説明

流水粉砕式マイクロバブル発生装置

【課題】 本発明品は、流体の流圧が弱いと稼働出来ない、圧力が低いときは2流水取入口から入った流体が4回転羽根や5気泡粉砕羽根6気泡粉砕ブラシの構造物が早く回転出来ない時はマイクロバブルが発生しない、海の場合干潮満潮時で汐止まりの様に停滞した状況では稼動しない。
【解決手段】通常の水道の流水ならば作動する。
流水圧力が不足する時は、2流水取入口を広くして流量の増加をさせて対応する、それでも稼動しなければ通常のマイクロバブル装置のように加圧ポンプを使用する。
海や河口付近の場合は、干潮満潮時の潮止まりでも必ず動き出すので自然環境下での対応が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロバブル(微細気泡)をポンプ等の動力を使用しなくても、マイクロバブルを発生させる装置に関する物である。
【背景技術】
【0002】
現在のマイクロバブル(微細気泡)の発生方法は、ほとんどがポンプ等で加圧した液体(水等)と不圧導入した空気を狭路に通過させて微細気泡を発生させる方法や、エアーレターの様に水流部に空気を導入し負圧で混合して微細気泡を発生する方法である。
上記の場合、液体中のゴミ等の浮遊物に対して狭路を通過させるために前処理として濾過が必要となる、濾過が無いと狭路部に異物が堆積する可能性が高い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、基本的にポンプ等の動力を使わなくてもマイクロバブル(微細気泡)を発生させる。
汚れた液体でも通過する構造にし、対象物の洗浄と、液体の撹拌による浮遊物(ゴミ、水中微生物等の目的物)の分離及び、気泡付着による当該異物を浮上させる事を目的とする。工業的分野で一定の粒子を気泡の浮上効果による分離をする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、流体を取入口より導入し、その流圧で内部構造の水車状の4回転羽根とそれに接続された5気泡粉砕羽根及び6気泡粉砕ブラシの一体となる物を回転させて、空気を負圧導入する事により空気と流体の混合した物が7気泡流水噴出口より噴出させる、その後に5気泡粉砕羽根6気泡粉砕ブラシに激突させる事で、空気を細切れに粉砕してマイクロバブルを発生させる構造である為、狭路の部分がない構造にしてある。
発生させたマイクロバブルを含む液体が9微細気泡流水排出口から外部の液体中に放出することで流体による撹拌が起る事で、流体導入個所も対流による攪拌が起こりマイクロバブルの影響を及ぼす。
撹拌された流体中の浮遊物(ゴミ、水中微生物等の目的物)にマイクロバブル(微細気泡)が付着すると気泡に引き上げられて浮上する。
気泡で浮上させられた浮遊物は、流体の流れにより、集まるので必要なときは回収する。回収が不要なら廃棄する。
【発明の効果】
【0005】
本発明のマイクロバブル発生装置は、例えば、食器を洗う時は洗剤と水で洗うが、蛇口に取付けた本発明のマイクロバブルを使用すれば、より少ない洗剤で奇麗に洗う事が出来る、微細な気泡が汚れに付着して空気の浮上力で汚れと一緒に浮上分離する特性がある。
【0006】
図2、浄水器に取付ける事も可能であり、家庭でも簡単に水道の蛇口等に取付けが出来る。風呂に対応も可能であり入浴時の洗浄効果及びマイクロバブルの効果で風呂の配管部の洗浄もある程度の効果がある、ただし、風呂の機能等で対応出来ない機種もある。
【0007】
マイクロバブルの洗浄効果は微細な空気の泡が汚れに付いて浮き上がる事を応用しているので、各分野での利用が安易に出来る、本発明では自然エネルギーの流水での活用も可能である為に応用範囲は広い。
マイクロバブルは微細な空気の集合であり、エアーレターとしても利用可能である。
【0008】
流体の圧力が高ければ9微細気泡流水排出口にホースを付けて、先端をノズル形状にすれば加圧洗浄ができる。
【0009】
産業分野では、粒子の大きさを分類する時に、液体に空気を混入が可能なら本発明品の効果で軽い物は浮上するので分類が可能になるものがある、ただし、数回の同工程を行う事で目的に合うのではないか。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
形状は、処理対象の目的に合った流体導入部、例えば水道ではホースや蛇口で接続する様な形状、河川、海ならば流体導入部を広く取り漏斗状の形状にする。導入した流体の流圧で稼働させる為、水車状の回転運動をする物とその延長部に設置された羽根状の気泡を切る刃形状の物及びブラシ形状で気泡をより細かくする物が一体となった構造物として回転させることで空気を外部負圧導入する、狭い個所を通らなくても微細気泡を発生出来る。
【0011】
構造物の途中に負圧による空気導入部を一つ及び数個設置し空気を吸わせる。
本体内に液体と空気が混入された状態を羽根状の刃及びブラシ形状の物で粉砕して放出する。
【0012】
本発明品は、汚染された環境での使用をも想定している為、分解整備が出来る構造であり洗浄、部品交換が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0013】
流水中の浮遊物を撹拌、洗浄、浮上させることが出来る、適度な流水が有れば稼動するため、応用範囲が広い、河川、海等の汚染物質への利用も可能、必要があれば浮遊物の回収を行えばよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 流水粉砕式マイクロバブル発生装置を示した説明図である。
【図2】 本発明品を家庭用浄水器に設置した概略図。
【図3】 本発明品を河川、海等で設置した概略図。
【符号の説明】
【0015】
1 装置本体
2 流水取入口
3 回転体の軸
4 回転羽根
5 気泡粉砕羽根
6 気泡粉砕ブラシ
7 気泡流水噴出口
8 外部空気取入口
9 微細気泡流水排出口
10 回転体の軸受

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ等の装置なしでも流水圧で作動する。
流体の温度については構成素材による対応が出来る。
水道の蛇口やシャワーに取付けが出来る構造である。
又、水道に限らず、その配管等の部分に取付けて使用が可能であり、浄水器及び浄水装置等にも一体構造や外付構造で取付けられる図2。
使用目的により4回転羽根5気泡粉砕羽根6気泡粉砕ブラシ等の形状及び傾斜角及び各枚数を変更することにより河川、海等の自然環境でも動力ポンプ等の装置がなくても作動可能な流水が有れば稼動する図3、動力ポンプ等の使用は当然可能である。
本体構造において狭所を最小限にしているため各構造物より小さ目な浮遊物は通過する。
【請求項2】
構成素材は使用環境により金属、プラスチック等を基本とする、1装置本体2流水取入口、3回転体の軸4回転羽根5気泡粉砕羽根6気泡粉砕ブラシ7気泡流水噴出口8外部空気取入口9微細気泡流水排出口10回転体の軸受を一体にした構造物で形成される、5気泡粉砕羽根6気泡粉砕ブラシは両方を備える物と、いずれか一つの物を備える物がある、この装置はメンテナンスが可能な構造にしてあり、パーツ洗浄、パーツ交換が可能である。
8外部空気取入口には空気を導入するホースを取付けられる、河川、海等の使用等8外部空気取入口が流体中になる時には、空気を導入するためのホースを付ける。
分解方法は3回転体の軸を中心に1装置本体を左右に分ける方法および10回転体の軸受付近から上下方向に一箇所または数箇所に分ける構造のいずれかである。
2流水取入口9微細気泡流水排出口の形状は使用目的に合わせて変更するので別の配管及び装置等に接続する事も出来る。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−23014(P2010−23014A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−210144(P2008−210144)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【出願人】(508249664)
【Fターム(参考)】