説明

溶融炭酸塩型燃料電池のためのアノード及びその製造方法

本発明は、溶融炭酸塩型燃料電池のためのアノードの製造方法であり、その際、少なくとも一つの卑金属及び少なくとも一つの添加剤を含有する混合物が製造され、そしてその際、該混合物が支持構造体上に供される、上記の方法に関する。本発明によれば、卑金属として純粋なニッケルを含有し、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の少なくとも一つの添加剤及び少なくとも一つのアルカリ金属化合物を含有する混合物を使用される。本発明は、更に、その方法によって製造可能なアノードに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持構造体、及びその支持構造体上に供された、少なくとも一つの卑金属及び金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の少なくとも一つの添加剤を含有する混合物を有する、溶融炭酸塩型燃料電池のためのアノードに関する。本発明は、更に、そのようなアノードの製造方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池は、ガスと電解質との間で化学反応が生じる一次電池である。原則的に、水の電気分解とは逆に、アノードに水素含有燃料が、そしてカソードに酸素含有カソードガスが供給され、反応して水になる。放出されるエネルギーは、電気エネルギーとして取り出される。
【0003】
溶融炭酸塩型燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cells, MCFC)は、例えば、ドイツ国特許第4303136C1号(特許文献1)及びドイツ国特許第19515457C1号(特許文献2)中に記載されている。該燃料電池は、その電気化学的活性範囲内において、アノード、電解質マトリックス、及びカソードからなる。電解質として、微細孔質の電解質マトリックス中に取り込まれた一つ又は複数のアルカリ金属炭酸塩からなる溶融物が利用されている。電解質は、アノードをカソードから分離し、かつ、アノードとカソードのガスチャンバーをお互いに対して密閉する。溶融炭酸塩型燃料電池を運転する際、カソードには、酸素と二酸化炭素とを含むガス混合物、大概は空気と二酸化炭素が供給される。酸素は還元され、そして二酸化炭素により炭酸イオンに転化され、該炭酸イオンは電解質中へ移動する。アノードには水素含有燃料が供給され、その際、その水素は酸化され、そして上記の溶融物由来の炭酸イオンにより水と二酸化炭素とに転化される。この二酸化炭素は、カソード中へ再循環される。要するに、燃料の酸化と酸素の還元とは、互いに別々に進行する。運転温度は、一般に、550℃〜750℃である。つまり、MCFCセルは、燃料中に潜在している化学エネルギーを直接的かつ効率的に電気エネルギーに変換する。
【0004】
従来のアノードは、一般に、ニッケルをベースとする多孔質のアノード材料からなる。アノードの出力密度及び寿命に関して、多孔質のアノード材料の表面を安定化させることが重要である。これとの関連で、ドイツ国特許第2945565C2号(特許文献3)は、本質的にニッケル、コバルト及びその混合物の金属粉末から形成され、そしてその表面を安定化させるためのクロム、ジルコニウム及びアルミニウムを含む群からの添加剤を、金属粉末、酸化物塩又はアルカリ金属塩及び混合物の形態で含有するアノードを開示している。
【0005】
実務では、アルミニウム−又はアルミニウム化合物(酸化物、アルミニド)の混加、並びにクロム−又はクロム化合物の混加が実証されている。大概は様々な化学量論比のニッケルとアルミニウム又はニッケルとクロムからなる混合物であり、その際、いずれの場合もニッケルの割合が圧倒的に優勢である。ニッケルベースの電極が使用される限り、MCFCのアノード材料に対するアルミニウム又はクロムの混加は不可避である。その理由は、電解質の純粋なニッケルが湿っておらず、そのため、活性反応中心が形成されないからである。
【0006】
MCFCの運転中、アルミニウム又はクロムの安定した変態は、それぞれの酸化物であり、つまり、アルミニウム及びクロムは酸化物として存在する。その際に、炭酸塩溶融物との接触により、アルカリ金属塩、例えば、酸化アルミニウム由来のアルミン酸リチウムが形成され、その際、リチウムは電解質由来であり、該電解質はそのとき消費される。電解質は、できる限り一定の量で存在しているべきであるため、これは欠点である。これを避けるために、ドイツ国特許第2945565C2号(特許文献3)は、アノード材料にアルカリ金属化合物を加え、そしてアノードを燃料電池中に組み込む前に、アルカリ金属塩を形成するために、焼結プロセス、つまり、還元雰囲気下における高温処理に混合物を供することを教示している。このことは、製造の手間と費用とを高める。
【0007】
焼結プロセスを避けるために、アノード材(“グリーンアノード”)を製造するべく、合金粉末、例えば、NiAl粉末又はNiCr粉末が使用される。そのような合金粉末の粒子は、その製造方法(金属溶融物からの水噴霧化又は空気噴霧化)に基づき、5μm〜100μmの幅広い制御できない粒度分布を有する球形の又は不規則な形態を有する。ある所望の粒度画分を得るために、その合金粉末は、ふるいにかけなければならない。所望される小さい粒子の量は製造法に起因して非常に少なく、このことは、使用可能な合金粉末の価格に顕著に現れる。
【0008】
その不利な結果は、アノード材の製造時に積極的な孔の設計(大きさ、形状、数等)ができないということである、というのも、孔の大きさは、粉末粒子間に生ずる空間体積(Zwickel)の大きさによって決定され、粉末粒子を随意に小さく製造できないからである。
【0009】
米国特許第5,415,833号(特許文献4)は、MCFCアノードのための代わりの製造方法を開示しており、その製造方法の場合、ニッケル、アルミニウム又はクロムのような合金材料、活性剤(塩化アンモニウム又はハロゲン化ナトリウム)及びフィラーからなる混合物を高温プロセスに供し、その際に、NiAl合金又はNiCr合金が形成される。高温プロセスに起因する手間及びそれに伴う費用の他、この方法は、高温プロセスによって結果として得られるアノードの活性層が非常に弱く、慎重に扱わなければならないという欠点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】ドイツ国特許第4303136C1号
【特許文献2】ドイツ国特許第19515457C1号
【特許文献3】ドイツ国特許第2945565C2号
【特許文献4】米国特許第5,415,833号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
それゆえ本発明の課題は、経済的な方法で能動的な孔の設計を可能とするよう、そして電解質の損失が防止されるよう、上述したタイプのアノード並びにその製造方法をより発展させることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
その解法は、請求項1の特徴を有する方法、並びに請求項11及び/又は12の特徴を有するアノードにある。つまり、本発明によれば、卑金属として純粋なニッケルを含有し、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の少なくとも一つの添加剤及び少なくとも一つのアルカリ金属化合物を含有する混合物が使用される。それゆえ、本発明のアノードは、混合物が、卑金属として純粋なニッケルを含有し、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の少なくとも一つの添加剤及び少なくとも一つのアルカリ金属化合物を含有することを特徴とする。
【0013】
本発明の対象は、更に、そのようなアノードを少なくとも一つ有する溶融炭酸塩型燃料電池である。
【0014】
本発明の方法によって、合金粉末を含有せず、そしてそれにもかかわらず、上述の熱的プロセス(例えば焼結処理など)を必要とせずに、直接MCFCに組み込むことができる、いわゆる“グリーンアノード”の製造が初めて可能となる。本発明のアノードを含むセルスタックを有するMCFCの運転開始時に、多孔質のアノードが生じ、その際、アルカリ金属化合物は、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の添加剤と反応して、その場でアルカリ金属塩になり、その際に電解質材料が消費されることはない。MCFCの運転開始時に生じるアノードは、従来技術において公知の、合金粉末からなるアノードに匹敵する長期クリープ耐性と出力密度とを有する。電解質材料の消費によってMCFCの寿命が短縮され、そしてアルカリ金属化合物の混合物によってMCFCの運転開始時における電解質の消費が阻止されるため、本発明のアノードの寿命は、従来技術において公知のアノードのそれに相当する。
【0015】
更に、純粋なニッケル粉末を使用することによって、能動的な孔の設計が可能となる。そのニッケル粉末の粒度分布は、目的どおりに調整でき、それによって、本発明のアノードのある所望の孔径が能動的に実現される。MCFCの最適な出力のためには、アノード及びカソード中でほぼ同じ孔分布を達成することが望ましいので、このことも重要である。毛管作用に基づいて電解質が電極中に保持されるため、それでもって、電極間で均一な電解質分布が達成される。慣用的なカソードの孔分布は、一般に、最大で1μmまで〜10μm、好ましくは1μm〜2μmを示す。この孔分布は、従来の技術によればアノード中で達成されないが、本発明のアノードの場合では、特に、本発明のアノードを製造するためにおよび関連するカソードを製造するために、同じニッケル粉末を使用する場合に、問題なく生じさせることができる。
【0016】
それに加えて、ニッケル粉末の製造は簡単でしかも良好に制御可能なプロセスであり、その場合、所望の粒度分布での収量は、合金粉末の製造時に比べて有意により高い。それゆえ、ニッケル粉末は、合金粉末と比べて明らかに費用効果に優れている。
【0017】
本発明によって企図される金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の添加剤を混合することは、本発明のアノードを湿らせるのに役立つ。金属酸化物又は金属水酸化物は、更に、MCFCの運転中にニッケルの癒着を防止する焼結防止剤(Sinterinhibitor)として役に立つ。
【0018】
有利な更なる発展形態は、従属の請求項から与えられる。
【0019】
添加剤としては、その酸化物が本発明のアノードを湿らせそして焼結防止剤として機能する全ての金属が適している。アルミニウム、クロム、鉄、マンガン及びマグネシウムが好ましい。アルミニウムが特に好ましい。
【0020】
アルカリ金属化合物の選択は、どの電解質が後のMCFC中で使用するべきかに依存する。例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムが適している。炭酸リチウムが特に好ましい。
【0021】
平均粒度が、例えば、0.5μm〜15μmにあることのできるニッケル粉末を使用するのが好ましい。
【0022】
本発明に従って使用される混合物は、ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤0.1体積分率(1.0:0.1)〜ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤3体積分率(1.0:3.0)の範囲内にある混合比を好ましく有する。特に好ましい混合比は、ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤0.2体積分率(1.0:0.2)〜ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤0.5体積分率(1.0:0.5)の範囲内にある。その際に、アルカリ金属化合物を有する添加剤の組み合わせの組成は、アルカリ金属化合物を有する添加剤がアルカリ金属塩に完全に転化できるように設計される。
【0023】
本発明のアノードを製造するために使用される混合物は、合目的的に加工性を向上させるべく、例えば、グリセリンのような少なくとも一つの可塑化剤を含有する。この可塑化剤は、水を含まない混合物の重量に基づいて、1.5〜5重量%、好ましくは2〜3重量%の割合で含有させることができる。
【0024】
本発明のアノードを製造するのに使用される混合物は、例えばポリビニルアルコールのような少なくとも一つのバインダーを含有することもできる。バインダーは、水を含まない混合物の重量に基づいて、15〜40重量%、好ましくは20〜30重量%の割合で含有させることができる。
【0025】
使用される、一般に粉末状のニッケルは、所定の粒度分布を調整するために、あらかじめ機械的負荷(例えば、粉砕又はせん断)に供することができる。
【0026】
それ以外には、使用される混合物は、少なくとも一つの造孔材を含有することができる。そのような造孔材はそれ自体が知られている。例えば、約400℃までの温度で可能な限り燃焼残滓なく燃焼するような粒子又は繊維が適している。適した材料の一つは、例えばポリエチレンである。造孔材は、水を含まない混合物の重量に基づいて、0.1〜8重量%、好ましくは2〜3重量%の割合で含有させることができる。
【0027】
本発明は、更に、ニッケル−スリップ(Schlicker)系から製造される電極に限定されない。むしろ、例えば、粉体プレス(いわゆる“ドライドクター(Dry−Doctoring)”システム)によって製造されたものでも電極として適している。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明の実施形態をより詳細に説明する。
【0029】
実際上の電極の支持構造体として又は支持体として、好ましくは金属材料からなる、例えば、金属フォーム又は金属ネットのような多孔質の又はガス透過性の、好ましくはニッケルからなる構造体を利用する。
【0030】
好ましくは、Inco社(カナダ、トロント)のTyp Ni210及び/又はNi255及び/又はNi287のニッケル粉末が使用される。このニッケル粉末は、所定の粒度分布を有するため、能動的な孔の設計が簡単になる。この実施形態において、ニッケル粉末は10μmの平均粒度を有するものが使用された。別のニッケル粉末並びに異なるニッケル粉末の混合物も同様に考えられ得る。
【0031】
添加剤としては、炭酸リチウム40重量%、水酸化アルミニウム40重量%及び酸化アルミニウム20重量%からなる混合物が使用された。この混合物の0.25体積分率を、ニッケル粉末1体積分率と混合した。
【0032】
バインダーとしては、HO中10%濃度のMowiol(フランクフルト/マイン、Kuraray Europe GmbH社のポリビニルアルコール)を使用した。可塑化剤としてはグリセリンを選択した。消泡剤として、ハイブロン、Muenzing Chemie GmbH社のAgitan 299を使用した。
【0033】
本発明のアノードのためのスリップの基本処方は、以下の表1から得られる。
【0034】
【表1】

【0035】
結果として得られたスリップの主要な特性値:

【0036】
ニッケルフォーム及びスリップを、それ自体公知の方法で本発明の(グリーン)アノードに加工し、乾燥すぐ後に、つまり、グリーンな状態で溶融炭酸塩型燃料電池中に組み込み、その際、燃料電池の最初の運転開始時に、少なくとも一つの添加剤と、少なくとも一つのアルカリ金属化合物との反応下で、完成したアノードが生じた。完成したアノードは、完璧に機能した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融炭酸塩型燃料電池のためのアノードの製造方法であり、その際、少なくとも一つの卑金属及び少なくとも一つの添加剤を含有する混合物が製造され、そしてその際、該混合物は支持構造体上に供される、上記の方法であって、
卑金属として純粋なニッケルを含有し、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の少なくとも一つの添加剤を含有し、および少なくとも一つのアルカリ金属化合物を含有する混合物が使用されることを特徴とする、上記の方法。
【請求項2】
前記使用される添加剤が、アルミニウム、クロム、鉄、マンガン又はマグネシウムを含有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アルカリ金属化合物として、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムが使用されることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
0.5μm〜15μmの平均粒度を有する純粋なニッケル粉末が使用されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
混合比が、ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤0.1体積分率(1.0:0.1)〜ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤3体積分率(1.0:3.0)の範囲内に調整されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
少なくとも一つの可塑化剤及び/又は少なくとも一つのバインダー及び/又は少なくとも一つの造孔材を更に含有する混合物が使用されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
前記ニッケル粉末が、前記混合物の製造前に、所定の粒度分布を調整するために機械的負荷に供されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
溶媒を更に含有する混合物が使用され、そして結果として生じるスリップが前記支持構造体上に供され、そして乾燥されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
溶媒を含まない混合物が使用され、これが前記支持構造体とプレスされることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項10】
前記混合物が上に供された前記支持構造体が、溶融炭酸塩型燃料電池中に組み込まれ、そしてその溶融炭酸塩型燃料電池の運転開始時に、少なくとも一つの添加剤と、少なくとも一つのアルカリ金属化合物との反応下で、完成したアノードが生じることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一つに記載に従って製造可能な、溶融炭酸塩型燃料電池のためのアノード。
【請求項12】
支持構造体及び該支持構造体上に供された、少なくとも一つの卑金属及び少なくとも一つの添加剤を含有する混合物を有する、溶融炭酸塩型燃料電池のためのグリーン状態にあるアノードであって、
前記混合物が、卑金属として純粋なニッケル、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の形態の少なくとも一つの添加剤並びに少なくとも一つのアルカリ金属化合物を含有することを特徴とする、上記のアノード。
【請求項13】
前記添加剤が、アルミニウム、クロム、鉄、マンガン又はマグネシウムを含有することを特徴とする、請求項12に記載のアノード。
【請求項14】
アルカリ金属化合物として、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムを含有することを特徴とする、請求項11、12又は13に記載のアノード。
【請求項15】
0.5μm〜15μmの平均粒度を有する純粋なニッケル粉末を含有することを特徴とする、請求項12〜14のいずれか一つに記載のアノード。
【請求項16】
混合比が、ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤0.1体積分率(1.0:0.1)〜ニッケル1体積分率:アルカリ金属化合物を有する添加剤3体積分率(1.0:3.0)の範囲内であることを特徴とする、請求項12〜15のいずれか一つに記載のアノード。
【請求項17】
前記混合物が、少なくとも一つの可塑化剤及び/又は少なくとも一つのバインダー及び/又は少なくとも一つの造孔材を更に含有することを特徴とする、請求項12〜16のいずれか一つに記載のアノード。
【請求項18】
前記混合物が、乾燥されたスリップとして前記支持構造体上に供されていることを特徴とする、請求項12〜17のいずれか一つに記載のアノード。
【請求項19】
前記混合物が、前記支持構造体とプレスされていることを特徴とする、請求項12〜17のいずれか一つに記載のアノード。
【請求項20】
請求項11〜19のいずれか一つに記載のアノードを少なくとも一つ有する、溶融炭酸塩型燃料電池。

【公表番号】特表2011−530147(P2011−530147A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521462(P2011−521462)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005476
【国際公開番号】WO2010/015348
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(503401913)エム・テー・ウー・オンサイト・エナジー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (9)
【Fターム(参考)】