説明

液体ヘリウムの液面計測装置およびその計測方法

【課題】液面の空間的な分布を測定することにより、配管の発熱箇所を容易に特定することができる液体ヘリウムの液面計測装置およびその計測方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置10は、超電導線11と、超電導線11の一端に設けられたヒータ12と、超電導線11に所定の電流を流す定電流源13と、超電導線11の両端の電位差を測定する電圧計14とを有する。
超電導線11は、水平に敷設された非常に細長い配管20中の液体ヘリウム30の液面を測定するために、図1に示すように、配管20の長手方向に平行に設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体ヘリウムの液面計測装置およびその計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の液体ヘリウムの液面計測技術として、超電導線とヒータを組み合わせた液面計を用いるものがある(たとえば非特許文献1)。
【0003】
この液面計は、超電導線の、液体ヘリウム中における抵抗値と液体ヘリウム外の気体(ヘリウムガス)中における抵抗値が異なるという性質を利用し、液体ヘリウムの液面を測定することができるようになっている。超電導線に通電する電流が一定の条件を満たせば、液体ヘリウム中の超電導線は超電導状態となり、ヘリウムガス中の超電導線は常電導状態となる。ヒータは、蒸発ガスによってヘリウムガス中の超電導線が常電導状態から超電導状態へ転移することを防ぐなどのために取り付けられている。
【0004】
超電導線に通電する電流がこの一定の条件を満たすとき、超電導状態の超電導線の抵抗値はゼロであるのに対し、常電導状態の超電導線の抵抗値は長さに比例した抵抗を持つ。したがって、超電導線全体の抵抗を測定することにより、容易に常電導部分の長さがわかり、液面を測定することができる。この種の液面計は、超電導電磁石装置などを冷却する液体ヘリウムの液面計測に用いられている(たとえば特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−5574号公報
【非特許文献1】超伝導・低温工学ハンドブック、低温工学協会編、オーム社(1993)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の液面計測技術は、液面計の置かれている位置の液面高さのみを測定するものであり、液面全体を測定することはできない。これは、液体ヘリウムの粘性が小さく、通常の容器では液面高さが一定と見なせることから従来は問題にならなかった。
【0006】
しかし、水平に敷設された非常に細長い配管中に液体ヘリウムを流す場合には、液面高さが長手方向で変化することが考えられる。この液面の変化の原因として、たとえば配管に設置されたカプラーなどで局所的におきる発熱があげられる。局所的な発熱があると、発熱場所の前後で液面差ができ、液面高さが長手方向で変化する場合がある。従来の液面計測技術では、この長手方向の液面変化を捉えるためには、複数の液面計を長手方向に林立させる必要がある。このため、ILC(International Linear Collider)などの線形加速器に用いられるような、水平に敷設された数kmにもおよぶ非常に細長い配管中における液体ヘリウムの液面計測に従来の液面計測技術を適用することは困難である。
【0007】
水平に敷設された非常に細長い配管中の液体ヘリウム液面の変化を捉えることができれば、発熱箇所を容易に特定することができると期待される。
【0008】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、液面の空間的な分布を測定することにより、配管の発熱箇所を容易に特定することができる液体ヘリウムの液面計測装置およびその計測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置は、上述した課題を解決するために、ほぼ水平に設置された超電導線と、前記超電導線のほぼ両端に接続された電流を供給するための配線と前記超電導線のほぼ両端に接続された電圧を測定するための配線とを有することを特徴とするものである。
【0010】
貯溜された液体ヘリウムの液面にほぼ平行にかつ液中に一部が浸漬されるように設置された超電導線と、この超電導線のほぼ両端に接続された配線を介して電流を供給する定電流源と、前記超電導線のほぼ両端に接続された配線を介して電圧を測定する電圧測定手段と、を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置は、上述した課題を解決するために、ほぼ水平かつ互いにほぼ平行に設置された複数の超電導線と、この超電導線のうちの任意の超電導線は、前記超電導線のほぼ両端に接続された電流を供給するための配線と前記超電導線のほぼ両端に接続された電圧を測定するための配線とを有することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明に係る液体ヘリウムの液面計測方法は、上述した課題を解決するために、ほぼ水平に設置された超電導線に電流を流すステップと、前記超電導線の両端の抵抗を測定するステップとを有することを特徴とする方法である。
【0013】
また、本発明に係る液体ヘリウムの液面計測方法は、上述した課題を解決するために、ほぼ水平かつ互いにほぼ平行に設置された複数の超電導線に電流を流すステップと、この超電導線のうちの任意の超電導線の両端の抵抗を測定するステップと、を有することを特徴とする方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置およびその計測方法によれば、液面の空間的な分布を測定することにより、配管の発熱箇所を容易に特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置およびその計測方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第1実施形態を示す簡略的な全体構成図である。
【0017】
液体ヘリウムの液面計測装置10は、超電導線11と、超電導線11の一端に設けられたヒータ12と、超電導線11に所定の電流を流す定電流源13と、超電導線11の両端の電位差を測定する電圧計14とを有する。
【0018】
超電導線11は、水平に敷設された非常に細長い配管20中の液体ヘリウム30の液面を測定するために、図1に示すように、配管20の長手方向に平行に設置される。図1において、一点鎖線で示した部分は常電導状態を表し、実線で示した部分は超電導状態を表す。ここで、平行に設置とは、長手方向に対して厳密に平行な位置から設置誤差範囲内の位置に設置することをいう。
【0019】
なお、このとき、超電導線11は貯溜された液体ヘリウム30の液面にほぼ平行にかつ液中に一部が浸漬されるように設置されている。また、ヒータ12は、超電導線11の一端に設けられる。図1において、破線はヒータ12が加熱状態であることを示す。
【0020】
次に、液体ヘリウムの液面計測装置10の作用について説明する。
【0021】
図1に示すように、配管の一部に局所的な発熱がある場合、発熱箇所の前後で液面が変化することがある。たとえばILC(International Linear Collider)などの線形加速器に用いられるような水平に敷設された数kmにもおよぶ非常に細長い配管では、この局所的な発熱の原因として、超電導キャビティの異常や、高周波カプラー部からの外気熱の進入などがあげられる。
【0022】
局所的な発熱があると、発熱箇所付近の液体ヘリウムは蒸発する。この蒸発により生じたヘリウムガスは、図1に示すような配管内の蒸発ガスの流れに従って配管内を流れていく。この蒸発ガスの流れは、配管のヘリウムガス回収口の位置によって変化する。この蒸発ガスの流れにより、発熱箇所を起点として液面差が生じる場合がある。この配管の長手方向における液面変化位置を特定するために、以下の手順をおこなう。
【0023】
超電導線11に対し、定電流源13から所定の電流を流す。この電流値の大きさは、ヘリウムガス中で超電導状態にある超電導線11の一部にある常電導の芽(たとえばヒータ12)が超電導線11全体を常電導化できる最小伝播電流値以上で、かつ、液体ヘリウム中で超電導状態にある超電導線11の一部に常電導の芽(たとえばヒータ12)があっても冷却が優り、再び超電導状態を回復できる最大回復電流値以下であるようにする。
【0024】
超電導線11に対しこの所定の電流を流し、ヒータ12を加熱すると、超電導線11のヘリウムガス中の部分は常電導状態となり、液体ヘリウム中の部分は常電導状態を保つことになる。超電導状態の超電導線の抵抗値はゼロであるのに対し、常電導状態の超電導線の抵抗値は長さに比例した抵抗を持つ。このため、超電導線全体の抵抗を測定することにより、容易に常電導部分の長さ、つまりヒータから液面が変化する位置までの長さを測定することができる。
【0025】
以上の手順により、配管の長手方向における液面変化位置を特定することができる。
【0026】
この液体ヘリウムの液面計測装置10によれば、あらかじめ超電導線の設置位置を測定しておくことにより、液体ヘリウムの液面が変化する位置を容易に特定することができる。液面が変化する位置を特定することができれば、想定外の発熱源の場所を容易に特定することができる。
【0027】
図2は、本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第2実施形態を示す簡略的な構成図である。
【0028】
この実施形態に示された液体ヘリウムの液面計測装置10Aは、ヒータ12を超電導線11の両端に設置したものであり、他の構成および作用は第1実施形態に示された液体ヘリウムの液面計測装置10と異ならないので、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
本実施形態では、液面の一部が盛り上がっている場合を想定する。この場合、図2に示すように、超電導線11の両端にヒータ12を配置することで液面変化位置をより正確に特定することができる。
【0030】
液体ヘリウムの液面計測装置10Aは、超電導線11と、超電導線11の両端に設けられたヒータ12と、超電導線11に所定の電流を流す定電流源13と、超電導線11の両端の電位差を測定する電圧計14とを有する。
【0031】
図2のヒータ12について、破線はヒータ12が加熱状態であり、実線は加熱されていない状態であることをそれぞれ示す。
【0032】
次に、液体ヘリウムの液面計測装置10Aの作用について説明する。
【0033】
図2(a)は、紙面左側のヒータ12を加熱した例を示す図であり、図2(b)は紙面右側のヒータ12を加熱した例を示す図である。
【0034】
まず、両端のヒータ12と電流をOFFにすると、液面計全体が冷却されて超電導状態になる。次に一端(たとえば紙面左側(図2(a)参照))のヒータ12を加熱し、超電導線に所定の電流を通電すると、超電導線11は、加熱されたヒータ側のヘリウムガス中に出ている部分のみ常伝導状態となる。このため、超電導線11全体の抵抗を測定することにより、超電導線11のヘリウムガスにさらされた部分のうち、加熱されたヒータ側の長さを測定することができる。反対側のヒータ12(たとえば紙面右側(図2(b)参照))を加熱した場合、同様の手順により、超電導線11のヘリウムガスにさらされた部分のうち、もう一方の長さを測定することができる。
【0035】
この液体ヘリウムの液面計測装置10Aによれば、超電導線11の両端に設置したヒータを利用することにより、液体ヘリウムの液面の状態を容易に詳細に把握することができ、液面の一部が盛り上がっている場合でも、この盛り上がり箇所を特定することができる。したがって、この液体ヘリウムの液面計測装置10Aによれば、想定外の発熱源の場所を容易に特定することができる。
【0036】
図3は、本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第3実施形態を示す簡略的な全体構成図である。
【0037】
この実施形態に示された液体ヘリウムの液面計測装置10Bは、超電導線11に対してヒータ12および電圧計14を複数設置したものであり、他の構成および作用は第1実施形態に示された液体ヘリウムの液面計測装置10と異ならないので、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
本実施形態では、液面の複数個所に盛り上がりがある場合を想定する。この場合、図3に示すように、超電導線11に対してヒータ12および電圧計14を複数設置することで液面状態をより正確に把握することができる。
【0039】
液体ヘリウムの液面計測装置10Bは、超電導線11と、超電導線11の途中の1箇所または複数個所、および超電導線の両端に設けられたヒータ12と、超電導線11に所定の電流を流す定電流源13と、超電導線11のヒータ間の電位差を測定する電圧計14とを有する。
【0040】
電圧計14は、各ヒータ間の電位差を測定可能に配線すればよい。したがって、図3に示すように各ヒータ間の電位を直接測定するように配線してもよいし、1箇所、たとえば紙面左端を基準電位として、各電圧計は入力の一端をこの基準電位からとり、もう一方の入力端を各ヒータと接続するように配線してもよい。
【0041】
次に、液体ヘリウムの液面計測装置10Bの作用について説明する。
【0042】
液面の複数個所に盛り上がりがある場合には、超電導線11の両端にヒータを設置しただけでは、液面全体を把握することができない。
【0043】
図3に示すように、全てのヒータを加熱し、各ヒータ間の抵抗を測定すれば、各ヒータ間の常電導部分の長さが測定できる。常電導部分が存在し、かつ、常電導部分の長さがヒータ間の長さと異なる場合には、対応するヒータ間の両端のヒータを別々に加熱してこのヒータ間の抵抗を測定することにより、このヒータ間の液体ヘリウムの液面状態を容易に把握することができる。
【0044】
この液体ヘリウムの液面計測装置10Bは、超電導線11の複数個所にヒータ12を設置し、各ヒータ間の電位差を測定可能に構成されている。このため、ヒータ12を超電導線11の両端にのみ設置した場合にくらべ、より詳細に液面の状態を把握することができ、想定外の発熱源の場所を容易に詳細に特定することができる。
【0045】
また、超電導線11の中央部分でたるみが発生すると、測定誤差の原因になってしまう。電圧計の配線を用いて超電導線を吊るすことにより、超伝導線を水平に保持し、たるみによる測定誤差を防ぐことができる。
【0046】
図4は、本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第4実施形態を示す簡略的な構成図である。
【0047】
この実施形態に示された液体ヘリウムの液面計測装置10Cは、超電導線11を複数設置したものであり、他の構成および作用は第1実施形態に示された液体ヘリウムの液面計測装置10と異ならないので、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
本実施形態では、液面の一部が盛り上がっている場合を想定する。この場合、図2に示すように、超電導線11の両端にヒータ12を配置することで液面変化位置をより正確に特定することができる。
【0049】
液体ヘリウムの液面計測装置10Cは、複数の超電導線11と、超電導線11の一端に設けられたヒータ12と、超電導線11に所定の電流を流す定電流源13と、超電導線11の両端の電位差を測定する電圧計14とを有する。
【0050】
超電導線11は、配管の長手方向に平行に、所要の間隔をもって、複数設置される。図4は、液面に対し垂直かつ配管の長手方向に対し平行な面上に、超電導線11を複数設置した例である。
【0051】
図4に示すように、ヒータ12を加熱すると、超電導線11の常電導部分の長さは、各超電導線の設置位置における液体ヘリウムの液面状態を反映したものとなる。
【0052】
この液体ヘリウムの液面計測装置10Cによれば、全ての超電導線11について両端の抵抗値を測定することにより、液面に対し垂直かつ配管の長手方向に対し平行な面における、液面の断面形状を把握することができる。
【0053】
また、超電導線11を一本しか用いない場合、液面全体が上下してしまうと、超電導線11全体が液面から遠ざかってしまい、液面の局所的な微小変化を捉えることが難しくなる。しかし、この液体ヘリウムの液面計測装置10Cによれば、液面全体が上下してしまった場合にも、複数の超電導線11のいずれかは液面から適当な位置にあることが期待でき、この適当な位置にある超電導線11によって液面計測が可能である。
【0054】
また、液面に対し平行な面上に超電導線11を複数設置すれば、液面の水平面の断面形状を測定することができる。
【0055】
なお、第1実施形態ないし第4実施形態は、任意に組み合わせて用いてもよいし、順にまたは並行して実施してもかまわない。
【0056】
また、超電導線11を配管の長手方向に対して平行に設置(保持)するにあたり、所要の部材を利用するとよい。たとえば、配管中に水平に配置した有孔の板または棒を設置しこの板または棒の上に超電導線を配置したり、配管中にこの配管の直径より小さい直径を持つ超電導線用配管を通し、この超電導線用配管中に超電導線を通してもよいし、第2実施形態で示したように配管中に複数の電圧計配線がある場合はこの配線に吊るしてもよいし、配管中に液面に対し垂直かつ配管の長手方向に対し平行に板を設置し、この板に適当なターミナル(ねじなど)を長手方向に複数設け、このターミナルにくくりつけてもよい。これらの所要の部材を利用することにより、超電導線11を配管の長手方向に対して容易に平行に設置(保持)することができる。なお、超電導線の配管中の設置位置さえ正確に測定しておけば、超電導線は、配管の長手方向に対して厳密に平行である必要はなく、厳密な平行の位置から設置誤差程度の範囲内にあればよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第1実施形態を示す簡略的な全体構成図。
【図2】(a)は本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第2実施形態において紙面左側のヒータ12を加熱した例を示す図、(b)は紙面右側のヒータ12を加熱した例を示す図。
【図3】本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第3実施形態を示す簡略的な全体構成図。
【図4】本発明に係る液体ヘリウムの液面計測装置の第4実施形態を示す簡略的な構成図。
【符号の説明】
【0058】
10…液体ヘリウムの液面計測装置、11…超電導線、12…ヒータ、13…定電流源、14…電圧計、20…配管、30…液体ヘリウム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ほぼ水平に設置された超電導線と、
前記超電導線のほぼ両端に接続された電流を供給するための配線と、
前記超電導線のほぼ両端に接続された電圧を測定するための配線と、
を有することを特徴とする液体ヘリウムの液面計測装置。
【請求項2】
貯溜された液体ヘリウムの液面にほぼ平行にかつ液中に一部が浸漬されるように設置された超電導線と、
この超電導線のほぼ両端に接続された配線を介して電流を供給する定電流源と、
前記超電導線のほぼ両端に接続された配線を介して電圧を測定する電圧測定手段と、
を有することを特徴とする液体ヘリウムの液面計測装置。
【請求項3】
前記超電導線の少なくとも一端にヒータを設置したことを特徴とする請求項1または2に記載の液体ヘリウムの液面計測装置。
【請求項4】
前記電圧を測定するための配線を複数有することを特徴とする請求項1記載の液体ヘリウムの液面計測装置。
【請求項5】
ほぼ水平かつ互いにほぼ平行に設置された複数の超電導線と、
この超電導線のうちの任意の超電導線は、
前記超電導線のほぼ両端に接続された電流を供給するための配線と
前記超電導線のほぼ両端に接続された電圧を測定するための配線と、
を有することを特徴とする液体ヘリウムの液面計測装置。
【請求項6】
前記超電導線を水平に保持した板または棒の上、もしくは配管の中に配置したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体ヘリウムの液面計測装置。
【請求項7】
前記超電導線を前記電圧を測定するための配線で支持したことを特徴とする請求項4記載の液体ヘリウムの液面計測装置。
【請求項8】
ほぼ水平に設置された超電導線に電流を流すステップと、
前記超電導線の両端の抵抗を測定するステップと、
を有することを特徴とする液体ヘリウムの液面計測方法。
【請求項9】
ほぼ水平かつ互いにほぼ平行に設置された複数の超電導線に電流を流すステップと、
この超電導線のうちの任意の超電導線の両端の抵抗を測定するステップと、
を有することを特徴とする液体ヘリウムの液面計測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−225570(P2007−225570A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−50237(P2006−50237)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】