清掃用具
【課題】清掃対象物の形状に対する追従性を向上でき、かつ、衛生状態を向上できる清掃用具を提供すること。
【解決手段】第１端部２３及び第２端部２４を有する縦長板状の清掃部材取付部２と、清掃部材取付部２の上面２１に取り付けられる支持板４と、支持板４の長手方向ＬＤに沿って支持板４の上面に配置される把持部材５と、を備え、清掃部材取付部２の下面２２にシート状の清掃部材３が配置可能な清掃用具１であって、支持板４は、第１板部材４１と第２板部材４２とを折曲可能に連結する第１ヒンジ部４３を備え、把持部材５は、第１把持端部５１と、第１把持端部５１と支持板４の上面とを角度変更可能に連結する第２ヒンジ部５３と、第２板部材４２の上面において少なくとも支持板４の長手方向ＬＤに移動自在に配置される第２把持端部５２と、を備える。
【解決手段】第１端部２３及び第２端部２４を有する縦長板状の清掃部材取付部２と、清掃部材取付部２の上面２１に取り付けられる支持板４と、支持板４の長手方向ＬＤに沿って支持板４の上面に配置される把持部材５と、を備え、清掃部材取付部２の下面２２にシート状の清掃部材３が配置可能な清掃用具１であって、支持板４は、第１板部材４１と第２板部材４２とを折曲可能に連結する第１ヒンジ部４３を備え、把持部材５は、第１把持端部５１と、第１把持端部５１と支持板４の上面とを角度変更可能に連結する第２ヒンジ部５３と、第２板部材４２の上面において少なくとも支持板４の長手方向ＬＤに移動自在に配置される第２把持端部５２と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、清掃用具に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、不織布等からなる清掃シートを用いて清掃対象物の清掃対象面を拭き取る場合において、直接、清掃シートに触れることなく清掃対象面を拭き取ることが可能な清掃用具が提案されている。例えば、特許文献１には、清掃シートが巻きつけられる略直方体の紙押え台と、この紙押え台の側面の外側から清掃シートを挟む紙押え部材と、紙押え台の長手方向の一端部から延びる下側柄と、紙押え部材から延びる上側柄と、上側柄の端部と下側柄の端部とを接続するヒンジ部と、を備える清掃用具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００５−８１１１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１で提案された清掃用具では、清掃シートが巻きつけられる紙押え台の下面は平面で構成されているため、清掃対象面が曲面部を有する場合には、この曲面部の形状に追従できない。そのため、曲面部に付着した汚れを落とすことが困難であった。
【０００５】
従って、本発明は、清掃対象物の形状に対する追従性を向上できる清掃用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、上面及び下面を有すると共に、第１端部及び第２端部を有する縦長の板状に構成され、厚さ方向に変形可能な清掃部材取付部と、前記清掃部材取付部の上面に取り付けられる支持板と、記支持板の長手方向に沿って前記支持板の上面に配置される把持部材と、を備え、前記清掃部材取付部の下面にシート状の清掃部材が配置可能な清掃用具であって、前記支持板は、前記清掃部材取付部の前記第１端部側に配置される第１板部材と、前記清掃部材取付部の前記第２端部側に配置される第２板部材と、前記第１板部材と前記第２板部材とを折曲可能に連結する第１ヒンジ部と、を備え、前記把持部材は、前記第１板部材の上面に配置される第１把持端部と、前記第１把持端部と前記支持板の上面とを角度変更可能に連結する第２ヒンジ部と、前記第２板部材の上面において少なくとも前記支持板の長手方向に移動自在に配置される第２把持端部と、を備える清掃用具に関する。
【０００７】
また、前記第１ヒンジ部は、記第１板部材と前記第２板部材との間に配置される中央板部材と、前記支持板の長手方向に交差する方向に延び前記第１板部材と前記中央板部材との間に配置される第１回転軸と、前記第２板部材と前記中央板部材との間に配置される第２回転軸と、を備えることが好ましい。
【０００８】
また、前記支持板は、前記第２板部材の上面において該支持板の長手方向に沿って延び、前記第２把持端部の幅と略等しい間隔をあけて配置される一対のガイド部材を更に備え、前記第２把持端部は、前記一対のガイド部材の間に配置されることが好ましい。
【０００９】
また、前記清掃部材取付部は、該清掃部材取付部の下面に配置され、前記清掃部材を係止可能な係止部材を更に備えることが好ましい。
【００１０】
また、前記支持板は、前記第１板部材の上面及び前記第２板部材の上面にそれぞれ設けられ、前記清掃部材取付部の下面に配置された前記清掃部材の端部を固定可能な一対の固定部を更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
【００１１】
本発明の清掃用具によれば、清掃対象物の形状に対する追従性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の第１実施形態に係る清掃用具を示す斜視図である。
【図２】第１実施形態の清掃用具を示す分解斜視図である。
【図３】第１実施形態の清掃用具を示す平面図である。
【図４】第１実施形態の清掃用具を示す底面図である。
【図５】第１実施形態の清掃用具を示す正面図である。
【図６】支持板の第２板部材から把持部材の第２把持端部が離間した状態を示す正面図である。
【図７】第１実施形態の清掃道具による曲面の清掃状態を示す正面図である。
【図８】第２実施形態の清掃用具を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
以下、本発明の清掃用具の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【００１４】
まず、第１実施形態の清掃用具１について、説明する。第１実施形態の清掃用具１は、図１〜図３に示すように、清掃部材取付部２と、支持板４と、把持部材５と、を備えて構成される。この清掃用具１は、清掃部材取付部２の下面にシート状の清掃部材である清掃シート３を配置した状態で、洗面台及びトイレ等の平面及び曲面を有して構成される清掃対象物の清掃対象面を清掃する場合に用いられる。
【００１５】
清掃部材取付部２は、図４に示すように、板状の取付部本体２０と、係止部材２５と、を備える。
取付部本体２０は、上面２１及び下面２２を有する縦長状（矩形形状）に構成されている。また、この取付部本体２０は、長手方向ＬＤに、第１端部２３及び第２端部２４を有する。取付部本体２０は、ウレタンスポンジ等のクッション性を有する材料により略直方体形状に形成される。これにより、清掃部材取付部２は、少なくとも厚さ方向ＴＤに変形可能に構成される。第１実施形態では、取付部本体２０は、長手方向ＬＤの長さが１８０ｍｍ、幅方向ＷＤの長さが８０ｍｍ、厚さ方向ＴＤの長さが１５ｍｍに構成されている。
【００１６】
係止部材２５は、図４に示すように、取付部本体２０の下面２２に配置される。この係止部材２５は、清掃部材取付部２の下面側に配置された清掃シート３を係止する。第１実施形態では、係止部材２５は、帯状のフックテープにより構成され、取付部本体２０の下面２２における長手方向ＬＤに沿う側部にそれぞれ配置される。
フックテープは、ポリプロピレン等の合成樹脂材により形成された細長い矩形形状の基部と、この基部の一方の面に配置された複数のフック部とを備える。第１実施形態では、複数のフック部が清掃シート３を構成する繊維に係合することにより、係止部材２５は、清掃シート３を係止する。
【００１７】
清掃シート３は、熱エンボス加工により張り合わされた固定用不織布及び拭取用不織布により構成されている。固定用不織布としては、例えば、ＰＥとＰＥＴの複合繊維により構成されたエアースルーボンド不織布を用いることができる。また、拭取用不織布としては、例えば、ＰＥとＰＥＴの複合繊維５０％とレーヨン５０％の混合繊維とからなるスパンレース不織布を用いることができる。
また、清掃シート３として、不織布に所定の薬液を含浸したものを用いてもよい。不織布に含浸させる薬液成分としては、例えば、水９５％、アルコール４％、防腐剤０．５％、香料０．５％が挙げられる。また、不織布に含浸させる薬液の重量は、好ましくは、不織布の乾燥重量の約１．５倍である。
【００１８】
支持板４は、図１〜図３に示すように、清掃部材取付部２の上面２１に取り付けられる。この支持板４は、第１板部材４１と、第２板部材４２と、第１板部材４１と第２板部材４２との間に配置される第１ヒンジ部４３と、第２板部材４２に取り付けられる一対のガイド部材４９と、を備える。
第１板部材４１は、清掃部材取付部２の第１端部２３側に配置される。第２板部材４２は、清掃部材取付部２の第２端部２４側に配置される。
第１ヒンジ部４３は、第１板部材４１と第２板部材４２とを折曲可能に連結する。この第１ヒンジ部４３は、中央板部材４４と、第１回転軸４５と、第２回転軸４６と、を備える。
【００１９】
中央板部材４４は、第１板部材４１と第２板部材４２との間に配置される。
第１回転軸４５は、支持板４の幅方向ＷＤ（長手方向ＬＤに交差する方向）に延びて配置される。この第１回転軸４５は、第１板部材４１と中央板部材４４との連結部分に設けられる複数の第１軸筒４７に挿入される。複数の第１軸筒４７は、第１板部材４１又は中央板部材４４と一体的に形成される。より具体的には、第１実施形態では、第１板部材４１と一体的に形成された第１軸筒４７と、中央板部材４４と一体的に形成された第１軸筒４７とが、幅方向ＷＤに交互に配置され、これら複数の第１軸筒４７に第１回転軸４５が挿入されている。
【００２０】
第２回転軸４６は、支持板４の幅方向ＷＤ（長手方向ＬＤに交差する方向）に延びて配置される。この第２回転軸４６は、第２板部材４２と中央板部材４４との連結部分に設けられる複数の第２軸筒４８に挿入される。複数の第２軸筒４８は、第２板部材４２又は中央板部材４４と一体的に形成される。より具体的には、第１実施形態では、第２板部材４２と一体的に形成された第２軸筒４８と、中央板部材４４と一体的に形成された第２軸筒４８とが、幅方向ＷＤに交互に配置され、これら複数の第２軸筒４８に第２回転軸４６が挿入されている。
尚、上記の「長手方向ＬＤに交差する方向」としては、長手方向ＬＤに直交する方向が好ましいが、長手方向ＬＤに直交する方向以外の交差方向であってもよい。
【００２１】
一対のガイド部材４９は、支持板４の長手方向ＬＤに沿って延びて配置される。一対のガイド部材４９は、後述する把持部材５の第２把持端部５２の移動方向を規制し、この第２把持端部５２が所定の方向に移動するよう案内する。
一対のガイド部材４９は、第２把持端部５２の幅方向ＷＤに沿う方向の長さと略等しい間隔をあけて配置されている。
【００２２】
第１板部材４１、第２板部材４２及び中央板部材４４としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン（ＡＢＳ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）等の合成樹脂を射出成形した硬質の合成樹脂材料が用いられている。第１実施形態では、第１板部材４１及び第２板部材４２は、長手方向ＬＤの長さが７５ｍｍ、幅方向ＷＤの長さが７０ｍｍ、厚さ方向ＴＤの長さが５ｍｍに構成される。中央板部材４４は、長手方向ＬＤの長さが１６ｍｍ、幅方向ＷＤの長さが７０ｍｍ、厚さ方向ＴＤの長さが５ｍｍに構成される。
第１回転軸４５及び第２回転軸４６としては、ステンレス鋼製の針金等の金属軸が用いられている。また、第１実施形態では、第１回転軸４５及び第２回転軸４６として、直径２ｍｍ、長さ７０ｍｍの金属軸が用いられている。
【００２３】
把持部材５は、図１〜図３に示すように、支持板４の長手方向ＬＤに沿って支持板４の上面に配置されている。この把持部材５は、両端部が同方向に屈曲又は湾曲された形状を有する棒状の把持部５０と、この把持部５０の一端部に配置される第１把持端部５１と、把持部５０の他端部に配置される第２把持端部５２と、第１把持端部５１に設けられる第２ヒンジ部５３と、を備える。
把持部５０は、この把持部５０の長手方向が支持板４の長手方向ＬＤに沿うように配置される。
【００２４】
第１把持端部５１は、第１板部材４１の上面に配置される。この第１把持端部５１は、中央板部材４４側を開口部とする平面視略Ｕ字形状に構成されている。
第２把持端部５２は、第２板部材４２の上面において、少なくとも支持板４の長手方向ＬＤに移動自在に配置される。より具体的には、第２把持端部５２は、一対のガイド部材４９の間に配置されている。そして、第２把持端部５２は、図６に示すように、第２板部材４２の上面に固定されていない。これにより、第２把持端部５２は、一対のガイド部材４９により、支持板４の幅方向ＷＤへの移動が規制され、支持板４の長手方向ＬＤに移動可能に構成される。
【００２５】
第２ヒンジ部５３は、把持部材５と、第１板部材４１の上面とを、角度変更可能に連結する。この第２ヒンジ部５３は、図５及び図６に示すように、第１把持端部５１及び第１板部材４１を２個のリング部材５４により連結することにより構成されている。
【００２６】
把持部材５は、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン（ＡＢＳ）、ポリエチレン（ＰＥ）又はポリプロピレン（ＰＰ）等の合成樹脂を射出成形することで形成される。
【００２７】
次に、清掃対象物１００の曲面部分１１０を清掃する場合における清掃用具１の状態について説明する。
清掃用具１を使用する場合、まず、清掃部材取付部２の下面側に清掃シート３を取り付ける。ここで、第１実施形態では、取付部本体２０の下面２２に、フックテープにより構成される係止部材２５が取り付けられている。これにより、清掃シート３は、係止部材２５により係止され、清掃部材取付部２に保持される。
【００２８】
そして、清掃対象物１００の曲面部分１１０を清掃する場合には、清掃シート３が取り付けられた清掃用具１の清掃部材取付部２の下面側を曲面部分１１０に押し付ける。すると、図７に示すように、清掃部材取付部２が曲面部分１１０の曲面形状に応じて変形すると共に、支持板４が清掃部材取付部２の変形に追従して、第１ヒンジ部４３（第１回転軸４５及び第２回転軸４６）を屈曲部位として屈曲する。
【００２９】
また、把持部材５の第２ヒンジ部５３においては、支持板４の屈曲角度の増加に応じ、第１把持端部５１と第１板部材４１とを離間させる方向にヒンジ角度が増加する。
一方、第２把持端部５２は、支持板４の屈曲角度の増加に応じ、一対のガイド部材４９に挟まれながら、支持板４の長手方向ＬＤの外側にスライド移動する。ここで、把持部材５は、支持板４に向かって押し付けられているため、第２把持端部５２は、第２板部材４２の上面から離間しない状態が維持される（図７参照）。このように、第１把持端部５１及び第２把持端部５２は、支持板４の第１板端部及び第２板部材４２の上面から離れないため、把持部材５に付加された力は、支持板４及び清掃部材取付部２に好適に伝えられる。その結果、清掃シート３には、適切な押圧力が加えられる。
【００３０】
以上説明した本実施形態の清掃用具１によれば、以下のような作用効果を奏する。
【００３１】
（１）支持板４を、第１板部材４１と、第２板部材４２と、これら第１板部材４１と第２板部材４２との間に配置される第１ヒンジ部４３と、を含んで構成した。また、把持部材５の第１把持端部５１と第１板部材４１との間に第２ヒンジ部５３を設けて角度変更を可能にすると共に、第２把持端部５２を支持板４の長手方向ＬＤに移動自在に配置した。これにより、清掃部材取付部２に取り付けた清掃シート３を清掃対象物１００の曲面部分１１０に押し付けた場合、清掃部材取付部２及び支持板４を、曲面部分１１０の曲面形状に応じて屈曲させられる。よって、清掃対象物１００の形状に対する追従性を向上できる。
【００３２】
（２）第１ヒンジ部４３を、第１回転軸４５及び第２回転軸４６を含んで構成した。これにより、２箇所の回転軸を支点として、支持板４を屈曲させられる。よって、清掃用具１における曲面部分１１０の曲面形状に対する追従性をより向上できる。
【００３３】
（３）支持板４を、第２板部材４２の上面に配置される一対のガイド部材４９を含んで構成し、第２把持端部５２を一対のガイド部材４９の間に配置した。これにより、第２把持端部５２を支持板４の長手方向ＬＤに沿って好適に移動させられる。
【００３４】
（４）清掃部材取付部２を、取付部本体２０の下面２２に配置される係止部材２５を含んで構成した。これにより、清掃シート３の外側から他の部材により清掃シート３を挟み込むことなく、清掃部材取付部２の下面側に清掃シート３を保持させられる。よって、清掃シート３の外側に清掃用具１を構成する部材が配置されないので、清掃用具１の衛生状態を向上できる。
【００３５】
次に、本発明の第２実施形態に係る清掃用具１について、図８を参照しながら説明する。図８は、第２実施形態の清掃用具１Ａを示す平面図である。
尚、第２実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【００３６】
第２実施形態の清掃用具１は、清掃シート３を固定する一対の固定部６を具備する点において第１実施形態と異なる。
一対の固定部６は、図８に示すように、第１板部材４１の上面及び第２板部材４２の上面にそれぞれ設けられ、清掃部材取付部２の下面に配置された清掃シート３の端部を固定する。第２実施形態では、一対の固定部６は、第１板部材４１及び第２板部材４２にそれぞれ形成された放射状の切れ込みにより構成されている。
【００３７】
第２実施形態の清掃用具１Ａによれば、上述した（１）〜（４）の作用効果を奏する他、以下のような作用効果を奏する。
【００３８】
（５）清掃用具１Ａを、一対の固定部６を含んで構成した。これにより、清掃シート３の端部を支持板４の上面側に巻き上げた状態で固定部６において固定できる。よって、清掃シート３のシート寸法が大きい場合であっても清掃シート３の端部を固定できるので、清掃シート３の端部が清掃の邪魔になることを防止できる。
【００３９】
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第１実施形態及び第２実施形態では、把持部材５を、第２把持端部５２のみを移動自在に構成したが、これに限らない。即ち、把持部材を、第１把持端部及び第２把持端部の両方を移動自在に構成してもよい。
【符号の説明】
【００４０】
１ 清掃用具
２ 清掃部材取付部
３ 清掃シート（清掃部材）
４ 支持板
５ 把持部材
６ 固定部
２１ 上面
２２ 下面
２３ 第１端部
２４ 第２端部
２５ 係止部材
４１ 第１板部材
４２ 第２板部材
４３ 第１ヒンジ部
４４ 中央板部材
４５ 第１回転軸
４６ 第２回転軸
４９ ガイド部材
５１ 第１把持端部
５２ 第２把持端部
５３ 第２ヒンジ部
ＬＤ 長手方向
【技術分野】
【０００１】
本発明は、清掃用具に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、不織布等からなる清掃シートを用いて清掃対象物の清掃対象面を拭き取る場合において、直接、清掃シートに触れることなく清掃対象面を拭き取ることが可能な清掃用具が提案されている。例えば、特許文献１には、清掃シートが巻きつけられる略直方体の紙押え台と、この紙押え台の側面の外側から清掃シートを挟む紙押え部材と、紙押え台の長手方向の一端部から延びる下側柄と、紙押え部材から延びる上側柄と、上側柄の端部と下側柄の端部とを接続するヒンジ部と、を備える清掃用具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００５−８１１１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１で提案された清掃用具では、清掃シートが巻きつけられる紙押え台の下面は平面で構成されているため、清掃対象面が曲面部を有する場合には、この曲面部の形状に追従できない。そのため、曲面部に付着した汚れを落とすことが困難であった。
【０００５】
従って、本発明は、清掃対象物の形状に対する追従性を向上できる清掃用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、上面及び下面を有すると共に、第１端部及び第２端部を有する縦長の板状に構成され、厚さ方向に変形可能な清掃部材取付部と、前記清掃部材取付部の上面に取り付けられる支持板と、記支持板の長手方向に沿って前記支持板の上面に配置される把持部材と、を備え、前記清掃部材取付部の下面にシート状の清掃部材が配置可能な清掃用具であって、前記支持板は、前記清掃部材取付部の前記第１端部側に配置される第１板部材と、前記清掃部材取付部の前記第２端部側に配置される第２板部材と、前記第１板部材と前記第２板部材とを折曲可能に連結する第１ヒンジ部と、を備え、前記把持部材は、前記第１板部材の上面に配置される第１把持端部と、前記第１把持端部と前記支持板の上面とを角度変更可能に連結する第２ヒンジ部と、前記第２板部材の上面において少なくとも前記支持板の長手方向に移動自在に配置される第２把持端部と、を備える清掃用具に関する。
【０００７】
また、前記第１ヒンジ部は、記第１板部材と前記第２板部材との間に配置される中央板部材と、前記支持板の長手方向に交差する方向に延び前記第１板部材と前記中央板部材との間に配置される第１回転軸と、前記第２板部材と前記中央板部材との間に配置される第２回転軸と、を備えることが好ましい。
【０００８】
また、前記支持板は、前記第２板部材の上面において該支持板の長手方向に沿って延び、前記第２把持端部の幅と略等しい間隔をあけて配置される一対のガイド部材を更に備え、前記第２把持端部は、前記一対のガイド部材の間に配置されることが好ましい。
【０００９】
また、前記清掃部材取付部は、該清掃部材取付部の下面に配置され、前記清掃部材を係止可能な係止部材を更に備えることが好ましい。
【００１０】
また、前記支持板は、前記第１板部材の上面及び前記第２板部材の上面にそれぞれ設けられ、前記清掃部材取付部の下面に配置された前記清掃部材の端部を固定可能な一対の固定部を更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
【００１１】
本発明の清掃用具によれば、清掃対象物の形状に対する追従性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の第１実施形態に係る清掃用具を示す斜視図である。
【図２】第１実施形態の清掃用具を示す分解斜視図である。
【図３】第１実施形態の清掃用具を示す平面図である。
【図４】第１実施形態の清掃用具を示す底面図である。
【図５】第１実施形態の清掃用具を示す正面図である。
【図６】支持板の第２板部材から把持部材の第２把持端部が離間した状態を示す正面図である。
【図７】第１実施形態の清掃道具による曲面の清掃状態を示す正面図である。
【図８】第２実施形態の清掃用具を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
以下、本発明の清掃用具の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【００１４】
まず、第１実施形態の清掃用具１について、説明する。第１実施形態の清掃用具１は、図１〜図３に示すように、清掃部材取付部２と、支持板４と、把持部材５と、を備えて構成される。この清掃用具１は、清掃部材取付部２の下面にシート状の清掃部材である清掃シート３を配置した状態で、洗面台及びトイレ等の平面及び曲面を有して構成される清掃対象物の清掃対象面を清掃する場合に用いられる。
【００１５】
清掃部材取付部２は、図４に示すように、板状の取付部本体２０と、係止部材２５と、を備える。
取付部本体２０は、上面２１及び下面２２を有する縦長状（矩形形状）に構成されている。また、この取付部本体２０は、長手方向ＬＤに、第１端部２３及び第２端部２４を有する。取付部本体２０は、ウレタンスポンジ等のクッション性を有する材料により略直方体形状に形成される。これにより、清掃部材取付部２は、少なくとも厚さ方向ＴＤに変形可能に構成される。第１実施形態では、取付部本体２０は、長手方向ＬＤの長さが１８０ｍｍ、幅方向ＷＤの長さが８０ｍｍ、厚さ方向ＴＤの長さが１５ｍｍに構成されている。
【００１６】
係止部材２５は、図４に示すように、取付部本体２０の下面２２に配置される。この係止部材２５は、清掃部材取付部２の下面側に配置された清掃シート３を係止する。第１実施形態では、係止部材２５は、帯状のフックテープにより構成され、取付部本体２０の下面２２における長手方向ＬＤに沿う側部にそれぞれ配置される。
フックテープは、ポリプロピレン等の合成樹脂材により形成された細長い矩形形状の基部と、この基部の一方の面に配置された複数のフック部とを備える。第１実施形態では、複数のフック部が清掃シート３を構成する繊維に係合することにより、係止部材２５は、清掃シート３を係止する。
【００１７】
清掃シート３は、熱エンボス加工により張り合わされた固定用不織布及び拭取用不織布により構成されている。固定用不織布としては、例えば、ＰＥとＰＥＴの複合繊維により構成されたエアースルーボンド不織布を用いることができる。また、拭取用不織布としては、例えば、ＰＥとＰＥＴの複合繊維５０％とレーヨン５０％の混合繊維とからなるスパンレース不織布を用いることができる。
また、清掃シート３として、不織布に所定の薬液を含浸したものを用いてもよい。不織布に含浸させる薬液成分としては、例えば、水９５％、アルコール４％、防腐剤０．５％、香料０．５％が挙げられる。また、不織布に含浸させる薬液の重量は、好ましくは、不織布の乾燥重量の約１．５倍である。
【００１８】
支持板４は、図１〜図３に示すように、清掃部材取付部２の上面２１に取り付けられる。この支持板４は、第１板部材４１と、第２板部材４２と、第１板部材４１と第２板部材４２との間に配置される第１ヒンジ部４３と、第２板部材４２に取り付けられる一対のガイド部材４９と、を備える。
第１板部材４１は、清掃部材取付部２の第１端部２３側に配置される。第２板部材４２は、清掃部材取付部２の第２端部２４側に配置される。
第１ヒンジ部４３は、第１板部材４１と第２板部材４２とを折曲可能に連結する。この第１ヒンジ部４３は、中央板部材４４と、第１回転軸４５と、第２回転軸４６と、を備える。
【００１９】
中央板部材４４は、第１板部材４１と第２板部材４２との間に配置される。
第１回転軸４５は、支持板４の幅方向ＷＤ（長手方向ＬＤに交差する方向）に延びて配置される。この第１回転軸４５は、第１板部材４１と中央板部材４４との連結部分に設けられる複数の第１軸筒４７に挿入される。複数の第１軸筒４７は、第１板部材４１又は中央板部材４４と一体的に形成される。より具体的には、第１実施形態では、第１板部材４１と一体的に形成された第１軸筒４７と、中央板部材４４と一体的に形成された第１軸筒４７とが、幅方向ＷＤに交互に配置され、これら複数の第１軸筒４７に第１回転軸４５が挿入されている。
【００２０】
第２回転軸４６は、支持板４の幅方向ＷＤ（長手方向ＬＤに交差する方向）に延びて配置される。この第２回転軸４６は、第２板部材４２と中央板部材４４との連結部分に設けられる複数の第２軸筒４８に挿入される。複数の第２軸筒４８は、第２板部材４２又は中央板部材４４と一体的に形成される。より具体的には、第１実施形態では、第２板部材４２と一体的に形成された第２軸筒４８と、中央板部材４４と一体的に形成された第２軸筒４８とが、幅方向ＷＤに交互に配置され、これら複数の第２軸筒４８に第２回転軸４６が挿入されている。
尚、上記の「長手方向ＬＤに交差する方向」としては、長手方向ＬＤに直交する方向が好ましいが、長手方向ＬＤに直交する方向以外の交差方向であってもよい。
【００２１】
一対のガイド部材４９は、支持板４の長手方向ＬＤに沿って延びて配置される。一対のガイド部材４９は、後述する把持部材５の第２把持端部５２の移動方向を規制し、この第２把持端部５２が所定の方向に移動するよう案内する。
一対のガイド部材４９は、第２把持端部５２の幅方向ＷＤに沿う方向の長さと略等しい間隔をあけて配置されている。
【００２２】
第１板部材４１、第２板部材４２及び中央板部材４４としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン（ＡＢＳ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）等の合成樹脂を射出成形した硬質の合成樹脂材料が用いられている。第１実施形態では、第１板部材４１及び第２板部材４２は、長手方向ＬＤの長さが７５ｍｍ、幅方向ＷＤの長さが７０ｍｍ、厚さ方向ＴＤの長さが５ｍｍに構成される。中央板部材４４は、長手方向ＬＤの長さが１６ｍｍ、幅方向ＷＤの長さが７０ｍｍ、厚さ方向ＴＤの長さが５ｍｍに構成される。
第１回転軸４５及び第２回転軸４６としては、ステンレス鋼製の針金等の金属軸が用いられている。また、第１実施形態では、第１回転軸４５及び第２回転軸４６として、直径２ｍｍ、長さ７０ｍｍの金属軸が用いられている。
【００２３】
把持部材５は、図１〜図３に示すように、支持板４の長手方向ＬＤに沿って支持板４の上面に配置されている。この把持部材５は、両端部が同方向に屈曲又は湾曲された形状を有する棒状の把持部５０と、この把持部５０の一端部に配置される第１把持端部５１と、把持部５０の他端部に配置される第２把持端部５２と、第１把持端部５１に設けられる第２ヒンジ部５３と、を備える。
把持部５０は、この把持部５０の長手方向が支持板４の長手方向ＬＤに沿うように配置される。
【００２４】
第１把持端部５１は、第１板部材４１の上面に配置される。この第１把持端部５１は、中央板部材４４側を開口部とする平面視略Ｕ字形状に構成されている。
第２把持端部５２は、第２板部材４２の上面において、少なくとも支持板４の長手方向ＬＤに移動自在に配置される。より具体的には、第２把持端部５２は、一対のガイド部材４９の間に配置されている。そして、第２把持端部５２は、図６に示すように、第２板部材４２の上面に固定されていない。これにより、第２把持端部５２は、一対のガイド部材４９により、支持板４の幅方向ＷＤへの移動が規制され、支持板４の長手方向ＬＤに移動可能に構成される。
【００２５】
第２ヒンジ部５３は、把持部材５と、第１板部材４１の上面とを、角度変更可能に連結する。この第２ヒンジ部５３は、図５及び図６に示すように、第１把持端部５１及び第１板部材４１を２個のリング部材５４により連結することにより構成されている。
【００２６】
把持部材５は、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン（ＡＢＳ）、ポリエチレン（ＰＥ）又はポリプロピレン（ＰＰ）等の合成樹脂を射出成形することで形成される。
【００２７】
次に、清掃対象物１００の曲面部分１１０を清掃する場合における清掃用具１の状態について説明する。
清掃用具１を使用する場合、まず、清掃部材取付部２の下面側に清掃シート３を取り付ける。ここで、第１実施形態では、取付部本体２０の下面２２に、フックテープにより構成される係止部材２５が取り付けられている。これにより、清掃シート３は、係止部材２５により係止され、清掃部材取付部２に保持される。
【００２８】
そして、清掃対象物１００の曲面部分１１０を清掃する場合には、清掃シート３が取り付けられた清掃用具１の清掃部材取付部２の下面側を曲面部分１１０に押し付ける。すると、図７に示すように、清掃部材取付部２が曲面部分１１０の曲面形状に応じて変形すると共に、支持板４が清掃部材取付部２の変形に追従して、第１ヒンジ部４３（第１回転軸４５及び第２回転軸４６）を屈曲部位として屈曲する。
【００２９】
また、把持部材５の第２ヒンジ部５３においては、支持板４の屈曲角度の増加に応じ、第１把持端部５１と第１板部材４１とを離間させる方向にヒンジ角度が増加する。
一方、第２把持端部５２は、支持板４の屈曲角度の増加に応じ、一対のガイド部材４９に挟まれながら、支持板４の長手方向ＬＤの外側にスライド移動する。ここで、把持部材５は、支持板４に向かって押し付けられているため、第２把持端部５２は、第２板部材４２の上面から離間しない状態が維持される（図７参照）。このように、第１把持端部５１及び第２把持端部５２は、支持板４の第１板端部及び第２板部材４２の上面から離れないため、把持部材５に付加された力は、支持板４及び清掃部材取付部２に好適に伝えられる。その結果、清掃シート３には、適切な押圧力が加えられる。
【００３０】
以上説明した本実施形態の清掃用具１によれば、以下のような作用効果を奏する。
【００３１】
（１）支持板４を、第１板部材４１と、第２板部材４２と、これら第１板部材４１と第２板部材４２との間に配置される第１ヒンジ部４３と、を含んで構成した。また、把持部材５の第１把持端部５１と第１板部材４１との間に第２ヒンジ部５３を設けて角度変更を可能にすると共に、第２把持端部５２を支持板４の長手方向ＬＤに移動自在に配置した。これにより、清掃部材取付部２に取り付けた清掃シート３を清掃対象物１００の曲面部分１１０に押し付けた場合、清掃部材取付部２及び支持板４を、曲面部分１１０の曲面形状に応じて屈曲させられる。よって、清掃対象物１００の形状に対する追従性を向上できる。
【００３２】
（２）第１ヒンジ部４３を、第１回転軸４５及び第２回転軸４６を含んで構成した。これにより、２箇所の回転軸を支点として、支持板４を屈曲させられる。よって、清掃用具１における曲面部分１１０の曲面形状に対する追従性をより向上できる。
【００３３】
（３）支持板４を、第２板部材４２の上面に配置される一対のガイド部材４９を含んで構成し、第２把持端部５２を一対のガイド部材４９の間に配置した。これにより、第２把持端部５２を支持板４の長手方向ＬＤに沿って好適に移動させられる。
【００３４】
（４）清掃部材取付部２を、取付部本体２０の下面２２に配置される係止部材２５を含んで構成した。これにより、清掃シート３の外側から他の部材により清掃シート３を挟み込むことなく、清掃部材取付部２の下面側に清掃シート３を保持させられる。よって、清掃シート３の外側に清掃用具１を構成する部材が配置されないので、清掃用具１の衛生状態を向上できる。
【００３５】
次に、本発明の第２実施形態に係る清掃用具１について、図８を参照しながら説明する。図８は、第２実施形態の清掃用具１Ａを示す平面図である。
尚、第２実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【００３６】
第２実施形態の清掃用具１は、清掃シート３を固定する一対の固定部６を具備する点において第１実施形態と異なる。
一対の固定部６は、図８に示すように、第１板部材４１の上面及び第２板部材４２の上面にそれぞれ設けられ、清掃部材取付部２の下面に配置された清掃シート３の端部を固定する。第２実施形態では、一対の固定部６は、第１板部材４１及び第２板部材４２にそれぞれ形成された放射状の切れ込みにより構成されている。
【００３７】
第２実施形態の清掃用具１Ａによれば、上述した（１）〜（４）の作用効果を奏する他、以下のような作用効果を奏する。
【００３８】
（５）清掃用具１Ａを、一対の固定部６を含んで構成した。これにより、清掃シート３の端部を支持板４の上面側に巻き上げた状態で固定部６において固定できる。よって、清掃シート３のシート寸法が大きい場合であっても清掃シート３の端部を固定できるので、清掃シート３の端部が清掃の邪魔になることを防止できる。
【００３９】
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第１実施形態及び第２実施形態では、把持部材５を、第２把持端部５２のみを移動自在に構成したが、これに限らない。即ち、把持部材を、第１把持端部及び第２把持端部の両方を移動自在に構成してもよい。
【符号の説明】
【００４０】
１ 清掃用具
２ 清掃部材取付部
３ 清掃シート（清掃部材）
４ 支持板
５ 把持部材
６ 固定部
２１ 上面
２２ 下面
２３ 第１端部
２４ 第２端部
２５ 係止部材
４１ 第１板部材
４２ 第２板部材
４３ 第１ヒンジ部
４４ 中央板部材
４５ 第１回転軸
４６ 第２回転軸
４９ ガイド部材
５１ 第１把持端部
５２ 第２把持端部
５３ 第２ヒンジ部
ＬＤ 長手方向
【特許請求の範囲】
【請求項１】
上面及び下面を有すると共に、第１端部及び第２端部を有する縦長の板状に構成され、厚さ方向に変形可能な清掃部材取付部と、
前記清掃部材取付部の上面に取り付けられる支持板と、
前記支持板の長手方向に沿って前記支持板の上面に配置される把持部材と、を備え、前記清掃部材取付部の下面にシート状の清掃部材が配置可能な清掃用具であって、
前記支持板は、前記清掃部材取付部の前記第１端部側に配置される第１板部材と、前記清掃部材取付部の前記第２端部側に配置される第２板部材と、前記第１板部材と前記第２板部材とを折曲可能に連結する第１ヒンジ部と、を備え、
前記把持部材は、前記第１板部材の上面に配置される第１把持端部と、前記第１把持端部と前記支持板の上面とを角度変更可能に連結する第２ヒンジ部と、前記第２板部材の上面において少なくとも前記支持板の長手方向に移動自在に配置される第２把持端部と、を備える清掃用具。
【請求項２】
前記第１ヒンジ部は、
記第１板部材と前記第２板部材との間に配置される中央板部材と、
前記支持板の長手方向に交差する方向に延び前記第１板部材と前記中央板部材との間に配置される第１回転軸と、
前記第２板部材と前記中央板部材との間に配置される第２回転軸と、を備える請求項１に記載の清掃用具。
【請求項３】
前記支持板は、前記第２板部材の上面において該支持板の長手方向に沿って延び、前記第２把持端部の幅と略等しい間隔をあけて配置される一対のガイド部材を更に備え、
前記第２把持端部は、前記一対のガイド部材の間に配置される請求項１又は２に記載の清掃用具。
【請求項４】
前記清掃部材取付部は、該清掃部材取付部の下面に配置され、前記清掃部材を係止可能な係止部材を更に備える請求項１〜３のいずれかに記載の清掃用具。
【請求項５】
前記支持板は、前記第１板部材の上面及び前記第２板部材の上面にそれぞれ設けられ、前記清掃部材取付部の下面に配置された前記清掃部材の端部を固定可能な一対の固定部を更に備える請求項１〜４のいずれかに記載の清掃用具。
【請求項１】
上面及び下面を有すると共に、第１端部及び第２端部を有する縦長の板状に構成され、厚さ方向に変形可能な清掃部材取付部と、
前記清掃部材取付部の上面に取り付けられる支持板と、
前記支持板の長手方向に沿って前記支持板の上面に配置される把持部材と、を備え、前記清掃部材取付部の下面にシート状の清掃部材が配置可能な清掃用具であって、
前記支持板は、前記清掃部材取付部の前記第１端部側に配置される第１板部材と、前記清掃部材取付部の前記第２端部側に配置される第２板部材と、前記第１板部材と前記第２板部材とを折曲可能に連結する第１ヒンジ部と、を備え、
前記把持部材は、前記第１板部材の上面に配置される第１把持端部と、前記第１把持端部と前記支持板の上面とを角度変更可能に連結する第２ヒンジ部と、前記第２板部材の上面において少なくとも前記支持板の長手方向に移動自在に配置される第２把持端部と、を備える清掃用具。
【請求項２】
前記第１ヒンジ部は、
記第１板部材と前記第２板部材との間に配置される中央板部材と、
前記支持板の長手方向に交差する方向に延び前記第１板部材と前記中央板部材との間に配置される第１回転軸と、
前記第２板部材と前記中央板部材との間に配置される第２回転軸と、を備える請求項１に記載の清掃用具。
【請求項３】
前記支持板は、前記第２板部材の上面において該支持板の長手方向に沿って延び、前記第２把持端部の幅と略等しい間隔をあけて配置される一対のガイド部材を更に備え、
前記第２把持端部は、前記一対のガイド部材の間に配置される請求項１又は２に記載の清掃用具。
【請求項４】
前記清掃部材取付部は、該清掃部材取付部の下面に配置され、前記清掃部材を係止可能な係止部材を更に備える請求項１〜３のいずれかに記載の清掃用具。
【請求項５】
前記支持板は、前記第１板部材の上面及び前記第２板部材の上面にそれぞれ設けられ、前記清掃部材取付部の下面に配置された前記清掃部材の端部を固定可能な一対の固定部を更に備える請求項１〜４のいずれかに記載の清掃用具。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１３−７５０３６（Ｐ２０１３−７５０３６Ａ）
【公開日】平成２５年４月２５日（２０１３．４．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２１６７８８（Ｐ２０１１−２１６７８８）
【出願日】平成２３年９月３０日（２０１１．９．３０）
【出願人】（０００１１５１０８）ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年４月２５日（２０１３．４．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年９月３０日（２０１１．９．３０）
【出願人】（０００１１５１０８）ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Ｆターム（参考）】
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