができるが、例えば、まず、図1に示す取付ねじ18を、位置検出スイッチ10の固定壁14の挿通孔15及び弾性体ブッシュ20の挿通孔22を通して、クランプナット30に仮螺挿することにより、図3及び図4に示すような弾性体ブッシュ20をクランプナット30で締め付けない状態に保持し、この状態で、位置検出スイッチ10、弾性体ブッシュ20及びクランプナット30の全体を、該弾性体ブッシュ20を弾性変形させながらスイッチ取付溝5に押入したうえで、取付ねじ18をクランプナット30に締め付けることにより、図5に示すように、弾性体ブッシュ20の上記膨出変形部23をスイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形させて、該内側壁に圧接係止させることができる。
【0020】
また、位置検出スイッチ10と弾性体ブッシュ20及びクランプナット30とを個別的にスイッチ取付溝5に嵌入したうえで、上記弾性体ブッシュ20及びクランプナット30を位置検出スイッチ10の固定壁14の下方の収容空間17内に収容し、その状態で、取付ねじ18を、位置検出スイッチ10における固定壁14の挿通孔15から弾性体ブッシュ20の挿通孔22を通してクランプナット30に螺挿することによっても、弾性体ブッシュ20の膨出変形部23をスイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形させ、該内側壁に圧接係止させることができる。
【0021】
上述したいずれの手順で位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5に取り付けるにしても、クランプナット30に上記凸壁32を設けておくことにより、該凸壁32が弾性体ブッシュ20のスイッチ取付溝5の長手方向の両端側に当接して、同方向への弾性体ブッシュ20の弾性的変形を抑制するので、膨出変形部23のスイッチ溝6の内側壁方向への膨出変形が助長される。
【0022】
図8〜図13は、本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第2実施例を示している。この第2実施例は、弾性体ブッシュ20が、以下に説明するように、弾性変形する帯状の弾性金属板の枠状体25により構成され、また、クランプナット35が、第1実施例のクランプナット30のように凸壁32を有していない点で、第1実施例と相違するだけであって、その他の構成及び作用は第1実施例の場合と変わるところがない。そのため、図中で第1実施例と共通する部分については、第1実施例と同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
【0023】
弾性金属板の枠状体25により構成した上記弾性体ブッシュ20について具体的に説明すると、図9に示すように、該枠状体25は、位置検出スイッチ10の固定壁14に押圧される壁面26と、上記クランプナット30側の壁面27との間に、取付ねじ18による上記両壁面26,27間の締め付けにより上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出する膨出変形部29が連設され、上記壁面26及び壁面27に、この弾性体ブッシュ20を位置検出スイッチ10の固定壁14とクランプナット30との間で締め付ける取付ねじ18の挿通孔28を設けたものとして構成している。
【0024】
なお、上記枠状体25は、両壁面26,27の両端を膨出変形部29の形成壁で連結することにより環状にしたものとして図示しているが、例えば両側の膨出変形部29の形成壁にそれぞれ壁面27を連接し、それらの壁面27を重ねてクランプナット30に当接させるなど、非環状に形成することもできる。また、該枠状体25をクランプナット30と一体にしたものとして構成することもできる。
【符号の説明】
【0025】
5 スイッチ取付溝
6 スイッチ溝
7 開口
10 位置検出スイッチ
14 固定壁
17 収容空間
18 取付ねじ
20 弾性体ブッシュ
25 枠状体
30 クランプナット
23,29 膨出変形部
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、流体圧シリンダ等の流体圧機器におけるピストン等の移動体の位置検出を行うための位置検出スイッチ取付機構として、それらの流体圧機器におけるボディの外表面に長手方向のスイッチ取付溝を設け、このスイッチ取付溝に、上記ピストンに付設した永久磁石の接近を検出する磁気センサを内設した位置検出スイッチを、該スイッチ取付溝に沿って移動可能かつ任意の位置に固定可能に取り付けるようにし、その取り付けに際して、上記位置検出スイッチを、流体圧機器におけるボディの外表面に開口するスイッチ取付溝に対し、該開口を通して嵌入できるようにしたものが開示されている。
【0003】
即ち、上記位置検出スイッチ取付機構では、位置検出スイッチの断面形状を楕円形として、その短径側の寸法をスイッチ取付溝の狹窄した開口幅より小さくし、長径側の寸法をスイッチ取付溝の開口幅より大きくすることにより、該スイッチ取付溝の開口にその短径側を通して嵌入したうえで溝内で90°回転させ、該溝内において、上記短径側に螺挿している固定用ねじにおける上記スイッチ取付溝の開口幅より大きいねじ頭を、該固定用ねじのねじ戻しにより上記開口の口縁の内側肩部に押し付け、それによって位置検出スイッチをスイッチ取付溝に固定するようにしている。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示の位置検出スイッチ取付機構のように、位置検出スイッチがスイッチ取付溝内において回転するような構成を採用すると、スイッチ取付溝に固定する位置検出スイッチの姿勢が安定せず、位置検出スイッチの感度が低下する可能性もあり、しかも、上記固定用ねじのねじ頭の曲面をスイッチ取付溝の開口の口縁の内側肩部に押し付けて固定する場合には、それによっても位置検出スイッチの取付姿勢を安定化することができず、スイッチ取付溝に対する固定自体も不安定になって、必ずしも所定の位置に強固に固定することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6868771号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的課題は、流体圧機器におけるボディの外表面に開口するスイッチ取付溝に取り付ける位置検出スイッチを、該開口を通して嵌入できるようにし、しかもスイッチ取付溝内で位置検出スイッチが回転したりすることなく、その取付姿勢を安定化した状態で取り付け可能にした位置検出スイッチ取付機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明によれば、流体圧機器におけるボディの外表面に長手方向に向けて形成された、位置検出スイッチを嵌装するためのスイッチ溝とそれを上記外表面に開らかせる該スイッチ溝より幅狭の開口とを有するスイッチ取付溝に、該開口を通して挿入した位置検出スイッチを固定する位置検出スイッチ取付機構であって、上記位置検出スイッチが、上記スイッチ取付溝にその開口を通して嵌入できる幅を有すると共に、長手方向の端部に、上記スイッチ取付溝への取付時に上記開口内に嵌合する固定壁と、該固定壁下のスイッチ溝内に下記弾性体ブッシュ及びクランプナットの収容空間を有するものとして構成され、上記弾性体ブッシュ及びクランプナットは、上記スイッチ溝における開口を通して挿入可能な形態を有し、上記弾性体ブッシュは、弾性体により形成されてスイッチ溝内において上記固定壁とクランプナットとの間に配置され、固定壁上からクランプナットに螺挿する取付ねじで該固定壁とクランプナットとの間において締め付けられることにより、上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出変形し、上記スイッチ溝の内側壁に圧接係止する膨出変形部を有していることを特徴とする流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構が提供される。
【0008】
本発明に係る上記位置検出スイッチ取付機構の好ましい実施形態においては、上記弾性体ブッシュが、ゴム弾性を有する高分子有機材料により構成され、中央に設けた上記取付ねじの挿通孔の両側に上記膨出変形部を備えているものとして構成され、この場合に、上記クランプナットが、上記弾性体ブッシュにおけるスイッチ取付溝の長手方向の両端側に当接して、同方向への弾性体ブッシュの変形を抑制する凸壁を有しているものとするのが望まれる。
【0009】
本発明に係る上記位置検出スイッチ取付機構の他の好ましい実施形態においては、上記弾性体ブッシュが、弾性変形する帯状の弾性金属板の枠状体により構成され、該枠状体が、上記位置検出スイッチの固定壁に押圧される壁面と、上記クランプナット側の壁面との間に、取付ねじによる上記両壁面間の締め付けにより上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出する膨出変形部を連設したものとして構成される。
【0010】
また、上記位置検出スイッチ取付機構の他の好ましい実施形態においては、上記弾性体ブッシュが、上記位置検出スイッチの固定時にその固定壁下の収容空間に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝の開口を通して弾性変形することなく、またはその弾性により幅方向に圧縮変形して挿入可能に形成される。
【発明の効果】
【0011】
以上に詳述した本発明の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構によれば、流体圧機器におけるボディの外表面に開口するスイッチ取付溝に取り付ける位置検出スイッチを、該開口を通して嵌入できるようにし、しかもスイッチ取付溝内で位置検出スイッチが回転したりすることなく、その取付姿勢を安定化した状態で取り付け可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第1実施例における取付ねじ、位置検出スイッチ、弾性体ブッシュ及びクランプナットの分離状態の正面図である。
【図2】上記第1実施例における弾性体ブッシュの斜視図である。
【図3】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定する準備状態を断面によって示す正面図である。
【図4】図2の状態における位置検出スイッチの端部の側断面図である。
【図5】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定した状態を断面によって示す正面図である。
【図6】図4の状態における位置検出スイッチの端部の側断面図である。
【図7】上記位置検出スイッチを流体圧シリンダに取り付ける状態を示す斜視説明図である。
【図8】本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第2実施例における取付ねじ、位置検出スイッチ、弾性体ブッシュ及びクランプナットの分離状態の正面図である。
【図9】上記第2実施例における弾性体ブッシュの斜視図である。
【図10】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定する準備状態を断面によって示す正面図である。
【図11】上記位置検出スイッチをスイッチ取付溝に挿入して固定した状態を断面によって示す正面図である。
【図12】図10の状態における位置検出スイッチの端部の側断面図である。
【図13】上記位置検出スイッチを流体圧シリンダに取り付ける状態を示す斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜図7は、本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第1実施例を示すもので、この第1実施例では、流体圧機器の一例としてのピストンロッド3を駆動する流体圧シリンダ1を例示している(図7)が、それに限るものではなく、例えば、弁ボディ内において摺動する弁部材を備えたバルブであっても差し支えない。
本発明に係る位置検出スイッチ取付機構を適用する流体圧シリンダ1は、そのボディ2の外表面に長手方向に向けて形成された従来から周知のスイッチ取付溝5を備えるものである。このスイッチ取付溝5は、図3,5等に明示するように、断面円形のスイッチ溝6とそれを上記外表面に開らかせる該スイッチ溝6の径より幅狭の開口7とを有するものであるが、上記スイッチ溝6は必ずしも断面円形である必要はない。
【0014】
上記スイッチ取付溝5に固定する位置検出スイッチ10は、図3、図5及び図7からわかるように、該スイッチ取付溝5の開口7を通して嵌入できるようにするため、該開口7に内接できるような幅を有するものであり、そのため、図7に示すように、流体圧シリンダ1のボディ2に設けたスイッチ取付溝5の両端は、該ボディ2の両端に取り付けたヘッドカバー2A及びロッドカバー2Bによって閉鎖されていても差し支えない。また、図5に示すように、スイッチ取付溝5に挿入された位置検出スイッチ10は、下面の部分円筒面12がスイッチ溝6の底部と接触すると共に上部両側面11がスイッチ取付溝5の開口7と接触し、これらの接触部分で位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5に対して摺動させることができるものである。
【0015】
また、上記位置検出スイッチ10は、図4、図6及び図7に示すように、その長手方向の一端上部から、上記スイッチ取付溝5への取付時に上記開口7に嵌合する固定壁14を該開口7に沿う方向に延設し、該固定壁14の下部のスイッチ溝6内に、以下に説明する弾性体ブッシュ20及びクランプナット30の収容空間17を形成するように構成している。そして、上記固定壁14の中央に、上記弾性体ブッシュ20及びクランプナット30を締め付ける取付ねじ18を挿入するための挿通孔15が設けられている。
上記位置検出スイッチ10の検出部は、流体圧シリンダ1のピストン等に設けた永久磁石の接近を検出して信号を出力する磁気センサとして構成され、その出力がリード線16を通して外部に伝達されるものである。
【0016】
上記スイッチ取付溝5にその開口7を通してその上方から位置検出スイッチ10を嵌入できることは上述したが、この位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5内に固定するため、上記弾性体ブッシュ20及びクランプナット30も、スイッチ溝6に開口7を通して上方から嵌入可能な形態に形成している。但し、上記弾性体ブッシュ20は、その弾性により変形させて嵌入させるものとしている。
【0017】
上記弾性体ブッシュ20は、そのブッシュ本体21がゴム弾性を有する高分子有機材料により構成され、該ブッシュ本体21が、上記固定壁14の下方のスイッチ溝6内において、該固定壁14とクランプナット30との間に配置され、中央に設けた上記取付ねじ18の挿通孔22の両側に、固定壁14上からクランプナット30に螺挿する取付ねじ18で締め付けられることにより上記スイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形し、該内側壁に圧接係止する膨出変形部23を有するものである。この弾性体ブッシュ20は、位置検出スイッチ10の固定時に際し、それを単独でスイッチ取付溝5に嵌入する場合でも、位置検出スイッチ10の固定壁14下の収容空間17に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝5の開口7を通して弾性変形することなく挿入でき、あるいは、該開口7と接触することにより圧縮変形して挿入可能に形成したものである。
【0018】
また、上記クランプナット30は、上記スイッチ溝6の収容空間17内において、位置検出スイッチ10の固定壁14との間に弾性体ブッシュ20を締め付けるためのもので、弾性体ブッシュ20の中央の挿通孔22の位置に対応させた取付ねじ18のねじ孔31を有し、位置検出スイッチ10の固定時にその固定壁14下の収容空間17に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝5の開口7を通して挿入できるように、該姿勢での幅を上記開口7の幅より小さく形成している(図3及び図4参照)。しかしながら、スイッチ溝6への挿入の操作が不便であっても差し支えなければ、傾斜させて挿入可能にするなどの上記開口7よりも幅広の構成を採用することができる。更に、上記クランプナット30は、ブッシュ本体21におけるスイッチ取付溝5の長手方向の両端側に当接して、同方向へのブッシュ本体21の弾性的変形を抑制する凸壁32を、上記長手方向の両端側の折曲により形成している。
【0019】
上記位置検出スイッチ取付機構において、位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5に取り付けるに際しては、種々の手順をとることができるが、例えば、まず、図1に示す取付ねじ18を、位置検出スイッチ10の固定壁14の挿通孔15及び弾性体ブッシュ20の挿通孔22を通して、クランプナット30に仮螺挿することにより、図3及び図4に示すような弾性体ブッシュ20をクランプナット30で締め付けない状態に保持し、この状態で、位置検出スイッチ10、弾性体ブッシュ20及びクランプナット30の全体を、該弾性体ブッシュ20を弾性変形させながらスイッチ取付溝5に押入したうえで、取付ねじ18をクランプナット30に締め付けることにより、図5に示すように、弾性体ブッシュ20の上記膨出変形部23をスイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形させて、該内側壁に圧接係止させることができる。
【0020】
また、位置検出スイッチ10と弾性体ブッシュ20及びクランプナット30とを個別的にスイッチ取付溝5に嵌入したうえで、上記弾性体ブッシュ20及びクランプナット30を位置検出スイッチ10の固定壁14の下方の収容空間17内に収容し、その状態で、取付ねじ18を、位置検出スイッチ10における固定壁14の挿通孔15から弾性体ブッシュ20の挿通孔22を通してクランプナット30に螺挿することによっても、弾性体ブッシュ20の膨出変形部23をスイッチ溝6の内側壁方向に膨出変形させ、該内側壁に圧接係止させることができる。
【0021】
上述したいずれの手順で位置検出スイッチ10をスイッチ取付溝5に取り付けるにしても、クランプナット30に上記凸壁32を設けておくことにより、該凸壁32が弾性体ブッシュ20のスイッチ取付溝5の長手方向の両端側に当接して、同方向への弾性体ブッシュ20の弾性的変形を抑制するので、膨出変形部23のスイッチ溝6の内側壁方向への膨出変形が助長される。
【0022】
図8〜図13は、本発明に係る位置検出スイッチ取付機構の第2実施例を示している。この第2実施例は、弾性体ブッシュ20が、以下に説明するように、弾性変形する帯状の弾性金属板の枠状体25により構成され、また、クランプナット35が、第1実施例のクランプナット30のように凸壁32を有していない点で、第1実施例と相違するだけであって、その他の構成及び作用は第1実施例の場合と変わるところがない。そのため、図中で第1実施例と共通する部分については、第1実施例と同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
【0023】
弾性金属板の枠状体25により構成した上記弾性体ブッシュ20について具体的に説明すると、図9に示すように、該枠状体25は、位置検出スイッチ10の固定壁14に押圧される壁面26と、上記クランプナット30側の壁面27との間に、取付ねじ18による上記両壁面26,27間の締め付けにより上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出する膨出変形部29が連設され、上記壁面26及び壁面27に、この弾性体ブッシュ20を位置検出スイッチ10の固定壁14とクランプナット30との間で締め付ける取付ねじ18の挿通孔28を設けたものとして構成している。
【0024】
なお、上記枠状体25は、両壁面26,27の両端を膨出変形部29の形成壁で連結することにより環状にしたものとして図示しているが、例えば両側の膨出変形部29の形成壁にそれぞれ壁面27を連接し、それらの壁面27を重ねてクランプナット30に当接させるなど、非環状に形成することもできる。また、該枠状体25をクランプナット30と一体にしたものとして構成することもできる。
【符号の説明】
【0025】
5 スイッチ取付溝
6 スイッチ溝
7 開口
10 位置検出スイッチ
14 固定壁
17 収容空間
18 取付ねじ
20 弾性体ブッシュ
25 枠状体
30 クランプナット
23,29 膨出変形部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体圧機器におけるボディの外表面に長手方向に向けて形成された、位置検出スイッチを嵌装するためのスイッチ溝とそれを上記外表面に開らかせる該スイッチ溝より幅狭の開口とを有するスイッチ取付溝に、該開口を通して挿入した位置検出スイッチを固定する位置検出スイッチ取付機構であって、
上記位置検出スイッチが、上記スイッチ取付溝にその開口を通して嵌入できる幅を有すると共に、長手方向の端部に、上記スイッチ取付溝への取付時に上記開口内に嵌合する固定壁と、該固定壁下のスイッチ溝内に下記弾性体ブッシュ及びクランプナットの収容空間を有するものとして構成され、
上記弾性体ブッシュ及びクランプナットは、上記スイッチ溝における開口を通して挿入可能な形態を有し、
上記弾性体ブッシュは、弾性体により形成されてスイッチ溝内において上記固定壁とクランプナットとの間に配置され、固定壁上からクランプナットに螺挿する取付ねじで該固定壁とクランプナットとの間において締め付けられることにより、上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出変形し、上記スイッチ溝の内側壁に圧接係止する膨出変形部を有している、
ことを特徴とする流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項2】
上記弾性体ブッシュが、ゴム弾性を有する高分子有機材料により構成され、中央に設けた上記取付ねじの挿通孔の両側に上記膨出変形部を備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項3】
上記クランプナットが、上記弾性体ブッシュにおけるスイッチ取付溝の長手方向の両端側に当接して、同方向への弾性体ブッシュの変形を抑制する凸壁を有している、
ことを特徴とする請求項2記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項4】
上記弾性体ブッシュが、弾性変形する帯状の弾性金属板の枠状体により構成され、該枠状体が、上記位置検出スイッチの固定壁に押圧される壁面と、上記クランプナット側の壁面との間に、取付ねじによる上記両壁面間の締め付けにより上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出する膨出変形部が連設されている、
ことを特徴とする請求項1記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項5】
上記弾性体ブッシュが、上記位置検出スイッチの固定時にその固定壁下の収容空間に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝の開口を通して弾性変形することなく、またはその弾性により幅方向に圧縮変形して挿入可能に形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項1】
流体圧機器におけるボディの外表面に長手方向に向けて形成された、位置検出スイッチを嵌装するためのスイッチ溝とそれを上記外表面に開らかせる該スイッチ溝より幅狭の開口とを有するスイッチ取付溝に、該開口を通して挿入した位置検出スイッチを固定する位置検出スイッチ取付機構であって、
上記位置検出スイッチが、上記スイッチ取付溝にその開口を通して嵌入できる幅を有すると共に、長手方向の端部に、上記スイッチ取付溝への取付時に上記開口内に嵌合する固定壁と、該固定壁下のスイッチ溝内に下記弾性体ブッシュ及びクランプナットの収容空間を有するものとして構成され、
上記弾性体ブッシュ及びクランプナットは、上記スイッチ溝における開口を通して挿入可能な形態を有し、
上記弾性体ブッシュは、弾性体により形成されてスイッチ溝内において上記固定壁とクランプナットとの間に配置され、固定壁上からクランプナットに螺挿する取付ねじで該固定壁とクランプナットとの間において締め付けられることにより、上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出変形し、上記スイッチ溝の内側壁に圧接係止する膨出変形部を有している、
ことを特徴とする流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項2】
上記弾性体ブッシュが、ゴム弾性を有する高分子有機材料により構成され、中央に設けた上記取付ねじの挿通孔の両側に上記膨出変形部を備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項3】
上記クランプナットが、上記弾性体ブッシュにおけるスイッチ取付溝の長手方向の両端側に当接して、同方向への弾性体ブッシュの変形を抑制する凸壁を有している、
ことを特徴とする請求項2記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項4】
上記弾性体ブッシュが、弾性変形する帯状の弾性金属板の枠状体により構成され、該枠状体が、上記位置検出スイッチの固定壁に押圧される壁面と、上記クランプナット側の壁面との間に、取付ねじによる上記両壁面間の締め付けにより上記スイッチ溝の内側壁方向に膨出する膨出変形部が連設されている、
ことを特徴とする請求項1記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【請求項5】
上記弾性体ブッシュが、上記位置検出スイッチの固定時にその固定壁下の収容空間に収容される姿勢のままで、スイッチ取付溝の開口を通して弾性変形することなく、またはその弾性により幅方向に圧縮変形して挿入可能に形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の流体圧機器における位置検出スイッチ取付機構。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−242956(P2010−242956A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−95719(P2009−95719)
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000102511)SMC株式会社 (344)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000102511)SMC株式会社 (344)
【Fターム(参考)】
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