説明

液体吐出装置、検査装置、及び、検査方法

【課題】液体吐出装置の内部における液体の堆積に関する情報を得ることができるようにすること。
【解決手段】液体を媒体に吐出する液体吐出装置において、前記液体吐出装置の内部に設けられる検出部であって、第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、を含む検出部と、前記検出部における前記第1の導体と前記第2の導体とによる静電容量を測定する測定部と、前記測定部が測定した前記静電容量に基づいて、前記液体吐出装置の内部における前記液体の堆積に関する情報を出力する出力部と、を備える液体吐出装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置、検査装置、及び、検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インクなどの液体を吐出して用紙などの媒体に画像を形成するインク吐出型のプリンタが使用されている。このようなプリンタは、インクを吐出する機構を採用するため、ミスト状になったインクがプリンタ内部を浮遊することがある。このようなミストは、いずれプリンタ内部の壁面等に付着することとなるが、回路基板等に付着することもある。
【特許文献1】特開2007−160607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように、ミストが回路基板に付着し堆積した場合には、堆積したミストを介して回路基板上の導線をショートさせるなど、プリンタに不具合を生ずるおそれがある。よって、ミストのような液体が多く堆積する前に、液体の堆積に関する情報を得ることができるようにすることが望ましい。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液体吐出装置の内部における液体の堆積に関する情報を得ることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための主たる発明は、
液体を媒体に吐出する液体吐出装置において、
前記液体吐出装置の内部に設けられる検出部であって、第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、を含む検出部と、
前記検出部における前記第1の導体と前記第2の導体とによる静電容量を測定する測定部と、
前記測定部が測定した前記静電容量に基づいて、前記液体吐出装置の内部における前記液体の堆積に関する情報を出力する出力部と、
を備える液体吐出装置である。
【0006】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
【0008】
液体を媒体に吐出する液体吐出装置において、
前記液体吐出装置の内部に設けられる検出部であって、第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、を含む検出部と、
前記検出部における前記第1の導体と前記第2の導体とによる静電容量を測定する測定部と、
前記測定部が測定した前記静電容量に基づいて、前記液体吐出装置の内部における前記液体の堆積に関する情報を出力する出力部と、
を備える液体吐出装置。
このようにすることで、液体吐出装置の内部における液体の堆積に関する情報を得ることができるようにすることができる。
【0009】
かかる液体吐出装置であって、前記出力部は、前記測定部が測定した前記静電容量の変化に基づいて、前記液体吐出装置の内部における前記液体の堆積に関する情報を出力することが望ましい。また、前記静電容量の変化は前記検出部を含む回路のインピーダンスの変化に基づいて検出されることが望ましい。また、前記検出部を含む回路にはさらに抵抗が含まれ、該抵抗に印加される電圧に基づいて前記インピーダンスの変化が検出されることが望ましい。また、前記静電容量の変化が所定量を超えたとき、前記出力部は、前記液体吐出装置の内部に前記液体が所定量堆積したことを出力することが望ましい。
【0010】
また、前記静電容量の変化が所定量を超えたとき、前記出力部は、前記液体吐出装置の前記液体の吐出を停止させることとしてもよい。
このようにすることで、液体吐出装置の内部における液体の堆積に関する情報を得ることができるようにすることができる。
【0011】
第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、を含む検出部と、
前記検出部における前記第1の導体と前記第2の導体とによる静電容量を測定する測定部と、
前記測定部が測定した前記静電容量に基づいて、前記第1の導体と前記第2の導体が設けられた装置の内部における液体の堆積に関する情報を出力する出力部と、
を備える検査装置。
このような検査装置を液体吐出装置に設けることで、液体吐出装置の内部における液体の堆積に関する情報を得ることができるようにすることができる。
【0012】
第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、による静電容量を測定することと、
測定した前記静電容量に基づいて、前記第1の導体と前記第2の導体が設けられた装置の内部における液体の堆積に関する情報を出力することと、
を含む検査方法。
このような検査方法を液体吐出装置に適用することで、液体吐出装置の内部における液体の堆積に関する情報を得ることができるようにすることができる。
【0013】
===実施形態===
図1は、プリンタ1の外観の斜視図であり、図1Bは、プリンタ1の内部の斜視図である。図2は、プリンタ1のブロック図である。以下、これらの図を参照しつつプリンタ1の構成について説明を行う。
【0014】
プリンタ1は、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、駆動信号生成回路70、及び、表示装置80を含む。プリンタ1は、インタフェース61を介してコンピュータ110から印刷データを取得し、この印刷データに基づいて用紙上に画像の印刷を行う。
【0015】
コントローラ60は、例えば、ASICなどにより実現され、プログラムの処理機能、及び、プログラム等を記憶する記憶機能を有する。これらは、CPUやメモリによって機能することとしてもよい。そして、コントローラ60は、プリンタ1に所望の動作をさせるためのプログラムを記憶し、さらにこのプログラムを実行する。そして、コントローラ60によって、プリンタ1内の用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70、及び、表示装置80が制御される。
【0016】
用紙搬送機構20は、コントローラ60の制御により、用紙を印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙を搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりする。キャリッジ移動機構30は、コントローラ60の制御により、キャリッジCR移動用のベルト31とキャリッジモータ32を用いて、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させる。
【0017】
ヘッドユニット40は、ヘッド41とヘッド制御回路(不図示)を含んでいる。ヘッド41は、インク滴を吐出する複数のノズルと、インク滴を吐出するための複数の圧電素子(不図示)を含む。ヘッド制御回路は、ヘッド41からのインク滴の吐出を制御する機能を有する。ヘッド制御回路の制御により、各圧電素子には、適当なタイミングで駆動信号COMの駆動パルスが印加される。
【0018】
検出器群50は、プリンタ1の各部に取り付けられた様々な複数のセンサであって、検出結果をコントローラ60に送る。例えば、本実施形態において、検出器群50は、リニア式エンコーダ51と、導体パターン52を含む。これらの詳細については後述する。
【0019】
駆動信号生成回路70は、圧電素子に印加するための駆動信号COMを生成する。駆動信号生成回路70は、アナログ波形を生成するためのDACと電力増幅するためのトランジスタを含む。そして、DACにより駆動信号の波形を表す信号が生成され、これがトランジスタによって電力増幅されることによって駆動信号COMが生成される。
【0020】
図3は、ヘッド41を下から見た図である。図には、各ノズル列のノズル439が示されており、ブラックKのインク滴を吐出するためのブラックインクノズル列Nk、シアンCのインク滴を吐出するためのシアンインクノズル列Nc、マゼンタMのインク滴を吐出するためのマゼンタインクノズル列Nm、及び、イエローYのインクを吐出するためのイエローインクノズル列Nyが示されている。
【0021】
このようなヘッド41により、4色のインク滴を吐出することができるようになっている。これらのノズルからは、一度に重量にして数ピコグラムから数十ピコグラム程度のインク滴が吐出される。このようなインク滴がノズルから吐出され媒体に着弾するまでの間に空気の抵抗を受け、この抵抗によりインク滴の一部がより細かいミスト状となってインク滴から分離することがある。また、吐出によりノズルからインクが引き離されるときに、表面張力の影響によってインク滴よりも細かいミスト状のインクが生ずる場合がある。さらに近年では、吐出されるインク滴がより小さくなる傾向にあり、吐出されるインク滴の一部がインクミストとして浮遊することも考えられる。
このように、様々な理由から、細かいインクミストがプリンタ1の内部において浮遊することがある。
【0022】
図4は、基板に堆積するインクミストを説明するための図である。図には、基板上に配置された2本の配線Wの断面と、基板BP及び配線Wに付着するインクミストMSTが示されている。前述のように、インクミストMSTがプリンタ1の内部で浮遊するが、図に示すように基板上にインクミストMSTが付着することがある。
そして、基板BPに付着するインクミストMSTの量が増加すると、導体であるインクの場合には回路基板の配線を短絡させ、プリンタ1に不具合を生ずる場合がある。
【0023】
図5は、リニア式エンコーダ51の構成を概略的に示したものである。リニア式エンコーダ51は、リニア式エンコーダ符号板564と、検出部566とを備えている。リニア式エンコーダ符号板564は、図1Bに示すように、インクジェットプリンタ1内部のフレーム側に取り付けられている。一方、検出部566は、キャリッジCR側に取り付けられている。キャリッジCRがガイドレール46に沿って移動すると、検出部566がリニア式エンコーダ符号板564に沿って相対的に移動する。これによって、検出部566は、キャリッジCRの移動量を検出する。
【0024】
図6は、検出部566の構成を模式的に示したものである。この検出部566は、発光ダイオード552と、コリメータレンズ554と、検出処理部556とを備えている。検出処理部556は、複数(例えば4個)のフォトダイオード558と、信号処理回路560と、例えば2個のコンパレータ562A、562Bとを有している。
【0025】
発光ダイオード552の両端に抵抗を介して電圧Vccが印加されると、発光ダイオード552から光が発せられる。この光はコリメータレンズ554により平行光に集光されてリニア式エンコーダ符号板564を通過する。リニア式エンコーダ符号板564には、所定の間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
【0026】
リニア式エンコーダ符号板564を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード558に入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード558から出力される電気信号は信号処理回路560において信号処理され、信号処理回路560から出力される信号はコンパレータ562A、562Bにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ562A、562Bから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがリニア式エンコーダ51の出力となる。
【0027】
出力されたパルスはコントローラ60に入力される。そして、コントローラがパルスをカウントすることにより、キャリッジCRの位置を把握できるようになっている。
【0028】
しかしながら、リニア式エンコーダ符号板564にインクミストが堆積し汚れていたりすると、リニア式エンコーダ符号板564から光が通過せず、正確にパルスが出力されないという不具合を生ずることもある。
【0029】
このように、浮遊するインクミストがプリンタ1内の様々な箇所に付着し堆積すると、不具合を生ずるおそれがある。よって、不具合を生ずる前に、プリンタ1内におけるインクミストの堆積度合いを検出できるようになれば、その旨を予め警告することにより、メンテナンスを促すことができる。
【0030】
以下に示す検査装置では、プリンタ1内においてインクミストが所定量堆積したときに、その旨を出力することができるようにしている。
【0031】
図7は、本実施形態におけるインクミスト堆積の検査装置の回路図である。図には、検出部としての導体パターン52と、測定部に含まれる測定装置62が示されている。測定装置62は、交流電源Pと、電流検出用の抵抗RとプリアンプAmpを含む。交流電源は導体パターン52の一端aと、抵抗Rの一端に接続されている。また、抵抗の他端は、導体パターン52の他端bに接続されている。また、プリアンプAmpの2入力は、抵抗Rの両端に接続されている。
【0032】
図8は、本実施形態における導体パターン52を説明するための図である。図には、導体パターン52を構成する第1導体521と第2導体522とが具体的な形状で示されている。これらの第1導体521と第2導体522は基板上に構成される。このように、2つの導体が所定の間隔を有して配置され、電圧が印加されると電荷が蓄えられることとなる。つまり、これらの2つの導体はコンデンサと同様に所定の静電容量を有する。尚、ここでは、図に示すような導体パターン52を用いることとしたが、第1導体521と第2導体522とが近接するようなパターンであればこれに限られない。
【0033】
導体パターン52は、プリンタ1の内部に配置される。例えば、図1Bに示されるような位置に配置される。プリンタ1が使用され続けると、上述のようなインクミストが導体パターン52上に堆積する。インクが導体パターン52に付着することによりコンデンサとしての誘電率が変化する。そして、導体パターン52の2つの導体によって生じていた静電容量が変化させられることとなる。
【0034】
静電容量の変化は、回路におけるインピーダンスを変化させる。図7に示す交流回路において、抵抗Rの両端電圧VおよびインピーダンスZは、次式で表される。


ここで、Vは、電源Pの最大電圧であり、Cは導体パターン52の静電容量である。そして、このときにおける抵抗Rの両端の最大電圧は、VRmaxは、

となる。
【0035】
このとき、インクミストの影響により静電容量Cが変化することから、VRmaxが変化し、この変化の度合いからインクミストの堆積度合いを検出することができる。尚、本実施形態においてVRmaxの変化の度合いに基づいてインクミストの堆積度合いを検出することとしているが、これは静電容量の変化から生ずるものであるため、間接的に抵抗Rの両端電圧を測定することにより、静電容量に基づいてインクミストの堆積度合いを検出しているともいえる。
【0036】
本実施形態において、インクミストの堆積によるVRmaxの変化量は微少であると考えられる。よって、本実施形態では、抵抗Rの両端の電圧をプリアンプAmpを用いて増幅することとしている。プリアンプAmpは、抵抗Rにおける電位差を所定の倍率で増幅する。プリアンプAmpの出力は、コントローラ60内で接続されており、増幅後の電圧はコントローラ60に送られる。コントローラ60は、送られた電圧をA/D変換し、得られた電圧を取得する。
【0037】
本実施形態では得られた電圧から静電容量の変化を検出しインクミストの堆積を検出するが、電圧Vは交流電圧として得られる。よって、コントローラ60は検出された交流電圧の最大電圧VRmaxを記憶することとする。そして、インクミストが堆積していないときに取得された最大電圧と、堆積したときに取得された最大電圧との差が所定値を超えるか否かに基づいて、インクミストの堆積度合いを検出することとしている。
【0038】
尚、本実施形態において、前述のように導体パターン52は検出部に相当し、測定装置62は測定部に含まれる。また、本実施形態において、測定装置62はコントローラ60に内包される。されに、コントローラ60及び出力装置80は、測定装置62が測定した静電容量に基づいてインクの堆積に関する情報を出力する出力部に相当する。
【0039】
図9は、インクミスト堆積度合いの検査方法を説明するためのフローチャートである。以下、本図を参照しつつ、インクミスト堆積度合いの検査方法を説明する。
【0040】
まず、プリンタ1が製品として出荷されてから、最初の電源投入時において、前述の検査装置を用いて電圧VRmaxの測定が行われる(S102)。そして、測定された電圧VRmaxはコントローラ60内のメモリに記憶される。また、ほぼ同時期にタイマがリセットされスタートされる(S104)。このタイマは、電圧VRmaxを所定時間毎に測定するために使用されるタイマである。このタイマは、プリンタ1の電源が投入されているときのみカウントすることとしてもよいし、印刷動作中のみカウントすることとしてもよい。
【0041】
次に、タイマの計測時間が所定時間を経過したか否かについて判定される(S106)。ここでの所定時間は、1時間毎など任意に設定することができる。そして、タイマの計測時間が所定時間を経過していないときには、所定時間が経過するまで印刷動作等が継続される。一方、所定時間を経過した場合は、再度電圧VRmaxの測定が行われる(S108)。
【0042】
次に、最初の電圧VRmaxの測定値と、ステップS108において測定された電圧VRmaxとの差が求められる。そして、この差が所定値を超えるか否かについて判定される(S110)。
【0043】
判定の結果、所定値を超えないときには、ステップS104に戻り、タイマが再度0に設定され、再スタートされる(S104)。一方、所定値を超えたときには、静電容量の変化が大きく、インクミストの堆積度合いが高いものとして、表示装置80に警告を表示させる(S112)。尚、警告を表示させるのと同時に強制的に印刷動作を停止させることとしてもよい。また、警告のブザーを鳴らすこととしてもよい。
【0044】
このようにすることで、プリンタ1の内部におけるインクミストの堆積に関する情報を得ることができるようにすることができる。
【0045】
本実施形態では、上述のようなプリンタ1を例に説明したが、より大型のインク吐出型プリンタにおけるインクミストの堆積を検出するものであってもよい。また、ヘッドが移動せず用紙のみを搬送しつつ印刷を行うラインプリンタにおけるインクミストの堆積を検出するものであってもよい。
【0046】
またインクの堆積によりファンのフィルタなど消耗品などの製品寿命や交換時期を判断する手段として用いてもよい。
【0047】
さらに、本実施形態の検査装置は、例えば、プリンタ内の所定の位置に配置すればよく、特に、回路基板の付近や、エンコーダ符号板の付近や、ファンのフィルタの付近など、インクミストの堆積を判定する対象部材の近くや当該部材に配置すると好適である。また、消耗品や交換が必要な部品に配置すると、これらの交換と共に検査装置も交換することができる。
【0048】
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、液体吐出装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
【0049】
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1Aは、プリンタ1の外観の斜視図であり、図1Bは、プリンタ1の内部の斜視図である。
【図2】プリンタ1のブロック図である。
【図3】ヘッド41を下から見た図である。
【図4】基板に堆積するインクミストを説明するための図である。
【図5】リニア式エンコーダ51の構成を概略的に示したものである。
【図6】検出部566の構成を模式的に示したものである。
【図7】本実施形態におけるインクミスト堆積の検査装置の回路図である。
【図8】本実施形態における導体パターン52を説明するための図である。
【図9】インクミスト堆積度合いの検査方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
1 プリンタ、
20 用紙搬送機構、30 キャリッジ移動機構、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、46 ガイドレール、
51 リニア式エンコーダ、52 導体パターン、
60 ASIC、70 駆動信号生成回路、
511 第1導体、512 第2導体、
556 検出処理部、560 信号処理回路、
564 リニア式エンコーダ符号板、566 検出部、
CR キャリッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を媒体に吐出する液体吐出装置において、
前記液体吐出装置の内部に設けられる検出部であって、第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、を含む検出部と、
前記検出部における前記第1の導体と前記第2の導体とによる静電容量を測定する測定部と、
前記測定部が測定した前記静電容量に基づいて、前記液体吐出装置の内部における前記液体の堆積に関する情報を出力する出力部と、
を備える液体吐出装置。
【請求項2】
前記出力部は、前記測定部が測定した前記静電容量の変化に基づいて、前記液体吐出装置の内部における前記液体の堆積に関する情報を出力する、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記静電容量の変化は前記検出部を含む回路のインピーダンスの変化に基づいて検出される、請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記検出部を含む回路にはさらに抵抗が含まれ、該抵抗に印加される電圧に基づいて前記インピーダンスの変化が検出される、請求項3のいずれかに記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記静電容量の変化が所定量を超えたとき、前記出力部は、前記液体吐出装置の内部に前記液体が所定量堆積したことを出力する、請求項2〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記静電容量の変化が所定量を超えたとき、前記出力部は、前記液体吐出装置の前記液体の吐出を停止させる、請求項2〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
【請求項7】
第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、を含む検出部と、
前記検出部における前記第1の導体と前記第2の導体とによる静電容量を測定する測定部と、
前記測定部が測定した前記静電容量に基づいて、前記第1の導体と前記第2の導体が設けられた装置の内部における液体の堆積に関する情報を出力する出力部と、
を備える検査装置。
【請求項8】
第1の導体と、該第1の導体と所定間隔離して設けられた第2の導体と、による静電容量を測定することと、
測定した前記静電容量に基づいて、前記第1の導体と前記第2の導体が設けられた装置の内部における液体の堆積に関する情報を出力することと、
を含む検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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