液注出容器
【課題】遮光のために不透明な容器本体を具えた液注出容器において、内容液の注出時に、容器外から容器本体の胴周壁内周を視認することで、内容液が残り少なくなり一定量の残量となったことを知ることができるようにしたポンプ付底上げタイプのクリーム状液注出容器を提供する。
【解決手段】液注出容器として、口筒部と肩部と胴周壁とからなる不透明な容器本体Ａと、容器本体の口筒部に取着され、上端にノズルヘッドＣを取着したポンプＢと、容器本体の胴周壁内に、上昇可能に嵌挿された不透明な摺動底板Ｄと、容器本体の胴周壁下端に取着された底蓋Ｅとからなる液注出容器であって、容器本体の胴周壁内周は、所定位置で、上下で色の違う部分が形成され、摺動底板は、容器本体の胴周壁内に嵌挿される弾性周壁と、容器本体の肩部内面と係合する傾斜板とを備え、底蓋に容器外から容器内を視認できる窓孔部、または透明底板を設けた。
【解決手段】液注出容器として、口筒部と肩部と胴周壁とからなる不透明な容器本体Ａと、容器本体の口筒部に取着され、上端にノズルヘッドＣを取着したポンプＢと、容器本体の胴周壁内に、上昇可能に嵌挿された不透明な摺動底板Ｄと、容器本体の胴周壁下端に取着された底蓋Ｅとからなる液注出容器であって、容器本体の胴周壁内周は、所定位置で、上下で色の違う部分が形成され、摺動底板は、容器本体の胴周壁内に嵌挿される弾性周壁と、容器本体の肩部内面と係合する傾斜板とを備え、底蓋に容器外から容器内を視認できる窓孔部、または透明底板を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、液注出容器、とくに不透明な容器本体に収納した内容物の残量を確認可能としたポンプ付底上げタイプのクリーム状液注出容器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
不透明な容器本体に内容物を収納したポンプ付底上げタイプのクリーム状液注出容器において、摺動底板が一定の上昇位置に達したときに、摺動底板の下面に装着した球体を落下させ、その状態で容器を振ると、球体が容器内面に衝突して音を発生するようにした容器は、従来より知られている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００２−３２０８８６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記特許文献１記載の容器では、摺動底板の球体保持部が、ポンプのシリンダー下端に圧接したときに、球体が落下するようにしており、そのため、内容液が無くなったときはわかるが、内容液が少なくなり、一定の残量となったときを知ることはできなかった。
そのため、新しい容器を求め、それとの交換を準備しておく時期がわからないという問題が生じるおそれがあった。
【０００４】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、遮光のために不透明な容器本体を具えた液注出容器において、内容液の注出時に、容器外から容器本体の胴周壁内周を視認することで、内容液が残り少なくなり一定量の残量となったことを知ることができるようにしたポンプ付底上げタイプのクリーム状液注出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、上記の課題を解決するため、液注出容器として、口筒部と肩部と胴周壁とからなる不透明な容器本体と、容器本体の口筒部に取着され、上端にノズルヘッドを取着したポンプと、容器本体の胴周壁内に、上昇可能に嵌挿された不透明な摺動底板と、容器本体の胴周壁下端に取着された底蓋とからなる液注出容器であって、容器本体の胴周壁内周は、所定位置で、上下で色の違う部分が形成され、摺動底板は、容器本体の胴周壁内に嵌挿される弾性周壁と、容器本体の肩部内面と係合する傾斜板とを備え、底蓋に容器外から容器内を視認できる窓孔部、または透明底板を設けたことを特徴とする構成を採用する。
【０００６】
上記液注出容器の実施態様として、内容液を吸上げることで容器本体内で摺動底板が上昇することにより、摺動底板の下端下方の容器外から視認できる容器本体の胴周壁内周の色が変化することを特徴とする構成を採用する。
【０００７】
容器本体の実施例として、容器本体の内周に、容器本体自体と別色の識別層部をインサート成形により配設したことを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【０００８】
容器本体の胴周壁の内周を上下で色の違う部分に形成することにより、内容液を吸上げることで容器本体内で摺動底板が上昇し、摺動底板外周の弾性周壁の下端下方の容器本体の胴周壁の色の層が変化し、容器の底から胴周壁の変化した色の層を視認することで内容液の一定の残量を知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
次に、本発明の液注出容器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図１において、Ａは容器本体、Ｂは上端にノズルヘッドＣを取着したポンプ、Ｄは摺動底板、Ｅは底蓋である。
容器本体Ａと摺動底板Ｄは、不透明な合成樹脂で形成され、内容液として遮光の必要なクリーム状液が収納されている。
【００１０】
容器本体Ａは、口筒部１と肩部２、下端を開放端とした胴周壁３とを備え、容器部Ａ１と、容器部Ａ１内面の所定の位置にインサート成形により一体化される筒状の容器部Ａ１と別色の識別層部Ａ２とからなっており、胴壁部３の内周は、上部に識別層部Ａ２、下部に容器部Ａ１の内周が面一となるように形成されている。
口筒部１外周には、ねじ４が螺設されている。
胴周壁３下端内周には、底蓋Ｅの取付部５が形成されている。
【００１１】
ポンプＢは、シリンダー１０とピストン１１を具えており、シリンダー１０は、ねじ４に螺合するねじを螺設し、ノズルヘッドＣの上下動を案内するガイド筒を具えた取付キャップ１２によって、容器本体Ａの口筒部１に取着されている。
シリンダー１０下端の底壁１５には、中央に吸込口１６が穿設され、吸込口１６の底壁１５の上面側には、吸込弁１７が設けられている。
【００１２】
ピストン１１の下端部周面には、ピストン弁１８が配設され、ピストン１１の上下動に応じて、シリンダー室１０ａからピストン１１内に、開口を通じて内容液を圧入するようになっている。
ピストン１１の上部のステムには、ノズル２０を設けたノズルヘッドＣが取付筒２１を介して装着されており、ノズルヘッドＣと取付キャップ１２との間には、スプリング２２が弾装されている。
【００１３】
ポンプＢ、ノズルヘッドＣは、ノズルヘッドＣを上下動することによってノズル２０より内容液を吐出できるものであればよく、その構成は、従来より公知のものを採用することができ、前記のポンプ装置に限定されない。
【００１４】
摺動底板Ｄは、容器本体Ａの肩部２の傾斜角度とほぼ一致して形成されたリング状の傾斜板２５と、傾斜板２５の外縁に連設され、胴周壁３内面に摺動自在に嵌挿されるスカート状の弾性周壁２６と、傾斜板２５の内縁に連設された内周筒２７と、内周筒２７下端に連設された底壁２８とからなっている。
【００１５】
底蓋Ｅは、中央部に摺動底板Ｄの底壁２８底面を載置する保持筒３０を立設した底板３１と、底板３１の周縁部に立設された側周壁３２とからなっており、側周壁３２の外周面には、容器本体Ａの胴周壁３下端の取付部５に係合する係合部３３が形成されている。
底板３１には、保持筒３０の外周に窓孔部３４が配設され、容器内を容器外から視認できるようになっている。
【００１６】
次に、本液注出容器の作用効果について説明する。
本発明の液注出容器には、内容物として、クリーム状液が収納され、ノズルヘッドＣの押下げ操作により、容器本体Ａ内の内容液がポンプＢによって吸上げられ、ノズル２０から吐出される。
【００１７】
内容液の吸上げに応じて容器本体Ａ内が負圧となり、摺動底板Ｄが上昇するとともに、底蓋Ｅの保持筒３０および窓孔部３４より容器本体Ａ内の摺動底板Ｄ下方に大気が導入される。
また、容器外より容器の底蓋Ｅの窓孔部３４を通して、容器内の摺動底板Ｄの弾性周壁２６の下端から容器本体Ａの胴周壁３を視認できる。
【００１８】
容器流通時、または、容器内の内容液の使用始めの頃は、図１に示すように、底蓋Ｅの窓孔部３４を通して、容器内の摺動底板Ｄの弾性周壁２６の下端から視認できる容器本体Ａの胴周壁３の上端は、容器部Ａ１の層であるが、図２に示すように、摺動底板Ｄが一定の位置まで上昇すると、摺動底板Ｄの弾性周壁２６の下端から容器部Ａ１とは別色の識別層部Ａ２を視認できるようになる。
【００１９】
摺動底板Ｄの上昇により、視認できる容器本体Ａの胴周壁３内面が容器部Ａ１の層から別色の識別層部Ａ２に一定の位置で変えることができるので、内容液の吸上げにより内容液の残量が残り少なくなった時に、別色の識別層部Ａ２が現れ、容器外から内容液の残量を確認することができる。
【００２０】
また、識別層部Ａ２の素材に、下部から上部へ色の変化を付けるグラデーションなどを施したり、識別層部Ａ２の内周表面に、目盛やキャラクターなどの印刷を施すことにより、内容液を吸上げ、摺動底板Ｄの上昇させることで、容器外から底蓋Ｅの窓孔部３４を通して視認できる容器本体Ａの胴周壁３内周の表示に変化を持たせることができ、液注出容器として面白みのある容器ができる。
【００２１】
上記実施形態では、容器本体Ａの識別層部Ａ２を筒状に形成したが、識別層部Ａ２は、容器本体Ａの容器部Ａ１の所定の位置にインサート成形により、容器本体Ａの胴周壁３内周に上下別色の層を形成し、外部から視認できればよいので、筒状のように胴周壁３内周の全周ではなく、内周の一部分だけとしてもよい。
また、容器部Ａ１を上部として、容器部Ａ１の内周下部に別色の識別層部Ａ２をインサート成形しても、容器本体Ａの胴周壁３内周に、上下別色の層を形成できるので、容器本体Ａの識別層部Ａ２の形状、配設場所は上記実施形態に限定されない。
【００２２】
上記実施形態では、底蓋Ｅの底板３１に、容器の外部から容器内を視認するための窓孔部３４を配設したが、底蓋Ｅ自体を透明性ある素材で形成することで、窓孔部を必要とせず、容器の外部から容器内を視認できるようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【００２３】
本発明は、不透明な容器本体を具えたポンプ付底上げタイプの液注出容器において、摺動底板の上昇に伴い、摺動底板の弾性周壁の下端から下方の容器本体の胴周壁の色が変化し、容器の底から視認することで内容液の一定の残量を知ることができるので、新しい容器を求め、それとの交換を準備しておく時期がわかるので、種々の内容液を収納した不透明な容器本体を具えた底上げタイプの液注出容器に広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２４】
【図１】本発明の液注出容器の説明図で（ａ）は断面立面図、（ｂ）は下面図である。
【図２】本発明の液注出容器の内容液使用中の断面立面図である。
【符号の説明】
【００２５】
Ａ 容器本体
Ａ１ 容器部
Ａ２ 識別層部
Ｂ ポンプ
Ｃ ノズルヘッド
Ｄ 摺動底板
Ｅ 底蓋
１ 口筒部
２ 肩部
３ 胴周壁
４ ねじ
５ 取付部
１０ シリンダー
１０ａ シリンダー室
１１ ピストン
１２ 取付キャップ
１５、２８ 底壁
１６ 吸込口
１７ 吸込弁
１８ ピストン弁
２０ ノズル
２１ 取付筒
２２ スプリング
２５ 傾斜板
２６ 弾性周壁
２７ 内周壁
３０ 保持筒
３１ 底板
３２ 側周壁
３３ 係合部
３４ 窓孔部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、液注出容器、とくに不透明な容器本体に収納した内容物の残量を確認可能としたポンプ付底上げタイプのクリーム状液注出容器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
不透明な容器本体に内容物を収納したポンプ付底上げタイプのクリーム状液注出容器において、摺動底板が一定の上昇位置に達したときに、摺動底板の下面に装着した球体を落下させ、その状態で容器を振ると、球体が容器内面に衝突して音を発生するようにした容器は、従来より知られている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００２−３２０８８６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記特許文献１記載の容器では、摺動底板の球体保持部が、ポンプのシリンダー下端に圧接したときに、球体が落下するようにしており、そのため、内容液が無くなったときはわかるが、内容液が少なくなり、一定の残量となったときを知ることはできなかった。
そのため、新しい容器を求め、それとの交換を準備しておく時期がわからないという問題が生じるおそれがあった。
【０００４】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、遮光のために不透明な容器本体を具えた液注出容器において、内容液の注出時に、容器外から容器本体の胴周壁内周を視認することで、内容液が残り少なくなり一定量の残量となったことを知ることができるようにしたポンプ付底上げタイプのクリーム状液注出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、上記の課題を解決するため、液注出容器として、口筒部と肩部と胴周壁とからなる不透明な容器本体と、容器本体の口筒部に取着され、上端にノズルヘッドを取着したポンプと、容器本体の胴周壁内に、上昇可能に嵌挿された不透明な摺動底板と、容器本体の胴周壁下端に取着された底蓋とからなる液注出容器であって、容器本体の胴周壁内周は、所定位置で、上下で色の違う部分が形成され、摺動底板は、容器本体の胴周壁内に嵌挿される弾性周壁と、容器本体の肩部内面と係合する傾斜板とを備え、底蓋に容器外から容器内を視認できる窓孔部、または透明底板を設けたことを特徴とする構成を採用する。
【０００６】
上記液注出容器の実施態様として、内容液を吸上げることで容器本体内で摺動底板が上昇することにより、摺動底板の下端下方の容器外から視認できる容器本体の胴周壁内周の色が変化することを特徴とする構成を採用する。
【０００７】
容器本体の実施例として、容器本体の内周に、容器本体自体と別色の識別層部をインサート成形により配設したことを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【０００８】
容器本体の胴周壁の内周を上下で色の違う部分に形成することにより、内容液を吸上げることで容器本体内で摺動底板が上昇し、摺動底板外周の弾性周壁の下端下方の容器本体の胴周壁の色の層が変化し、容器の底から胴周壁の変化した色の層を視認することで内容液の一定の残量を知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
次に、本発明の液注出容器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図１において、Ａは容器本体、Ｂは上端にノズルヘッドＣを取着したポンプ、Ｄは摺動底板、Ｅは底蓋である。
容器本体Ａと摺動底板Ｄは、不透明な合成樹脂で形成され、内容液として遮光の必要なクリーム状液が収納されている。
【００１０】
容器本体Ａは、口筒部１と肩部２、下端を開放端とした胴周壁３とを備え、容器部Ａ１と、容器部Ａ１内面の所定の位置にインサート成形により一体化される筒状の容器部Ａ１と別色の識別層部Ａ２とからなっており、胴壁部３の内周は、上部に識別層部Ａ２、下部に容器部Ａ１の内周が面一となるように形成されている。
口筒部１外周には、ねじ４が螺設されている。
胴周壁３下端内周には、底蓋Ｅの取付部５が形成されている。
【００１１】
ポンプＢは、シリンダー１０とピストン１１を具えており、シリンダー１０は、ねじ４に螺合するねじを螺設し、ノズルヘッドＣの上下動を案内するガイド筒を具えた取付キャップ１２によって、容器本体Ａの口筒部１に取着されている。
シリンダー１０下端の底壁１５には、中央に吸込口１６が穿設され、吸込口１６の底壁１５の上面側には、吸込弁１７が設けられている。
【００１２】
ピストン１１の下端部周面には、ピストン弁１８が配設され、ピストン１１の上下動に応じて、シリンダー室１０ａからピストン１１内に、開口を通じて内容液を圧入するようになっている。
ピストン１１の上部のステムには、ノズル２０を設けたノズルヘッドＣが取付筒２１を介して装着されており、ノズルヘッドＣと取付キャップ１２との間には、スプリング２２が弾装されている。
【００１３】
ポンプＢ、ノズルヘッドＣは、ノズルヘッドＣを上下動することによってノズル２０より内容液を吐出できるものであればよく、その構成は、従来より公知のものを採用することができ、前記のポンプ装置に限定されない。
【００１４】
摺動底板Ｄは、容器本体Ａの肩部２の傾斜角度とほぼ一致して形成されたリング状の傾斜板２５と、傾斜板２５の外縁に連設され、胴周壁３内面に摺動自在に嵌挿されるスカート状の弾性周壁２６と、傾斜板２５の内縁に連設された内周筒２７と、内周筒２７下端に連設された底壁２８とからなっている。
【００１５】
底蓋Ｅは、中央部に摺動底板Ｄの底壁２８底面を載置する保持筒３０を立設した底板３１と、底板３１の周縁部に立設された側周壁３２とからなっており、側周壁３２の外周面には、容器本体Ａの胴周壁３下端の取付部５に係合する係合部３３が形成されている。
底板３１には、保持筒３０の外周に窓孔部３４が配設され、容器内を容器外から視認できるようになっている。
【００１６】
次に、本液注出容器の作用効果について説明する。
本発明の液注出容器には、内容物として、クリーム状液が収納され、ノズルヘッドＣの押下げ操作により、容器本体Ａ内の内容液がポンプＢによって吸上げられ、ノズル２０から吐出される。
【００１７】
内容液の吸上げに応じて容器本体Ａ内が負圧となり、摺動底板Ｄが上昇するとともに、底蓋Ｅの保持筒３０および窓孔部３４より容器本体Ａ内の摺動底板Ｄ下方に大気が導入される。
また、容器外より容器の底蓋Ｅの窓孔部３４を通して、容器内の摺動底板Ｄの弾性周壁２６の下端から容器本体Ａの胴周壁３を視認できる。
【００１８】
容器流通時、または、容器内の内容液の使用始めの頃は、図１に示すように、底蓋Ｅの窓孔部３４を通して、容器内の摺動底板Ｄの弾性周壁２６の下端から視認できる容器本体Ａの胴周壁３の上端は、容器部Ａ１の層であるが、図２に示すように、摺動底板Ｄが一定の位置まで上昇すると、摺動底板Ｄの弾性周壁２６の下端から容器部Ａ１とは別色の識別層部Ａ２を視認できるようになる。
【００１９】
摺動底板Ｄの上昇により、視認できる容器本体Ａの胴周壁３内面が容器部Ａ１の層から別色の識別層部Ａ２に一定の位置で変えることができるので、内容液の吸上げにより内容液の残量が残り少なくなった時に、別色の識別層部Ａ２が現れ、容器外から内容液の残量を確認することができる。
【００２０】
また、識別層部Ａ２の素材に、下部から上部へ色の変化を付けるグラデーションなどを施したり、識別層部Ａ２の内周表面に、目盛やキャラクターなどの印刷を施すことにより、内容液を吸上げ、摺動底板Ｄの上昇させることで、容器外から底蓋Ｅの窓孔部３４を通して視認できる容器本体Ａの胴周壁３内周の表示に変化を持たせることができ、液注出容器として面白みのある容器ができる。
【００２１】
上記実施形態では、容器本体Ａの識別層部Ａ２を筒状に形成したが、識別層部Ａ２は、容器本体Ａの容器部Ａ１の所定の位置にインサート成形により、容器本体Ａの胴周壁３内周に上下別色の層を形成し、外部から視認できればよいので、筒状のように胴周壁３内周の全周ではなく、内周の一部分だけとしてもよい。
また、容器部Ａ１を上部として、容器部Ａ１の内周下部に別色の識別層部Ａ２をインサート成形しても、容器本体Ａの胴周壁３内周に、上下別色の層を形成できるので、容器本体Ａの識別層部Ａ２の形状、配設場所は上記実施形態に限定されない。
【００２２】
上記実施形態では、底蓋Ｅの底板３１に、容器の外部から容器内を視認するための窓孔部３４を配設したが、底蓋Ｅ自体を透明性ある素材で形成することで、窓孔部を必要とせず、容器の外部から容器内を視認できるようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【００２３】
本発明は、不透明な容器本体を具えたポンプ付底上げタイプの液注出容器において、摺動底板の上昇に伴い、摺動底板の弾性周壁の下端から下方の容器本体の胴周壁の色が変化し、容器の底から視認することで内容液の一定の残量を知ることができるので、新しい容器を求め、それとの交換を準備しておく時期がわかるので、種々の内容液を収納した不透明な容器本体を具えた底上げタイプの液注出容器に広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２４】
【図１】本発明の液注出容器の説明図で（ａ）は断面立面図、（ｂ）は下面図である。
【図２】本発明の液注出容器の内容液使用中の断面立面図である。
【符号の説明】
【００２５】
Ａ 容器本体
Ａ１ 容器部
Ａ２ 識別層部
Ｂ ポンプ
Ｃ ノズルヘッド
Ｄ 摺動底板
Ｅ 底蓋
１ 口筒部
２ 肩部
３ 胴周壁
４ ねじ
５ 取付部
１０ シリンダー
１０ａ シリンダー室
１１ ピストン
１２ 取付キャップ
１５、２８ 底壁
１６ 吸込口
１７ 吸込弁
１８ ピストン弁
２０ ノズル
２１ 取付筒
２２ スプリング
２５ 傾斜板
２６ 弾性周壁
２７ 内周壁
３０ 保持筒
３１ 底板
３２ 側周壁
３３ 係合部
３４ 窓孔部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
口筒部と肩部と胴周壁とからなる不透明な容器本体と、容器本体の口筒部に取着され、上端にノズルヘッドを取着したポンプと、容器本体の胴周壁内に、上昇可能に嵌挿された不透明な摺動底板と、容器本体の胴周壁下端に取着された底蓋とからなる液注出容器であって、
容器本体の胴周壁内周は、所定位置で、上下で色の違う部分が形成され、
摺動底板は、容器本体の胴周壁内に嵌挿される弾性周壁と、容器本体の肩部内面と係合する傾斜板とを備え、
底蓋に容器外から容器内を視認できる窓孔部、または透明底板を設けたことを特徴とする液注出容器。
【請求項２】
内容液を吸上げることで容器本体内で摺動底板が上昇することにより、摺動底板の下端下方の容器外から視認できる容器本体の胴周壁内周の色が変化することを特徴とする請求項１記載の液注出容器。
【請求項３】
容器本体の内周に、容器本体自体と別色の識別層部をインサート成形により配設したことを特徴とする請求項１記載の液注出容器。
【請求項１】
口筒部と肩部と胴周壁とからなる不透明な容器本体と、容器本体の口筒部に取着され、上端にノズルヘッドを取着したポンプと、容器本体の胴周壁内に、上昇可能に嵌挿された不透明な摺動底板と、容器本体の胴周壁下端に取着された底蓋とからなる液注出容器であって、
容器本体の胴周壁内周は、所定位置で、上下で色の違う部分が形成され、
摺動底板は、容器本体の胴周壁内に嵌挿される弾性周壁と、容器本体の肩部内面と係合する傾斜板とを備え、
底蓋に容器外から容器内を視認できる窓孔部、または透明底板を設けたことを特徴とする液注出容器。
【請求項２】
内容液を吸上げることで容器本体内で摺動底板が上昇することにより、摺動底板の下端下方の容器外から視認できる容器本体の胴周壁内周の色が変化することを特徴とする請求項１記載の液注出容器。
【請求項３】
容器本体の内周に、容器本体自体と別色の識別層部をインサート成形により配設したことを特徴とする請求項１記載の液注出容器。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００７−１１８９８０（Ｐ２００７−１１８９８０Ａ）
【公開日】平成１９年５月１７日（２００７．５．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−３１２０４７（Ｐ２００５−３１２０４７）
【出願日】平成１７年１０月２６日（２００５．１０．２６）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年５月１７日（２００７．５．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１０月２６日（２００５．１０．２６）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
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