説明

消臭剤及びこの消臭剤を用いた繊維製品

【課題】一液で、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア等の各種悪臭に対してバランスよく消臭効果を有する消臭剤及びこの消臭剤を用いて消臭加工された繊維製品を提供すること。
【解決手段】本発明の消臭剤は、(a)硫酸ヒドロキシルアミンと、[(b)酸化亜鉛及び(c)ハイドロタルサイト]及び/又は(d)スメクタイトと、(e)水と、を含有してなる。さらに好ましくは、トリポリリン酸アルミニウムを含有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維加工に適した消臭剤、及びこの消臭剤を用いて加工してなる繊維製品に関する。特に、広範囲な悪臭に対して消臭効果に優れた消臭剤、及びこの消臭剤を用いて加工してなる繊維製品に関する。
【背景技術】
【0002】
内装材、特に自動車の内装材等に用いられる繊維製品では、製造時あるいは使用時においてホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア等の臭い成分を伴う場合がある。例えば、ホルムアルデヒドの消臭については、アミド硫酸アンモニウム等を用いた捕捉剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特許第3661372号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記捕捉剤はホルムアルデヒドについては、消臭効果があるが、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア等広範囲にわたって有効な消臭効果を与えるものではない。また、一般に、アルデヒド類消臭のためには、アミン化合物や亜硫酸ナトリウムのようなアルカリ性化合物が用いられる。これに対して、アンモニア消臭やトリメチルアミン消臭のためには、酸性化合物が用いられる。ここで、アルカリ性化合物と酸性化合物とを一液で混合すると、各々反応してしまう。このため、一液で、かつ広範囲の種類の悪臭にわたってバランスの良い消臭性能を有する消臭剤を得ることは困難であった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、一液で、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア等の各種悪臭に対してバランスよく消臭効果を有する消臭剤及びこの消臭剤を用いて消臭加工された繊維製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、(a)硫酸ヒドロキシルアミンと、
[(b)酸化亜鉛及び(c)ハイドロタルサイト]
及び/又は
(d)スメクタイトと、
(e)水と、
を含有してなる消臭剤が提供される。
【0007】
また、本発明によれば、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)を含有してもよい。
【0008】
また、本発明によれば、さらに(f)トリポリリン酸アルミニウムを含有してもよい。
【0009】
また、本発明によれば、繊維に、上述の消臭剤を含有させ、乾燥してなる繊維製品が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一液で、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア等の各種悪臭に対してバランスよく消臭効果を有する消臭剤及びこの消臭剤を用いて消臭加工された繊維製品を提供できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係る消臭剤は、(a)硫酸ヒドロキシルアミンと、
[(b)酸化亜鉛及び(c)ハイドロタルサイト]
及び/又は
(d)スメクタイトと、
(e)水と、を含有してなる消臭剤である。
【0012】
成分(a)の硫酸ヒドロキシルアミンは、ヒドロキシルアミンに硫酸を反応させて得られるヒドロキシルアミンの硫酸塩である。ホルムアルデヒドの捕捉性に優れている。
【0013】
成分(b)である酸化亜鉛は、光触媒機能を有する無機化合物である。例えば、紫外線や可視光などの光によって励起され、強い酸化力によって有機物を酸化分解するものである。この作用によって消臭機能を発揮する。またこれらは、不純物ドープなどにより可視光光触媒化処理したものであっても良い。光触媒を加えて、蛍光灯からの光を照射することで、さらにバランス良く悪臭を除去できる。
【0014】
成分(c)のハイドロタルサイトは、無機層状物である。なお、本発明における成分(c)は、水に溶けない成分である。
【0015】
成分(d)のスメクタイトは、層状珪酸塩鉱物である。スメクタイトはチキソトロピー性を備えており、消臭成分が沈降するのを防止する効果を得られる。
【0016】
本発明において規定される組合せのうちの一つは、成分(a):硫酸ヒドロキシルアミンと、成分(b):酸化亜鉛と、成分(c):ハイドロタルサイトと、成分(e):水とを含有する組合せである。
【0017】
この組合せのとき、成分(a)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、より好ましくは0.3〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部であることが望ましい。前記成分(a)の配合量が過少であると、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド消臭の性能が劣るおそれがあり、逆に過大であると水に解けない可能性がある。
【0018】
また、成分(b)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜8重量部、より好ましくは0.2〜6重量部、さらに好ましくは0.5〜4重量部であることが望ましい。前記成分(b)の配合量が過少であると、アセトアルデヒド消臭の性能が劣るおそれがあり、逆に過大であると水溶液中で沈降するおそれがある。
【0019】
また、成分(c)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜6重量部、より好ましくは0.2〜4重量部、さらに好ましくは0.3〜3重量部であることが望ましい。
前記成分(c)の配合量が過少であると、アセトアルデヒド消臭の性能が劣るおそれがあり、逆に過大であると水溶液中で沈降するおそれがある。
【0020】
成分(e)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは66〜99.7重量部、より好ましくは75〜99.3重量部、さらに好ましくは83〜98.7重量部であることが望ましい。
【0021】
本発明において規定されるもう一つの組合せは、成分(a):硫酸ヒドロキシルアミンと、成分(d):スメクタイトと、成分(e):水とを含有する組合せである。
【0022】
この組合せのとき、成分(a)の配合量は、成分(a)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、より好ましくは0.3〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部であることが望ましい。前記成分(a)の配合量が過少であると、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド消臭の性能が劣るおそれがあり、逆に過大であると水に解けない可能性がある。
【0023】
また、成分(d)の配合量は、成分(a)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜6重量部、より好ましくは0.2〜4重量部、さらに好ましくは0.3〜3重量部であることが望ましい。前記成分(d)の配合量が過少であると、アセトアルデヒド消臭の性能が劣るおそれがあるほか、他の成分が沈降しやすくなるおそれがあり、逆に過大であると、成分(d)のチキソトロピー性により、消臭剤の流動性がなくなり、水溶液での使用が困難となる恐れがある。
【0024】
また、成分(e)の配合量は、成分(a)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは74〜99.8重量部、より好ましくは81〜99.5重量部、さらに好ましくは87〜99.2重量部であることが望ましい。
【0025】
本発明における他の組合せとしては、成分(a):硫酸ヒドロキシルアミンと、成分(b):酸化亜鉛と、成分(c):ハイドロタルサイトと、成分(d)スメクタイトと、成分(e):水とを含有させることができる。
【0026】
この組合せのとき、成分(a)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、より好ましくは0.3〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部であることが望ましい。
【0027】
また、成分(b)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜8重量部、より好ましくは0.2〜6重量部、さらに好ましくは0.5〜4重量部であることが望ましい。
【0028】
また、成分(c)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜6重量部、より好ましくは0.2〜4重量部、さらに好ましくは0.3〜3重量部であることが望ましい。
【0029】
また、成分(d)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜6重量部、より好ましくは0.2〜4重量部、さらに好ましくは0.3〜3重量部であることが望ましい。なお、成分(d)はチキソトロピー性を示すため、配合量が過大であると流動性がなくなり、水溶液での使用が困難となる恐れがある。
【0030】
また、成分(e)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)との合計量100重量部に対して、好ましくは60〜99.6重量部、より好ましくは71〜99.1重量部、さらに好ましくは80〜98.4重量部であることが望ましい。
【0031】
本発明における他の組合せとしては、成分(a):硫酸ヒドロキシルアミンと、成分(b):酸化亜鉛と、成分(c):ハイドロタルサイトと、成分(d):スメクタイトと、成分(f):トリポリリン酸アルミニウムと、成分(e):水とを含有することが好ましい。
【0032】
この組合せのとき、成分(a)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)、成分(e)及び成分(f)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、より好ましくは0.3〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部であることが望ましい。
【0033】
また、成分(b)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)、成分(e)及び成分(f)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜8重量部、より好ましくは0.2〜6重量部、さらに好ましくは0.5〜4重量部であることが望ましい。
【0034】
また、成分(c)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)、成分(e)及び成分(f)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜6重量部、より好ましくは0.2〜4重量部、さらに好ましくは0.3〜3重量部であることが望ましい。
【0035】
また、成分(d)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)、成分(e)及び成分(f)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜6重量部、より好ましくは0.2〜4重量部、さらに好ましくは0.3〜3重量部であることが望ましい。なお、成分(d)はチキソトロピー性を示すため、配合量が過大であると流動性がなくなり、水溶液での使用が困難となる恐れがある。
【0036】
また、成分(f)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)、成分(e)及び成分(f)との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、より好ましくは0.2〜15重量部、さらに好ましくは0.4〜10重量部であることが望ましい。
【0037】
また、成分(e)の配合量は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)、成分(e)及び成分(f)との合計量100重量部に対して、好ましくは40〜99.5重量部、より好ましくは56〜98.9重量部、さらに好ましくは70〜98.0重量部であることが望ましい。
【0038】
以上説明したように、硫酸ヒドロキシルアミンは、ホルムアルデヒドの捕捉性に優れている。本発明では、硫酸ヒドロキシルアミンと、酸化亜鉛と、ハイドロタルサイトと、水とを組み合わせることにより、もしくは、硫酸ヒドロキシルアミンと、スメクタイトと、水とを組み合わせることにより、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニアの広い範囲にわたって高い消臭効果を得ることができる消臭剤が提供される。また、トリポリリン酸アルミニウムをさらに含有させることで、アンモニア消臭性能をさらに向上させることができる。
【0039】
また、本発明の消臭剤には、防腐剤、防カビ剤、銀や銅等の金属粉末等の抗菌剤、ポリビニルアルコール等の増粘剤、カーボンブラック等の顔料、染料、エタノールやイソプロピルアルコール等のアルコール、繊維用柔軟剤、樹脂エマルジョンやゴムラテックス等の繊維用バインダー、ドデシルベンゼンスルホン酸等の界面活性剤、等を、本発明の効果を損ねない範囲で適宜含有させることができる。具体的には、消臭剤100重量部に対して、好ましくは10重量部以下、より好ましくは5重量部以下を含有させることができる。
【0040】
また、繊維に、上述した消臭剤を含有させ、乾燥してなる繊維製品を得ることができる。これにより、消臭性能を有する繊維製品が得られる。例えば、本発明の消臭剤は、カーペット、じゅうたん、ゴザ、トイレ用マット、風呂用マット、玄関用マット、布団、ベッド、ソファー、車用シート、靴下、ストッキング、タイツ、靴の中敷、靴、手袋、帽子、布オムツ、使い捨てオムツ、その他繊維製品、壁紙、床材、壁材、屋根材等に付着又は含浸させて使用することができる。また、本発明に係る消臭剤は、室内用消臭剤、トイレ用消臭剤、喫煙所用消臭剤、車内用消臭剤、冷蔵庫用消臭剤、等としても使用することもできる。
【0041】
さらに、上述の消臭剤は、水を含まない状態で繊維製品に含有させて使用することもできる。
特に、本発明の消臭剤は、自動車内装材の悪臭を対象とする場合に好適である。
【実施例】
【0042】
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【0043】
まず、実施例に係る消臭剤sa1〜sa7、比較例に係る消臭剤sb1〜sb3が含有する消臭成分SA〜SD、SF、およびSTについて説明する。
【0044】
(消臭成分SA)
市販の硫酸ヒドロキシルアミン35重量部を水65重量部に溶かして、消臭成分SAを調製した。
【0045】
(消臭成分SB)
超微粒子酸化亜鉛(和光純薬社製)40重量部を、分散剤(商品名ウルトラキサンタンV−7T)1重量部を加えた水に投入して、全量が100重量部となるようにホモジナイザーで強攪拌しながら、酸化亜鉛分散液を調製した。
【0046】
(消臭成分SC)
ハイドロタルサイトをそのまま用いて、消臭成分SCとした。
【0047】
(消臭成分SD)
合成スメクタイト(コープケミカル社製 ルーセンタイトSWF)をそのまま用いて、消臭成分SDとした。
【0048】
(消臭成分SF)
トリポリリン酸アルミニウム(トリポリリン酸二水素アルミニウム、平均粒子径2μm)をそのまま用いて消臭成分SFとした。
【0049】
(消臭成分ST)
二酸化チタンゾル(多木化学社製 タイノックAM−15 二酸化チタン濃度15%)をそのまま用いて消臭成分STとした。
【0050】
(悪臭ガスの消臭率評価試料作成)
次に、悪臭ガスの消臭率を評価するために、以下の手順で試料を作成した。まず、市販の不織布(ポリエステル製 目付け 140g/cm)を10cm×5cm及び10cm×10cmにカットした2種類の大きさのものに、以下の表1に掲げる配合の消臭剤sa1〜sa7(実施例)、消臭剤sb1〜sb3(比較例)を、10cm×5cmの不織布には1.0gを、10cm×10cmの不織布には2.0gをそれぞれスプレーする。そして、スプレーされた試料を、乾燥機を用いて150℃、15分乾燥する。これにより、試料を調製する。
【0051】
(悪臭ガスの消臭率評価方法)
また、悪臭ガスの消臭率の測定方法について説明する。悪臭がホルムアルデヒド以外の場合と、ホルムアルデヒドの場合とに分けて説明する。
まず、悪臭がホルムアルデヒド以外の場合、上述の方法で調製した10cm×5cmサイズの試料を10リットルのテドラー(登録商標)バッグ(フッ化ビニル製サンプリングバッグ)に入れた後、ヒートシールして、密閉する。次に、テドラー(登録商標)バッグを真空ポンプで減圧した後、アセトアルデヒドガスの場合は50ppmを含ませた乾燥空気(乾燥空気とは、水分を取り除いた空気のこと、以下同じ。)を、アンモニアガスの場合は500ppmを含ませた乾燥空気を、それぞれ5リットル注入する。
次に、悪臭がホルムアルデヒドの場合は上述の方法で調整した10cm×10cmサイズの試料を5リットルのテドラー(登録商標)バッグ(フッ化ビニル製サンプリングバッグ)に入れた後、ヒートシールして、密閉する。次に、テドラー(登録商標)バッグを真空ポンプで減圧した後、ホルムアルデヒドガス50ppmを含ませた乾燥空気を3リットル注入する。
なお、悪臭ガスに関しては、アセトアルデヒドガス、アンモニアガス、ホルムアルデヒドガスについて、それぞれ独立して、すなわちこれらのガスを混合すること無しに消臭率を評価している。
【0052】
悪臭ガスを注入してから4時間後の悪臭濃度を光音響マルチガスモニタ(INNOVA社製)で測定する。
【0053】
そして、次式(1)により消臭率(%)を算出する。
{([G]−[G])/[G]}×100 ・・・(1)
ただし、
[G]:注入時の悪臭ガス濃度
[G]:4時間後の悪臭ガス濃度
消臭率は、初期濃度に対する悪臭の減少率を示している。消臭率(単位:%)の数値が大きいほど消臭効果が大きいことを意味している。また、悪臭としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニアを用いる。
【0054】
【表1】

【0055】
表1から明らかなように、実施例1〜7に係る消臭剤sa1〜sa7は、アルデヒド類とアンモニアとの両方の悪臭に対して、バランス良く消臭性能を発揮することがわかる。これに対して、比較例に係る消臭剤sb1〜sb3では、アルデヒド類とアンモニアとのうちの一方の悪臭ガスに対してのみ効果が現われている。このように、本発明の配合では、各種消臭にバランス良く消臭性能を示している。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上のように、本発明に係る消臭剤は、一液で様々な種類の悪臭に対して消臭機能を発揮する場合に有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)硫酸ヒドロキシルアミンと、
[(b)酸化亜鉛及び(c)ハイドロタルサイト]
及び/又は
(d)スメクタイトと、
(e)水と、
を含有してなる消臭剤。
【請求項2】
成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)を含有してなる請求項1に記載の消臭剤。
【請求項3】
さらに(f)トリポリリン酸アルミニウムを含有してなる請求項2に記載の消臭剤。
【請求項4】
繊維に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の消臭剤を含有させ、乾燥してなる繊維製品。

【公開番号】特開2009−106736(P2009−106736A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−262955(P2008−262955)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(000229117)日本ゼオン株式会社 (1,870)
【Fターム(参考)】