説明

海水淡水化装置

【課題】内部に塩水が通る配管の接合部で発生する隙間腐食の発生を減少させることができる海水淡水化装置を提供する。
【解決手段】両側の供給水ヘッダ管1、および濃縮水ヘッダ管3から夫々分岐する上下複数本の供給水マニホルド管4、および濃縮水マニホルド管6のうち、少なくとも一組の供給水マニホルド管4、および濃縮水マニホルド管6を接合すると共に、他の対になった供給水マニホルド管4、および濃縮水マニホルド6を分離して構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管の内部に海水やその濃縮水などの塩水が流れる海水淡水化装置、特に、内部に海水やその濃縮水などの塩水が流れる供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管の接合部に発生する隙間腐食等の腐食を起因とする漏水の発生を抑止することができる海水淡水化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
海水淡水化装置としては、特許文献1に記載されたように、逆浸透膜モジュールを、昇圧送液手段を介して複数段に接続した海水淡水化装置が従来からあった。図4に示すように、従来からの海水淡水化装置は、浸透膜モジュール7と、高圧RO供給水ヘッダ管1、高圧RO透過水ヘッダ管2(図示せず)、高圧RO濃縮水ヘッダ管3(図示せず)、高圧RO供給水マニホルド管4、高圧RO透過水マニホルド管5、高圧RO濃縮水マニホルド管6(図示せず)、高圧ポンプ8等を適宜接合して組み立てて、多量の淡水を得ることができるように構成されているが、配管の内部に海水やその濃縮水などの塩水が流れる高圧RO供給水マニホルド管4,4、および高圧RO濃縮水マニホルド管6,6の接合部にあっては、内部に淡水が流れる高圧RO透過水マニホルド管5,5等の接合部と比べて、Clイオンの影響でその接合部に隙間腐食が発生することが頻繁にあり、腐食の拡大によるその接合部からの漏水が大きな問題となっていた。
【0003】
より詳しく述べると、各マニホルド管はその製作上、配管長さに数ミリメートルのばらつきが生じることがあり、接合部の密着性が悪くなることがある。特に、内部に海水やその濃縮水などの塩水が流れる高圧RO供給水マニホルド管4や高圧RO濃縮水マニホルド管6にあっては、高圧RO供給水ヘッダ管1,1の間の中間部や高圧RO濃縮水ヘッダ管3,3の中間部に、接合部がある場合、その接合部での塩水の流速は0或いはそれに近くなり、接合部で塩水の滞留が生じることとなる。特に接合部の密着性が悪い場合は、塩水が滞留したその接合部で隙間腐食が発生することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−218135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決せんとしてなされたもので、内部に塩水が通る供給水マニホルド管や濃縮水マニホルド管の接合部を極力減少させることで、供給水マニホルド管や濃縮水マニホルド管の接合部で発生する隙間腐食の発生を減少させることができ、経年劣化による漏水の発生の可能性も低減でき、長期間に亘り安定して使用することができる海水淡水化装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、両側に夫々間隔を隔てて設置され対になった供給水ヘッダ管、透過水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管と、前記両側の供給水ヘッダ管、透過水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管から、夫々対になった供給水ヘッダ管、透過水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管の側に向かい分岐した複数本の供給水マニホルド管、透過水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管と、前記供給水マニホルド管、透過水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管に連通して、それら供給水マニホルド管、透過水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管と交差する方向に向けて配置された複数本の逆浸透膜モジュールを有して構成され、前記両側の供給水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管から夫々分岐する複数本の供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管のうち、少なくとも一組の供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管が接合され、他の対になった供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管は分離されていると共に、前記両側の透過水ヘッダ管から夫々分岐する複数本の透過水マニホルド管のうち、少なくとも一組の透過水マニホルド管が接合されていることを特徴とする海水淡水化装置である。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記両側の供給水ヘッダ管の一端は供給水配管で、前記両側の濃縮水ヘッダ管の一端は濃縮水配管で夫々接合されており、前記両側の供給水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管から夫々分岐する複数本の供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管のうち、接合されている供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管は、前記供給水配管、および濃縮水配管から最も離れた供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管のみであることを特徴とする請求項1記載の海水淡水化装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の請求項1記載の海水淡水化装置によると、内部に塩水が通る供給水マニホルド管や濃縮水マニホルド管の接合部の数を極力減少させることで、隙間腐食が発生する可能性がある箇所を減少させることができ、供給水マニホルド管や濃縮水マニホルド管の接合部で発生する隙間腐食の発生を減少させることができる。その結果、漏水の発生の可能性を低減することができ、海水淡水化装置を長期間に亘り安定して使用することができる。
【0009】
また、長尺の供給水マニホルド管や濃縮水マニホルド管同士を接合する場合、接合する配管同士の接合位置が合わずその接合作業に難航するということがあるが、接合部そのものを減少させるため、施工性が向上する。
【0010】
本発明の請求項2記載の海水淡水化装置によると、一組の供給水マニホルド管や濃縮水マニホルド管のみしか接合しないため、配管の接合部の締め付けを確実に行うことができ、配管の接合部での隙間腐食の発生を極力抑制することができ、また、施工性も更に向上する。更には、接合するのは、両側の供給水ヘッダ管の一端を接合する供給水配管、および両側の濃縮水ヘッダ管の一端を接合する濃縮水配管から最も離れた供給水マニホルド管および濃縮水マニホルド管であるため、確実に管内の圧力を均一に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態の海水淡水化装置を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態の海水淡水化装置を示す背面図である。
【図3】本発明の一実施形態の海水淡水化装置を示す平面図である。
【図4】従来の海水淡水化装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて更に詳細に説明する。
【0013】
図1〜図3に示すように、本発明の海水淡水化装置は、中空糸型、スパイラル型等の逆浸透膜(RO)モジュール7により海水を淡水化する装置であって、略面対称になった左右二体のユニットから構成されている。また、逆浸透膜モジュール7は、一つの海水淡水化装置の中に数十本単位で数多く設けられている。海水淡水化装置は、この逆浸透膜モジュール7と、高圧RO供給水ヘッダ管1、高圧RO透過水ヘッダ管2、高圧RO濃縮水ヘッダ管3、高圧RO供給水マニホルド管4、高圧RO透過水マニホルド管5、高圧RO濃縮水マニホルド管6、高圧ポンプ8等を組み立てて構成されている。
【0014】
海水淡水化装置の正面側には、左右一対の高圧RO供給水ヘッダ管1,1と左右一対の高圧RO透過水ヘッダ管2,2が夫々左右に、例えば10m以上の間隔を隔てて垂直に立設しており、また、その背面側には、左右一対の高圧RO透過水ヘッダ管2,2と左右一対の高圧RO濃縮水ヘッダ管3,3が夫々左右に、例えば10m以上の間隔を隔てて垂直に立設している。一本の高圧RO供給水ヘッダ管1と、二本の高圧RO透過水ヘッダ管2,2、および一本の高圧RO濃縮水ヘッダ管3は、正面側から高圧RO供給水ヘッダ管1、高圧RO透過水ヘッダ管2、高圧RO透過水ヘッダ管2、高圧RO濃縮水ヘッダ管3の順で略直線状に並び、正面側から見るとこれらの配管は重なり合うため、これら配管の中で最も正面側に配置された最も大径の高圧RO供給水ヘッダ管1しか確認することができない。
【0015】
図1に示すように、左右一対の高圧RO供給水ヘッダ管1,1の下端には、夫々供給水配管12,12が接続しており、それら供給水配管12,12はその上流側で接合し、更にその上流側に高圧ポンプ8が設けられている。また、図2に示すように、左右一対の高圧RO濃縮水ヘッダ管3,3の下端には、夫々濃縮水配管13,13が接続しており、それら濃縮水配管13,13はその下流側で接合している。また、特に図示はしないが、同様に左右一対の高圧RO透過水ヘッダ管2,2の下端には、夫々透過水配管が接続しており、それら透過水配管はその下流側で接合している。
【0016】
海水淡水化装置の正面側の左右の高圧RO供給水ヘッダ管1,1からは、夫々対になった対峙する高圧RO供給水ヘッダ管1の側に向けて水平方向に高圧RO供給水マニホルド管4が分岐している。この高圧RO供給水マニホルド管4は、高圧RO供給水ヘッダ管1から上下に間隔を開けて複数本(本実施形態では四本)分岐しており、供給水配管12から最も離れた最上段の高圧RO供給水マニホルド管4,4のみが接合されている。
【0017】
最上段の高圧RO供給水マニホルド管4の先端部にはフランジ9が形成されており、ガスケット等の水密材(図示せず)が介装されることにより対になった高圧RO供給水マニホルド管4のフランジ9と接合されており、内部を流れる塩水は、左右の高圧RO供給水マニホルド管4,4を流通する。一方、それより下段の高圧RO供給水マニホルド管4の先端部にはキャップ10が設けられており、対になった左右の高圧RO供給水マニホルド管4,4は分離した状態となっており、内部を流れる塩水は、一方の高圧RO供給水マニホルド管4から他方の高圧RO供給水マニホルド管4に流通することはない。
【0018】
尚、上記の説明では、供給水配管12から最も離れた最上段の高圧RO供給水マニホルド管4,4のみが接合され、それより下段の高圧RO供給水マニホルド管4,4が分離した実施形態について説明したが、必ずしも接合された高圧RO供給水マニホルド管4,4が最上段である必要はなく、また、二組以上の高圧RO供給水マニホルド管4,4が接合されていても良いが、本発明では、必ず一組以上の高圧RO供給水マニホルド管4,4が分離した状態である必要がある。
【0019】
以上のように、一組以上の高圧RO供給水マニホルド管4,4を分離することで、塩水の影響を受けて隙間腐食を発生する可能性がある高圧RO供給水マニホルド管4,4の接合部の数を減らすことができ、その結果、高圧RO供給水マニホルド管4,4の接合部における隙間腐食を起因とする漏水の発生の可能性を低減することができる。また、少なくとも一組の高圧RO供給水マニホルド管4,4を接合するとした理由は、管内の圧力を均一に保つためである。
【0020】
また、海水淡水化装置の正面側、背面側ともに左右の高圧RO透過水ヘッダ管2,2からは、夫々対になった対峙する高圧RO透過水ヘッダ管2の側に向けて水平方向に高圧RO透過水マニホルド管5が分岐している。この高圧RO供給水マニホルド管5は、高圧RO透過水ヘッダ管2から上下に間隔を開けて複数本(本実施形態では三本)分岐しており、正面側、背面側ともに、透過水配管(図示せず)から最も離れた最上段の高圧RO透過水マニホルド管5,5のみが接合されている。
【0021】
最上段の高圧RO透過水マニホルド管5の先端部にはフランジ9が形成されており、ガスケット等の水密材(図示せず)が介装されることにより対になった高圧RO透過水マニホルド管5のフランジ9と接合されており、内部を流れる透過水は、左右の高圧RO透過水マニホルド管5,5を流通する。一方、それより下段の高圧RO透過水マニホルド管5の先端部にはキャップ10が設けられており、対になった左右の高圧RO透過水マニホルド管5,5は分離した状態となっており、内部を流れる透過水は、一方の高圧RO透過水マニホルド管5から他方の高圧RO透過水マニホルド管5に流通することはない。
【0022】
尚、上記の説明では、正面側、背面側ともに、透過水配管(図示せず)から最も離れた最上段の高圧RO透過水マニホルド管5,5のみが接合され、それより下段の高圧RO透過水マニホルド管5,5が分離した実施形態について説明したが、正面側、背面側ともに、二組以上、或いは全ての段の高圧RO透過水マニホルド管5,5が接合されていても良い。これは、高圧RO透過水マニホルド管5,5の中を流れるのは、逆浸透膜モジュール7により塩分が除去された透過水であるため、高圧RO透過水マニホルド管5,5の接合部で隙間腐食が発生する可能性は極めて低いため、その意味で、高圧RO透過水マニホルド管5,5の接合部を積極的に減らす意味はないからである。また、少なくとも一組の高圧RO透過水マニホルド管5,5を接合するとした理由は、管内の圧力を均一に保つためである。
【0023】
一方で、高圧RO透過水マニホルド管5,5を分離することで、施工性の悪い高圧RO透過水マニホルド管5,5の接合作業を減らすことができるため、その理由から、高圧RO透過水マニホルド管5,5の接合部を減らすことは意味があるということができる。
【0024】
また、海水淡水化装置の背面側の左右の高圧RO濃縮水ヘッダ管3,3からは、夫々対になった対峙する高圧RO濃縮水ヘッダ管3の側に向けて水平方向に高圧RO濃縮水マニホルド管6が分岐している。この高圧RO濃縮水マニホルド管6は、高圧RO濃縮水ヘッダ管3から上下に間隔を開けて複数本(本実施形態では六本)分岐しており、濃縮水配管13から最も離れた最上段の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6のみが接合されている。
【0025】
最上段の高圧RO濃縮水マニホルド管6の先端部にはフランジ9が形成されており、ガスケット等の水密材(図示せず)が介装されることにより対になった高圧RO濃縮水マニホルド管6のフランジ9と接合されており、内部を流れる塩分濃度が極めて高い濃縮水(非透過水)は、左右の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6を流通する。一方、それより下段の高圧RO濃縮水マニホルド管6の先端部にはキャップ10が設けられており、対になった左右の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6は分離した状態となっており、内部を流れる濃縮水は、一方の高圧RO濃縮水マニホルド管6から他方の高圧RO濃縮水マニホルド管6に流通することはない。
【0026】
尚、上記の説明では、濃縮水配管13から最も離れた最上段の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6のみが接合され、それより下段の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6が分離した実施形態について説明したが、必ずしも接合された高圧RO濃縮水マニホルド管6,6が最上段である必要はなく、また、二組以上の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6が接合されていても良いが、本発明では、必ず一組以上の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6が分離した状態である必要がある。
【0027】
以上のように、一組以上の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6を分離することで、塩分濃度が極めて高い濃縮水の影響を受けて隙間腐食を発生する可能性がある高圧RO濃縮水マニホルド管6,6の接合部の数を減らすことができ、その結果、高圧RO濃縮水マニホルド管6,6の接合部における隙間腐食を起因とする漏水の発生の可能性を低減することができる。また、少なくとも一組の高圧RO濃縮水マニホルド管6,6を接合するとした理由は、管内の圧力を均一に保つためである。
【0028】
また、高圧RO供給水マニホルド管4、高圧RO透過水マニホルド管5,5、および高圧RO濃縮水マニホルド管6には、それらの配管より小径の配管11を介して複数本の逆浸透膜モジュール7が連通している。この逆浸透膜モジュール7は、それら高圧RO供給水マニホルド管4、高圧RO透過水マニホルド管5、および高圧RO濃縮水マニホルド管6と直交する方向に向けて配置されており、複数本(本実施形態では左右二体のユニット毎に十本)が水平方向に並んで配置されている。また、この逆浸透膜モジュール7は上下複数段(本実施形態では六段)にも並んで配置されている。
【0029】
尚、図1〜図3に示す実施形態とは異なるが、複数本が水平方向に並んで配置された逆浸透膜モジュール7のうち、分離した高圧RO供給水マニホルド管4、高圧RO透過水マニホルド管5、および高圧RO濃縮水マニホルド管6の先端部に連通する逆浸透膜モジュール7は、これらの配管の先端部に設けられたキャップ10の位置から分岐する小径の配管11に連通していることが望ましい。このように、小径の配管11をキャップ10の位置から分岐することで、塩水や透過水が、分離した高圧RO供給水マニホルド管4、高圧RO透過水マニホルド管5、および高圧RO濃縮水マニホルド管6の先端部付近に滞留することを防止することができる。
【0030】
次に、以上説明した海水淡水化装置を用いて海水を淡水化する方法について説明する。
【0031】
図1に示すように、海域から海水を取水し、MF膜ろ過装置等のろ過装置(図示せず)にて懸濁物質を除去した後、高圧ポンプ8により供給水配管12を介して高圧RO供給水ヘッダ管1に海中から供給された海水は、分岐した複数本の高圧RO供給水マニホルド管4の中に入り、それら高圧RO供給水マニホルド管4から小径の配管11を通って逆浸透膜モジュール7の中に供給される。その供給された海水は、逆浸透膜モジュール7で逆浸透膜(分離膜)により塩分が除去された透過水と塩分を含む濃縮水に分離される。淡水化された透過水は透過水用の小径の配管11から高圧RO透過水マニホルド管5に流入し、更に、高圧RO透過水マニホルド管5から高圧RO透過水ヘッダ管2へ達し、その高圧RO透過水ヘッダ管2から取り出された透過水は、飲料水等の用途に適宜利用される。一方、塩分を多く含んだ濃縮水は濃縮水用の小径の配管11から高圧RO濃縮水マニホルド管6に流入し、高圧RO濃縮水マニホルド管6から高圧RO濃縮水ヘッダ管3へ達し、図2に示すように、高圧RO濃縮水ヘッダ管3から濃縮水配管13を通り、排水或いは再利用される。
【符号の説明】
【0032】
1…供給水ヘッダ管(高圧RO供給水ヘッダ管)
2…透過水ヘッダ管(高圧RO透過水ヘッダ管)
3…濃縮水ヘッダ管(高圧RO濃縮水ヘッダ管)
4…供給水マニホルド管(高圧RO供給水マニホルド管)
5…透過水マニホルド管(高圧RO透過水マニホルド管)
6…濃縮水マニホルド管(高圧RO濃縮水マニホルド管)
7…逆浸透膜モジュール
8…高圧ポンプ
9…フランジ
10…キャップ
11…小径の配管
12…供給水配管
13…濃縮水配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側に夫々間隔を隔てて設置され対になった供給水ヘッダ管、透過水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管と、
前記両側の供給水ヘッダ管、透過水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管から、夫々対になった供給水ヘッダ管、透過水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管の側に向かい分岐した複数本の供給水マニホルド管、透過水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管と、
前記供給水マニホルド管、透過水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管に連通して、それら供給水マニホルド管、透過水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管と交差する方向に向けて配置された複数本の逆浸透膜モジュールを有して構成され、
前記両側の供給水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管から夫々分岐する複数本の供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管のうち、少なくとも一組の供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管が接合され、他の対になった供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管は分離されていると共に、
前記両側の透過水ヘッダ管から夫々分岐する複数本の透過水マニホルド管のうち、少なくとも一組の透過水マニホルド管が接合されていることを特徴とする海水淡水化装置。
【請求項2】
前記両側の供給水ヘッダ管の一端は供給水配管で、前記両側の濃縮水ヘッダ管の一端は濃縮水配管で夫々接合されており、
前記両側の供給水ヘッダ管、および濃縮水ヘッダ管から夫々分岐する複数本の供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管のうち、接合されている供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管は、前記供給水配管、および濃縮水配管から最も離れた供給水マニホルド管、および濃縮水マニホルド管のみであることを特徴とする請求項1記載の海水淡水化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−50943(P2011−50943A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121536(P2010−121536)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(000192590)株式会社神鋼環境ソリューション (534)
【Fターム(参考)】