説明

液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置及び方法

【課題】 液化ガスタンクの液化ガスポンプの起動停止の際に液化ガスポンプリフティングロッドが上下に浮き沈み移動することを防止できる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置を提供することである。
【解決手段】 液化ガスタンクから液化ガスを取り出す液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッド28の頂部に当接するブロックボルト46を設け、液化ガスポンプリフティングロッド28の頂部に向けたブロックボルト46の取付位置を調整可能にブロックボルト46をテンションアーム45に取り付け、ブロックボルト46に押圧力を加えるスプリング44をテンションアーム45に取り付け、ボディ43によりスプリング41を保持し、ボディ43を液化ガスポンプリフティングロッド28を覆うロッドカバー33に内接して配置する。これにより、液化ガスポンプリフティングロッド28の浮上を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液化ガスタンクの液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドが液化ガスポンプの起動により浮上することを防止する液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、火力発電所の燃料として使用されるLNGは液化ガスタンクに貯蔵され、気化器で気化されて火力発電所のボイラに導かれ燃料として使用される。図5はLNG基地設備の概略系統図である。LNG船11で輸送されてきたLNGは、LNG系統12により地下式貯蔵の液化ガスタンク13や地上式貯蔵の液化ガスタンク14に貯蔵され、また、LNG系統12により気化器15に導かれる。気化器15はLNGを海水系統16からの海水と熱交換して気化させ、その気化ガスを気化ガス系統17によりボイラ18の火炉19に供給する。
【0003】
そして、ボイラ18では気化されたガスを火炉19で燃焼して蒸気を発生させ、発生した蒸気で蒸気タービン20を駆動し、蒸気タービン20に連結された発電機21により発電する。発電機21で発電された電力は、変圧器22や開閉所23を介して送電線に送られる。また、液化ガスタンク13、14にはボイルオフガス(BOG)系統24が設けられている。ボイルオフガス系統24は液化ガスタンク13、14にて発生するボイルオフガスをBOG圧縮機25により気化ガス系統17に供給すると共に、リターンガスブロワー26によりLNG船11に供給する。ボイルオフガスをLNG船11に供給するのは、LNG船11のLNGをボイルオフガスで押圧しLNGの排出を容易にするためである。
【0004】
ボイルオフガスはLNGの気化によって発生し、そのボイルオフガスの発生量に応じて液化ガスタンク13、14の内圧が変化するので、液化ガスタンク13、14の内圧が上昇した場合にはボイルオフガスを液化ガスタンク13、14の外部に排出し、液化ガスタンク13、14の内圧が設定値になるように一定に制御している。
【0005】
このようなLNG基地設備の地下式貯蔵の液化ガスタンク13においては、液化ガスタンク13から液化ガスを取り出す液化ガスポンプ27が設けられ、また、液化ガスポンプ27を吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッド28が設けられている。
【0006】
図6は、液化ガスポンプ27及び液化ガスポンプリフティングロッド28部分の詳細図である。図6に示すように、液化ガスポンプ27を収納したバレル29は液化ガスタンク13の内部に設けられ、上部は液化ガスタンク13の外部に突出している。その突出部に液化ガスポンプリフティングロッド28が設けられ、液化ガスポンプリフティングロッド28はワイヤー30で液化ガスポンプ27と機械的に接続されている。
【0007】
液化ガスポンプ27を液化ガスタンク13に装着するときには、液化ガスポンプリフティングロッド28は液化ガスポンプ27をワイヤー30で吊り下げて液化ガスタンク13の底部に設置する。液化ガスポンプ27が液化ガスタンク13の底部に設置されている状態ではフート弁31は開いており、液化ガスポンプ27を運転したとき液化ガスタンク13内のLNGを汲み上げ、バレル29の吐出口32からLNG系統12にLNGを排出できるようになっている。
【0008】
一方、液化ガスポンプ27を液化ガスタンク13から取り出すときは、ロッドカバー33を取り外し、液化ガスポンプリフティングロッド28の頂部のアイボルト34を牽引してワイヤー30で液化ガスポンプ27を吊り上げ、バレル29の下部のフート弁31を閉じ、その後に、バレル29の上蓋35を取り外して液化ガスポンプ27を引き上げる。
【0009】
図7は液化ガスポンプリフティングロッド28部分の詳細図である。液化ガスポンプリフティングロッド28は、バレル29の上蓋35の上部において、リフティングノズル36内に包囲されて保持されている。液化ガスポンプリフティングロッド28は、ガス漏れを防止するためグランドパッキン37を介してリフティングノズル36内に挿入されており、さらに、液化ガスポンプリフティングロッド28の上部にはグランド押しボルト38が設けられ、グランド押しボルト38はネジ39によりリフティングノズル36に固定されている。また、リフティングノズル36にはガス漏れを防止するためのグリスを注入するグリス注入ノズル40が設けられている。このように、液化ガスポンプ27を収納したバレル29の上部の液化ガスポンプリフティングロッド28貫通部からのガス漏れを防止するようにしている。
【0010】
ここで、液化ガスポンプ27を運転したときLNGがバレル29の底部からバレル29の吐出口32に向けてLNGが流れるので、そのLNGの流れ方向の圧力が大きくなる。従って、バレル29を保持する箇所に荷重がかかることになる。そこで、液化ガス貯蔵タンク内に垂下されて下部にポンプを有しているバレルを上部バレルと下部バレルとに分割し、液化貯蔵タンクの内層の底板に固定した下部バレルにポンプを取り付け、ポンプの上下と内層に取り付けられる上部バレルとを連結し、ポンプの上下部を連通することによって、ポンプ運転時に液化貯蔵タンクの内層屋根にかかる荷重を緩和するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0011】
一方、液化ガスポンプ27を運転したときのガス漏れを防止するようにしたものとして、LNGタンク内のLNGを排出する排出ポンプの運転中に排出管上部の液面が上昇した場合に排出ポンプを停止し、LNGが外部に漏洩するのを防止するようにしたものがあり(特許文献2参照)、また、LNGポンプのメカニカルシール部分に密封流体回収ライン内にガス検知器を取り付け、このガス検知器と警報装置とを電気的に接続すると共に密封流体回収ラインの端末を放散塔に接続して、早期にガスの漏洩を検知できるようにしたものがある(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開昭56−120896号公報
【特許文献2】特開昭60−231100号公報
【特許文献3】実開昭59−40834号の願書に最初に添付した明細書及び図面
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、液化ガスポンプ27の運転時には、LNGがバレル29の底部からバレル29の吐出口32に向けて流れるので、その際のLNGの圧力変化により液化ガスポンプリフティングロッド28が上方に移動し、液化ガスポンプ27の停止時にはワイヤー30や電気ケーブルの重量により下方に移動するため、この繰り返しによってグランドパッキン37が緩み、グランド押しボルト38やネジ39に負荷が発生してガスリークに至ることがある。すなわち、液化ガスポンプリフティングロッド28とリフティングノズル36との間のグランドパッキン37が緩み、液化ガスポンプリフティングロッド28からのガスリークが発生することがある。
【0013】
そこで、その対応としてグリス注入ノズル40からグリスを注入しているが、グリスを注入した場合には一時的にガスリークは止まるが、暫くすると再びガスリークが発生する。従って、グランドパッキン37の増締めやグランドパッキン37の取り替えを行い、ガスリークを防止することになる。その場合、その作業の度に、グランド押しボルト38を取り外して行うことになるので、グランド押しボルト38のネジ39が噛み込みを起こすことがあり、グランド押しボルト38のネジ39が噛み込みを起こしたときには、液化ガスポンプ27を吊り上げて、グランド押しボルト38のネジ39の取り替え修理を行わなければならない。
【0014】
本発明の目的は、液化ガスタンクの液化ガスポンプの起動停止の際に液化ガスポンプリフティングロッドが上下に浮き沈み移動することを防止できる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1の発明に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置は、液化ガスタンクから液化ガスを取り出す液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドの浮上を防止する固定部材を備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置は、液化ガスタンクから液化ガスを取り出す液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドの頂部に当接するブロックボルトと、前記液化ガスポンプリフティングロッドの頂部に向けた前記ブロックボルトの取付位置を調整可能に前記ブロックボルトを取り付けるためのテンションアームと、前記テンションアームに取り付けられ前記ブロックボルトに押圧力を加えるスプリングと、前記スプリングを保持するとともに前記液化ガスポンプリフティングロッドを覆うロッドカバーに内接するボディとを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置は、液化ガスタンクから液化ガスを取り出す液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドを、前記液化ガスポンプリフティングロッドを保持するリフティングノズルに固定する固定部材を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止方法は、請求項1ないし3のいずれか一の液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置を用いて液化ガスポンプリフティングロッドの浮上を防止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドを固定部材で固定するので、液化ガスポンプの運転時に液化ガスがバレルの底部からバレルの吐出口に向けて流れ、液化ガスポンプリフティングロッドが浮上する方向に荷重がかかっても、液化ガスポンプリフティングロッドの移動を防止できる。従って、液化ガスポンプの起動停止の際に液化ガスポンプリフティングロッドが上下に浮き沈み移動することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置を液化ガスポンプリフティングロッドに適用した場合の構成図である。液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置41は、液化ガスポンプリフティングロッド28を覆うロッドカバー33に内接して設けられている。ロッドカバー33にはガス漏れを検出するためのガス漏れ検知用穴42を有し、リフティングノズル36のフランジ部にボルトナットで固定されている。
【0021】
ポンプリフティングロッド浮上防止装置41のボディ43は、スプリング44を保持しロッドカバー33に内接して、スプリング44のバネ力をテンションアーム45を介してブロックボルト46に伝達し、液化ガスポンプリフティングロッド28の頂部に設けられたアイボルト34を押圧する。これより、液化ガスポンプ27の運転時に液化ガスがバレルの底部からバレルの吐出口32に向けて流れ、液化ガスポンプリフティングロッド28が浮上する方向に荷重がかかっても、液化ガスポンプリフティングロッド28の移動を防止する。
【0022】
図2は、液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置の分解斜視図である。ボディ43にはネジ部を有したスプリングガイドバー47が設けられており、このスプリングガイドバー47にスプリング44及びテンションアーム45を通し、ナット48a、48bでスプリング44をボディ43とテンションアーム45との間に装着する。また、ブロックボルト46をテンションアーム45に通し、テンションアーム45への取付位置をセットナット49a、49bで調整してブロックボルト46をテンションアーム45に取り付ける。テンションアーム45への取付位置及びスプリング44のバネ力を調整することによって、ブロックボルト46を液化ガスポンプリフティングロッド28の頂部に設けられたアイボルト34への押圧力を調整できる。
【0023】
ここで、液化ガスポンプリフティングロッド28にかかる浮上力P0は、液化ガスの流れによる内圧上昇による押上力P1からワイヤー30や電気ケーブル等の自重量P2を除算したものとなる。すなわち、液化ガスポンプリフティングロッド28にかかる浮上力P0は、P0=P1−P2であるので、ポンプリフティングロッド浮上防止装置41の押圧力がこの浮上力P0に打ち勝つように、ブロックボルト46のテンションアーム45への取付位置及びスプリング44のバネ力を調整することになる。
【0024】
このように、液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置41を液化ガスポンプリフティングロッド28の上部に設置し、ロッドカバー33で保持するので、液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置41の設置は容易に行える。また、液化ガスポンプ27を液化ガスタンク13から取り出すときは、ロッドカバー33を取り外して、液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置41を取り外し、その後に、液化ガスポンプリフティングロッド28の頂部のアイボルト34を牽引してワイヤー30で液化ガスポンプ27を吊り上げる。従って、液化ガスポンプ27を液化ガスタンク13から取り出すことも容易に行える。
【0025】
第1の実施の形態によれば、液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置41により、液化ガスポンプリフティングロッド28の頂部に設けられたアイボルト34を押圧しているので、液化ガスポンプ27の運転時に液化ガスの圧力により液化ガスポンプリフティングロッド28の押上力がかかっても、液化ガスポンプリフティングロッド28の移動を防止できる。従って、液化ガスポンプリフティングロッド28の上下の浮き沈みによるガスリークも防止できる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置を液化ガスポンプリフティングロッドに適用した場合の構成図である。この第2の実施の形態は、液化ガスポンプリフティングロッド28にフランジ部50を設け、このフランジ部50をグランド押しボルト38にボルト51で固定するようにしたものである。図3では、グランド押しボルト38を介して、間接的に液化ガスポンプリフティングロッド28をリフティングノズル36に固定した場合を示している。
【0027】
液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置41は、液化ガスポンプリフティングロッド28に設けられたフランジ部50と、このフランジ部50とグランド押しボルト38とを着脱可能に固定するボルト51とから構成される。グランド押しボルト38はネジ39によりリフティングノズル36に取り付けられているので、液化ガスポンプリフティングロッド28をグランド押しボルト38に固定することによって、液化ガスポンプリフティングロッド28はリフティングノズル36に間接的に固定されることになる。
【0028】
液化ガスポンプリフティングロッド28はボルト51によりグランド押しボルト38に着脱可能に取り付けられるので、液化ガスポンプ27を液化ガスタンク13から取り出すことも容易に行える。また、液化ガスポンプリフティングロッド28のリフティングノズル36への固定力は、液化ガスポンプリフティングロッド28にかかる浮上力P0に打ち勝つように、ボルト51及びリフティングノズル36のネジ部39が選定される。
【0029】
図4は、液化ガスポンプリフティングロッド28をグランド押しボルト38に固定する他の一例を示す液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置41の断面図である。液化ガスポンプリフティングロッド28に突起部52を設け、グランド押しボルト38には、この突起部52を挿入する挿入口53及び係止孔54を設ける。液化ガスポンプリフティングロッド28の突起部52をグランド押しボルト38の挿入口53から係止孔54まで挿入し、液化ガスポンプリフティングロッド28の突起部52が係止孔54に到達すると、液化ガスポンプリフティングロッド28を回動させる。これにより、突起部52が係止孔54により保持されることになり、液化ガスポンプリフティングロッド28はグランド押しボルト38に固定される。これによって、液化ガスポンプリフティングロッド28はリフティングノズル36に間接的に固定されることになる。
【0030】
この場合も、液化ガスポンプリフティングロッド28のリフティングノズル36への固定力は、液化ガスポンプリフティングロッド28にかかる浮上力P0に打ち勝つように、突起部52及び係止孔54を選定することになる。
【0031】
第2の実施の形態によれば、液化ガスポンプリフティングロッド28はグランド押しボルト38を介してリフティングノズル36に固定されているので、液化ガスポンプ27の運転時に液化ガスの圧力により液化ガスポンプリフティングロッド28の押上力がかかっても、液化ガスポンプリフティングロッド28の移動を防止できる。従って、液化ガスポンプリフティングロッド28の上下の浮き沈みによるガスリークも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置を液化ガスポンプリフティングロッドに適用した場合の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置の分解斜視図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置を液化ガスポンプリフティングロッドに適用した場合の構成図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置の他の一例を示す断面図。
【図5】LNG基地設備の概略系統図。
【図6】液化ガスポンプ及び液化ガスポンプリフティングロッド部分の詳細図。
【図7】従来の液化ガスポンプリフティングロッド部分の詳細図。
【符号の説明】
【0033】
11…LNG船、12…LNG系統、13、14…液化ガスタンク、15…気化器、16…海水系統、17…気化ガス系統、18…ボイラ、19…火炉、20…蒸気タービン、21…発電機、22…変圧器、23…開閉所、24…ボイルオフガス系統、25…BOG圧縮機、26…リターンガスブロワー、27…液化ガスポンプ、28…液化ガスポンプリフティングロッド、29…バレル、30…ワイヤー、31…フート弁、32…吐出口、33…ロッドカバー、34…アイボルト、35…上蓋、36…リフティングノズル、37…グランドパッキン、38…グランド押しボルト、39…ネジ、40…グリス注入ノズル、41…液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置、42…ガス漏れ検知用穴、43…ボディ、44…スプリング、45…テンションアーム、46…ブロックボルト、47…スプリングガイドバー、48…ナット、49…セットナット、50…フランジ部、51…ボルト、52…突起部、53…挿入口、54…係止孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液化ガスタンクから液化ガスを取り出す液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドの浮上を防止する固定部材を備えたことを特徴とする液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置。
【請求項2】
液化ガスタンクから液化ガスを取り出す液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドの頂部に当接するブロックボルトと、
前記液化ガスポンプリフティングロッドの頂部に向けた前記ブロックボルトの取付位置を調整可能に前記ブロックボルトを取り付けるためのテンションアームと、
前記テンションアームに取り付けられ前記ブロックボルトに押圧力を加えるスプリングと、
前記スプリングを保持するとともに前記液化ガスポンプリフティングロッドを覆うロッドカバーに内接するボディと、
を備えたことを特徴とする液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置。
【請求項3】
液化ガスタンクから液化ガスを取り出す液化ガスポンプを吊り上げるための液化ガスポンプリフティングロッドを、前記液化ガスポンプリフティングロッドを保持するリフティングノズルに固定する固定部材を備えたことを特徴とする液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一の液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止装置を用いて液化ガスポンプリフティングロッドの浮上を防止することを特徴とする液化ガスポンプリフティングロッド浮上防止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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