説明

湿気硬化型材料の収容袋および充填方法

【課題】内部を真空状態にしてもアルミニウム層にピンホールが生じ難く、品質を劣化させることなく充填できる湿気硬化型材料の収容袋および充填方法を提供する。
【解決手段】アルミラミネートフィルムからなる湿気硬化型材料の収容袋1を、有底筒状の外側袋部2と、外側袋部2の内側に折り込まれた有底筒状の内側袋部3とを備え、外側袋部2と内側袋部3の周壁2a、3aどうしが互いに沿って対向するとともに互いの上端が連続して一体化されていて、外側袋部2と内側袋部3の底板2b、3bどうしが互いに沿って対向し、いずれか一方の底板2b、3bに充填口4を設けて、外側袋部2と内側袋部3との間を収容部1aとする構成にして、充填口4を通じて収容部1aを真空引きして真空状態にした後、収容部1aの真空状態を維持しながら、充填口4を通じて湿気硬化型材料を充填する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湿気硬化型材料の収容袋および充填方法に関し、さらに詳しくは、内部を真空状態にしてもアルミニウム層にピンホールが生じ難く、品質を劣化させることなく充填することができる湿気硬化型材料の収容袋および充填方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
湿気硬化型のシーリング材や接着剤などを収容する袋には、湿気透過防止性に優れたアルミラミネートフィルムからなる袋が用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような湿気硬化型材料は、袋への充填作業が大気に晒された状態で行なわれると、その作業中に硬化が進行する。そのため、袋の内部を真空状態にして湿気硬化型材料を充填すれば、充填作業中に硬化させることがなく品質劣化を防止できる。しかしながら、通常のアルミラミネート袋の内部を真空状態にすると、袋が自由に収縮して不規則な多数のシワが生じ、その際にアルミニウム層にピンホールが発生し易くなるという問題がある。ピンホールが存在すると、湿気透過防止性が低下するため、収容した材料の品質劣化につながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−244845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、内部を真空状態にしてもアルミニウム層にピンホールが生じ難く、品質を劣化させることなく充填することができる湿気硬化型材料の収容袋および充填方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため本発明の湿気硬化型材料の収容袋は、アルミラミネートフィルムからなる湿気硬化型材料の収容袋において、有底筒状の外側袋部と、この外側袋部の内側に折り込まれた有底筒状の内側袋部とを備え、前記外側袋部と内側袋部の周壁どうしが互いに沿って対向するとともに互いの上端が連続して一体化されていて、前記外側袋部と内側袋部の底板どうしが互いに沿って対向し、いずれか一方の底板に充填口を設け、前記外側袋部と内側袋部との間を収容部としたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の湿気硬化型材料の充填方法は、湿気硬化型材料をアルミラミネートフィルムからなる収容袋に充填する湿気硬化型材料の充填方法において、前記収容袋が請求項1に記載の収容袋であり、その充填口を通じて収容部を真空引きして真空状態にした後、収容部の真空状態を維持しながら、この充填口を通じて湿気硬化型材料を充填することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、アルミラミネートフィルムからなる収容袋が、有底筒状の外側袋部と、この外側袋部の内側に折り込まれた有底筒状の内側袋部とを備え、前記外側袋部と内側袋部の周壁どうしが互いに沿って対向するとともに互いの上端が連続して一体化されていて、前記外側袋部と内側袋部の底板どうしが互いに沿って対向して、前記外側袋部と内側袋部との間を収容部としたので、いずれか一方の底板に設けた充填口を通じて、収容部を真空状態にしても、形状変形がほとんどなく、不用意なシワが発生しない。そのため、アルミニウム層にはピンホールが生じ難くなる。そして、その真空状態の収容部に湿気硬化型材料を充填ができるので、充填作業中に湿気硬化型材料の品質を劣化させることがない。また、アルミニウム層にピンホールが存在しなければ、収容袋に充填した湿気硬化型材料を、品質劣化なく長期間安定して保管することができる。
【0008】
本発明の収容袋では、前記充填口に、前記収容部の気密状態を保持する逆止弁を備えた逆止弁付きコネクタを設けた仕様にすることもできる。この仕様では、逆止弁によって収容部の気密状態を容易に維持できるので、充填作業が容易になるとともに湿気硬化型材料の品質劣化を防止するにも有利になる。
【0009】
前記収容部に収容される湿気硬化型材料と接する表面がコロナ放電処理されている仕様にすることもできる。この仕様では、固化物はコロナ放電処理した表面に付着し易くなるため、仮に収容した湿気硬化型材料が固化した場合は、その固化物がその処理した表面に付着する。これによって、固化物が収容袋から排出されることを防止できるので、湿気硬化型材料の使用現場でのトラブルを未然に回避することができる。
【0010】
本発明の充填方法では、前記充填口に、前記収容部の気密状態を保持する逆止弁を備えた逆止弁付きコネクタを装着し、この逆止弁付きコネクタを装着した充填口に吸引用ホースを接続して前記収容部の真空引きを行ない、この吸引用ホースを充填口から取外した後、充填用ホースを充填口に接続して前記湿気硬化型材料の充填を行なうこともできる。この方法では、真空系統ラインと充填系統ラインを完全に独立した別々のラインにしているので、湿気硬化型材料の品質劣化を防止するには有利である。また、収容部の真空状態を維持しながらの吸引用ホースと充填用ホースの着脱が簡単なので、充填作業も容易に行なえる。
【0011】
前記充填口に、開閉弁を備えた吸引用ホースと開閉弁を備えた充填用ホースを分岐して設けた接続ホースを接続し、前記充填用ホースの開閉弁を閉弁した状態で前記吸引用ホースの開閉弁を開弁して前記収容部の真空引きを行ない、その後、前記吸引用ホースの開閉弁を閉弁した状態にして前記充填用ホースの開閉弁を開弁して前記湿気硬化型材料の充填を行なうこともできる。この方法では、逆止弁付きコネクタが無くても、収容部の真空状態を維持しながら充填作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の収容袋を例示する縦断面図である。
【図2】図1の収容袋の平面図である。
【図3】図1の収容部を真空にする工程を縦断面で例示する説明図である。
【図4】図3の工程後、収容部に湿気硬化型材料を充填する工程を縦断面で例示する説明図である。
【図5】湿気硬化型材料を収容部に充填した収容袋を縦断面で例示する説明図である。
【図6】収容袋の別の実施形態を例示する縦断面図である。
【図7】図6の収容部を真空にする工程を縦断面で例示する説明図である。
【図8】図7の工程後、収容部に湿気硬化型材料を充填する工程を縦断面で例示する説明図である。
【図9】真空系統ラインおよび充填系統ラインの変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の湿気硬化型材料の収容袋および充填方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1、図2に例示するように、本発明の湿気硬化型材料の収容袋1(以下、収容袋1という)は、有底筒状の外側袋部2と、この外側袋部2の内側に折り込まれた有底筒状の内側袋部3とを備えている。収容袋1は、アルミニウム層を樹脂層で挟んだアルミラミネートフィルムから形成されている。この実施形態では、外側袋部2および内側袋部3がともに有底の円筒形状になっている。
【0015】
外側袋部2の周壁2aと内側袋部3の周壁3aどうしは互いに沿って対向するとともに、互いの上端は連続して一体化されている。即ち、周壁2aと周壁3aとはそのまま繋がっていて折り返されている。
【0016】
また、外側袋部2の円形の底板2bと内側袋部3の円形の底板3bどうしは互いに沿って対向している。互いの底板2b、3bはほぼ同じ大きさであり、若干底板3bが小径に設定されている。この実施形態では、内側袋部3の底板3bに充填口4が設けられている。充填口4は、底板2b、3bのうち、いずれか一方の底板に設けることができる。
【0017】
そして、外側袋部2と内側袋部3との間のすき間が、湿気硬化型材料Mを充填する収容部1aになっている。外側袋部2(周壁2aおよび底板2b)および内側袋部3(周壁3aおよび底板3b)のフィルム厚さは、例えば、0.01mm〜0.5mm程度である。
【0018】
収容袋1は、アルミラミネートフィルムからなる部材を適宜、熱融着して製造することができる。例えば、別々に作製した外側袋部2と内側袋部3と熱融着して製造する。外側袋部2は、四角形状のアルミラミネートフィルムを筒状にして、その対向する端部どうしを熱融着して周壁2aとして、この周壁2aと底板2bとを熱融着して製造する。内側袋部3も同様に、四角形状のアルミラミネートフィルムを筒状にして、その対向する端部どうしを熱融着して周壁3aとして、この周壁3aと底板3bとを熱融着して製造する。このようにすると、収容袋1を容易に製造することができる。
【0019】
収容される湿気硬化型材料Mと接する収容部1aの表面はコロナ放電処理されていることが好ましい。即ち、周壁2a、3bおよび底板2a、3bのうち、収容部1aを形成する表面部分をコロナ放電処理するとよい。湿気硬化型材料Mとしては、一液性の湿気硬化型のシーリング材、接着剤等を例示できる。
【0020】
次に、この収容袋1に湿気硬化型材料Mを充填する方法を説明する。
【0021】
図3に例示するように、収容袋1をドラム缶やペール缶等の剛体の収容缶6の内部に設置する。充填口4には、逆止弁付きコネクタ5aを取付けておく。この逆止弁付きコネクタ5aの逆止弁は、収容部1aの気密状態(真空状態)を保持する機能を有している。逆止弁付きコネクタ5aは、いわゆる両流路開閉式のコネクタがよい。
【0022】
逆止弁付きコネクタ5aに対して、先端に雄コネクタ5bを取付けた吸引ホース7を連結する。この連結状態で、吸引用ホース7に接続した真空ポンプを可動させて、逆止弁付きコネクタ5aを装着した充填口4を通じて収容部1aを真空引きして真空状態にする。
【0023】
有底筒状の外側袋部2と、外側袋部2の内側に折り込まれた有底筒状の内側袋部3とが互いに小さなすき間で対向しているので、このすき間の収容部1aを真空引きしても形状変形がほとんどなく、不用意なシワが発生しない。そのため、周壁2a、3aおよび底板2b、3bのアルミニウム層にはピンホールが生じ難くなる。
【0024】
真空引きの完了後、逆止弁付きコネクタ5aから雄コネクタ5bを分離させて、図4に例示するように、逆止弁付きコネクタ5aに先端に、雄コネクタ5bを取付けた充填用ホース8を連結する。この連結状態で、充填用ホース8に接続したスタティックミキサから送り込まれた湿気硬化型材料Mを、逆止弁付きコネクタ5aを装着した充填口4を通じて収容部1aに充填する。スタティックミキサでは、湿気硬化型材料Mのベース材と触媒マスターバッチが所定の配合比率で混合される。
【0025】
湿気硬化型材料Mを充填するに連れて、収容部1aに充填される湿気硬化型材料Mによって、底板3bが上方に押圧されて上方移動してくる。このようにして、図5に例示するように、真空状態の収容部1aに湿気硬化型材料Mが充填される。充填完了後は、逆止弁付きコネクタ5aから雄コネクタ5bを分離させる。
【0026】
本発明では、真空引きによって収容袋1のアルミニウム層にはピンホールが生じ難く、その真空状態の収容部1aに、その真空状態を維持しながら、湿気硬化型材料Mを充填ができるので、充填作業中に湿気硬化型材料Mの品質を劣化させることがない。アルミニウム層にピンホールが存在しなければ、収容袋1に充填した湿気硬化型材料Mを、品質劣化なく長期間安定して保管することもできる。
【0027】
この実施形態では、吸引用ホース7からなる真空系統ラインと、充填用ホース8からなる充填系統ラインとの完全に独立した別々のラインを採用している。そして、充填口4に、逆止弁付きコネクタ5aを設けているので、逆止弁付きコネクタ5aに対する吸引用ホース7、充填用ホース8の着脱操作時やこれらホース7、8が逆止弁付きコネクタ5aから分離されている間も、収容部1aの気密状態(真空状態)が維持される。即ち、逆止弁付きコネクタ5aによって、容易に収容部1aを常時、気密状態(真空状態)に維持できるので、充填作業が容易になるとともに湿気硬化型材料Mの品質劣化を防止するにも有利になる。
【0028】
また、収容部1aに収容される湿気硬化型材料Mと接する表面がコロナ放電処理されていると、固化物はコロナ放電処理した表面に付着し易くなる。そのため、仮に何らかの理由で、収容されている湿気硬化型材料Mが固化した場合は、その固化物がその処理した表面に付着する。これによって、固化物が収容袋1から排出されることを防止できるので、湿気硬化型材料1を使用する現場において、湿気硬化型材料Mと混じって固化物が使用されるというトラブルを未然に回避することができる。
【0029】
この実施形態では、湿気硬化型材料Mを充填するに連れて、底板3bが上方に押圧されて上方移動してくるので、底板3bの上方移動に対応させて、収容袋1側を下方移動させる、或いは、充填用ホース8をフレキシブルホースにするとよい。これにより、底板3bの上方移動によって生じる充填用ホース8の過度な変形を防止できる。
【0030】
図6に収容袋1の別の実施形態を例示する。
【0031】
この実施形態は、先の実施形態と異なり、充填口4が外側袋部2の底板2bに設けられている。また、外側袋部2には、フランジ状の係合部2cが熱融着によって取り付けられている。係合部2cは、周壁2a、底板2bと同じ材質(アルミラミネートフィルム)である。係合部2cは、収容缶6の上縁部に係合するように機能するものであり、任意に設けることができる。その他の構成は、先の実施形態と同じである。尚、係合部2cは、先の実施形態にも設けることもできる。
【0032】
次に、この収容袋1に湿気硬化型材料Mを充填する方法を説明する。
【0033】
図7に例示するように、収容袋1をドラム缶やペール缶等の剛体の収容缶6の内部に設置する。この際に、係合部2cを収容缶6の上縁部に係合させる。充填口4には、逆止弁付きコネクタ5aを取付けておく。
【0034】
そして、逆止弁付きコネクタ5aに対して、先端に雄コネクタ5bを取付けた吸引ホース7を連結する。この連結状態で、吸引用ホース7に接続した真空ポンプを可動させて、逆止弁付きコネクタ5aを装着した充填口4を通じて収容部1aを真空引きして真空状態にする。この実施形態でも収容部1aを真空引きしても形状変形がほとんどなく、不用意なシワが発生しない。
【0035】
真空引きの完了後、逆止弁付きコネクタ5aから雄コネクタ5bを分離させて、図8に例示するように、逆止弁付きコネクタ5aに先端に雄コネクタ5bを取付けた充填用ホース8を連結する。この連結状態で、充填用ホース8に接続したスタティックミキサから送り込まれた湿気硬化型材料Mを、逆止弁付きコネクタ5aを装着した充填口4を通じて収容部1aに充填する。
【0036】
湿気硬化型材料Mを充填するに連れて、収容部1aに充填される湿気硬化型材料Mによって、底板3bが下方に押圧されて下方移動してくる。このようにして、図5に例示するように、真空状態の収容部1aに湿気硬化型材料Mが充填される。充填完了後は、逆止弁付きコネクタ5aから雄コネクタ5bを分離させる。
【0037】
この実施形態においても、真空引きによって収容袋1のアルミニウム層にはピンホールが生じ難く、その真空状態の収容部1aに、その真空状態を維持しながら、湿気硬化型材料Mを充填ができるので、充填作業中に湿気硬化型材料Mの品質を劣化させることがない。アルミニウム層にピンホールが存在しなければ、収容袋1に充填した湿気硬化型材料Mを、品質劣化なく長期間安定して保管することもできる。また、充填口4に、逆止弁付きコネクタ5aを設けているので、容易に収容部1aを常時、気密状態(真空状態)に維持できるので、充填作業が容易になるとともに湿気硬化型材料Mの品質劣化を防止するにも有利になる。
【0038】
この実施形態では、湿気硬化型材料Mを充填するに連れて、底板3bが下方に押圧されて下方移動するので、充填用ホース8は、そのままの位置に固定しておくことができるという利点がある。
【0039】
図9に真空系統ラインおよび充填系統ラインの変形例を示す。
【0040】
この変形例では、充填口4に、開閉弁7aを備えた吸引用ホース7と開閉弁8aを備えた充填用ホース8を分岐して設けた接続ホース9が接続されている。この接続ホース9は、コネクタ10を介して充填口4に接続されている。
【0041】
この変形例において、収容袋1に湿気硬化型材料Mを充填する手順は以下のとおりである。
【0042】
まず、図7に例示したように、収容袋1を収容缶6にセットする。次いで、充填用ホース8の開閉弁8aを閉弁した状態で吸引用ホース7の開閉弁7aを開弁して収容部1aの真空引きを行なう。真空引きが完了した後は、吸引用ホース7の開閉弁7aを閉弁した状態にする。その後、充填用ホース8の開閉弁8aを開弁して湿気硬化型材料Mの充填を行なう。
【0043】
この変形例では、逆止弁付きコネクタ5aを使用しなくても、通常のコネクタ10を用いて、収容部1aの真空状態を維持しながら充填作業を行なうことができる。コネクタ10を用いずに、接続ホース9を直接、充填口4に接続することもできる。
【符号の説明】
【0044】
1 収容袋
1a 収容部
2 外側袋部
2a 周壁
2b 底板
2c 係合部
3 内側袋部
3a 周壁
3b 底板
4 充填口
5a 逆止弁付きコネクタ
5b 雄コネクタ
6 収容缶
7 吸引用ホース
7a 開閉弁
8 充填用ホース
8a 開閉弁
9 接続ホース
10 コネクタ
M 湿気硬化型材料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミラミネートフィルムからなる湿気硬化型材料の収容袋において、有底筒状の外側袋部と、この外側袋部の内側に折り込まれた有底筒状の内側袋部とを備え、前記外側袋部と内側袋部の周壁どうしが互いに沿って対向するとともに互いの上端が連続して一体化されていて、前記外側袋部と内側袋部の底板どうしが互いに沿って対向し、いずれか一方の底板に充填口を設け、前記外側袋部と内側袋部との間を収容部としたことを特徴とする湿気硬化型材料の収容袋。
【請求項2】
前記充填口に、前記収容部の気密状態を保持する逆止弁を備えた逆止弁付きコネクタを設けた請求項1に記載の湿気硬化型材料の収容袋。
【請求項3】
前記収容部に収容される湿気硬化型材料と接する表面がコロナ放電処理されている請求項1または2に記載の湿気硬化型材料の収容袋。
【請求項4】
湿気硬化型材料をアルミラミネートフィルムからなる収容袋に充填する湿気硬化型材料の充填方法において、前記収容袋が請求項1に記載の収容袋であり、その充填口を通じて収容部を真空引きして真空状態にした後、収容部の真空状態を維持しながら、この充填口を通じて湿気硬化型材料を充填することを特徴とする湿気硬化型材料の充填方法。
【請求項5】
前記充填口に、前記収容部の気密状態を保持する逆止弁を備えた逆止弁付きコネクタを装着し、この逆止弁付きコネクタを装着した充填口に吸引用ホースを接続して前記収容部の真空引きを行ない、この吸引用ホースを充填口から取外した後、充填用ホースを充填口に接続して前記湿気硬化型材料の充填を行なう請求項4に記載の湿気硬化型材料の充填方法。
【請求項6】
前記充填口に、開閉弁を備えた吸引用ホースと開閉弁を備えた充填用ホースを分岐して設けた接続ホースを接続し、前記充填用ホースの開閉弁を閉弁した状態で前記吸引用ホースの開閉弁を開弁して前記収容部の真空引きを行ない、その後、前記吸引用ホースの開閉弁を閉弁した状態にして前記充填用ホースの開閉弁を開弁して前記湿気硬化型材料の充填を行なう請求項4に記載の湿気硬化型材料の充填方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−1452(P2013−1452A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138017(P2011−138017)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000006714)横浜ゴム株式会社 (4,905)
【Fターム(参考)】