説明

海水と月桃エキスを用いた口腔喉内洗浄剤及び、それを用いた薬剤。

【課題】口腔喉内の殺菌、消毒を目的とした口腔喉内洗浄剤を提供する。
【解決手段】ショウガ科の植物である月桃を搾汁し、搾汁液を蒸留して得られる月桃エキスに、海水を加えて得られる口腔喉内洗浄剤。
【効果】口腔喉内洗浄剤は、天然由来成分である海水と月桃エキスを用いているので従来の化学合成殺菌物質を用いた口腔喉内洗浄剤に比べ安全性が高く、また、いずれの成分も豊富な資源であるので大量に安価で安定に製造することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般に口腔喉内の殺菌や消毒を目的としたうがい薬に関し、特に海水と月桃エキスを用いたことを特徴とすることに関する。また、本液を用いて出来た医薬品、医薬部外品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の口腔喉内洗浄剤には、ポビドンヨードの他、グルコン酸クロルヘキシジン、カモミールの成分、ミルラ、ラタニアチンキ等の市販薬がある。また、塩化セチルピリジ二ウム及びグリチルリチン酸ジカリウムを有効成分としたものがある。(例えば特許文献1参照。)。また、シアル酸を有効成分としたものがある。(例えば特許文献2参照。)。また、ヒノキチオールを有効成分としたものがある。(例えば特許文献3参照。)。また、ミネラル化成分含有としたものがある。(例えば特許文献4参照。)。また、梅の抽出液を主原料としたものがある。(例えば特許参照文献5参照。)。また、マウスケア組成物として、ナイシン、抗微生物剤および歯科的に許容される賦形剤または担体からなることを特徴とする口腔衛生組成物がある。(例えば特許文献6参照。)。また、銀コロイド抗菌性、殺菌性又は防黴性組成物及び該組成物を利用した製品がある。(例えば特許文献7参照。)。また、相乗的草本抽出物がある。(例えば特許文献8参照。)。また、抗菌剤および抗歯周病剤がある。(例えば特許文献9参照。)。また、口腔用組成物がある。(例えば特許文献10参照。)。また、口腔内洗浄用の組成物がある。(例えば特許文献11参照。)。また、う蝕防止剤、口腔用剤および飲食物がある。(例えば特許文献12参照。)。また、口腔用衛生品がある。(例えば特許文献13参照。)。また、にがりを配合した薬剤がある。(例えば特許文献14参照。)。
【特許文献1】特開2004−051511
【特許文献2】特開平09−268129
【特許文献3】特開平07−133214
【特許文献4】特開平07−053343
【特許文献5】特開平05−178732
【特許文献6】特表平08−504404
【特許文献7】特開2004−161632
【特許文献8】特開平10−298096
【特許文献9】特開2004−196672
【特許文献10】特開2003−160458
【特許文献11】特開2003−034628
【特許文献12】特開2001−114694
【特許文献13】特開平06−179627
【特許文献14】特開2004−300043
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来より市販されている口腔喉内洗浄剤(うがい薬・マウスウォッシュ)は、おもにポビドンヨード、グルコン酸クロルヘキジン、塩化ベンゼトニウム等を主成分にしたものがあるが、合成化学物質である点やアレルギー反応を示す体質の人も少なくない。そこで、本発明は以上のような従来の課題に着目してなされたものであり、植物由来成分の月桃と天然の海水、にがりを組合すことによってより安全で安価な薬剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ショウガ科の植物である月桃を搾汁して、搾汁液を蒸留してできたエキスに海水を加えて得られたことを特徴とする口腔喉内洗浄液。
【0005】
月桃の搾汁液を蒸留してできたエキスに海水・にがりを加えて得られた液を添加して得られることを特徴とする医薬品及び、医薬部外品。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、海水と月桃エキスを用いて出来た天然成分由来の薬剤である為、従来の科学合成物質による薬剤に比べて安全性が高い、また、本県沖縄においては、海水、月桃は豊富な資源である事から、大量に安価で安定した製造が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
洗浄した月桃葉を搾汁機にかけて搾汁液と葉粕を分別した後、水蒸気・減圧・常圧、いずれかの方法で蒸留する。蒸留した月桃エキスに海水を混合する。
【実施例1】
以下本発明の実施例を具体的に説明する。なお、本発明の技術的範囲は、以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書に記載した事項から明らかになる技術的思想の範囲全体に及ぶものである。
【0008】
1) 月桃を洗浄する。
月桃の葉50kgを2回水洗浄する。
2) 月桃を搾汁機にかける。
搾汁液(30リットル)と粕に分ける。
3) 蒸留する。
搾汁液を減圧蒸留して、純度の高い月桃エキス(20リットル)を抽出する。
4) 海水を加える。
殺菌した海水20リットルを加える。
5) 完成
海水及びにがりと月桃エキスを用いた口腔喉内洗浄剤。
【実施例2】
上記要領で出来た、月桃エキス10%〜50%と海水50%〜90%を含有した口腔喉内洗浄液である。また、同様な成分を含む口腔喉内洗浄液である。
本発明による口腔喉内洗浄剤を用いてうがいをした、痰がよくきれ喉のイガイガがとれると共に歯茎の引き締まりと口の中で清涼感が広がった。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明による海水及びにがりと月桃を用いた口腔喉内洗浄剤の製造を示すフロー図である。
【図2】月桃エキスの各成分と抗菌データを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショウガ科の植物である月桃を搾汁し、搾汁液を蒸留してできた蒸留エキスに海水を加えて得られたことを特徴とする口腔喉内洗浄剤。
【請求項2】
前記の請求項に記載の液を添加して得られることを特徴とする医薬品及び、医薬部外品。

【図1】
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【図2】
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