説明

液体湿潤薬品消火スプレー

液体湿潤薬品消火剤を噴射するためのエアロゾル消火器、及び液体湿潤薬品消火剤用の組成物。ここで、液体湿潤薬品消火剤はクラスA、B、C、及びKの火災用として格付けされる。消火器は、容器、及び容器に取り付けられているバルブアセンブリを含む。バッグが容器内に配置され、このバッグはバルブアセンブリと流体連絡状態で接続されている排出管を含む。作動装置が排出管の反対側のバルブアセンブリに流体連絡状態で接続されており、作動装置は細長い排出オリフィスを有する。液体湿潤薬品消火剤がバッグ内に配置され、噴霧剤が容器内に配置され、バッグによって液体湿潤薬品消火剤が噴霧剤から隔離されている。細長い排出オリフィスの形状によって、液体湿潤薬品消火剤が火の上に実質的に平面のパターンで放出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾルの手持ち型消火器、より詳しくは液体湿潤薬品消火スプレー及びその組成物を噴射するためのエアロゾルの手持ち型消火器に関する。
【背景技術】
【0002】
火災は米国において5つの基本的なクラスに分類することができる:クラスAの火災は、通常の燃焼性材料、例えば木材、布、紙、ゴム、及び多くのプラスチックにおける火災であり;クラスBの火災は、引火性で可燃性の液体、気体、及びグリースにおける火災であり;クラスCの火災は、消火媒体の非電導性が重要である加電電気装置が関与する火災であり;クラスDの火災は、可燃性金属が関与する火災であり;クラスKの火災は、調理油又は脂肪が関与する火災である。それぞれのクラスにおいて、火災の発生及び持続には3つの基本的な要素:熱、燃料、及び酸化剤が必要である。これらの要素の1つを取り除くことによって火災を消火することができる。
【0003】
異なるクラスの火災を消火する際には異なるタイプの携帯消火器が有用になってきている。最も通常的なタイプの携帯消火器は、水、CO、及び粉末薬品 (drug chemical) であり、これらのタイプのそれぞれは異なるクラスの火災には有用でない。クラスAの火災に関しては、水及び粉末薬品の消火器が推奨される。クラスB及びCの火災に関しては、CO及び粉末薬品の消火器が推奨される。クラスDの火災に関しては、粉末薬品の消火器が推奨される。クラスKの火災に関しては、湿潤薬品消火器が推奨される。
【0004】
しかしながら、これらのタイプの消火器のそれぞれは特有の欠点を有する。例えば、調理油、グリース、又は電気の火災には水消火器は決して用いない。水は調理油又は油と溶解しないので、水は炎の燃え上がりを引き起こして油又はグリース、炎をまき散らし、火災をより大きくする。同様に、水は電気の良好な導体であるので、電気火災にこれを用いることはユーザーに対して危険である。更に、水消火器は酸素によって加圧される傾向がある。
【0005】
CO消火器は、不燃ガスである二酸化炭素を含み、高く加圧されている。圧力は非常に高いので、ドライアイスの小片が作動装置(actuator)(ノズル)を突き抜くのは珍しいことではない。
【0006】
粉末薬品の消火器には、残渣を残留させる化学薬品が充填されている。B:Cタイプの粉末薬品消火器においては、残渣は腐食性で、洗浄するのが困難で、対象物全体が損傷を受けるのを避けるために直ちに洗浄しなければならない。A:B:Cタイプの粉末薬品消火器においては、残渣は粘着性であり、洗浄するのが困難で、対象物全体が損傷を受ける。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、液体湿潤薬品消火スプレーを噴射するためのエアロゾル消火器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本消火器は、容器、及び容器に取り付けられたバルブアセンブリを含む。バッグが容器内に配置され、このバッグはバルブアセンブリと流体連絡状態で接続されている排出管を含む。作動装置(ノズル)が排出管の反対側のバルブアセンブリに流体連絡状態で接続されており、作動装置は細長い排出オリフィスを有する。液体湿潤薬品消火剤がバッグ内に配置され、噴霧剤が容器内に配置され、バッグによって液体湿潤薬品消火剤が噴霧剤から隔離されている。
【0009】
液体湿潤薬品消火剤は、以下の成分:
CHCHOHCOH(乳酸);
KOH(水酸化カリウム);及び
O;
を含む。
【0010】
液体湿潤薬品消火スプレーは、更に、KCO(炭酸カリウム)及びKHCO(重炭酸カリウム)を更に含んでいてよい。
【0011】
代表的な態様においては、液体湿潤薬品消火剤は、
CHCHOHCOH(乳酸) 17〜43体積%;
KOH(水酸化カリウム) 18〜48体積%;
CO(炭酸カリウム) 0〜23体積%;
KHCO(重炭酸カリウム) 0〜23体積%;
O 残余体積
を含んでいてよい。
【0012】
消火器を用いて火災を消火する方法においては、細長いオリフィスを火に向ける。作動装置を押し下げてバルブを開放する。液体湿潤薬品消火剤を火の上に放出し、このとき細長いオリフィスによって薬剤が実質的に平面のパターンで放出される。
【0013】
本発明のより完全な理解、並びに付随する有利性及びその特徴は、添付の図面と合わせて考察すれば、以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解できるであろう。
【0014】
本発明は、液体湿潤薬品消火スプレーを噴射するためのエアロゾル消火器、及び液体湿潤薬品消火剤用の組成物に関し、この薬剤はクラスA、B、C、及びKの火災用として格付けされる。液体湿潤薬品消火剤は、細長い排出オリフィスを有する作動装置を通して噴射される。細長い排出オリフィスの形状によって、液体湿潤薬品消火剤が火の上に実質的に平面のパターンで放出される。更に、作動装置によって、液体湿潤薬品消火剤が細長い排出オリフィスを通して減少した粒径で噴射され、ここで減少した粒径は、粒子間の空隙(air gap)を増大させ、クラスCの火災において噴射される液体湿潤薬品消火剤の導電性を減少又は消失させるのに十分に小さいものである。
【0015】
ここで同様の参照番号が同様の要素を指す図面を参照すると、図1及び2には消火器10が示されている。消火器10は、頂端22及び底端24を有し、中空の内部空間26を画定している実質的に円筒形の容器20を含む。バルブ部材28が、容器20の頂端22の上に配置され、それに取り付けられている。流体噴射作動装置(ノズル)30がバルブ部材28に接続されている。
【0016】
図2及び3を参照すると、バッグ32が、容器20の内部空間26内に配置されている。バッグ32は、バッグ32の内部38内に配置されている第1の端部36、及びバッグ32の頂端42から伸長している第2の端部40を有する排出管34を含む。バッグ32の頂端42は排出管34の周りで密封されて、バッグ32の内容物44が容器20の内部空間26から隔離されるようになっている。排出管34の第2の端部40はバルブ部材28に接続されて、バルブ部材28がバッグ32の内部38内の内容物44と流体連絡状態であるようになっている。
【0017】
バッグ32は、液体又は気体がバッグを通して通過又は拡散することを防ぐ非透過性のバッグであってよい。更なる代表的なバッグ32は、米国特許5,169,037,及び米国再発行特許RE35,540(これらの内容はその全てを参照として本明細書中に包含する)に記載されている。
【0018】
バルブ部材28は、下向きに伸長しているステム46を含み、これに流体噴射作動装置30が接続されている。流体噴射作動装置30を下向きに押し下げると、下向きに伸長しているステム46が押し下げられ、バルブ部材28が開放される。このようにして、バッグ32の内容物44が、排出管34、下向きに伸長しているステム46を通して、最終的に流体噴射作動装置30を通して自由に流動する。バルブ部材28の操作は従来技術において周知であるので、本明細書では記載しない。
【0019】
容器20の中空の内部空間26には加圧ガス(噴霧剤)48が充填されていて、バッグ32及び内容物44が加圧下で保持されるようになっている。このように、流体噴射作動装置30を押し下げると、バルブ部材28が開放され、それによって内容物44がバッグ32から流体噴射作動装置30を通して放出される。更に、バッグ32は容器22の内部空間26から密封されているので、噴霧剤48がバッグ32の内容物44と共に容器20の内部空間26から放出されることはない。
【0020】
図4を参照すると、流体噴射作動装置30の断面図が与えられている。流体噴射作動装置30は、流体噴射作動装置30をバルブ部材28の下向きに伸長しているステム46に接続するように構成されている第1の流路50を含む。第1の円形の流路50の第1の端部51の内径Dは、下向きに伸長しているステム46をその中に緊密に受容し、それによって流体噴射作動装置30をバルブ部材28に固定するような寸法を有する。
【0021】
流体噴射作動装置30は、第1の流路50と流体連絡状態の第1の端部54、及び第2の端部56を有する第2の流路52を含む。第2の流路52の第2の端部56によって排出オリフィス58が形成されている。排出オリフィス58は細長く、その幅Wよりも大きい長さLを有する。第2の流路52は、第2の流路52に向かって、第1の端部54から排出オリフィスを形成する第2の端部56へ大きくなる遷移領域53を含む。
【0022】
図4Aを参照すると、遷移領域は実質的に円形の第1の端部54から細長い排出オリフィス58である第2の端部56への実質的に線状の遷移領域である。しかしながら、遷移領域53は非線状であってもよいと考えられる。例えば、遷移領域53は、アーチ型の側壁を含んで、第2の流路52の第1の端部54から第2の端部56へアーチ型の遷移を形成してもよい。また、遷移領域53は、第2の流路52が第1の端部54から第2の端部56へ段階パターンを用いて遷移する、即ち不連続の間隔で第2の流路53の形状が変化する段階的遷移領域であってよい。
【0023】
図1を参照すると、細長い排出オリフィス58は、流体噴射作動装置30の上に示されており、細長い排出オリフィス58の長さLは、容器20の縦軸Aに実質的に直交して配向されている。このように、細長い排出オリフィス58によって、内容物44が、容器20の縦軸Aに実質的に直交する実質的に平面のパターンで噴射される。
【0024】
しかしながら、流体噴射作動装置30上における細長い排出オリフィス58の配向は、容器20の縦軸Aに直交していなくてもよいと考えられる。代表的な態様においては、細長い排出オリフィス58の長さLは、容器20の縦軸Aに、平行、鋭角、又は鈍角であってよい。更に、細長い排出オリフィス58は流体噴射作動装置30に回転自在に接続して、容器20の縦軸Aに対する細長い排出オリフィス58の長さLの配向を調節できるようにすることができると考えられる。
【0025】
また、ノズルキャップを流体噴射作動装置30に回転自在に接続することができる。ノズルキャップに複数の異なるノズルオリフィスを含ませて、ノズルキャップを選択的に回転させて、特定のオリフィスを第2の流路52の第2の端部56と整列させるようにすることができる。複数の異なるノズルオリフィスは、異なる寸法、形状、及び配向のオリフィスを含んでいてよい。
【0026】
図5を参照すると、消火器10を標的領域から距離Tの位置に配置して操作すると、細長い排出オリフィス58によって、バッグ32の内容物44が標的領域に、平面の高さPよりも大きい平面の幅Pを有する実質的に平面のパターン60で放出される。
【0027】
代表的な態様においては、第2の流路52の第1の端部54は、約0.035インチ±0.0010インチの直径を有する。排出オリフィス58は、約0.075インチ±0.010インチの長さL、及び約0.035インチ±0.010インチの幅を有する。ここで、遷移領域53は、第2の円形の流路52の第1の端部54から排出オリフィス58への実質的に線状の遷移領域である。消火器10を標的領域から約48インチの距離Tに配置すると、細長い排出オリフィス58によって内容物44が、約12インチの平面幅P及び約3インチの平面高さPを有する実質的に平面のパターン60で標的の領域に放出される。
【0028】
バッグ32の内容物44は、家庭用調理油又はグリースの火災、グリルの火災、電気火災、自動車火災などのような小さな火災を消火するように配合された液体湿潤薬品消火剤である。上記で議論したように、バッグ32によって、液体湿潤薬品消火剤44が噴霧剤48から隔離される。このように、噴霧剤48は液体湿潤薬品消火剤44と共に噴射されず、これにより、火の上への液体湿潤薬品消火スプレー44の最初の噴射による「燃え上がり」の事例が減少する。
【実施例】
【0029】
実施例1:
液体湿潤薬品消火剤44は以下の成分を含む。
【0030】
【表1】

【0031】
実施例2:
液体湿潤薬品消火スプレー44は以下の成分を含む。
【0032】
【表2】

【0033】
実施例3:
液体湿潤薬品消火剤44は以下の成分を含む。
【0034】
【表3】

【0035】
実施例4:
液体湿潤薬品消火剤44は以下の成分を含む。
【0036】
【表4】

【0037】
更なる態様においては、液体湿潤薬品消火剤44は、界面活性剤などの水溶液で形成される発泡剤を含んでいてよい。界面活性剤は、洗浄剤、又は他の公知の商業的な泡生成剤であってよい。更なる界面活性剤は、米国特許4,359,096;4,536,318;4,599,188;及び4,565,647(これらの内容はその全てを参照として本明細書中に包含する)において開示されている。
【0038】
実施例5:
発泡剤を有する液体湿潤薬品消火剤44は以下の成分を含む。
【0039】
【表5】

【0040】
実施例6:
発泡剤を有する液体湿潤薬品消火スプレー44は以下の成分を含む。
【0041】
【表6】

【0042】
実施例7:
発泡剤を有する液体湿潤薬品消火剤44は以下の成分を含む。
【0043】
【表7】

【0044】
実施例8:
発泡剤を有する液体湿潤薬品消火剤44は以下の成分を含む。
【0045】
【表8】

【0046】
消火用発泡剤は以下の成分を含んでいてよい。
【0047】
【表9】

【0048】
図6を参照すると、使用方法において、消火器10を用いてキッチンの火災を消火する。ユーザー62は、一方の手で容器20を保持し、流体噴射作動装置30の排出オリフィス58を火に向ける。ユーザーが流体噴射作動装置30を押し下げ、バルブ部材28を開放して、排出オリフィス58を通して液体湿潤薬品消火剤44を火の上に噴射する。液体湿潤薬品消火剤44は、火64に向けて実質的に平面のパターン60で放出される。液体湿潤薬品消火剤44と噴霧剤48とが隔離されているので、液体湿潤薬品消火剤44のみが火の中に噴射され、これにより燃え上がりの変化が減少する。
【0049】
容器20、バッグ32、及び流体噴射作動装置30の組み合わせによって、小容量の消火器と比較して増大した放出時間を有するという更なる利益が与えられる。例えば、1ポンドの2B:C又は5B:Cの消火器のような小容量の粉末薬品消火器は約8秒の放出時間を有する。これに対して、消火器10を、14液量オンス(fl oz)の液体湿潤薬品消火剤44を含むような寸法にすると、消火器10は小容量消火器のおよそ4倍である約32秒の放出時間を有する。
【0050】
同様に、5ポンドの3A40B:Cの消火器のような大容量消火器は約13秒の放出時間を有する。これに対して、消火器10を、14液量オンス(fl oz)の液体湿潤薬品消火剤44を含むような寸法にすると、消火器10は大容量消火器のおよそ2.5倍である約32秒の放出時間を有する。
【0051】
本明細書で引用した全ての参照文献は、その全てを参照として包含する。
【0052】
本発明は、上記において特に示し記載したものに限定されないことは、当業者に認識されるであろう。更に、上記に反する言及が行われない限り、添付の図面の全ては正確な縮尺ではないことに留意すべきである。種々の修正及び変更は、上記の教示に照らして、特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の範囲及び精神から逸脱することなく可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は、本発明の液体湿潤薬品消火スプレーを含む消火器の正面等角図を表す。
【図2】図2は、図1の消火器の正面等角断面図を表す。
【図3】図3は、図1の消火器のバッグを表す。
【図4】図4は、本発明の流体噴射作動装置の断面図を表す。
【図4A】図4Aは、図4の流体噴射作動装置の上面断面図を表す。
【図5】図5は、図1の消火器の実質的に平面の噴霧パターンを表す。
【図6】図6は、図1の消火器を用いる方法を表す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器;
容器に取り付けられているバルブアセンブリ;
バルブアセンブリと流体連絡状態で接続されており、細長い排出オリフィスを有する作動装置;
容器内に配置されている液体湿潤薬品消火剤;及び
容器内に配置されている噴霧剤;
を含む消火器。
【請求項2】
容器が縦軸を画定し、細長い排出オリフィスが該縦軸に実質的に直交している、請求項1に記載の消火器。
【請求項3】
作動装置が、実質的に平面のパターンで液体湿潤薬品消火剤を放出する、請求項1に記載の消火器。
【請求項4】
容器内に配置することができ、作動装置の反対側のバルブアセンブリに流体連絡状態で接続されているバッグを更に含み、液体湿潤薬品消火剤が該バッグ内に配置されており、液体湿潤薬品消火剤が噴霧剤から隔離されている、請求項1に記載の消火器。
【請求項5】
液体湿潤薬品消火剤が、
CHCHOHCOH(乳酸);
KOH(水酸化カリウム);及び
O;
を含む、請求項1に記載の消火器。
【請求項6】
液体湿潤薬品消火剤が、
約17〜43体積%のCHCHOHCOH(乳酸);
約18〜48体積%のKOH(水酸化カリウム);及び
O;
を含む、請求項5に記載の消火器。
【請求項7】
液体湿潤薬品消火剤が消火用発泡剤を更に含む、請求項5に記載の消火器。
【請求項8】
液体湿潤薬品消火剤が、
約17〜43体積%のCHCHOHCOH(乳酸);
約18〜48体積%のKOH(水酸化カリウム);
約0〜23体積%のKCO(炭酸カリウム);
約0〜23体積%のKHCO(重炭酸カリウム);及び
O;
を含む、請求項1に記載の消火器。
【請求項9】
液体湿潤薬品消火スプレーが、
約28体積%のCHCHOHCOH(乳酸);
約37体積%のKOH(水酸化カリウム);
約7体積%のKCO(炭酸カリウム);
約21体積%のKHCO(重炭酸カリウム);及び
O;
を含む、請求項8に記載の消火器。
【請求項10】
液体湿潤薬品消火剤が消火用発泡剤を更に含む、請求項8に記載の消火器。
【請求項11】
CHCHOHCOH(乳酸);
KOH(水酸化カリウム);及び
O;
を含む、エアロゾル消火器用の液体湿潤薬品消火剤。
【請求項12】
液体湿潤薬品消火剤が、
約17〜43体積%のCHCHOHCOH(乳酸);及び
約18〜48体積%のKOH(水酸化カリウム);
を含む、請求項11に記載のエアロゾル消火器用の液体湿潤薬品消火剤。
【請求項13】
消火用発泡剤を更に含む、請求項11に記載のエアロゾル消火器用の液体湿潤薬品消火剤。
【請求項14】
CO(炭酸カリウム);及び
KHCO(重炭酸カリウム);
を更に含む、請求項11に記載のエアロゾル消火器用の液体湿潤薬品消火剤。
【請求項15】
液体湿潤薬品消火剤が、
約17〜43体積%のCHCHOHCOH(乳酸);
約18〜48体積%のKOH(水酸化カリウム);
約0〜23体積%のKCO(炭酸カリウム);
約0〜23体積%のKHCO(重炭酸カリウム);及び
O;
を含む、請求項14に記載のエアロゾル消火器用の液体湿潤薬品消火剤。
【請求項16】
液体湿潤薬品消火剤が、
約28体積%のCHCHOHCOH(乳酸);
約37体積%のKOH(水酸化カリウム);
約7体積%のKCO(炭酸カリウム);
約21体積%のKHCO(重炭酸カリウム);及び
O;
を含む、請求項15に記載のエアロゾル消火器用の液体湿潤薬品消火剤。
【請求項17】
消火用発泡剤を更に含む、請求項14に記載のエアロゾル消火器用の液体湿潤薬品消火剤。
【請求項18】
容器、容器に取り付けられているバルブアセンブリ、バルブアセンブリと流体連絡状態で接続されており、細長い排出オリフィスを有する作動装置、容器内に配置されている液体湿潤薬品消火剤、及び容器内に配置されている噴霧剤を含む消火器を提供し;
細長いオリフィスを火に向け;
作動装置を押し下げてバルブアセンブリを開放し;そして
液体湿潤薬品消火剤を火の上に実質的に平面のパターンで放出する;
ことを含む消火方法。
【請求項19】
容器が縦軸を画定し、細長い排出オリフィスが該縦軸に実質的に直交している、請求項18に記載の消火方法。
【請求項20】
液体湿潤薬品消火剤が、
CHCHOHCOH(乳酸);
KOH(水酸化カリウム);及び
O;
を含む、請求項18に記載の消火方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2010−502409(P2010−502409A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528232(P2009−528232)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/019009
【国際公開番号】WO2008/033220
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(595167199)ビーアールケイ ブランズ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】