説明

浴槽の排水制御装置と制御方法

【課題】一部の湯の排出と供給を効率よく制御できて、湯の排出と供給との切り換え制御をしなくても無駄な排出を阻止する。
【解決手段】浴槽2の側部3に開口部5と開口部を開閉可能な扉を設けた。排水制御装置17は、浴槽内の湯の水位を検知する水位センサー18と、開口部以下の水位を超える湯を排出する一部排水スイッチ25と、浴槽内に湯を供給する湯張りスイッチ23を設けた。制御手段26では、水位センサー18で検知した水位が開口部5より高いか否かを水位判別手段で判別し、水位が開口部以下より高い場合に作動手段により開口部以下の水位になるまで排水シリンダ20により湯を排出させる。更に、湯張りスイッチ23の入力により、湯の水位に関わらず給排水制御手段で排水を阻止すると共に扉を上昇させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば身体の不自由な入浴者等を入浴させる際に用いられる開口部を有する浴槽であって、排水を制御するようにした浴槽の排水制御装置と制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記す)を入浴させる際に、要介助者等を浴槽に移動させるために浴槽内で着座可能な、背もたれのない座面部、背もたれを設けた座椅子部または入浴用車椅子の椅子部等が用いられる。
例えば、下記特許文献1に記載された入浴用車椅子では、開口部を有する浴槽の側部に入浴用車椅子を略平行に接近させて位置決めして互いにロックすることになる。そして、入浴用車椅子は、下部にキャスターを設けた台車の上部に、椅子部が着脱可能に設けられている。
【0003】
この浴槽では、側部に設けた扉を下方に移動させて開口部を開放させた状態で、入浴用車椅子の台車と椅子部とのロックを外して、入浴者を乗せた椅子部を台車に設けた第1のレールから浴槽内に設けた座部上の第2のレールへ走行させる。そして、浴槽内に椅子部が保持された状態で、扉を上昇させて開口部を塞ぎ、湯を浴槽内に供給して開口部より高い水位に満たして入浴状態にしている。
【0004】
入浴の終了した入浴者を浴槽から退出させる際、開口部を超える水位の約半量の湯を排水して水位を開口部以下に低下させる。次に、扉を下方に下げて、開口部から入浴者を乗せた椅子部を台車に移動させる。そして、次の入浴者を乗せた椅子部を、同様にレールを介して浴槽内に移動させて入浴させるようにしている。
また、扉を降下させる際に半量の湯を排出させることに代えて、浴槽に備え付けたタンクに吸引して貯留し、扉で開口部を閉めた状態でタンクから湯を浴槽内に供給することも行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−154241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、高齢者や要介助者等の収容施設では、複数の入浴者を順次入浴させる必要があり、入浴者を交代させる都度、扉を降下させて開口部を開けるために一部の湯を排出し、その後、扉を上昇させて一部の湯を浴槽に供給して満たす作業を行わなければならず、これらの給排水を手作業で行うのは煩雑で手間がかかる欠点がある。
しかも、浴槽内で一部の湯の排出を行って開口部以下の水位に制御した後、入浴者が退出して新たな入浴者が浴槽に入った状態で開口部を扉で閉塞し、浴槽に湯を満たすために給湯する場合、浴槽の排出弁を閉鎖させるように切り換え制御することを忘れると開口部以下の水位より高い水位になるとその湯が開口部から排出されてしまうという不具合があった。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みて、湯の排出と供給との切り換え制御をしなくても無駄な排出を阻止できるようにした浴槽の排水制御装置と制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による浴槽の排水制御装置によれば、浴槽の側部に開口部と該開口部を開閉可能な扉が設けられた浴槽の排水制御装置であって、浴槽内の湯の水位を検知する水位センサーと、水位センサーで検知した水位が開口部以下の水位より高いか否かを判別する水位判別手段と、水位センサーで検知した水位が開口部より高い場合に開口部以下の水位になるまで浴槽内の湯を排水させる一部排水手段と、開口部を開閉させるために扉を昇降させる扉昇降手段と、浴槽内に湯を供給する湯張りスイッチと、該湯張りスイッチのONを検知して湯の水位に関わらず一部排水手段による排水を阻止する給排水制御手段とを備えたことを特徴とする排水制御装置。
本発明によれば、入浴者が浴槽から退出する場合、浴槽内の水位を水位センサーで検知して水位判別手段で判別し、この水位が開口部より高い場合に開口部以下の水位になるように一部排水手段で排水した後に扉を降下させて浴槽の開口部を開放させ、この状態で入浴者を開口部から退出させると共に新たな入浴者を開口部から浴槽内に移動させ、その後、新たな入浴者を入浴状態にするために湯張りスイッチを入力し、扉を上昇させて開口部を閉鎖すると共に、供給される湯によって浴槽内に溜まる湯の水位を水位センサーで検知し、一部排水手段をOFFに切り換えることを忘れたとしても、湯の水位が開口部以下の水位より上昇した場合でも一部排水手段による排水を湯張りスイッチONを検知した給排水制御手段で阻止し、給湯を進めることで湯を浴槽に満たすことができる。
なお、本発明において、「排水」や「排出」とは外部に流すこと以外にタンク等に一時的に貯留するために吸引することを含むものとし、要するに浴槽から湯を一時的または永久的に導き出す行為を含むものである。
【0009】
また、一部排水手段は、浴槽内の開口部以下の水位を超える水位の湯を排水するための一部排水スイッチと、水位センサーで検知して水位判別手段で判別した水位が開口部以下の水位より高い場合に浴槽内の湯を排水させる排水シリンダとを備えていることが好ましい。
一部排水スイッチをONして、水位センサーで検知した水位が開口部以下より高いか否かを水位判別手段で判別し、排水シリンダを作動させることにより湯を排出させて浴槽内の水位を開口部以下に低下させる。そして、給湯のために湯張りスイッチをONし、その際、一部排水スイッチのOFF切り換えを忘れたとしても、湯張りスイッチのONにより湯の水位が開口部以下の水位より上昇しても一部排水手段による排水を給排水制御手段で阻止する。
【0010】
本発明による浴槽の排水制御方法によれば、浴槽の側部に開口部と該開口部を開閉可能な扉が設けられた浴槽の排水制御方法であって、一部排水スイッチをONし、浴槽内の湯の水位が開口部より高い場合に水位が開口部以下になるよう湯を排水させて扉を降下させて開口部を開放させ、その後、浴槽内に湯を供給する湯張りスイッチをONさせ、開口部を閉鎖するように扉を上昇させると共に浴槽内の水位が開口部以下の水位より高くなっても湯の排出を停止させて、浴槽内に湯を満たすようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、入浴者が退出する場合、浴槽内の湯を水位が開口部以下になるように排水し、その後に新たな入浴者のために湯張りスイッチをONし、開口部を扉で閉鎖して湯を給湯させると、水位が開口部以下より上昇しても排水を阻止して給湯を継続して湯を浴槽に満たすことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明による浴槽の排水制御装置および排水制御方法によれば、浴槽の湯を一部排出させて開口部以下の水位まで低下させ、扉を降下して開口部を開放させた後、入浴者を入れ替える等し、新たな入浴のために開口部を閉鎖させると共に湯を供給することで開口部以下の水位を超える水位になったとしても、湯の排出を阻止して浴槽に湯を満たすことができる。そのため、湯の一部排水状態から排出停止への切り換え忘れが生じても、湯張りスイッチのONにより湯の無駄な排出を防止できる。
そして、従来、手作業で行っていた、入浴者の入浴及び退出のための扉の昇降による開口部の開閉と、水位を下げるための一部の湯の排水から排水を停止して給湯することを、自動的にしかも効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態による入浴装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す浴槽の排水制御装置を示す模式図である。
【図3】排水制御装置のブロック図である。
【図4】排水制御装置を用いて湯の排水と給湯を行う工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態による浴槽の排水制御装置について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は入浴装置1において浴槽2内に入浴者が着座可能な座部4を取り付けた状態を示すものである。浴槽2は一方の側部3の略上半分である上部に開口部5が形成され、開口部5を開閉するための扉6がスライドして上下動可能に設けられている。また、浴槽2の底部は側部3の開口部5より下方に位置しているが、開口部5と同程度の深さに設定しても良い。なお、開口部5を有する側部3に対向する他方の側面7には浴槽2の容量の一部、例えば半量の湯、或いは開口部5の下端以下の水位となるように一部の湯を溜めておくためのタンク8が設けられている。なお、タンク8は設けなくてもよい。
【0014】
図1において、他方の側面7には支柱9に上下動可能なリフト10が設けられ、リフト10には左右方向に揺動可能なアーム11と軸部12が略平行に設けられている。アーム11と軸部12はリンク機構13を構成しており、その下端部には座部4が設けられている。座部4はリンク機構13によって揺動可能な範囲の左右両端の位置で側部3に設けた開口部5の下端面とほぼ同一高さに支持されている。
【0015】
座部4には、入浴者が着座するための座椅子部等を着脱可能に取り付ける溝部15と入浴用車椅子の椅子部等を走行させるためのレール16が設けられている。入浴者が着座するための部材として、例えば座椅子形状の座椅子部、背もたれのない座面部、或いは台車と分離して取り付け可能な入浴用車椅子の椅子部等がある。
【0016】
図2は入浴装置1における浴槽2の排水制御装置17を示す図である。
図2において、浴槽2の側部3における開口部5の下部に近い高さの位置に、扉6の開閉のために開口部5から溢れない湯の水位Hを検知する水位センサー18が設けられている。この水位Hは、例えば開口部5の下端より若干低い位置であり、以下、これを開口部以下の水位Hという。
浴槽2内の底部には排水栓19を開閉操作するための排水シリンダ20が設けられている。また、タンク8の側面に設けたパネル22には、浴槽2内に湯を供給するための湯張りスイッチ23,浴槽2内の湯を全量排出するための全排水スイッチ24、浴槽2内の開口部以下の水位Hより上方の湯を排出するための一部排水スイッチ25が設けられている。
そして、これら水位センサー18,排水シリンダ20,湯張りスイッチ23,全排水スイッチ24,一部排水スイッチ25はいずれも浴槽2に設けた制御手段26に電気的に接続されている。
【0017】
図3は制御手段26を含む排水制御装置17のブロック図を示すものであり、制御手段26には水位判別手段28及び排水シリンダ18を開閉させる作動手段27と、浴槽2内の湯の給排水と扉6の昇降による開口部5の開閉とを制御する給排水制御手段29とが設けられている。また、給排水制御手段29には扉6の昇降による開口部5の開閉を制御する扉昇降手段31が設けられている。
水位判別手段28は、浴槽2内の湯の水位を判別するものであり、水位センサー18で検知した浴槽2内の湯の水位が開口部以下の水位Hより高い場合に、一部排水スイッチ25がONしていると排水のために信号を出力する。作動手段27は、水位判別手段28からの信号を受けて排水シリンダ20に出力して排水栓19を開弁して排水させるものである。そして、水位センサー18で検知した水位が開口部以下の水位Hに下がった場合には、排水シリンダ20の排水栓19を閉弁させる。
【0018】
また、給排水制御手段29は、全排水スイッチ24がONした場合には作動手段27を介して排水シリンダ20を開弁して浴槽2内の湯を全量排出させる。また、給排水制御手段29は、一部排水スイッチ25がONした場合には、水位センサー18で検知する浴槽2内の水位が開口部以下の水位Hに下がるまで、水位判別手段28と作動手段27により、浴槽2内の湯を排出させる。
しかも、湯張りスイッチ23がONした場合、全排水状態では湯を水位Hより高い満水状態まで供給する。また、湯張りスイッチ23がONした場合、浴槽2内の水位が水位Hとされた一部排水状態では、一部排水スイッチ25の入力と遮断に関わらず、扉6が開放状態では扉6を上昇させて開口部5を閉鎖させ、そして、給排水制御手段29によって給湯手段30から浴槽2内に給湯させる。その際、浴槽2内の水位が開口部以下の水位Hより上昇しても排水シリンダ20の作動による排水を阻止する信号を作動手段27に出力する。
【0019】
本実施形態による浴槽2の排水制御装置17は上述の構成を備えており、次に排水制御装置17の排水制御方法について図4に示すフローチャートを中心に説明する。
図1に示す入浴装置1において、例えば座椅子部に着座した入浴者が浴槽2内で入浴状態にある場合、浴槽2の開口部5は扉6で閉鎖されており、浴槽2内の湯の水位は開口部以下の水位Hより上方の所定位置、例えば座椅子部に着座した入浴者の肩程度まで満たした水位である。そして、入浴終了後、入浴者を浴槽2から退出させるために、水位Hまで一部の湯量を排出する必要があるので一部排水スイッチ25をONする(ステップ101)。
【0020】
すると、図2及び図3において、水位センサー18で検出する水位が開口部以下の水位Hより高いので、これを水位判別手段28で判別して作動手段27に作動信号が出力される。これにより、排水シリンダ20の排水栓19が開弁され(ステップ102)、浴槽2から湯が排出される。そして、浴槽2内の水位の低下を水位センサー18で検知して水位Hになるまで排水シリンダ20による排水を継続する(ステップ103)。
浴槽2内の水位が開口部以下の水位Hに至ると、水位判別手段28で検知して給排水制御手段29により作動手段27を介して停止信号を出力して排水シリンダ20を閉弁させる(ステップ104)。また、給排水制御手段29から扉昇降手段31に扉降下信号が出力され、開口部5が開放される(ステップ105)。開口部5を開放させても湯の水位Hは開口部5以下であるから浴室に溢れることはなく、座椅子部に着座した入浴者を外部に退出させることができる。
そして、新たな入浴者を座椅子部に着座させて浴槽2内に移動させる。
【0021】
そして、新たな入浴者を入浴させるべく浴槽2内に水位Hから更に湯を供給して浴槽2を満たすために、湯張りスイッチ23をONする(ステップ106)と、給排水制御手段29からの出力信号により給湯手段30から湯が浴槽2内に供給される。このとき、介助者等の操作者が一部排水スイッチ25をOFFすることを忘れていたとしても、湯張りスイッチ23のON信号が給排水制御手段29に入力されることで、作動手段27に排水シリンダ20の作動停止信号が出力される(ステップ107)。これにより、一部排水スイッチ25がOFFとなり、排水シリンダ20が開弁することを阻止する。
また、湯張りスイッチ23のONにより、扉昇降手段31が作動して扉6を上昇させて開口部5を閉鎖させる(ステップ108)。そして、浴槽2内への湯の水位が開口部以下の水位Hを超えても排水されることなく、給湯手段30から継続して湯が供給されて浴槽2内の湯が満たされる。そのため、一部排水スイッチ25を遮断し忘れても湯が排出されることを防止できる。
【0022】
上述したように、本実施形態による浴槽2の排水制御装置17および排水制御方法によれば、一部排水スイッチ25をONした状態で、排水シリンダ20で湯を排水させて浴槽2内で水位Hまで低下させた後、一部排水スイッチ25を遮断または切り換え操作を忘れて湯張りスイッチ23をONした場合でも、水位センサー18で検知する水位が開口部以下の水位Hを超えたとしても、開口部5を扉6で閉鎖させて、排水シリンダ20を閉弁に切り換えて給湯状態に維持できる。そのため、一部排水スイッチ25のOFFへの切り換え忘れによる湯の無駄な排出を防止できる。
また、従来、手作業で行っていた、入浴者の入浴及び退出のための扉6の昇降による開口部5の開閉と湯を水位Hまで下げるための一部湯量の排水と、その後の新たな入浴者の入浴のための湯の供給とを、一部排水スイッチ25と湯張りスイッチ23を操作するだけで自動的にしかも無駄なく効率的に行うことができる。
【0023】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
例えば、上述の説明では、開口部5の開閉作業に際して開口部以下の水位Hより上の湯量はその都度外部へ排出するようにしたが、これに代えて浴槽2から排出させてタンク8内へ貯留させるようにしてもよい。この場合、一部排水スイッチ25がONし、水位センサー18で検知する水位Hになるまで湯をタンク8内に吸引(排水)して貯留する。そして、湯張りスイッチ23をONすることで水位Hを超えた湯量が浴槽2内に溜まっても、その際、一部排水スイッチ25のOFF切り換えを忘れても、給排水制御手段29によって排水シリンダ20を開弁させることを阻止し、タンク8から湯を浴槽2内に供給できる。
なお、本明細書において、排水、排出とは、湯を外部へ流し出すこととタンク8内に吸引して貯留することの意味を含むものとする。
【0024】
また、上述の実施形態では、扉開閉手段31を自動的に作動させて扉6の昇降による開口部5の開閉を制御するようにしたが、これに代えて、図4において一点鎖線で示すように扉昇降スイッチ32を設けて手動で扉6の開閉を制御するようにしてもよい。この場合、湯張りスイッチ23のONに先だって扉昇降スイッチ32を作動して扉6を上昇させてもよい。
【符号の説明】
【0025】
1 入浴装置
2 浴槽
4 座部
5 開口部
6 扉
17 排水制御装置
18 水位センサー
20 排水シリンダ
23 湯張りスイッチ
25 一部排水スイッチ
26 制御手段
27 作動手段
28 水位判別手段
29 給排水制御手段
30 給湯手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽の側部に開口部と該開口部を開閉可能な扉が設けられた浴槽の排水制御装置であって、
浴槽内の湯の水位を検知する水位センサーと、該水位センサーで検知した水位が開口部以下の水位より高いか否かを判別する水位判別手段と、該水位判別手段で検知した水位が前記開口部より高い場合に開口部以下の水位になるまで浴槽内の湯を排水させる一部排水手段と、前記開口部を開閉させるために扉を昇降させる扉昇降手段と、浴槽内に湯を供給する湯張りスイッチと、該湯張りスイッチのONを検知して一部排水手段による排水を阻止する給排水制御手段とを備えたことを特徴とする排水制御装置。
【請求項2】
前記一部排水手段は、浴槽内の開口部以下の水位を超える水位の湯を排水するための一部排水スイッチと、前記水位センサーで検知して前記水位判別手段で判別した水位が前記開口部以下の水位より高い場合に浴槽内の湯を排水させる排水シリンダとを備えた請求項1に記載された排水制御装置。
【請求項3】
浴槽の側部に開口部と該開口部を開閉可能な扉が設けられた浴槽の排水制御方法であって、
一部排水スイッチをONし、浴槽内の湯の水位が開口部より高い場合に水位が開口部以下になるよう湯を排水させて扉を降下させて前記開口部を開放させ、
その後、浴槽内に湯を供給する湯張りスイッチをONさせ、前記開口部を閉鎖するように扉を上昇させると共に浴槽内の水位が前記開口部以下の水位より高くなっても湯の排出を停止させて、浴槽内に湯を満たすようにしたことを特徴とする排水制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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