説明

消色装置

【課題】反射型LED(light emitting diode)ランプを消色光源に用い照射ムラの無い均一な消色が得られ且つ消費電力が低い消色装置を提供する。
【解決手段】消色光源41は筐体67の前方開口部を塞ぐ形で配置されたリニアフレネルレンズ39を備え、開口部に対向する内壁面に光源基台69が筐体67の長手方向に沿って配設され、光源基台69の上にその長手方向に沿って反射型LEDランプ38が多数並設されている。リニアフレネルレンズ39のプリズム溝40の直線方向を角度0°として、反射型LEDランプ38の駆動電極端子47と接地電極端子48から成る端子直線方向72は、好ましくは45°〜90°、更に好ましくは60°〜90°になるように配設される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射型LED(light emitting diode)ランプを消色光源に用い照射ムラの無い均一な消色が得られ且つ消費電力が低い消色装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保護の一環として紙資源の節減が叫ばれている。画像形成装置等の紙資源の節減と再利用では、片面印刷した用紙の裏面の有効活用などは既に社会一般になされている。また、使用済み用紙を回収し用紙の原料とし、再生紙として再度用いることも一般に行われている。
【0003】
しかし片面印刷の用紙の再利用では、再使用の回数が通常1回に限られてしまう。また、原料として再利用する再には回収自体にエネルギーとコストがかかり、原料として加工する際にもエネルギーが掛かってしまう。
【0004】
そこで、オフィス内において用紙を複数回使用できるようにする取組みが種々為されている。トナー像により一度画像が形成された用紙を紙資源として再利用するには、トナーにより形成された用紙上の画像を物理的に除去または光で消色して再利用可能な用紙とすることが考えられている。
【0005】
画像を物理的に除去して用紙を再利用するためには、用紙の画像形成面にトナーを除去する処理液を塗布し、加熱してトナーを溶解させて画像を除去する方法や、用紙の画像形成面を研摩してトナー画像を削り落とす方法などがあるが、これらの方法は、手数がかかると共に、再利用する用紙に損傷が発生し易いため問題がある。
【0006】
また、感熱系の消色剤を用い、加熱オーブンタイプの消色装置により消色を行う方式もある。また、一部光エネルギーを用いて消色トナーを消去する方法も知られている。しかし、これらの消色装置をオフィスに設置するとなると、プリンタなどの印刷装置の他に消色装置が必要になるから電力も別に必要になり、消色装置の設置スペースも別に必要となって不経済である。
【0007】
そこで、消色装置をプリンタ等の装置内に組み込み、通常印刷の他に消色性トナーによる印字とその消色を行うことが出来るようにするのが望ましい。そして、そのような例として、消色性トナーを用いて現像、転写、定着を行って記録紙への印字を行う機能と、記録紙に印字された消色性トナーの文字や画像に消色用の光を照射して消色を行う機能とを備えた画像形成装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0008】
また、消色性トナーと消色装置に関しても多くの例が示されている。その中でも、赤外線によって消色を行うことが出来る増感色素とホウ素系化合物とを含む消色性トナーの印刷画像を加熱した後、赤外線により消色を行うことにより消色速度を格段に向上させた装置が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
【0009】
また、キセノンフラッシュランプを消色用光源に用い、それで消色を行うことが出来る増感色素とホウ素系化合物それぞれの製法について詳細な化学式を示した消色装置についても提案がなされている。(例えば、特許文献3参照。)
【0010】
また、装置に組み込むことを前提としているものではないが、直線状の照明装置としては、筐体内にその長手方向に並べたLEDと、このLED群に対向する位置に配置されたリニアフレネルレンズとを組み合わせた照明装置が提案されている。(例えば、特許文献4又は5参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平05−289576号公報
【特許文献2】特開平05−204278号公報
【特許文献3】特開平06−175537号公報
【特許文献4】特開2009−158473号公報
【特許文献5】特開2008−218186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、特許文献1、2に示される従来技術では、ハロゲンランプを消色用光源として用いているが、ハロゲンランプは、遠赤外線を中心とする長波長領域のエネルギーも出すので熱源としても用いられる。したがって、特許文献2は、消色反応を助成する目的の熱源としても、ハロゲンランプの有効性が示されている。
【0013】
ところが、ハロゲンランプは、近赤外線だけではなく紫外線領域、可視光領域、近赤外線領域〜遠赤外線領域まで含んだ光である。したがって、増感色素の吸収波長だけではなくのその他の消色反応に寄与しない多くの余分な波長のエネルギーも放射しており不経済なエネルギー源である。
【0014】
また、特許文献3のキセノンフラッシュランプや上記のハロゲンランプを消色に用いた場合、両ランプとも発熱が大きく、長時間の使用では装置本体に悪影響を引き起こす虞が多分にある。また、用紙JAM等が発生した場合に用紙が発熱部に接触したり、また何らかの滞留によって用紙が長時間加熱された場合には発火する問題もある。
【0015】
ところで、キセノンフラッシュランプやハロゲンランプ以外の発熱量が少ない光源については、特許文献2には一例としてLEDランプなどの記載はあるものの具体的な消色条件における光源の設定についての記載はない。
【0016】
そこで仮にLEDランプをライン上に配置して消色ヘッドとして使用した場合、キセノンフラッシュランプやハロゲンランプに比べて光量不足となることは明らかで、この光量不足を補うためには、消色処理の処理速度を遅くしなければならないから、処理に時間が掛るという問題が発生する。
【0017】
また、特許文献4又は5では、通常の照明用として、LEDランプをライン上に配置してフレネルレンズ又はリニアフレネルレンズと組み合わせている。フレネルレンズは装置が照明用であるため光に拡散性を持たせることを目的として使用されている。また、リニアフレネルレンズとの組み合わせでは、レンズの裏面に光拡散処理が施こされている。
【0018】
しかし、リニアフレネルレンズの裏面に光拡散処理を施こすと、レンズから外部に照射される光の均一性は得られるが、照射対象物の受光面における照射強度が低下する。したがって、消色用として記録媒体に照射する光源の構成としては好ましくない。
【0019】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、高い発光出力を得られる高輝度反射型LEDランプを消色ヘッドの構成に用い、照射ムラの無い均一な消色が得られる消色装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記課題を解決するために、本発明の消色装置は、光感応性トナーを用いて消色性トナー画像を形成された記録媒体の上記消色性トナー画像を消色する消色装置において、上記記録媒体の搬送方向に対して90°方向にライン状に延在して配置された光源基台と、該光源基台上においてライン状に延在する長手方向に消色用光源として並設された複数の反射型LED(light emitting diode)ランプと、該反射型LEDランプの光照射方向前方において上記光源基台の長手方向に沿い、平行直線状のレンズ溝を上記光源基台の長手方向に平行にして配置されたリニアフレネルレンズと、を少なくとも有する光消色部を備え、上記反射型LEDランプは、LED素子を発光駆動する駆動電極端子と接地電極端子の両電極端子が直線状に配置された直線方向を、上記リニアフレネルレンズの上記レンズ溝の方向を角度0°としたとき該角度0°の方向に対し、角度45°〜135°の方向に向けて並設されているように構成される。
【0021】
この消色装置において、上記反射型LEDランプは、例えば、LED素子を発光駆動する駆動電極端子と接地電極端子の両電極端子が直線状に配置された直線方向を、上記リニアフレネルレンズの上記レンズ溝の方向を角度0°としたとき該角度0°の方向に対し、角度225°〜315°の方向に向けて並設されているように構成してもよい。また、上記反射型LEDランプは、例えば、高輝度反射型LEDランプで構成するのが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、反射型LED(light emitting diode)ランプを消色光源に用い、その光路に配置される電極に起因する照射光ムラをリニアフレネルレンズとの配置位置との組み合わせにより解消して照射ムラの無い均一な消色が得られ、且つ高い発光出力が得られる高輝度型の反射型LEDランプを用いることにより消費電力を低く抑えた消色装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施例1に係る消色装置を備えたカラー画像形成装置の内部構成を模式的に示す断面図である。
【図2】実施例1に係る消色装置の搬送機構の一部を構成する用紙両側端搬送装置を示す斜視図である。
【図3】実施例1に係る消色装置の搬送機構の平面図である。
【図4】(a)は実施例1に係る消色ユニットの基本構成を示す図、(b)はその熱源と光源の配置を入替えても機能・作用が同一であることを示す図である。
【図5】(a)は実施例1に係る消色装置に使用される反射型LEDランプの斜視図、(b)はその平面図、(c)はそのA−A断面矢視図、(d)は比較のため従来からある砲弾型のLEDランプを示す図である。
【図6】(a)は実施例1に係る消色装置の消色光源の構成を示す斜視図、(b)はその側断面図、(c)はその消色光の照射態様を示す図である。
【図7】(a),(b),(c)は実施例1に係る消色装置の消色光源において光源基台に取り付けられる反射型LEDランプの配置例をそれぞれ示す図である。
【図8】(a),(b),(c)はそれぞれ高輝度反射型LEDランプの図7(a)から同図(b)に至る配置において駆動したときの消色光源から記録媒体に対して照射される照射光の光量分布を示す図である。
【図9】(a)〜(d)はそれぞれ高輝度反射型LEDランプの図7(b)から同図(c)に至る配置において駆動したときの消色光源から記録媒体に対して照射される照射光の光量分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。尚、本発明の説明では「印字」と「印刷」は同意語として区別なく用いられる。
【実施例1】
【0025】
<消色性トナーの製法>
先ず、本実施例の消色装置において用いられる消色性トナーの製法について説明する。最初に、817nmに感度を持つ赤外線感光色素「IRT」(昭和電工製)を1.5質量部、有機ホウ素化合物消色剤「P3B」(昭和電工製)を7.5質量部、トナー用ポリエステル結着樹脂(花王製)を87質量部、負電荷調整剤「LR−147」(日本カーリット製)を1.5質量部、カルナバWAX1号粉末(加藤洋行社輸入品)を2.5質量部をヘンシェルミキサー(三井鉱山製)に投入し、混合する。
【0026】
続いて上記の混合物を、二軸混練機で溶融混練する。これで得られた混練物をロートプレックス(ホソカワミクロン製)で粗砕して粗砕物を得る。得られた粗砕物を衝突式粉砕機にて、平均粒径が9μmになるように粉砕する。
【0027】
この粉砕により得られた粉砕物100質量部に、外添剤としてシリカ「R972」(日本アエロジル製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合して消色性トナーを得ることができる。
【0028】
<消色装置を備えた画像形成装置の構成と動作>
【0029】
本例の消色装置としては、通常の電子写真式のプリンタの下部に組み込んで用いるようにする。詳しくは後述するが、消色性トナーで印字されていて消色装置に通紙された用紙は、セラミックヒータ等の熱源の下を通過しつつ暖められ、その状態にてLED等の光源により消色光を照射される。
【0030】
その後、消色された用紙に対する印字が、通常のプリンタと同一の現像、転写、定着工程によって実行される。上部のプリンタに関しては、消色トナーを現像部に設定できればよく特に制約はない。
【0031】
また、望ましくは消色装置とプリンタは一体である方がよいが、消色装置としてプリンタから独立して単独で設置されてもよい。以下の説明ではプリンタに対し一体に組み込み可能な消色装置として説明する。
【0032】
図1は実施例1に係る消色装置を備えたカラー画像形成装置の内部構成を模式的に示す断面図である。図1に示す画像形成装置(以下、単にプリンタという)1は、本体装置筐体2の内部中央において、水平方向に延在する無端状の転写ベルト3を備えている。
【0033】
転写ベルト3は、不図示の張設機構によって張設され、駆動ローラ4と従動ローラ5に掛け渡され、駆動ローラ4により駆動されて、図の矢印aで示す反時計回り方向に循環移動する。
【0034】
転写ベルト3の上循環移動面の上方に4個の画像形成ユニット6(6r、6y、6c、6m)を備えている。画像形成ユニット6rは、現像器7内に消色性トナーを収容した消色性トナー画像形成用の画像形成ユニットであり、現像器7内に黒トナーを収容した不図示の黒色画像形成用の画像形成ユニット6kとユーザの任意によって交換可能である。
【0035】
画像形成ユニット6yは、現像器7内にイエロートナーを収容したイエロー色画像形成用の画像形成ユニットであり、画像形成ユニット6cは、現像器7内にシアントナーを収容したシアン色画像形成用の画像形成ユニットであり、画像形成ユニット6mは、現像器7内にマゼンタトナーを収容したマゼンタ色画像形成用の画像形成ユニットである。
【0036】
4個の画像形成ユニット6については、現像器7内に収容されているトナーの種類を除くと、いずれも同一の構造であるので、以下、画像形成ユニット6rを取り上げて、その構造を簡単に説明する。
【0037】
画像形成ユニット6には、転写ベルト3の上循環移動面に接する感光体ドラム8が配設されている。感光体ドラム8には、その周面を取り巻くように近接して、図示を省略したクリーナ、初期化帯電器、光書込ヘッドに続いて、現像器7の下部開口部に保持された現像ローラ9等が配置されている。
【0038】
上記の現像ローラ9は、現像器7に収容されている黒トナー又は消色性トナー(以下、消色性トナーのみについて説明する)の薄層を表面に担持し、光書込ヘッドによって感光体ドラム8の周面上に形成されている静電潜像に消色性トナーの画像を現像する。
【0039】
感光体ドラム8の下部には、転写ベルト3を介して不図示の一次転写ローラが圧接して、そこに一次転写部を形成している。一次転写ローラには、不図示のバイアス電源からバイアス電圧を供給される。
【0040】
一次転写ローラは一次転写部において、バイアス電源から供給されるバイアス電圧を転写ベルト3に印加して、感光体ドラム8の周面上に現像されている消色性トナーの画像を転写ベルト3に転写する。
【0041】
転写ベルト3の図に示す右端部が掛け渡されている従動ローラ5には、転写ベルト3を介して二次転写ローラ11が圧接し、ここに二次転写部を形成している。二次転写ローラ11には、不図示のバイアス電源からバイアス電圧が供給される。
【0042】
二次転写ローラ11は二次転写部において、バイアス電源から供給されるバイアス電圧を転写ベルト3に印加し、転写ベルト3に一次転写されている消色性トナーの画像を、図の下方から上方に矢印b又は矢印cで示すように搬送され、更に画像形成搬送路12に沿って搬送されてくる記録媒体(以下、用紙という)に転写する。
【0043】
上記の矢印cで示すように搬送される用紙14は、上部給紙カセット15に積載されて収容され、不図示の給紙ローラ等により最上部の一枚ごとに取り出され、矢印cに示すように給紙搬送路に送出され、更に画像形成搬送路12を搬送されて、上記の二次転写部を通過しながら消色性トナーの画像を転写される。
【0044】
消色性トナーの画像を転写されながら二次転写部を通過した用紙14は、定着搬送路16に沿って定着部17へと搬送される。定着部17の加熱ローラ18と押圧ローラ19は、用紙14を挟持し、熱と圧力を加えながら搬送する。
【0045】
これにより、用紙14は、二次転写されている消色性トナーの画像を紙面に定着され、加熱ローラ18と押圧ローラ19により更に搬送されて、本体装置筐体2の上面に形成されている排紙トレー21に排紙される。
【0046】
一方、上記の矢印bで示すように搬送される用紙22は、既に紙面に消色性トナー像を形成されている用紙であり、下部給紙カセット23から一枚ごとに取り出されて矢印dに示すように給紙搬送路に送出される。
【0047】
そして、この場合は、用紙22は、消色装置24に搬入される。消色装置24には、詳しくは後述する搬送機構と消色ユニットが配設されている。図1に示す消色装置24には、搬送機構の用紙搬送経路25と、用紙22を消色装置24に搬入し搬出する2組の用紙搬送ローラ対26(26a、26b)のみを示している。
【0048】
<消色装置の用紙搬送機構>
用紙22に消色性トナー画像が両面印字されている場合、用紙22を通常行われているようにベルト搬送機構によって消色装置24内を搬送すると、消色用の熱で溶融した裏側のトナーがベルトに付着する。従って、非接触の搬送を行うことが必要とされる。
【0049】
また、用紙への加熱が高温であるため、用紙に丸まりが発生し、ヒータへの接触も懸念される。また、用紙の丸まりにより用紙が下流の搬送ローラ対26bに侵入せずに外れてしまう懸念もある。従って、これらのことを考慮した搬送機構が必要とされる。
【0050】
図2は、本例の消色装置24の搬送機構の一部を構成する用紙両側端搬送装置を示す斜視図である。尚、同図には搬送方向上流側の搬送ローラ対26aと下流側の搬送ローラ対26bの図示を省略している。
【0051】
図2に示すように、用紙搬送経路25の両側には、駆動ローラ27と従動ローラ28に掛け渡され、内部中央に押さえローラ29を有する細ベルト31が上下二段に配置された用紙両側端搬送装置32が配置されている。この用紙両側端搬送装置32は、同図に示すように用紙22に対し、用紙22の両側端部を挟持して図の矢印d方向に搬送する。
【0052】
図3は、上記の消色装置24の搬送機構の平面図である。図3に示すように、搬送ローラ対26a、26b及び用紙両側端搬送装置32によって搬送される図2に示した用紙22の上下には、それぞれ6本のヒータ接触防止ワイヤ33(33a、33b)が張設されている(図では上方のワイヤを実線、下方のワイヤを破線で示している)。
【0053】
これらのヒータ接触防止ワイヤ33a及び33bは、それぞれワイヤ保持部34(34a、34b)に保持されて、ヒータ接触防止機構35を構成し消色装置24内に固定して配置されている。
【0054】
これらのヒータ接触防止ワイヤ33(33a、33b)は、用紙22が後述する熱輻射ヒータに接触するのを防止するとともに、用紙22の丸まりを上下から押さえて、用紙22が用紙両側端搬送装置32から脱落するのを防止している。
【0055】
これらのヒータ接触防止ワイヤ33は、用紙22の搬送方向に対して斜めに張設されていると共に広い間隔で配置されているので、後述する熱輻射ヒータからの消色用輻射加熱とこれも後述するLED光源からの消色用照射光を遮ることは全く無いといって良い。
【0056】
このように、本例の消色装置24の用紙搬送機構は、2組の用紙搬送ローラ対26(26a、26b)と、用紙両側端搬送装置32と、ヒータ接触防止機構35とによって構成されている。
【0057】
<消色装置の消色ユニット>
図4(a)は、実施例1に係る消色装置24の消色ユニットの基本構成を示す図、(b)はその熱源と光源の配置を入替えても機能・作用が同一であることを示す図である。なお、図4(a),(b)に示す消色光源41は簡略に示しているが詳しい構成は後述する。
【0058】
また、図4(a),(b)には、図3に示した構成と同一の構成部分には図3と同一の番号を付与して示している。また、図4(a),(b)には、ヒータ接触防止機構35のワイヤ保持部34と、用紙両側端搬送装置32の図示を省略している。
【0059】
図4(a),(b)に示すように、消色ユニット36(36a、36b)は、熱源である熱輻射ヒータ37(37a、37b)と、光源38(38a、38b)及びリニアフレネルレンズ39(39a、39b)から成る消色光源41とで構成される。
【0060】
熱輻射ヒータ37はセラミックタイプのヒータである。詳しくは、NGKキルンテック製のセラミックヒータである。商品名インフラスタインB(100V/200W)を3連装にして用いた。合計使用電力は600Wである。
【0061】
なお、この熱輻射ヒータ37は3連装の中の1個のヒータの長さと幅の寸法は125mm×65mmとなっている。3連装により全長は125×3=375(mm)となってA4判の用紙幅297mmを大きく超えるが、用紙幅に合わせて小型化することもできる。
【0062】
また、本例ではセラミックヒータを用いたが、これに限るものではない。例えばカーボンヒータ等を用いることもできる。いずれにしても、波長が2μm以上の輻射熱を照射するものであることが望ましい。
【0063】
この熱輻射ヒータ37の熱輻射により用紙22の消色性トナー画像の形成面を加熱しながら、その加熱中の紙面に消色光源41からの消色光42を照射できるように、熱輻射ヒータ37を用紙搬送経路25に対しおよそ30度の角度で斜めに設置する。
【0064】
このとき用紙搬送経路25に近い方の端部の高さ20mm、遠い方の端部の高さ50mmになる用に熱輻射ヒータ37を設置する。この配置で相対的におよそ140mmの距離で上下の熱輻射ヒータ37の間を通過する用紙22を50mm程度の範囲で照射するように熱輻射ヒータ37を設置する。
【0065】
この状態で電源を投入し、熱輻射ヒータ37の表面が450℃程度に発熱したときが消色に適する発熱温度である。用紙22の搬送速度は15mm/secである。熱輻射ヒータ37の熱輻射により加熱される用紙22表面の温度はおよそ200°である。
【0066】
また、消色光源41の光源38は、赤外線感熱色素の吸収波長域の光を発光する光源で、好ましくは第1吸収帯である820nm付近の光を中心に照射できると効率よい消色光となる。本例の光源38には、省電力型の光源としてLEDの中でも反射型LEDランプ、特に高い発光出力が得られる高輝度型の反射型LEDランプを用いる。
【0067】
図5(a)は、実施例1に係る消色装置24に使用される図4に示した光源38(以下、反射型LEDランプ38という)の斜視図、(b)はその平面図、(c)はそのA−A断面矢視図、(d)は比較のため従来からある砲弾型のLEDランプを示す図である。
【0068】
図5(a),(b),(c)に示す反射型LEDランプ38は、高輝度反射型LEDランプであり、箱体46の開口部の対向する2側縁から細く中央に伸びだす駆動電極端子47と接地電極端子48と、接地電極端子48の先端部に固定されたLED素子49、このLED素子49と駆動電極端子47とを接続するAu細線51と、箱体46の底面に配置された反射鏡52から成る。
【0069】
反射型LEDランプ38は、接地電極端子48のLED素子49が固定された端部とは反対側端部と一体なランプ保持部53を備えている。ランプ保持部53には、反射型LEDランプ38を後述するヒートシンクを兼ねる光源基台69にネジ止め固定するためのネジ孔54が形成されている。
【0070】
この反射型LEDランプ38は、駆動電極端子47と接地電極端子48の両電極により発光駆動されると、LED素子49から箱体46の底面方向に広がって照射される光を、反射鏡52により箱体46の開口部方向へ平行光55として照射する。
【0071】
図5(d)に示す砲弾型のLEDランプ56は、二本のリード線57(57a、57b)の一方のリード線57aに繋がる接地電極58、接地電極58に電導性接着剤59を介して一方の電極を固定されたLED素子61、LED素子61の他方の電極に一方の端部を接続されたAu(金)線62、及びAu線62の他方の端部を接続され他方のリード線57bに繋がる駆動極極63が、エポキシ樹脂64に埋め込まれて構成されている。
【0072】
一般に砲弾型のLEDランプ56は、広い照射角度をもつLEDランプであり、LED素子61の発光による照射光は、エポキシ樹脂64の放射面65から、広がり幅66(66a、66b)の鈍角を成す照射角度の範囲で照射される。このような砲弾型のLEDランプ56の光の利用効率は30〜56%とされている。
【0073】
これに対して、反射型LEDランプ38は、LED素子49から放射された殆ど全ての光を箱体46の底面にある反射鏡52で反射させ、ほぼ平行な軸状に制御された光として外部へ照射する。これにより、90%以上の光利用効率を得ることができる。ここに本例の消色用光源として反射型LEDランプ38を採用した理由がある。
【0074】
図6(a)は、上記消色装置24の消色光源41の構成を示す斜視図、(b)はその側断面図、(c)はその消色光の照射態様を示す図である。図6(a),(b)に示すように消色光源41は、図では断面が逆コの字形となる筐体67の前方開口部の上下に保持部68が形成されている。
【0075】
この保持部68に保持されて、図4(a),(b)に示したリニアフレネルレンズ39が筐体67の開口部全面を塞ぐにように配置されている。リニアフレネルレンズ39のプリズム溝40は、消色光源41の筐体67の長手方向に平行に形成されている。
【0076】
なお、リニアフレネルレンズ39は、本例ではアクリル樹脂タイプのものを使用しているが、これに限ることなく、ポリカーボネート等のほか、フレネルレンズに使用可能な素材であれば、どのようなものを用いてもよい。
【0077】
図6(a),(b)において、筐体67の開口部を塞ぐリニアフレネルレンズ39に対向する内壁面には、光源基台69が筐体67の長手方向に沿って配設され、その光源基台69の上面に、光源基台69の長手方向、つまり筐体67の長手方向に沿って、図4(a),(b)に示した光源38つまり図5(a),(b),(c)に示した反射型LEDランプ38が多数並設されている。
【0078】
本例の高輝度型の反射型LEDランプ38としては、アルワン電子製、製品名OP6−8511HP2、印加電力900mAを用いている。図6(a)に示す消色光源41は、図6(c)に示す用紙22の搬送方向に直角な方向に反射型LEDランプ38を10個並べ、その前方に焦点距離25mmのリニアフレネルレンズ39を設置した構成となっている。
【0079】
筐体67は、消色光源41を熱輻射ヒータ37のそばで使用するため、高温になる消色光源41外部の温度の影響で消色光源41内部が高温化するのを避けるための断熱壁として配置されている。
【0080】
また、光源基台69がヒートシンクを兼ねるのは、外部からの反射型LEDランプ38への熱影響をより確実に避けるようにするためと、本例の光源LEDが高輝度高発光出力型のLEDであるため、自己発生熱を拡散するために用いられている。勿論、使用するLEDが熱に比較的余裕があるLEDの場合であればヒートシンクを用いる必要はない。
【0081】
本例に用いられる反射型LEDランプ38は、図5(d)に示した砲弾型のLEDランプ56と比較して、図5(c)に示したように、ほとんどの光を箱体底面の反射鏡52に当ててその反射光を取り出すものであるため、光の取り出し効率が良いだけでなく良質な平行光が得られる。図6(a)に示す矢印eは平行光の射出方向を示している。
【0082】
とはいっても、図6(c)に示すように、反射型LEDランプ38から照射される平行光55は、全て平行というわけでもなく、やや広がりのある光も含まれている。しかし全ての照射光は、リニアフレネルレンズ39を通過したのちは、収斂した消色光42となって、消色装置24の用紙搬送経路25を搬送される用紙22の消色性トナー像が形成されている紙面に照射される。
【0083】
しかしながら、消色用として照射光を特定方向の照射領域に集光し、且つ均一で高い発光出力を得ることを目的としてLEDを高輝度型とした場合、単に複数のLEDを基板に並べて、その照射方向にフレネルレンズを配置しただけの構成では、特定方向の照射領域への集光と均一で高い発光出力という目的は達せられない。
【0084】
本例のようにLEDランプとリニアフレネルレンズを組み合わせた場合、LEDランプからの光は、リニアフレネルレンズの長手方向(図6(c)の紙面奥行き方向)にはLED自体の光源の広がり(図6(c)のやや広がりのある平行光55参照)を保って用紙22の受光面に届く。
【0085】
従ってLEDをリニアフレネルレンズの長手方向に複数並べた場合、その長手方向には光が重ね合わせられて均一性の高い光となる。
【0086】
また、リニアフレネルレンズの短手方向においては、リニアフレネルレンズのプリズム溝のレンズ効果を利用して、LEDから出たやや広がりを含む平行光55を集光方向に集束して用紙の受光面に照射することができる。
【0087】
ところが、反射型LEDは発光率対電力比で高効率なLED素子ではあるが、図5(c)に示したように、駆動電極端子47と接地電極端子48の2つの電極端子越しに光が照射される。つまり、照射される光路を直線状に部分的に遮断する部材が存在する。
【0088】
このため、単に複数のLEDを基板に並べて、その照射方向にフレネルレンズを配置しただけの構成では、特定方向の照射領域への集光に、均一性と高輝度性に分布ムラが発生するという現実上の不具合に突き当たる。
【0089】
そこで、発明者は、この均一性と高輝度性の分布ムラには、リニアフレネルレンズ39の平面に直線状で平行に形成されているプリズム溝40の方向と、反射型LEDランプ38の光路を直線状に部分的に遮断する2つの電極端子が形成する直線の方向との間に相関関係が存在すると考えた。以下、これについて調べた結果を説明する。
【0090】
図7(a),(b),(c)は、本例の消色装置24の消色光源41において、光源基台69に取り付けられる反射型LEDランプ38の配置例をそれぞれ示す図である。なお、同図(a),(b),(c)には、図5(a),(b),(c)に示したネジ孔54に挿通して反射型LEDランプ38を光源基台69に固定するネジ71を示している。
【0091】
また、図7(a),(b),(c)には、駆動電極端子47と接地電極端子48の2つの電極端子が直線を形成する端子直線方向72を一点鎖線で示し、リニアフレネルレンズ39のプリズムレンズ溝40の直線方向73を両方向矢印で示している。
【0092】
図7(a),(b),(c)に示すように、光源基台69における反射型LEDランプ38の配置の向き(端子直線方向72)としては、図7(a)のレンズ溝方向(両方向矢印f)に対して平行する向きから、同図(b)の反時計回り方向に45°回転した向きを経て、同図(c)に示すレンズ溝方向に対して90°となる向きまで変化し得る。
【0093】
もちろん、図7(c)から更に反時計回り方向に回転させて、同図(b) を経て同図(a)まで戻る逆向き配置もあるが、光学的には同一であるので、ここでは図7(a)から同図(c)まで反時計回り方向に反射型LEDランプ38の配置の向きを変化させた場合について消色光源41の照射光42の均一性と高輝度性の分布について調べることにする。
【0094】
なお、この試験では、試験であるので図6(c)に示したような実地の角度30°の照射角ではなく、図6(a)に矢印eで示す平行光の射出方向に直角な面、つまりリニアフレネルレンズ39のレンズ直下の面への照射光の強度分布をマッピングした。
【0095】
このマッピングでは、リニアフレネルレンズ39からの照射光を、1、2mm□のフォトダイオードで補足し、この補足データを2mmピッチでXY方向の座標に展開するようにマッピングした。
【0096】
図8(a),(b),(c)は、それぞれ高輝度型の反射型LEDランプ38を、図7(a)から同図(b)に至る配置においてそれぞれ駆動したときの、消色光源41から照射方向に直角な面に対して照射される照射光の光量分布を示す図である。
【0097】
図9(a)〜(d)は、それぞれ高輝度型の反射型LEDランプ38を、図7(b)から同図(c)に至る配置においてそれぞれ駆動したときの、消色光源41から照射方向に直角な面に対して照射される照射光の光量分布を示す図である。
【0098】
図8(a),(b),(c)及び図9(a)〜(d)ともに、左方上に反射型LEDランプ38の端子直線方向72の方向(以下、単にランプ配置方向72という)を示し、左方下にリニアフレネルレンズ39のプリズムレンズ溝40の直線方向73(以下、単にレンズ溝方向73という)を示している。
【0099】
そして、図8(a),(b),(c)及び図9(a)〜(d)ともに、中央に、消色光源41から照射された照射光の平面光量分布を示し、その右方に、三次元分布に変換されて立体化した光量分布を示している。
【0100】
図8(a),(b),(c)は、それぞれ、ランプ配置方向72がレンズ溝方向73に対して角度0°、15°、及び30°の方向で配置された場合の光量分布を示している。また、図9(a)〜(d)は、それぞれ、ランプ配置方向72がレンズ溝方向73に対して角度45°、60°、75°、及び90°の方向で配置された場合の光量分布を示している。
【0101】
図8(a)は、フレネルレンズ39に対して、そのレンズ溝方向73に平行する方向に直線状に並ぶ反射型LEDランプ38と共に、その端子直線方向72もレンズ溝方向73に平行する方向に向いている。
【0102】
そのため、消色光源41の照射光42がリニアフレネルレンズ39の短手方向に集光しても、電極端子の写像はそのまま残り、長手方向に隣接する反射型LEDランプ38同士が長手方向に広がる光を重ねても、電極端子の写像は光量強度分布の谷として変わることがない。これにより照射受光部の均一性という点で大きく劣る結果となる。
【0103】
図8(b)の角度15°、図8(c)の角度30°の場合も、電極端子の写像の谷はやや軽減されているものの、未だ残っており、そのため強度分布の山が2つに分かれている点では変わりなく、やはり照射受光部の均一性という点で劣る結果となっていることでは上記と同様である。
【0104】
これに対して、図9(a)の角度45°、同図(b) の角度60°、同図(c)の角度75°及び同図(d)の角度90°の場合では、いずれも電極端子の写像の谷は無くなっており、光量強度分布の山が一箇所に集中する結果となることが示されている。
【0105】
ただし、図9(a)の角度45°の場合は、分布の広がりが大きくなっており、このため受光面への照射光の十分な強度が得られない虞がある。したがって、上記の結果を総合すると、レンズ溝方向73に対する端子直線方向72の取り得る有効な角度は、好ましくは45°〜90°、更に好ましくは60°〜90°ということになる。
【0106】
すなわち、レンズ溝方向73に対する端子直線方向72の角度が60°〜90°の範囲に収まるように、反射型LEDランプ38を光源基台69の長手方向に配置すれば、用紙22の消色光照射面に間違いなく良好(有効)な消色光を照射することができる。
【0107】
このように、本発明の実施例によれば、LEDランプを用いることにより消費電力を低く抑え、LEDランプとして高輝度反射型LEDランプを採用した高い発光出力が得られる効率のよい光源を用い、拡散処理等の加工を何ら施していない安価なフレネルレンズを組み合わせる最小限の構成と設置条件にて、ムラの無い均一な照度分布の消色光による均一な消色を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、反射型LED(light emitting diode)ランプを消色光源に用い照射ムラの無い均一な消色が得られ且つ消費電力が低い消色装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0109】
1 消色機能付画像形成装置(プリンタ)
2 本体装置筐体
3 転写ベルト
4 駆動ローラ
5 従動ローラ
6(6r(6k)、6y、6c、6m) 画像形成ユニット
7 現像器
8 感光体ドラム
9 現像ローラ
11 二次転写ローラ
12 画像形成搬送路
14 用紙
15 上部給紙カセット
16 定着搬送路
17 定着部
18 加熱ローラ
19 押圧ローラ
21 排紙トレー
22 用紙
23 下部給紙カセット
24 消色装置
25 用紙搬送経路
26(26a、26b) 用紙搬送ローラ対
27 駆動ローラ
28 従動ローラ
29 押さえローラ
31 細ベルト
32 用紙両側端搬送装置
33(33a、33b) ヒータ接触防止ワイヤ
34(34a、34b) ワイヤ保持部
35 ヒータ接触防止機構
36(36a、36b) 消色ユニット
37(37a、37b) 熱輻射ヒータ
38(38a、38b) 光源(反射型LEDランプ(高輝度型))
39(39a、39b) リニアフレネルレンズ
40 プリズム溝
41 消色光源
42 消色光
46 箱体
47 駆動電極端子
48 接地電極端子
49 LED素子
51 Au細線
52 反射鏡
53 ランプ保持部
54 ネジ孔
55 平行光
56 砲弾型LEDランプ
57(57a、57b) リード線
58 接地電極
59 電導性接着剤
61 LED素子
62 Au(金)線
63 駆動極極
64 エポキシ樹脂
65 放射面
66(66a、66b) 広がり幅
67 筐体
68 保持部
69 光源基台
71 ネジ
72 端子直線方向
73 プリズムレンズ溝直線方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光感応性トナーを用いて消色性トナー画像を形成された記録媒体の前記消色性トナー画像を消色する消色装置において、
前記記録媒体の搬送方向に対して90°方向にライン状に延在して配置された光源基台と、
該光源基台上においてライン状に延在する長手方向に消色用光源として並設された複数の反射型LED(light emitting diode)ランプと、
該反射型LEDランプの光照射方向前方において前記光源基台の長手方向に沿い、平行直線状のレンズ溝を前記光源基台の長手方向に平行にして配置されたリニアフレネルレンズと、
を少なくとも有する光消色部を備え、
前記反射型LEDランプは、LED素子を発光駆動する駆動電極端子と接地電極端子の両電極端子が直線状に配置された直線方向を、前記リニアフレネルレンズの前記レンズ溝の方向を角度0°としたとき該角度0°の方向に対し、角度45°〜135°の方向に向けて並設されている、
ことを特徴とする消色装置。
【請求項2】
前記反射型LEDランプは、LED素子を発光駆動する駆動電極端子と接地電極端子の両電極端子が直線状に配置された直線方向を、前記リニアフレネルレンズの前記レンズ溝の方向を角度0°としたとき該角度0°の方向に対し、角度225°〜315°の方向に向けて並設されている、ことを特徴とする請求項1記載の消色装置。
【請求項3】
前記反射型LEDランプは、高輝度反射型LEDランプである、ことを特徴とする請求項1又2記載の消色装置。

【図2】
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【図3】
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【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−124646(P2012−124646A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272437(P2010−272437)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(000104124)カシオ電子工業株式会社 (601)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】