説明

温水洗浄便座装置

【課題】便座に着座した人の部位(おしりやビデ)の洗浄効果を高めると共に、ノズル内
やノズル先端部分に付着する黴や汚れの除去効果も向上し、洗浄時間が短くても良好な洗
浄効果が得られ、洗浄水の節約にも繋がる技術として超音波発生装置を用い、温水タンク
内の洗浄水レベルを検知するフロートスイッチが誤動作の防止、洗浄ノズルの入り口部へ
の超音波振動子の取り付け、超音波振動子の点検修理等がし易くなる技術、節電効果が得
られる技術等を提供する。
【解決手段】水道水配管に接続された導水管を通って水道水がそのまままたは電気ヒータ
で加熱されて洗浄水として洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人の部位を洗浄する温
水洗浄便座装置において、前記洗浄ノズルの洗浄水入り口部に、洗浄ノズルへ流入する洗
浄水として、キャビティ(空洞)の消滅時(破裂時)のエネルギーを活用する超音波洗浄
水を生成する超音波洗浄水発生装置を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道水配管に接続された導水管を通って供給される水道水が、水道水のまま
または加熱された温水となって洗浄ノズルから噴出して、便座に着座した人の部位を洗浄
する温水洗浄便座装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の温水洗浄便座装置として、便座の表面を洗浄するための洗浄部を設け、この洗浄
部に超音波発生器を配置して、噴射される温水が超音波によって洗浄される仕組みである
。(特許文献1参照)。
【0003】
また、温水洗浄便座のノズル洗浄に、超音波洗浄装置を用いたものがある。(特許文献
2参照)。
【特許文献1】特開2003−125979号公報
【特許文献2】特開平11−300299号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この特許文献1は、便座の表面を洗浄するために超音波発生器を配置するものであり、
便座に着座した人の部位(おしりやビデ)を洗浄するものではない。また、特許文献2の
ものは、おしり洗浄後、またはビデ洗浄後に、おしり・ビデ洗浄ノズルが後退して温水洗
浄便座110内に納まった段階で、超音波洗浄装置101が起動し、生成された超音波洗
浄水が吐水口からおしり・ビデ洗浄ノズルへと吐水され、おしり・ビデ洗浄ノズルを洗浄
するものであり、便座に着座した人の部位(おしりやビデ)を洗浄するものではない。
【0005】
本発明は、特許文献1及び特許文献2の技術とは異なり、洗浄ノズルから噴出する洗浄
水として、キャビティ(空洞)を発生する超音波洗浄水を生成するように、洗浄ノズルの
入口部に超音波発生装置を用い、洗浄時間が短くても便座に着座した人の部位(おしりや
ビデ)の良好な洗浄効果が得られ、洗浄水の節約にも繋がる技術を提供する。そして、こ
れと共に、洗浄ノズルの内部やノズル先端部分に付着する黴や汚れの除去効果も向上し、
衛生管理上も好ましい温水洗浄便座装置を提供するものである。
【0006】
また、温水タンク内の洗浄水レベルを検知するフロートスイッチが誤動作することのな
い技術を目指し、更に、洗浄ノズルの入り口部への超音波振動子の取り付け、超音波振動
子の点検修理、及び超音波洗浄水発生室内の点検等がし易くなる技術、更にまた、節電効
果が得られる技術等を提供可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明は、水道水配管に接続された導水管を通って水道水がそのまままたは電気ヒー
タで加熱されて洗浄水として洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人の部位を洗浄する
温水洗浄便座装置において、前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水の入口部に、この洗浄水に
超音波振動を与えて超音波洗浄水を生成する超音波振動子を備えた超音波洗浄水発生装置
を設け、前記超音波洗浄水を前記洗浄ノズルから噴出することを特徴とする。
【0008】
第2発明は、水道水配管に接続された導水管を通って水道水が電気ヒータを備えた温水
タンクへ供給され、前記温水タンクの洗浄水が洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人
の部位を洗浄する温水洗浄便座装置において、前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水の入口部
に、前記温水タンクから前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水路中の洗浄水に超音波振動を与
えて超音波洗浄水を生成する超音波振動子を備えた超音波洗浄水発生装置を設け、前記超
音波洗浄水を前記洗浄ノズルから噴出することを特徴とする。
【0009】
第3発明は、第1発明または第2発明において、前記超音波洗浄水発生室は、本体の上
面に形成した上面開口を塞ぐ上蓋に前記超音波振動子が取り付けられ、前記上蓋がシール
材を介して着脱自在に設けられたことを特徴とする。
【0010】
第4発明は、水道水配管に接続された導水管を通って水道水が電気ヒータを備えた温水
タンクへ供給され、前記温水タンクの洗浄水が洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人
の部位を洗浄する温水洗浄便座装置において、前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水の入口部
に、前記温水タンクから前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水路中の洗浄水に超音波振動を与
えて超音波洗浄水を生成する超音波振動子を備えた超音波洗浄水発生装置を設け、前記超
音波洗浄水発生室は、前記温水タンク内の洗浄水が側壁から流入し下壁から前記洗浄ノズ
ルへ流出し上面に開口を有する室を形成し、前記上面の開口を着脱自在に塞ぐ上蓋に前記
超音波洗浄水発生室内の洗浄水に浸る状態に前記超音波振動子が取り付けられ、前記超音
波洗浄水を前記洗浄ノズルから噴出することを特徴とする。
【0011】
第5発明は、第1発明乃至第4発明のいずれかにおいて、前記超音波振動子は、前記洗
浄ノズルによる通常の洗浄モードになった状態で作動し、前記洗浄モードの停止によって
作動を停止する。
【発明の効果】
【0012】
第1発明によって、超音波洗浄水発生装置で生成される超音波洗浄水が、洗浄ノズルを
通ってその先端部のノズルから噴出することにより、超音波洗浄水中のキャビティ(空洞
)の消滅時(破裂時)のエネルギーによって、キャビティが存在しない単なる洗浄水の噴
出による洗浄に比して、お尻に付着した汚物を洗浄する効果が向上する。また、これと共
に、洗浄ノズルを通る際にキャビティ(空洞)の消滅時のエネルギーによって、洗浄ノズ
ル内と先端のノズル部分が洗浄されるため、洗浄ノズル内の水垢の洗浄効果の向上と共に
、先端のノズル部分の洗浄効果も向上し、先端のノズル部分に付着する黴や汚れの除去効
果も向上するものとなる。このため、キャビティ(空洞)が存在しない場合に比して、洗
浄時間が短くても良好な洗浄効果が得られ、洗浄水の節約にも繋がるものとなる。
【0013】
第2発明によって、温水タンクを備えたものにおいて、温水タンク内に貯留した洗浄水
を超音波振動子によって超音波振動させて、キャビティ(空洞)を発生する超音波洗浄水
を温水タンク内に生成させると、温水タンク内の洗浄水レベルを検知するフロートスイッ
チが誤動作することがある。しかし、本発明では、温水タンクを出て洗浄ノズルへ入る洗
浄水を超音波振動させてキャビティ(空洞)を発生する超音波洗浄水を生成するため、こ
のような問題はない。そして、このキャビティ(空洞)の消滅時(破裂時)のエネルギー
によって、キャビティ(空洞)がない単なる洗浄水の噴出による洗浄に比して、お尻に付
着した汚物を洗浄する効果が向上する。また、これと共に、洗浄ノズルを通る際にキャビ
ティ(空洞)の消滅時のエネルギーによって、洗浄ノズル内と先端のノズル部分が洗浄さ
れるため、洗浄ノズル内の水垢の洗浄効果の向上と共に、先端のノズル部分の洗浄効果も
向上し、先端のノズル部分に付着する黴や汚れの除去効果も向上するものとなる。このた
め、キャビティ(空洞)が存在しない場合に比して、洗浄時間が短くても良好な洗浄効果
が得られ、洗浄水の節約にも繋がる。このような洗浄効果を得るためには、超音波洗浄水
が洗浄ノズルから噴出する通常使用の洗浄モードにおいて行なわれるようにすれば、通常
使用の洗浄モードの休止期間中に、特別に洗浄ノズルを作動させて超音波洗浄水を洗浄ノ
ズルに供給して、洗浄ノズルを洗浄する必要もなく、制御も簡素化され、洗浄水の無駄も
省ける。
【0014】
第3発明は、第1発明または第2発明の効果に加えて、超音波洗浄水発生室は、その上
面開口を塞ぐ上蓋に超音波振動子が取り付けられているため、洗浄ノズルの入り口部への
超音波振動子の取り付け、超音波振動子の点検修理、及び超音波洗浄水発生室内の点検等
がし易くなる。
【0015】
第4発明によって、温水タンクを備えたものにおいて、、温水タンク内に貯留した洗浄
水を超音波振動子によって超音波振動させて、キャビティ(空洞)を発生する超音波洗浄
水を温水タンク内に生成させると、温水タンク内の洗浄水レベルを検知するフロートスイ
ッチが誤動作することがあるが、本発明では、温水タンクを出て洗浄ノズルへ入る洗浄水
を超音波振動させてキャビティ(空洞)を発生する超音波洗浄水を生成するため、このよ
うな問題はない。そして、このキャビティ(空洞)の消滅時(破裂時)のエネルギーによ
って、キャビティ(空洞)が存在しない単なる洗浄水の噴出による洗浄に比して、お尻に
付着した汚物を洗浄する効果が向上する。また、これと共に、洗浄ノズルを通る際にキャ
ビティ(空洞)の消滅時のエネルギーによって、洗浄ノズル内とノズル部分が洗浄される
ため、洗浄ノズル内の水垢の洗浄効果の向上と共に、ノズル部分の洗浄効果も向上するた
め、ノズル部分に付着する黴や汚れの除去効果も向上するものとなる。このため、キャビ
ティ(空洞)が存在しない場合に比して、洗浄時間が短くても良好な洗浄効果が得られる
ため、洗浄水の節約にも繋がる。このような洗浄効果を得るためには、超音波洗浄水が洗
浄ノズルから噴出する通常使用の洗浄モードにおいて行なわれるようにすれば、通常使用
の洗浄モードの休止期間中に、特別に洗浄ノズルを作動させて超音波洗浄水を洗浄ノズル
に供給して、洗浄ノズルを洗浄する必要もなく、制御も簡素化され、洗浄水の無駄も省け
る。また、超音波洗浄水発生室が、洗浄水が温水タンクから洗浄ノズルへ流入する接続装
置となるため、温水タンクから洗浄ノズルへ流入する洗浄水にキャビティ(空洞)を発生
し易い構造となり、超音波洗浄水発生室と洗浄ノズルを一体化したユニット構成とすれば
、温水洗浄便座装置の組み立て構成が簡素化されたものとなる。
【0016】
第5発明によって、超音波振動子は、洗浄水が洗浄ノズルから噴出する通常の洗浄モー
ドにおいて作動するため、洗浄水が洗浄ノズルから噴出しない待機状態では作動停止状態
であり、節電効果が得られる。特に、このような洗浄効果の向上は、超音波洗浄水が洗浄
ノズルから噴出する通常使用の洗浄モードにおいて行なわれるため、通常使用の洗浄モー
ドの休止期間中に、特別に洗浄ノズルを作動させて超音波洗浄水を洗浄ノズルに供給して
、洗浄ノズルを洗浄する必要もなく、制御も簡素化され、洗浄水の無駄も省ける。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の温水洗浄便座装置は、水道水配管に接続された導水管を通って水道水がそのま
ままたは電気ヒータで加熱されて洗浄水として洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人
の部位を洗浄する温水洗浄便座装置において、前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水の入口部
に、この洗浄水に超音波振動を与えて超音波洗浄水を生成する超音波振動子を備えた超音
波洗浄水発生装置を設け、前記超音波洗浄水を前記洗浄ノズルから噴出するものであり、
本発明の実施例を以下に記載する。
【実施例1】
【0018】
本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る温水洗浄便座装置の蓋が閉ま
った状態の斜視図、図2は本発明に係る温水洗浄便座装置の蓋を取り外した状態の斜視図
、図3は本発明に係る温水洗浄便座装置の蓋と機能部分のカバーを取り外した状態の機能
部分を示す正面斜視図、図4は本発明に係る温水洗浄便座の機能部分のカバーを取り外し
た状態の斜視図、図5は本発明に係る温水洗浄便座装置の機能部分のカバーと温水タンク
を取り外して洗浄ノズル部分を露出させた正面斜視図、図6は本発明に係る温水洗浄便座
装置の着座検出スイッチ装置部分の断面図、図7は本発明に係る温水洗浄便座装置の洗浄
水の流れ経路図、図8は本発明に係る温水洗浄便座装置の待機モードを示す構成図、図9
は本発明に係る温水洗浄便座装置のおしり洗浄モードを示す構成図、図10は本発明に係
る温水洗浄便座装置のビデ洗浄モードを示す構成図、図11は本発明に係る洗浄ノズルユ
ニットの斜視図、図12は本発明に係る開閉弁機構とノズル通路切り替え弁機構の待機モ
ードを示す説明図、図13は本発明に係る開閉弁機構とノズル通路切り替え弁機構のおし
り洗浄モードを示す説明図、図14は本発明に係る開閉弁機構とノズル通路切り替え弁機
構のビデ洗浄モードを示す説明図、図15は本発明に係る温水洗浄便座装置の超音波洗浄
水発生装置の断面図、図16は本発明に係る温水洗浄便座装置の制御装置の構成図である

【0019】
図において、1は本発明の温水洗浄便座装置を示しており、裏側から絶縁被覆されたコ
ードヒータ(図示せず)で加温される便座2と、便座2の上面を覆う開閉蓋3と、便座2
及び開閉蓋3の後方に位置して後述の機能部10を配置すると共に便座2及び開閉蓋3を
開閉回動可能に支持する基材部8を備えている。基材部8には、洗浄ノズルとして便座2
の後部下側へ延びるおしり(肛門)洗浄用ノズル4Aとビデ洗浄用ノズル4B、温水タン
ク5、及び電装部6等の機能部10が配設され、この機能部10を覆うようにカバー7が
基材部8に着脱自在に取り付けられている。カバー7の一部がパネル7Aになっている。
蓋3の後端部の駆動側(図では右側)は、基材部8に支持部材を介して取り付けた電動機
装置9によって往復回転する回転軸11に取り付けられて、蓋3が上方に開閉回動可能で
ある。
【0020】
また、便座2の後端部の駆動側(図では左側)は、基材部8に取り付けた電動機装置1
2によって往復回転する回転軸13に取り付けられて、便座2が上方に開閉回動可能であ
る。また、便座2の後端部の従動側(図では右側)は、便座2の後端部から水平方向に外
向きに突出した円筒状軸部24が一体に形成され、この円筒状軸部24が後述のタクトス
イッチ28作動部として作用する。なお、この円筒状軸部24へ緩く進入するように基材
部8から延びた水平方向軸によって、回動可能且つ上下動可能に支持するようにしてもよ
い。また、円筒状軸部24が基材部8の軸受け部に上下動可能に支持される構成でもよい

【0021】
洗浄水として温水タンク5へ供給される水道水は、パイプジョイント装置14によって
水道水配管に接続された導水管19に取り付けたごみ取り用のストレーナ62と逆止弁6
3を通過した後、電磁弁40と減圧弁41を順次通り、後述の開閉弁47を経て温水タン
ク5内の底部へ供給される。19Aは温水タンク5へ供給される水道水路の途中に設けた
接続部である。図示していないが、機能部10は温風用電気ヒータを内蔵した温風供給装
置を備えており、これが基材部8に取り付けられていて、便座2の後部下側へ延びる温風
ノズルから温風を供給して、洗浄後のお尻を乾燥するようにしている。
【0022】
温水タンク5内の水を加熱するための温水ヒータとして、通電にて発熱するシーズヒー
タ42が温水タンク5内の底部に配設されている。シーズヒータ42を通電する温水モー
ドとするか、非通電の冷水モード(供給される水道水温)とするかは、プッシュ・プッシ
ュ式の温水ヒータスイッチ45によって制御される。温水タンク5の上壁には、温水タン
ク5内の異常温度を検知してシーズヒータ42への通電回路を遮断する温度検知部21と
、温水タンク5内の洗浄水レベルを検知して電磁弁40を開閉制御して、温水タンク5内
の洗浄水レベルを所定レベルに制御するフロートスイッチ22と、温水タンク5内の圧力
が外気圧よりも低くなったとき温水タンク5内と外気を連通する負圧弁23Aを備えた気
圧調整用パイプ23Bの取り付け部23が設けられている。また温水タンク5内には、温
水タンク5内の温水温度は、温水モードにおいて温水温度可変スイッチ64によって使用
者が任意の設定温度に設定できる。温水モードにおいてシーズヒータ42への通電を制御
して、温水タンク5内の温水温度を前記設定温度に維持するため、温水タンク5内の温水
温度を検知するサーミスタ61が設けられている。
【0023】
おしり洗浄用ノズル4Aとビデ洗浄用ノズル4Bは、温水タンク5内の洗浄水の水圧に
よって進出するようにするために、洗浄モードでない待機モードでは、おしり洗浄用ノズ
ル4Aとビデ洗浄用ノズル4Bは、図8のように、それぞれコイルバネ4A2、4B2に
よって、ノズルカバー4A1、4B1内に収容された状態であり、洗浄モードにおいて、
おしり洗浄用ノズル4Aとビデ洗浄用ノズル4Bは、それぞれコイルバネ4A2、4B2
を圧縮しつつ前方へ進出する仕組みである。
【0024】
温水タンク5内の洗浄水をおしり洗浄用ノズル4Aへ供給するか、ビデ洗浄用ノズル4
Bへ供給するかを切り替えるノズル通路切り替え弁48が、おしり洗浄用ノズル4A側の
入口通路74Aとビデ洗浄用ノズル4B側の入口通路74Bの分岐部72に設けられてい
る。開閉弁47とノズル通路切り替え弁48は、1つのステッピングモータ46によって
正転・逆転する回動軸70と、この回動軸70を収容した筒体71によって構成されてお
り、開閉弁47機構は、図12乃至図14に示すように、回動軸70の外面の略半分に及
ぶ範囲に窪み47Aを形成しており、また、ノズル通路切り替え弁48の機構は、図12
乃至図14に示すように、回動軸70の先端から軸方向へ形成した有底の中空通路73と
、この中空通路73に連通するように回動軸70の一部を貫通した連通路48Aが形成さ
れている。
【0025】
洗浄モードでない待機モードにおいては、図12の(イ)(ロ)に示すように、開閉弁
47機構では、窪み47Aが水入口通路ETと水出口通路XTを連通しない位置にあり、
開閉弁47が閉じた状態であり、また、ノズル通路切り替え弁48機構では、通路48A
が筒体71によって塞がれた状態であり、中空通路73がおしり洗浄用ノズル4A側の入
口通路74Aとビデ洗浄用ノズル4B側の入口通路74Bとに連通していない状態である
。このため、図8に示すように、おしり洗浄用ノズル4Aとビデ洗浄用ノズル4Bが、そ
れぞれコイルバネ4A2、4B2によって、ノズルカバー4A1、4B1内に収容された
状態である。
【0026】
温水タンク5内の洗浄水レベルは、待機モードでは、図8に示すようにタンク水送出パ
イプ75の上端開口よりも若干低いWLラインに維持されており、後述のようにおしり洗
浄モード及びビデ洗浄モードのいずれかの洗浄モードになれば、WLラインよりも高い水
位となって、タンク水送出パイプ75の上端開口からタンク水送出パイプ75内へ洗浄水
が流入する状態となる。
【0027】
そして、待機モードから洗浄モードのうちのおしり洗浄モードになれば、ステッピング
モータ46によって回動軸70が正回転して、図13の(イ)(ロ)に示すように、開閉
弁47機構では、窪み47Aが水入口通路ETと水出口通路XTを連通する状態となり、
開閉弁47が開いた状態となり、また、ノズル通路切り替え弁48機構では、連通路48
Aがおしり洗浄用ノズル4A側の入口通路74Aに連通した状態となり、水道水圧が温水
タンク5内に掛かり、温水タンク5内へ水道水を供給すると共に、温水タンク5内の洗浄
水が後述の超音波洗浄水発生装置550を通っておしり洗浄用ノズル4Aへ供給され、図
9のように、その水圧によっておしり洗浄用ノズル4Aがコイルバネ4A2をそのバネ力
に抗して圧縮しつつ、前方へ進出し、先端のノズルから洗浄水が噴出する。
【0028】
また、待機モードから洗浄モードのうちのビデ洗浄モードになれば、ステッピングモー
タ46によって回動軸70が逆回転して、図14の(イ)(ロ)に示すように、開閉弁4
7機構では、窪み47Aが水入口通路ETと水出口通路XTを連通する状態となり、開閉
弁47が開いた状態となり、また、ノズル通路切り替え弁48機構では、連通路48Aが
ビデ洗浄用ノズル4B側の入口通路74Bに連通した状態となり、水道水圧が温水タンク
5内に掛かり、温水タンク5内へ水道水を供給すると共に、温水タンク5内の洗浄水が後
述の超音波洗浄水発生装置550を通ってビデ洗浄用ノズル4Bへ供給され、図10のよ
うに、その水圧によってビデ洗浄用ノズル4Bがコイルバネ4B2をそのバネ力に抗して
圧縮しつつ、前方へ進出し、先端のノズルから洗浄水が噴出する。
【0029】
また、上記のおしり洗浄モードまたはビデ洗浄モードにおいて、ステッピングモータ4
6によって回動軸70の回転角度を変えることによって、ノズル通路切り替え弁48の連
通路48Aが筒体71によって塞がれる割合、即ち連通路48Aの開口面積を変えること
ができるため、この開口面積に応じた流量の水道水が、選択されたビデ洗浄用ノズル4B
側の入口通路74Bまたはビデ洗浄用ノズル4B側の入口通路74Bへ流れる。待機モー
ドから洗浄モードになったときは、最大流量と最小流量の中間流量に設定されており、こ
の状態から使用者が流量可変スイッチ49を操作することによって、好みの流量に変更で
きる。
【0030】
組み立てのし易さ等を考慮して、図11に示すように、コイルバネ4A2、4B2及び
ノズルカバー4A1、4B1を含むおしり洗浄用ノズル4Aとビデ洗浄用ノズル4Bの機
構、ステッピングモータ46を含む開閉弁47機構とノズル通路切り替え弁48機構は、
1つの洗浄ノズルユニットNUを構成しており、この洗浄ノズルユニットNUが温水タン
ク5の下部に配置されて、後述の超音波洗浄水発生装置550を介して温水タンク5のタ
ンク水送出パイプ75に連通状態となる。
【0031】
本発明では、温水タンク5からタンク水送出パイプ75を通って洗浄ノズル(実施例の
おしり洗浄用ノズル4Aとビデ洗浄用ノズル4B)へ流入する洗浄水路中の洗浄水に超音
波振動を与えてキャビティ(空洞)を発生するように、超音波振動子50を備えた超音波
洗浄水発生装置550を設けている。具体的には、図示のように温水タンク5の洗浄水が
流出するタンク水送出パイプ75に超音波洗浄水発生装置550の入り口52を接続し、
洗浄ノズルユニットNUへの洗浄水の入口76に超音波洗浄水発生装置550の出口53
を接続している。洗浄ノズルユニットNUへの洗浄水の入口76は、分岐部72への洗浄
水の入口である。
【0032】
超音波洗浄水発生装置550は、その本体51が矩形状または円筒状をなして上面に開
口54を有する超音波洗浄水発生室51Aを形成し、温水タンク5内の洗浄水が流入する
入り口52を側壁(周囲壁の一部分)に形成し、洗浄水が流出する出口53を下壁に形成
しており、本体51の上面の開口54は、ネジ56によって着脱自在に取り付けられる上
蓋55で塞がれている。入り口52は温水タンク5内に略垂直に立設した上端開口のタン
ク水送出パイプ75内に連通状態であり、出口53は中空通路73に連通するように、洗
浄ノズルユニットNUの上面に形成した接続口76へ接続される。
【0033】
上蓋55は、上部材55Aと下部材55Bで構成され、上部材55Aは平坦であるが、
下部材55Bは開口54に略いっぱいに入り込むように下方へ窪んでおり、この窪んだ収
容部57に超音波振動子50が収容されている。そして、超音波振動子50を覆うように
上部材55Aが下部材55Bの上に重ね合わさった状態で、開口54の周縁に配置した環
状パッキング58を圧縮するように、上部材55Aと下部材55Bの周縁部を貫通するネ
ジ56によって本体51に固定している。この状態で、収容部57の下面が超音波洗浄水
発生室51A内に充満した洗浄水に浸る状態となり、超音波振動子50の作動によって、
超音波洗浄水発生室51A内の洗浄水に超音波振動を与えてキャビティ(空洞)を発生さ
せ、超音波洗浄水発生室51A内で、このキャビティ(空洞)を有する超音波洗浄水を生
成する仕組みである。なお、超音波洗浄水発生装置550は、洗浄ノズルユニットNUに
取り付けてユニット化し、これを洗浄ユニットとして基材部8にネジにて取り付ける構成
とすれば、組み立て及び修理点検時の着脱がし易くなる。
【0034】
便座2は、その裏側に間隔を存して複数個の弾性脚部が設けられ、便器上面フランジ部
に便座2を倒した状態で、この弾性脚部が便器上面フランジ部に当接する。この弾性脚部
によって、便座2に着座した使用者の体重によって軸部24側が下降する構成であり、軸
部24が下降することによって、スイッチカバー34がコイルバネ35を圧縮して、着座
検出スイッチ装置25のタクトスイッチ28が作動する仕組みである。また、着座状態の
便座2から人が離れることによって、タクトスイッチ28が復帰する。
【0035】
便座2に人が着座してタクトスイッチ28が閉じた(ONした)状態で、おしり洗浄開
始スイッチ43Aまたはビデ洗浄開始スイッチ43Bを便座2の使用者がON操作するこ
とによって、洗浄モードとなり、制御回路部60が作動して上述のように、おしり洗浄用
ノズル4Aまたはビデ洗浄用ノズル4Bが進出してその進出したノズルから洗浄水が噴出
する。この噴出は、洗浄停止スイッチ44を便座2の使用者がON操作することによって
停止する。
【0036】
このように、おしり洗浄開始スイッチ43Aまたはビデ洗浄開始スイッチ43Bの操作
によって、制御回路部60が作動し、温水タンク5内の洗浄水(シーズヒータ42が通電
モードによる温水と、シーズヒータ42が非通電モードによる水道水そのままの場合があ
る)が、おしり洗浄用ノズル4Aまたはビデ洗浄用ノズル4Bから噴出する制御について
説明する。
【0037】
水道水は、後述のように、水道水配管に接続された導水管19に取り付けた電磁弁40
と減圧弁41を順次通り、開閉弁47を経て温水タンク5へ供給される。通常使用状態に
おいて洗浄モードでない状態では、温水タンク5内の洗浄水レベルは、図8に示すWLラ
インに維持されている。温水タンク5へ供給された水は、シーズヒータ42が通電モード
になっておれば温水となり、シーズヒータ42が非通電モードであれば水道水そのままで
ある。洗浄モードでない状態では、おしり洗浄用ノズル4Aとビデ洗浄用ノズル4Bは、
図8のように、それぞれコイルバネ4A2、4B2によって、ノズルカバー4A1、4B
1内に収容された退避状態(後退状態)である。
【0038】
便座2に人が着座してタクトスイッチ28が閉じた(ONした)状態で、おしり洗浄開
始スイッチ43Aまたはビデ洗浄開始スイッチ43Bを便座2の使用者がON操作するこ
とによって、制御回路部60が作動し洗浄モードとなる。この洗浄モードによって、通電
によって電磁弁40が開くと共に、ノズル用電動機であるステッピングモータ46が制御
回路部60からのパルス信号によってステップ手作動し、上記のように開閉弁47を開く
と共に、ノズル通路切り替え弁48を作動する。これによって、上記のように開閉弁47
が開くと共にノズル通路切り替え弁48が作動する。そして、導水管19から供給される
水道水圧によって、温水タンク5内の洗浄水レベルは略満水状態となり、図8に示すWL
ラインよりも高い水位へ上昇し、タンク水送出パイプ75の上端開口からタンク水送出パ
イプ75内へ洗浄水が流入する状態となる。このタンク水送出パイプ75内へ流入した洗
浄水を通して掛かる水道水圧が、超音波洗浄水発生装置550を通しておしり洗浄開始ス
イッチ43Aまたはビデ洗浄開始スイッチ43Bで選択された方のおしり洗浄用ノズル4
Aまたはビデ洗浄用ノズル4Bへ掛かり、この選択された方のおしり洗浄用ノズル4Aま
たはビデ洗浄用ノズル4Bが、この水道水圧によって前記バネ4A2または4B2に抗し
て前方へ所定長さまで突出作動し、選択された方のおしり洗浄用ノズル4Aまたはビデ洗
浄用ノズル4Bの先端のノズルから、後述の超音波洗浄水が噴出する。
【0039】
なお、この噴出する洗浄水の流量は、流量可変スイッチ49によってステッピングモー
タ46が作動して回動軸70が回動し、それによってノズル通路切り替え弁48の開度(
連通路48Aが筒体71によって塞がれる範囲)が変わり、選択されたおしり洗浄用ノズ
ル4Aまたはビデ洗浄用ノズル4Bから噴出する洗浄水の流量を可変できる。
【0040】
このような動作によって、所定の流量でもって洗浄水が温水タンクから選択されたおし
り洗浄用ノズル4Aまたはビデ洗浄用ノズル4Bから噴出して洗浄が行われる。そして、
洗浄停止スイッチ44を便座2の使用者がON操作することによって、制御回路部60の
動作によって、電磁弁40がOFFして弁を閉じると共に、ノズル用電動機であるステッ
ピングモータ46が作動し、開閉弁47を閉じてこの洗浄水の噴出が停止し、洗浄モード
が終了する。
【0041】
上記のように、制御回路部60が作動し洗浄モードとなると、超音波振動子50が作動
を開始して、温水タンク5のタンク水送出パイプ75を通して供給される超音波洗浄水発
生室51A内の洗浄水を超音波振動させてキャビティ(空洞)を発生させ、このキャビテ
ィ(空洞)を含む超音波洗浄水を生成する。このキャビティ(空洞)を含む超音波洗浄水
が、選択された方のおしり洗浄用ノズル4Aまたはビデ洗浄用ノズル4Bから噴出される
。超音波洗浄水でない通常の洗浄水の噴出による洗浄に比して、このとき、キャビティ(
空洞)の消滅時(破裂時)のエネルギーによって、お尻に付着した汚物を洗浄する効果が
向上する。また、これと共に、洗浄ノズル4Aまたは4Bを通る際に、キャビティ(空洞
)の消滅時(破裂時)のエネルギーによって、洗浄ノズル4Aまたは4B内とその先端の
ノズル部分が洗浄されるため、洗浄ノズル4Aまたは4B内の水垢の洗浄効果の向上と共
に、先端のノズル部分の洗浄効果も向上し、先端のノズル部分に付着する黴や汚れの除去
効果も向上するものとなる。このため、超音波洗浄水でない通常の洗浄水の噴出による洗
浄に比して、洗浄時間が短くても良好な洗浄効果が得られるため、洗浄水の使用量も少な
くでき、洗浄水の節約にも繋がる。
【0042】
上記のような洗浄効果を高めるためには、洗浄ノズルユニットNUの上面に形成した接
続口76から流入する超音波洗浄水の振動の振幅が最大となるように、後述の発振回路の
発振周波数、超音波洗浄水発生室51Aの容積、超音波洗浄水発生室51Aから接続口7
6までの距離等を考慮した設計とするが、超音波洗浄水発生室51Aの容積は、100c
c〜200cc程度である。また、キャビティ(空洞)の消滅時(破裂時)のエネルギー
によって洗浄効果を得るため、キャビティ(空洞)の発生のために、実施例では、超音波
振動子50へ付与する信号として、20kHz〜500kHzの範囲の高周波信号を発生
する発振回路を採用している。
【0043】
そして、上記のように制御回路部60の作動により洗浄モードが終了することによって
、超音波振動子50が作動を停止する。このように、超音波振動子50は、洗浄水が洗浄
ノズル4Aまたは4Bから噴出する動作モード(洗浄モード)において作動するように制
御されるため、洗浄水が洗浄ノズル4Aまたは4Bから噴出しない待機状態では作動停止
状態であり、節電効果が得られる。
【0044】
このように、温水タンク5を備えたものにおいて、洗浄水が洗浄ノズル4Aまたは4B
から噴出しない待機状態中に超音波振動子50を作動させても、超音波洗浄水発生装置5
50で発生する超音波洗浄水中のキャビティ(空洞)の消滅時(破裂時)のエネルギーを
有効活用できないので、本発明では通常の洗浄モードで超音波洗浄水発生装置550が作
動するようにしている。また、温水タンク5内に超音波洗浄水発生装置550を設けて、
洗浄モードにおいて温水タンク5内の洗浄水に超音波振動を与える場合は、温水タンク5
内の洗浄水レベルを検知するフロートスイッチ22が誤動作する虞があるが、本発明では
これも防止できる。
【0045】
本発明では、水道水配管に接続された導水管19に取り付けた電磁弁40と減圧弁41
を通って水道水がそのまま洗浄水として、または電気ヒータで加熱された温水の洗浄水と
して、洗浄ノズル4Aまたは4Bから噴出して便座2に着座した人の部位を洗浄する温水
洗浄便座装置において、洗浄ノズル4Aまたは4Bの洗浄水入り口部に、洗浄ノズル4A
または4Bへ流入する洗浄水にキャビティ(空洞)を発生する超音波洗浄水を生成する超
音波振動子50を備えた超音波洗浄水発生装置550を設けたものであるため、上記のよ
うに温水タンク5を備えたものに限らず、温水タンク5を備えない水道水管直結型の温水
洗浄便座装置において、洗浄ノズル4Aまたは4Bの洗浄水入り口部に、洗浄ノズル4A
または4Bへ流入する洗浄水にキャビティ(空洞)の発生を伴う超音波洗浄水を生成する
超音波振動子50を備えた超音波洗浄水発生室51Aを設ければ、同様の効果が得られる
ものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、上記実施例に示した構成に限定されず、種々の形態の温水洗浄便座装置に適
用できるものであり、本発明の技術範囲において種々の形態を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係る温水洗浄便座装置の蓋が閉まった状態の斜視図である。
【図2】本発明に係る温水洗浄便座装置の蓋を取り外した状態の斜視図である。
【図3】本発明に係る温水洗浄便座装置の蓋と機能部分のカバーを取り外した状態の機能部分の正面斜視図である。
【図4】本発明に係る温水洗浄便座の機能部分のカバーを取り外した状態の斜視図である。
【図5】本発明に係る温水洗浄便座装置の機能部分のカバーと温水タンクを取り外して洗浄ノズル部分を露出させた正面斜視図である。
【図6】本発明に係る温水洗浄便座装置の着座検出スイッチ装置部分の断面図である。
【図7】本発明に係る温水洗浄便座装置の洗浄水の流れ経路図である。
【図8】本発明に係る温水洗浄便座装置の待機モードを示す構成図である。
【図9】本発明に係る温水洗浄便座装置のおしり洗浄モードを示す構成図である。
【図10】本発明に係る温水洗浄便座装置のビデ洗浄モードを示す構成図である。
【図11】本発明に係る洗浄ノズルユニットの斜視図である。
【図12】本発明に係る開閉弁機構とノズル通路切り替え弁機構の待機モードを示す説明図である。
【図13】本発明に係る開閉弁機構とノズル通路切り替え弁機構のおしり洗浄モードを示す説明図である。
【図14】本発明に係る開閉弁機構とノズル通路切り替え弁機構のビデ洗浄モードを示す説明図である。(実施例1)
【図15】本発明に係る温水洗浄便座装置の超音波洗浄水発生装置の断面図である。
【図16】本発明に係る温水洗浄便座装置の制御装置の構成図である。
【符号の説明】
【0048】
1・・・・・温水洗浄便座
2・・・・・便座
3・・・・・開閉蓋
4A・・・・おしり洗浄用ノズル
4B・・・・ビデ洗浄用ノズル
5・・・・・温水タンク
7・・・・・カバー
8・・・・・基材部
9・・・・・電動機装置
10・・・・機能部
12・・・・電動機装置
24・・・・便座の軸部
25・・・・スイッチ装置
28・・・・タクトスイッチ
40・・・・電磁弁
41・・・・減圧弁
43A・・・おしり洗浄開始スイッチ
43B・・・ビデ洗浄開始スイッ
44・・・・洗浄停止スイッチ
46・・・・ステッピングモータ
47・・・・開閉弁
48・・・・ノズル通路切り替え弁
48A・・・連通路
50・・・・超音波振動子
51・・・・本体
51A・・・超音波洗浄水発生室
52・・・・超音波洗浄水発生装置550の入り口
53・・・・超音波洗浄水発生装置550の出口
54・・・・開口
55・・・・上蓋
60・・・・制御回路部
70・・・・回動軸
71・・・・筒体
72・・・・分岐部
73・・・・中空通路
74A・・・おしり洗浄用ノズル4A側の入口通路
74B・・・ビデ洗浄用ノズル4B側の入口通路
75・・・・タンク水送出パイプ
550・・・超音波洗浄水発生装置
NU・・・・洗浄ノズルユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水道水配管に接続された導水管を通って水道水がそのまままたは電気ヒータで加熱され
て洗浄水として洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人の部位を洗浄する温水洗浄便座
装置において、前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水の入口部に、この洗浄水に超音波振動を
与えて超音波洗浄水を生成する超音波振動子を備えた超音波洗浄水発生装置を設け、前記
超音波洗浄水を前記洗浄ノズルから噴出することを特徴とする温水洗浄便座装置。
【請求項2】
水道水配管に接続された導水管を通って水道水が電気ヒータを備えた温水タンクへ供給
され、前記温水タンクの洗浄水が洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人の部位を洗浄
する温水洗浄便座装置において、前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水の入口部に、前記温水
タンクから前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水路中の洗浄水に超音波振動を与えて超音波洗
浄水を生成する超音波振動子を備えた超音波洗浄水発生装置を設け、前記超音波洗浄水を
前記洗浄ノズルから噴出することを特徴とする温水洗浄便座装置。
【請求項3】
前記超音波洗浄水発生装置は、本体の上面に形成した上面開口を塞ぐ上蓋に前記超音波
振動子が取り付けられ、前記上蓋がシール材を介して着脱自在に設けられたことを特徴と
する請求項1または2に記載の温水洗浄便座装置。
【請求項4】
水道水配管に接続された導水管を通って水道水が電気ヒータを備えた温水タンクへ供給
され、前記温水タンクの洗浄水が洗浄ノズルから噴出して便座に着座した人の部位を洗浄
する温水洗浄便座装置において、前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水の入口部に、前記温水
タンクから前記洗浄ノズルへ流入する洗浄水路中の洗浄水に超音波振動を与えて超音波洗
浄水を生成する超音波振動子を備えた超音波洗浄水発生装置を設け、前記超音波洗浄水発
生室は、前記温水タンク内の洗浄水が側壁から流入し下壁から前記洗浄ノズルへ流出し上
面に開口を有する室を形成し、前記上面の開口を着脱自在に塞ぐ上蓋に前記超音波洗浄水
発生室内の洗浄水に浸る状態に前記超音波振動子が取り付けられ、前記超音波洗浄水を前
記洗浄ノズルから噴出することを特徴とする温水洗浄便座装置。
【請求項5】
前記超音波振動子は、前記洗浄ノズルによる通常の洗浄モードで作動し、前記洗浄モー
ドの停止によって作動を停止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温
水洗浄便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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