説明

流路切換えバルブ、それを用いた高速液体クロマトグラフ及び分析方法

【課題】 流路の切換え時に圧力変化によるショックが生じないようにできる流路切換えバルブを提供する。
【解決手段】 (A)ロータ溝1cは、分析用送液ポンプ11と分析カラム13を接続させる流路となる(濃縮工程)。(B)流路切換えバルブ1のロータは時計方向に30°回転して、ロータ溝1cは分析用送液ポンプ11、分析カラム13及びトラップカラム5を接続する。トラップカラム5内の圧力は分析カラム13内の圧力と同圧力になるまで上昇して安定し、両カラム5,13間の圧力差は相殺される(高圧化工程)。(C)両カラム5,13間の圧力が充分安定した後、ロータをさらに30°回転させる事により、トラップカラム5は分析カラム13とシリアルにつながり、サンプルの分析が行われる(溶出工程及び検出工程)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンプル中の各種化合物の分離分析を行なう高速液体クロマトグラフ及びその分析方法と、それに用いる流路切換えバルブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ライフサイエンス分野でタンパクやペプチドなどの構造を決定するのに用いられる質量分析計において、その感度を最適化するために、その前駆段階となるHPLC(高速液体クロマトグラフ)では流量の極低流量化が求められている。
【0003】
通常、一般の分析で用いられるHPLCでは、内径4.6mm前後のカラムに1mL/分程度の移動相を送液して分析するのが一般的であるが、質量分析計では内径0.3mm前後のカラムに5μL/分程度の流量を送液するミクロHPLCが一般的になりつつあり、さらには、内径0.075mmのカラムに200nL/分程度の移動相を送液するナノHPLCが商品化されている。
【0004】
こういった極低流量HPLCを用いて分析を行う場合、システム内の容量(約100μL)により分析中にサンプルが拡散してしまい、質量分析計の感度を損ねてしまうことがある。そのため、サンプルをオートサンプラやマニュアルインジェクタを用いてシステム内に注入後、流路切換えバルブに接続されているトラップカラムにサンプルを吸着させて濃縮する。その後、流路切換えバルブを切り換えて分析用移動相をトラップカラムに送液し、トラップカラムに吸着したサンプルをトラップカラムより脱離させ、後段の分析カラムにて分離を行い、最終的に質量分析計にて質量分析を行う。
【0005】
極低流量HPLCに用いられる流路切換えバルブは、上記と同じ理由により内部容量が小さいものが用いられる。流路切換えバルブには一般的に流路切換えバルブへの配管を固定するハウジングトップと、回転で流路を切り換えるロータ、及び両者の間にあって液密を保つステータが主な構成品である。極低流量HPLCでは、バルブ内容量を低減するため、ステータをハウジングトップと一体化させた流路切換えバルブが一般になりつつある。
【0006】
図3は通常の流路切換えバルブを用いたHPLC流路図であり、(A)はサンプル濃縮時、(B)はサンプル分析時を示す。
流路切換えバルブ21の各ポートは、サンプルを濃縮するトラップカラム5、濃縮ポンプ7とトラップカラム5の間の流路にサンプルを注入するサンプル注入部9、トラップカラム5で濃縮された成分を分離するために分析用移動相を送液する分析用送液ポンプ11、及びトラップカラム5で濃縮された成分を分離する分析カラム13が、それぞれ流路を介して接続している。分析カラム13の下流には検出器14が接続されている。
流路切換えバルブ21のロータには円周状のロータ溝21a〜21cが3つ形成されており、(A),(B)に示すように、ロータが60°回転することによりロータ溝と対応するポートの組み合わせが切り換わり、サンプル濃縮とサンプル分離・分析が行なわれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
流路切換えバルブ21では、トラップカラム5とバルブ21を接続する配管には、内径25μm、長さ50mm程度のものがよく使われており、入口と出口を合わせると配管容量は50nL程度となる。
また、ロータ溝21a〜21cのピッチ円は半径5mm、幅0.1mm、深さ0.1mm程度で、そのロータ溝容量は10nLである。さらに、ステータの流路は内径0.1mm、長さ1mmで、その容量は15nLである。そのため2つのポート間での内部容量は25nLになり、配管容量(50nL)と合わせると75nL程度となる。
さらに、トラップカラム5には内径200μm、長さ30mm程度の充填カラムなどが使用されており、システム容量(75nL)とトラップカラム容量を合計すると約1μLの容量となる。
【0008】
サンプル濃縮の際は(A)に示すように、トラップカラム5内の内部圧力は1MPa程度であるが、ナノLCでの分析の場合、分析用送液ポンプ11で送液された際に分析カラム13にかかる圧力は5MPa程度になる。
サンプル濃縮終了後は(B)に示すように、流路切換えバルブ21がサンプル分析に切り換わるとき、トラップカラム5内の圧力(1MPa)によって分析用送液ポンプ11の圧力(5MPa)は急激に低くなる。
【0009】
その際、流路切換えバルブ21の切換えショックにより分析カラム13に急激な圧力低下が生じ、分析用送液ポンプ11からの移動相の送液がスムーズにいかなくなり、保持時間の再現性に影響を与えたりする。
そこで本発明は、流路の切換え時に圧力変化によるショックが生じないようにできる流路切換えバルブとそれを用いた高速液体クロマトグラフを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の流路切換えバルブは、複数のロータ溝が形成されたロータの回転によりロータ溝と接続するポートが切り換えられる流路切換えバルブにおいて、上記ロータ溝の一つは3つのポートが同時に接続する長さを備えた長ロータ溝であり、上記ロータは該長ロータ溝が3つのポートを接続する位置と2つのポートのみを接続する位置の間で切り換えられるものである。
【0011】
本発明の高速液体クロマトグラフは、サンプルを濃縮するトラップカラムと、濃縮用移動相を上記トラップカラムに送液する濃縮用送液ポンプと、上記濃縮用送液ポンプと上記トラップカラムの間の流路でサンプルを上記濃縮用移動相に注入するサンプル注入部と、サンプルの成分を分離する分析カラムと、上記トラップカラムで濃縮された成分を分析用移動相により上記分析カラムに送液する分析用送液ポンプと、上記分析カラムで分離されて溶出した成分を検出する検出器とを備えている。そして、上記トラップカラム、上記分析用送液ポンプ及び上記分析カラムは本発明の流路切換えバルブの3つのポートに接続され、かつ分析用送液ポンプのポートの両側にトラップカラムのポートと分析カラムのポートが来るように隣接して配置され、上記ロータの回転により上記長ロータ溝によるトラップカラム、分析用送液ポンプ及び分析カラムの接続、分析用送液ポンプとトラップカラムの接続、並びに分析用送液ポンプと分析カラムの接続が切り換えられる。
【0012】
分析カラムで分離する際には高圧が必要であり、上記分析用送液ポンプは上記濃縮用送液ポンプよりも送液圧力が高いものである。
【0013】
本発明の高速液体クロマトグラフ分析方法は、本発明の高速液体クロマトグラフを用い、以下の工程(A)〜(E)をその順に含むものである。
(A)ロータの回転角度をサンプル注入部からの流路とトラップカラムが接続される角度として、トラップカラムにサンプルを導入してサンプル中の成分を濃縮する濃縮工程、
(B)ロータの回転角度を上記長ロータ溝によりトラップカラム、分析用送液ポンプ及び分析カラムが接続される角度として、トラップカラムと分析カラムの圧力差を解消する高圧化工程、
(C)ロータの回転角度を上記長ロータ溝により分析用送液ポンプとトラップカラムが接続され、トラップカラムと分析カラムが他のロータ溝により接続される角度として、トラップカラムに濃縮されていた成分を溶出する溶出工程、
(D)ロータの回転角度を分析用送液ポンプと分析カラムが接続される角度として、トラップカラムから溶出した成分を分析カラムで分離する分離工程、及び
(E)分析カラムから溶出する成分を検出器で検出する検出工程。
【発明の効果】
【0014】
ロータ溝の一つは3つのポートが同時に接続する長さを備えた長ロータ溝であり、ロータはその長ロータ溝が3つのポートを接続する位置と2つのポートのみを接続する位置の間で切り換えられるようにしたので、3個のポート間に生じる圧力差を相殺することが可能となる。
【0015】
分析用送液ポンプのポートが長ロータ溝を介してトラップカラムのポート及び分析カラムのポートに同時接続できるように隣接して配置したので、トラップカラムと分析カラム間の圧力差を相殺するような状態をとることができ、分析用送液ポンプからスムーズに移動相が送液されるようにできるので、高い保持時間の再現性を得ることが可能となる。
【0016】
トラップカラムにサンプルを導入してサンプル中の成分を濃縮する濃縮工程、トラップカラムと分析カラム間の圧力差を解消する高圧化工程、分析用送液ポンプとトラップカラムを接続して、トラップカラムに濃縮されていた成分を溶出する溶出工程、トラップカラムから溶出した成分を分析カラムで分離する分離工程、及び分析カラムから溶出する成分を検出器で検出する検出工程、を行なうようにしたので、分析用送液ポンプからスムーズに移動相が送液され、高い保持時間の再現性を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の一実施例を以下に詳細に説明する。
図1は流路切換えバルブを示しており、(A)は斜視図、(B)はハウジングトップの平面図、(C)はロータの平面図、(D)は(B)のX−X’線における垂直断面図である。流路切換えバルブ1は、流路を切り換える回転子であるロータ4と、ロータ4の回転を液密に保つためのステータの機能を兼ねるハウジングトップ2を組み合わせたものである。本実施例では、バルブ1内の容量を低減するために、ハウジングトップ2はステータを兼ねるものとする。
【0018】
ハウジングトップ2には外部の流路と接続するための6個のポート3a〜3fが設けられている。ポート3a,3bはトラックカラムへのIN側ポート及びOUT側ポート、ポート3cは濃縮用移動相接続用ポート、ポート3dはドレイン接続用ポート、ポート3e及び3fは分析用移動相のIN側ポート及びOUT側ポートである。
【0019】
ロータ4のハウジングトップ2と対向する表面には、2つのポート間を接続させる円弧状のロータ溝1a,1b、及び3つのポート間を接続させる円弧状の長ロータ溝1cが形成されている。ロータ溝1a,1bの1つのピッチは、例えば半径2.5mm、内角60度、幅0.1mm、深さ0.1mm程度で、その容量は約40nLである。長ロータ溝1cのピッチは、例えば半径2.5mm、内角120度、幅0.1mm、深さ0.1mm程度で、その容量は約40nLである。ロータ溝1a〜1cは、例えば機械加工で形成することができる。
【0020】
次に同実施例の動作を説明する。
ロータ4のロータ溝1a,1bは中心軸から60°ずつの回転角度で形成されているので、ロータ溝1a,1bをポートと接続させて流路とするときは、ロータ4を60°回転することで、ロータ溝1a〜1cとポート3a〜3fの組み合わせを切り換えることができる。
例えばポート3b,3d間にロータ溝1aが位置し、ポート3a,3c間にロータ溝1bが位置し、ポート3e,3f間に長ロータ溝1cが位置している状態から、ロータ4を60°時計回りに回転させると、ポート3a,3b間にロータ溝1bが位置し、ポート3d,3f間にロータ溝1aが位置し、ポート3c,3e間に長ロータ溝1cが位置する。
【0021】
また、長ロータ溝1cは120°の回転角度で形成されているので、60°の回転角度で形成されている3つのポートを同時に接続することが可能である。
例えばポート3b,3d間にロータ溝1aが位置し、ポート3a,3c間にロータ溝1bが位置し、ポート3e,3f間に長ロータ溝1cが位置している状態から、ロータ4を30°時計回りに回転させると、ポート3c,3e,3f間に長ロータ溝1cが位置し、ポート3dはロータ溝1aに位置し、ポート3aはロータ溝1bに位置する。このときポート3bはいずれのロータ溝にも位置しない。
【0022】
図2は本発明のHPLCの一実施例を示す流路図であり、(A)は濃縮工程、(B)は高圧化工程、(C)は溶出工程と分離・検出工程を示している。
流路切換えバルブ1の各ポート(3a〜3f)は、サンプルを濃縮するトラップカラム5、濃縮ポンプ7とトラップカラム5の間の流路にサンプルを注入するサンプル注入部9、トラップカラム5で濃縮された成分を分析用移動相で分離するために送液する分析用送液ポンプ11、トラップカラム5で分離された分離成分を検出する分析カラム13、及びドレインにそれぞれ流路を介して接続している。分析カラム13の下流には検出器14が接続されている。
【0023】
流路切換えバルブ1のロータには、図1で説明したように、3つの円周状のロータ溝(1a〜1c)が形成されており、ロータが回転することによりロータ溝と対応するポートの組み合わせが切り換わる。
ロータ溝は、2つのロータ溝(1a,1b)が内角60°、他の1つの長ロータ溝1cが内角120°に形成されている。
【0024】
(A)サンプル濃縮時、長ロータ溝1cは、分析用送液ポンプ11と分析カラム13を接続させる流路となり、ロータ溝1a,1bは、濃縮ポンプ7、サンプル注入部9、トラップカラム5及びドレインを接続させる流路となる。これにより、サンプル注入部9から注入されたサンプルはトラップカラム5で濃縮され、濃縮に使われた濃縮移動相はドレインから排出される。
【0025】
(B)サンプル濃縮が完了すると、流路切換えバルブ1のロータは時計方向に30°回転して、長ロータ溝1cは分析用送液ポンプ11、分析カラム13及びトラップカラム5を接続する。トラップカラム5の他端のポート3dはロータ溝1aと接続しているが、このロータ溝1aは他の流路と接続していないため、分析用移動相はトラップカラム5を流れない。
また、濃縮ポンプ7につながるポート3aはどのロータ溝とも接続していないため、流路切換えバルブ1のロータを回転させる前に濃縮ポンプの流量を0mL/分に設定しておく必要がある。これにより、トラップカラム5の圧力は分析カラム13の圧力と同圧力になるまで上昇して安定し、両カラム5,13間の圧力差は相殺される。
【0026】
(C)両カラム5,13間の圧力差が安定した後、ロータを時計方向にさらに30°回転させる事により、トラップカラム5は分析カラム13とシリアルにつながり、トラップカラムに濃縮されていた分析カラム13によって分離される。このとき、分析用送液ポンプ11に圧力ショックが生じないため、分析用移動相の送液はスムーズに行われ、良好なサンプル保持時間再現性が確保される。
両カラム5,13間の圧力差を測定して確認するために、両カラム5,13を接続する流路に圧力計を備えるようにしてもよい。
その後、分析カラム13から溶出する成分は検出器14で検出される。
【0027】
なお、HPLCで一般に用いられている1mL/分などの流量では、流量に比べてトラップカラムの容量は充分に小さいため、このような圧力ショックによる影響は小さく保持時間再現性への影響は無視できる。
また、6方バルブにおいては30°と60°の回転角度が適当であるが、ロータの回転角度はこれに限定されるものではなく、8方バルブなど、他の形態のバルブにおいても実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、サンプル中の各種化合物の分離分析を行なう高速液体クロマトグラフ及びその分析方法に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】流路切換えバルブの一実施例を示しており、(A)は斜視図、(B)はハウジングトップの平面図、(C)はロータの平面図、(D)は(B)のX−X’線における断面図である。
【図2】本発明のHPLCの一実施例を示す流路図であり、(A)はサンプル濃縮時、(B)は圧力差相殺時、(C)はサンプル分離・検出時を示している。
【図3】従来の流路切換えバルブを用いたHPLC流路図であり、(A)はサンプル濃縮時、(B)はサンプル分析時を示す。
【符号の説明】
【0030】
1,21 流路切換えバルブ
1a〜1b ロータ溝
1c 長ロータ溝
2 ハウジングトップ
3a〜3f ポート
4 ロータ
5 トラップカラム
7 濃縮ポンプ
9 サンプル注入部
11 分析用送液ポンプ
13 分析カラム
14 検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のロータ溝が形成されたロータの回転によりロータ溝と接続するポートが切り換えられる流路切換えバルブにおいて、
前記ロータ溝の一つは3つのポートが同時に接続する長さを備えた長ロータ溝であり、前記ロータは該長ロータ溝が3つのポートを接続する位置と2つのポートのみを接続する位置の間で切り換えられることを特徴とする流路切換えバルブ。
【請求項2】
サンプルを濃縮するトラップカラムと、濃縮用移動相を前記トラップカラムに送液する濃縮用送液ポンプと、前記濃縮用送液ポンプと前記トラップカラムの間の流路でサンプルを前記濃縮用移動相に注入するサンプル注入部と、サンプルの成分を分離する分析カラムと、前記トラップカラムで濃縮された成分を分析用移動相により前記分析カラムに送液する分析用送液ポンプと、前記分析カラムで分離されて溶出した成分を検出する検出器と、を備えた液体クロマトグラフにおいて、
前記トラップカラム、前記分析用送液ポンプ及び前記分析カラムは請求項1に記載の流路切換えバルブの3つのポートに接続され、かつ分析用送液ポンプのポートの両側にトラップカラムのポートと分析カラムのポートが来るように隣接して配置され、
前記ロータの回転により前記長ロータ溝によるトラップカラム、分析用送液ポンプ及び分析カラムの接続、分析用送液ポンプとトラップカラムの接続、並びに分析用送液ポンプと分析カラムの接続が切り換えられる高速液体クロマトグラフ。
【請求項3】
前記分析用送液ポンプは前記濃縮用送液ポンプより大きい圧力で送液するものである請求項2に記載の高速液体クロマトグラフ。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の高速液体クロマトグラフを用い、以下の工程(A)〜(E)をその順に含む高速液体クロマトグラフ分析方法。
(A)ロータの回転角度をサンプル注入部からの流路とトラップカラムが接続される角度として、トラップカラムにサンプルを導入してサンプル中の成分を濃縮する濃縮工程、
(B)ロータの回転角度を前記長ロータ溝によりトラップカラム、分析用送液ポンプ及び分析カラムが接続される角度として、トラップカラムと分析カラムの圧力差を解消する高圧化工程、
(C)ロータの回転角度を前記長ロータ溝により分析用送液ポンプとトラップカラムが接続され、トラップカラムと分析カラムが他のロータ溝により接続される角度として、トラップカラムに濃縮されていた成分を溶出する溶出工程、
(D)ロータの回転角度を分析用送液ポンプと分析カラムが接続される角度として、トラップカラムから溶出した成分を分析カラムで分離する分離工程、及び
(E)分析カラムから溶出する成分を検出器で検出する検出工程。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−292620(P2007−292620A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−121389(P2006−121389)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)