説明

液体用紙容器

【課題】使用後に容易に底部を剥離(解体)して減容化でき、また、資源を再利用しやすくすることができる液体用紙容器を提供する。
【解決手段】底部は底壁部24と、両側壁部に連設されて両側壁部の側方に張り出した平面視略三角形状の張出部10と、張出部の両先端部間に亘って一方の合掌壁部と他方の合掌壁部とを合掌貼りした合掌貼り壁部6と、他方の合掌壁部の両張出部の両端部に他方の合掌壁部7の長手方向に直交する方向に突出形成される第1突片8とで構成され、合掌貼り壁部を底壁部に他方の合掌壁部が当接するように折り重ねると共に両張出部を底壁部側に折り重ね、両張出部を合掌貼り壁部で固着してなる底部を有する液体用紙容器P1であって、液体用紙容器は紙主体の外面側部分とプレスチック主体の内面側部分とが分離可能に構成されてなる液体用紙容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒー、ジュース、清酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、シャンプー、リンス、ドレッシング、ケチャップ、マヨネーズ、あるいは、各種洗浄液等の液状物や粘稠物等の内容物を収容する液体用紙容器に関し、さらに詳しくは、使用した後に液体用紙容器を廃棄する場合に、容易に折り畳んで減容化することができることは元より、特に紙を主体とする部分とプラスチックを主体とする部分とに容易に分離することができ、廃棄し易く、また、容易に資源の再利用に繋げることができる液体用紙容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液体用紙容器としては、1)上部に傾斜屋根部を設けたゲーベルトップ型紙容器や、2)六面体形状からなるブリック(Brick)型紙容器、あるいは、ブリック型紙容器を変形した六角柱状や天面および底面が四角形状で胴部が八角形状の柱状紙容器、また、底面は四角形状で天部が横一線シールを行ったままの楔状紙容器などが知られている。
【0003】
上記した液体用紙容器は、いずれも底部を構成する構成部材が折り畳まれると共に熱圧着により固着されている。特に、底部において表出する構成部材の先端部が紙容器底部に密着した状態で強固に固着されている。したがって、このような形状の容器をリサイクル時に折り畳んで減容化する時には底部に密着状態で強固に固着された構成部材の先端部を手指で引き上げて剥離して解体する必要があるが、この剥離(解体)時に爪等を傷める虞があるという問題や、また、前記問題を生じないためには、挟みやカッターナイフ等の刃物を用いる必要があるが、刃物を用いて解体する作業は結構鬱陶しいという問題があり、手指で簡単に底部を剥離(解体)することができて減容化することができる液体用紙容器が望まれていた。
【0004】
この要望に応える一つの技術として、液体用紙容器の底面が該液体用紙容器の対向する一組の側面と接するそれぞれの辺を前記液体用紙容器内面側に持ち上げることにより底面を凹面とし、これにより底面シールフラップを底部に固着することなく底部に沿った状態で保持する技術がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
また、他の技術としては、液体用紙容器の底面横線シールに2箇所の切り込みを設け、この2箇所の切り込みに底面シールフラップを底面に接触するように折り曲げると共に前記切り込みに前記底面シールフラップを挟み込むことにより底面シールフラップを底部に固着することなく底部に沿った状態で保持する技術がある(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
しかしながら、上記二つの技術は、凹面を形成することにより紙の反発力を利用して底面シールフラップを底部に沿った状態で保持する、あるいは、切り込みに底面シールフラップを挟み込むことにより底面シールフラップを底部に固着することなく底部に沿った状態で保持する、という技術であり、底面シールフラップを底部に固着する従来の紙容器からすると、流通過程等において外力が液体用紙容器に加わった場合等において、保持状態が解除されて販売時に底部の底面シールフラップが開き、製品の外観の悪さのみならず、製品が改竄されたイメージを購入者に与える虞がある。
【0007】
また、液体用紙容器に対する別の要望としては、減容化することができることは元より、特に紙を主体とする部分とプラスチックを主体とする部分とに容易に分離することができて容易に資源の再利用に繋げることができる液体用紙容器が望まれていた。
【0008】
この技術としては、紙を主体とする部分とプラスチックを主体とする部分との間に剥離層を設けて、この剥離層にて紙を主体とする部分とプラスチックを主体とする部分とを容易に分離可能としたものである(たとえば、特許文献3参照)。さらに、特許文献3は、天部と底部が熱接着により密封される構造となっているが、天部と底部において外面同士が熱接着される領域に部分的に接着強度調整層を設けて、天部と底部を容易に解体することができるように構成されており、天部の解体は未だしも、一般的にパーフェクトボトムと言われている底部の解体は上記した接着強度調整層を設けてなお相当な力を必要とするものであり、引用文献1、2と同様に底部の解体の容易な液体用紙容器が望まれていた。
【0009】
本発明者は、ブリック型紙容器のフラットボトムに着目し、底部において密着状態で強固に固着された構成部材の先端部近傍に構成部材を手指で引き上げて剥離するための掴み代を設けることにより、特に液体用紙容器の底部を容易に解体することができて減容化することができ、廃棄しやすくすることができると共に、特許文献3の技術を適用することにより、紙を主体とする部分とプラスチックを主体とする部分とを容易に分離することができ、資源を再利用しやすくすることができることを見出して本発明に至ったものである。
【特許文献1】特開2002−154527号公報
【特許文献2】特開2002−225845号公報
【特許文献3】特開2000−085756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで本発明は、使用後に容易に底部を手指で剥離(解体)することができて減容化でき、廃棄しやすくすることができると共に、資源を再利用しやすくすることができる液体用紙容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、四角形状からなる底部を備え、前記底部は底壁部と、対向する位置にある両側壁部のそれぞれに連設されて前記両側壁部のそれぞれの側方に張り出した平面視略三角形状の張出部と、該張出部の両先端部間に亘って前記両張出部と前記底壁部とからなる一方の合掌壁部と他方の合掌壁部とを合掌貼りして底部を密封する合掌貼り壁部と、前記他方の合掌壁部の前記両張出部の両端部に前記他方の合掌壁部の長手方向に直交する方向に突出形成される第1突片とで構成され、前記合掌貼り壁部をその内端縁で前記両張出部と前記底壁部に前記他方の合掌壁部が当接するように折り重ねると共に前記両張出部を前記両張出部を前記底壁部側に折り重ね、前記両張出部を前記合掌貼り壁部で固着してなる前記底部を有する液体用紙容器であって、該液体用紙容器は外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層とが積層された積層体からなり、前記剥離層にて前記剥離層より外面側部分と内面側部分とが分離可能に構成されてなることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項2記載の本発明は、四角形状からなる底部を備え、前記底部は底壁部と、対向する位置にある両側壁部のそれぞれに連設されて前記両側壁部のそれぞれの側方に張り出した平面視略三角形状の張出部と、該張出部の両先端部間に亘って前記両張出部と前記底壁部とからなる一方の合掌壁部と他方の合掌壁部とを合掌貼りして底部を密封する合掌貼り壁部と、前記他方の合掌壁部の前記両張出部に両端部に前記他方の合掌壁部の長手方向に直交する方向に突出形成される第1突出部と前記一方の合掌壁部の前記張出部の両端部であって、前記第1突出部と対向する位置に前記第1突出部よりも突出長さが短い第2突出部とからなる第2突片とで構成され、前記合掌貼り壁部をその内端縁で前記両張出部と前記底壁部に前記他方の合掌壁部が当接するように折り重ねると共に前記両張出部を前記底壁部側に折り重ね、前記両張出部を前記合掌貼り壁部で固着してなる前記底部を有する液体用紙容器であって、該液体用紙容器は外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層とが積層された積層体からなり、前記剥離層にて前記剥離層より外面側部分と内面側部分とが分離可能に構成されてなることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の液体用紙容器において、前記剥離層が、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール系樹脂、環化ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体変性ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、シェラックの単体もしくは混合物にて形成される1層もしくは異なる2層からなることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の液体用紙容器において、前記剥離層が、全面コートもしくは任意のパターンで全面積の95〜5%を有する層で形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項5記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の液体用紙容器において、前記ガスバリアー層が、アルミニウム箔と2軸延伸プラスチックフィルムの積層体、金属ないし金属酸化物を蒸着した2軸延伸プラスチックフィルムであることを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項6記載の本発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の液体用紙容器において、該液体用紙容器はその天部がゲーベルトップ型であって、天部および底部の外面同士が熱接着される領域に部分的に接着強度調整層が形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、第1突片を突出形成したことにより、手指で前記第1突片を容易に掴むことができ、この第1突片を引き上げることにより張出部を剥離することができるために、液体用紙容器を折り畳んで容易に減容化することができ、廃棄しやすくすることができるという優れた効果を奏するものである。また、突出長さの異なる第1突出部と第2突出部とからなる第2突片を突出形成したことにより、第1突出部と底壁部との間に第2突出部が介在し、第2突出部の存在により前記第1突出部が前記底壁部から一層浮いた状態となるために、第1突出部を一層手指で掴みやすいものとすることができるという優れた効果を奏するものである。
【0018】
また、本発明の液体用紙容器は、外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層とが積層された積層体からなり、前記剥離層にて前記剥離層より外面側部分と内面側部分とが分離可能に構成されているので、使用後に液体用紙容器を解体し、紙容器の端部から紙を主体とする部分とプラスチックを主体とする部分に剥離して分離することができるので、使用後の液体用紙容器の資源を再利用しやすくすることができるという優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる液体用紙容器に用いる積層体の一実施例を図解的に示す層構成図、図2は本発明にかかる液体用紙容器に用いる積層体の他の実施例を図解的に示す層構成図、図3は本発明にかかる液体用紙容器の第1実施形態を示す斜視図、図4は図3の液体用紙容器のブランク板を示す平面図、図5は図3の液体用紙容器の底部構造を説明する図、図6は図3の液体用紙容器の底部を図解的に示す平面図、図7は図3の液体用紙容器の解体後の減容化した状態を図解的に示す平面図、図8は本発明にかかる液体用紙容器の第2実施形態を示す図4に対応する図、図9は図8の液体用紙容器の図5に対応する図、図10は熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層とからなる外面側部分を液体用紙容器の端部から剥離し始める状態を示す図、図11は熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層とからなる外面側部分を液体用紙容器の全長に亘って剥離した状態を示す図であり、図中の1,2,3,4は側壁板、5は糊代片、1a,2a,3a,4aは傾斜屋根形成板、1b,2b,3b,4bは底部形成板、6は一方の合掌壁部、7は他方の合掌壁部、8は第1突片、9は第2突片、9’は第1突出部、9”は第2突出部、10,30は張出部、1s,3sは張出部の先端部、24は底壁部、67は合掌貼り壁部、P1,P2は液体用紙容器、P1’,P2’はブランク板、L,L’は積層体、L1,L6はポリエチレン層、L2は紙層、L3は接着樹脂層、L4,L4a,L4bは剥離層、L5はガスバリアー層、α,βは接着強度調整層をそれぞれ示す。
【0020】
図1は本発明にかかる液体用紙容器に用いる積層体の一実施例を示す層構成図であって、積層体Lは後述する液体用紙容器P1、P2とした際に、外面から順にポリエチレン層L1と紙層L2と接着樹脂層L3と剥離層L4とガスバリアー層L5とポリエチレン層L6(ポリエチレン層L1/紙層L2/接着樹脂層L3/剥離層L4/ガスバリアー層L5/ポリエチレン層L6)とから構成され、印刷絵柄はポリエチレン層L1の外面に設けられる。前記剥離層L4は全面もしくは任意のパターンで全面積の95〜5%を有する層で形成される。
【0021】
図2は本発明にかかる液体用紙容器に用いる積層体の他の実施例を示す層構成図であって、積層体L’は後述する液体用紙容器P1、P2とした際に、外面から順にポリエチレン層L1と紙層L2と接着樹脂層L3と剥離層L4bと剥離層L4aとガスバリアー層L5とポリエチレン層L6(ポリエチレン層L1/紙層L2/接着樹脂層L3/剥離層L4b/剥離層L4a/ガスバリアー層L5/ポリエチレン層L6)とから構成され、印刷絵柄はポリエチレン層L1の外面に設けられる。前記剥離層L4bと前記剥離層L4aは全面もしくは任意のパターンで全面積の95〜5%を有する層で形成される。
【0022】
前記積層体L、L’はいずれも、前記積層体L、L’の端面を「ほぐす」ないし「折り曲げる」等することにより、前記積層体Lの場合は前記接着樹脂層L3と前記剥離層L4との界面で容易に剥離し、ポリエチレン層L1/紙層L2/接着樹脂層L3からなる外面側部分と、剥離層L4/ガスバリアー層L5/ポリエチレン層L6からなる内面側部分とに容易に分離することができる。前記剥離層L4は前記ガスバリアー層L5に付着した状態で剥離される。また、前記積層体L’の場合は前記剥離層L4bと前記剥離層L4aとの界面、ないしは前記接着樹脂層L3と前記剥離層L4bとの界面で容易に剥離し、ポリエチレン層L1/紙層L2/接着樹脂層L3/剥離層L4bからなる外面側部分と、剥離層L4a/ガスバリアー層L5/ポリエチレン層L6からなる内面側部分、ないしはポリエチレン層L1/紙層L2/接着樹脂層L3からなる外面側部分と、剥離層L4b/剥離層L4a/ガスバリアー層L5/ポリエチレン層L6からなる内面側部分とに容易に分離することができる。
【0023】
そして、前記積層体Lのように前記剥離層L4が1層からなる場合の前記剥離層L4を形成する樹脂としては、ガスバリアー層L5を構成するアルミニウム箔等の金属箔面またはアルミニウム等の金属や酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化物を蒸着してなる2軸延伸プラスチックフィルムの蒸着面との接着性がよく、接着樹脂層L3面との接着性が蒸着面との接着性に比べて劣る樹脂が適当であり、たとえば、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、シェラック等を挙げることができる。前記剥離層L4は上記した樹脂の単体ないし混合物からなる樹脂をインキ化し、このインキをガスバリアー層L5を構成する金属箔面または金属酸化物の蒸着面にグラビア印刷等の周知の印刷法で形成される。
【0024】
また、前記積層体L’のように前記剥離層L4bと前記剥離層L4aの2層から剥離層が構成される場合の樹脂としては、前記剥離層L4aにはガスバリアー層L5を構成するアルミニウム箔等の金属箔面またはアルミニウム等の金属や酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化物を蒸着した2軸延伸プラスチックフィルムの蒸着面との接着性がよいアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、シェラックを挙げることができ、前記剥離層L4a面に形成される前記剥離層L4bには、接着樹脂層L3と接着性がよく、かつ、前記剥離層L4aとの界面で剥離できるセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体変性ウレタン系樹脂等を挙げることができる。前記剥離層L4bと前記剥離層L4aはガスバリアー層L5を構成するアルミニウム箔等の金属箔面またはアルミニウム等の金属や酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化物を蒸着した2軸延伸プラスチックフィルムの蒸着面にグラビア印刷等の周知の印刷法で形成される。また、前記剥離層L4,L4a,L4bには所望の剥離強度を得るためにマイクロクリスタリンワックス、シリコーン等を添加することができる。
【0025】
前記ポリエチレン層L1としては低密度ポリエチレンを挙げることができ、前記ポリエチレン層L6には低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体等を挙げることができる。前記紙層L2としては250〜450g/m2の坪量の板紙を挙げることができる。前記接着樹脂層L3としては、低密度ポリエチレン、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)等を挙げることができる。前記ガスバリアー層L5としては、厚さが6〜9μmのアルミニウム箔と2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムまたは2軸延伸ナイロンフィルムとの積層体、アルミニウムあるいは酸化珪素や酸化アルミニウムを蒸着した2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムまたは2軸延伸ナイロンフィルムを挙げることができる。
【0026】
次に、本発明について、液体用紙容器として天部が傾斜屋根部を有するゲーベルトップ型液体用紙容器を例に挙げて説明する。図3は本発明にかかる液体用紙容器の第1実施形態を示す斜視図、図4は図3の液体用紙容器のブランク板を示す平面図であって、液体用紙容器P1は糊代片5と側壁板1と側壁板2と側壁板3と側壁板4とが折罫を介してそれぞれ連接すると共に、側面板1の上下端には傾斜屋根部形成板1aと底部形成板1bが、側面板2の上下端には傾斜屋根部形成板2aと底部形成板2bが、側面板3の上下端には傾斜屋根部形成板3aと底部形成板3bが、側面板4の上下端には傾斜屋根部形成板4aと底部形成板4bがそれぞれ折罫を介して連接し、傾斜屋根部形成板1a,3aおよび底部形成板1b,3bの所定位置に折罫が形成されると共に、底部形成板1b,3bの所定位置に第1突片8、8が形成されているブランク板P1’を、前記糊代片5を前記側面板4の裏面に接着して筒状体となし、その後に底部が従来からある、いわゆるブリック(Brick)型紙容器と同様にフラットボトムに形成され、次に天部から内容物が充填された後に、天部が傾斜屋根に成形されて所定箇所が熱接着されて密封され、内部に内容物が収容された天部に傾斜屋根部を備えた液体用紙容器である。そして、前記底部形成板1b,2b,3b,4bの表面同士が熱接着される領域(網点で示した領域)および前記傾斜屋根部形成板1a,3aの表面同士が熱接着される領域(網点で示した領域)にはそれぞれ部分的な接着強度調整層αおよび接着強度調整層βが形成されている。また、印刷絵柄層(図示せず)は前記ブランク板P1’の表面の熱接着される領域(符号α、βで示した領域)を除いた領域に形成される。なお、後述する一方の合掌壁部〔(//)印で示した箇所〕を符号6、他方の合掌壁部〔(\)印で示した箇所〕を符号7で図2において示すと共に前記第1突片8、8は一方の合掌壁部6と他方の合掌壁部7の境界の前記他方の合掌壁部7側に形成されている。
【0027】
前記接着強度調整層α,βは、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、環状ゴム、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、アルキッド樹脂の単体またはこれらの混合物からなる樹脂インキを用いて印刷することにより形成することができる。前記接着強度調整層α,βを形成する面積としては、前記底部形成板1b,2b,3b,4bおよび前記傾斜屋根部形成板1a,3aの表面同士が熱接着される領域の20%以上の面積とするのが適当である。前記接着強度調整層α,βの形成面積は、網点面積率で20%以上であってもよいし、単純に面積として20%以上であってもよく、この場合は、適宜のパターンで形成すればよいものである。なお、前記接着強度調整層α,βは、必ず設けなければならないものではなく、設けた方が好ましく、また、いずれか一方であってもよいものである。
【0028】
図5は図3の液体用紙容器の底部構造を説明する図であって、液体用紙容器P1の底部は四角形状からなり、前記底部は底部形成板2b、4bで形成される底壁部24と、対向する位置にある両側壁部1、3のそれぞれに連設されて前記両側壁部1、3のそれぞれの側方に張り出した底部形成板1b、3bで形成される平面視略三角形状の張出部10、30と、該張出部10、30の両先端部1s、3s間に亘って前記両張出部10、30と前記底壁部24とからなる一方の合掌壁部6と他方の合掌壁部7とを合掌貼りして底部を密封する合掌貼り壁部67と、前記他方の合掌壁部7の前記両張出部10、30の両端部に前記他方の合掌壁部の長手方向に直交する方向に突出形成される第1突片8、8とで構成され、前記合掌貼り壁部67をその内端縁で前記両張出部10、30と前記底壁部24に前記他方の合掌壁部7が当接するように折り重ねると共に前記両張出部10、30を前記底壁部24側に折り重ね、前記両張出部10、30を前記合掌貼り壁部67で固着されて図6に示すような底部が形成される。なお、図5においては、前記接着強度調整層αの領域を示す網点は省略した。
【0029】
次に、上記のような底部構造を有する液体用紙容器P1の解体方法について説明する。前記第1突片8、8は、他方の合掌壁部7に連設して突出形成されており、一方の合掌壁部6の厚さだけ浮いた状態となるために、手指で前記第1突片8、8を容易に掴むことができ、この第1突片8、8を手指で掴んで引き上げることにより簡単に底壁部24から剥離することができて図5に示す状態とすることができ、図示はしないが続いて傾斜屋根部を剥離して折り畳むことにより図7に示すような状態とすることができ、嵩張る液体用紙容器P1を廃棄時には嵩張らない状態に減容化することができ、廃棄し易いものとすることができる。なお、解体の順序は、傾斜屋根部を先に解体してもよいものである。なお、前記底部形成板1b,2b,3b,4bの表面同士が熱接着される領域(図4の網点αで示した領域)および前記傾斜屋根部形成板1a,3aの表面同士が熱接着される領域(図4の網点βで示した領域)に前記接着強度調整層を形成しておくことにより、一層容易に前記底部と前記傾斜屋根部を図7に示すように解体することができる。
【0030】
図8は本発明にかかる液体用紙容器の第2実施形態を示す図4に対応する図、図9は図8の液体用紙容器の図5に対応する図であって、液体用紙容器P2は第1実施形態の液体用紙容器P1に設けた第1突片8、8に代えて、略L字形状の第2突片9、9を突出長さの長い第1突出部9’が他方の合掌壁部7に位置するように、突出長さの短い第2突出部9”が一方の合掌壁部6に位置するように設けたものであって、これ以外は第1実施形態の液体用紙容器P1と同じである。第1実施形態と同様に底部を形成することにより、第2突片9、9の突出長さの長い第1突出部9’が底部において表出し、突出長さの短い第2突出部9”が突出長さの長い第1突出部9’と底壁部24との間に介在することになり、前記第2突片9、9の前記第1突出部9’を一層手指で掴みやすいものとすることができ、第1実施形態の液体用紙容器に比べてより解体しやすい液体用紙容器P2とすることができる。なお、第2突片9、9を第1突出部9’と第2突出部9”とを折罫を介して設けたものを示したが、第1突出部9’と第2突出部9”とは折罫を設けることなく、それぞれ独立してそれぞれの合掌壁部6、7から突出形成した態様としてもよいものであるが、液体用紙容器とする加工工程の容易さを考慮するなら、第2実施形態のように第1突出部9’と第2突出部9”とは折罫を介した構成とするのが望ましいものである。また、第1突片8、8および第2突片9、9の形状は実施例において示した形状に限るものではなく、手指で掴むことが可能な形状であればよいものである。なお、図8の第2実施形態においては、前記接着強度調整層α,βを設けないものを示した。
【0031】
また、図7に示す減容化した液体用紙容器の状態で、たとえば、前記底部形成板4bおよび前記側壁板4および前記傾斜屋根部形成板4aが前記糊代片5と接着された側端部、すなわち、液体用紙容器を構成する前記積層体L,L’の端部が露出している部分の角端部を折り曲げる、ないし、ほぐす等により積層体Lの前記剥離層L4にて剥離させることができるので、図10に示すように、前記底部形成板4bおよび前記傾斜屋根部形成板4aの角端部から、ポリエチレン層L1と紙層L2と接着樹脂層L3とからなる外面側部分を剥離させることができ、図11に示すように、前記底部形成板4bおよび前記側壁板4および前記傾斜屋根部形成板4aの側端部の全長に亘って剥離させ、この剥離をさらに継続することにより、紙層主体の外面側部分とガスバリアー層L5とポリエチレン層L6とからなるプラスチック主体の内面側部分とを完全に分離することができ、それぞれ別々に処置できるので廃棄ないしは再利用が容易なものとなる。
【0032】
また、今までの説明においては、天部が傾斜屋根部を有するゲーベルトップ型液体用紙容器として説明してきたが、本発明の液体用紙容器はこれに限ることはなく、背景技術の項で説明した六面体形状からなるブリック(Brick)型紙容器、あるいは、ブリック型紙容器を変形した六角柱状や天面および底面が四角形状で胴部が八角形状の柱状紙容器、また、底面は四角形状で天部が横一線シールを行ったままの楔状紙容器などであってもよいものである。
【0033】
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
【実施例1】
【0034】
7μm厚さのアルミニウム箔と12μm厚さの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムと60μm厚さのポリエチレンフィルムとをウレタン系接着剤を使用して積層し、次いで、前記アルミニウム箔面に下記組成の樹脂インキA、Bを用いて版深が30μmのグラビア版にて、樹脂インキA、樹脂インキBの順でベタ印刷を行い剥離層を形成した中間積層体1を作製した。
〔樹脂インキAの組成(重量部)〕
・シェラック[日本シェラック工業製:ラックグレーズ20E(商品名)] 20
・溶剤[エタノール] 80
〔樹脂インキBの組成(重量部)〕
・ニトロセルロース[ダイセル化学工業製:SS1/4(商品名)] 25
・溶剤[酢酸エチル:トルエン=2:3] 75
【0035】
他方、400g/m2の厚紙(板紙)の一方の面に30μm厚さのポリエチレンを押出コート法により積層すると共に、前記厚紙の他方の面に上記で作製した中間積層体を該中間積層体の前記剥離層面が前記他方の面側に位置するようにしてポリエチレンを25μm厚さで押出ラミネーションして積層することにより、ポリエチレン(30μm)/厚紙(400g/m2)/ポリエチレン25μm/剥離層B(樹脂インキB)/剥離層A(樹脂インキA)/アルミニウム箔(7μm)/ウレタン系接着剤/2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(12μm)/ウレタン系接着剤/ポリエチレン60μmからなり積層体を作製した。得られた積層体の剥離層は積層体と一体化してゲーベルトップ型液体用紙容器とした際の接着力を有するものであった。また、積層体の端部を折り曲げると剥離層Aと剥離層Bとの界面で剥離させて積層体を外面側部分と内面側部分とに容易に分離することができた。上記積層体の30μm厚さのポリエチレン面に印刷絵柄層を形成すると共に所定の領域に接着強度調整層を印刷により形成した後、図4に示すブランク板に打抜き、そのブランク板を筒貼りした後、図3、図5、図6に示すように天部(傾斜屋根部)および底部を成形すると共に所定箇所を熱接着してゲーベルトップ型液体用紙容器を作製した。上記で得られたゲーベルトップ型液体用紙容器の天部(傾斜屋根部)および底部における外面同士の熱接着部は容易に剥離することができて、図7に示すように、容易に折り畳んで減容化することができ、折り畳んだ液体用紙容器を図10および図11で説明した要領で剥離することにより、液体用紙容器を構成する積層体をポリエチレン(30μm)/厚紙(400g/m2)/ポリエチレン25μmからなる紙層主体の外面側部分とアルミニウム箔(7μm)/ウレタン系接着剤/2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(12μm)/ウレタン系接着剤/ポリエチレン60μmからなるプラスチック主体の内面側部分とに容易に分離することができた。本実施例では剥離層Aはプラスチック主体の内面側部分と一体化しており、剥離層Bは厚紙主体の外面側部分と一体化しており、剥離層Aと剥離層Bの界面で剥離するタイプである。
【実施例2】
【0036】
樹脂インキBの組成を下記の組成に変更した以外は実施例1と同様にして積層体および液体用紙容器を作製したが、実施例1と同様に本発明の意図する液体用紙容器の減容化および液体用紙容器を外面側部分と内面側部分とに容易に分離することができた。
〔樹脂インキBの組成(重量部)〕
・エチレン−酢酸ビニル共重合体
[三井デユポンポリケミカル製:エバフレックス220(商品名)] 10
・溶剤[トルエン] 90
【実施例3】
【0037】
樹脂インキAおよび樹脂インキBの組成を下記の組成に変更した以外は実施例1と同様にして積層体および液体用紙容器を作製したが、実施例1と同様に本発明の意図する液体用紙容器の減容化および液体用紙容器を外面側部分と内面側部分とに容易に分離することができた。
〔樹脂インキAの組成(重量部)〕
・ポリアミド[ヘンケル白水製:バーサミド940(商品名)] 30
・溶剤[イソプロピルアルコール:トルエン=1:1] 70
〔樹脂インキBの組成(重量部)〕
・エチレン−酢酸ビニル共重合体
[三井デユポンポリケミカル製:エバフレックス220(商品名)] 10
・溶剤[トルエン] 90
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明にかかる液体用紙容器に用いる積層体の一実施例を図解的に示す層構成図である。
【図2】本発明にかかる液体用紙容器に用いる積層体の他の実施例を図解的に示す層構成図である。
【図3】本発明にかかる液体用紙容器の第1実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3の液体用紙容器のブランク板を示す平面図である。
【図5】図3の液体用紙容器の底部構造を説明する図である。
【図6】図3の液体用紙容器の底部を図解的に示す平面図である。
【図7】図3の液体用紙容器の解体後の減容化した状態を図解的に示す平面図である。
【図8】本発明にかかる液体用紙容器の第2実施形態を示す図4に対応する図である。
【図9】図8の液体用紙容器の図5に対応する図である。
【図10】熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層とからなる外面側部分を液体用紙容器の端部から剥離し始める状態を示す図である。
【図11】熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層とからなる外面側部分を液体用紙容器の全長に亘って剥離した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1,2,3,4 側壁板
5 糊代片
1a,2a,3a,4a 傾斜屋根形成板
1b,2b,3b,4b 底部形成板
6 一方の合掌壁部
7 他方の合掌壁部
8 第1突片
9 第2突片
9’ 第1突出部
9” 第2突出部
10,30 張出部
1s,3s 張出部の先端部
24 底壁部
67 合掌貼り壁部
P1,P2 液体用紙容器
P1’,P2’ ブランク板
L,L’ 積層体
L1,L6 ポリエチレン層
L2 紙層
L3 接着樹脂層
L4,L4a,L4b 剥離層
L5 ガスバリアー層
α,β 接着強度調整層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形状からなる底部を備え、前記底部は底壁部と、対向する位置にある両側壁部のそれぞれに連設されて前記両側壁部のそれぞれの側方に張り出した平面視略三角形状の張出部と、該張出部の両先端部間に亘って前記両張出部と前記底壁部とからなる一方の合掌壁部と他方の合掌壁部とを合掌貼りして底部を密封する合掌貼り壁部と、前記他方の合掌壁部の前記両張出部の両端部に前記他方の合掌壁部の長手方向に直交する方向に突出形成される第1突片とで構成され、前記合掌貼り壁部をその内端縁で前記両張出部と前記底壁部に前記他方の合掌壁部が当接するように折り重ねると共に前記両張出部を前記底壁部側に折り重ね、前記両張出部を前記合掌貼り壁部で固着してなる前記底部を有する液体用紙容器であって、該液体用紙容器は外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層とが積層された積層体からなり、前記剥離層にて前記剥離層より外面側部分と内面側部分とが分離可能に構成されてなることを特徴とする液体用紙容器。
【請求項2】
四角形状からなる底部を備え、前記底部は底壁部と、対向する位置にある両側壁部のそれぞれに連設されて前記両側壁部のそれぞれの側方に張り出した平面視略三角形状の張出部と、該張出部の両先端部間に亘って前記両張出部と前記底壁部とからなる一方の合掌壁部と他方の合掌壁部とを合掌貼りして底部を密封する合掌貼り壁部と、前記他方の合掌壁部の前記両張出部に両端部に前記他方の合掌壁部の長手方向に直交する方向に突出形成される第1突出部と前記一方の合掌壁部の前記張出部の両端部であって、前記第1突出部と対向する位置に前記第1突出部よりも突出長さが短い第2突出部とからなる第2突片とで構成され、前記合掌貼り壁部をその内端縁で前記両張出部と前記底壁部に前記他方の合掌壁部が当接するように折り重ねると共に前記両張出部を前記底壁部側に折り重ね、前記両張出部を前記合掌貼り壁部で固着してなる前記底部を有する液体用紙容器であって、該液体用紙容器は外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層とが積層された積層体からなり、前記剥離層にて前記剥離層より外面側部分と内面側部分とが分離可能に構成されてなることを特徴とする液体用紙容器。
【請求項3】
前記剥離層が、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール系樹脂、環化ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体変性ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、シェラックの単体もしくは混合物にて形成される1層もしくは異なる2層からなることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の液体用紙容器。
【請求項4】
前記剥離層が、全面コートもしくは任意のパターンで全面積の95〜5%を有する層で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体用紙容器。
【請求項5】
前記ガスバリアー層が、アルミニウム箔と2軸延伸プラスチックフィルムの積層体、金属ないし金属酸化物を蒸着した2軸延伸プラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の液体用紙容器。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の液体用紙容器において、該液体用紙容器はその天部がゲーベルトップ型であって、天部および底部の外面同士が熱接着される領域に部分的に接着強度調整層が形成されていることを特徴とする液体用紙容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−83900(P2009−83900A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−255615(P2007−255615)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】