説明

液化ガスの回収方法および回収容器

【課題】液化ガスの回収を確実に行うことが可能な液化ガスの回収方法および回収容器を提供する。
【解決手段】液相バルブに接続された接続管をバルク貯槽のバルブに連結し、気相バルブに消費手段を接続する接続工程を行う(S10)。次に、バルク貯槽のバルブを開放してバルク貯槽の内圧と、回収容器の内圧とが均衡するまで液化ガスを回収する第1の液送工程を行う(S20)。バルク貯槽の内圧と、タンクの内圧とが均衡するまで第1の液送工程を行い(S30)、均衡するとバルク貯槽のバルブを閉塞すると共に、回収容器の気相バルブを開けて、消費手段で回収容器内の回収済み液化ガスを消費する消費工程を行う(S40)。そして、回収容器の気相バルブを閉塞して、バルク貯槽のバルブを開放して第2の液送工程を行う(S50)。そうすることで、バルク貯槽の液化ガスを確実に回収することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液化ガスを貯留する大容量のバルク貯槽から液化ガスを回収する方法および回収容器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、集合住宅などに液化プロパンガス(以下、LPGと称す。)を貯留する大容量のバルク貯槽を設置することが可能となった。バルク貯槽を設置して残量が少なくなったときに、一度、複数戸分のLPGを補充するだけで作業が完了するので、各戸に個別のタンクを設置した場合と比較して、残量が少なくなったタンクを充填済みタンクと順次入れ替える手間が省けると共に、LPGを充填する期間が長くなるという利点がある。従って、バルク貯槽の設置は、益々拡大していくと思われる。
【0003】
しかし、バルク貯槽を長年使用してLPGの残留が少なくなってくると、LPGに含まれる着臭剤の濃度が高くなるので、そのLPGを燃焼させることで発生するガス臭さが家庭で異常に感じられ、苦情となるおそれがある。従って、バルク貯槽のLPGの残量が少なくなったときに、LPGを回収するのが望ましい。
【0004】
このような液化ガスをタンクから液化ガスを回収する技術として、例えば特許文献1および2に記載されたものがある。
【0005】
特許文献1に記載の液化ガスの回収方法および装置は、残ガス入りボンベからガス回収用ボンベに残留ガスを回収とするときに、接続している管路を真空ポンプで排気すると共に、残ガス入りボンベをその出入り口を下方にした状態でガス回収用ボンベの上方に配置し、ガス回収用ボンベを冷却して残留液化ガスを液体の状態で、残ガス入りボンベからガス回収用ボンベに残留ガスを回収するものである。
【0006】
特許文献2に記載の残留液化ガス回収装置は、液化ガスを収容する加圧用容器内に収容された液化ガスを加熱して、加圧用容器内の圧力と残留液化ガス回収対象の容器内の圧力との差圧を発生させることで、残留液化ガス回収対象の容器に連結された回収用容器に残留液化ガスを回収するものである。
【0007】
【特許文献1】特開2000−88191号公報
【特許文献2】特開2005−76814号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1および2に記載の技術では、回収する液化ガスが貯留されたタンクの内圧と、回収された液化ガスを貯留する回収容器の内圧との均衡がとれた段階で、回収容器の容量にまだ余裕があったとしても回収がそれ以上進まない。従って、更に液化ガスの回収を行おうとしても不可能である。
そうなると、プロパンガスを貯留するバルク貯槽の場合には、やはり家庭で高濃度の着臭剤のプロパンガスを燃焼させることになってしまうので、調理などをしているときにガス漏れと錯誤してしまうおそれがある。
【0009】
そこで本発明の目的は、液化ガスの回収を確実に行うことが可能な液化ガスの回収方法および回収容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の液化ガスの回収方法は、液化ガスが貯留されたバルク貯槽から液化ガスを回収する方法において、前記バルク貯槽の内圧より低圧の回収容器を前記バルク貯槽に接続し、前記バルク貯槽の内圧と、前記回収容器の内圧とが均衡するまで前記液化ガスを回収し、前記バルク貯槽の内圧と、前記回収容器の内圧とが均衡したときに、前記回収容器に接続した消費手段で前記回収容器内の回収済み液化ガスを消費し、前記バルク貯槽に貯留された液化ガスを、前記回収容器に回収することを特徴とする。
【0011】
まずバルク貯槽の内圧より低圧の回収容器を準備してバルク貯槽に接続する。そしてバルク貯槽の内圧と回収容器の内圧とが均衡するまでバルク貯槽に貯留された液化ガスを回収する。この回収は、バルク貯槽の内圧より回収容器の内圧の方が低圧であるため、バルク貯槽および回収容器のそれぞれに加熱や冷却を行うことなく液化ガスが回収できる。またそれぞれの内圧が均衡した段階で回収は停止する。次にバルク貯槽の内圧と回収容器の内圧とが均衡したときに、回収容器に接続された消費手段で回収容器内の回収済み液化ガスを消費することで、回収容器の内圧を低下させる。そして、バルク貯槽に貯留された液化ガスを回収容器に回収することで、バルク貯槽の内圧と回収容器の内圧とが均衡した状態となっても、更なる回収を行うことができる。
【0012】
前記消費手段は燃焼装置であり、前記燃焼装置で前記回収済みの液化ガスを燃焼させて消費するのが望ましい。回収済みの液化ガスを燃焼させることで、回収済み液化ガスを減少させることができるので、内圧が高くなった回収容器を、バルク貯槽の内圧より低下させることができる。回収済み液化ガスを燃焼装置で燃焼させて消費することで、現地で容易に回収容器の内圧を低下させることができる。
【0013】
前記回収済み液化ガスの重量の増加、または前記回収済み液化ガスの液面の増加が、停止したときに、前記バルク貯槽の内圧と、前記回収容器の内圧とが均衡したと判断するのが望ましい。回収済み液化ガスの重量の増加、または回収済み液化ガスの液面の増加が停止したということは、バルク貯槽の内圧と容器本体の内圧とが均衡して液化ガスの移動ができなくなり、液化ガスの回収がこれ以上進まないことを意味している。従って、回収済み液化ガスの重量の増加、または回収済み液化ガスの液面の増加が停止したことを契機に、バルク貯槽の内圧と容器本体の内圧とが均衡したと判断することで、特別な知識を必要とせず、その判断を現地で行うことができる。
【0014】
本発明の回収容器は、本発明の液化ガス回収方法に用いられる液化ガスの回収容器であって、回収済み液化ガスを貯留する容器本体と、前記容器本体の液相部と連通され、前記バルク貯槽のバルブに連結する接続管が接続される液相バルブと、前記容器本体の気相部と連通され、回収済み液化ガスを消費する消費手段が接続される気相バルブとを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の回収容器を使用してバルク貯槽の液化ガスを回収するときには、液相バルブに接続された接続管をバルク貯槽のバルブに連結し、気相バルブに消費手段を接続する。次に、バルク貯槽のバルブを開放してバルク貯槽の内圧と、回収容器の内圧とが均衡するまで液化ガスを回収する。バルク貯槽の内圧と、タンクの内圧とが均衡すると、バルク貯槽のバルブを閉塞すると共に、回収容器の気相バルブに開けて、消費手段で回収容器内の回収済み液化ガスを消費する。そして、回収容器の気相バルブを閉塞して、バルク貯槽のバルブを開放することで、バルク貯槽の液化ガスを確実に回収することができる。
【発明の効果】
【0016】
バルク貯槽の内圧と回収容器の内圧とが均衡した状態となっても、更なる回収を行うことができるので、液化ガスの回収を確実に行うことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態に係る液化ガスの回収方法および液化ガス回収装置を図面に基づいて説明する。まずは図1から図3に基づいて、本発明の実施の形態に係る液化ガスの回収方法に好適に用いられる液化ガス回収装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る液化ガス回収装置とバルク貯槽とが接続された状態を示す図である。図2は、回収容器を説明する図であり、(A)は片側断面側面図、(B)は正面図である。図3は、バルク貯槽と回収容器とを接続する接続管を説明する図である。
【0018】
図1に示すように、液化ガス回収装置1は、大容量のバルク貯槽5に貯留されたLPGを回収して貯留する回収容器2と、この回収容器2とバルク貯槽5に設けられた液取出バルブ53とを接続するための接続管3とを備えている。
【0019】
バルク貯槽5は、マンションや、アパートや、団地などの集合住宅や、老人ホーム、病院などの施設などに設置されるもので、約980kgの液化ガスを貯留することができる。そして液化ガスは、バルク貯槽5からガス取出バルブ51と気送管52とを介して各戸へ配送される。またバルク貯槽5は、図示しない制御部によりLPG残量が約40%となったときに最初の警告を、約20%となったときに2回目の警告を、電話回線を通じてLPG配送業者に、LPGの残量不足を通知する機能を備えている。液取出バルブ53は、バルク貯槽5内の底部まで延びるサイホン管54と接続されている。この液取出バルブ53は、バルク貯槽5からLPGを回収するときのバルブである。またバルク貯槽5は、内圧が所定以上の圧力となったときに安全のために気化した液化ガスを大気に放出するためのブロー管55と、液化ガスを充填するときに使用する液充填バルブ(図示せず)とを備えている。本実施の形態では、液取出バルブ53と液充填バルブとを別々に設けているが、液充填バルブを液取出バルブ53と共通させて1個のバルブとしてもよい。
【0020】
図2に示すように、回収容器2は、容器本体21と、液相バルブ22と、気相バルブ23と、液面計24と、把持部25と、スカート部26とを備えている。
【0021】
容器本体21は、略俵状に形成され、15KgのLPGが収容可能な容器である。本実施の形態では、容器本体21として15KgのLPGが収容可能な容器を選択しているが、運搬性や取り扱い性を考慮して2KgのLPGを収容可能な小型の容器としたり、バルク貯槽5が設置されている巡回先の件数を多くするために15Kgよりも大容量のLPGが収容可能な容器としたり、適宜選択することが可能である。
【0022】
液相バルブ22は、容器本体21内の底部まで延びるサイホン管27と接続されることで、容器本体21にLPGが貯留されたときの液相部と連通する。また、液相バルブ22は、接続管3と接続してバルク貯槽5の液取出バルブ53と連結される。
【0023】
気相バルブ23は、容器本体21内の上部まで延びるサイホン管28と接続されることで、容器本体21にLPGが貯留され気相となった気相部と連通する。また気相バルブ23は、回収済み液化ガスを消費する燃焼装置(図示せず)が接続される。
【0024】
液面計24は、フロート式で、貯留された液相のLPGの液面の位置を表示するメータである。把持部25は、この回収容器2を運搬するときに使用する把手である。スカート部26は、把持部25を上にして回収容器2を保管したり運搬したりするときに、回収容器2を安定させるための支持部である。
【0025】
次に、このように構成される回収容器2と、バルク貯槽5とを接続する接続管3について図3に基づいて詳細に説明する。図3に示すように、接続管3は、バルク貯槽側POL31と、エルボ管32と、ニップル33と、ボールバルブ34と、高圧ホース35と、回収容器側POL36とを備えている。
【0026】
エルボ管32は、バルク貯槽5の液取出バルブ53に、バルク貯槽側POL31を介して接続され、管径を変換するために接続される径違いエルボである。本実施の形態では、エルボ管32として液取出バルブ53側が1/4インチ(約6.35mm)、ニップル管側が3/8インチ(約9.23mm)のものを使用している。
【0027】
ボールバルブ34は、接続管3内をLPGが高圧で通過するので、安全のために液取出バルブ53の他に設けられたバルブである。このボールバルブ34は、バタフライバルブと同様に弁軸を90度回転することにより開閉を行なう弁であるが、バタフライバルブと比較して、流量が極めて大きく、流量特性に優れており、また口径内の流れに対する障害物がないため渦流や脈流が生じないため、回収容器2とバルク貯槽5とを接続する接続管3に用いるバルブとしては好適である。
【0028】
高圧ホース35は、両端にソケット37を備え、一方にボールバルブ34と、他方に回収容器側POL36とがそれぞれ接続される。バルク貯槽5と回収容器2に接続される燃焼装置との距離を確保するために、その長さを少なくとも2m以上とするのが望ましい。本実施の形態では、高圧ホース35の長さを2mとしている。
【0029】
燃焼装置は、回収容器2の気相バルブ23と接続して回収容器2に回収されたLPGを燃焼させて消費する消費手段である。この燃焼装置は、一般的なガスコンロを使用することができる。また燃焼装置の他に、LPGを消費することができれば、他のものを接続してもよい。
【0030】
以上のように構成される液化ガス回収装置を用いて行う本発明の実施の形態に係る液化ガスの回収方法を図4に基づいて説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る液化ガスの回収方法を説明する図である。この作業は、バルク貯槽5のLPGの残量が少なくなったときにLPGを補充する前にLPG配送業者によって行われる。従って、補充する際には、内圧が大気圧の状態の回収容器2と接続管3とを準備して、補充先のバルク貯槽5へ運搬する。その際には、接続管3の回収容器側POL36を、回収容器2の液相バルブ22に予め接続しておくのが望ましい。また液取出バルブ53と気相バルブ23とは閉塞状態としておく。
【0031】
図4に示すように、まず作業者が、バルク貯槽5の液取出バルブ53に接続管3のバルク貯槽側POL31を接続する接続工程を行う(S10)。
【0032】
次に、作業者が、バルク貯槽5の液取出バルブ53と、回収容器2の液相バルブ22と、接続管3のボールバルブ34とを順次開放して、バルク貯槽5内のLPGを回収容器2へ液送する第1の液送工程を行う(S20)。第1の液送工程は、それぞれのバルブを開放することで容器本体21とバルク貯槽5とが連通するので、容器本体21の内圧と、バルク貯槽5の内圧との差から液取出バルブ53に接続されたサイホン管54から高濃度の着臭剤を含むLPGが吸い上げられる。吸い上げられたLPGは、接続管3を通過して容器本体21内へ液送される。
【0033】
次に、LPGの液送が開始すると、作業者が回収容器2の液面計24の監視を行い、液面計24の液位の状態を示す指針が変化しなくなるまで第1の液送工程を継続する(S30)。バルク貯槽5のLPGの回収を進めていくうちに、大気圧であった回収容器2の内圧が徐々に上昇し、やがてバルク貯槽5の内圧と回収容器2の内圧との均衡がとれる。バルク貯槽5の内圧と回収容器2の内圧との均衡がとれると、それ以上、第1の液送工程を継続しても回収容器2へのLPGの回収は進まないので、液面計24の液位の状態を示す指針の変化が停止する。つまり回収済みLPGの液面が変化しなくなったことを契機に第1の液送工程を終了することで、無駄な作業時間が経過してしまうこと防止することができる。
【0034】
本実施の形態では、液面計24を備えた回収容器2を用いているため、この液面計24により回収したLPGの容量をLPGの液位から確認することができる。しかし、液面計24が備えられていない回収容器では、外観からは回収したLPGの容量を確認することができない。そのときには重量計を準備しておき、回収容器2を含む回収済みのLPGの重量が変化しなくなるまで液送を継続することで、第1の液送工程が完了した否かの判断をすることができる。
【0035】
次に、第1の液送工程が終了すると、バルク貯槽5の液取出バルブ53と、回収容器2の液相バルブ22と、接続管3のボールバルブ34とを順次閉塞する。そして、回収容器2の気相バルブ23に燃焼装置を接続して、気相バルブ23を開放して、燃焼装置で回収済みLPGを燃焼させる消費工程を行う(S40)。そうすることで高圧状態となっている回収容器2の容器本体21の内圧を低下させることができる。容器本体21の内圧を低下させる度合いは、液面計24を監視して決定してもよいし、回収容器2の重量を監視して決定してもよい。また燃焼装置でLPGを燃焼させる時間で決定してもよい。この燃焼は、高圧ホース35の長さを2mとしているので、バルク貯槽5からLPGを燃焼させる燃焼装置までを2m以上確保することができる。従って、バルク貯槽5への引火のおそれがなく、また着臭剤の濃度の高いLPGを燃焼しても屋外で燃焼させているので、家庭への影響もない。
【0036】
容器本体21の内圧を低下させると、気相バルブ23を閉塞すると共に、液取出バルブ53と、液相バルブ22と、ボールバルブ34とを開放して再度、バルク貯槽5のLPGを回収する第2の液送工程を行う(S50)。最終的に、回収容器2の液面計24が所定の値となったことで、または回収容器2を含むLPGの重量が所定の値となったことで、第2の液送工程を終了する。
【0037】
このように、バルク貯槽5の内圧と回収容器2の内圧とが均衡した状態となっても、本実施の形態に係る液化ガスの回収方法によれば、更なる回収を行うことができるので、LPGの回収を確実に行うことが可能である。よって、着臭剤の濃度が高くなったLPGを燃焼させてしまうことで家庭に不安を与えたりすることが防止できるので、バルク貯槽5から供給されるLPGで安心して生活することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、液化ガスを貯留する大容量のバルク貯槽から液化ガスを回収する方法および回収装置に好適である。特にLPGを貯留するバルク貯槽から回収する場合に最適である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る液化ガス回収装置とバルク貯槽とが接続された状態を示す図である。
【図2】回収容器を説明する図であり、(A)は片側断面側面図、(B)は正面図である。
【図3】バルク貯槽と回収容器とを接続する接続管を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る液化ガスの回収方法を説明する図である。
【符号の説明】
【0040】
1 液化ガス回収装置
2 回収容器
21 容器本体
22 液相バルブ
23 気相バルブ
24 液面計
25 把持部
26 スカート部
27,28 サイホン管
3 接続管
31 バルク貯槽側POL
32 エルボ管
33 ニップル
34 ボールバルブ
35 高圧ホース
36 回収容器側POL
37 ソケット
5 バルク貯槽
51 ガス取出バルブ
52 気送管
53 液取出バルブ
54 サイホン管
55 ブロー管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液化ガスが貯留されたバルク貯槽から液化ガスを回収する方法において、
前記バルク貯槽の内圧より低圧の回収容器を前記バルク貯槽に接続し、
前記バルク貯槽の内圧と、前記回収容器の内圧とが均衡するまで前記液化ガスを回収し、
前記バルク貯槽の内圧と、前記回収容器の内圧とが均衡したときに、前記回収容器に接続した消費手段で前記回収容器内の回収済み液化ガスを消費し、
前記バルク貯槽に貯留された液化ガスを、前記回収容器に回収することを特徴とする液化ガスの回収方法。
【請求項2】
前記消費手段は燃焼装置であり、前記燃焼装置で前記回収済みの液化ガスを燃焼させて消費することを特徴とする請求項1記載の液化ガスの回収方法。
【請求項3】
前記回収済み液化ガスの重量の増加、または前記回収済み液化ガスの液面の増加が、停止したときに、前記バルク貯槽の内圧と、前記回収容器の内圧とが均衡したと判断することを特徴とする請求項1または2記載の液化ガスの回収方法。
【請求項4】
前記請求項1から3のいずれかの項に記載の液化ガスの回収方法に用いられる液化ガスの回収容器であって、
回収済み液化ガスを貯留する容器本体と、
前記容器本体の液相部と連通され、前記バルク貯槽のバルブに連結する接続管が接続される液相バルブと、
前記容器本体の気相部と連通され、回収済み液化ガスを消費する消費手段が接続される気相バルブとを備えたことを特徴とする回収容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−170646(P2007−170646A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−373132(P2005−373132)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(591079823)中国工業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】