説明

液体供給装置および器具

【課題】容器から所与の量の液体を供給する装置および器具を提供する。
【解決手段】一実施形態では、本発明の装置200は、容器の口に挿入されるように構成されたベース部分230であって、ベース部分が、ウェル232を有し、ウェルは、ベース部分を容器の口に挿入すると、ウェルの少なくとも一部が、容器の本体内に位置するようベース部分内に延びる、ベース部分と、ベース部分を容器の口に挿入すると、容器の口から遠ざかってベース部分のウェルから延びる中空注ぎ口部分250であって、注ぎ口部分は、少なくとも1つの開口部252を有し、容器の本体内の液体が、中空注ぎ口を通り、少なくとも1つの開口部を通り、そしてウェル内に流れることができるようになっている、中空注ぎ口部分と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の背景〕
1.技術分野
本発明は、一般に、供給装置(dispensing apparatuses)に関し、特に、容器から所与の量の液体を供給する装置および器具に関する。本発明の供給器具は、所与の量の液体をこの器具から供給する前に器具を、既知の器具よりも大きな角度まで傾けることができ、それにより、液体がこぼれる恐れが減少する点において、器具からあらかじめ定められた量および/またはあらかじめ測定された量の液体を注ぎ出す際に特に有用である。
【0002】
2.背景技術
大型液体貯蔵器から所与の量の液体を移す器具が、知られている。例えば、カラバカス(Kalabakas)に付与された米国特許第5,381,930号明細書は、測定された量の液体を瓶から供給する供給器具を記載している。図1A〜図1Cは、例えばカラバカスにより記載された器具のような器具100を示している。図1Aに示すように、器具100は、液体貯蔵器112を収容するよう構成された容器110、および容器110の口114内に嵌まるよう構成された供給装置120を含む。装置120は、下側ウェル130、上側ウェル140、および容器110内に下降した管部材150を含み、図1Bに示すように、所与の量の液体122が、容器110から管部材150を通って管部材150に設けられた少なくとも1つの開口部152から出て、そして下側ウェル130および上側ウェル140内に移されることができるようになっている。開口部152は、液体122の水位が、上側ウェル140内で開口部152の高さよりも高く上昇するのを阻止する。
【0003】
図1Cを参照すると、液体122を上述のようにいったん供給すると、器具100を角度αに傾斜させることにより液体を器具100から注ぎ出すことができる。しかしながら、理解できるように、液体122の量が比較的多い場合、角度α(「注ぎ角(pouring angle)」)は、液体122がこぼれる恐れを生じさせないで液体122を器具100から注ぎ出すことができるようにするには浅すぎる場合がある。典型的には、角度αは、約45゜〜約55゜である。
【0004】
この点で、既知の装置および器具の欠点で損害をこうむることの無い供給装置および器具が要望されている。
【0005】
〔発明の概要〕
本発明は、容器から所与の量の液体を供給する装置および器具を提供する。
【0006】
本発明の第1の態様は、容器から所与の量の液体を供給する装置を提供し、この装置は、容器の口に挿入されるように構成されたベース部分であって、前記ベース部分が、ウェルを有し、前記ウェルは、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記ウェルの少なくとも一部が、前記容器の本体内に位置するよう前記ベース部分内に延びる、ベース部分と、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記容器の口から遠ざかって前記ベース部分の前記ウェルから延びる中空注ぎ口部分(hollow spout portion)であって、前記注ぎ口部分は、少なくとも1つの開口部を有し、前記容器の前記本体内の液体が、前記中空注ぎ口を通り、前記少なくとも1つの開口部を通り、そして前記ウェル内に流れることができるようになっている、中空注ぎ口部分と、を含む。
【0007】
本発明の第2の態様は、液体貯蔵器から所与の量の液体を供給する器具を提供し、この器具は、容器であって、液体貯蔵器を収容するよう構成された本体、および供給装置を受け入れるよう構成された口、を含む、容器と、供給装置であって、容器の口に挿入されるように構成されたベース部分であって、前記ベース部分が、ウェルを有し、前記ウェルは、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記ウェルの少なくとも一部が、前記容器の本体内に位置するよう前記ベース部分内に延びる、ベース部分、および、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記容器の口から遠ざかって前記ベース部分の前記ウェルから延びる中空注ぎ口部分であって、前記注ぎ口部分は、少なくとも1つの開口部を有し、前記容器の前記本体内の液体が、前記中空注ぎ口を通り、前記少なくとも1つの開口部を通り、そして前記ウェル内に流れることができるようになっている、中空注ぎ口部分を含む、供給装置と、を含む。
【0008】
本発明の例示の態様は、本明細書において説明した問題、および説明していないが、当業者により発見できる他の問題を解決するよう設計されている。
【0009】
本発明の上述の特徴および他の特徴は、本発明の種々の実施形態を記載した添付の図面と関連して本発明の種々の態様の以下の詳細な説明を読むと容易に理解されよう。
【0010】
本発明の図面は、縮尺通りではないことに注目されたい。図面は、本発明の代表的な態様だけを記載するよう意図されており、したがって、本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。図中、同様の符号は、図相互間で同様の要素を示している。
【0011】
〔詳細な説明〕
上述したように、本発明は、所与の量の液体を容器から供給する装置および器具を提供する。
【0012】
まず図2A〜図2Dを参照すると、本発明の実施形態にしたがった装置200の様々な図が、示されている。図2Aは、装置200の側方斜視図を示す。図示のように、装置200は、ベース部分230を含み、ベース部分は、このベース部分の内面に、ウェル232を有する。すなわち、ウェル232は、ベース部分230内にくぼみを含む。中空注ぎ口部分250が、ウェル232の底面から上方に延びており、この中空注ぎ口部分は、液体を通す少なくとも1つの開口部252を有している。ベース部分230は、リム236および複数個の隆起部234A〜234Cを更に含み、これらの機能については、以下に詳細に説明する。
【0013】
装置200は、好ましくは、一体成型装置(one-piece molded apparatus)であり、当業者には理解されるように、多くの材料を含むことができる。特に好ましい材料は、ポリプロピレンである。別の適当な材料は、線状低密度ポリエチレンである。同様に、装置200は、任意サイズの容器と共に使用するよう寸法決めできる。
【0014】
図2Bは、装置200の側面断面図である。図示のように、中空注ぎ口部分250は、1対の開口部252A,252B、および装置200の下面に位置する、オプションとしての管部材258を含む。管部材258は、既知の装置の場合のように、又、以下に詳細に説明するように、装置200から流体貯蔵器内に下方に延びて良い。
【0015】
図2Cおよび図2Dは、それぞれ、装置200の上面断面図および底面断面図を示す。図示のように、装置200は、円形の断面を有する。ただし、これは必須の要件ではない。装置200は、装置200を組み込むことができる容器の口の対応の断面形状に応じて、任意の断面形状を有しても良い。図2Cでは、ウェル232およびリム236は、互いに異なる直径を有し、リム236の直径がウェル232の直径よりも大きくなるようにしていることが理解できる。装置200を挿入することができる口は、ウェル232およびリム236の直径の中間の直径を有し、ウェル232は、その口の中に位置することができ、リム236は、装置200がこの口を通過するのを阻止するようになっている。
【0016】
図2Dでは、装置200は、8つの隆起部234A〜234Hを有する状態で示されている。隆起部は、装置200と装置200を挿入することができる口との間の摩擦を増大させるために設けられており、それにより運搬中および使用中における容器(以下に説明する)内での装置200の保持力が向上する。本発明の装置200は、用いられる場合、好ましくは、少なくとも2つの隆起部を含み、より好ましくは、少なくとも3つの隆起部を含む。いずれの場合においても、隆起部を装置200の周辺の周囲に均等に分布させることが好ましい。例えば、図2Dに示すように、8つの隆起部234A〜234Hは、装置200の周辺の周囲に均等に(即ち、周辺の周囲に45゜ごと)に分布されている。
【0017】
図3Aおよび図3Bは、本発明の実施形態にしたがった供給器具300を示している。図示のように、器具300は、首316、および装置200を挿入することができる口314を有する容器310(この場合、瓶として示されている)を含む。いったん上述のように挿入されると、ウェル232は、首316ではなく、容器310それ自体の中に位置する。すなわち、ウェル232は、首316が口314と接する箇所よりも下に位置する。この構成の結果として、貯蔵器312から移された所与の量の液体322の少なくとも一部分、即ち、ウェル232内の部分は、容器310内の空間内に位置する。例えば、図3Aに示すように、液体322の全高Aは、ウェル232よりも上の部分(B)、およびウェル232内の部分(C)を含む。事実、この場合、液体322の高さは、容器310内に位置するウェルを含まない既知の器具と比較して、高さCだけ低い。
【0018】
かかる構成の結果は、図3Bに示されている。ここで、器具300は、液体322を器具300から供給することができるよう(器具の「注ぎ角」である角度βに)傾けられている。理解できるように、上述した液体322の高さの減少により、液体322が最初に供給される前に、既知の器具(図1Cの角度α参照)よりも、鉛直線から大きな角度に器具300を傾斜させることができる。好ましくは、角度βは、約67゜〜約71゜であり、より好ましくは約69゜である。
【0019】
首316は、容器310の一部として示されているが、認識されるべきこととして、首316(または任意の類似のコンテナ部分)を装置200それ自体に組み込むことができ、装置200を容器310の口314内に挿入する前に、首316(またはコンテナ部分)が、中空注ぎ口部分250(図2B)を実質的に包囲するようになっている。
【0020】
図4は、本発明の更に別の利点を説明するために、例えば図1Cに示す器具などの既知の器具100と比較される本発明にしたがった代替の器具400を示している。好ましい注ぎ角αが既知の器具100を用いて達成される場合、供給装置120の直径の何らかの変化(即ち、これよりも大きいまたは小さい)の結果として、必然的に、液体122の高さの変化(即ち、減少または増大)が生じると共に、これに対応して注ぎ角の変化(即ち、増大または減少)が生じることになろう。直径の大きな供給装置120を用いることは、多くの理由で望ましい場合があり、かかる理由としては、例えば、器具100の外観、別のコンテナへの液体122の供給が容易であること、所定サイズの口114と合うこと等が含まれる。
【0021】
器具400は、器具100の直径よりも大きな直径を有する供給装置420を含むが、注ぎ角αは、器具100の注ぎ角とほぼ同じである。図3Aを参照して上述したように、これは、容器410内にウェル432を有していない供給装置と比較して、液体422の一部がウェル432内に入っていること、および、これに対応して液体422の高さが減少していることに起因する。
【0022】
本発明の種々の態様の上記説明は、例示および説明の目的のために与えられている。このことは、網羅的ではなく、または開示した正確な形態に本発明を限定するものではなく、明らかなこととして、多くの改造例および変形例が可能である。当業者には明らかであろう、かかる改造例および変形例は、特許請求の範囲により定められた本発明の範囲に含まれることが意図される。
【0023】
〔実施の態様〕
(1)容器から所与の量の液体を供給する装置において、
容器の口に挿入されるように構成されたベース部分であって、前記ベース部分は、ウェルを有し、前記ウェルは、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記ウェルの少なくとも一部が、前記容器の本体内に位置するよう前記ベース部分内に延びる、ベース部分と、
前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記容器の口から遠ざかって前記ベース部分の前記ウェルから延びる中空注ぎ口部分であって、前記注ぎ口部分は、少なくとも1つの開口部を有し、前記容器の前記本体内の液体が、前記中空注ぎ口を通り、前記少なくとも1つの開口部を通り、前記ウェル内に流れることができるようになっている、中空注ぎ口部分と、
を備える、装置。
(2)実施態様(1)記載の装置において、
前記中空注ぎ口部分から前記容器の前記本体内に延びる管部分、
を更に備える、装置。
(3)実施態様(1)記載の装置において、
前記ベース部分の外面に設けられていて、前記ベース部分と前記容器の口との間の摩擦をもたらす、少なくとも1つの隆起部、
を更に備える、装置。
(4)実施態様(1)記載の装置において、
前記中空注ぎ口内からのガスを通す少なくとも1つの孔、
を更に備える、装置。
(5)実施態様(1)記載の装置において、
コンテナ部分、
を更に備え、
前記コンテナ部分の少なくとも一部は、前記ベース部分の上方に位置すると共に前記中空注ぎ口部分を実質的に包囲する、装置。
(6)実施態様(1)記載の装置において、
前記ウェルは、前記所与の量の液体の第1の部分を収容するよう構成され、
前記容器のコンテナ部分は、前記所与の量の液体の第2の部分を収容するよう構成されている、装置。
(7)実施態様(6)記載の装置において、
前記容器の前記本体内に位置している前記ウェルの部分は、結果として前記所与の量の液体の前記第2の部分の高さの減少をもたらす、装置。
(8)請求項7記載の装置において、
前記所与の量の液体の前記第2の部分の前記高さの減少は、結果として、ウェルのどの部分も前記容器の前記本体内に位置していない装置と比較して、増大された注ぎ角を有する前記装置をもたらす、装置。
(9)実施態様(1)記載の装置において、
液体の前記所与の量は、あらかじめ定められた量である、装置。
【0024】
(10)液体貯蔵器から所与の量の液体を供給する器具において、
容器であって、
液体貯蔵器を収容するよう構成された本体、および、
供給装置を受け入れるよう構成された口、
を含む、容器と、
供給装置であって、
前記容器の口に挿入されるように構成されたベース部分であって、前記ベース部分は、ウェルを有し、前記ウェルは、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記ウェルの少なくとも一部が、前記容器の前記本体内に位置するよう前記ベース部分内に延びる、ベース部分、および、
前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記容器の口から遠ざかって前記ベース部分の前記ウェルから延びる中空注ぎ口部分であって、前記注ぎ口部分は、少なくとも1つの開口部を有し、前記容器の前記本体内の液体が、前記中空注ぎ口を通り、前記少なくとも1つの開口部を通り、前記ウェル内に流れることができるようになっている、中空注ぎ口部分、を含む、
供給装置と、
を備える、器具。
(11)実施態様(10)記載の器具において、
前記容器は、瓶を含む、器具。
(12)実施態様(10)記載の器具において、
前記中空注ぎ口部分から前記容器の前記本体内に延びる管部分、
を更に含む、器具。
(13)実施態様(10)記載の器具において、
前記ベース部分の外面に設けられていて、前記ベース部分と前記容器の口との間の摩擦をもたらす、少なくとも1つの隆起部、
を更に含む、器具。
(14)実施態様(10)記載の器具において、
前記中空注ぎ口内からのガスを通す少なくとも1つの孔、
を更に含む、器具。
(15)実施態様(10)記載の器具において、
コンテナ部分、
を更に備え、
前記コンテナ部分の少なくとも一部は、前記ベース部分の上方に位置すると共に前記中空注ぎ口部分を実質的に包囲する、器具。
(16)実施態様(15)記載の器具において、
前記ウェルは、前記所与の量の液体の第1の部分を収容するよう構成され、
前記容器の前記コンテナ部分は、前記所与の量の液体の第2の部分を収容するよう構成されている、器具。
(17)実施態様(16)記載の器具において、
前記容器の前記本体内に位置する前記ウェルの部分は結果として前記所与の量の液体の前記第2の部分の高さの減少をもたらす、器具。
(18)実施態様(17)記載の器具において、
前記所与の量の液体の前記第2の部分の前記高さの減少は、結果として、ウェルのどの部分も前記容器の前記本体内に位置していない器具と比較して、増大された注ぎ角を有する前記器具をもたらす、器具。
(19)実施態様(10)記載の器具において、
液体の前記所与の量は、あらかじめ定められた量である、器具。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1A】既知の器具を示す図である。
【図1B】既知の器具を示す図である。
【図1C】既知の器具を示す図である。
【図2A】本発明の実施形態にしたがった装置の側方斜視図である。
【図2B】本発明の実施形態にしたがった装置の側面断面図である。
【図2C】本発明の実施形態にしたがった装置の上面断面図である。
【図2D】本発明の実施形態にしたがった装置の底面断面図である。
【図3A】本発明の実施形態にしたがった供給器具を示す図である。
【図3B】本発明の実施形態にしたがった供給器具を示す図である。
【図4】既知の供給器具と比較した、本発明の供給器具の代替実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器から所与の量の液体を供給する装置において、
容器の口に挿入されるように構成されたベース部分であって、前記ベース部分は、ウェルを有し、前記ウェルは、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記ウェルの少なくとも一部が、前記容器の本体内に位置するよう前記ベース部分内に延びる、ベース部分と、
前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記容器の口から遠ざかって前記ベース部分の前記ウェルから延びる中空注ぎ口部分であって、前記注ぎ口部分は、少なくとも1つの開口部を有し、前記容器の前記本体内の液体が、前記中空注ぎ口を通り、前記少なくとも1つの開口部を通り、前記ウェル内に流れることができるようになっている、中空注ぎ口部分と、
を備える、装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記中空注ぎ口部分から前記容器の前記本体内に延びる管部分、
を更に備える、装置。
【請求項3】
請求項1記載の装置において、
前記ベース部分の外面に設けられていて、前記ベース部分と前記容器の口との間の摩擦をもたらす、少なくとも1つの隆起部、
を更に備える、装置。
【請求項4】
請求項1記載の装置において、
前記中空注ぎ口内からのガスを通す少なくとも1つの孔、
を更に備える、装置。
【請求項5】
請求項1記載の装置において、
コンテナ部分、
を更に備え、
前記コンテナ部分の少なくとも一部は、前記ベース部分の上方に位置すると共に前記中空注ぎ口部分を実質的に包囲する、装置。
【請求項6】
請求項1記載の装置において、
前記ウェルは、前記所与の量の液体の第1の部分を収容するよう構成され、
前記容器のコンテナ部分は、前記所与の量の液体の第2の部分を収容するよう構成されている、装置。
【請求項7】
請求項6記載の装置において、
前記容器の前記本体内に位置している前記ウェルの部分は、結果として前記所与の量の液体の前記第2の部分の高さの減少をもたらす、装置。
【請求項8】
請求項7記載の装置において、
前記所与の量の液体の前記第2の部分の前記高さの減少は、結果として、ウェルのどの部分も前記容器の前記本体内に位置していない装置と比較して、増大された注ぎ角を有する前記装置をもたらす、装置。
【請求項9】
請求項1記載の装置において、
液体の前記所与の量は、あらかじめ定められた量である、装置。
【請求項10】
液体貯蔵器から所与の量の液体を供給する器具において、
容器であって、
液体貯蔵器を収容するよう構成された本体、および、
供給装置を受け入れるよう構成された口、
を含む、容器と、
供給装置であって、
前記容器の口に挿入されるように構成されたベース部分であって、前記ベース部分は、ウェルを有し、前記ウェルは、前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記ウェルの少なくとも一部が、前記容器の前記本体内に位置するよう前記ベース部分内に延びる、ベース部分、および、
前記ベース部分が前記容器の口に挿入されると、前記容器の口から遠ざかって前記ベース部分の前記ウェルから延びる中空注ぎ口部分であって、前記注ぎ口部分は、少なくとも1つの開口部を有し、前記容器の前記本体内の液体が、前記中空注ぎ口を通り、前記少なくとも1つの開口部を通り、前記ウェル内に流れることができるようになっている、中空注ぎ口部分、を含む、
供給装置と、
を備える、器具。
【請求項11】
請求項10記載の器具において、
前記容器は、瓶を含む、器具。
【請求項12】
請求項10記載の器具において、
前記中空注ぎ口部分から前記容器の前記本体内に延びる管部分、
を更に含む、器具。
【請求項13】
請求項10記載の器具において、
前記ベース部分の外面に設けられていて、前記ベース部分と前記容器の口との間の摩擦をもたらす、少なくとも1つの隆起部、
を更に含む、器具。
【請求項14】
請求項10記載の器具において、
前記中空注ぎ口内からのガスを通す少なくとも1つの孔、
を更に含む、器具。
【請求項15】
請求項10記載の器具において、
コンテナ部分、
を更に備え、
前記コンテナ部分の少なくとも一部は、前記ベース部分の上方に位置すると共に前記中空注ぎ口部分を実質的に包囲する、器具。
【請求項16】
請求項15記載の器具において、
前記ウェルは、前記所与の量の液体の第1の部分を収容するよう構成され、
前記容器の前記コンテナ部分は、前記所与の量の液体の第2の部分を収容するよう構成されている、器具。
【請求項17】
請求項16記載の器具において、
前記容器の前記本体内に位置する前記ウェルの部分は、結果として前記所与の量の液体の前記第2の部分の高さの減少をもたらす、器具。
【請求項18】
請求項17記載の器具において、
前記所与の量の液体の前記第2の部分の前記高さの減少は、結果として、ウェルのどの部分も前記容器の前記本体内に位置していない器具と比較して、増大された注ぎ角を有する前記器具をもたらす、器具。
【請求項19】
請求項10記載の器具において、
液体の前記所与の量は、あらかじめ定められた量である、器具。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−120455(P2008−120455A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−245777(P2007−245777)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(591252839)マクニール−ピーピーシー・インコーポレイテッド (69)
【氏名又は名称原語表記】MCNEIL−PPC,INCORPORATED
【Fターム(参考)】