説明

海水淡水化装置

【課題】従来の逆浸透膜を利用した海水淡水化装置は、一定の圧力を海水に与えるために電気が必要不可欠であった。本発明では電気を一切使用せず、一定の圧力を海水の入った袋にかける事でカーボンフィルター、逆浸透膜を通過させ真水を得ることを課題とする。
【解決手段】海水がカーボンフィルター、逆浸透膜を通過するにはある程度の一定圧力を海水にかける必要がある。そこで耐圧ビニール袋に海水を入れ、スクリューキャップと圧縮コイルバネの力を利用し手動で簡単に袋に圧をかける事ができ、海水が逆浸透膜を通過出来る。これにより真水を得ることが出来るようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気を使わずに均一の圧力をかけることにより、海水が逆浸透膜を通して、ろ過されることに関するものである。
【背景技術】
【0002】
海水から淡水を得る海水淡水化の方法としては蒸発法、逆浸透膜法、電気透析法等様々な種類がある。
【0003】
近年では費用対効果の面から逆浸透膜を利用した方法が広く用いられるようになってきた。
逆浸透膜で海水をろ過することにより安定的に淡水を得ることが出来るが逆浸透膜は非常に細かいメンブレン(膜)である為にそれに通水する為には電力によるポンプで圧力をかけるのが一般的である。
【0004】
本発明は、電力を用いないで海水を逆浸透膜に通水させる海水淡水化方法である。
【0005】
海水が逆浸透膜を通過する事により、そこに含まれる塩分やミネラル、その他不純物を99.9%除去する事が出来る。
【0006】
耐圧袋に海水を入れて、それに圧力をかける事により海水が逆浸透膜を通過できるようになる。
【0007】
圧縮コイルバネを使用することにより、均一の圧力を耐圧袋にかけることが出来る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
逆浸透膜は極微細孔なので、ある程度の圧力をかけないと通水させることが出来ず、そのため電力を使用してのポンプを必要とし、電力を供給できない所では逆浸透膜型の浄水器を利用することが困難であった。
【0009】
本発明では電力を使用せずに均一の水圧をかける事が出来、電気の無い所でも簡単に海水から真水を得ることが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
海水が逆浸透膜を通過するためには海水に一定の圧力をかける必要がある。海水の入った耐圧袋を強く押さえつけて圧力を掛ける事も出来るが腕の力だけで長時間同じ圧力を掛ける事は困難であり、非実用的である。そこで圧縮コイルバネを利用することで均一圧力をかける事が出来る。
【発明の効果】
【0011】
電力を使用せずに海水を淡水化することが出来れば漁船をはじめ各種船舶で遭難時に海水から真水を得ることが出来、無人島などでも飲み水確保が容易となる。
【0012】
また、電力を得ることが出来ない地域での飲料水の確保、河川や湖など、どこでも真水を得ることが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】海水淡水化装置の概略図
【図2】海水淡水化装置の側面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
海水を淡水化するために、逆浸透膜を利用するがその為に均一の圧力をかける事が不可欠である。
【0015】
電力を用いることなく均一の圧力を効率よく掛ける装置が本発明である。海水淡水化装置の性格上大きさ、重さ、材質も手軽なものであるべきである。
【実施例1】
【0016】
[図2]は本体に硬化プラスチックを利用し、海水を入れるのにプラスチック製の耐圧袋を用いたコンパクトサイズの海水淡水化装置の側面図である。
【産業上の利用可能性】
【0017】
船舶への設置や水不足で悩む小島等での利用は勿論のこと、川や池の水も簡単に無害な飲料水として精製することが出来るので、幅広いビジネス上の利用が可能である。
【符号の説明】
【0018】
1−スクリューキャップ:2−圧縮コイルバネ:3−海水注ぎ口とキャップ:4−圧力蓋:5−プラスチック製耐圧袋:6−カーボンブロックフィルター:7−逆浸透膜:8−純水出口 9−高濃度海水出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
逆浸透膜を用いたろ過処理によって海水を淡水化する。海水淡水化方法にあって電力を使用せずスクリューキャップと圧縮コイルバネを用いて均一の圧力をかけて海水をろ過する海水淡水化装置。
【請求項2】
前記に記載した電力を用いないで均一の圧力をかける方法においてプラスチック製の耐圧袋に海水を入れる事により、バネの圧力を均一に受けて海水が逆浸透膜を通水することによる海水淡水化装置。
【請求項3】
電力を用いないで海水を淡水化する海水淡水化装置であって持ち運びと設置、利用が簡便な蛇口付き硬化プラスチックを使用した海水淡水化装置。
【請求項4】
逆浸透膜で海水をろ過する前に、安価なカーボンブロックで海水をろ過することによりミネラルと塩分以外の不純物を取り除くことで逆浸透膜のフィルターを長持ちさせ長期間使用できる海水淡水化装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−152728(P2012−152728A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29149(P2011−29149)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(511039175)株式会社エコライフビジョン (2)
【Fターム(参考)】