温水制御ユニット
【課題】複数の継手管の全てが筺体の下端に設けられた場合でも容易にエア抜きできる温水制御ユニットを提供する。
【解決手段】ヒートポンプユニット1内で加熱された温水をハイドロユニット3に供給すると共に、ハイドロユニット3から流出した温水をヒートポンプユニット1内に戻す温水回路2を有する温水暖房システム100のハイドロユニット3は、筺体30と、筺体30の下端に配置された継手管306〜309と、を有する。ラジエタ4等からの温水が流れる戻り配管25が接続する継手管308とヒートポンプシステム1に戻る温水が流れる戻り配管26が接続する継手管309とは、接続配管41、配管接続部52および接続配管42によって接続され、接続配管42の略水平部分は、筺体30の上端のエア抜き管50と接続されており、エア抜き管50から配管内の空気を外部に排出できる。
【解決手段】ヒートポンプユニット1内で加熱された温水をハイドロユニット3に供給すると共に、ハイドロユニット3から流出した温水をヒートポンプユニット1内に戻す温水回路2を有する温水暖房システム100のハイドロユニット3は、筺体30と、筺体30の下端に配置された継手管306〜309と、を有する。ラジエタ4等からの温水が流れる戻り配管25が接続する継手管308とヒートポンプシステム1に戻る温水が流れる戻り配管26が接続する継手管309とは、接続配管41、配管接続部52および接続配管42によって接続され、接続配管42の略水平部分は、筺体30の上端のエア抜き管50と接続されており、エア抜き管50から配管内の空気を外部に排出できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートポンプユニット内で加熱された温水を暖房端末に供給すると共に、暖房端末から流出した温水をヒートポンプユニット内に戻す温水回路を有する温水暖房システムの温水制御ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、貯湯タンクを有する温水暖房システムでは、温水制御ユニットとして、プリント基板や端子台の電装品を収納する電装品箱と、温水回路の一部を構成する配管やアクチュエータ等を収納する温水回路箱とが、貯湯タンクの側面に設置されている。
【0003】
この温水制御ユニットの温水回路箱には、複数の継手管が設けられている。そして、この複数の継手管に、ヒートポンプユニットからの温水を温水回路箱内の配管に供給するための配管や、温水回路箱内の配管からの温水を暖房端末に供給するための配管が外部から接続される。
【0004】
ここで、温水回路内に充填された温水に空気が含まれている場合には、この空気が、例えばポンプによるエア噛み等の原因となることがある。そこで、温水配管内の空気を、適宜、外部へ排出する必要がある。
【0005】
従来の温水制御ユニットでは、例えば特許文献1に開示された温水制御ユニットのように、複数の継手管の少なくとも一部が温水回路箱の上端に設けられている。したがって、温水回路箱内において温水配管内の空気は、この継手管に外部から接続された配管を介して、温水回路箱の外部に移動することから、温水回路箱の外部の温水回路に設けられたエア抜き部において、容易にエア抜きできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−010241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、温水回路箱に設けられた複数の継手管の全てが、温水回路箱の下端に設けられた場合は、温水回路箱内には、温水が上向きに流れ込んで、そして、下向きに流出することになる。従って、温水回路箱内には、下方から上方に向かって延在した後で折り返され、下方に向かって延在する配管を設ける必要がある。すると、その配管内の空気は、この折り返し部分に貯留され、温水回路箱の外部に移動しなくなり、エア抜きできないという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、複数の継手管の全てが筺体の下端に設けられた場合でも容易にエア抜きできる温水制御ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明に係る温水制御ユニットは、ヒートポンプユニット内で加熱された温水を暖房端末に供給すると共に、暖房端末から流出した温水をヒートポンプユニット内に戻す温水回路を有する温水暖房システムの温水制御ユニットであって、温水回路の一部を構成する配管を収容する筺体と、筺体の下端に配置されヒートポンプユニットからの温水を筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第1継手管と、筺体の下端に配置され筺体内の温水回路から暖房端末に温水を供給するための配管が接続される第2継手管と、筺体の下端に配置され暖房端末からの温水を筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第3継手管と、筺体の下端に配置され筺体内の温水回路からヒートポンプユニットに温水を供給するための配管が接続される第4継手管と、を備え、筺体内の温水回路は、第1継手管と第2継手管との間に配置された第1配管と、第3継手管と第4継手管との間に配置された第2配管とを有しており、第1配管及び前記第2配管の少なくとも一方がエア抜き部に接続されていることを特徴とする。
【0010】
この温水制御ユニットでは、筺体内の配管と、ヒートポンプユニットや暖房端末に接続するための配管とを接続する継手管の全てが、筺体の下端に設けられた場合でも、筺体内の配管がエア抜き部に接続されているので、このエア抜き部から筺体内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0011】
第2の発明に係る温水制御ユニットは、第1の発明に係る温水制御ユニットにおいて、エア抜き部は、第1配管及び第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管に接続されていることを特徴とする。
【0012】
この温水制御ユニットでは、筺体内の配管のうち最も高い部分を有する配管に空気が溜まりやすいことから、その空気が溜まりやすい配管をエア抜き部に接続することで、効率良くエア抜きできる。
【0013】
第3の発明に係る温水制御ユニットは、第1又は第2の発明に係る温水制御ユニットにおいて、第1配管および第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管は、筺体内において他方の配管より後方に配置されていることを特徴とする。
【0014】
この温水制御ユニットでは、第1配管および第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管が他の配管より後方に配置されており、筺体内において前方に大きな空間が形成される。従って、その空間に、電装品等を配置することができる。
【0015】
第4の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第3のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、第2配管がエア抜き部に接続されていることを特徴とする。
【0016】
この温水制御ユニットでは、筺体内において、暖房端末から流出した温水が流れる配管内の水圧は、ヒートポンプユニットから供給された温水が流れる配管内の水圧よりも低く、空気が溜まりやすい暖房端末から流出した温水が流れる配管にエア抜き部が接続されており、効率良くエア抜きできる。
【0017】
第5の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第4のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、筺体内の温水回路は、第1配管に設けられた混合弁と、第2配管と混合弁とを接続するバイパス配管と、を有しており、第1配管、第2配管及びバイパス配管の少なくとも一方が、エア抜き部に接続されていることを特徴とする。
【0018】
この温水制御ユニットでは、暖房端末から流出した温水が保有する熱を有効に利用できる温水暖房システムにおいて、継手管の全てが筺体の下端に設けられた場合でも、容易にエア抜きできる。
【0019】
第6の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第5のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、エア抜き部が筺体の外部に設けられていることを特徴とする。
【0020】
この温水制御ユニットでは、エア抜き部が筺体の外部に設けられているため、筺体の外部において容易にエア抜きできる。
【0021】
第7の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第6のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、エア抜き部が筺体の上方に設けられていることを特徴とする。
【0022】
この温水制御ユニットでは、エア抜き部が筺体の上方に設けられており、配管内の空気は自発的にこのエア抜き部に向かって移動するため、より確実にエア抜きできる。
【発明の効果】
【0023】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0024】
第1の発明では、筺体内の配管と、ヒートポンプユニットや暖房端末に接続するための配管とを接続する継手管の全てが、筺体の下端に設けられた場合でも、筺体内の配管がエア抜き部に接続されているので、このエア抜き部から筺体内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0025】
また、第2の発明では、温水制御ユニットの筺体内の配管のうち内部に空気が溜まりやすい配管にエア抜き部が設けられているため、効率良くエア抜きできる。
【0026】
また、第3の発明では、第1配管および第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管が他の配管より後方に配置されており、筺体内において前方に大きな空間が形成される。従って、その空間に、電装品等を配置することができる。
【0027】
また、第4の発明では、水圧が低く空気が溜まりやすい配管にエア抜き部が接続されているため、効率良くエア抜きできる。
【0028】
また、第5の発明では、暖房端末から流出した温水が保有する熱を有効に利用できる温水暖房システムにおいて、継手管の全てが筺体の下端に設けられた場合でも、容易にエア抜きできる。
【0029】
また、第6の発明では、エア抜き部が筺体の外部に設けられているため、筺体の外部において容易にエア抜きできる。
【0030】
また、第7の発明では、エア抜き部が筺体の上方に設けられており、配管内の空気は自発的にこのエア抜き部に向かって移動するため、より確実にエア抜きできる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1実施形態に係る温水制御ユニットを備えた温水暖房システムの構成を示す模式図である。
【図2】図1の温水暖房システムに含まれる温水制御ユニットの正面視図である。
【図3】温水制御ユニットの分解図である。
【図4】温水制御ユニットの分解図である。
【図5】温水制御ユニットの分解図である。
【図6】温水制御ユニットの分解図である。
【図7】温水制御ユニットの分解図である。
【図8】温水制御ユニットの分解図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る温水制御ユニットの正面視図である。
【図10】温水制御ユニットの分解図である。
【図11】温水制御ユニットの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係る温水制御ユニットを備えた温水暖房システムについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る温水暖房システムの構成を示す模式図である。
【0033】
<温水暖房システムの構成>
図1に示すように、温水暖房システム100は、温水を加熱するヒートポンプユニット1と、ラジエタや床温調パネル等の暖房ユニット2(暖房端末)と、ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する温水回路3とを有している。この温水回路3は、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水を暖房ユニット2に供給すると共に、この暖房ユニット2から流出した温水をヒートポンプユニット1内に戻すものである。そして、この温水回路3には、暖房ユニット2に供給される温水の流量や温度を制御するための温水制御ユニット4が含まれる。また、温水暖房システム100は、給湯用の湯を貯留する給湯ユニット5も有している。
【0034】
図1に示すように、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水は、接続配管20を介して、継手管306から温水制御ユニット4に供給される。そして、この温水制御ユニット4の継手管307から暖房ユニット2に向かって流出した温水は、接続配管21を介して、暖房ユニット2に供給される。なお、この接続配管21には、その内部を流れる温水を加熱するためのバックアップヒータユニット22と、温水を給湯ユニット5に供給する際に用いられる三方弁23とが設けられている。
【0035】
暖房ユニット2から流出した温水は、接続配管24を介して、継手管308から温水制御ユニット4に供給される。そして、温水制御ユニット4の継手管309からヒートポンプユニット1に向かって流出した温水は、接続配管25を介して、ヒートポンプユニット1内に戻される。
【0036】
また、温水制御ユニット4内には、バイパス配管32(配管)及び混合弁33(アクチュエータ)が設けられている。したがって、暖房ユニット2から流出した温水は、温水制御ユニット4内に流入した後、その温水の一部は、バイパス配管32及び混合弁33を介して、ヒートポンプユニット1から温水制御ユニット4内に流入した温水と混合される。従って、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水は、バイパス配管32から供給される温水と混合した後で、温水制御ユニット4から暖房ユニット2に向かって流出する。混合弁33は、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水に対して混合されるバイパス配管32からの温水の量を調整することで、暖房ユニット2に供給される温水の温度を調整するために用いられる。
【0037】
また、温水暖房システム100では、接続配管21に設けた三方弁23を切り換えることによって、温水制御ユニット4から暖房ユニット2に向かって流出した温水を、給湯ユニット5に供給することができる。
【0038】
<温水制御ユニットの構成>
図2は、図1の温水暖房システムに含まれる温水制御ユニットの正面視図である。温水制御ユニット4の筐体30は、板金製の前側板300、右側板301、左側板302、上側板303、下側板304及び後側板305により構成されている。
【0039】
図3〜図8は、図2の温水制御ユニットの分解図である。図3は、前側板300を取り外した状態を示した正面視図である。図4は、右側板301を取り外した状態を示した右側面視図である。図5は、左側板302を取り外した状態を示した左側面視図である。図6は、図3の前側板300を取り外した状態から前面パネル316を取り外した状態を示した正面視図である。図7は、図6の前側板300及び前面パネル316を取り外した状態から後述する電装品38や板状部材312を取り外した状態を示した正面視図である。図8は、後側板305を取り外した状態を示した背面視図である。
【0040】
筐体30の下端に配置された下側板304には、図2〜図8に示すように、継手管306〜309、311が設けられている。
【0041】
継手管306(第1継手管)には、ヒートポンプユニット1からの温水を筺体30内の温水回路3に供給するための接続配管20が外部から接続される。継手管307(第2継手管)には、筺体30内の温水回路3から暖房ユニット2に向かって温水を供給するための接続配管21が外部から接続される。
【0042】
継手管308(第3継手管)には、暖房ユニット2からの温水を筺体30内の温水回路3に供給するための接続配管24が外部から接続される。継手管309(第4継手管)には、筺体30内の温水回路3からヒートポンプユニット1に向かって温水を供給するための接続配管25が外部から接続される。継手管311には、筐体30内の温水回路3への温水の給水または温水回路3からの温水の排水に用いられる給排水配管が外部から接続される。
【0043】
そして、継手管306と継手管307との間には、図7に示すように、接続配管39、混合弁33、接続配管44、循環ポンプ36、接続配管40が配置されている。配管接続部Aは、継手管306の上端と接続配管39の下端との接続部を示し、配管接続部Bは、接続配管39の上端と混合弁33との接続部を示し、配管接続部Cは、混合弁33と接続配管44の右端との接続部を示している。また、配管接続部Dは、接続配管44の左端と循環ポンプ36の吸入側との接続部を示し、配管接続部Eは、循環ポンプ36の吐出側と接続配管40の右端との接続部を示し、配管接続部Fは、接続配管40の左端と継手管307の上端との接続部を示している。
【0044】
これにより、温水制御ユニット3の筐体30内に継手管306から供給された温水は、接続配管39、混合弁33、接続配管44、循環ポンプ36、接続配管40を介して、継手管307から暖房ユニット2に向かって流出する。
【0045】
また、継手管308と継手管309との間には、図8に示すように、接続配管41、流量センサ37、接続配管42、分岐配管52、接続配管43、分岐配管54、接続配管43が配置されている。配管接続部Gは、継手管308の上端と接続配管41の下端との接続部を示し、配管接続部Hは、接続配管41の上端と流量センサ37の吸入側との接続部を示している。また、配管接続部Iは、流量センサ37の吐出側と接続配管42の右端との接続部を示し、配管接続部Jは、接続配管43の下端と継手管309の上端との接続部を示している。
【0046】
これにより、温水制御ユニット3の筐体30内に継手管308から供給された温水は、接続配管41、流量センサ37、接続配管42、分岐配管52、接続配管53、分岐配管54、接続配管43を介して、継手管309からヒートポンプユニット1に向かって流出する。
【0047】
また、上述した分岐配管52の側面には、図4に示すように、バイパス配管32の上端が接続されており、接続配管32の下端は、混合弁33に接続されている。配管接続部Kは、バイパス配管32の下端と混合弁33との接続部を示している。これにより、分岐配管52内の温水を、バイパス配管32を介して、混合弁33へ供給できる。
【0048】
上述した分岐配管54の下端には、図4に示すように、接続配管45の上端が接続されており、接続配管45の下端は、継手管311に接続されている。配管接続部Lは、接続配管45の下端と継手管311の上端との接続部を示している。これにより、継手管311及び接続配管45を介して、温水回路3内に水を給水できると共に、温水回路3から水を外部へ排水できる。
【0049】
また、筐体30の上端に配置された上側板303には、図4及び図5に示すように、継手管310が設けられている。継手管310には、エア抜き管50が外部から接続される。従って、エア抜き管50は、筐体30の外部に設けられると共に、筐体30の上方に設けられることになる。そして、継手管308と継手管309との間に配置された接続配管42は、接続配管55を介して継手管310に接続されている。配管接続部Mは、継手管310の下端と接続配管55の上端との接続部を示している。これにより、接続配管42に溜まった空気を、接続配管55、継手管310及びエア抜き管50を介して外部へ放出できる。
【0050】
なお、図7に示すように、継手管306と継手管307との間に配置された接続配管40は、配管接続部Fにおいて継手管307に接続された左端から上方に向かって延在し、その後、水平方向に折れ曲がり、さらに、下方に折れ曲がって、下方に向かって延在して、その右端が配管接続部Eにおいて循環ポンプ36に接続されている。
【0051】
また、図8に示すように、継手管308と継手管309との間に配置された接続配管42は、配管接続部Iにおいて流量センサ37に接続された右端から上方に向かって延在し、その後、水平方向に折れ曲がり、さらに、下方に折れ曲がって、下方に向かって延在して、その左端が分岐配管52に接続されている。そして、接続配管42の上端に設けられた水平部分における分岐部51において、接続配管55の下端が接続されている。
【0052】
ここで、筐体30において、エア抜き管50に接続された接続配管42の水平部分は、接続配管40の上端に設けられた水平部分より高い位置に配置されている。また、接続配管42の水平部分は、筐体30内の配管(ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する配管であって、エア抜き管50に接続するための接続配管55以外の配管)のうちで最も高い位置に配置されている。さらに、接続配管42の水平部分は、接続配管40の水平部分より後方に配置されている。
【0053】
なお、図8に示すように、接続配管42の左端と分岐配管52との接続部、分岐配管52と接続配管53の上端との接続部、接続配管53の下端と分岐配管54との接続部、分岐配管54と接続配管43の上端との接続部、分岐配管54と接続配管45の上端との接続部、接続配管42の水平部分と分岐部51との接続部、分岐部51と接続配管55の下端との接続部は、溶接で接続されている。
【0054】
筐体30内には、図4及び図5に示すように、板状部材312が配置されている。この板状部材312は、筐体30の上端から下方に向かって延在するように設けられており、上方部分313と下方部分314とを有している。上方部分313は、筐体30の上端から鉛直下方に向かって延在している。下方部分314は、上方部分313の下端から、下方に近付くにつれて前方に配置されるように傾斜している。板状部材312は、図6に示すように、筐体30の幅方向の全域に亘って配置されている。また、上方部分313には、その前面から離れた位置に配置された保持板315aを有する保持部材315が設けられている。
【0055】
図4及び図5に示すように、筐体30において、板状部材312の前方には、電装品収納部3Aが設けられ、板状部材312の後方及び下方には、温水回路収納部3Bが設けられている。
【0056】
電装品収納部3Aには、前側板300に設けられた本体リモコン38aに接続されたプリント基板38b及び端子台38c等が収容されている。プリント基板38bは、図6に示すように、保持板315aの表面及び裏面に配置されている。なお、保持板315aの裏面に配置されたプリント基板は図示していない。また、端子台38cは、図6に示すように、下方部分314の表面に設置されている。
【0057】
温水回路収納部3Bには、図3〜図8に示すように、上述したバイパス配管32、混合弁33、循環ポンプ36、流量センサ37及び接続配管39〜45、53、55(配管)等の温水回路が収容されている。バイパス配管32や接続配管39〜45、53、55は、温水回路3の一部を構成するものである。また、図3に示すように、筐体30内に配置されたバイパス配管32や接続配管は、混合弁33及び循環ポンプ36の前方に配置されていない。
【0058】
上述したように、電装品収納部3Aと温水回路収納部3Bとは、板状部材312によって仕切られている。従って、プリント基板38b及び端子台38c等の電装品38と、全ての配管接続部A〜Mとの間には、板状部材312が配置されていることから、板状部材312によって仕切られていることになる。
【0059】
[第1実施形態の温水制御ユニットの特徴]
以上、第1実施形態の温水制御ユニットでは、筺体30内の配管と、ヒートポンプユニット2や暖房ユニット3に接続するための配管とを接続する継手管306〜309の全てが、筺体30の下端に設けられているが、筺体30内の接続配管41がエア抜き部50に接続されているので、このエア抜き部50から筺体30内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0060】
また、この温水制御ユニット4では、接続配管41が筺体30内の温水が流れる配管のうち最も高い部分を有し、筺体30内の配管のうち配管内に最も空気が溜まり易いため、接続配管41にエア抜き管50を接続することで、効率良くエア抜きできる。
【0061】
また、この温水制御ユニット4では、配管内に最も空気が溜まりやすい接続配管41が筺体30内の他の配管より後方に配置されているため、電装品38を前方に配置することで、筺体30内に電装品38を収容しつつ容易にエア抜きできる。
【0062】
また、ラジエタ4または給湯タンク5から流出した温水が流れる接続配管41内の水圧が、他の筺体30内の配管内の水圧より低く、その配管内に空気が溜まりやすいことから、この接続配管41にエア抜き管50を接続することで、効率良くエア抜きできる。
【0063】
また、この温水制御ユニット4では、エア抜き管50が筺体30の外部に設けられているため、筺体30の外部において容易にエア抜きできる。
【0064】
また、この温水制御ユニット4では、エア抜き管50が筺体の上方に設けられているため、筺体30内の配管に溜まった空気が自発的にエア抜き管50に向かって移動するため、より確実にエア抜きできる。
【0065】
(第2実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態に係る温水制御ユニットについて説明する。図9は、温水制御ユニットの正面視図である。図10及び図11は、図9の温水制御ユニットの分解図である。なお、第1実施形態で説明した要素と同一の要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0066】
図10は、図9の筐体から前側板を取り外した状態を示した正面視図である。図11は、図9の筐体から左側板を取り外した状態を示した左側面視図である。図10に示すように、第1実施形態の板状部材312に対応する板状部材1312が、筐体30の幅方向の一部(中央より右側)に配置されている。また、板状部材1312の左端には、その一部として、左側板1312aが形成されている。
【0067】
図10及び図11に示すように、板状部材1312の前方には、電装品収納部103Aが配置されており、板状部材1312の左方、後方及び下方には、温水回路収納部103Bが配置されている。そして、電装品収納部103Aの内部には、本体リモコン38aや端子台38c等の電装品38が収容されており、板状部材1312の前方に配置されている。また、温水回路収納部103Bの内部には、バイパス配管32や混合弁33等のアキュムレータや、各接続配管が収容されており、板状部材1312の左方、後方及び下方に配置されている。
【0068】
この実施形態では、継手管306と継手管307との間に配置された接続配管140が、接続配管155を介して、エア抜き管50が外部から接続された継手管310に接続されている。筐体30において、エア抜き管50に接続された接続配管140の水平部分は、継手管308と継手管309との間に配置された接続配管142の上端に設けられた水平部分より高い位置に配置されている。また、接続配管140の水平部分は、筐体30内の配管(ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する配管であって、エア抜き管50に接続するための接続配管155以外の配管)のうちで最も高い位置に配置されている。さらに、接続配管140の水平部分は、接続配管142の水平部分より前方に配置されている。
【0069】
図10及び図11に示すように、電装品収納部103Aと温水回路収納部103Bとは、板状部材1312によって仕切られている。従って、本体リモコン38aや端子台38c等の電装品38と、全ての配管接続部A〜Mとの間には、板状部材1312が配置されていることから、板状部材1312によって仕切られていることになる。
【0070】
[第2実施形態の温水制御ユニットの特徴]
以上、第2実施形態の温水制御ユニットでは、筺体30内の配管と、ヒートポンプユニット2や暖房ユニット3に接続するための配管とを接続する継手管306〜309の全てが、筺体30の下端に設けられているが、筺体30内の接続配管140がエア抜き部50に接続されているので、このエア抜き部50から筺体30内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0071】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0072】
上記実施形態では、継手管308と継手管309との間に配置された配管である接続配管42がエア抜き管50に接続されていたが、これに限定されず、例えば、継手管306と継手管307との間に配置された配管である接続配管40がエア抜き管50に接続されてもよいし、バイパス配管32がエア抜き管50に接続されてもよい。また、継手管308と継手管309との間に配置された配管であり且つ接続配管42以外の配管がエア抜き管50に接続されてもよいし、継手管306と継手管307との間に配置された配管であり且つ接続配管40以外の配管がエア抜き管50に接続されてもよい。また、継手管308と継手管309との間に配置された配管及び継手管306と継手管307との間に配置された配管の双方がそれぞれ別々に設けられたエア抜き管に接続されてもよいし、継手管308と継手管309との間に配置された配管、継手管306と継手管307との間に配置された配管及びバイパス配管32のうちの2つ又は3つがそれぞれ別々に設けられたエア抜き管に接続されてもよい。
【0073】
また、上記実施形態では、エア抜き管50が、筺体30の外部であって且つ筺体30の上方に設けられているが、エア抜き管50の位置は変更できる。したがって、エア抜き管50は、筺体30の内部に設けてもよいし、筺体30側方に設けてもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、温水回路がバイパス配管32および混合弁33を有しているが、これに限定されず、温水回路はバイパス配管32および混合弁33を有してなくてもよい。
【0075】
上述した第1及び第2実施形態では、温水回路が、給湯ユニット及びバックアップヒータユニットを有している例について述べたが、本発明はこれに限定されず、温水回路は、給湯ユニットやバックアップヒータユニットを有していなくてよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明を利用すれば、継手管をすべて筺体の下端に設けた温水制御ユニットにおいて筺体内部に設けられた配管内に溜まった空気を、容易に外部に排出することができる。
【符号の説明】
【0077】
1 ヒートポンプシステム
2 温水回路
3 ハイドロユニット(温水制御ユニット)
4 ラジエタ(暖房端末)
5 給湯タンク(暖房端末)
20,21 供給配管
25,26 戻り配管
30 筐体
32 バイパス配管
33 混合弁
36 循環ポンプ(ポンプ)
39,40,44 接続配管(第1配管)
41,42 接続配管(第2配管)
50 エア抜き管(エア抜き部)
51〜53 配管接続部
306 継手管(第1継手管)
307 継手管(第2継手管)
308 継手管(第3継手管)
309 継手管(第4継手管)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートポンプユニット内で加熱された温水を暖房端末に供給すると共に、暖房端末から流出した温水をヒートポンプユニット内に戻す温水回路を有する温水暖房システムの温水制御ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、貯湯タンクを有する温水暖房システムでは、温水制御ユニットとして、プリント基板や端子台の電装品を収納する電装品箱と、温水回路の一部を構成する配管やアクチュエータ等を収納する温水回路箱とが、貯湯タンクの側面に設置されている。
【0003】
この温水制御ユニットの温水回路箱には、複数の継手管が設けられている。そして、この複数の継手管に、ヒートポンプユニットからの温水を温水回路箱内の配管に供給するための配管や、温水回路箱内の配管からの温水を暖房端末に供給するための配管が外部から接続される。
【0004】
ここで、温水回路内に充填された温水に空気が含まれている場合には、この空気が、例えばポンプによるエア噛み等の原因となることがある。そこで、温水配管内の空気を、適宜、外部へ排出する必要がある。
【0005】
従来の温水制御ユニットでは、例えば特許文献1に開示された温水制御ユニットのように、複数の継手管の少なくとも一部が温水回路箱の上端に設けられている。したがって、温水回路箱内において温水配管内の空気は、この継手管に外部から接続された配管を介して、温水回路箱の外部に移動することから、温水回路箱の外部の温水回路に設けられたエア抜き部において、容易にエア抜きできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−010241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、温水回路箱に設けられた複数の継手管の全てが、温水回路箱の下端に設けられた場合は、温水回路箱内には、温水が上向きに流れ込んで、そして、下向きに流出することになる。従って、温水回路箱内には、下方から上方に向かって延在した後で折り返され、下方に向かって延在する配管を設ける必要がある。すると、その配管内の空気は、この折り返し部分に貯留され、温水回路箱の外部に移動しなくなり、エア抜きできないという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、複数の継手管の全てが筺体の下端に設けられた場合でも容易にエア抜きできる温水制御ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明に係る温水制御ユニットは、ヒートポンプユニット内で加熱された温水を暖房端末に供給すると共に、暖房端末から流出した温水をヒートポンプユニット内に戻す温水回路を有する温水暖房システムの温水制御ユニットであって、温水回路の一部を構成する配管を収容する筺体と、筺体の下端に配置されヒートポンプユニットからの温水を筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第1継手管と、筺体の下端に配置され筺体内の温水回路から暖房端末に温水を供給するための配管が接続される第2継手管と、筺体の下端に配置され暖房端末からの温水を筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第3継手管と、筺体の下端に配置され筺体内の温水回路からヒートポンプユニットに温水を供給するための配管が接続される第4継手管と、を備え、筺体内の温水回路は、第1継手管と第2継手管との間に配置された第1配管と、第3継手管と第4継手管との間に配置された第2配管とを有しており、第1配管及び前記第2配管の少なくとも一方がエア抜き部に接続されていることを特徴とする。
【0010】
この温水制御ユニットでは、筺体内の配管と、ヒートポンプユニットや暖房端末に接続するための配管とを接続する継手管の全てが、筺体の下端に設けられた場合でも、筺体内の配管がエア抜き部に接続されているので、このエア抜き部から筺体内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0011】
第2の発明に係る温水制御ユニットは、第1の発明に係る温水制御ユニットにおいて、エア抜き部は、第1配管及び第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管に接続されていることを特徴とする。
【0012】
この温水制御ユニットでは、筺体内の配管のうち最も高い部分を有する配管に空気が溜まりやすいことから、その空気が溜まりやすい配管をエア抜き部に接続することで、効率良くエア抜きできる。
【0013】
第3の発明に係る温水制御ユニットは、第1又は第2の発明に係る温水制御ユニットにおいて、第1配管および第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管は、筺体内において他方の配管より後方に配置されていることを特徴とする。
【0014】
この温水制御ユニットでは、第1配管および第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管が他の配管より後方に配置されており、筺体内において前方に大きな空間が形成される。従って、その空間に、電装品等を配置することができる。
【0015】
第4の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第3のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、第2配管がエア抜き部に接続されていることを特徴とする。
【0016】
この温水制御ユニットでは、筺体内において、暖房端末から流出した温水が流れる配管内の水圧は、ヒートポンプユニットから供給された温水が流れる配管内の水圧よりも低く、空気が溜まりやすい暖房端末から流出した温水が流れる配管にエア抜き部が接続されており、効率良くエア抜きできる。
【0017】
第5の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第4のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、筺体内の温水回路は、第1配管に設けられた混合弁と、第2配管と混合弁とを接続するバイパス配管と、を有しており、第1配管、第2配管及びバイパス配管の少なくとも一方が、エア抜き部に接続されていることを特徴とする。
【0018】
この温水制御ユニットでは、暖房端末から流出した温水が保有する熱を有効に利用できる温水暖房システムにおいて、継手管の全てが筺体の下端に設けられた場合でも、容易にエア抜きできる。
【0019】
第6の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第5のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、エア抜き部が筺体の外部に設けられていることを特徴とする。
【0020】
この温水制御ユニットでは、エア抜き部が筺体の外部に設けられているため、筺体の外部において容易にエア抜きできる。
【0021】
第7の発明に係る温水制御ユニットは、第1乃至第6のいずれかの発明に係る温水制御ユニットにおいて、エア抜き部が筺体の上方に設けられていることを特徴とする。
【0022】
この温水制御ユニットでは、エア抜き部が筺体の上方に設けられており、配管内の空気は自発的にこのエア抜き部に向かって移動するため、より確実にエア抜きできる。
【発明の効果】
【0023】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0024】
第1の発明では、筺体内の配管と、ヒートポンプユニットや暖房端末に接続するための配管とを接続する継手管の全てが、筺体の下端に設けられた場合でも、筺体内の配管がエア抜き部に接続されているので、このエア抜き部から筺体内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0025】
また、第2の発明では、温水制御ユニットの筺体内の配管のうち内部に空気が溜まりやすい配管にエア抜き部が設けられているため、効率良くエア抜きできる。
【0026】
また、第3の発明では、第1配管および第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管が他の配管より後方に配置されており、筺体内において前方に大きな空間が形成される。従って、その空間に、電装品等を配置することができる。
【0027】
また、第4の発明では、水圧が低く空気が溜まりやすい配管にエア抜き部が接続されているため、効率良くエア抜きできる。
【0028】
また、第5の発明では、暖房端末から流出した温水が保有する熱を有効に利用できる温水暖房システムにおいて、継手管の全てが筺体の下端に設けられた場合でも、容易にエア抜きできる。
【0029】
また、第6の発明では、エア抜き部が筺体の外部に設けられているため、筺体の外部において容易にエア抜きできる。
【0030】
また、第7の発明では、エア抜き部が筺体の上方に設けられており、配管内の空気は自発的にこのエア抜き部に向かって移動するため、より確実にエア抜きできる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1実施形態に係る温水制御ユニットを備えた温水暖房システムの構成を示す模式図である。
【図2】図1の温水暖房システムに含まれる温水制御ユニットの正面視図である。
【図3】温水制御ユニットの分解図である。
【図4】温水制御ユニットの分解図である。
【図5】温水制御ユニットの分解図である。
【図6】温水制御ユニットの分解図である。
【図7】温水制御ユニットの分解図である。
【図8】温水制御ユニットの分解図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る温水制御ユニットの正面視図である。
【図10】温水制御ユニットの分解図である。
【図11】温水制御ユニットの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係る温水制御ユニットを備えた温水暖房システムについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る温水暖房システムの構成を示す模式図である。
【0033】
<温水暖房システムの構成>
図1に示すように、温水暖房システム100は、温水を加熱するヒートポンプユニット1と、ラジエタや床温調パネル等の暖房ユニット2(暖房端末)と、ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する温水回路3とを有している。この温水回路3は、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水を暖房ユニット2に供給すると共に、この暖房ユニット2から流出した温水をヒートポンプユニット1内に戻すものである。そして、この温水回路3には、暖房ユニット2に供給される温水の流量や温度を制御するための温水制御ユニット4が含まれる。また、温水暖房システム100は、給湯用の湯を貯留する給湯ユニット5も有している。
【0034】
図1に示すように、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水は、接続配管20を介して、継手管306から温水制御ユニット4に供給される。そして、この温水制御ユニット4の継手管307から暖房ユニット2に向かって流出した温水は、接続配管21を介して、暖房ユニット2に供給される。なお、この接続配管21には、その内部を流れる温水を加熱するためのバックアップヒータユニット22と、温水を給湯ユニット5に供給する際に用いられる三方弁23とが設けられている。
【0035】
暖房ユニット2から流出した温水は、接続配管24を介して、継手管308から温水制御ユニット4に供給される。そして、温水制御ユニット4の継手管309からヒートポンプユニット1に向かって流出した温水は、接続配管25を介して、ヒートポンプユニット1内に戻される。
【0036】
また、温水制御ユニット4内には、バイパス配管32(配管)及び混合弁33(アクチュエータ)が設けられている。したがって、暖房ユニット2から流出した温水は、温水制御ユニット4内に流入した後、その温水の一部は、バイパス配管32及び混合弁33を介して、ヒートポンプユニット1から温水制御ユニット4内に流入した温水と混合される。従って、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水は、バイパス配管32から供給される温水と混合した後で、温水制御ユニット4から暖房ユニット2に向かって流出する。混合弁33は、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水に対して混合されるバイパス配管32からの温水の量を調整することで、暖房ユニット2に供給される温水の温度を調整するために用いられる。
【0037】
また、温水暖房システム100では、接続配管21に設けた三方弁23を切り換えることによって、温水制御ユニット4から暖房ユニット2に向かって流出した温水を、給湯ユニット5に供給することができる。
【0038】
<温水制御ユニットの構成>
図2は、図1の温水暖房システムに含まれる温水制御ユニットの正面視図である。温水制御ユニット4の筐体30は、板金製の前側板300、右側板301、左側板302、上側板303、下側板304及び後側板305により構成されている。
【0039】
図3〜図8は、図2の温水制御ユニットの分解図である。図3は、前側板300を取り外した状態を示した正面視図である。図4は、右側板301を取り外した状態を示した右側面視図である。図5は、左側板302を取り外した状態を示した左側面視図である。図6は、図3の前側板300を取り外した状態から前面パネル316を取り外した状態を示した正面視図である。図7は、図6の前側板300及び前面パネル316を取り外した状態から後述する電装品38や板状部材312を取り外した状態を示した正面視図である。図8は、後側板305を取り外した状態を示した背面視図である。
【0040】
筐体30の下端に配置された下側板304には、図2〜図8に示すように、継手管306〜309、311が設けられている。
【0041】
継手管306(第1継手管)には、ヒートポンプユニット1からの温水を筺体30内の温水回路3に供給するための接続配管20が外部から接続される。継手管307(第2継手管)には、筺体30内の温水回路3から暖房ユニット2に向かって温水を供給するための接続配管21が外部から接続される。
【0042】
継手管308(第3継手管)には、暖房ユニット2からの温水を筺体30内の温水回路3に供給するための接続配管24が外部から接続される。継手管309(第4継手管)には、筺体30内の温水回路3からヒートポンプユニット1に向かって温水を供給するための接続配管25が外部から接続される。継手管311には、筐体30内の温水回路3への温水の給水または温水回路3からの温水の排水に用いられる給排水配管が外部から接続される。
【0043】
そして、継手管306と継手管307との間には、図7に示すように、接続配管39、混合弁33、接続配管44、循環ポンプ36、接続配管40が配置されている。配管接続部Aは、継手管306の上端と接続配管39の下端との接続部を示し、配管接続部Bは、接続配管39の上端と混合弁33との接続部を示し、配管接続部Cは、混合弁33と接続配管44の右端との接続部を示している。また、配管接続部Dは、接続配管44の左端と循環ポンプ36の吸入側との接続部を示し、配管接続部Eは、循環ポンプ36の吐出側と接続配管40の右端との接続部を示し、配管接続部Fは、接続配管40の左端と継手管307の上端との接続部を示している。
【0044】
これにより、温水制御ユニット3の筐体30内に継手管306から供給された温水は、接続配管39、混合弁33、接続配管44、循環ポンプ36、接続配管40を介して、継手管307から暖房ユニット2に向かって流出する。
【0045】
また、継手管308と継手管309との間には、図8に示すように、接続配管41、流量センサ37、接続配管42、分岐配管52、接続配管43、分岐配管54、接続配管43が配置されている。配管接続部Gは、継手管308の上端と接続配管41の下端との接続部を示し、配管接続部Hは、接続配管41の上端と流量センサ37の吸入側との接続部を示している。また、配管接続部Iは、流量センサ37の吐出側と接続配管42の右端との接続部を示し、配管接続部Jは、接続配管43の下端と継手管309の上端との接続部を示している。
【0046】
これにより、温水制御ユニット3の筐体30内に継手管308から供給された温水は、接続配管41、流量センサ37、接続配管42、分岐配管52、接続配管53、分岐配管54、接続配管43を介して、継手管309からヒートポンプユニット1に向かって流出する。
【0047】
また、上述した分岐配管52の側面には、図4に示すように、バイパス配管32の上端が接続されており、接続配管32の下端は、混合弁33に接続されている。配管接続部Kは、バイパス配管32の下端と混合弁33との接続部を示している。これにより、分岐配管52内の温水を、バイパス配管32を介して、混合弁33へ供給できる。
【0048】
上述した分岐配管54の下端には、図4に示すように、接続配管45の上端が接続されており、接続配管45の下端は、継手管311に接続されている。配管接続部Lは、接続配管45の下端と継手管311の上端との接続部を示している。これにより、継手管311及び接続配管45を介して、温水回路3内に水を給水できると共に、温水回路3から水を外部へ排水できる。
【0049】
また、筐体30の上端に配置された上側板303には、図4及び図5に示すように、継手管310が設けられている。継手管310には、エア抜き管50が外部から接続される。従って、エア抜き管50は、筐体30の外部に設けられると共に、筐体30の上方に設けられることになる。そして、継手管308と継手管309との間に配置された接続配管42は、接続配管55を介して継手管310に接続されている。配管接続部Mは、継手管310の下端と接続配管55の上端との接続部を示している。これにより、接続配管42に溜まった空気を、接続配管55、継手管310及びエア抜き管50を介して外部へ放出できる。
【0050】
なお、図7に示すように、継手管306と継手管307との間に配置された接続配管40は、配管接続部Fにおいて継手管307に接続された左端から上方に向かって延在し、その後、水平方向に折れ曲がり、さらに、下方に折れ曲がって、下方に向かって延在して、その右端が配管接続部Eにおいて循環ポンプ36に接続されている。
【0051】
また、図8に示すように、継手管308と継手管309との間に配置された接続配管42は、配管接続部Iにおいて流量センサ37に接続された右端から上方に向かって延在し、その後、水平方向に折れ曲がり、さらに、下方に折れ曲がって、下方に向かって延在して、その左端が分岐配管52に接続されている。そして、接続配管42の上端に設けられた水平部分における分岐部51において、接続配管55の下端が接続されている。
【0052】
ここで、筐体30において、エア抜き管50に接続された接続配管42の水平部分は、接続配管40の上端に設けられた水平部分より高い位置に配置されている。また、接続配管42の水平部分は、筐体30内の配管(ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する配管であって、エア抜き管50に接続するための接続配管55以外の配管)のうちで最も高い位置に配置されている。さらに、接続配管42の水平部分は、接続配管40の水平部分より後方に配置されている。
【0053】
なお、図8に示すように、接続配管42の左端と分岐配管52との接続部、分岐配管52と接続配管53の上端との接続部、接続配管53の下端と分岐配管54との接続部、分岐配管54と接続配管43の上端との接続部、分岐配管54と接続配管45の上端との接続部、接続配管42の水平部分と分岐部51との接続部、分岐部51と接続配管55の下端との接続部は、溶接で接続されている。
【0054】
筐体30内には、図4及び図5に示すように、板状部材312が配置されている。この板状部材312は、筐体30の上端から下方に向かって延在するように設けられており、上方部分313と下方部分314とを有している。上方部分313は、筐体30の上端から鉛直下方に向かって延在している。下方部分314は、上方部分313の下端から、下方に近付くにつれて前方に配置されるように傾斜している。板状部材312は、図6に示すように、筐体30の幅方向の全域に亘って配置されている。また、上方部分313には、その前面から離れた位置に配置された保持板315aを有する保持部材315が設けられている。
【0055】
図4及び図5に示すように、筐体30において、板状部材312の前方には、電装品収納部3Aが設けられ、板状部材312の後方及び下方には、温水回路収納部3Bが設けられている。
【0056】
電装品収納部3Aには、前側板300に設けられた本体リモコン38aに接続されたプリント基板38b及び端子台38c等が収容されている。プリント基板38bは、図6に示すように、保持板315aの表面及び裏面に配置されている。なお、保持板315aの裏面に配置されたプリント基板は図示していない。また、端子台38cは、図6に示すように、下方部分314の表面に設置されている。
【0057】
温水回路収納部3Bには、図3〜図8に示すように、上述したバイパス配管32、混合弁33、循環ポンプ36、流量センサ37及び接続配管39〜45、53、55(配管)等の温水回路が収容されている。バイパス配管32や接続配管39〜45、53、55は、温水回路3の一部を構成するものである。また、図3に示すように、筐体30内に配置されたバイパス配管32や接続配管は、混合弁33及び循環ポンプ36の前方に配置されていない。
【0058】
上述したように、電装品収納部3Aと温水回路収納部3Bとは、板状部材312によって仕切られている。従って、プリント基板38b及び端子台38c等の電装品38と、全ての配管接続部A〜Mとの間には、板状部材312が配置されていることから、板状部材312によって仕切られていることになる。
【0059】
[第1実施形態の温水制御ユニットの特徴]
以上、第1実施形態の温水制御ユニットでは、筺体30内の配管と、ヒートポンプユニット2や暖房ユニット3に接続するための配管とを接続する継手管306〜309の全てが、筺体30の下端に設けられているが、筺体30内の接続配管41がエア抜き部50に接続されているので、このエア抜き部50から筺体30内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0060】
また、この温水制御ユニット4では、接続配管41が筺体30内の温水が流れる配管のうち最も高い部分を有し、筺体30内の配管のうち配管内に最も空気が溜まり易いため、接続配管41にエア抜き管50を接続することで、効率良くエア抜きできる。
【0061】
また、この温水制御ユニット4では、配管内に最も空気が溜まりやすい接続配管41が筺体30内の他の配管より後方に配置されているため、電装品38を前方に配置することで、筺体30内に電装品38を収容しつつ容易にエア抜きできる。
【0062】
また、ラジエタ4または給湯タンク5から流出した温水が流れる接続配管41内の水圧が、他の筺体30内の配管内の水圧より低く、その配管内に空気が溜まりやすいことから、この接続配管41にエア抜き管50を接続することで、効率良くエア抜きできる。
【0063】
また、この温水制御ユニット4では、エア抜き管50が筺体30の外部に設けられているため、筺体30の外部において容易にエア抜きできる。
【0064】
また、この温水制御ユニット4では、エア抜き管50が筺体の上方に設けられているため、筺体30内の配管に溜まった空気が自発的にエア抜き管50に向かって移動するため、より確実にエア抜きできる。
【0065】
(第2実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態に係る温水制御ユニットについて説明する。図9は、温水制御ユニットの正面視図である。図10及び図11は、図9の温水制御ユニットの分解図である。なお、第1実施形態で説明した要素と同一の要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0066】
図10は、図9の筐体から前側板を取り外した状態を示した正面視図である。図11は、図9の筐体から左側板を取り外した状態を示した左側面視図である。図10に示すように、第1実施形態の板状部材312に対応する板状部材1312が、筐体30の幅方向の一部(中央より右側)に配置されている。また、板状部材1312の左端には、その一部として、左側板1312aが形成されている。
【0067】
図10及び図11に示すように、板状部材1312の前方には、電装品収納部103Aが配置されており、板状部材1312の左方、後方及び下方には、温水回路収納部103Bが配置されている。そして、電装品収納部103Aの内部には、本体リモコン38aや端子台38c等の電装品38が収容されており、板状部材1312の前方に配置されている。また、温水回路収納部103Bの内部には、バイパス配管32や混合弁33等のアキュムレータや、各接続配管が収容されており、板状部材1312の左方、後方及び下方に配置されている。
【0068】
この実施形態では、継手管306と継手管307との間に配置された接続配管140が、接続配管155を介して、エア抜き管50が外部から接続された継手管310に接続されている。筐体30において、エア抜き管50に接続された接続配管140の水平部分は、継手管308と継手管309との間に配置された接続配管142の上端に設けられた水平部分より高い位置に配置されている。また、接続配管140の水平部分は、筐体30内の配管(ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する配管であって、エア抜き管50に接続するための接続配管155以外の配管)のうちで最も高い位置に配置されている。さらに、接続配管140の水平部分は、接続配管142の水平部分より前方に配置されている。
【0069】
図10及び図11に示すように、電装品収納部103Aと温水回路収納部103Bとは、板状部材1312によって仕切られている。従って、本体リモコン38aや端子台38c等の電装品38と、全ての配管接続部A〜Mとの間には、板状部材1312が配置されていることから、板状部材1312によって仕切られていることになる。
【0070】
[第2実施形態の温水制御ユニットの特徴]
以上、第2実施形態の温水制御ユニットでは、筺体30内の配管と、ヒートポンプユニット2や暖房ユニット3に接続するための配管とを接続する継手管306〜309の全てが、筺体30の下端に設けられているが、筺体30内の接続配管140がエア抜き部50に接続されているので、このエア抜き部50から筺体30内に配置された配管内の空気を容易に排出できる。
【0071】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0072】
上記実施形態では、継手管308と継手管309との間に配置された配管である接続配管42がエア抜き管50に接続されていたが、これに限定されず、例えば、継手管306と継手管307との間に配置された配管である接続配管40がエア抜き管50に接続されてもよいし、バイパス配管32がエア抜き管50に接続されてもよい。また、継手管308と継手管309との間に配置された配管であり且つ接続配管42以外の配管がエア抜き管50に接続されてもよいし、継手管306と継手管307との間に配置された配管であり且つ接続配管40以外の配管がエア抜き管50に接続されてもよい。また、継手管308と継手管309との間に配置された配管及び継手管306と継手管307との間に配置された配管の双方がそれぞれ別々に設けられたエア抜き管に接続されてもよいし、継手管308と継手管309との間に配置された配管、継手管306と継手管307との間に配置された配管及びバイパス配管32のうちの2つ又は3つがそれぞれ別々に設けられたエア抜き管に接続されてもよい。
【0073】
また、上記実施形態では、エア抜き管50が、筺体30の外部であって且つ筺体30の上方に設けられているが、エア抜き管50の位置は変更できる。したがって、エア抜き管50は、筺体30の内部に設けてもよいし、筺体30側方に設けてもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、温水回路がバイパス配管32および混合弁33を有しているが、これに限定されず、温水回路はバイパス配管32および混合弁33を有してなくてもよい。
【0075】
上述した第1及び第2実施形態では、温水回路が、給湯ユニット及びバックアップヒータユニットを有している例について述べたが、本発明はこれに限定されず、温水回路は、給湯ユニットやバックアップヒータユニットを有していなくてよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明を利用すれば、継手管をすべて筺体の下端に設けた温水制御ユニットにおいて筺体内部に設けられた配管内に溜まった空気を、容易に外部に排出することができる。
【符号の説明】
【0077】
1 ヒートポンプシステム
2 温水回路
3 ハイドロユニット(温水制御ユニット)
4 ラジエタ(暖房端末)
5 給湯タンク(暖房端末)
20,21 供給配管
25,26 戻り配管
30 筐体
32 バイパス配管
33 混合弁
36 循環ポンプ(ポンプ)
39,40,44 接続配管(第1配管)
41,42 接続配管(第2配管)
50 エア抜き管(エア抜き部)
51〜53 配管接続部
306 継手管(第1継手管)
307 継手管(第2継手管)
308 継手管(第3継手管)
309 継手管(第4継手管)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒートポンプユニット内で加熱された温水を暖房端末に供給すると共に、前記暖房端末から流出した温水を前記ヒートポンプユニット内に戻す温水回路を有する温水暖房システムの温水制御ユニットであって、
前記温水回路の一部を構成する配管を収容する筺体と、
前記筺体の下端に配置され、前記ヒートポンプユニットからの温水を前記筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第1継手管と、
前記筺体の下端に配置され、前記筺体内の温水回路から前記暖房端末に温水を供給するための配管が接続される第2継手管と、
前記筺体の下端に配置され、前記暖房端末からの温水を前記筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第3継手管と、
前記筺体の下端に配置され、前記筺体内の温水回路から前記ヒートポンプユニットに温水を供給するための配管が接続される第4継手管と、を備え、
前記筺体内の温水回路は、
前記第1継手管と前記第2継手管との間に配置された第1配管と、
前記第3継手管と前記第4継手管との間に配置された第2配管とを有しており、
前記第1配管及び前記第2配管の少なくとも一方が、エア抜き部に接続されている
ことを特徴とする温水制御ユニット。
【請求項2】
前記エア抜き部は、前記第1配管及び前記第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管に接続されていることを特徴とする請求項1記載の温水制御ユニット。
【請求項3】
前記第1配管及び前記第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管は、前記筺体内において他方の配管より後方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の温水制御ユニット。
【請求項4】
前記第2配管が、前記エア抜き部に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【請求項5】
前記筺体内の温水回路は、前記第1配管に設けられた混合弁と、前記第2配管と前記混合弁とを接続するバイパス配管と、を有しており、
前記第1配管、前記第2配管及び前記バイパス配管の少なくとも一方が、エア抜き部に接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【請求項6】
前記エア抜き部は、前記筺体の外部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【請求項7】
前記エア抜き部は、前記筺体の上方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【請求項1】
ヒートポンプユニット内で加熱された温水を暖房端末に供給すると共に、前記暖房端末から流出した温水を前記ヒートポンプユニット内に戻す温水回路を有する温水暖房システムの温水制御ユニットであって、
前記温水回路の一部を構成する配管を収容する筺体と、
前記筺体の下端に配置され、前記ヒートポンプユニットからの温水を前記筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第1継手管と、
前記筺体の下端に配置され、前記筺体内の温水回路から前記暖房端末に温水を供給するための配管が接続される第2継手管と、
前記筺体の下端に配置され、前記暖房端末からの温水を前記筺体内の温水回路に供給するための配管が接続される第3継手管と、
前記筺体の下端に配置され、前記筺体内の温水回路から前記ヒートポンプユニットに温水を供給するための配管が接続される第4継手管と、を備え、
前記筺体内の温水回路は、
前記第1継手管と前記第2継手管との間に配置された第1配管と、
前記第3継手管と前記第4継手管との間に配置された第2配管とを有しており、
前記第1配管及び前記第2配管の少なくとも一方が、エア抜き部に接続されている
ことを特徴とする温水制御ユニット。
【請求項2】
前記エア抜き部は、前記第1配管及び前記第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管に接続されていることを特徴とする請求項1記載の温水制御ユニット。
【請求項3】
前記第1配管及び前記第2配管のうちで上方に配置された温水回路を含む側の配管は、前記筺体内において他方の配管より後方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の温水制御ユニット。
【請求項4】
前記第2配管が、前記エア抜き部に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【請求項5】
前記筺体内の温水回路は、前記第1配管に設けられた混合弁と、前記第2配管と前記混合弁とを接続するバイパス配管と、を有しており、
前記第1配管、前記第2配管及び前記バイパス配管の少なくとも一方が、エア抜き部に接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【請求項6】
前記エア抜き部は、前記筺体の外部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【請求項7】
前記エア抜き部は、前記筺体の上方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の温水制御ユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−137604(P2011−137604A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−298189(P2009−298189)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】
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