説明

温水マット及び床暖房システム

【課題】利便性を向上させることが可能な温水マット及び床暖房システムを提供する。
【解決手段】温水マットMは、内部に温水の通路となる温水路31を有したシート状のマット部材30と、マット部材30の端部に設けられ、温水を入力する入力部41及び温水を出力する出力部42を有した接続ケース40と、熱源機10からの温水を屋内に導く温水コンセント20と接続ケース40とに両端部がそれぞれ接続される温水プラグ50とを備えている。温水プラグ50は、温水コンセント20の接続時において、熱源機10のマイコンポートから延びる第1接続線13に接続する第2接続線53をさらに有し、接続ケース40は、温水プラグ50の接続時において、第2接続線53に接続される第3接続線43と、電源又はグランドに接続される第4接続線44と、第3接続線43と第4接続線44とを電気的に接続又は開放するスイッチ部45と、をさらに有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温水マット及び床暖房システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱源機からの温水を床下に敷設された配管に供給することにより、床面を温める床暖房装置が知られている。このような床暖房装置は温水の通路となる配管等を床下に設置する必要がある。このため、当該装置を新規住宅購入時に以外において必要とする場合には高額なリフォーム費用を要して床暖房装置を設置することとなってしまう。
【0003】
そこで、熱源機からの温水を導入して床暖房装置と同様に床を温める温水マットが提案されている。この温水マットは、床上に配置され、その上にカーペット等が敷かれることにより、電気カーペット感覚で使用することができ、且つ、高額なリフォーム費用を不要とすることができる(例えば特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−337644号公報
【特許文献2】特開2000−283475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の温水マットは、利便性について向上の余地があった。例えば、温水マットはカーペット感覚で使用でき、しかも移動自在であるため、居間や縁側等で使用することができる。しかし、温水マットを使用するためには、温水マットに温水を供給する熱源機をオンしなければならない。一般に熱源機は屋内からオンオフ操作できるように壁等にリモコンが設置されているが、このリモコンは、通常台所や風呂場に設けられている。このため、折角温水マットが移動自在にも拘わらず、温水マットを使用するためには台所や風呂場に足を運び、熱源機をオンしなければならず、利便性について向上の余地があった。
【0006】
さらに、熱源機が赤外線リモコンによりオンオフ操作が可能であったとしても、温水マットを使用する冬場等の寒い時期では各部屋を閉め切ることが多いことから、居間から台所等に設けられる受信器まで赤外線が飛ばないことが多い。このため、温水マットを使用するためには結局台所や風呂場に足を運ぶこととなり、改善にはつながらない。
【0007】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、利便性を向上させることが可能な温水マット及び床暖房システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の温水マットは、内部に温水の通路となる温水路を有したシート状のマット部材と、マット部材の端部に設けられ、熱源機側から供給される温水を入力して温水路に供給する入力部及び温水路からの温水を出力する出力部を有した接続ケースと、熱源機からの温水を屋内に導く温水コンセントと接続ケースとに両端部がそれぞれ接続された状態において、温水コンセントに設けられる温水供給路と入力部とを接続する温水往路及び温水コンセントに設けられる温水排出路と出力部とを接続する温水復路を有した温水プラグと、を備えた温水マットであって、温水プラグは、温水コンセント接続時において、熱源機のマイコンポートから延びる第1接続線に接続する第2接続線をさらに有し、接続ケースは、温水プラグ接続時において、第2接続線に接続される第3接続線と、電源又はグランドに接続される第4接続線と、第3接続線と第4接続線とを電気的に接続又は開放するスイッチ部と、をさらに有することを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の床暖房システムは、温水を生成する熱源機と、内部に温水の通路となる温水路を有したシート状のマット部材と、マット部材の端部に設けられ、熱源機側から供給される温水を入力して温水路に供給する入力部及び温水路からの温水を出力する出力部を有した接続ケースと、熱源機からの温水を屋内に導く温水コンセントと接続ケースとに両端部がそれぞれ接続された状態において、温水コンセントに設けられる温水供給路と入力部とを接続する温水往路及び温水コンセントに設けられる温水排出路と出力部とを接続する温水復路を有した温水プラグと、を備えた温水マットと、を備え、温水プラグは、温水コンセント接続時において、熱源機のマイコンポートから延びる第1接続線に接続する第2接続線をさらに有し、接続ケースは、温水プラグ接続時において、第2接続線に接続される第3接続線と、電源又はグランドに接続される第4接続線と、第3接続線と第4接続線とを電気的に接続又は開放するスイッチ部と、をさらに有することを特徴とする。
【0010】
これらによれば、温水プラグは、温水コンセント接続時において、熱源機のマイコンポートから延びる第1接続線に接続する第2接続線をさらに有する。このため、マイコンポートは温水プラグ先端まで電気的に接続される。また、接続ケースは、温水プラグ接続時において、第2接続線に接続される第3接続線と、電源又はグランドに接続される第4接続線と、第3接続線と第4接続線とを電気的に接続又は開放するスイッチ部と、をさらに有する。このため、スイッチ部により第3接続線と第4接続線とを電気的に接続した場合には、熱源機のマイコンポートまで電気的に接続されることなり、スイッチ操作の内容を熱源機のマイコンまで伝えることができる。このため、ユーザは、マット部材の端部に設けられる接続ケースのスイッチ部を操作することにより、温水マットを使用することができ、わざわざ台所等に出向く必要がない。従って、利便性を向上させることが可能な温水マットを提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、利便性を向上させることが可能な温水マット及び床暖房システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に係る床暖房システムを示す概略構成図である。
【図2】図1に示した床暖房システムの模式図である。
【図3】図1及び図2に示した接続ケースの一例を示す斜視図である。
【図4】図1及び図2に示した接続プラグの一例を示す斜視図である。
【図5】図1及び図2に示した温水コンセントの一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
まず、本実施形態に係る床暖房システムを説明する。図1は、本実施形態に係る床暖房システム1を示す概略構成図である。床暖房システム1は、熱源機10と、温水コンセント20と、温水マットMとから構成されている。熱源機10は、温水を生成するものであり、往路配管11及び復路配管12を備えている。往路配管11は、熱源機10で生成された温水を屋内に導く配管であり、温水復路12は、温水マットMから戻ってくる温水を熱源機10に導く配管である。これら配管11,12は、一端が熱源機10に接続され、他端が屋内の温水コンセント20に接続されている。
【0014】
より詳細に熱源機10は、低温用温水回路と、高温用温水回路とを有している。低温用温水回路は、使用者の好みの温度(60℃未満の温度)で温水を屋内に供給可能な回路であり、使用者により設定された60℃未満の設定温度の温水を生成するものである。一方、高温用温水回路は、80℃程度の温水を屋内に供給可能な回路であり、高温の温水は例えば浴室乾燥機等に送られる。
【0015】
上記配管11,12は、低温用温水回路と高温用温水回路とのうち、前者のヘッダーに継手を介して接続されている。このため、温水マットMに供給される温水が熱過ぎて使用者が火傷してしまう事態が防止されている。ここで、熱源機10は、これに限らず、安価なタイプでは低温用温水回路、または、高温用温水回路のどちらか一方のみの場合もある。
【0016】
温水コンセント20は、屋外にある熱源機10からの温水を屋内に導く導入部位となるものである。温水マットMは、この温水コンセント20からの温水を導入し、床暖房に利用したうえで、再度温水コンセント20に温水を戻す。温水マットMは、このような温水の循環により、床暖房を実現することとなる。
【0017】
このような温水マットMは、マット部材30と、接続ケース40と、温水プラグ50とを備えている。マット部材30は、折り畳み等可能なシート状の部材であって、内部に温水の通路となる温水路(図2の符号31参照)を有している。マット部材30は、熱源機10からの温水が温水路を流れることにより、暖められることとなる。使用者は、このマット部材30上にカーペット等を敷いて、床暖房として使用する。
【0018】
接続ケース40は、マット部材30の端部に設けられ、熱源機10からの温水の入出力部となる部位である。温水プラグ50は、一端が温水コンセント20に接続されると共に他端が接続ケース40に接続され、温水コンセント20からの温水を接続ケース40まで導くと共に、接続ケース40から排出される温水を温水コンセント20まで導く流路となるものである。なお、本実施形態において温水プラグ50は、温水コンセント20に対して着脱自在となっており、接続ケース40に対しては着脱不可に取り付けられているが、これに限らず、接続ケース40に対しても着脱自在となっていてもよい。
【0019】
図2は、図1に示した床暖房システム1の模式図である。図2に示すように、温水コンセント20は、温水供給路21と、温水排出路22を有している。温水供給路21は、熱源機10から延びる往路配管11に接続されており、熱源機10からの温水の供給口となる部位である。温水排出路22は、熱源機10から延びる復路配管12に接続されており、熱源機10への温水の排出口となる部位である。
【0020】
また、温水プラグ50は、温水往路51と温水復路52とを有している。温水往路51は、温水プラグ50を温水コンセント20に接続した状態において、温水供給路21に接続され、温水供給路21を介して流れてくる温水を接続ケース40まで導く。温水復路52は、温水プラグ50を温水コンセント20に接続した状態において、温水排出路22に接続され、接続ケース40から流れてくる温水を温水供給路21を介して屋外まで導く。
【0021】
接続ケース40は、入力部41と出力部42とを有している。入力部41は、熱源機10側から供給される温水を入力する部位であり、温水往路51に接続される。また、出力部42は、熱源機10側に温水を出力するための部位であり、温水復路52に接続される。
【0022】
このような構成により、熱源機10にて生成された温水は、往路配管11を介して温水コンセント20の温水供給路21に至る。そして、温水は、温水プラグ50の温水往路51、及び、接続ケース40の入力部41を介してマット部材30の温水路31に至り、マット部材30を温めることとなる。
【0023】
マット部材30を温めた温水は、接続ケース40の出力部42、及び、温水プラグ50の温水往路51を介して温水排出路22に至る。そして、温水は、復路配管12を介して熱源機10に至ることとなる。
【0024】
さらに、本実施形態において床暖房システム1は、導電性部材によって構成された第1〜第4接続線13,53,43,44を備えている。具体的に説明すると、熱源機10は第1接続線13を備えている。第1接続線13は、一端がマイコンポートに接続されている。本実施形態において熱源機10は、このポート電圧がロウとなることにより、温水回路による温水の生成等の制御を実行するようになっている。なお、第1接続線13の他端は、温水コンセント20に接続されている。
【0025】
また、温水プラグ50は、第2接続線53を有している。第2接続線53は、温水プラグ50が温水コンセント20に接続される状態において、熱源機10のマイコンポートから延びる第1接続線13に接続するようになっている。
【0026】
さらに、接続ケース40は、第3接続線43、第4接続線44、及びスイッチ部45を備えている。第3接続線43は、温水プラグ50が接続ケース40に接続される状態において、一端が第2接続線43と電気的に接続される。第4接続線44は、他端がグランド接続されている。詳細に本実施形態において第4接続線44の他端は、温水プラグ50及び温水コンセント20を経て熱源機10内まで導かれ、熱源機10内においてグランド接続されている。ここで、第4接続線44の他端は熱源機10内まで導かれる場合に限らず、例えば温水コンセント20内や接続ケース40内にグランド部を備えるなど、他の部位においてグランド接続されていてもよい。
【0027】
スイッチ部45は、第3接続線43の他端と第4接続線44の一端との間に介在しており、第3接続線43と第4接続線44とを電気的に接続又は開放するものである。具体的にスイッチ部45がオンされると、第4接続線44の他端がグランド接続されていることから、第3接続線43、第2接続線53及び第1接続線13を介して熱源機10のマイコンのポート電圧がロウとなる。これにより、熱源機10は、温水の生成等の制御を実行することとなる。
【0028】
このように、本実施形態ではマット部材30の端部に設けられる接続ケース40にスイッチ部45を備えており、スイッチ部45を操作することによって温水マットMを使用することができる。従って、台所等に設けられるリモコンを操作するために台所等に出向く必要がなく、利便性が向上することとなる。なお、上記において第4接続線44は、実際には第1〜第3接続線13,53,43と同様に、温水プラグ50が温水コンセント20及び接続ケース40に接続された状態において接続ケース40から熱源機10までつながった状態となることはいうまでもない。
【0029】
図3は、図1及び図2に示した接続ケース40の一例を示す斜視図である。なお、図3では、便宜的にマット部材30及び温水プラグ50の一部についても図示している。
【0030】
図3に示すように接続ケース40は、略直方体形状の箱型に形成されており、箱の側面に温水プラグ50が接続されている。また、温水プラグ50が接続される反対側にはマット部材30が接続ケース40の上下壁に挟持されるように設けられている。
【0031】
さらに、接続ケース40の温水プラグ50が接続される側面には、スイッチ部45が外部に露出した状態で形成されている。スイッチ部45は、シーソースイッチにより構成されており、オン操作することにより第3接続線43と第4接続線44とが電気的に接続される。なお、図2に示した第3接続線43及び第4接続線44は接続ケース40の内部に設けられている。
【0032】
図4は、図1及び図2に示した接続プラグ50の一例を示す斜視図である。図4に示すように接続プラグ50は、長手方向に伸びると共に蛇腹状に形成され、屈曲自在なホース部54を備えている。上記した温水往路51、温水復路52、第2接続線53及び第4接続線44は、ホース部54の内部に収納された状態となっており、図4ではホース部54の一端部から露出している。これら温水往路51、温水復路52、及び第2接続線53は、接続ケース40の入力部41、出力部42及び第3接続線43にそれぞれ接続される。また、接続プラグ50は、他端部にプラグ部55を備えている。このプラグ部55は、断面長円形となっており、温水コンセント20に接続される。
【0033】
図5は、図1及び図2に示した温水コンセント20の一例を示す正面図である。図5に示すように、温水コンセント20は、断面長円形のプラグ部55に合致するように、略長円形の開口部23が形成されている。温水コンセント20は、開口部23にプラグ部55を接続することで、温水供給路21と温水往路51及び温水排出路22と温水復路52とが接続される。また、温水コンセント20には電気接続部24が形成されている。温水プラグ50の第2接続線53は、プラグ部55を温水コンセント20に接続することにより、電気接続部24を介して熱源機10の第1接続線13と電気的に接続することとなる。なお、この接続により第4接続線44についても熱源機10内のグランド部まで接続されることとなる。
【0034】
次に、本実施形態に係る床暖房システム1及び温水マットMの動作等を説明する。なお、以下の説明において、接続ケース40と温水プラグ50とは着脱不可となっているものとする。
【0035】
まず、使用者は、温水プラグ50のプラグ部55を温水コンセント20に接続する。これにより、往路配管11、温水供給路21、温水往路51及び入力部41がつながると共に、復路配管12、温水排出路22、温水復路52及び出力部42がつながって、マット部材30に温水が供給可能となる。また、第1〜第3接続線13,53,43についても電気的に接続されることとなる。さらに、第4接続線44についても接続ケース40から熱源機10のグランド部まで電気的に接続されることとなる。
【0036】
次に、使用者は、スイッチ部45をオン操作する。これにより、第3接続線43と第4接続線44とが電気的に接続される。ここで、第4接続線44の他端は熱源機10内においてグランド接続されていることから、スイッチ部45のオン操作により熱源機10のマイコンポートの電圧はロウとなる。これにより、熱源機10は、温水を生成すると共に、各種ポンプや弁等についても動作させることとなる。
【0037】
そして、温水がマット部材30に供給される。これにより、使用者は床暖房を実現することができる。
【0038】
このようにして、本実施形態に係る温水マットM及び床暖房システム1によれば、温水プラグ50は、温水コンセント20の接続時において、熱源機10のマイコンポートから延びる第1接続線13に接続する第2接続線53を有している。このため、マイコンポートは温水プラグ50の先端まで電気的に接続される。また、接続ケース40は、温水プラグ50の接続時において第2接続線53に接続される第3接続線43と、電源又はグランドに接続される第4接続線44と、第3接続線43と第4接続線44とを電気的に接続又は開放するスイッチ部45を有している。このため、スイッチ部45により第3接続線43と第4接続線44とを電気的に接続した場合には、熱源機10のマイコンポートまで電気的に接続されることなり、スイッチ操作の内容を熱源機10のマイコンまで伝えることができる。このため、ユーザは、マット部材30の端部に設けられる接続ケース40のスイッチ部45を操作することにより、温水マットMを使用することができ、わざわざ台所等に出向く必要がない。従って、利便性を向上させることが可能な温水マットMを提供することができる。
【0039】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、本実施形態において図示した各種構成や寸法等については図示したものに限られるものではない。
【0040】
また、本実施形態において第4接続線44は他端がグランド接続されているが、これに限らず、他端に電源が設けられ、スイッチ部45がオン操作されたときに、マイコンポートの電圧がハイとなるようになっていてもよい。また、第4接続線44の他端は、熱源機10まで導かれる場合に限らず、温水コンセント20や接続ケース40内においてグランド接続されていたり電源に接続されていたりしてもよい。
【0041】
さらに、本実施形態においてスイッチ部45がシーソースイッチにより構成されているが、これに限らず、プッシュスイッチなど他の種類のスイッチにより構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 床暖房システム
10 熱源機
11 往路配管
12 復路配管
13 第1接続線
20 温水コンセント
21 温水供給路
22 温水排出路
23 開口部
24 電気接続部
30 マット部材
31 温水路
40 接続ケース
41 入力部
42 出力部
43 第3接続線
44 第4接続線
45 スイッチ部
50 温水プラグ
51 温水往路
52 温水復路
53 第2接続線
54 ホース部
55 プラグ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に温水の通路となる温水路を有したシート状のマット部材と、前記マット部材の端部に設けられ、熱源機側から供給される温水を入力して温水路に供給する入力部及び前記温水路からの温水を出力する出力部を有した接続ケースと、前記熱源機からの温水を屋内に導く温水コンセントと前記接続ケースとに両端部がそれぞれ接続された状態において、前記温水コンセントに設けられる温水供給路と前記入力部とを接続する温水往路及び前記温水コンセントに設けられる温水排出路と前記出力部とを接続する温水復路を有した温水プラグと、を備えた温水マットであって、
前記温水プラグは、前記温水コンセント接続時において、前記熱源機のマイコンポートから延びる第1接続線に接続する第2接続線をさらに有し、
前記接続ケースは、前記温水プラグ接続時において前記第2接続線に接続される第3接続線と、電源又はグランドに接続される第4接続線と、前記第3接続線と前記第4接続線とを電気的に接続又は開放するスイッチ部と、をさらに有する
ことを特徴とする温水マット。
【請求項2】
温水を生成する熱源機と、
内部に温水の通路となる温水路を有したシート状のマット部材と、前記マット部材の端部に設けられ、熱源機側から供給される温水を入力して温水路に供給する入力部及び前記温水路からの温水を出力する出力部を有した接続ケースと、前記熱源機からの温水を屋内に導く温水コンセントと前記接続ケースとに両端部がそれぞれ接続された状態において、前記温水コンセントに設けられる温水供給路と前記入力部とを接続する温水往路及び前記温水コンセントに設けられる温水排出路と前記出力部とを接続する温水復路を有した温水プラグと、を備えた温水マットと、を備え、
前記温水プラグは、前記温水コンセント接続時において、前記熱源機のマイコンポートから延びる第1接続線に接続する第2接続線をさらに有し、
前記接続ケースは、前記温水プラグ接続時において前記第2接続線に接続される第3接続線と、電源又はグランドに接続される第4接続線と、前記第3接続線と前記第4接続線とを電気的に接続又は開放するスイッチ部と、をさらに有する
ことを特徴とする床暖房システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−44485(P2013−44485A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−183438(P2011−183438)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(501418498)矢崎エナジーシステム株式会社 (79)
【Fターム(参考)】