液晶表示装置
【課題】 濡れ雑巾で拭いた場合でも、偏光板が劣化しない保護板付き液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】 液晶パネルのバックライトユニットに面している側に偏光板が貼付し、液晶パネルのバックライトユニットに面していない側に透明な保護板を設け、且つ保護板と、液晶パネルの間に透明な有機物の媒体層を設け、且つ保護板の透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板を貼付し、偏光板の端部を空気と直接触れないよう樹脂で封止して構成する。
【解決手段】 液晶パネルのバックライトユニットに面している側に偏光板が貼付し、液晶パネルのバックライトユニットに面していない側に透明な保護板を設け、且つ保護板と、液晶パネルの間に透明な有機物の媒体層を設け、且つ保護板の透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板を貼付し、偏光板の端部を空気と直接触れないよう樹脂で封止して構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶表示装置に係り、具体的には、画像表示面に透明な保護板を有する液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶を用いた液晶表示装置は、光源からの光が液晶層,カラーフィルタ,偏光板等を通過することで画像として認識される。
この場合、パソコンモニター用途、或いは液晶テレビ用途の最表面は、偏光板であり、表面反射を抑えるため、偏光板表面には、細かな凹凸を設けたアンチグレア(AG)膜、或いは反射防止膜が形成されている。偏光板の下に厚さが0.5〜0.7mm程度のガラス板を用いて形成される液晶パネルがある。
【0003】
また、液晶表示装置のうちでも携帯電話の場合は、衣類のポケット内に入れられ、たえず擦られる状態にある。このような場合を想定して、画像表示面は、偏光板の上にアクリル樹脂等の透明基板を設け、衣服等が直接接触することが無いような構造になっている。
【0004】
前述のようにパソコンモニター、液晶テレビは偏光板の下のガラス板は、厚さがおおよそ0.5〜0.7mmのため、食器、花瓶、おもちゃ等がぶつかった場合衝撃の程度が大きいと割れる可能性がある。
今後、パソコンモニター、液晶テレビとも画面が大きくなる方向にあり、ガラス板厚が変わらず画面が大きくなればなるほど、耐衝撃性は、低下し、極小さな衝撃であっても破損しやすくなる。
そこで、携帯電話のように最表面に透明基板(以下、保護板と記載する)を設けることによって耐衝撃性を向上する方法が考えられる。
【0005】
ただ、偏光板との間に隙間があるため、保護板の両面、及び偏光板表面の計3面での反射に伴う画像表示面への風景の映り込みが強く起こり、明るい場所での視認が低下する問題がある。
そこで、保護板と偏光板の間に透明な有機物媒体を充填することで、偏光板と保護板の偏光板側の反射を抑制する方法が以下の公開公報で提案されている。
【特許文献1】特開11−174417号公報
【特許文献2】特開平6−75210号公報
【特許文献3】特開平9−318932号公報
【特許文献4】特開平5−165011号公報
【特許文献5】特開平7−64066号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、保護板がガラスの場合、保護板の上には、衝撃によって万一破損しても破片が飛び散らないよう保護フィルムを貼付する必要がある。加えて、このフィルムには、周囲の風景が映り込んで画像が視認しにくくなることを抑制するため、アンチグレア層、或いは反射防止層を設けたものが望ましい。
しかし、保護フィルムは粘着層を保護するための離形フィルムが廃棄物として出てくるため、環境に負荷を与える。
【0007】
また、従来の液晶パネルに加えて、透明な有機物媒体層、保護板、更に保護フィルムを設けることになる。これら3層を気泡無く貼付しなければ視認性が低下するが歩留まりが低下するので、廃棄する液晶パネルの割合が増大し環境負荷を増大させるという問題もある。
【0008】
更に、気泡無く貼付できたとしても、界面が増えるので、それぞれの界面での反射は小さいものの、積層するで反射が加算されるので、同じバックライトを用いた場合は画面が暗くなる。
これを克服するには、バックライトでの発光量を増大させることが必要となる。これは消費電力の増大につながるので、結局環境負荷を大きくすることになる。
【0009】
本発明は、層構成を簡素化し、保護板を設けることのメリットは生かし、且つ環境負荷の少ない構成を備えた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
我々は、種々の構成を検討した結果、液晶パネルの透明な有機物媒体層側に貼付される偏光板(以下、本明細書において、「画像表示面側の偏光板」と称する)を、保護板の上に貼付することにより、環境負荷を低減できることを見出した。
また、我々は、画面を雑巾で水拭きしたとき等によって、偏光板端部が水に濡れた場合、偏光板内部にドープされているポリビニルアルコール、ヨウ素が溶出し、偏光板としての機能を発揮しなくなるという問題があり、偏光板端部を保護するような構造を発明するに至った。
【0011】
前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し、
且つ、前記保護板と、液晶パネルの間に透明な有機物の媒体層を有し、
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記偏光板の端部が空気と直接触れないよう樹脂で封止されていることを特徴としている。
【0012】
また、前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺が前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれていることを特徴としている。
【0013】
さらに、前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し,
且つ、前記保護板と、前記液晶パネルの間に透明な有機物の媒体層を有し,
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記保護板に貼付されている前記偏光板の端部が前記保護板の端部から液晶表示装置の内側に入り込んで構成したことことを特徴としている。
【0014】
また、前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
前記保護板に貼付されている前記偏光板の端辺が前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれており,
且つ、前記保護板に貼付されている前記偏光板の前記保護板の側面に沿った部分と液晶モジュールの筐体が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、従来は液晶パネルに貼付していた偏光板のうちの1枚(画像表示面側の偏光板)を保護板の上に貼付することで、保護板の上に貼付する保護フィルムを不要とし、廃棄物削減、部材削減、消費電力低減により環境負荷を低減する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、本発明で透明な有機物媒体は、樹脂のシート、或いは透明な有機物媒体の前駆体が液晶パネルに滴下する際は液体であって保護板が液晶パネルに透明な有機物媒体を介して接触した後に光、熱、湿度等の外的刺激で硬化する樹脂、と規定する。
【0017】
具体的には光、熱等で硬化を促進する硬化剤を加えたメチルメタクリレート,エチルメタクリレート,プロピルメタクリレート,イソプロピルメタクリレート,ブチルメタクリレート,イソブチルメタクリレート,ヘキシルメタクリレート,オクチルメタクリレート,2−エチルヘキシルメタクリレート,デシルメタクリレート,ドデシルメタクリレート,メチルアクリレート,エチルアクリレート,プロピルアクリレート,イソプロピルアクリレート,ブチルアクリレート,イソブチルアクリレート,ヘキシルアクリレート,オクチルアクリレート,2−エチルヘキシルアクリレート,デシルアクリレート,ドデシルアククリレート等が挙げられる。これらを単独、或いは複数種用いることで透明な有機物媒体層を形成する。またこれらを別のプレポリマ、モノマとの共重合させることによっても透明な有機物媒体層を形成できる。用いるプレポリマとしてはポリアクリル酸,ポリビニルアルコール、ポリアリルアミン等が挙げられる。またモノマとしては分子内に水酸基を有するエチレングリコール,プロピレングリコール,ジエチレングリコール、1,3−ジヒドロキシシクロブタン、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,5−ジヒドロキシシクロオクタン等、末端にグリシジル基を有するエチレングリコールモノグリシジルエーテル,エチレングリコールジグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0018】
《発明の概要》
以下、本発明の概要について、図1,図2を用いて説明する。
図1は、本発明に係る液晶表示装置の概要である。また、図2は、図1に図示の液晶表示装置の断面(図1の液晶表示装置を点線の部分で切断した場合の断面)の模式図である。
【0019】
図1において、液晶パネル1は、液晶層、液晶層に電界を印加するための電極構造、各種絶縁膜、配向層、及び液晶層の明暗に応じた色を画素に生じるカラーフィルタを挟んで配設される一対の透明な表面側、裏面側パネルガラス(図示せず)とによって構成されている。
この裏面側パネルガラスには、一方向の光だけを通すバックライト側偏光板2がそれぞれ貼付されている。
【0020】
液晶パネル1の画像表示面側を表面、バックライト側を裏面とした場合、液晶パネル1の裏面側は、バックライト側偏光板の裏に拡散シート3、プリズムシート4、拡散板5等の光学部材が設けられている。
図2では、拡散シートが2枚設けられた例を示しているが、この拡散シートは、1枚であってもかまわない。
また、光学部材の裏には、光源が設けられている。
【0021】
図2においては、光源が蛍光管6となっているが、発光ダイオード等の光源であってもかまわない。
また、光源は、液晶パネル1の裏面に多数配置された形になっているが、両端部、あるいは片方の端部に設け、導光板を介してパネル全面に光が照射される構造でもかまわない。
光源から発せられた光は反射層7によって液晶パネル1方向に効率良く照射される。
【0022】
反射層は、酸化マグネシウム等の白色材料が含有した樹脂シート、あるいは白色材料を含有した塗膜を有するシート等からなる。
液晶モジュールの筐体8には電源、チューナー、アンプ等の基板9が取り付けられているが、これらは液晶表示装置の筐体10に取り付けられていてもかまわない。
図2においては、液晶モジュールは、液晶表示装置の筐体10に対し、液晶モジュールの筐体8と液晶表示装置の筐体10の止め具11で固定されているが、固定方法についいて、特に、限定はなく接着により固定してもかまわない。
【0023】
液晶パネル1の表面側には、透明な有機物媒体層12が設けられている。本実施例を示す図2においては、透明な有機物媒体層12の端部には、枠13が設けられた構造になっている。
液晶パネル1の端部(4辺)は、画像を表示しない領域(画像非表示領域(図示せず))である。そこで枠13は、液晶パネル1の画像非表示領域に設けることによって、画像表示時に枠13が画像の視認を妨げないようにするのが好適である。
また、枠13の色を無色透明、或いは黒色にすると偏光板の色(ほぼ黒色)と同様に見えるようになるため、結果的に枠が目立たなくなる点で好ましい。この上に保護板14、画像表示面側の偏光板15が配置される。
【0024】
ところで、2枚の偏光板2,15の間にある部材の複屈折率量が大きい場合は、偏光板15から異なる位相の光が漏れ出す恐れがある。光漏れを起こすと黒表示の時の輝度が大きくなるので黒が白っぽく見える。
そのため透明な有機物媒体層12を構成する材料は、複屈折率量の小さなものが望まれる。
【0025】
また、透明な有機物媒体層12を構成する材料として弾性の高い材料を用いることで、衝撃に対する緩衝作用を向上させることが可能である。
透明な有機物媒体層12の弾性の範囲としては、ゴム硬度測定の規格JIS K 6253によりデュロメーターのタイプAで測定して、硬度0から硬度30が好適である。
また、透明な有機物媒体層12の弾性の範囲としては、硬度10から硬度30がより好適である。この透明な有機物媒体層12の弾性は、硬度30を超えると、衝撃に対する緩衝効果が低下する傾向がある。
【0026】
なお、枠13は、液体である透明な有機物媒体の前駆体を用いて透明な有機物媒体層12を作製する際は、必要であるが、透明な有機物媒体層12が樹脂のシートの場合は不要である。
保護板14も複屈折率が小さい点でガラスが望ましい。樹脂の場合は、成形方法としてキャスト法が望ましい。押し出し、ロール等の方法で作製したものは、分子鎖に応力がかかりやすいので成形した保護板14は、複屈折が大きくなりやすい。
【0027】
また、複屈折率が小さくとも、厚くなるに従い複屈折量が増大するので、厚みは、必要最小限のものを選ぶことが望ましい。保護板用の樹脂としてはアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、シクロオレフィン系樹脂等が挙げられる。
2枚の偏光板2,15の間にある部材の複屈折率量は、厚さの点で考えると保護板14と透明な有機物媒体層12がほとんどを占める。そこで、これら部材の複屈折率量は、極力小さいものを選ぶことが望ましい。
これら部材の複屈折率量は、合計で10mm程度までは黒表示の時、輝度の上昇は5%以下であり、実用上問題は無い。
画像表示面側の偏光板15は、表面にアンチグレア層、或いは反射防止層を設けることにより、明るい部屋での周囲の風景の映り込みが低減し、視認性が向上する。
【0028】
《第1の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第1の実施形態について、図2を用いて詳細に説明する。
図2において、偏光板15は、内部にヨウ素をドープしたポリビニルアルコール層が挟まれている。この混合物は、延伸により一方向に延ばされ、ポリビニルアルコール中のヨウ素は一方向に並んでいる。
この一方向に並んだヨウ素が入射した光の一方向の成分のみを出射する機能を発揮する。また、偏光板15の最表面は、濡れ雑巾等で拭いた場合も内部のポリビニルアルコールとヨウ素に水が触れないよう、ある程度防水機能のある処理が施されている。
【0029】
しかし、偏光板15の端部はヨウ素をドープしたポリビニルアルコール層がむき出しになるため、防水性は無く、水分が浸透した場合は水溶性であるポリビニルアルコール、及び内部のヨウ素が溶出し、偏光板としての機能を発揮しなくなる。
また、溶出しないまでも、ポリビニルアルコールが膨潤等変化し、ヨウ素の配列が乱れ偏光板としての機能を発揮しなくなる。
そこで、本発明の液晶表示装置は、画像表示面側の偏光板15の端部を封止樹脂16で封止し、防水している。
これにより、濡れ雑巾で拭いても画像表示面側の偏光板の性能を低下させない効果がある。
【0030】
ここで用いる樹脂は、水溶性で無ければ基本的には使用可能である。ゴム硬度が0〜30程度の柔らかで柔軟性のある樹脂の方が端部形状にフィットさせやすいので封止には好適である。
線膨張率が大きい場合も使用する量を必要最小限にすることで液晶パネルなどへの応力を与えないようにすることが可能である。
なお、図2において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0031】
《第2の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第2の実施形態について、図3,図4,図5を用いて詳細に説明する。
図3は、第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
また、図4は、画像表示面側の偏光板15の保護板14の端部の封止の説明図である。
さらに、図5は、第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0032】
保護板14上に画像表示面側の偏光板が貼付された場合、図2では保護板の側面で封止している。その際、封止樹脂が保護板の表面に沿って平坦に形成されれば、雑巾等で拭いた場合も引っかかりが無くスムーズに汚れを除去できる。
しかし、封止部分に凹凸ができると、拭いた際に引っかかり、場合によっては封止樹脂が剥離する恐れもある。
そこで、図3においては、画像表示面側の偏光板15が、保護板14の側面に沿って折られ、端部が保護板14の画像表示面の裏面で封止された構造になっている。
画像表示面側の偏光板15の端部が保護板14上に無いので、雑巾等で拭いた場合も引っかかる、あるいは封止樹脂が剥離するといった問題が発生しなくなる効果がある。
【0033】
なお、図3において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
画像表示面側の偏光板14を折る場合、保護板端部17に接する部分は、折りこめないので、ここは図4に示すように封止樹脂により封止を行なう。
また、図5に示すように、保護板の画像表示面の裏面に折ることで、より封止効果が高まる。
【0034】
《第3の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第3の実施形態について、図6を用いて詳細に説明する。
図6は、第3の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0035】
図6のように画像表示面側の偏光板15の端部を保護板14側面と液晶モジュールの間に折り込み、封止の際に偏光板15、保護板14、液晶モジュールの3者を一緒に封止樹脂で接合させることにより、偏光板15の端部の封止だけでなく保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの接合を一度に行なうことができ、生産性の向上効果がある。
【0036】
《第4の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第4の実施形態について、図6を用いて詳細に説明する。
図6は、第3の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図であると共に、第4の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0037】
図6において、保護板14の画像表示面は、表示エリアとその外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
なお、図6で保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0038】
《第5の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第5の実施形態について、図7を用いて詳細に説明する。
図7は、第5の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0039】
図7のように保護板14の上に液晶モジュールの一部が覆うような構造にして、覆ったエリアの隙間に封止樹脂を入れることで保護板付き液晶パネルと液晶モジュールの密着性が向上する。
また、図7のように封止の際に偏光板15、保護板14、液晶モジュールの三者を一緒に封止樹脂で接合させることにより、偏光板15の端部の封止だけでなく保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの接合を一度に行なうことができ、生産性向上の効果がある。
【0040】
《第6の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第6の実施形態について、第5の実施形態と同様に、図7を用いて詳細に説明する。
【0041】
図7でバックライトから発生した光は液晶パネル1を通り画像表示面側の偏光板15を通過することで画像として表示される。
この際、液晶パネル1から出た光は、透明な有機物媒体層12を通り、保護板14に達した際、一部の光は、保護板14の端部に向かって進み、そのうちの一部は保護板14の端部から出射する。
この光は、画像の端部の光と合わさるため、画像の輪郭が若干ぼやける。そこで、封止樹脂を黒色にして、保護板14から出射した光を封止樹脂で吸収することにより、画像の輪郭のボヤケを抑制する効果がある。
なお、図7において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0042】
《第7の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第6の実施形態について、図8を用いて詳細に説明する。
図8は、第7の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0043】
図7と同様、保護板14の上に液晶モジュールの一部が覆うような構造にすることで、保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの密着性が向上する。
更に、画像表示面側の偏光板15も保護板14より小さくしてもその端部を封止樹脂、液晶モジュール、保護板14で合わせて接合することで端部の封止性がより高まる効果がある。
なお、図において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0044】
《第8の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第8の実施形態について、図9を用いて詳細に説明する。
図9は、第8の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である。
【0045】
雑巾等で画面を拭く場合、画像表示面の画像表示エリアだけでなく画像の非表示エリアも平坦な方がひっかかり無くスムーズに拭け、汚れも除去しやすい。保護板14の端部とモジュール間、モジュール端部と画像表示装置間に段差があるとそこに雑巾が引っかかったり、汚れがたまったりする。
そこで、図9に示すように画像表示面側の偏光板15を液晶モジュール筐体8の端部と液晶表示装置の筐体10との間の隙間に折り込んでしまい、その隙間を封止樹脂で塞ぐことにより、画像表示面の平坦性が向上し、汚れの拭き取りが容易となる効果がある。
なお、図9において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0046】
《第9の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第9の実施形態について、第8の実施形態と同様、図9を用いて詳細に説明する。
【0047】
図9において、保護板14の画像表示面は、表示エリアと、その外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
【0048】
《第10の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第10の実施形態について、図10を用いて詳細に説明する。
図10は、第10の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0049】
第1の実施形態〜第9の実施形態は、画像表示面側の偏光板15の端部の封止による防止を考えている。しかし、端部を封止しなくても、端部を液晶モジュール等で保護してやれば、濡れ雑巾で拭いた場合でも端部の濡れを抑制することは可能である。
例えば、図10に示すように液晶モジュールの筐体8に偏光板15を差し込む隙間18を形成しておき、この隙間18に画像表示面側の偏光板15の端部が差し込まれた形にすることによって、端部がむき出しの場合に比べて防水性が向上する効果がある。
なお、図10において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0050】
《第11の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第11の実施形態について、図11,図12を用いて詳細に説明する。
図11は、第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
図12は、第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0051】
画像表示面側の偏光板15の端部を封止せず、防水する場合、図11に示すように保護板14の側面と液晶モジュール筐体8の間に折り込み、画像表示面側の偏光板15と液晶モジュール筐体8の隙間を封止樹脂で塞ぐことにより、図10に図示実施形態に比べて、防水効果が高まる。
また、この構造ならば、液晶モジュール内部への水の侵入も抑制できるという効果もある。
更に、保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュール筐体8を封止樹脂で接合しているのでこれらの密着強度を向上させる効果も併せ持つことができる。
【0052】
なお、図11において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
更に、図12に示すように保護板14の非画像表示面へ折り込むことで、図11に示される構造よりも、保護板表面から偏光板端部が距離的に離れるので、防水効果が高くなる。
【0053】
《第12の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第12の実施形態について、第11の実施形態と同様図11を用いて詳細に説明する。
【0054】
図11において、保護板14の画像表示面は表示エリアと、その外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
【0055】
《第13の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第13の実施形態について、図13,図14を用いて詳細に説明する。
図13は、第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
図14は、第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0056】
図13に示すように保護板14の上に液晶モジュールの一部が覆うような構造にして、覆ったエリアの隙間に封止樹脂を入れることで保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの密着性が向上する。
また、図13のように封止の際に偏光板を介して保護板、液晶モジュールの三者を一緒に封止樹脂で接合させることにより、偏光板15の端部の封止だけでなく保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの接合を一度に行なうことができ、生産性向上の効果がある。
【0057】
なお、画像表示面側の偏光板の端部は、封止部分よりも液晶モジュールの筐体8内にあるので防水性が確保される。
更に、図14に示すように、画像表示面側の偏光板15を保護板14の側面に沿って折り込むことにより図13に図示の構造よりも保護板14の表面から偏光板15の端部が距離的に離れるので、防水効果が高くなる。
なお、図13,図14において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0058】
《第14の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第14の実施形態について、図15を用いて詳細に説明する。
図15は、第13の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である。
【0059】
雑巾等で画面を拭く場合、画像表示面の画像表示エリアだけでなく画像の非表示エリアも平坦な方がひっかかり無くスムーズに拭け、汚れも除去しやすい。保護板14の端部とモジュール間、モジュール端部と画像表示装置間に段差があるとそこに雑巾が引っかかったり、汚れがたまったりする。
そこで、図15に示すように、画像表示面側の偏光板15を液晶モジュール筐体10の端部と液晶表示装置の筐体8との間の隙間に折り込んでしまい、その隙間を封止樹脂で塞ぐことにより、画像表示面の平坦性が向上し、汚れの拭き取りが容易となる効果がある。
なお、図15において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0060】
《第15の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第15の実施形態について、第14の実施形態と同様、図15を用いて詳細に説明する。
【0061】
図15において、保護板14の画像表示面は、表示エリアとその外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
【0062】
《第16の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第16の実施形態について、説明する。
【0063】
明るい環境下では、画像表示面に周囲の風景が映り込み視認性が低下する。そこで画像表示面側の偏光板は最表面に凹凸等を付けるか偏光板表面に微粒子を含有するアンチグレア層を設けることにより映り込みを低減できる。
また、低屈折率の材料からなる反射防止層を設けることによっても映り込みを低減できる。よって、アンチグレア層、或いは反射防止層を設けることによって、明るい環境下でも周囲の風景の映り込みを抑制し、視認性を向上させる効果がある。
【0064】
《第17の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第17の実施形態について、詳細に説明する。
【0065】
元々偏光板は、一定方向の偏光のみを透過する機能を有する。しかし、画像表示面側の偏光板15とバックライト側の偏光板2との間に、複屈折率の高い材料があると、偏光板15から、一定方向以外の光が漏れる現象を生じる。
2枚の偏光板2,15の間にあるのは、液晶パネル1、及び透明な有機物媒体層12、保護板14である。
このうち液晶パネル1は、元々複屈折率量のかなり小さな部材からなっている。そのため、透明な有機物媒体層12、保護板14が複屈折率量を増大させる可能性がある。
【0066】
そこで、これら部材の複屈折率がどの程度許容できるかついて調べた。
その結果、複屈折率量が5nm、8nm、10nmで全面黒表示時の画像の輝度上昇はそれぞれ2.5%、3.5%、4.5%であった。
この程度の輝度上昇は、肉眼では違いがほとんどわからないレベルである。ところが、複屈折率量が12nm、16nm、20nmで、全面黒表示時の画像の輝度上昇はそれぞれ7.5%、11%、15%となり、複屈折率量が10nmを超えると、輝度上昇が顕著となり、黒表示時、黒が青く見えるようになってきた。
ことことから、透明な有機物媒体層12と保護板14の合計の複屈折率量が10nm以下であれば、画像表示装置として許容できることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の画像表示面からの模式図である。
【図2】図1に図示の液晶表示装置の断面の模式図である。
【図3】第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図4】画像表示面側の偏光板の保護板の端部の封止の説明図である。
【図5】第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図6】第3の実施形態および第4の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図7】第5の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図8】第7の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図9】第8の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である
【図10】第10の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図11】第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図12】第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図13】第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図14】第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図15】第13の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である。
【符号の説明】
【0068】
1……………………液晶パネル
2……………………バックライト側偏光板
3……………………拡散シート
4……………………プリズムシート
5……………………拡散板
6……………………蛍光管
7……………………反射層
8……………………液晶モジュールの筐体
9……………………電源、チューナー、アンプ等の基板
10…………………液晶表示装置の筐体
11…………………液晶モジュール筐体と液晶表示装置の筐体の止め具
12…………………透明な有機物媒体層
13…………………枠
14…………………保護板
15…………………画像表示面側の偏光板
16…………………封止樹脂
17…………………保護板端部
18…………………偏光板を差し込む隙間
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶表示装置に係り、具体的には、画像表示面に透明な保護板を有する液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶を用いた液晶表示装置は、光源からの光が液晶層,カラーフィルタ,偏光板等を通過することで画像として認識される。
この場合、パソコンモニター用途、或いは液晶テレビ用途の最表面は、偏光板であり、表面反射を抑えるため、偏光板表面には、細かな凹凸を設けたアンチグレア(AG)膜、或いは反射防止膜が形成されている。偏光板の下に厚さが0.5〜0.7mm程度のガラス板を用いて形成される液晶パネルがある。
【0003】
また、液晶表示装置のうちでも携帯電話の場合は、衣類のポケット内に入れられ、たえず擦られる状態にある。このような場合を想定して、画像表示面は、偏光板の上にアクリル樹脂等の透明基板を設け、衣服等が直接接触することが無いような構造になっている。
【0004】
前述のようにパソコンモニター、液晶テレビは偏光板の下のガラス板は、厚さがおおよそ0.5〜0.7mmのため、食器、花瓶、おもちゃ等がぶつかった場合衝撃の程度が大きいと割れる可能性がある。
今後、パソコンモニター、液晶テレビとも画面が大きくなる方向にあり、ガラス板厚が変わらず画面が大きくなればなるほど、耐衝撃性は、低下し、極小さな衝撃であっても破損しやすくなる。
そこで、携帯電話のように最表面に透明基板(以下、保護板と記載する)を設けることによって耐衝撃性を向上する方法が考えられる。
【0005】
ただ、偏光板との間に隙間があるため、保護板の両面、及び偏光板表面の計3面での反射に伴う画像表示面への風景の映り込みが強く起こり、明るい場所での視認が低下する問題がある。
そこで、保護板と偏光板の間に透明な有機物媒体を充填することで、偏光板と保護板の偏光板側の反射を抑制する方法が以下の公開公報で提案されている。
【特許文献1】特開11−174417号公報
【特許文献2】特開平6−75210号公報
【特許文献3】特開平9−318932号公報
【特許文献4】特開平5−165011号公報
【特許文献5】特開平7−64066号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、保護板がガラスの場合、保護板の上には、衝撃によって万一破損しても破片が飛び散らないよう保護フィルムを貼付する必要がある。加えて、このフィルムには、周囲の風景が映り込んで画像が視認しにくくなることを抑制するため、アンチグレア層、或いは反射防止層を設けたものが望ましい。
しかし、保護フィルムは粘着層を保護するための離形フィルムが廃棄物として出てくるため、環境に負荷を与える。
【0007】
また、従来の液晶パネルに加えて、透明な有機物媒体層、保護板、更に保護フィルムを設けることになる。これら3層を気泡無く貼付しなければ視認性が低下するが歩留まりが低下するので、廃棄する液晶パネルの割合が増大し環境負荷を増大させるという問題もある。
【0008】
更に、気泡無く貼付できたとしても、界面が増えるので、それぞれの界面での反射は小さいものの、積層するで反射が加算されるので、同じバックライトを用いた場合は画面が暗くなる。
これを克服するには、バックライトでの発光量を増大させることが必要となる。これは消費電力の増大につながるので、結局環境負荷を大きくすることになる。
【0009】
本発明は、層構成を簡素化し、保護板を設けることのメリットは生かし、且つ環境負荷の少ない構成を備えた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
我々は、種々の構成を検討した結果、液晶パネルの透明な有機物媒体層側に貼付される偏光板(以下、本明細書において、「画像表示面側の偏光板」と称する)を、保護板の上に貼付することにより、環境負荷を低減できることを見出した。
また、我々は、画面を雑巾で水拭きしたとき等によって、偏光板端部が水に濡れた場合、偏光板内部にドープされているポリビニルアルコール、ヨウ素が溶出し、偏光板としての機能を発揮しなくなるという問題があり、偏光板端部を保護するような構造を発明するに至った。
【0011】
前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し、
且つ、前記保護板と、液晶パネルの間に透明な有機物の媒体層を有し、
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記偏光板の端部が空気と直接触れないよう樹脂で封止されていることを特徴としている。
【0012】
また、前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺が前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれていることを特徴としている。
【0013】
さらに、前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し,
且つ、前記保護板と、前記液晶パネルの間に透明な有機物の媒体層を有し,
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記保護板に貼付されている前記偏光板の端部が前記保護板の端部から液晶表示装置の内側に入り込んで構成したことことを特徴としている。
【0014】
また、前記課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置は、
前記保護板に貼付されている前記偏光板の端辺が前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれており,
且つ、前記保護板に貼付されている前記偏光板の前記保護板の側面に沿った部分と液晶モジュールの筐体が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、従来は液晶パネルに貼付していた偏光板のうちの1枚(画像表示面側の偏光板)を保護板の上に貼付することで、保護板の上に貼付する保護フィルムを不要とし、廃棄物削減、部材削減、消費電力低減により環境負荷を低減する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、本発明で透明な有機物媒体は、樹脂のシート、或いは透明な有機物媒体の前駆体が液晶パネルに滴下する際は液体であって保護板が液晶パネルに透明な有機物媒体を介して接触した後に光、熱、湿度等の外的刺激で硬化する樹脂、と規定する。
【0017】
具体的には光、熱等で硬化を促進する硬化剤を加えたメチルメタクリレート,エチルメタクリレート,プロピルメタクリレート,イソプロピルメタクリレート,ブチルメタクリレート,イソブチルメタクリレート,ヘキシルメタクリレート,オクチルメタクリレート,2−エチルヘキシルメタクリレート,デシルメタクリレート,ドデシルメタクリレート,メチルアクリレート,エチルアクリレート,プロピルアクリレート,イソプロピルアクリレート,ブチルアクリレート,イソブチルアクリレート,ヘキシルアクリレート,オクチルアクリレート,2−エチルヘキシルアクリレート,デシルアクリレート,ドデシルアククリレート等が挙げられる。これらを単独、或いは複数種用いることで透明な有機物媒体層を形成する。またこれらを別のプレポリマ、モノマとの共重合させることによっても透明な有機物媒体層を形成できる。用いるプレポリマとしてはポリアクリル酸,ポリビニルアルコール、ポリアリルアミン等が挙げられる。またモノマとしては分子内に水酸基を有するエチレングリコール,プロピレングリコール,ジエチレングリコール、1,3−ジヒドロキシシクロブタン、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,5−ジヒドロキシシクロオクタン等、末端にグリシジル基を有するエチレングリコールモノグリシジルエーテル,エチレングリコールジグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0018】
《発明の概要》
以下、本発明の概要について、図1,図2を用いて説明する。
図1は、本発明に係る液晶表示装置の概要である。また、図2は、図1に図示の液晶表示装置の断面(図1の液晶表示装置を点線の部分で切断した場合の断面)の模式図である。
【0019】
図1において、液晶パネル1は、液晶層、液晶層に電界を印加するための電極構造、各種絶縁膜、配向層、及び液晶層の明暗に応じた色を画素に生じるカラーフィルタを挟んで配設される一対の透明な表面側、裏面側パネルガラス(図示せず)とによって構成されている。
この裏面側パネルガラスには、一方向の光だけを通すバックライト側偏光板2がそれぞれ貼付されている。
【0020】
液晶パネル1の画像表示面側を表面、バックライト側を裏面とした場合、液晶パネル1の裏面側は、バックライト側偏光板の裏に拡散シート3、プリズムシート4、拡散板5等の光学部材が設けられている。
図2では、拡散シートが2枚設けられた例を示しているが、この拡散シートは、1枚であってもかまわない。
また、光学部材の裏には、光源が設けられている。
【0021】
図2においては、光源が蛍光管6となっているが、発光ダイオード等の光源であってもかまわない。
また、光源は、液晶パネル1の裏面に多数配置された形になっているが、両端部、あるいは片方の端部に設け、導光板を介してパネル全面に光が照射される構造でもかまわない。
光源から発せられた光は反射層7によって液晶パネル1方向に効率良く照射される。
【0022】
反射層は、酸化マグネシウム等の白色材料が含有した樹脂シート、あるいは白色材料を含有した塗膜を有するシート等からなる。
液晶モジュールの筐体8には電源、チューナー、アンプ等の基板9が取り付けられているが、これらは液晶表示装置の筐体10に取り付けられていてもかまわない。
図2においては、液晶モジュールは、液晶表示装置の筐体10に対し、液晶モジュールの筐体8と液晶表示装置の筐体10の止め具11で固定されているが、固定方法についいて、特に、限定はなく接着により固定してもかまわない。
【0023】
液晶パネル1の表面側には、透明な有機物媒体層12が設けられている。本実施例を示す図2においては、透明な有機物媒体層12の端部には、枠13が設けられた構造になっている。
液晶パネル1の端部(4辺)は、画像を表示しない領域(画像非表示領域(図示せず))である。そこで枠13は、液晶パネル1の画像非表示領域に設けることによって、画像表示時に枠13が画像の視認を妨げないようにするのが好適である。
また、枠13の色を無色透明、或いは黒色にすると偏光板の色(ほぼ黒色)と同様に見えるようになるため、結果的に枠が目立たなくなる点で好ましい。この上に保護板14、画像表示面側の偏光板15が配置される。
【0024】
ところで、2枚の偏光板2,15の間にある部材の複屈折率量が大きい場合は、偏光板15から異なる位相の光が漏れ出す恐れがある。光漏れを起こすと黒表示の時の輝度が大きくなるので黒が白っぽく見える。
そのため透明な有機物媒体層12を構成する材料は、複屈折率量の小さなものが望まれる。
【0025】
また、透明な有機物媒体層12を構成する材料として弾性の高い材料を用いることで、衝撃に対する緩衝作用を向上させることが可能である。
透明な有機物媒体層12の弾性の範囲としては、ゴム硬度測定の規格JIS K 6253によりデュロメーターのタイプAで測定して、硬度0から硬度30が好適である。
また、透明な有機物媒体層12の弾性の範囲としては、硬度10から硬度30がより好適である。この透明な有機物媒体層12の弾性は、硬度30を超えると、衝撃に対する緩衝効果が低下する傾向がある。
【0026】
なお、枠13は、液体である透明な有機物媒体の前駆体を用いて透明な有機物媒体層12を作製する際は、必要であるが、透明な有機物媒体層12が樹脂のシートの場合は不要である。
保護板14も複屈折率が小さい点でガラスが望ましい。樹脂の場合は、成形方法としてキャスト法が望ましい。押し出し、ロール等の方法で作製したものは、分子鎖に応力がかかりやすいので成形した保護板14は、複屈折が大きくなりやすい。
【0027】
また、複屈折率が小さくとも、厚くなるに従い複屈折量が増大するので、厚みは、必要最小限のものを選ぶことが望ましい。保護板用の樹脂としてはアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、シクロオレフィン系樹脂等が挙げられる。
2枚の偏光板2,15の間にある部材の複屈折率量は、厚さの点で考えると保護板14と透明な有機物媒体層12がほとんどを占める。そこで、これら部材の複屈折率量は、極力小さいものを選ぶことが望ましい。
これら部材の複屈折率量は、合計で10mm程度までは黒表示の時、輝度の上昇は5%以下であり、実用上問題は無い。
画像表示面側の偏光板15は、表面にアンチグレア層、或いは反射防止層を設けることにより、明るい部屋での周囲の風景の映り込みが低減し、視認性が向上する。
【0028】
《第1の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第1の実施形態について、図2を用いて詳細に説明する。
図2において、偏光板15は、内部にヨウ素をドープしたポリビニルアルコール層が挟まれている。この混合物は、延伸により一方向に延ばされ、ポリビニルアルコール中のヨウ素は一方向に並んでいる。
この一方向に並んだヨウ素が入射した光の一方向の成分のみを出射する機能を発揮する。また、偏光板15の最表面は、濡れ雑巾等で拭いた場合も内部のポリビニルアルコールとヨウ素に水が触れないよう、ある程度防水機能のある処理が施されている。
【0029】
しかし、偏光板15の端部はヨウ素をドープしたポリビニルアルコール層がむき出しになるため、防水性は無く、水分が浸透した場合は水溶性であるポリビニルアルコール、及び内部のヨウ素が溶出し、偏光板としての機能を発揮しなくなる。
また、溶出しないまでも、ポリビニルアルコールが膨潤等変化し、ヨウ素の配列が乱れ偏光板としての機能を発揮しなくなる。
そこで、本発明の液晶表示装置は、画像表示面側の偏光板15の端部を封止樹脂16で封止し、防水している。
これにより、濡れ雑巾で拭いても画像表示面側の偏光板の性能を低下させない効果がある。
【0030】
ここで用いる樹脂は、水溶性で無ければ基本的には使用可能である。ゴム硬度が0〜30程度の柔らかで柔軟性のある樹脂の方が端部形状にフィットさせやすいので封止には好適である。
線膨張率が大きい場合も使用する量を必要最小限にすることで液晶パネルなどへの応力を与えないようにすることが可能である。
なお、図2において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0031】
《第2の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第2の実施形態について、図3,図4,図5を用いて詳細に説明する。
図3は、第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
また、図4は、画像表示面側の偏光板15の保護板14の端部の封止の説明図である。
さらに、図5は、第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0032】
保護板14上に画像表示面側の偏光板が貼付された場合、図2では保護板の側面で封止している。その際、封止樹脂が保護板の表面に沿って平坦に形成されれば、雑巾等で拭いた場合も引っかかりが無くスムーズに汚れを除去できる。
しかし、封止部分に凹凸ができると、拭いた際に引っかかり、場合によっては封止樹脂が剥離する恐れもある。
そこで、図3においては、画像表示面側の偏光板15が、保護板14の側面に沿って折られ、端部が保護板14の画像表示面の裏面で封止された構造になっている。
画像表示面側の偏光板15の端部が保護板14上に無いので、雑巾等で拭いた場合も引っかかる、あるいは封止樹脂が剥離するといった問題が発生しなくなる効果がある。
【0033】
なお、図3において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
画像表示面側の偏光板14を折る場合、保護板端部17に接する部分は、折りこめないので、ここは図4に示すように封止樹脂により封止を行なう。
また、図5に示すように、保護板の画像表示面の裏面に折ることで、より封止効果が高まる。
【0034】
《第3の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第3の実施形態について、図6を用いて詳細に説明する。
図6は、第3の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0035】
図6のように画像表示面側の偏光板15の端部を保護板14側面と液晶モジュールの間に折り込み、封止の際に偏光板15、保護板14、液晶モジュールの3者を一緒に封止樹脂で接合させることにより、偏光板15の端部の封止だけでなく保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの接合を一度に行なうことができ、生産性の向上効果がある。
【0036】
《第4の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第4の実施形態について、図6を用いて詳細に説明する。
図6は、第3の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図であると共に、第4の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0037】
図6において、保護板14の画像表示面は、表示エリアとその外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
なお、図6で保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0038】
《第5の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第5の実施形態について、図7を用いて詳細に説明する。
図7は、第5の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0039】
図7のように保護板14の上に液晶モジュールの一部が覆うような構造にして、覆ったエリアの隙間に封止樹脂を入れることで保護板付き液晶パネルと液晶モジュールの密着性が向上する。
また、図7のように封止の際に偏光板15、保護板14、液晶モジュールの三者を一緒に封止樹脂で接合させることにより、偏光板15の端部の封止だけでなく保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの接合を一度に行なうことができ、生産性向上の効果がある。
【0040】
《第6の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第6の実施形態について、第5の実施形態と同様に、図7を用いて詳細に説明する。
【0041】
図7でバックライトから発生した光は液晶パネル1を通り画像表示面側の偏光板15を通過することで画像として表示される。
この際、液晶パネル1から出た光は、透明な有機物媒体層12を通り、保護板14に達した際、一部の光は、保護板14の端部に向かって進み、そのうちの一部は保護板14の端部から出射する。
この光は、画像の端部の光と合わさるため、画像の輪郭が若干ぼやける。そこで、封止樹脂を黒色にして、保護板14から出射した光を封止樹脂で吸収することにより、画像の輪郭のボヤケを抑制する効果がある。
なお、図7において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0042】
《第7の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第6の実施形態について、図8を用いて詳細に説明する。
図8は、第7の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0043】
図7と同様、保護板14の上に液晶モジュールの一部が覆うような構造にすることで、保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの密着性が向上する。
更に、画像表示面側の偏光板15も保護板14より小さくしてもその端部を封止樹脂、液晶モジュール、保護板14で合わせて接合することで端部の封止性がより高まる効果がある。
なお、図において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0044】
《第8の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第8の実施形態について、図9を用いて詳細に説明する。
図9は、第8の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である。
【0045】
雑巾等で画面を拭く場合、画像表示面の画像表示エリアだけでなく画像の非表示エリアも平坦な方がひっかかり無くスムーズに拭け、汚れも除去しやすい。保護板14の端部とモジュール間、モジュール端部と画像表示装置間に段差があるとそこに雑巾が引っかかったり、汚れがたまったりする。
そこで、図9に示すように画像表示面側の偏光板15を液晶モジュール筐体8の端部と液晶表示装置の筐体10との間の隙間に折り込んでしまい、その隙間を封止樹脂で塞ぐことにより、画像表示面の平坦性が向上し、汚れの拭き取りが容易となる効果がある。
なお、図9において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0046】
《第9の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第9の実施形態について、第8の実施形態と同様、図9を用いて詳細に説明する。
【0047】
図9において、保護板14の画像表示面は、表示エリアと、その外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
【0048】
《第10の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第10の実施形態について、図10を用いて詳細に説明する。
図10は、第10の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0049】
第1の実施形態〜第9の実施形態は、画像表示面側の偏光板15の端部の封止による防止を考えている。しかし、端部を封止しなくても、端部を液晶モジュール等で保護してやれば、濡れ雑巾で拭いた場合でも端部の濡れを抑制することは可能である。
例えば、図10に示すように液晶モジュールの筐体8に偏光板15を差し込む隙間18を形成しておき、この隙間18に画像表示面側の偏光板15の端部が差し込まれた形にすることによって、端部がむき出しの場合に比べて防水性が向上する効果がある。
なお、図10において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0050】
《第11の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第11の実施形態について、図11,図12を用いて詳細に説明する。
図11は、第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
図12は、第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0051】
画像表示面側の偏光板15の端部を封止せず、防水する場合、図11に示すように保護板14の側面と液晶モジュール筐体8の間に折り込み、画像表示面側の偏光板15と液晶モジュール筐体8の隙間を封止樹脂で塞ぐことにより、図10に図示実施形態に比べて、防水効果が高まる。
また、この構造ならば、液晶モジュール内部への水の侵入も抑制できるという効果もある。
更に、保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュール筐体8を封止樹脂で接合しているのでこれらの密着強度を向上させる効果も併せ持つことができる。
【0052】
なお、図11において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
更に、図12に示すように保護板14の非画像表示面へ折り込むことで、図11に示される構造よりも、保護板表面から偏光板端部が距離的に離れるので、防水効果が高くなる。
【0053】
《第12の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第12の実施形態について、第11の実施形態と同様図11を用いて詳細に説明する。
【0054】
図11において、保護板14の画像表示面は表示エリアと、その外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
【0055】
《第13の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第13の実施形態について、図13,図14を用いて詳細に説明する。
図13は、第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
図14は、第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネル1の断面模式図である。
【0056】
図13に示すように保護板14の上に液晶モジュールの一部が覆うような構造にして、覆ったエリアの隙間に封止樹脂を入れることで保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの密着性が向上する。
また、図13のように封止の際に偏光板を介して保護板、液晶モジュールの三者を一緒に封止樹脂で接合させることにより、偏光板15の端部の封止だけでなく保護板14付き液晶パネル1と液晶モジュールの接合を一度に行なうことができ、生産性向上の効果がある。
【0057】
なお、画像表示面側の偏光板の端部は、封止部分よりも液晶モジュールの筐体8内にあるので防水性が確保される。
更に、図14に示すように、画像表示面側の偏光板15を保護板14の側面に沿って折り込むことにより図13に図示の構造よりも保護板14の表面から偏光板15の端部が距離的に離れるので、防水効果が高くなる。
なお、図13,図14において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0058】
《第14の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第14の実施形態について、図15を用いて詳細に説明する。
図15は、第13の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である。
【0059】
雑巾等で画面を拭く場合、画像表示面の画像表示エリアだけでなく画像の非表示エリアも平坦な方がひっかかり無くスムーズに拭け、汚れも除去しやすい。保護板14の端部とモジュール間、モジュール端部と画像表示装置間に段差があるとそこに雑巾が引っかかったり、汚れがたまったりする。
そこで、図15に示すように、画像表示面側の偏光板15を液晶モジュール筐体10の端部と液晶表示装置の筐体8との間の隙間に折り込んでしまい、その隙間を封止樹脂で塞ぐことにより、画像表示面の平坦性が向上し、汚れの拭き取りが容易となる効果がある。
なお、図15において、保護板14は、液晶パネル1より大きく描いてあるが、液晶パネル1と同じ大きさであってもかまわない。
【0060】
《第15の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第15の実施形態について、第14の実施形態と同様、図15を用いて詳細に説明する。
【0061】
図15において、保護板14の画像表示面は、表示エリアとその外側の非表示エリアに分けて考えると、表示エリアは、バックライトが非点灯状態では黒色である。そのため非表示エリアも基本的には黒色である。
ここで封止樹脂部分も黒色にすることで、非表示エリアの延長のように見えるので、画像表示面全体の見た目の平坦性が高まり、意匠性の点からも好ましい効果がある。
【0062】
《第16の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第16の実施形態について、説明する。
【0063】
明るい環境下では、画像表示面に周囲の風景が映り込み視認性が低下する。そこで画像表示面側の偏光板は最表面に凹凸等を付けるか偏光板表面に微粒子を含有するアンチグレア層を設けることにより映り込みを低減できる。
また、低屈折率の材料からなる反射防止層を設けることによっても映り込みを低減できる。よって、アンチグレア層、或いは反射防止層を設けることによって、明るい環境下でも周囲の風景の映り込みを抑制し、視認性を向上させる効果がある。
【0064】
《第17の実施形態》
以下、本発明を実施するための最良の形態の第17の実施形態について、詳細に説明する。
【0065】
元々偏光板は、一定方向の偏光のみを透過する機能を有する。しかし、画像表示面側の偏光板15とバックライト側の偏光板2との間に、複屈折率の高い材料があると、偏光板15から、一定方向以外の光が漏れる現象を生じる。
2枚の偏光板2,15の間にあるのは、液晶パネル1、及び透明な有機物媒体層12、保護板14である。
このうち液晶パネル1は、元々複屈折率量のかなり小さな部材からなっている。そのため、透明な有機物媒体層12、保護板14が複屈折率量を増大させる可能性がある。
【0066】
そこで、これら部材の複屈折率がどの程度許容できるかついて調べた。
その結果、複屈折率量が5nm、8nm、10nmで全面黒表示時の画像の輝度上昇はそれぞれ2.5%、3.5%、4.5%であった。
この程度の輝度上昇は、肉眼では違いがほとんどわからないレベルである。ところが、複屈折率量が12nm、16nm、20nmで、全面黒表示時の画像の輝度上昇はそれぞれ7.5%、11%、15%となり、複屈折率量が10nmを超えると、輝度上昇が顕著となり、黒表示時、黒が青く見えるようになってきた。
ことことから、透明な有機物媒体層12と保護板14の合計の複屈折率量が10nm以下であれば、画像表示装置として許容できることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の画像表示面からの模式図である。
【図2】図1に図示の液晶表示装置の断面の模式図である。
【図3】第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図4】画像表示面側の偏光板の保護板の端部の封止の説明図である。
【図5】第2の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図6】第3の実施形態および第4の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図7】第5の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図8】第7の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図9】第8の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である
【図10】第10の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図11】第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図12】第11の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図13】第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図14】第13の実施形態に係る液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面模式図である。
【図15】第13の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である。
【符号の説明】
【0068】
1……………………液晶パネル
2……………………バックライト側偏光板
3……………………拡散シート
4……………………プリズムシート
5……………………拡散板
6……………………蛍光管
7……………………反射層
8……………………液晶モジュールの筐体
9……………………電源、チューナー、アンプ等の基板
10…………………液晶表示装置の筐体
11…………………液晶モジュール筐体と液晶表示装置の筐体の止め具
12…………………透明な有機物媒体層
13…………………枠
14…………………保護板
15…………………画像表示面側の偏光板
16…………………封止樹脂
17…………………保護板端部
18…………………偏光板を差し込む隙間
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において、
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し,
且つ、前記保護板と前記液晶パネルとの間に透明な有機物媒体層を有し,
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記偏光板の端部が空気と直接触れないよう樹脂で封止されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺は,
前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺は,
前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれており、かつ前記保護板、及び前記液晶モジュールの筐体と前記偏光板の端部が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記液晶パネル及び前記バックライトユニットを保持する液晶モジュールの筐体の一部は,
前記保護板の一部を覆う構造を有し、
前期保護板、前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の端部が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記液晶パネル及び前記バックライトユニットを保持する液晶モジュールの筐体の一部は,
前記保護板の一部を覆う構造を有し、
前期保護板、前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の端部が共通の樹脂で封止・接合されており、
前記保護板に貼付されている偏光板が保護板より小さいことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記電源、増幅装置、及び液晶モジュールを保持する液晶表示装置の筐体と、
前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の端部は,
共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し,
且つ、前記保護板と前記液晶パネルとの間に透明な有機物媒体層を有し,
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記保護板に貼付されている偏光板の端部が前記保護板の端部から液晶表示装置の内側に入り込んでいることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項11】
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺は,
前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれており、
且つ、前記保護板に貼付されている偏光板の前記保護板の側面に沿った部分と前記液晶モジュールの筐体が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
【請求項13】
前記液晶パネル及び前記バックライトユニットを保持する液晶モジュールの筐体の一部は,
前記保護板の一部を覆う構造で、
前記モジュール筐体の前記保護板の一部を覆っている部分と、前記保護板に貼付されている偏光板の一部が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
【請求項14】
前記電源、増幅装置、及び液晶モジュールを保持する液晶表示装置の筐体と、前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれている部分は,
共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
【請求項15】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置。
【請求項16】
前記保護板に貼付されている前記偏光板の前記保護板と接していない面にアンチグレア層、あるいは反射防止層を有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14又は15に記載の液晶表示装置。
【請求項17】
前記保護板、透明な有機物媒体層の複屈折率量は,
10nm以下であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15又は16に記載の液晶表示装置。
【請求項1】
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において、
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し,
且つ、前記保護板と前記液晶パネルとの間に透明な有機物媒体層を有し,
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記偏光板の端部が空気と直接触れないよう樹脂で封止されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺は,
前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺は,
前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれており、かつ前記保護板、及び前記液晶モジュールの筐体と前記偏光板の端部が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記液晶パネル及び前記バックライトユニットを保持する液晶モジュールの筐体の一部は,
前記保護板の一部を覆う構造を有し、
前期保護板、前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の端部が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記液晶パネル及び前記バックライトユニットを保持する液晶モジュールの筐体の一部は,
前記保護板の一部を覆う構造を有し、
前期保護板、前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の端部が共通の樹脂で封止・接合されており、
前記保護板に貼付されている偏光板が保護板より小さいことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記電源、増幅装置、及び液晶モジュールを保持する液晶表示装置の筐体と、
前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の端部は,
共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
電源、増幅装置、バックライトユニット、2枚のガラス基板で保持され内部に電極、液晶層、配向層、カラーフィルタを有する液晶パネルが配置されている液晶表示装置において,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面している側に偏光板が貼付され,
前記液晶パネルの前記バックライトユニットに面していない側に透明な保護板を有し,
且つ、前記保護板と前記液晶パネルとの間に透明な有機物媒体層を有し,
且つ、前記保護板の前記透明な有機物媒体層と接していない面に偏光板が貼付されており,
前記保護板に貼付されている偏光板の端部が前記保護板の端部から液晶表示装置の内側に入り込んでいることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項11】
前記保護板に貼付されている偏光板の端辺は,
前記保護板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれており、
且つ、前記保護板に貼付されている偏光板の前記保護板の側面に沿った部分と前記液晶モジュールの筐体が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
【請求項13】
前記液晶パネル及び前記バックライトユニットを保持する液晶モジュールの筐体の一部は,
前記保護板の一部を覆う構造で、
前記モジュール筐体の前記保護板の一部を覆っている部分と、前記保護板に貼付されている偏光板の一部が共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
【請求項14】
前記電源、増幅装置、及び液晶モジュールを保持する液晶表示装置の筐体と、前記モジュール筐体、前記保護板に貼付されている偏光板の側面に沿って前記液晶モジュール内に折りこまれている部分は,
共通の樹脂で封止・接合されていることを特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
【請求項15】
前記封止・接合する共通の樹脂は,
黒色であることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置。
【請求項16】
前記保護板に貼付されている前記偏光板の前記保護板と接していない面にアンチグレア層、あるいは反射防止層を有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14又は15に記載の液晶表示装置。
【請求項17】
前記保護板、透明な有機物媒体層の複屈折率量は,
10nm以下であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15又は16に記載の液晶表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−60859(P2010−60859A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−226656(P2008−226656)
【出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]