説明

浄水装置

【課題】災害時にどこでも使用できる浄水装置を提供する。
【手段】原水タンク2と、濾過ユニット3、原水を濾過ユニット3に送る水中ポンプ7とを備えている。水中ポンプ7は電動式で、バッテリー31から給電される。浄化された水は補助タンク21を経由して浄水取出管25から例えばポリタンクTに取り出される。原水タンク2は注入口5を備えており、例えばポリタンクTやバケツによって原水を流し込むことができる。このため、電源はバッテリーであるため停電時にも使用でき、かつ、水中ポンプ7であるため静粛である。濾過ユニット3は中空糸を使用した毛管膜方式であるため、耐久性に優れると共に浄化効率が良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、河川の水、湖沼の水、池の水、堀の水、井戸水、防火水槽の水、プールの水のような非上水を原水として、これを飲用可能な状態や洗濯用又は風呂用等の生活用水として使用可能な状態に浄化する浄水装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
震災等の災害によって水道が断水した場合、飲料水や生活用水を確保することは極めて重要なことである。そこで、河川の水や池の水のような非上水を飲用可能な状態に浄化する装置が提案されている。その一例として、特許文献1には、河川等から水を汲み上げる吸水装置、濾過ユニット、殺菌装置等の部材一式を手押し式の台車(ワゴン)に搭載することが記載されている。この特許文献1の浄化装置はどこにでも移動できるため、機動性に優れている。
【0003】
水の浄化は多義的であり、「浄化」という言葉には幾つかの側面がある。すなわち、異物(固形物)の除去、滅菌(殺菌)、化学物質(例えばトリハロメタン)や臭い成分の除去といった側面であり、目的に応じて様々な濾過材・方法が使用されている。例えば、異物の除去には各種フィルターが使用され、滅菌・殺菌には塩素やオゾン、紫外線等が使用され、臭いの除去には活性炭が使用されている。
【0004】
異物の除去や滅菌を同時に行える浄化用素材(濾材)として逆浸透膜と毛管濾過膜(中空糸濾過膜)が知られている。前者の逆浸透膜を使用した浄水装置が例えば特許文献2に記載されており、後者の毛管濾過膜を使用した濾過モジュールの例が特許文献3に記載されている。
【特許文献1】特開平9−220558号公報
【特許文献2】特開2002−166274号公報
【特許文献3】特開2000−246066号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の浄水装置は可搬式であるため、固定式に比べると機動性は優れている。しかし、浄水装置はある程度の重量があるため、例えば地震の被災時に河川の水を浄化する場合であると、家屋の倒壊によって道路が人しか通れない状態になっていたり土手が崩壊していたりすることにより、浄水装置を河川の近くまで運べない場合があり、このため、災害時に能力を発揮できない虞があった。
【0006】
また、特許文献1の浄水装置は、河川等の水をホースで吸引するものであるため、a河川等の水深が浅いと汲み上げできない場合がある、b吸引量の増減が激しいため濾過性能が不均一になりやすい、c河川等の水深が浅いと水に空気が混入して、濾過材に水が急激に衝突する水撃作用が生じて耐久性が低下する虞がある、といった問題が懸念される。
【0007】
本願発明は、このような現状を解消することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明に係る浄水装置は、原水を流し込む注入口を設けた原水タンクと、原水を加圧して通過させることによって当該原水を浄化する濾過ユニットと、濾過ユニットの入力ポートと前記原水タンクとを接続する送水管路と、前記原水タンク内の原水を加圧して濾過ユニットに送るために前記送水管路に設けたポンプと、濾過ユニットから排出された浄化水を取り出す出水管路とを備えている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記濾過ユニットは毛管状素材で構成された濾過膜を備えている一方、前記ポンプは直流電源で駆動される電動式水中ポンプであって、送水管路の始端に接続されて原水タンク内に浸漬されており、更に、前記原水タンク、濾過ユニット、水中ポンプ、直流電源、送水管路、出水管路、その他の部材を台車に搭載している。
【発明の効果】
【0010】
本願発明の浄水装置は、原水は原水タンクに溜められてからポンプで吸引されるため、単位時間当たりの吸引量が一定していると共に空気の入り込みも防止でき、このため安定した運転を確保できると共に、濾過ユニットの耐久性も高い。また、濾過ユニットは原水に加圧して通すことによって濾過する方式であるため、原水を能率良く浄化することができ、このため災害時の浄化装置として特に好適である。
【0011】
そして、原水タンクには、注入口から例えばポリタンクやバケツに汲んだ原水を流し込むことができるため、河川等の原水を人手でしか汲み上げできない場合でも浄化水を確保することができる。このため、災害時用の浄水装置として極めて有益である。また、本願の浄水装置を避難所や広場、公園のような中心地に設置しておき、周辺エリアの住民が集まってきて浄化水をポリタンクで持ち帰るといった使用方法も可能であり、この面からも、緊急時用の浄水装置として使い勝手が優れている。
【0012】
なお、本願発明の浄水装置を使用する場合、池の水をホースで引いてきて原水タンクに流し込んだり、防災用貯水タンクに設けている蛇口から原水を原水タンクに流し込むといったことも可能であり、このような多彩な使用方法を選択できるのも本願発明の利点の一つである。
【0013】
請求項2のように、濾過ユニットの濾過材として毛管状素材で構成された濾過膜を使用すると、比較的低い圧力で原水を効率良く浄化できる利点がある。また、送水用のポンプは原水タンクの外側に配置することも可能であるが、請求項2のように水中ポンプを使用すると、単位時間当たりの送水量がより均一になるため安定性に優れており、また、ポンプの動力源は直流電源であるバッテリーを使用することができ、このためエンジンによる駆動に比べて騒音の発生を著しく抑制できる利点がある(水中ポンプであるため、静粛性はいっそう高い)。更に、請求項2のように浄水装置の全体を台車に搭載してユニット化すると、必要なところに簡単に移動できる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(1).構造の説明
図1はブロック図であり、この図に示すように、浄水装置1は、1つの原水タンク2と2本の濾過ユニット3とを備えている。原水タンク2には、フィルター4を備えた注入口5が上向きに開口しており、ポリタンクTやバケツで原水を注入できる。なお、注入口5は上戸状に形成しても良いし、また、原水タンク2の全体又は大部分を上向きに開口させても良い。
【0016】
原水タンク2には開閉弁付きのドレンパイプ6を接続している。原水タンク2には、原水に浸漬した状態で水中ポンプ7が配置されており、水中ポンプ7から1本の集合送水管8が延びている。集合送水管8には、手動式の第1開閉弁9と圧力計10とを設けている。
【0017】
濾過ユニット3は細長い外観であり、円筒状の本体11とその両端のヘッダー12とを備えている。一方のヘッダー12には横向きの入水ポート13が設けられ、他方のヘッダー12には横向きの洗浄用出水ポート14が設けられ、更に、両ヘッダー12には濾過ユニット3の中心線上に位置した浄水用出水ポート15が設けられている。
【0018】
集合送水管8は途中の個所で2本に枝分かれしており、枝分かれてした分岐送水管16は、それぞれ濾過ユニット3の入水ポート13に接続されている。分岐送水管16にはそれぞれ手動式の第2開閉弁17を設けている。
【0019】
両濾過ユニット3における2つの浄水用出水ポート15にはそれぞれ第1出水管18が接続されている。第1出水管18は1本の第2出水管19に集合している。更に、両濾過ユニット3における第2出水管19はそれぞれ第3開閉弁22を介して1本の第3出水管20に集合している。第3出水管20は一次水取り出し管25aと二次水管路25bとに分岐しており、一次水取り出し管25aには第4開閉弁23を設けている。
【0020】
また、二次水管路25bは、三方弁23′によって主管路25cとパイパス管路25dとに分岐しており、主管路25cは補助タンク21に開放している。また、補助タンク21の下面には、第5開閉弁(蛇口)24を備えた二次水取出管25eが接続されている。また、補助タンク21の上下中途高さ位置にはオーバーフロー管26が接続されており、オーバーフロー管26の先端は原水タンク2の内部に入り込んでおり、更に、前記バイパス管路25dはパイパス管路26に接続されている。
【0021】
濾過ユニット3の洗浄用出水ポート15にはそれぞれ第1排水管27が接続されており、2本の第1排水管27は1本の第2排水管28に集合している。第1排水管27にはそれぞれ第6開閉弁29を設けている。
【0022】
水中ポンプ7は直流モータで駆動されるようになっており、そこで、浄化装置は、水中ポンプ7の動力源となるバッテリー31を備えている。浄水装置1の電気系統には外部からの電力源として交流電源が使用されており、このため、電源用ケーブル32を設けている。交流電源は整流器(充電器)33によって直流に変換される。
【0023】
電気系統は操作盤34を備えており、操作盤34のスイッチ操作によって水中ポンプ7がON・OFFされる。また、原水タンク2には、液面が水中ポンプ7の高さ近くまで下がるとこれを検知する下限水位センサー35を設けており、下限水位センサー35がONになると水中ポンプ7の駆動を停止する制御態様になっている。バッテリー31で駆動せずに、交流電源を整流して使用することも可能である。各種施設に常設している装置の場合は、このような運転態様が主になり、また、災害時用の装置であっても、電気が復旧したら、外部からの交流電源を電源することで長期にわたって使用し続けることができる。
【0024】
浄水装置1は、更に、ストッカータンク50を設けており、ストッカータンク50に溜まった原水は、補助ポンプ51によって原水タンク2に流れる。また、補助ポンプ51には、先端にストレーナー52を設けたホース53が接続されており、ストッカータンク50の原水はこのホース53から吸引される。ホース53は例えば10〜20mの長さとすることが可能であり、従って、例えば河川やプールの水を汲み上げて原水タンク2に取り込むことができる。原水タンク2には上限水位センサー54を設けており、この上限水位センサー54がONになると補助ポンプ51はOFFになる。補助ポンプ51も直流電源で駆動さる。
【0025】
図2では浄水装置1の大雑把な側面図を示している。すなわち、本実施形態の浄水装置1はキャスター(車輪)36を有する台車37に搭載されて全体がユニット化されている。濾過ユニット3は水平状に配置されており、上部に露出している。これは、開閉弁の操作を行いやすくするため、及び、濾過ユニット3の点検や交換の便宜のためである。
【0026】
(2).濾過ユニットの構造例
図3では濾過ユニット3の構造を模式的に示している。この濾過ユニット3は特許文献3に記載したものと基本的には同じであり、円筒状の本体11と、その両端に固定したヘッダー12と、中心線に沿って延びる状態で両ヘッダー12に接続されたインナーパイプ38とを備えており、本体11とインナーパイプ38との間の空間に、本体11の内面に密着してインナーパイプ38との間には第1空間39が空いている第1濾過膜(濾過層)40と、本体11との間には第2空間41が空いてインナーパイプ38には密着している第2濾過膜42とが軸方向に間隔を空けた状態で配置されている。
【0027】
第2濾過膜42と本体11の内面との間には水の通過を許容する状態で複数個のスペーサ43が配置されている。また、インナーパイプ38のうち第2濾過膜42と重なった部位には多数の小穴が空いている。本例では第1濾過膜40と第2濾過膜42とは1つずつしか配置していないが、複数ずつ配置しても良い。また、濾過膜40,42は軸方向に延びる無数の細い中空糸群(毛管糸群)で構成されている。
【0028】
原水が入水ポート13から本体11の内部に入ると、原水は最終的には第2濾過膜42を通過してインナーパイプ38から排出されるが、第1空間39及び第2空間41に等しい圧力が作用していることにより、原水は第1濾過膜40も透過していき、このため、原水は両濾過膜40,42によって濾過作用(異物や微生物を補集する作用)を受けて浄水される。
【0029】
(3).システムのフロー
既述の説明と重複する部分もあるが、浄水装置1の稼働システムをまとめて述べると次のとおりである(図1参照)。
【0030】
本実施形態の浄水装置1は、2本の濾過ユニット3を両方使用する場合と片方だけ使用する場合とを選択できる。2本の濾過ユニット3を使用する場合は、2つの第6開閉弁29をそれぞれ閉じて、第1〜第3の開閉弁9,17,22は開いておく。第4開閉弁23及び第5開閉弁24は必要に応じて開閉する。この状態では、2つの濾過ユニット3が稼働するので、浄水能力は大きくなる。
【0031】
一方の濾過ユニット3しか使用しない場合は、使用しない濾過ユニット3の第2開閉弁17と第3開閉弁22とを閉じたら良い。本実施形態のように複数の濾過ユニット3を設けて運転形態を選択できるようにすると、需要に応じて浄水の生成量を増減できる利点がある。
【0032】
両方の濾過ユニット3を使用する場合でも片方の濾過ユニット3を使用する場合でも、浄化水の生成量が取り出し量よりも大きい場合(すなわち第4開閉弁23を閉じている時間が長い場合)は、浄化水は原水タンク2に環流する。
【0033】
一次水取り出し管路25aは第3出水管20と同じ程度の内径に設定されており、三方弁23′を完全に閉じて第4開閉弁23を全開すると、濾過ユニット3の浄水能力をフルに発揮させて大量の浄化水を得ることができる。他方、二次水取管路25eは一次水取り出し管路25aよりも小径になっており(例えば18リットル入りポリタンクに流し込み得る蛇口(24)を取付けできるようにするためである)、第3開閉弁23を閉じて三方弁23′を空けると、浄化水の一部は補助タンク21に向かい、一部はオーバーフロー管26を介して原水タンク2に戻る。そして、第5開閉弁24を空けることによっても浄化水を取り出すことができる。
【0034】
この場合、第4開閉弁23を閉じた状態では、例え、第5開閉弁24を開いていても浄化水の一部は原水タンク2に戻って濾過ユニット3に循環する。このため、水は繰り返し濾過ユニット3に通って浄化度が著しくアップされ、このため、浄化度(純度)の高い飲料水を簡単に得ることができる。
【0035】
本例では、浄化水が通る主管路25cは補助タンク21に開放されているだけであり、従って、主管路25cからの水は自然流下によって補助タンク21に流れ込むに過ぎず、このため、仮にバイパス管路25dがないとオーバーフロー管26を相当に太くしたり樋状に形成したりする必要がある。これに対してバイパス管路25dを設けると、バイパス管路25dの水には圧力が作用しているため、小径のオーバーフロー管路26であっても水を確実に戻すことができる利点がある。なお、バイパス管路25dの水が補助タンク21に流れ込むのを防止するためには逆止弁を設けたらよい。
【0036】
なお、第3開閉弁23と第4開閉弁24との両方を閉じた状態で運転することも可能であり、この場合は、全ての水は濾過ユニット3に繰り返し通るので、浄化度はいっそうアップする。第3開閉弁23と三方弁23′とを併用することに代えて、4方弁を使用することも可能である。
【0037】
浄水装置1を使用し続けていると、濾過膜40,42への異物の付着量が増えて浄水効率が悪くなる。そこで、濾過膜40,42はある程度に汚れたら(目詰まりしたら)洗浄してやる必要がある。その場合は、第3開閉弁22を閉じて第6開閉弁29を空けた状態で両濾過ユニット3に原水を送水する。すると、両濾過ユニット3に溜まっていた異物は排水管28から系外に放出される。排水は例えば側溝Sに流すことができる。
【0038】
(4).集合部の構造例
図1に一点鎖線で囲って示すように、本例では、1本の管が2本に分岐したり2本の管が1本に集合したりする分岐集合部45がある。このような分岐集合部45はT型の継手を使用して構成することも可能であるが、図4では継手ブロック46を使用して分岐集合部を構成した例を示している。そして、継手ブロック46にはドリルで空けた穴を塞ぐセンタープラグ47とサイドプラグ48を設けているが、例えばセンタープラグ47を抜き取ることにより、継手ブロック46の内部に薬剤類を流し込むことが可能となる。
【0039】
従って、例えば、濾過ユニット3の洗浄工程において、第1排水管27と第2排水管28とを接続している継手ブロック46に殺菌剤のような排水を無害化する薬剤を注入するといったことを行える(この場合は、センターブラグ47を上向きにする必要がある)。
【0040】
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば請求項1の場合、濾過ユニットは毛管状素材を使用したものには限らない。また、濾過ユニットは1つだけ設けても良いし、逆に3つ以上設けても良い。原水タンクも複数設けることが可能である。本願発明の浄水装置の用途は災害時用に限定されるものではなく、例えばプールの水の浄化、風呂水の浄化、養殖池の水の浄化、一般廃水の浄化、工業用水の浄化、食品工場用の水の浄化など様々の用途に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本願発明の実施形態に浄水装置のブロック図である。
【図2】浄水装置の外観の概略側面図である。
【図3】濾過ユニットの構造の一例を示す図である。
【図4】管の集合分岐部の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 浄水装置
2 原水タンク
3 濾過ユニット
5 注入口
7 水中ポンプ
8,16 送水管(送水管路)
18,19 出水管(出水管路)
21 補助タンク
25 取出管
31 バッテリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原水を流し込む注入口を設けた原水タンクと、原水を加圧して通過させることによって当該原水を浄化する濾過ユニットと、濾過ユニットの入力ポートと前記原水タンクとを接続する送水管路と、前記原水タンク内の原水を加圧して濾過ユニットに送るために前記送水管路に設けたポンプと、濾過ユニットから排出された浄化水を取り出す出水管路とを備えている、
浄水装置。
【請求項2】
前記濾過ユニットは毛管状素材で構成された濾過膜を備えている一方、前記ポンプは直流電源で駆動される電動式水中ポンプであって、送水管路の始端に接続されて原水タンク内に浸漬されており、
更に、前記原水タンク、濾過ユニット、水中ポンプ、直流電源、送水管路、出水管路、その他の部材を台車に搭載している、
請求項1に記載した浄水装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−61748(P2007−61748A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−251752(P2005−251752)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(501161310)坂本精器株式会社 (1)
【Fターム(参考)】