浄水器
【課題】視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行え、さらに製造コストの低減を図ることができる浄水器。
【解決手段】水栓の蛇口200に取り付けられる接続部11と、蛇口200から取り入れた原水の流路を切換える切換機構を有した本体10と、本体10に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジ20とを備えた浄水器100において、カートリッジ20を、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、本体10とカートリッジ20とを一体化させる嵌合手段(嵌合手段14、嵌合手段23)が、本体10の側面と、カートリッジ20の周面とに形成されていることを特徴とする浄水器100。
【解決手段】水栓の蛇口200に取り付けられる接続部11と、蛇口200から取り入れた原水の流路を切換える切換機構を有した本体10と、本体10に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジ20とを備えた浄水器100において、カートリッジ20を、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、本体10とカートリッジ20とを一体化させる嵌合手段(嵌合手段14、嵌合手段23)が、本体10の側面と、カートリッジ20の周面とに形成されていることを特徴とする浄水器100。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水器に関するものであり、特に水栓の蛇口に取り付けるタイプの浄水器に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水栓の蛇口に直接取り付けるタイプの浄水器、いわゆる蛇口直結タイプの浄水器が知られている。蛇口直結タイプの浄水器としては、特許文献1、2に示すように、浄水器の本体と、ケース内に濾材を収容したカートリッジとがバヨネット機構で接続された浄水器が知られている。
近年、蛇口直結タイプの浄水器には、視覚的に圧迫感がなく、かつ水栓周りでの作業を妨げにくい形状が求められている。また、蛇口直結タイプの浄水器には、カートリッジの交換がより容易かつ確実であることが求められている。
【特許文献1】特許第3381395号公報
【特許文献2】特許第3303499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1、2の浄水器では、カートリッジが、その長手方向を鉛直にして本体に接続されているため、視覚的に圧迫感があるだけでなく、蛇口を操作する際などに、手がカートリッジに接触しやすく、水栓周りでの作業の妨げになることがあった。また、特許文献1、2の浄水器では、カートリッジと本体との接続の際に、本体に対してカートリッジの傾きを合わせるのに時間がかかるだけでなく、カートリッジの回転方向を間違えるとカートリッジを確実に着脱できず、さらにカートリッジを回転するためのスペースが本体周りに必要であり、カートリッジ交換に手間取ることが多かった。さらに、特許文献1、2の浄水器では、バヨネット機構による接続のため、接続部分の構造が複雑で、部品点数が多くなりやすく、浄水器の製造コストがかかりやすいという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行え、さらに製造コストの低減を図ることのできる浄水器を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
(1)水栓の蛇口に取り付けられる接続部と、前記蛇口から取り入れた原水の流路を切換える切換機構とを有した本体と、
前記本体に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジとを備えた浄水器において、
前記カートリッジを、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、前記本体と前記カートリッジとを一体化させる嵌合手段が、前記本体の側面と、前記カートリッジの周面とに形成されていることを特徴とする浄水器。
(2)前記嵌合手段は、蛇口に取り付けた際に水平となるスライドレールを具備することを特徴とする(1)に記載の浄水器。
(3)前記本体と前記カートリッジとが一体化したときに、前記嵌合手段を覆うカバーが形成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の浄水器。
(4)前記本体および/または前記カートリッジに、該カートリッジが前記本体から離脱する方向へ移動するのを規制する規制手段が設けられていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の浄水器。
(5)前記嵌合手段に、原水を前記濾材に送水する原水流路と、該濾材によって濾過された浄水を前記切換機構に送水する浄水流路とが、各々設けられていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の浄水器。
【発明の効果】
【0005】
本発明の浄水器は、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行え、さらに製造コストの低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照しながら、本発明の浄水器の実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態例である浄水器100は、水栓の蛇口200に取り付けられる接続部11と、蛇口200から取り入れた原水(水道水)の流路を切換える切換機構とを有した本体10と、本体10に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジ20とを備えている。ここで、矢印Aで示す方向を前方(使用者の位置する方向)、矢印Bで示す方向(矢印Aと反対の方向)を後方とし、カートリッジ20は、本体10の左側面に接続されているものとする。
【0007】
切換機構は、切換部12と、切換部12を操作するレバー13とから概略構成される。この構成によって、本体10は、図2に示すように、レバー13を操作することで、切換部12内の原水の流路を切換えて、原水を切換部12の下部から矢印Dで示す方向に流下させる、またはカートリッジ20側に送水する。
【0008】
カートリッジ20は、活性炭、中空糸膜など任意の濾材を収容した略筒状のハウジング21と、ハウジング21の下部に設けられた浄水吐出口22とを有している。この構成によって、カートリッジ20は、本体10から供給された原水を前記濾材で濾過して浄水を生成し、該浄水を矢印Eで示す方向に浄水吐出口22から流下できるようにされている。
【0009】
次に、本体10にカートリッジ20を接続し、本体10とカートリッジ20を一体化させる構成について説明する。
図3に示すように、本体10の左側面には、嵌合手段14と、カバー15とが形成されている。
嵌合手段14には、浄水器10を蛇口200に取り付けた際に水平となる断面L字型のスライドレール14a、14bと、カートリッジ20に原水を送水する原水流路16とが設けられている。スライドレール14aとスライドレール14bとは、その長手方向を水平にして、かつスライドレール14aとスライドレール14bとの間に所定の間隔を有して平行に配置されている。スライドレール14a、14bには、突起18a、18bが所定位置に各々設けられている。また、原水流路16の開口には、ゴムなどの弾性体からなる環状のパッキン17が設けられている。
【0010】
図4に示すように、カートリッジ20の周面には、カートリッジ20の長手方向に対して平行とされた辺23aおよび辺23bを有した板状の嵌合手段23と、カバー24とが形成されている。
嵌合手段23には、本体10から供給される原水を流す原水流路25が設けられている。また、辺23aおよび辺23bには、切欠き26a、26bが各々設けられている。
【0011】
嵌合手段14と嵌合手段23とは、カートリッジ20を、カートリッジ20の長手方向を水平にしてスライドさせることにより、本体10とカートリッジ20とを一体化させるために設けられている。嵌合手段14と嵌合手段23とは、辺23aをスライドレール14aにスライドして係合するとともに、スライドレール14bを辺23bにスライドして係合することで、嵌合するように構成されている。
また、突起18a、18b、および切欠き26a、26bは、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって係合し、カートリッジ20が本体10から離脱する方向へ不用意に移動するのを規制する規制手段として機能する。原水流路16と原水流路25とは、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって連通され、カートリッジ20に原水を送水する流路として機能する。
【0012】
カバー15は、本体10とカートリッジ20とを一体化したときに、嵌合手段14および嵌合手段23を覆うように、嵌合手段14の周囲に形成されている。同様に、カバー24は、本体10とカートリッジ20とを一体化したときに、嵌合手段14および嵌合手段23を覆うように、嵌合手段23の周囲に形成されている。カバー15、24は、嵌合手段23と嵌合手段14とをより迅速かつ容易に嵌合するガイドとして機能し、かつ原水流路16および原水流路25への異物の侵入を防ぐ密閉手段として機能し、さらに嵌合手段23と嵌合手段14とを隠して、浄水器100の意匠性を向上させるカバーとして機能する。パッキン17は、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって、原水流路16と原水流路25とを液密に連通するために設けられている。
【0013】
本体10とカートリッジ20とを接続するには、図5に示すように、カートリッジ20を、カートリッジ20の長手方向を水平にし、かつ蛇口200の長手方向に対して平行にして、本体10の左側面に配置する。そして、辺23aとスライドレール14aとが係合し、かつ辺23bとスライドレール14bとが係合するように、嵌合手段14の前端と嵌合手段23の後端との位置を合わせてから、カートリッジ20の長手方向、すなわちこの実施形態例ではカートリッジ20を矢印Bの方向(後方)に向けてスライドし、嵌合手段23と嵌合手段14とを嵌合する。この操作により、カートリッジ20は、図1に示すように、カートリッジ20の長手方向を水平にして、かつ長手方向を蛇口200の長手方向に対して水平な状態で本体10に接続され、本体10とカートリッジ20とが一体化される。また、この実施形態例では、嵌合手段14と嵌合手段23とは、カバー15およびカバー24によって覆われる。また、突起18aと切欠き26aとが係合するとともに、突起18bと切欠き26bとが係合する。また、図6に示すように、パッキン17を介して、原水流路16と原水流路25とが液密に連通される。
【0014】
本体10からカートリッジ20を取り外すには、図1に示す矢印Aの方向(前方)にカートリッジ20をスライドさせる。これにより、図5に示すように、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合が解除され、本体10からカートリッジ20が離脱する。
【0015】
以上説明したように、本発明の浄水器100は、本体10にカートリッジ20をスライドするという簡易な接続機構のため、成形が容易であるとともに、本体10とカートリッジ20との接続に要する構成部品が少ない。これにより、本発明の浄水器100は、その製造コストの低減を図ることができる。
【0016】
また、本浄水器100は、本体10にカートリッジ20をスライドするという容易な操作で、本体10とカートリッジ20とを着脱できるため、カートリッジ交換に手間取ることがなく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行える。
【0017】
また、浄水器100は、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、前記本体と前記カートリッジとを一体化させる嵌合手段が、前記本体の側面と、前記カートリッジの周面とに形成されていることで、カートリッジ20の長手方向が水平の状態で、本体10とカートリッジ20とが一体化されるため、カートリッジを鉛直に配置した従来の浄水器に比べて、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくい。
【0018】
この実施形態例では、本体10とカートリッジ20とが一体化したときに、嵌合手段14および嵌合手段23を覆うカバー15およびカバー24が形成されているので、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合の際、カバー15およびカバー24がガイドとなり、カートリッジ20の嵌合手段14と嵌合手段23との位置合わせやスライドがさらに行いやすい。これにより、カートリッジ交換を容易かつ確実に行える。また、浄水器100は、カバー15およびカバー24が形成されていることで、原水流路16および原水流路25への異物の侵入を防ぐことができる。また、浄水器100は、カバー15およびカバー24が形成されていることで、本体10とカートリッジ20とを一体化したときに、嵌合手段14と嵌合手段23とが隠れ、かつ本体10とカートリッジ20との一体感を出せるので、意匠性を向上させることができる。
【0019】
また、規制手段(突起18a、18b、切欠き26a、26b)を有しているので、カートリッジ20が本体10から不用意に離脱することがなく、本体10とカートリッジ20との接続をより確実なものとすることができる。また、突起18aと切欠き26aとが、突起18bと切欠き26bとが各々係合される際の感触が手に伝わることによって、カートリッジ20が本体10に確実に接続されたことを確認することができ、カートリッジ交換をさらに容易かつ確実に行える。
なお、本発明の浄水器は、突起18a、18bが辺23aおよび辺23bに設けられているとともに、切欠き26a、26bがスライドレール14a、14bに設けられていてもよい。また、本発明の浄水器は、規制手段の形状が突起18a、18b、切欠き26a、26bに限定されることはなく、他の形状による規制手段であってもよい。また、規制手段を設ける位置も特に限定されない。また、本発明の浄水器は、規制手段が本体とカートリッジのいずれかに設けられていてもよく、規制手段が省略されていてもよい。
【0020】
また、嵌合手段14が、浄水器10を蛇口200に取り付けた際に水平となるスライドレール14a、14bを具備していることで、本体10に対してカートリッジ20を迅速かつ確実にスライドでき、カートリッジ交換をさらに容易かつ確実に行える。
なお、この実施形態例では、本体10側に断面L字型のスライドレール14a、14bを有した嵌合手段14設けられ、カートリッジ20側に辺23aおよび辺23bを有した板状の嵌合手段23が設けられた例を示したが、これに限らず、本体10側に辺23aおよび辺23bを有した板状の嵌合手段23が設けられ、カートリッジ20側にスライドレール14a、14bを有した嵌合手段14が設けられた浄水器であってもよい。
【0021】
また、嵌合手段23は、部品点数の減少の観点から、ハウジング21と一体に成形されたものとしたが、成形の容易性などを鑑みて、ハウジング21と別に成形され、ハウジング21に取り付けられたものであってもよい。
【0022】
また、部品点数減少の観点から、カバー15が切換部12に一体に成形され、カバー24がハウジング21に一体に成形されているものとしたが、個別に成形されたものであってもよい。また、カバーの形状は、この実施形態例に限定されることはなく、意匠性や成形性などを鑑みて適宜変更可能である。さらに、本発明の浄水器は、カバーが本体とカートリッジのいずれかに設けられていてもよく、カバーが省略されていてもよい。
【0023】
なお、この実施形態例では、本体10とカートリッジ20との接続を、断面L字型のスライドレール14a、14bを有した嵌合手段14に、板状の嵌合手段23をスライドして嵌合させて行うものとしたが、カートリッジを、カートリッジ20の長手方向を水平にしてスライドさせることにより、本体とカートリッジとを一体化させる嵌合手段であれば、嵌合手段の形状は特に限定されない。
【0024】
また、カートリッジ20が本体10の左側面に接続された浄水器100に限らず、カートリッジが本体の右側面に接続された浄水器であってもよい。また、図7〜11に示すように、カートリッジの長手方向が蛇口の長手方向に対して垂直に配置され、かつ本体の背面に接続された浄水器300であってもよい。
浄水器300は、カートリッジ40を本体30の背面に長手方向を水平にして配置したことで、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくい。なお、浄水器300において、前述した浄水器100と同様の構成要素に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
【0025】
図8に示すように、浄水器300は、カートリッジ40を背面に設けても、浄水の使い勝手を低下させることのないように、原水だけでなく、カートリッジ40の濾材で濾過した浄水も、切換部12の下部から矢印Gで示す方向に流下させるように構成されている。
【0026】
図9に示すように、本体30の背面に設けられた嵌合手段14には、原水流路16とともに、カートリッジ40に収容された濾材によって濾過された浄水を、切換部12に内蔵された切換機構(不図示)に送水する浄水流路19が設けられている。
図10に示すように、カートリッジ40の嵌合手段23には、原水流路25とともに、濾材で濾過された浄水を、本体30の切換部12に内蔵された切換機構に送水する浄水流路27が設けられている。浄水流路19と浄水流路27とは、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって連通され、濾材で生成された浄水を切換機構に送水する流路として機能する。
【0027】
図11に示すように、浄水器300において、本体30とカートリッジ40との嵌合は、カートリッジ40の長手方向を水平にして、かつカートリッジ40の長手方向を蛇口200の長手方向に対して直角にして、本体30の背面に設けられた嵌合手段14の右端と嵌合手段23の左端との位置を合わせ、カートリッジ40の長手方向、すなわちこの実施形態例では矢印Hの方向にスライドさせればよい。また、本体30からカートリッジ40を取り外すには、図7に示す矢印Fの方向にカートリッジ40をスライドさせればよい。
【0028】
前述した浄水器300では、カートリッジ40を矢印H方向(図面右から左)にスライドして本体に接続するものとしたが、カートリッジを矢印Hとは逆方向(図面左から右)にスライドして本体に接続する浄水器であっても構わない。
【0029】
本発明の浄水器は、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行え、さらに製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態例の浄水器を示す上面図である。
【図2】本発明の一実施形態例の浄水器を示す前面図である。
【図3】本発明の一実施形態例の浄水器の本体を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態例の浄水器のカートリッジを示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態例の浄水器の本体からカートリッジが離脱した状態を示す上面図である。
【図6】図1のC−C断面図である。
【図7】他の実施形態例の浄水器を示す上面図である。
【図8】他の実施形態例の浄水器を示す側面図である。
【図9】他の実施形態例の浄水器の本体を示す斜視図である。
【図10】他の実施形態例の浄水器のカートリッジを示す斜視図である。
【図11】他の実施形態例の浄水器の本体からカートリッジが離脱した状態を示す上面図である。
【符号の説明】
【0031】
10、30 本体
11 接続部
14、23 嵌合手段
14a、14b スライドレール
15、24 カバー
16、25 原水流路
18a、18b 突起(規制手段)
20、40 カートリッジ
26a、26b 切欠き(規制手段)
19、27 浄水流路
200 蛇口
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水器に関するものであり、特に水栓の蛇口に取り付けるタイプの浄水器に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水栓の蛇口に直接取り付けるタイプの浄水器、いわゆる蛇口直結タイプの浄水器が知られている。蛇口直結タイプの浄水器としては、特許文献1、2に示すように、浄水器の本体と、ケース内に濾材を収容したカートリッジとがバヨネット機構で接続された浄水器が知られている。
近年、蛇口直結タイプの浄水器には、視覚的に圧迫感がなく、かつ水栓周りでの作業を妨げにくい形状が求められている。また、蛇口直結タイプの浄水器には、カートリッジの交換がより容易かつ確実であることが求められている。
【特許文献1】特許第3381395号公報
【特許文献2】特許第3303499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1、2の浄水器では、カートリッジが、その長手方向を鉛直にして本体に接続されているため、視覚的に圧迫感があるだけでなく、蛇口を操作する際などに、手がカートリッジに接触しやすく、水栓周りでの作業の妨げになることがあった。また、特許文献1、2の浄水器では、カートリッジと本体との接続の際に、本体に対してカートリッジの傾きを合わせるのに時間がかかるだけでなく、カートリッジの回転方向を間違えるとカートリッジを確実に着脱できず、さらにカートリッジを回転するためのスペースが本体周りに必要であり、カートリッジ交換に手間取ることが多かった。さらに、特許文献1、2の浄水器では、バヨネット機構による接続のため、接続部分の構造が複雑で、部品点数が多くなりやすく、浄水器の製造コストがかかりやすいという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行え、さらに製造コストの低減を図ることのできる浄水器を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
(1)水栓の蛇口に取り付けられる接続部と、前記蛇口から取り入れた原水の流路を切換える切換機構とを有した本体と、
前記本体に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジとを備えた浄水器において、
前記カートリッジを、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、前記本体と前記カートリッジとを一体化させる嵌合手段が、前記本体の側面と、前記カートリッジの周面とに形成されていることを特徴とする浄水器。
(2)前記嵌合手段は、蛇口に取り付けた際に水平となるスライドレールを具備することを特徴とする(1)に記載の浄水器。
(3)前記本体と前記カートリッジとが一体化したときに、前記嵌合手段を覆うカバーが形成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の浄水器。
(4)前記本体および/または前記カートリッジに、該カートリッジが前記本体から離脱する方向へ移動するのを規制する規制手段が設けられていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の浄水器。
(5)前記嵌合手段に、原水を前記濾材に送水する原水流路と、該濾材によって濾過された浄水を前記切換機構に送水する浄水流路とが、各々設けられていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の浄水器。
【発明の効果】
【0005】
本発明の浄水器は、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行え、さらに製造コストの低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照しながら、本発明の浄水器の実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態例である浄水器100は、水栓の蛇口200に取り付けられる接続部11と、蛇口200から取り入れた原水(水道水)の流路を切換える切換機構とを有した本体10と、本体10に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジ20とを備えている。ここで、矢印Aで示す方向を前方(使用者の位置する方向)、矢印Bで示す方向(矢印Aと反対の方向)を後方とし、カートリッジ20は、本体10の左側面に接続されているものとする。
【0007】
切換機構は、切換部12と、切換部12を操作するレバー13とから概略構成される。この構成によって、本体10は、図2に示すように、レバー13を操作することで、切換部12内の原水の流路を切換えて、原水を切換部12の下部から矢印Dで示す方向に流下させる、またはカートリッジ20側に送水する。
【0008】
カートリッジ20は、活性炭、中空糸膜など任意の濾材を収容した略筒状のハウジング21と、ハウジング21の下部に設けられた浄水吐出口22とを有している。この構成によって、カートリッジ20は、本体10から供給された原水を前記濾材で濾過して浄水を生成し、該浄水を矢印Eで示す方向に浄水吐出口22から流下できるようにされている。
【0009】
次に、本体10にカートリッジ20を接続し、本体10とカートリッジ20を一体化させる構成について説明する。
図3に示すように、本体10の左側面には、嵌合手段14と、カバー15とが形成されている。
嵌合手段14には、浄水器10を蛇口200に取り付けた際に水平となる断面L字型のスライドレール14a、14bと、カートリッジ20に原水を送水する原水流路16とが設けられている。スライドレール14aとスライドレール14bとは、その長手方向を水平にして、かつスライドレール14aとスライドレール14bとの間に所定の間隔を有して平行に配置されている。スライドレール14a、14bには、突起18a、18bが所定位置に各々設けられている。また、原水流路16の開口には、ゴムなどの弾性体からなる環状のパッキン17が設けられている。
【0010】
図4に示すように、カートリッジ20の周面には、カートリッジ20の長手方向に対して平行とされた辺23aおよび辺23bを有した板状の嵌合手段23と、カバー24とが形成されている。
嵌合手段23には、本体10から供給される原水を流す原水流路25が設けられている。また、辺23aおよび辺23bには、切欠き26a、26bが各々設けられている。
【0011】
嵌合手段14と嵌合手段23とは、カートリッジ20を、カートリッジ20の長手方向を水平にしてスライドさせることにより、本体10とカートリッジ20とを一体化させるために設けられている。嵌合手段14と嵌合手段23とは、辺23aをスライドレール14aにスライドして係合するとともに、スライドレール14bを辺23bにスライドして係合することで、嵌合するように構成されている。
また、突起18a、18b、および切欠き26a、26bは、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって係合し、カートリッジ20が本体10から離脱する方向へ不用意に移動するのを規制する規制手段として機能する。原水流路16と原水流路25とは、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって連通され、カートリッジ20に原水を送水する流路として機能する。
【0012】
カバー15は、本体10とカートリッジ20とを一体化したときに、嵌合手段14および嵌合手段23を覆うように、嵌合手段14の周囲に形成されている。同様に、カバー24は、本体10とカートリッジ20とを一体化したときに、嵌合手段14および嵌合手段23を覆うように、嵌合手段23の周囲に形成されている。カバー15、24は、嵌合手段23と嵌合手段14とをより迅速かつ容易に嵌合するガイドとして機能し、かつ原水流路16および原水流路25への異物の侵入を防ぐ密閉手段として機能し、さらに嵌合手段23と嵌合手段14とを隠して、浄水器100の意匠性を向上させるカバーとして機能する。パッキン17は、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって、原水流路16と原水流路25とを液密に連通するために設けられている。
【0013】
本体10とカートリッジ20とを接続するには、図5に示すように、カートリッジ20を、カートリッジ20の長手方向を水平にし、かつ蛇口200の長手方向に対して平行にして、本体10の左側面に配置する。そして、辺23aとスライドレール14aとが係合し、かつ辺23bとスライドレール14bとが係合するように、嵌合手段14の前端と嵌合手段23の後端との位置を合わせてから、カートリッジ20の長手方向、すなわちこの実施形態例ではカートリッジ20を矢印Bの方向(後方)に向けてスライドし、嵌合手段23と嵌合手段14とを嵌合する。この操作により、カートリッジ20は、図1に示すように、カートリッジ20の長手方向を水平にして、かつ長手方向を蛇口200の長手方向に対して水平な状態で本体10に接続され、本体10とカートリッジ20とが一体化される。また、この実施形態例では、嵌合手段14と嵌合手段23とは、カバー15およびカバー24によって覆われる。また、突起18aと切欠き26aとが係合するとともに、突起18bと切欠き26bとが係合する。また、図6に示すように、パッキン17を介して、原水流路16と原水流路25とが液密に連通される。
【0014】
本体10からカートリッジ20を取り外すには、図1に示す矢印Aの方向(前方)にカートリッジ20をスライドさせる。これにより、図5に示すように、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合が解除され、本体10からカートリッジ20が離脱する。
【0015】
以上説明したように、本発明の浄水器100は、本体10にカートリッジ20をスライドするという簡易な接続機構のため、成形が容易であるとともに、本体10とカートリッジ20との接続に要する構成部品が少ない。これにより、本発明の浄水器100は、その製造コストの低減を図ることができる。
【0016】
また、本浄水器100は、本体10にカートリッジ20をスライドするという容易な操作で、本体10とカートリッジ20とを着脱できるため、カートリッジ交換に手間取ることがなく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行える。
【0017】
また、浄水器100は、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、前記本体と前記カートリッジとを一体化させる嵌合手段が、前記本体の側面と、前記カートリッジの周面とに形成されていることで、カートリッジ20の長手方向が水平の状態で、本体10とカートリッジ20とが一体化されるため、カートリッジを鉛直に配置した従来の浄水器に比べて、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくい。
【0018】
この実施形態例では、本体10とカートリッジ20とが一体化したときに、嵌合手段14および嵌合手段23を覆うカバー15およびカバー24が形成されているので、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合の際、カバー15およびカバー24がガイドとなり、カートリッジ20の嵌合手段14と嵌合手段23との位置合わせやスライドがさらに行いやすい。これにより、カートリッジ交換を容易かつ確実に行える。また、浄水器100は、カバー15およびカバー24が形成されていることで、原水流路16および原水流路25への異物の侵入を防ぐことができる。また、浄水器100は、カバー15およびカバー24が形成されていることで、本体10とカートリッジ20とを一体化したときに、嵌合手段14と嵌合手段23とが隠れ、かつ本体10とカートリッジ20との一体感を出せるので、意匠性を向上させることができる。
【0019】
また、規制手段(突起18a、18b、切欠き26a、26b)を有しているので、カートリッジ20が本体10から不用意に離脱することがなく、本体10とカートリッジ20との接続をより確実なものとすることができる。また、突起18aと切欠き26aとが、突起18bと切欠き26bとが各々係合される際の感触が手に伝わることによって、カートリッジ20が本体10に確実に接続されたことを確認することができ、カートリッジ交換をさらに容易かつ確実に行える。
なお、本発明の浄水器は、突起18a、18bが辺23aおよび辺23bに設けられているとともに、切欠き26a、26bがスライドレール14a、14bに設けられていてもよい。また、本発明の浄水器は、規制手段の形状が突起18a、18b、切欠き26a、26bに限定されることはなく、他の形状による規制手段であってもよい。また、規制手段を設ける位置も特に限定されない。また、本発明の浄水器は、規制手段が本体とカートリッジのいずれかに設けられていてもよく、規制手段が省略されていてもよい。
【0020】
また、嵌合手段14が、浄水器10を蛇口200に取り付けた際に水平となるスライドレール14a、14bを具備していることで、本体10に対してカートリッジ20を迅速かつ確実にスライドでき、カートリッジ交換をさらに容易かつ確実に行える。
なお、この実施形態例では、本体10側に断面L字型のスライドレール14a、14bを有した嵌合手段14設けられ、カートリッジ20側に辺23aおよび辺23bを有した板状の嵌合手段23が設けられた例を示したが、これに限らず、本体10側に辺23aおよび辺23bを有した板状の嵌合手段23が設けられ、カートリッジ20側にスライドレール14a、14bを有した嵌合手段14が設けられた浄水器であってもよい。
【0021】
また、嵌合手段23は、部品点数の減少の観点から、ハウジング21と一体に成形されたものとしたが、成形の容易性などを鑑みて、ハウジング21と別に成形され、ハウジング21に取り付けられたものであってもよい。
【0022】
また、部品点数減少の観点から、カバー15が切換部12に一体に成形され、カバー24がハウジング21に一体に成形されているものとしたが、個別に成形されたものであってもよい。また、カバーの形状は、この実施形態例に限定されることはなく、意匠性や成形性などを鑑みて適宜変更可能である。さらに、本発明の浄水器は、カバーが本体とカートリッジのいずれかに設けられていてもよく、カバーが省略されていてもよい。
【0023】
なお、この実施形態例では、本体10とカートリッジ20との接続を、断面L字型のスライドレール14a、14bを有した嵌合手段14に、板状の嵌合手段23をスライドして嵌合させて行うものとしたが、カートリッジを、カートリッジ20の長手方向を水平にしてスライドさせることにより、本体とカートリッジとを一体化させる嵌合手段であれば、嵌合手段の形状は特に限定されない。
【0024】
また、カートリッジ20が本体10の左側面に接続された浄水器100に限らず、カートリッジが本体の右側面に接続された浄水器であってもよい。また、図7〜11に示すように、カートリッジの長手方向が蛇口の長手方向に対して垂直に配置され、かつ本体の背面に接続された浄水器300であってもよい。
浄水器300は、カートリッジ40を本体30の背面に長手方向を水平にして配置したことで、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくい。なお、浄水器300において、前述した浄水器100と同様の構成要素に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
【0025】
図8に示すように、浄水器300は、カートリッジ40を背面に設けても、浄水の使い勝手を低下させることのないように、原水だけでなく、カートリッジ40の濾材で濾過した浄水も、切換部12の下部から矢印Gで示す方向に流下させるように構成されている。
【0026】
図9に示すように、本体30の背面に設けられた嵌合手段14には、原水流路16とともに、カートリッジ40に収容された濾材によって濾過された浄水を、切換部12に内蔵された切換機構(不図示)に送水する浄水流路19が設けられている。
図10に示すように、カートリッジ40の嵌合手段23には、原水流路25とともに、濾材で濾過された浄水を、本体30の切換部12に内蔵された切換機構に送水する浄水流路27が設けられている。浄水流路19と浄水流路27とは、嵌合手段23と嵌合手段14との嵌合によって連通され、濾材で生成された浄水を切換機構に送水する流路として機能する。
【0027】
図11に示すように、浄水器300において、本体30とカートリッジ40との嵌合は、カートリッジ40の長手方向を水平にして、かつカートリッジ40の長手方向を蛇口200の長手方向に対して直角にして、本体30の背面に設けられた嵌合手段14の右端と嵌合手段23の左端との位置を合わせ、カートリッジ40の長手方向、すなわちこの実施形態例では矢印Hの方向にスライドさせればよい。また、本体30からカートリッジ40を取り外すには、図7に示す矢印Fの方向にカートリッジ40をスライドさせればよい。
【0028】
前述した浄水器300では、カートリッジ40を矢印H方向(図面右から左)にスライドして本体に接続するものとしたが、カートリッジを矢印Hとは逆方向(図面左から右)にスライドして本体に接続する浄水器であっても構わない。
【0029】
本発明の浄水器は、視覚的な圧迫感を低減できるとともに、水栓周りでの作業を妨げにくく、カートリッジ交換を容易かつ確実に行え、さらに製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態例の浄水器を示す上面図である。
【図2】本発明の一実施形態例の浄水器を示す前面図である。
【図3】本発明の一実施形態例の浄水器の本体を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態例の浄水器のカートリッジを示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態例の浄水器の本体からカートリッジが離脱した状態を示す上面図である。
【図6】図1のC−C断面図である。
【図7】他の実施形態例の浄水器を示す上面図である。
【図8】他の実施形態例の浄水器を示す側面図である。
【図9】他の実施形態例の浄水器の本体を示す斜視図である。
【図10】他の実施形態例の浄水器のカートリッジを示す斜視図である。
【図11】他の実施形態例の浄水器の本体からカートリッジが離脱した状態を示す上面図である。
【符号の説明】
【0031】
10、30 本体
11 接続部
14、23 嵌合手段
14a、14b スライドレール
15、24 カバー
16、25 原水流路
18a、18b 突起(規制手段)
20、40 カートリッジ
26a、26b 切欠き(規制手段)
19、27 浄水流路
200 蛇口
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水栓の蛇口に取り付けられる接続部と、前記蛇口から取り入れた原水の流路を切換える切換機構とを有した本体と、
前記本体に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジとを備えた浄水器において、
前記カートリッジを、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、前記本体と前記カートリッジとを一体化させる嵌合手段が、前記本体の側面と、前記カートリッジの周面とに形成されていることを特徴とする浄水器。
【請求項2】
前記嵌合手段は、蛇口に取り付けた際に水平となるスライドレールを具備することを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記本体と前記カートリッジとが一体化したときに、前記嵌合手段を覆うカバーが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浄水器。
【請求項4】
前記本体および/または前記カートリッジに、該カートリッジが前記本体から離脱する方向へ移動するのを規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浄水器。
【請求項5】
前記嵌合手段に、原水を前記濾材に送水する原水流路と、該濾材によって濾過された浄水を前記切換機構に送水する浄水流路とが、各々設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄水器。
【請求項1】
水栓の蛇口に取り付けられる接続部と、前記蛇口から取り入れた原水の流路を切換える切換機構とを有した本体と、
前記本体に対して着脱自在に接続され、該原水を濾過する濾材を収容した略筒状のカートリッジとを備えた浄水器において、
前記カートリッジを、該カートリッジの長手方向を水平にしてスライドさせることにより、前記本体と前記カートリッジとを一体化させる嵌合手段が、前記本体の側面と、前記カートリッジの周面とに形成されていることを特徴とする浄水器。
【請求項2】
前記嵌合手段は、蛇口に取り付けた際に水平となるスライドレールを具備することを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記本体と前記カートリッジとが一体化したときに、前記嵌合手段を覆うカバーが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浄水器。
【請求項4】
前記本体および/または前記カートリッジに、該カートリッジが前記本体から離脱する方向へ移動するのを規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浄水器。
【請求項5】
前記嵌合手段に、原水を前記濾材に送水する原水流路と、該濾材によって濾過された浄水を前記切換機構に送水する浄水流路とが、各々設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄水器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−279559(P2009−279559A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136678(P2008−136678)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(504346204)三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 (57)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(504346204)三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 (57)
【Fターム(参考)】
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