説明

温水洗浄便座装置

【課題】
温水洗浄便座装置の清掃をタイムリーに行えるようにすること。
【解決手段】
便座に着座する使用者の局部に対してノズルから温水を噴射して前記局部を洗浄する洗浄機構を備えた温水洗浄便座装置において、前記洗浄機構の使用頻度を示す量を累積し、この累積値が所定値に達すると、清掃の督促をなす督促装置を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温水洗浄便座装置に関し、特に温水洗浄便座装置の清掃の時期を知らせる督促装置に関する。
【背景技術】
【0002】
温水洗浄便座を使用する場合、排泄後の局部洗浄の際に、飛び散った排泄物がノズルやその周辺部に付着する。この付着が堆積した場合、汚れ・悪臭の原因となり衛生上好ましくないという問題点があった。このため、特許文献1は、ノズルを洗浄する際に、温水を微量供給して、清掃を容易化する構造を提供している。
【特許文献1】特開2001−234571号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
確かに特許文献1に開示された装置は、清掃の容易化をさせた点では、賞賛に値するものと言わねばならない。しかしながら、清掃の時期をいつにするかは使用者の判断に委ねられており、実用的観点からの物足りなさは否定できない。
【0004】
それ故に、本発明は、清掃時期を知らせることが出来る温水洗浄便座装置を提供することを、その技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために講じた技術的手段は、請求項1に記載のように、
「便座に着座する使用者の局部に対してノズルから温水を噴射して前記局部を洗浄する洗浄機構を備えた温水洗浄便座装置において、前記洗浄機構の使用頻度を示す量を累積し、この累積値が所定値に達すると、清掃の督促をなす督促装置を設けた、温水洗浄便座装置」
を構成したことである。
【0006】
しかして、前記使用頻度を示す量は、前記便座の着座回数及び/または前記温水の使用量である(請求項2)のが最適である。そして、前記便座の着座回数は、男性の使用頻度に応じて補正するようにする(請求項3)のが望ましく、前記温水の使用量は、前記温水を前記ノズルに供給すべく、前記温水を貯留する温水タンク内に水圧を印加するときに開かれるバルブの開放時間の累積値であるのが望ましい(請求項4)。
【0007】
また、前記督促装置は、前記洗浄機構を操作する操作部に設けられ、発光により前記督促をなすようにするの(請求項5)が至便である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、便座に着座する使用者の局部に対してノズルから温水を噴射して前記局部を洗浄する洗浄機構を備えた温水洗浄便座装置において、前記洗浄機構の使用頻度を示す量を累積し、この累積値が所定値に達すると、清掃の督促をなす督促装置を設けたので、使用者は清掃をタイムリーに行うことが出来、実用上多大な効果を奏する。
【0009】
しかして、前記使用頻度を示す量として、前記便座の着座回数及び/または前記温水の使用量を採用すること(請求項2)で、温水洗浄便座装置の制御系を流用できるという効果を奏する。そして、前記便座の着座回数は、男性の使用頻度に応じて補正すること(請求項3)により、あるいは、前記温水の使用量は、前記温水を前記ノズルに供給すべく、前記温水を貯留する温水タンク内に水圧を印加するときに開かれるバルブの開放時間の累積値を採用することにより、清掃時期を精緻に督促できるという効果もある。
【0010】
更には、前記督促装置は、前記洗浄機構を操作する操作部に設けられ、発光により前記督促をなすようにする(請求項5)ことにより、清掃時期を的確に知らせることが出来、清掃忘れに伴う諸々の不具合を未然に防ぐことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を具体化した温水洗浄便座装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0012】
図1に示されるように、この温水洗浄便座装置は水回路部11と、操作部12と、着座センサ13と、電子制御装置14とを備えている。水回路部11は、流量制御弁21と、電磁弁22と、流量調整弁23と、バキュームブレーカ24a付温水タンク24と、三方切替弁25と、シャワーノズル26及びビデノズル27とを備えている。
【0013】
しかして流量制御弁21は、図示しない給水源にその一端が連通しており、同他端は上記電磁弁22を介して流量調整弁23に連通している。この流量制御弁21は、例えば水の流速によって水流量を制御するものである。
【0014】
電磁弁22は、常閉型の開閉弁であって、電子制御装置14からの駆動信号に基づき開状態となり、流量制御弁21と流量調整弁23とを連通する。
【0015】
流量調整弁23は、例えば弁座にはめ込まれた弁棒を操作部12の操作に応じて締めたり緩めたりすることで水流量を調整する弁であって、温水タンク24に連通している。しかして、温水タンク24内には図示されないヒータにより所定の温度に保たれた温水が収容されている。
【0016】
バキュームブレーカ24aは、水の供給経路中に生じる真空を除いて逆流を防止するためのもので、温水タンク14の下流側で三方切替弁25に連通している。三方切替弁25は、図示しない操作パネルにおいて指定されたモードに応じて、電子制御装置14からの駆動信号に基づき、シャワーノズル26及びビデノズル27のいずれか一方との連通状態を選択的に切り替えるものである。
【0017】
シャワーノズル26及びビデノズル27は、温水洗浄便座装置のケーシング30(図5
参照)内に並んで収容されている。これらシャワーノズル26及びビデノズル27は同様の構造を有しているため、以下にシャワーノズル26の構造を説明し、ビデノズル27についてはその説明を省略する。
【0018】
図2に示されるように、シャワーノズル26は、大きくはシリンダ26aとノズル26bとにより構成されている。そして、シリンダ26aは、シリンダ筒体31と、シリンダ蓋体36とを有しており、ケーシング30に取着されている。また、ノズル26bは、ノズル本体32と、第1スリーブ33と、弁体34と、第2スリーブ35とを備えている。
【0019】
シリンダ筒体31は、略円筒状に形成されており、その先端側は傾斜部31aにおいてなだらかに縮径されている。また、このシリンダ筒体31の先端部は、段差部31bにおいて縮開形成されている。なお、このシリンダ筒体31の先端側の開口部は、その上側及び下側が略直線状となる扁平円状に形成されている。一方、上記シリンダ筒体31の基端側には、前記三方切替弁25に接続される水路31cが形成されている。
【0020】
ノズル本体32は、先端側の外周面が上記シリンダ筒体31の開口部に対応して断面略扁平円状となる有蓋筒状に形成されており、同シリンダ筒体31に対して軸線方向に摺動自在に収容されている。このノズル本体32の先端部には、上側の壁面を略径方向に貫通する複数の噴出口32aが形成されている。
【0021】
第1スリーブ33は、ノズル本体32の基端側に装着されている。すなわち、この第1スリーブ33は、先端側に向かって傾斜部33a、段差部33bを介して順次、縮径された略段突き円筒状に形成されており、その先端部の外周面が上記ノズル本体32の内周面に挿入・溶着される態様で同ノズル本体32に一体に設けられている。
【0022】
これらノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)は、シリンダ筒体31の段差部31bと第1スリーブ33の傾斜部33aとの間に係止されたノズル本体スプリング41により同シリンダ筒体31(シリンダ26a)に対してその基端側(図2の左側)に付勢される態様で収容されている。これらノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)は、後述する駆動時においては上記ノズル本体スプリング41の付勢力に抗して軸線方向に沿ってシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から突出する。このとき、上記第1スリーブ33の傾斜部33aとシリンダ筒体31の段差部31bとが当接すると、上記ノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)の突出が規制されるようになっている。
【0023】
第1スリーブ33の内周面には、周方向に所定間隔をおいて中心側に略板状に突出形成された複数の支持壁33cが設けられており、これら支持壁33cの中心側には略円筒状に形成されたガイド壁33dが一体形成されている。
【0024】
弁体34は、弁部34aと、同弁部34aの先端側において上記ガイド壁33dの内径と同等の外径にて縮径された軸部34bとを有している。この弁体34は、その軸部34bが第1スリーブ33のガイド壁33dに挿入されて、同第1スリーブ33に対して軸線方向に摺動自在に収容されている。また、上記弁体34は、ガイド壁33dの外周側において支持壁33cと弁体34の弁部34aとの間に係止された弁体スプリング42により第1スリーブ33に対してその基端側(図2の左側)に付勢される態様で収容されている。
【0025】
なお、弁体34の弁部34aには、軸線方向に沿ってその基端側に突設された当接片34cが形成されている。第2スリーブ35は、略円筒状に形成されており、上記弁体34の収容された第1スリーブ33の基端側に締結されている。この第2スリーブ35には、上記弁体34の弁部34aに対応して弁座35aが形成されている。
【0026】
図3に示されるように、駆動時において上記ノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)がノズル本体スプリング41の付勢力に抗してシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から突出すると、弁体34の弁部34aは弁体スプリング42によって第2スリーブ35の弁座35aに付勢される。そして、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32の中空部と外部とは遮断される。
【0027】
また、図4に示されるように、駆動時においてシリンダ筒体31の傾斜部31aに第1スリーブ33の傾斜部33aが当接してノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)の突出が規制されると、代わって弁体34の弁部34aは弁座35aから押し出され、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32の中空部と外部とは連通される。
【0028】
シリンダ蓋体36は、シリンダ筒体31の基端側の内径と同等の外径を有しており、同シリンダ筒体31の基端側において液密的に装着されている。このシリンダ蓋体36の先端側には、水路31cの開口する凹部36aが形成されており、この凹部36aと上記第1及び第2スリーブ33,35との間は圧力形成室Rとなっている。
【0029】
また、シリンダ蓋体36の凹部36aの中心部には、弁体34の当接片34cに対応して軸線方向に沿って突出する蓋体当接片36bが形成されている。そして、図2に示されるように、ノズル26bがノズル本体スプリング41によりシリンダ筒体31に対して基端側に付勢されている状態においては、この蓋体当接片36bが弁体34の当接片34cに当接し、同弁体34の弁部34aは弁座35aから押し出されるように設定されている。従って、通常は、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32の中空部と外部とは連通状態となっている。
【0030】
操作部12は、ダイヤル12aを有しており、その回動操作に応じて前記流量調整弁23による水流量が増減調整されるようになっている。また、この操作部12のダイヤル12aを図1に示される[掃除]位置に回動配置すると、後述する態様で上記流量調整弁23による水流量が調整されるようになっている。
【0031】
なお、この操作部12のダイヤル12aを[掃除]位置に回動配置すると、この状態が電子制御装置14に出力されるようになっている。前記着座センサ13は、図示しない便座に加えられる加重に応じて便座が着座されているかどうかを検出し、この検出結果を電子制御装置14に出力する。これは、便座に着座していない状態において、シャワーノズル26若しくはビデノズル27が意図しない操作で駆動することを防止するためである。
【0032】
電子制御装置14は、操作部12及び着座センサ13による各検出結果を入力するとともに、その状態に応じて電磁弁22及び三方切替弁25をそれぞれ好適に制御する。
【0033】
すなわち、電子制御装置14は、着座センサ13により便座が着座されていると検出されると、電磁弁22を通電状態として水回路部11を連通する。そして、図示しない操作パネルでの指定モードに応じて三方切替弁25の連通(シャワーノズル26若しくはビデノズル27)を選択的に切り替える。すなわち、電磁弁22が開かれると、給水源から圧送される水が温水タンク24内に導入され、温水タンク24内の温水が押し出されて、シャワーノズル26(ビデノズル27)の先端部から使用者の臀部(女性使用者の陰部)に向けて噴射されるようになっている。そして、使用者の操作部の操作により、温水の噴射が停止されるようになっている。
【0034】
電子制御装置14の内部タイマーは、電磁弁22が開かれている時間を累計し、この累積値Tは内部レジスタに記憶される。この累計値は、温水タンク24に貯留されていた温水の噴射量の累積値となる。しかして、電磁弁22が開かれている時間の累計値Tが所定値(具体的には、温水により局部から除去された排泄物の量がノズルや便器に目立つようになった時点)に達したとき、電子制御装置14は、操作部12のLED12Lを点灯して、使用者に清掃を督促する。
【0035】
また、電子制御装置14は、着座センサ13により便座が着座されていないと検出されると、電磁弁22を非通電状態として水回路部11を遮断する。さらに、電子制御装置14は、操作部12のダイヤル12aが[掃除]位置に回動配置されていることが検出されているとき、着座センサ13による検出結果に関わらず、電磁弁22を通電状態として水回路部11を連通する。そして、上記に準じて三方切替弁25の連通(シャワーノズル26若しくはビデノズル27)を選択的に切り替える。しかして、電子制御装置14は、操作部12のダイヤル12aが[掃除]位置に回動配置されていることが検出したとき、内部レジスタに記憶していた、電磁弁22の開放累積時間Tをクリアする。
【0036】
尚、操作部12は、図示はしないが、温水洗浄便座装置の本体と一体化されていても良いし、別体のリモコン装置であっても良い。また、操作部12のダイヤル12aは、押しボタンに変更しても良いことは勿論である。
【0037】
次に、この温水洗浄便座装置の動作について説明する。図2に示される状態において、前記電磁弁22及び三方切替弁25が駆動され、シャワーノズル26(ビデノズル27についても同様)に水圧が供給されると、温水タンク24から押し出された温水が、上記シリンダ筒体31の水路31cから圧力形成室Rに流入する。このとき、上記圧力形成室Rには、前記操作部12のダイヤル12aの回動操作に応じて流量調整弁23により増減調整された水流量に基づく水圧が供給される。
【0038】
圧力形成室Rに洗浄水が流入すると、図3に示されるように、そのときの水圧に基づき、ノズル26bはノズル本体スプリング41の付勢力に抗して軸線方向に沿ってシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から突出する。このとき、上記弁体34の弁部34aは弁体スプリング42によって第2スリーブ35の弁座35aに付勢される。そして、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32(ノズル26b)の中空部と圧力形成室Rとは遮断される。従って、このときにノズル26bの中空部に洗浄水が流入することはない。
【0039】
また、ノズル26bがノズル本体スプリング41の付勢力に抗して軸線方向に沿ってシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から更に突出すると、図4に示されるように、シリンダ筒体31の傾斜部31aに第1スリーブ33の傾斜部33aが当接してノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)の突出が規制される。このとき、代わって弁体34の弁部34aは弁座35aから押し出され、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32(ノズル26b)の中空部と圧力形成室Rとは連通される。そして、ノズル本体32(ノズル26b)の中空部に流入した温水は、噴出口32aから外部に噴出する。なお、この噴出口32aから噴出する洗浄水の流量は、上記圧力形成室Rに供給される水圧、すなわち上記操作部12のダイヤル12aの回動操作に応じて前記流量調整弁23により増減調整された水流量によって制御されている。特に、本実施形態では、上記操作部12のダイヤル12aを[掃除]位置に回動配置した場合、上記噴出口32aから噴出する洗浄水の流量は、図5に示されるように微量となるように設定されている。またこのとき、電子制御装置14は着座センサ13による検出結果に関わらず、電磁弁22を通電状態として水回路部11を連通するようになっている。
【0040】
電磁弁22が開かれている時間の累計値Tが所定値(具体的には、温水により局部から除去された排泄物の量がノズルや便器に目立つようになった時点)に達したとき、電子制御装置14は、操作部12のLED12Lを点灯して、使用者に清掃を督促する。使用者は、LED12Lが点灯しているのを見て、清掃を行う場合、操作部12のダイヤル12aを[掃除]位置に回動配置し、シャワーノズル26のノズル26bを突出させて、同ノズル26bの噴出口32aから微量の洗浄水を噴出するようにする。従って、ノズル26b自体の洗浄において、ケーシング30(シリンダ26a)からノズル26bを引き出すために一方の手が占有されることがないため、例えばブラシBによるノズル26bの汚れのこすり落とし作業を極めて効率的に行うことができる。また、ノズル26bを手で直接触る必要がないため、衛生的である。同時に、こうしてこすり落とした汚れは、ノズル26bから噴出する微量の洗浄水によって同時に洗い流され、しかも噴出する洗浄水の勢いによって同汚れがノズル26bの内部に浸入することも防止されることから極めて衛生的なものとすることができる。
【0041】
尚、清掃すべき場所は、ノズルのほか、便器やケーシング30が含まれることは、もちろんである。
【0042】
上記した実施形態例においては、温水タンク24に貯留されていた温水の噴射量の累積値は、電磁便22の開放累計時間Tに依拠するのではなく、便座への着座回数と一回の着座当たりの温水使用量(推計値)の積若しくは両者を併用した値に依拠しても良い。また、近侍は、男性が便座に着座して小便するケースが増えており、この場合は温水の費消を伴わないので、温水タンク24に貯留されていた温水の噴射量の累積値を計算する場合は、着座回数を、男性の使用頻度を考慮して補正しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図。
【図2】同実施形態を示す断面図。
【図3】同実施形態の動作態様を示す断面図。
【図4】同実施形態の動作態様を示す断面図。
【図5】同実施形態の動作態様を示す斜視図。
【符号の説明】
【0044】
R: ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する圧力形成室
11:洗浄機構( ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する水回路部)
12 :洗浄機構(ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する操作部)
12L:督促装置
13 :着座センサ
14 :ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する電子制御装置
23 :ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する流量調整弁
26b :洗浄機構(ノズル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座に着座する使用者の局部に対してノズルから温水を噴射して前記局部を洗浄する洗浄機構を備えた温水洗浄便座装置において、前記洗浄機構の使用頻度を示す量を累積する累積手段と、この累積手段により累積された累積値が所定値に達すると、清掃の督促をなす督促装置を設けた、温水洗浄便座装置。
【請求項2】
前記使用頻度を示す量は、前記便座の着座回数及び/または前記温水の使用量である、請求項1記載の温水洗浄便座装置。
【請求項3】
前記便座の着座回数は、男性の使用頻度に応じて補正するようにした、請求項2記載の温水洗浄便座装置。
【請求項4】
前記温水の使用量は、前記温水を前記ノズルに供給すべく、前記温水を貯留する温水タンク内に水圧を印加するときに開かれるバルブの開放時間の累積値である、請求項2記載の温水洗浄便座装置。
【請求項5】
前記督促装置は、前記洗浄機構を操作する操作部に設けられ、発光により前記督促をなすようにした、請求項1記載の温水洗浄便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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