説明

流通管理装置およびその処理方法

【課題】特別な機器を導入する必要がなく、真贋判定や流通経路判定を行うことができる流通管理装置を提供する。
【解決手段】包材15に、シリアル番号を暗号化して2次元バーコード16を印字する。流通管理サーバ11は、工場出荷時に、ロット番号と、出荷先と、包材に印字したバーコードデータの情報を生産管理サーバ21から受信し、流通経路管理データベース13に、ロット番号と、出荷先と、包材に印字したシリアル番号とを対応付けて記録する。携帯電話端末6を使って、この流通経路管理データベース13をアクセスすることで、真贋判定や流通経路判定を行う。流通経路管理データベース13に、ロット番号と、出荷先と、シリアル番号とを対応付けて記録することで、真贋判定と、流通経路の追跡ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、市場に流通している商品が本物かどうかを判定する真贋判定や、正規の流通経路を通って販売されているかを判定する流通経路判定に用いて好適な流通管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
工場で生産された商品が正規の販売経路を通らずに、安売り店に流されて販売されることがある。このような不正な流通経路を辿った商品が販売されると、商品の価格の低下を引き起こし、生産者に多大な損害を与える。また、海外で生産された偽物商品が市場に流れ込むと、粗雑で安価な偽物商品により、市場が混乱し、生産者に打撃を与える。
【0003】
そこで、例えば特許文献1に示されるように、商品にICタグを取り付けて、商品流通経路を管理することが提案されている。
【特許文献1】特開2005−301556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ICタグは高価であり、また、ICタグを導入するためには、特別なリーダやライタが必要になる。
【0005】
また、商品の経路判定を行うために、商品にバーコードを付け、このバーコードを使って流通経路を管理することが考えられる。しかしながら、バーコードは印刷によるものであり、データの追記や書き換えは困難である。したがって、流通経路の管理のように、様々に変化する情報をバーコードに記録して管理することは困難である。
【0006】
本発明は、上述の課題を鑑み、特別な機器を導入する必要がなく、真贋判定や流通経路判定を行うことができる流通管理装置およびその処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ロット番号と、流通経路情報と、商品に付されたバーコードに格納されるシリアル番号とを対応付けて記録した流通経路管理データベースと、真贋判定リクエストを受信した場合に、当該真贋判定リクエストに含まれる前記シリアル番号を判定し、当該シリアル番号に基づいて真贋判定を行う真贋判定部と、端末から流通経路判定リクエストを受信した場合に、当該流通経路判定リクエストに含まれる前記シリアル番号と前記ロット番号とを判定し、当該シリアル番号とロット番号とに対応付けられて記憶されている流通経路情報を前記流通経路管理データベースから読み取って、前記端末へ返信する流通経路判定部と、を備えるようにしたことを特徴とする流通管理装置である。
【0008】
本発明において、バーコードは、2次元バーコードであることを特徴とする。
【0009】
本発明において、バーコードには、接続先のアドレスのデータが含められていることを特徴とする。
【0010】
本発明において、バーコードには、シリアル番号が暗号化されて印字されることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、ロット番号と、流通経路情報と、商品に付されたバーコードに格納されるシリアル番号とを対応付けて記録した流通経路管理データベースを備えた流通管理装置における処理方法であって、真贋判定リクエストを受信した場合に、当該真贋判定リクエストに含まれる前記シリアル番号を判定し、当該シリアル番号に基づいて真贋判定を行う処理と、端末から流通経路判定リクエストを受信した場合に、当該流通経路判定リクエストに含まれる前記シリアル番号と前記ロット番号とを判定し、当該シリアル番号とロット番号とに対応付けられて記憶されている流通経路情報を前記流通経路管理データベースから読み取って、前記端末へ返信する処理と、を有することを特徴とする処理方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ロット番号と、出荷先と、商品に付されたバーコードに格納されるシリアル番号とを対応付けて記録した流通経路管理データベースと、真贋判定リクエストを受信した場合に、当該真贋判定リクエストに含まれる情報と、流通経路管理データベースとを参照して、真贋判定を行う真贋判定部と、流通経路判定リクエストを受信した場合に、携帯電話端末から送られてきた流通経路判定リクエストに含まれる情報と、流通経路管理データベースとを参照して、流通経路判定を行う流通経路判定部とを備えるようにしている。このように、商品にバーコードを印字し、流通経路管理データベースに、ロット番号と、流通経路情報と、商品に付されたバーコードに格納されるシリアル番号とを対応付けて記録することで、特別な機器を導入することなく、真贋判定や流通経路の判定を行うことができる。
【0013】
また、本発明によれば、バーコードは、2次元バーコードである。2次元バーコードを用いることにより、カメラ付き携帯電話端末を使って、真贋判定や流通経路判定を行うことができる。
【0014】
本発明によれば、バーコードには、接続先のアドレスのデータが含められている。このため、アプリケーションを起動して、カメラ付き携帯電話端末でバーコードを撮影すると、製品流通管理サーバのアドレスにアクセスすることができる。
【0015】
本発明において、バーコードには、シリアル番号が暗号化されて印字される。このため、バーコードを読み取っても、シリアル番号を解読することが困難になり、バーコードの偽造が防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の全体構成を示すものである。
【0017】
図1において、流通管理センタ1には、流通管理サーバ11(流通管理装置)が設けられる。流通管理サーバ11は、インターネット等のネットワーク網9に接続されている。流通管理サーバ11に対して、シリアル番号発行管理データベース12と、流通経路管理データベース13が設けられる。シリアル番号発行管理データベース12は、商品25の包材15に印字する2次元バーコード16のシリアル番号を管理するためのデータベースである。流通経路管理データベース13は、商品の流通経路をシリアル番号に対応付けて管理するためのデータベースである。
【0018】
流通管理サーバ11には、バーコードプリンタ14が接続される。流通管理サーバ11には、シリアル番号発行管理データベース12により発行されたシリアル番号が送られ、このシリアル番号が流通管理サーバ11で暗号化されて、バーコードプリンタ14に送られる。そしてバーコードプリンタ14は、包材15に2次元バーコード16を印字する。包材15に印字される2次元バーコードとしては、例えばQRコードが用いられる。また、この2次元バーコード16には、流通管理サーバ11のアドレス(URL(Uniform Resource Locator)やメールアドレス)が含められる。更に、この2次元バーコード16には、正規のものであることを示す証明用の情報等が含められる。
【0019】
なお、シリアル番号を暗号化して2次元バーコード16に記録するのは、2次元バーコード16自体が偽装されることを防ぐためである。すなわち、例えばQRコードのフォーマットは既に知られており、QRコードの内容は簡単に解読できる。また、QRコードの印字も簡単に行える。このため、コード化する情報の暗号化を行い、偽装された2次元バーコード16が包材15に印字されることを防いでいる。
【0020】
生産工場2には、生産管理サーバ21が設けられている。生産管理サーバ21は、インターネット等のネットワーク網9に接続されている。生産管理サーバ21は、商品25をロット単位で管理している。ここで、ロットとは、同一の工場のラインや同一の時間帯等、同一の条件で製造されて、出荷される商品のグループである。
【0021】
また、生産管理サーバ21には、バーコードリーダ23が接続される。バーコードリーダ23は、包材15の2次元バーコード16の読み取りを行うものである。生産工場2で商品25を梱包する際に、バーコードリーダ23により、商品25を梱包する包材15の2次元バーコード16から情報が読み取られる。なお、この2次元バーコード16から読み取った情報を、以下、バーコードデータと呼ぶ。そして、生産管理データベース22には、ロット単位(ロット番号,出荷先)に、梱包に使用した包材15の2次元バーコードのバーコードデータの情報と、出荷先の情報とが記録される。
【0022】
なお、商品25を包材15で梱包する際、2次元バーコード16の印字面は、外側でも内側でも良いが、2次元バーコード16が偽造されたり、不当に読み取られたりすることを考慮すると、内面とすることが望ましい。この図では、説明を簡単とするために、2次元バーコード16を外面として、図示している。
【0023】
生産工場2の生産管理サーバ21と流通管理センタ1の流通管理サーバ11とは、ネットワーク網9を介して接続可能とされている。生産工場においては商品出荷時に、生産管理サーバ21が生産管理データベース22の情報をネットワーク網9を介して、流通管理サーバ11に送信する。これにより、流通経路管理データベース13には、図2に示すように、シリアル番号に対応して、その商品のロット番号と、出荷先の経路情報が記録される。
【0024】
商品25は、包材15により梱包されて、生産工場2から出荷される。生産工場2から出荷された商品25は、生産工場2から、卸業者3、販売店4、消費者5という流通経路、又は、生産工場2から、販売店4、消費者5という流通経路等、様々な流通経路を辿って、消費者5のもとに届けられる。ここで卸業者3などは、販売店4に商品を発送する際に、流通管理サーバ11とネットワーク網9を介して接続されている端末などを用いて、当該流通管理サーバ11へ卸業者3の情報と、商品送付先である販売店4の情報と、商品の2次元バーコードから読み取ったバーコードデータなどを送信する。するとそれらの情報が流通管理サーバ11に登録される。このように流通経路管理データベース13に卸業者3の流通経路情報として、商品のバーコードに格納されるシリアル番号に対応付けて卸業者3や販売店4の情報が登録されるようにしてもよい。
【0025】
次に、商品の真贋判定と経路判定について説明する。
商品の真贋判定や経路判定は、例えば、携帯電話端末6などを用いて行われる。携帯電話端末6としては、カメラ付きで、2次元バーコード(QRコード)を読み取るアプリケーションが設けられたものが用いられる。
【0026】
調査員7は、商品の真贋判定や経路判定を行うために、包材15で梱包された商品25を手に取り、携帯電話端末6で、QRコードの読み取りのアプリケーションを実行させて、2次元バーコード16を撮影する。QRコードの読み取りのアプリケーションを実行させて、2次元バーコード16を撮影すると、2次元バーコード16から流通管理サーバ11のアドレスが読み取られ、携帯電話端末6と流通管理サーバ11とが接続される。また、包材15に印字された2次元バーコード16に格納されているバーコードデータ(シリアル番号などが格納される)が読み取られる。
【0027】
真贋判定を行う場合には、携帯電話端末6の操作部63から、真贋判定指令が入力される。真贋判定指令が入力されると、携帯電話端末6から流通管理サーバ11に、真贋判定リクエストと共に、バーコードデータが送信される。流通管理サーバ11で、携帯電話端末6から送られてきたバーコードデータからシリアル番号が復号され、流通経路管理データベース13を参照して、真贋判定が行われる。真贋判定は、例えば、シリアル番号が使用済みであるかどうかにより行われる。すなわち、シリアル番号は個々に異なっているので、1回アクセスがあったら流通経路管理データベース13のレコードにおいて調査済みフラグを記憶し、同一のシリアル番号によるアクセスでは、調査済みフラグが立っていることにより、偽物と判定するようにする。なお、真贋判定の方法は、これに限定されるものではない。そして、その商品が偽物か本物かを示す真贋判定結果が流通管理サーバ11から携帯電話端末6に送信され、真贋判定結果が携帯電話端末6の表示部64に表示される。
【0028】
流通経路判定を行う場合には、携帯電話端末6の操作部63から、流通経路判定指令が入力される。流通経路判定指令が入力されると、携帯電話端末6は流通管理サーバ11に、バーコードデータとロット番号とを格納した流通経路リクエストを送信する。流通管理サーバ11では、送られてきた流通経路リクエストからロット番号とバーコードデータとを読み取り、当該バーコードデータからシリアル番号を復号し、通経路管理データベース13を参照して、シリアル番号とロット番号とに対応付けて記録されている出荷先の情報(さらに卸業者や販売店などの情報)を流通経路判定情報として送信する。そして、その商品の流通経路の情報(出荷先や卸業者などの情報)が流通管理サーバ11から携帯電話端末6に送信され、真贋判定結果が携帯電話端末6の表示部64に表示される。調査員は商品の流通経路の情報を確認し、流通経路が問題ないかどうかを判定する。
【0029】
図3は、流通管理サーバ11の動作に基づく機能ブロック図である。図3において、受信部51により、ネットワーク網9を介して、データが受信される。前述したように、工場出荷時には、流通管理サーバ11と生産管理サーバ21とがネットワーク網9を介して接続され、生産管理サーバ21から、ロット単位に、梱包に使用した包材15の2次元バーコードから読み取ったバーコードデータと、出荷先の経路データと、ロット番号と、が送られてくる。これらの情報が受信部51で受信され、経路情報生成部52に送られる。経路情報生成部52で、生産管理サーバ21から送られてきた、バーコードデータに格納されるシリアル番号から、シリアル番号発行管理データベース12に予め登録されているシリアル番号のカラムを特定し、当該シリアル番号に対応付けてロット番号と出荷先の経路データとを登録することにより、流通経路管理データベース13が図2に示したようなデータベースに構築する。
【0030】
真贋判定や流通経路判定を行う場合には、2次元バーコードから読み取ったバーコードデータを格納する真贋判定リクエストや流通経路判定リクエストが携帯電話端末6から送られてくる。これらのリクエストが受信部51により受信される。
【0031】
真贋判定の場合には、携帯電話端末6からの真贋判定リクエストが受信部51により受信される。そして、受信した真贋判定リクエストに格納されるバーコードデータがシリアル番号復号部53に送られる。次にシリアル番号復号部53で、シリアル番号の暗号が復号される。復号されたシリアル番号が真贋判定部54に送られる。真贋判定部54で、復号されたシリアル番号に基づいて流通経路管理データベース13を参照して、当該シリアル番号がデータベースに登録されているかどうかや、調査済みフラグが立っていないかどうかに基づいて、真贋判定が行われる。この判定結果が送信部57から携帯電話端末6に向けて送信される。
【0032】
流通経路判定の場合には、携帯電話端末6から送信された流通経路判定リクエストが受信部51により受信される。そして、受信された流通経路判定リクエストに格納されるバーコードデータがシリアル番号復号部53に送られる。シリアル番号復号部53で、シリアル番号の暗号が復号され、復号されたシリアル番号が流通経路判定部56に送られる。流通経路判定部56で、またバーコードデータから復号されたシリアル番号に基づいて流通経路管理データベース13から流通経路の情報を読み取り、この流通経路の情報を送信部57から携帯電話端末6に向けて送信する。
【0033】
図4は、携帯電話端末6の構成を示す機能ブロック図である。図4において、制御部61には、2次元バーコードの画像を撮影すると、この2次元バーコードをデコードし、2次元バーコード中のURLのサイトにアクセスするアプリケーションプログラム66が含まれている。制御部61には、無線通信部62、操作部63、表示部64、カメラ部65が接続される。無線通信部62は、制御部61のアクセス指令に応じて、無線によるデータや音声の通信処理を行う。操作部63には、ユーザの操作に応じて各種情報が入力される。表示部64には、各種の情報が表示される。カメラ部65は、例えばCCD撮像素子を有している。
【0034】
図5は、携帯電話端末6の処理を示すフローチャートである。図5において、カメラ部65により2次元バーコード16が撮影されると(ステップS1)、この2次元バーコード16から、アドレス(URL)と、バーコードデータがデコードされる(ステップS2)。そして、デコードされたアドレスに基づいて、接続処理が行われる。包材15に印字されている2次元バーコード16には流通管理サーバ11のURLが記録されているので、2次元バーコード16からURLがデコードされると、携帯電話端末6は流通管理サーバ11に接続される(ステップS3)。そして、操作部63から、真贋判定指令が与えられたか流通経路判定指令が与えられたかが判定される(ステップS4)。なお流通管理サーバ11のURLは調査員が携帯電話端末6へ手入力するようにしても良い。
【0035】
真贋判定指令が入力された場合には、真贋判定リクエストとバーコードデータが流通管理サーバ11に送信される(ステップS5)。流通管理サーバ11に真贋判定リクエストを送信されると、前述したように、流通管理サーバ11からは、真贋判定結果が返される。この真贋判定結果が受信され(ステップS6)、この真贋判定結果が表示部64に表示される(ステップS7)。
【0036】
流通経路判定指令が入力された場合には、流通経路判定リクエストとバーコードデータ流通管理サーバ11に送信される(ステップS8)。流通管理サーバ11に流通経路判定リクエストが送信されると、前述したように、流通管理サーバ11からは、流通経路情報が返される。この流通経路情報が受信され(ステップS9)、表示部64に表示される(ステップS10)。
【0037】
以上説明したように、本発明の実施の形態では、包材15に、シリアル番号を暗号化した2次元バーコード16を印字し、工場出荷時に、流通管理サーバ11は、ロット番号と、出荷先と、包材に印字したバーコードデータの情報を生産管理サーバ21から受信し、また卸業者からシリアル番号と卸業者の情報と出荷先の販売店の情報を受信し、流通経路管理データベース13に、ロット番号と、出荷先と、卸業者と、販売店と、包材に印字したシリアル番号とを対応付けて記録するようにしている。そして、携帯電話端末6を使って、この流通経路管理データベース13をアクセスすることで、真贋判定や流通経路判定を行うことができる。2次元バーコード16は、データの書き換えや追記は困難であるが、流通経路管理データベース13に、ロット番号と、出荷先と、シリアル番号とを対応付けて記録することで、商品の流通経路を追跡できる。
【0038】
なお、本発明の実施形態では、2次元バーコード16として、QRコードを用いている。QRコードを用いることで、ICタグと異なり、特別なリーダやライタを用意する必要がなく、システムの導入コストが殆どかからない。
【0039】
また、QRコードを用いると、真贋判定や流通経路判定を、カメラ付きの携帯電話端末6で行うことができる。すなわち、携帯電話端末6に、QRコードのアプリケーションを導入すれば、真贋判定や経路判定を行う際に、携帯電話端末6で、QRコードの読み取りのアプリケーションを実行させて、2次元バーコード16を撮影するだけで、2次元バーコード16から流通管理サーバ11のアドレスを読み取り、携帯電話端末6と流通管理サーバ11とを接続させることができる。
【0040】
勿論、このようなアプリケーションを用いずに、2次元バーコードをカメラで撮影し、その画像をメールに添付して流通管理サーバ11に送るようにしても良い。この場合には、流通管理サーバ11で、添付されてきた2次元バーコードの画像データから、コードが読み取られる。
【0041】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、市場に流通している商品が本物かどうかを判断する真贋判定や、正規の流通経路を通って販売されたいるかを判断する流通経路判定に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施形態のシステムの概要の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における流通経路管理データベースの説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における流通管理サーバの説明に用いる機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における携帯電話端末の説明に用いる機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における携帯電話端末の動作説明に用いるフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1:流通管理センタ
2:生産工場
3:卸業者
4:販売店
6:携帯電話端末
9:ネットワーク網
11:流通管理サーバ
12:シリアル番号発行管理データベース
13:流通経路管理データベース
14:バーコードプリンタ
15:包材
16:2次元バーコード
21:生産管理サーバ
22:生産管理データベース
23:バーコードリーダ
25:商品
51:受信部
52:経路情報生成部
53:シリアル番号復号部
54:真贋判定部
56:流通経路判定部
57:送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロット番号と、流通経路情報と、商品に付されたバーコードに格納されるシリアル番号とを対応付けて記録した流通経路管理データベースと、
真贋判定リクエストを受信した場合に、当該真贋判定リクエストに含まれる前記シリアル番号を判定し、当該シリアル番号に基づいて真贋判定を行う真贋判定部と、
端末から流通経路判定リクエストを受信した場合に、当該流通経路判定リクエストに含まれる前記シリアル番号と前記ロット番号とを判定し、当該シリアル番号とロット番号とに対応付けられて記憶されている流通経路情報を前記流通経路管理データベースから読み取って、前記端末へ返信する流通経路判定部と、
を備えるようにしたことを特徴とする流通管理装置。
【請求項2】
前記バーコードは、2次元バーコードであることを特徴とする請求項1に記載の流通管理装置。
【請求項3】
前記バーコードには、接続先のアドレスのデータが含められていることを特徴とする請求項1に記載の流通管理装置。
【請求項4】
前記バーコードには、前記シリアル番号が暗号化されて印字されることを特徴とする請求項1に記載の流通管理装置。
【請求項5】
ロット番号と、流通経路情報と、商品に付されたバーコードに格納されるシリアル番号とを対応付けて記録した流通経路管理データベースを備えた流通管理装置における処理方法であって、
真贋判定リクエストを受信した場合に、当該真贋判定リクエストに含まれる前記シリアル番号を判定し、当該シリアル番号に基づいて真贋判定を行う処理と、
端末から流通経路判定リクエストを受信した場合に、当該流通経路判定リクエストに含まれる前記シリアル番号と前記ロット番号とを判定し、当該シリアル番号とロット番号とに対応付けられて記憶されている流通経路情報を前記流通経路管理データベースから読み取って、前記端末へ返信する処理と、
を有することを特徴とする処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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