説明

浸炭窒化法

本発明は、少なくとも1種の金属部材を浸炭窒化する方法に関し、その際、該金属部材は加熱段階(1)において処理温度に加熱され、少なくとも1つの窒化段階(2a〜2d)において窒素供与ガスにより窒化され、かつ少なくとも1つの浸炭段階(3a〜3d)において炭素供与ガスにより浸炭され、そして該方法は、第一の窒化段階(2a)が、加熱段階(1)の終了後に及び第一の浸炭段階(3a)の開始前に開始されることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1種の金属部材を浸炭窒化する方法に関する。
【0002】
従来技術
金属部材の浸炭窒化法は、刊行物DE19909694A1、DE10118494A1及びDE10322255A1から公知である。
【0003】
刊行物DE19909694A1は、浸炭窒化法を記載し、その際、窒素の拡散浸透はプロセス全体を通して行われるか又は窒素が供与ガスとして使用される場合、好ましくは最後のプロセス段階においてのみ行われる。
【0004】
刊行物DE101181494C2は、低圧浸炭窒化法を記載し、その際、鋼部材が初めに浸炭され、そして引き続き窒素供与ガスにより窒化される。
【0005】
刊行物DE10322255A1は、鋼部材を浸炭する方法を記載し、その際、加熱段階中にも拡散段階中にも窒素発生ガスが添加される。
【0006】
しかしながら、最後の浸炭段階後の又は最後の浸炭段階中の窒化によっては、浸炭領域より僅かな深さを有する表面近接領域においてしか窒素で富化されない。これは、浸炭領域での焼入れ安定性(Anlassbestaendigkeit)、硬度、強度及び耐摩耗性を十分には高めることができなくなることにつながる。
【0007】
それとは逆に、加熱段階中での窒化は、金属部材内部の又は金属部材類のバッチ(Charge)内部の不均一な焼入れ安定性、硬度、強度及び/又は耐摩耗性につながる。
【0008】
それゆえに、本発明が基礎とする課題は、金属部材の焼入れ安定性及び/又は硬化性を改善することができ及び/又は浸炭深さと比肩しうる窒化深さを得ることができる、金属部材を浸炭窒化する方法を提供することである。
【0009】
発明の開示
この課題は、少なくとも1種の金属部材を浸炭窒化する本発明による方法によって解決され、その際、該金属部材は加熱段階において処理温度に加熱され、少なくとも1つの窒化段階において窒素供与ガスにより窒化され、かつ少なくとも1つの浸炭段階において炭素供与ガスにより浸炭され、そして本方法は、第一の窒化段階が、加熱段階の終了後に及び第一の浸炭段階の開始前に開始されることを特徴としている。
【0010】
第一の窒化段階が加熱段階の終了後に初めて開始されるということは、金属部材内部の又は複数の金属部材のバッチ内部の温度勾配を減少させることができ、かつ、それによって金属部材内部の又は金属部材類のバッチ内部の不均一な焼入れ安定性、硬度、強度及び/又は耐摩耗性を回避することができるという利点を有する。
【0011】
第一の浸炭段階が窒化段階の開始後に初めて行われるということは、金属部材の表面に挿入された窒素がそれ以降の全処理期間にわたって金属部材に拡散することができ、そして表面ゾーン(Randzone)における焼入れ安定性、硬度、強度及び耐摩耗性の高まりに寄与するという利点を有する。
【0012】
そのうえまた、第一の浸炭段階が窒化段階の開始後に初めて行われるということによって、窒素拡散もしくは炭素拡散が促進される。このことは、窒素原子及び炭素原子が金属の結晶格子中の同じ格子間サイトを占有することに因っている。窒化段階に続けて浸炭段階を実施することにより、空になっている表面近接格子間サイトを炭素原子によって占有させることができ、ひいては窒素原子の放出(Effusion)及びそれと結び付けられる表面に向かった窒素拡散を阻害することができる。それによって、提案されたプロセス操作により、低圧範囲で起こる公知の窒素放出の低下も達成することができる。
【0013】
さらに、窒素は、早期の窒素供給によって相当に、例えば1.5mmに至るまで又はそれどころか6mmに至るまで、金属部材の表面層(Randschicht)に深く導入されることができる。それによって、例えば、300℃に至るまでの又はそれどころか350℃に至るまでの使用温度を有する金属部材の場合、表面領域での焼入れ安定性を高めることができ、十分な硬度、強度及び/又は耐摩耗性を達成することができ及び/又は該金属部材の持続的な機能を保証することができる。
【0014】
さらになお、本発明による方法により、≧0.3質量%〜≦0.7質量%又はそれどころか1質量%に至るまでの表面炭素濃度(Randkohlenstoffkonzentration)、及び≧0.1質量%〜≦0.35質量%又はそれどころか0.5質量%に至るまでの表面窒素濃度(Randstickstoffkonzentration)を得ることができる。焼入れ安定性、硬度、強度及び/又は耐摩耗性を高めるために、例えば1.5mmの深さに至るまでの又はそれどころか6mmの深さに至るまでの浸炭深さの範囲で、好ましくは、少なくとも0.05質量%、場合によっては少なくとも0.15質量%の窒素濃度を達成していることができる。
【0015】
殊に、本発明による方法は、金属部材の表面層の浸炭窒化のために使用することができる。本発明による方法は、複数の金属部材の浸炭窒化のためにも使用することができる。例として挙げれば、本発明による方法は、1種又は数種の金属性の有価物の浸炭窒化のために使用することができる。
【0016】
金属部材の金属は、金属のみならず、金属合金、例えば鋼であってもよい。
【0017】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、第一の窒化段階は、殊に第一の浸炭段階の直前に又は第一の浸炭段階中に又は第一の浸炭段階とともに又は第一の浸炭段階の後に終わる。第一の浸炭段階が第一の窒化段階に直結するか又は少なくとも部分的に第一の窒化段階と同時に行われうることによって、さらなる浸炭段階、さらなる窒化段階又は拡散段階中での窒素放出を低下又は防止することができる。
【0018】
さらに、本発明による方法は、少なくとも1つの第二の窒化段階を有していてよい。これは、例えば第一の浸炭段階後に行われてよい。殊に、第二の窒化段階は、第一の浸炭段階に続けて開始されてよい。
【0019】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、本方法は、加熱段階と第一の窒化段階の間に温度均質化段階(Temperaturvergleichmaessigungsphase)を有し、該段階において処理温度は、金属部材中の又は複数の金属部材間の温度の均質化のために、殊に一定の雰囲気にて、一定に保たれる。その際、一定の雰囲気とは、真空とも、一定の圧力及び一定の組成を有する、好ましくは不活性のガス雰囲気とも解してよい。殊に、温度均質化段階は、加熱段階に引き続き行われてよい。第一の窒化段階は、他方で、温度均質化段階に引き続き行われてよい。温度均質化段階は、例として挙げれば少なくとも5分、殊に30分続いてよい。温度均質化段階は、金属部材内部の又は複数の金属部材のバッチ内部の温度勾配をさらに減少させることができ、かつ、それによって金属部材内部の又は金属部材類のバッチ内部の不均一な焼入れ安定性、硬度、強度及び/又は耐摩耗性をさらに回避することができるという利点を有する。
【0020】
温度均質化段階の後に続く段階、例えば窒化段階、浸炭段階及び/又は拡散段階において、処理温度は相変わらず一定に、殊に温度均質化段階におけるのと同じ処理温度に保ってよい。しかしながら、引き続く処理段階にて温度を高めること又は下げることが可能である。
【0021】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、本方法は、殊に真空引き可能な処理チャンバー内で実施される。
【0022】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、本方法は少なくとも1つの拡散段階を有し、該段階において処理チャンバーは真空引きされ及び/又は不活性ガス、例えばアルゴンで充填される。第一の拡散段階は、例えば第一の窒化段階と第一の浸炭段階の間で又は第一の浸炭段階と第二の窒化段階の間で行われてよい。
【0023】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、本方法は、第一の窒化段階に加えて少なくとも1つのさらなる窒化段階及び/又は第一の浸炭段階に加えて少なくとも1つのさらなる浸炭段階及び/又は第一の拡散段階に加えて少なくとも1つのさらなる拡散段階を有する。さらなる窒化段階及び/又はさらなる浸炭段階は、殊に直接に、連続して、例えば交互にも、部分的に又は完全に同時にも行われてよい。同時に又は連続して行われる窒化段階及び浸炭段階によって、金属部材の組織中での炭素拡散及び窒素拡散を好ましくは高めることができる。さらなる窒化段階及び/又はさらなる浸炭段階の間で、そのうえまた、さらなる拡散段階が行われてよい。例えば、さらなる浸炭段階は、さらなる窒化段階中に又はさらなる窒化段階に続けて開始されてよく、又は、さらなる窒化段階は、浸炭段階中に又は浸炭段階に続けて開始されてよい。これら双方の段階の終了後、次いで、例として挙げればさらなる拡散段階が開始されてよい。
【0024】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、窒素供与ガスは、アンモニア、窒素及びそれらの混合物から成る群から選択される化合物、殊にアンモニアを包含する。殊に、窒素供与ガスは、アンモニア、窒素及びそれらの混合物から成る群から選択される化合物、殊にアンモニアから成る。
【0025】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、炭素供与ガスは、アセチレン、エチレン、プロパン、プロペン、メタン及びそれらの混合物から成る群から選択される化合物を包含する。殊に、炭素供与ガスは、アセチレン、エチレン、プロパン、プロペン、メタン及びそれらの混合物から成る群から選択される化合物から成る。
【0026】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、本方法は低圧浸炭窒化法である。
【0027】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、処理温度は、≧780℃〜≦1050℃、殊に≧780℃〜≦950℃の範囲にある。
【0028】
本発明による方法のさらなる実施形態の枠内で、窒化段階中に、窒素供与ガス分圧は、500mbarを下回って、例えば100mbarを下回って、殊に50mbarを下回るか又は50mbarで、例として挙げれば20mbarを下回って存在する。浸炭段階中に、例として挙げれば炭素供与ガス分圧は、300mbarを下回って、殊に20mbarを下回って、例えば10mbarを下回って存在してよい。
【0029】
一連の拡散中の窒素放出による窒素損失を補整するために、殊に拡散段階の前に置かれた窒化段階中に又は窒化段階の前に温度を、例えば、850℃〜950℃の範囲内の温度に合わせてよく/高めてよく;及び/又は窒素供給を、例えば、窒素供与ガス分圧を、例えば50mbar又は30mbarに高めることによって、及び/又は窒素供与ガス体積流量を、例えば3000l/hに高めることによって高めてよい。この仕方で、≧0.1mm〜≦0.2mm又はそれどころか0.3mmに至るまでの表面近接領域での窒素濃度を、例えば、最終製品におけるより高く調整し、そして窒素放出を補整することができる。窒素濃度が、引き続く拡散段階において、そこで窒素放出に基づき減らされ、そして例えば、0.5質量%に至るまでの表面窒素濃度に又は、例えば≧0.1質量%〜≦0.35質量%に下がる場合、好ましくはそれにも関わらず、表面上での焼入れ安定性及び硬化性の高まりを保証することができる。
【0030】
本発明のさらなる対象は、窒化深さが浸炭深さより大きい金属部材、例えば金属性の有価物である。この種の金属部材は、本発明による方法によって製造することができる。その際、好ましい点は、該構成部材が綿密な支持作用を、機械的な負荷の下、高められた運転温度で有することができることである。
【0031】
本発明のさらなる対象は、本発明による方法によって製造された金属部材、例えば金属性の有価物である。殊に、この種の金属部材の場合、窒化深さは浸炭深さより大きくありうる。
【0032】
図面
本発明による対象のさらなる利点及び好ましい実施態様は、図面によって説明され、また以下の記述において解説される。その際、留意されるべきことは、図面は単に特徴を記述しているものに過ぎず、また本発明を何らかの形で限定するために考えられているものではないことである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による方法の実施形態を概略的に説明するグラフを示す図
【0034】
図1において示される実施形態の枠内で、本方法は、加熱段階1、温度均質化段階4、4つの窒化段階2a、2b、2c、2d、4つの浸炭段階3a、3b、3c、3d及び2つの拡散段階5a、5bを包含する。
【0035】
図1が示すのは、加熱段階1の間、温度が一定の加熱速度で連続的に約950℃の処理温度にまで高められることである。
【0036】
加熱段階1に引き続く温度均質化段階4において、処理温度は約950℃に一定に保たれる。加熱段階1及び温度均質化段階4の間、その際、窒素供与ガスも炭素供与ガスも供給されない。
【0037】
温度均質化段階4に引き続く第一の窒化段階2aにおいて、窒素供与ガス、例えばアンモニアが、約50mbarの窒素供与ガス分圧により供給される。その際、処理温度は、続く窒化段階2b、2c、2d、浸炭段階3a、3b、3c、3d及び拡散段階5a、5bにおけるのと同じように約950℃に一定に保たれる。第一の窒化段階2aには、第一の浸炭段階3aが続き、該段階3aにおいて、窒素供与ガス分圧は再び0mbarに下げられ、そして炭素供与分圧は約10mbarに高められる。第一の浸炭段階3aには、第一の拡散段階5aが続き、該段階5aにおいて、炭素供与ガス分圧は再び0mbarに下げられる。これは、例えば、処理チャンバーの真空引き又は不活性ガスによる処理チャンバーの充填によって行ってよい。
【0038】
第一の拡散段階5aには、約10mbarの炭素供与ガス分圧をともなう第二の浸炭段階3b及び約50mbarの窒素供与分圧をともなう第二の窒化段階2bが続く。図1が示すのは、第二の浸炭段階3b及び第二の窒化段階2bが同時に開始されることである。しかしながら、第二の浸炭段階3bは、第二の浸炭段階2bより長く、かつ、それゆえ窒化段階2bの後に初めて終わる。双方の段階2b、3bが同時に行われる継続時間においては、約10mbarの炭素供与ガス分圧及び約50mbarの窒素供与ガス分圧が存在する。しかしながら、第二の窒化段階2bの終了後、窒素供与ガス分圧は0mbarに下げられ、かつ、約10mbarの炭素供与ガス分圧は、第二の浸炭段階3bの終わりに至るまで維持される。第二の浸炭段階3bには、第二の拡散段階5bが続き、該段階5bにおいて、浸炭供与ガス分圧は新たに0mbarに下げられる。
【0039】
第二の拡散段階5bには、他方で、約10mbarの炭素供与分圧をともなう第三の浸炭段階3cが続く。第三の浸炭段階3cの終了後、炭素供与ガス分圧は0mbarに下げられ、かつ約50mbarの窒素供与ガス分圧をともなう第三の窒化段階2cが行われる。これには、他方で、第四の浸炭段階3dが続き、該段階3dにおいて、窒素供与ガス分圧は0mbarに下げられ、かつ炭素供与分圧は約10mbarに高められる。第四の浸炭段階3dの終了後、炭素供与ガス分圧は再び0mbarに下げられ、かつ約50mbarの窒素供与ガス分圧をともなう第四の窒化段階2dが行われ、第段階2dは−先の窒化段階2a〜2cと比べて−非常に長い。この最後の窒化段階2dの後、950℃の処理温度は、さらには維持されず、そして室温への急冷が実施され、所望の組織構造を調整することができるようになる。
【0040】
この仕方で、多数の浸炭窒化法が可能であり、また本発明が、解説した4つの窒化段階2a、2b、2c、2d、4つの浸炭段階3a、3b、3c、3d及び2つの拡散段階5a、5bの順番及び数に制限されていないことは自明のことである。
【符号の説明】
【0041】
1 加熱段階、 4 温度均質化段階、 2a、2b、2c、2d 窒化段階、 3a、3b、3c、3d 浸炭段階、 5a、5b 拡散段階

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の金属性の金属部材を浸炭窒化する方法であって、その際、該金属部材を
− 加熱段階(1)において処理温度に加熱し、
− 少なくとも1つの窒化段階(2a〜2d)において窒素供与ガスにより窒化し、かつ
− 少なくとも1つの浸炭段階(3a〜3d)において炭素供与ガスにより浸炭する方法において、
該第一の窒化段階(2a)を、該加熱段階(1)の終了後に及び該第一の浸炭段階(3a)の開始前に開始することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第一の窒化段階(2a)を、前記第一の浸炭段階(3a)の前に又は前記第一の浸炭段階(3a)中に又は前記第一の浸炭段階(3a)とともに又は前記第一の浸炭段階(3a)の後に終えることを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記加熱段階(1)と前記第一の窒化段階の間に温度均質化段階(4)を有し、該温度均質化段階(4)において前記処理温度を、金属部材内部の又は複数の金属部材間の温度の均質化のために、殊に一定の雰囲気にて、一定に保つことを特徴とする、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
殊に真空引き可能な処理チャンバー内で実施することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの拡散段階(5a、5b)を有し、該拡散段階(5a、5b)において、前記処理チャンバーを真空引きする及び/又は不活性ガスで充填することを特徴とする、請求項4記載の方法。
【請求項6】
第一の窒化段階(2a)に加えて少なくとも1つのさらなる窒化段階(2b〜2d)及び/又は第一の浸炭段階(3a)に加えて少なくとも1つのさらなる浸炭段階(3b〜3d)及び/又は第一の拡散段階(5a)に加えて少なくとも1つのさらなる拡散段階(5b)を有することを特徴とする、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記窒素供与ガスが、アンモニア、窒素及びそれらの混合物から成る群から選択される化合物を包含することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記炭素供与ガスが、アセチレン、エチレン、プロパン、プロペン、メタン及びそれらの混合物から成る群から選択される化合物を包含することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
低圧浸炭窒化法であることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記処理温度が、≧780℃〜≦1050℃の範囲にあることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記窒化段階(2a〜2d)の間、500mbarを下回る窒素供与ガス分圧が存在することを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
窒化深さが浸炭深さより大きい金属部材。
【請求項13】
請求項1から11までのいずれか1項記載の方法によって製造された金属部材。

【図1】
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【公表番号】特表2012−526203(P2012−526203A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510179(P2012−510179)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際出願番号】PCT/EP2010/053559
【国際公開番号】WO2010/130484
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】