説明

液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置

【課題】液体の漏出による不具合を確実に抑制することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体を噴射する液体噴射ヘッド20と、該液体噴射ヘッド20を保持する保持部を有する保持部材40と、を備え、前記液体噴射ヘッド20と前記保持部材40とが互いに相対向する側面の間には、液体の表面張力によって当該液体を保持する空間である保持部43と、前記液体噴射ヘッド20と前記保持部材40との少なくとも一方の側面に鉛直方向に亘って形成された凹部45によって、前記保持部43よりも広い間隔で画成されて、前記保持部43で保持した液体を鉛直方向下側に排出する排出部46と、を具備し、前記凹部45の前記保持部43と前記排出部46とが連続する側の開口縁部が曲面で形成されており、前記保持部材40には、前記排出部46の鉛直方向下側に、当該排出部46に相対向する開口を有する排出口47が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射ヘッドユニット及び液体
噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置に代表される
液体噴射装置は、インク等の液体が貯留されたカートリッジやタンク等の貯留されたイン
クなどの液体を液滴として噴射可能な液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドを具備するキャ
リッジ等の保持部材と、を具備した液体噴射ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットとも
言う)を有する(例えば、特許文献1〜3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−219437号公報
【特許文献2】特開2004−66539号公報
【特許文献3】特開2003−34023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カートリッジやタンクからのチューブの着脱時などにインクが漏出する
と、液体噴射ヘッドと保持部材との間に漏出した液体が侵入してしまうという問題がある

【0005】
特に、液体噴射ヘッドに回路基板が設けられていると、漏出した液体によって配線の短
絡や電子部品の破壊などが発生してしまうという問題がある。もちろん、回路基板が設け
られていない場合であっても、液体の漏出によって部品の耐久性が低下するという問題や
、液体が予期せぬタイミングで被記録媒体に付着するなどの不具合が発生する。
【0006】
また、保持部材と液体噴射ヘッドとを完全に当接させてしまうと、液体が両者の当接面
に毛細管現象によって広がり、漏出した液体を広範囲に亘って広げることになり、液体の
付着による不具合がさらに悪化してしまうという問題がある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑み、液体の漏出による不具合を確実に抑制することができ
る液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘ
ッドを保持する保持部を有する保持部材と、を備え、前記液体噴射ヘッドと前記保持部材
とが互いに相対向する側面の間には、液体の表面張力によって当該液体を保持する空間で
ある保持部と、前記液体噴射ヘッドと前記保持部材との少なくとも一方の側面に鉛直方向
に亘って形成された凹部によって、前記保持部よりも広い間隔で画成されて、前記保持部
で保持した液体を鉛直方向下側に排出する排出部と、を具備し、前記凹部の前記保持部と
前記排出部とが連続する側の開口縁部が曲面で形成されており、前記保持部材には、前記
排出部の鉛直方向下側に、当該排出部に相対向する開口を有する排出口が設けられている
ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、液体噴射ヘッドの外側に漏出した液体を保持部によって保持すること
ができると共に、保持部で保持した液体を排出部及び排出口を介して排出することができ
るため、予期せぬ領域から液体が漏出するのを抑制して、部品の破壊や被記録媒体の汚れ
などを抑制することができる。
【0009】
ここで、前記排出口の開口は、前記凹部の鉛直方向下側の開口よりも大きいことが好ま
しい。これによれば、排出部から排出された液体を排出口から確実に排出することができ
る。
【0010】
また、前記保持部材には、前記液体噴射ヘッドの配線が接続されると共に、接続配線が
接続される回路基板が保持されることが好ましい。これによれば、回路基板に液体が付着
することによる短絡や電子部品の破損を抑制することができる。
【0011】
また、前記回路基板には、接続配線が接続される接続部が設けられていると共に、前記
凹部が、水平方向において、前記接続部とは反対側に設けられていることが好ましい。こ
れによれば、接続配線の端子やコネクター内部の端子などのむき出しになった端子に液体
が付着することによる配線の短絡や電子部品の破損を抑制することができる。
【0012】
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特
徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、破壊を抑制した液体噴射装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。
【図2】実施形態1に係るヘッドユニットの要部を切り欠いた斜視図である。
【図3】実施形態1に係るヘッドユニットの断面図である。
【図4】実施形態1に係るヘッドユニットの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装
置の概略斜視図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置であるインクジェット式記録装置Iは、
インクジェット式記録ヘッドユニット10(以下、単にヘッドユニットとも言う)を具備
する。
【0016】
ヘッドユニット10は、インクジェット式記録ヘッド20と、インクジェット式記録ヘ
ッド20を保持する保持部材であるキャリッジ40と、を具備する。
【0017】
キャリッジ40は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5の軸方向に移動可能に
設けられている。そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミ
ングベルト7を介してキャリッジ40に伝達されることで、キャリッジ40はキャリッジ
軸5に沿って移動される。
【0018】
また、キャリッジ40に搭載されたインクジェット式記録ヘッド20には、ブラック(
B)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)等の複数の異なるインク(液体)
が貯留される貯留手段であるカートリッジ1A、1Bが装着される。
【0019】
一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しな
い給紙装置等により給紙された紙等の被記録媒体Sがプラテン8上を搬送されるようにな
っている。
【0020】
次に、本実施形態のヘッドユニット10について具体的に説明する。なお、図2は、実
施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドユニットの要部を切り欠いた斜視図であり、
図3は、ヘッドユニットの断面図であり、図4は、ヘッドユニットの上面図及びその拡大
図である。
【0021】
図示するように、インクジェット式記録ヘッド20を構成するヘッドホルダーの一例で
あるカートリッジケース21は、上述したカートリッジ1A、1B(図1参照)が装着さ
れるカートリッジ装着部22を有する。例えば、本実施形態では、このカートリッジ装着
部22に、ブラックインク及び複数色のカラーインクが充填された各カートリッジ1A、
1B(図1参照)がそれぞれ装着されるようになっている。また、カートリッジケース2
1には、一端が各カートリッジ装着部22に開口し、他端がカートリッジ装着部22とは
反対面側(後述するヘッドケース側)に開口する複数のインク連通路23がそれぞれ形成
された管状の流路形成部24が突設されている。
【0022】
カートリッジケース21のカートリッジ装着部22側のインク連通路23の開口部分に
は、カートリッジ1A、1B(図1参照)に挿入される複数のインク供給針25が、イン
ク内の気泡や異物を除去するためのフィルター26を介して固定されている。
【0023】
このようなカートリッジケース21のカートリッジ装着部22とは反対面側には、回路
基板27を挟んで、ヘッド本体30が固定されている。
【0024】
ヘッド本体30は、一方面にインク滴が吐出されるノズルが開口する液体噴射面31を
有し、液体噴射面31とは反対側には、側面(液体噴射面の面方向)に突出したフランジ
部32を有する。
【0025】
このようなヘッド本体30の内部には、特に図示していないが、ノズル開口に連通する
圧力発生室と、圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、が設けられている。
かかる圧力発生手段としては、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を有する圧電
アクチュエーターの変形によって圧力発生室の容積を変化させて圧力変化を生じさせて、
ノズル開口からインク滴を吐出させるものや、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱
素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口からインク滴を吐出するものや、振動板
と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口か
らインク滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
【0026】
なお、回路基板27は、圧力発生手段に配線等を介して接続されて、外部からの駆動信
号を圧力発生手段に供給するためのものである。そして、回路基板27には、一端部側に
接続部であるコネクター27aが設けられており、コネクター27aには、接続配線28
が接続される。この接続配線28は、カートリッジケース21の側面(カートリッジ装着
部22とは交差する面)に向かって屈曲されて配置されており、カートリッジケース21
の側面でカバー29によって覆われている。
【0027】
一方、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド20を保持する保持部材であるキャリ
ッジ40は、インクジェット式記録ヘッド20とインクジェット式記録ヘッド20に装着
されたカートリッジ1A、1B(図1参照)とが内部に保持される中空部材からなる。
【0028】
具体的には、キャリッジ40は、鉛直方向下側にインクジェット式記録ヘッド20が保
持されるヘッド保持孔41と、ヘッド保持孔41に連通すると共にヘッド保持孔41より
も幅広に設けられてヘッド保持孔41よりも鉛直方向上側に位置し、且つカートリッジ1
A、1B(図1参照)が保持されるカートリッジ保持孔42と、を具備する。
【0029】
ヘッド保持孔41は、インクジェット式記録ヘッド20の最も外側の外周、本実施形態
では、カートリッジケース21の側面側の外周よりも広い開口面積を有する。ここで、イ
ンクジェット式記録ヘッド20(カートリッジケース21)の側面と、ヘッド保持孔41
の内面との隙間は、インクが侵入した際に、インクの表面張力によってインクがこの隙間
に保持される間隔となっている。ちなみに、インクジェット式記録ヘッド20とヘッド保
持孔41の内面との隙間が広すぎると、隙間に侵入したインクは、液体噴射面31側に流
出してしまう。したがって、インクの特性に応じて、インクジェット式記録ヘッド20と
ヘッド保持孔41との隙間にインクが保持されるように適宜設定すればよい。本実施形態
では、インクジェット式記録ヘッド20とヘッド保持孔41との間でインクが保持される
隙間を保持部43と称する。
【0030】
また、ヘッド保持孔41のカートリッジ保持孔42とは反対側には、外部に連通する露
出孔44が設けられている。露出孔44は、インクジェット式記録ヘッド20の液体噴射
面31よりも広い開口面積を有し、且つフランジ部32よりも幅狭の開口面積を有する。
これにより、インクジェット式記録ヘッド20は、液体噴射面31が露出孔44から外側
に突出した状態で、ヘッド保持孔41内に保持される。
【0031】
また、インクジェット式記録ヘッド20の側面、本実施形態では、カートリッジケース
21の側面には、鉛直方向に亘って形成された凹部45が設けられている。この凹部45
によって、インクジェット式記録ヘッド20とキャリッジ40との間には、保持部43よ
りも広い間隔で形成された排出部46が画成されている。
【0032】
また、図4(b)に示すように、凹部45の保持部43と排出部46とが連続する開口
縁部は、曲面で接続されている。すなわち、保持部43と排出部46とは連続する曲面で
接続されている。これにより、保持部43で保持したインクは、排出部46と連続する部
分でインクの表面張力によってメニスカスが形成されることなく、排出部46内に侵入さ
せることができる。そして、排出部46は、保持部43よりも間隔が広いことから、排出
部46に侵入したインクは、鉛直方向下側(液体噴射面31側)に落下して排出される。
つまり、カートリッジ1A、1Bをカートリッジ装着部22に着脱する際などにインクジ
ェット式記録ヘッド20の外側に漏出したインクは、インクジェット式記録ヘッド20と
キャリッジ40との隙間である保持部43に保持される。しかしながら、排出部46が設
けられていない場合、保持部43に保持されたインクが一定量を超えると、保持部43の
予期せぬ領域からインクが液体噴射面31側に排出されてしまう。インクジェット式記録
ヘッド20には、ヘッド本体30とカートリッジケース21との間に回路基板27が保持
されているため、予期せぬ領域からインクが排出されると、排出されたインクが回路基板
27に付着して、配線の短絡や回路基板27に搭載された電子部品の破壊などが発生して
しまう。もちろん、回路基板27が設けられていないインクジェット式記録ヘッド20で
あっても、予期せぬ領域から排出されたインクによって部品が浸食されるなどの破壊が発
生する。また、予期せぬ領域からインクが排出されると、紙などの被記録媒体に予期せぬ
タイミングで落下し、汚してしまうなどの不具合が発生する。
【0033】
このため、本実施形態では、排出部46を設けることで、保持部43に保持されたイン
クを排出部46から積極的に鉛直方向下側に排出している。
【0034】
また、保持部43及び排出部46を設けずに、インクジェット式記録ヘッド20の側面
とキャリッジ40とを当接させるように設けた場合、部品の公差などによってインクジェ
ット式記録ヘッド20とキャリッジ40との間には隙間が生じてしまう。このような隙間
にインクが付着すると、毛細管現象によってインクが広がってしまうため、上述のような
インクによる不具合が発生する。また、インクジェット式記録ヘッド20とキャリッジ4
0との隙間を接着剤やゴム等でシールすることも考えられるが、製造工程が増大して高コ
ストになってしまうと共に、インクジェット式記録ヘッド20とキャリッジ40とが接着
されてしまうとインクジェット式記録ヘッド20の故障時などのメンテナンス時にインク
ジェット式記録ヘッド20のみを交換することができなくなってしまう。
【0035】
本実施形態では、インクジェット式記録ヘッド20とキャリッジ40との間にインクが
表面張力によって保持される保持部43を設けることで、少量のインクが毛細管現象によ
って広がるのを抑制することができると共に、インクジェット式記録ヘッド20をキャリ
ッジ40から着脱し易くして、メンテナンス性の向上及びコストの低減を図ることができ
る。また、排出部46を設け、保持部43で保持したインクを排出部46から積極的に排
出させることで、予期せぬ領域からのインクの排出を抑制して、回路基板27等の破壊や
被記録媒体Sの汚れなどを抑制することができる。
【0036】
なお、排出部46は、回路基板27のコネクター27aとは最も離れた位置に設けるの
が好ましい。本実施形態では、カートリッジ装着部22側から上面視した際に矩形状とな
る一辺側にコネクター27aを設け、コネクター27aが設けられた一辺とは反対側の他
辺側に排出部46を設けるようにした。これにより、排出部46から排出されたインクが
、回路基板27と接続配線28とを接続するコネクター27a内に入り込み、配線を短絡
するのを抑制することができる。
【0037】
また、キャリッジ40には、排出部46の鉛直方向下側に、排出部46に相対向して開
口する排出口47が設けられている。排出口47は、キャリッジ40を鉛直方向に貫通し
て設けられている。また、排出口47は、凹部45の鉛直方向下側の開口よりも大きな開
口面積で形成するのが好ましい。このような排出口47によって、排出部46から鉛直方
向下側に排出されたインクは、排出口47を介してキャリッジ40の外側に排出される。
ちなみに、排出口47から排出されたインクが被記録媒体等に付着しないように、排出口
47の鉛直方向下側にさらにインクの受け皿や、インクを吸収する吸収部材などを設ける
ようにしてもよい。
【0038】
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定さ
れるものではない。
【0039】
例えば、上述した実施形態1では、インクジェット式記録ヘッド20に凹部45を設け
ることで、排出部46を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、凹部45は、キャ
リッジ40とインクジェット式記録ヘッド20との少なくとも一方に設けられていればよ
い。このため、凹部45をキャリッジ40側に設けても良く、また、凹部45をキャリッ
ジ40とインクジェット式記録ヘッド20との両方に設けてもよい。
【0040】
また、上述した実施形態1では、キャリッジ40にカートリッジ1A、1Bを搭載した
ヘッドユニット10を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、キャリッジ40にカ
ートリッジ1A、1Bを搭載せずに、キャリッジ40とは別にインクタンク等の貯留手段
を設け、貯留手段とインクジェット式記録ヘッド20とをチューブ等の供給管を介して接
続するようにしてもよい。
【0041】
さらに、上述した実施形態1では、インクジェット式記録装置Iとしてヘッドユニット
10がキャリッジ40に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに
限定されず、例えば、キャリッジ40等の保持部材が装置本体に固定されて、紙等の被記
録媒体Sを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明
を適用することができる。
【0042】
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッドを具備する液体噴射ヘッドユニット全般を対象
としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェ
ット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用い
られる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電
極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴
射ヘッド等を具備する液体噴射ヘッドユニットにも適用することができる。
【0043】
また、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置Iを挙げて説明したが、上
述した他の液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置にも用いることが可能である。
【符号の説明】
【0044】
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1A、1B カートリッジ、 4
装置本体、 5 キャリッジ軸、 10 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体
噴射ヘッドユニット)、 20 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 3
0 ヘッド本体、 40 キャリッジ(保持部材)、 43 保持部、 45 凹部、
46 排出部、 47 排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
該液体噴射ヘッドを保持する保持部を有する保持部材と、を備え、
前記液体噴射ヘッドと前記保持部材とが互いに相対向する側面の間には、液体の表面張
力によって当該液体を保持する空間である保持部と、
前記液体噴射ヘッドと前記保持部材との少なくとも一方の側面に鉛直方向に亘って形成
された凹部によって、前記保持部よりも広い間隔で画成されて、前記保持部で保持した液
体を鉛直方向下側に排出する排出部と、を具備し、
前記凹部の前記保持部と前記排出部とが連続する側の開口縁部が曲面で形成されており

前記保持部材には、前記排出部の鉛直方向下側に、当該排出部に相対向する開口を有す
る排出口が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
【請求項2】
前記排出口の開口は、前記凹部の鉛直方向下側の開口よりも大きいことを特徴とする請
求項1記載の液体噴射ヘッドユニット。
【請求項3】
前記保持部材には、前記液体噴射ヘッドの配線が接続されると共に、接続配線が接続さ
れる回路基板が保持されることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッドユニッ
ト。
【請求項4】
前記回路基板には、接続配線が接続される接続部が設けられていると共に、前記凹部が
、水平方向において、前記接続部とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項3
記載の液体噴射ヘッドユニット。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とす
る液体噴射装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate