説明

滑り止め加工のペット用木製敷物

【課題】
ペット飼育において、軽量であると共に、触感、外観および質感が極めて本物の無垢の木製に近い仕上りを有する塗装木製物品を得る。表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50〜200mmの平面板状基体を使用した敷物であって、表面に滑り止め塗装加工している細長い平面板状の短冊型木製床材の敷物に関する
【解決手段】
家屋などの木製フローリングの木製床材であって、木製床材の表面に滑り止め塗装加工を施しており、木製床材として木材、合板、MDFから選ばれてものであって、厚さ2mm〜5mmであって、ペット用フローリングの細長い平面板状の構成体である短冊型木製の物品に表面の下塗り後、塗膜に紫外線照射した短冊の木製基材物品に、滑り止め効果を持たせ、繊維、又は不織布の裏地体のシートの表面を備えて、デザイン性の平面板状基体の敷物を提供した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内のペット飼育において、木製品の前処理塗装を行って得られた、ペットに対して良質感を有する表面好触塗装物品、特に木質器基材の滑り止め処理をして、得られる表面好触塗装製品で、滑り止め加工のペット用木製の敷物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、滑り止め加工の木製のペット用床材において、物品に木製の好触感などを付与することができるという観点から、例えば、室内の床、階段、ペット用品などへ応用されている。しかし、ペットの飼育において優れた木製材料を使用した場合には、滑り止めが十分でなく、また機械的な衝撃に対して強いものでなく、大きな制約がある。木製製品に滑り止めを施しているが、塗装によるものでなく、木目、木材の種類を変えることによってもたらされている。
【0003】
材料、木材の種類の選択で限定的な商品になる。このようにペットの飼育フロアーで足の触りが好感な状態が望まれている。とくに敷き板、あるいは階段の滑り止めを施した手法が提案されている(特許文献2〜4参照)。
【0004】
一方、成形性及び耐衝撃性の観点から、木製品へポリメチルメクリレートやポリカーボネートのような樹脂が使用されているが、高級感が発現できなかったり、耐傷付き性も問題があった。樹脂の代わりに木製品の表面仕上げの塗装方法の一つに、塗装表面に手触り用仕上げ方法がある。
【0005】
一般に、木製で手触り良好であり、表面処理の塗料では、艶消しがよく、感触性を発現させる成分として無機系または有機系の体質顔料が用いられている。また無機系の感触がよく、艶消しのよい体質顔料としては、不定形のシリカ粉末、炭酸カルシウム粉末などが挙げられる。有機系の感触のよい、艶消し用の体質顔料としては、ポリエチレン、ポリカーボネートなどの有機物の粉末が挙げられる。
【0006】
さらに有機系の粉末として、球状のアクリル樹脂粒子や、ウレタン樹脂粒子なども艶消しの目的で使用されるが、これらは模様調の触感を有する塗料用に広く使用されている。木質の表面に、5〜100μmの球形の固形シリコーン樹脂を配合してなる樹脂組成物を、静電塗装によりサテン模様装飾を施す技術が開示されている。(特許文献1参照)
【0007】
しかし、上記技術による単純な塗料組成物では、手触りの触感、外観、質感の全てを満足するような木材表面の艶消し塗料組成物を得ることは極めて困難であった。
例えばポリエチレンのような有機系粉体を体質顔料に用いた場合では、フィラーそのものが軟質であることから、触感や質感を得ることは困難であり、この点を解決する処方としてシリカ粉末を使用した感触のよく、艶消しできる塗料が考えられるが、この場合その触感や外観は近い仕上がりが得られるものの外部からの機械的衝撃やスクラッチなどにより簡単に傷がつくものであり、質感としても極めて低品位な仕上りであるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平10−329840号公報
【特許文献2】特開平11−303350号公報
【特許文献3】特開平10−227119号公報
【特許文献4】特開2001−123627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ペットの室内フローリングでの床面が急増していることから、フローリングの床面等に敷いてフローリングの外観と機能性を損なわない、カーペットタイプの新しい木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体の開発を目的とした。
【0010】
この木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体は、ウッドカーペットを改良したような形態を有することを目的とした。
【0011】
シート体に縦長で木製の平板などを複数隣接して並設させ、その平板の表面に所要の大きさに裁断した木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体を張り合わせたような構造となっている。この平板の適度な重量によりフローリングの床面に敷いても滑りにくく、更に不使用時には、シート体の裏側を内側にしてロール状に巻き取れば敷物全体をコンパクトに巻き取ることができるといった利点を有するようにすることである。
【0012】
この新しい木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体の開発を進める中で、平板には、平板の大きさに合わせて細長く裁断した木製フローリングの木製床材であった。
【0013】
表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体を張り合わせるのであるが、この木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体の場合、各平板の幅方向の両端側に、平板の長手方向に沿って主に形成されるものである。
【0014】
また本発明は木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体本来の質感や風合いが損なわれることを防止しつつ、フローリングの床面等に敷いて機能性、外観を変えることのない、カーペットタイプの新しい木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材、幅50mm〜200mmの平面板状基体であって、のみ、ダニの発生を防止する敷物を提供することにある。
【0015】
更に、耐水性や耐汚染性、耐衛生性に優れると共に、上記した目的も達成できるようにした木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体を使用した敷物、それに使用する木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体構成シート、さらには敷物の内部、裏地を処理した敷物を提供することにある。
【0016】
本発明の目的は、このような従来の問題点に着目してなされたものであって、ペットの敷物として軽量であると共に、家具、住宅の床などで手足の触感がよく、木製の家具、床などの外観および質感が極めて床に近い仕上りを付与した物品を提供することであり、特に木製製品の表面にこのような塗膜処理を付与することにより、更に、手触りのよく、耐久性の高い表面好触木製製品の塗装敷物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
家屋などの木製フローリングの木製床材であって、木製床材の表面に滑り止め塗装加工を施しており、裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートとからなり、裏地体のシートの表面に複数隣接して細長い平面木製板状を接合させている構成体を備えている滑り止め加工の木製のペット用敷物である。
【0018】
家屋などの木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体と当該各平面板状基体に接合させた表面と上記の断面の全体に、裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートで、厚さ0.1mm〜3mmであって、裏の表面に滑り止め効果を施している。
【0019】
家屋などの木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、木材、合板、MDFから選ばれてものであって、厚さ2mm〜5mmであって、幅50mm〜200mmで、長さ500mm〜2000mmである平面板状基体を複数個あわせて貼っている。
【0020】
裏地に滑り止め効果を持たせた織物のシートは、裏の表面に滑り止めを施している滑り止め加工の木製のペット用敷物である。
【0021】
木製床材は、その表面を前処理して、前記前処理した木製表面に予めアクリル基を有するバインダーを3〜10ミクロンの厚さに塗布した後、平均粒子径1.5〜12ミクロンで、シリコーン樹脂粒子(a)を10〜60重量%、及び、アクリル基を有するバインダー(b)90〜40重量%からなる表面触感性塗料組成物を処理基材表面に厚さ5〜15ミクロンの塗膜厚に形成して硬化している。
【0022】
木製床材における表面の前処理は、木材表面と前記樹脂成分の接合性を増大させるために、水酸基を含有するエステル系オリゴマーと多官能イソシアネート系オリゴマー含浸塗装法による前処理技術をする滑り止め加工の木製のペット用床材である。
【0023】
前処理した木製品における塗装表面に、予めアクリル基を有するバインダーを3〜10ミクロンの厚さに塗布した後、塗料の粘度をフードカップ#4の粘度計で8〜11秒である表面触感性塗料組成物の塗料をスプレーガンの塗布具によって外観、質感および触感を有する。
【0024】
木製床材に塗布する表面触感性塗料組成物のバインダーは、(メタ)アクリル酸;メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、を主体とする(メタ)アクリル基を有する化合物である。
表面好触感性塗料組成物の硬化は、ハロゲンランプ式照射装置を用いた積算エネルギー500mj/cm2の紫外線照射によって、木製品の表面温度を20℃〜40℃の範囲に維持しながら架橋硬化させている滑り止め加工の木製のペット用床材である。
【0025】
木製品の表面を前処理して、前記前処理した木製表面に予めアクリル基を有するバインダーを3〜10ミクロンの厚さに塗布した後、平均粒子径1.5〜12ミクロンで、シリコ
ーン樹脂粒子(a)を10〜60重量%、及び、アクリル基を有するバインダー(b)90〜40重量%からなる表面触塗料組成物を処理基材表面に厚さ5〜15ミクロンの塗膜の厚さに形成して硬化する木製品の表面好触塗装の敷物である。
【0026】
本発明は、木製品における表面の前処理は、木材界面と前記樹脂成分の界面の接合性を増大させるために、水酸基を含有するエステル系オリゴマーと多官能イソシアネート系オリゴマーの塗料で前処理を行う。
【0027】
木製品における塗装表面に、アクリル基を有するバインダーを3〜10ミクロンの厚さに塗布した後、塗料の粘度をフードカップ#4の粘度計で8〜11秒である塗料をスプレ
ーガンによって外観、質感および触感を有する。
【0028】
木製品の表面触感性塗料組成物に、顔料を0.01〜2.0重量%含有するものである。
木製品の表面触感性塗料組成物中のバインダーが、(メタ)アクリル基を有する化合物からなるものである。表面好触感性塗料組成物を紫外線の照射によって木製品の表面温度を20℃〜40℃の範囲に維持しながら架橋硬化させている塗装敷物である。
【0029】
本発明は、平均粒子径1.5〜12ミクロンで、シリコーン樹脂粒子(a)を10〜60重量%、及び、アクリル基を有するバインダー(b)90〜40重量%からなる表面触感性塗料組成物を木製基材表面に厚さ5〜15ミクロンの塗膜形成するように塗布具によって塗装する木製品の表面好触塗装敷物である。
【0030】
シリコーン樹脂粒子(a)としては、GE東芝シリコーン(株)製のトスパール130(球状;平均粒子径3.0μm)、トスパール145A(球状;平均粒子径4.5μm)、トスパール2000B(球状;平均粒子径6.0μm)、トスパール3120(GE東芝シリコーン(株)などが例示される。
【0031】
木製品における塗装表面に、下塗りした後、塗料の粘度をフードカップ#4の粘度計で8〜11秒である塗料をスプレーガンによって外観、質感および触感を有する。
木製品の表面触感塗料組成物に顔料成分を0.01〜2.0重量%含有するのが好ましい。木製品の表面触感性塗料組成物中のバインダーが、(メタ)アクリル基を有する化合物からなっている木製品の表面好触感性塗装敷物である。
【0032】
(メタ)アクリル基を有する化合物(m)としては、(メタ)アクリル酸;メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどのアルキル(炭素数1〜18)(メタ)アクリレート、ならびに2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
これらは、その1種のみを単独で使用できるほか、2種以上を併用して使用することもできる。
【0033】
表面好触塗料組成物を紫外線の照射によって木製品の表面温度を20℃〜40℃の範囲に維持しながら架橋硬化させる木製品の表面好触感性塗装敷物である。
本発明で使用するバインダーとしては、紫外線の活性エネルギー線を照射することによって硬化するようなバインダーを含むアクリル系の硬化型塗料に使用されるもの、さらに好ましくは紫外線硬化型塗料に使用されるものである。
【0034】
活性エネルギー線の照射によって活性化学種(増感剤)を生ずる化合物としては、例えば、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェノン、などのアセトフェノン類、およびベンゾフェノンなどが挙げられる。
【0035】
これらの化合物は、その1種を単独で使用してもよく、また、2種以上を組み合わせて使用することもできる。また、それ自体では光重合開始剤として作用しないが、上記の化合物と組み合わせて用いることにより、光重合開始剤の能力を増大させ得るような化合物を添加することもできる。
【0036】
平均粒子径1.5〜12ミクロンで、鉛筆硬度F以上であるシリコーン樹脂粒子(a)を10〜60重量%、及び、バインダー(b)のみの塗膜の硬度が鉛筆硬度F以上であるバインダー(b)90〜40重量%からなる塗料組成物を木製製品等の物品の表面に塗装することにより、上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0037】
本発明は、平均粒子径1.5〜12ミクロンで、鉛筆硬度F以上であるシリコーン樹脂粒子を10〜60重量%、及び、バインダーのみの塗膜の硬度が鉛筆硬度F以上であるバインダー90〜40重量%からなる塗料組成物を木製基材表面に塗装してなる塗装木製物品を提供する。
また本発明は、木質と塗膜界面を前処理することにより前記塗料との接着性を良くする。
【0038】
さらに機能性塗料組成物が、手触り良好であって、顔料を0.01〜2.0重量%含有する塗装木製物品を提供する。機能性塗料組成物中のバインダーが、(メタ)アクリル基を有する化合物、及び活性化学種発生化合物からなり、活性化学種の発生により硬化するバインダーである機能性塗装木製物品を提供する。
【0039】
塗料組成物を紫外線の照射によって架橋硬化してなる機能性塗装木製物品を提供する。機能性塗料組成物中のシリコーン樹脂粒子が、シリコーン樹脂粒子のみをフィルム状にした場合の硬度が鉛筆硬度でF以上である塗装木製物品を提供する。
【発明の効果】
【0040】
ペット飼育にて、この木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体を部屋に敷く等して使用することで並設された木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体構成体が互いにこすれ合っても、木製フローリングの木製床材であって、表面に滑り止め塗装加工している木製床材は、幅50mm〜200mmの平面板状基体、破れたりすることを防止できる。
【0041】
本発明によれば、ペットの飼育で無垢材使用の木製品に非常に近い外観、と手触りであり、触感および質感を有する塗膜を有する木製の塗装物品が得られる。
特に、ペット飼育で軽量で強度の高い木製素材に塗装処理を行った場合、無垢の木製製品に極めて近い質感を付与することが可能であり、衝撃による破損も極めて低く、耐久性に優れた質感と外観を有する塗膜をした木製塗装物品を提供するものである。
【0042】
またシリコンの樹脂によるビーズが塗膜表面に突出しているため、その表面が好触感であるだけではなく、高度の破水性を有する。そのため幅50mm〜200mmの平面板状基体が裏面で不織布や、織物で貼りあわされてそれぞれの板の接合部は接してはいるが一体にはなっていないにもかかわらず、水・尿・コーヒーなど敷物表面にこぼした液体に高い防水性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明における製品の斜視図
【図2】本発明における製品の平面図(A)と断面図(B)
【図3】塗膜表面の断面模式図
【図4】本発明における製品の仕様状態図
【発明を実施するための形態】
【0044】
本考案に係る好触感性塗料を施した木製敷物は室内で飼われるペットの歩行や居住性を向上、安定させるだけでなくその表面がノンスリップ性に優れるため高齢者の転倒防止に役立ったり、フローリングの夏場に感じるいやなべたつき感などがなく素足の感触が非常にいい。そのためリビング全体に敷き詰めるために広いサイズの対応も必要となる。
【0045】
この具体例はあくまで代表的なものであり、特にこれらに限定するものではない。
【実施例1】
【0046】
以下、本考案を実施例により説明するが、図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。これは表面においては色止めのためと、裏においては、塗装することにより生じる反りを防止するために行った。
【0047】
素材として3ミリ厚の耐水性MDFで0.3ミリの付板を表面に貼った、3×6(900×1800)の大きさの物を使用した。溶剤系着色顔料で表面のつき板を木地着色して所定の色に施した後、無黄変ウレタンサンディングにて裏、表、全体を20ミクロン程度の膜厚で塗装して下処理を行った。これは表面においては色止めのためと、裏においては、塗装することにより生じる反りを防止するために行った。
塗料が乾燥した後、全体を#240ペーパーにて軽く研磨を施し、70mmの巾で1800mmの長さに裁断した。900×900mmのサイズのものは、1800mmを900mmに半分で切断した後、70mmの巾で切断した。
【0048】
エアーブローにて研磨屑を除去した後、小口を含む全体を無黄変ウレタンサンディングにて20ミクロン程度の膜厚で、2回塗布をおこなった。塗料した膜を乾燥した後、#600ペーパーによって全体をもれなく研磨した。
【0049】
次にエアーブローをして研磨屑を除去した後、表面の清浄な状態にたもち、表面に好触感性塗料を10〜15ミクロンの厚さで塗布した。この塗膜をUVの照射作業にて、塗料を固化乾燥させ好触感性塗料で表面処理された、短冊状の装飾板を作製した。
好触感性塗料にて仕上げられた短冊状の板を900ミリ巾に近くなるような枚数に並べて裏面に接着剤で900×1800の広さのシートを貼り、カーペット状の敷物を製造した。
【実施例2】
【0050】
素材として3ミリ厚の耐水性MDFで0.3ミリの付板を表面に貼った、3×6(900×1800)の大きさの物を使用した。溶剤系着色顔料で表面のつき板を木地着色して所定の色に施した後、無黄変ウレタンサンディングにて裏、表、全体を20ミクロン程度の膜厚で塗装して下処理を行った。これは表面においては色止めのためと、裏においては、塗装することにより生じる反りを防止するために行った。
【0051】
塗料が乾燥した後、全体を#240ペーパーにて軽く研磨を施し、70mmの巾で1800mmの長さに裁断した。900×900mmのサイズのものは、1800mmを900mmに半分で切断した後、70ミリの巾で切断した。
【0052】
エアーブローにて研磨屑を除去した後、小口を含む全体を前回使用した無黄変ウレタンサンディングにて20ミクロン程度の膜厚で、2回塗布をおこなった。
塗料を乾燥した後、#600ペーパーにて小口を含む全体をもれなく研磨した。次にエアーブローをして研磨屑を除去した後、表面を清浄な状態に清掃したのちに、表面に好触感性塗料を10〜15ミクロンの厚さで塗布した。
【0053】
この塗膜にUVの照射作業にて、塗料を固化乾燥させ好触感性塗料で表面処理された、短冊状の、板を作成する。好触感性塗料にて仕上げられた短冊状の板を900mm巾に近くなるような枚数に並べて裏面に接着剤で900×1800mmの広さのシートを貼り、カーペット状の敷物を製造した。
このカーペット状の敷物は、図4に示すようにリビングの部屋で使用した。ペットの犬は快適に飼育することが出来た。
【符号の説明】
【0054】
・ 短冊型木製板
・ 滑り止め繊維
・ 滑り止め塗膜
・ シリコーン粒子
・ 下塗り塗膜層
・ 従来の木製床材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
家屋などの木製フローリングの木製床材であって、木製床材の表面に滑り止め塗装加工を施しており、木製床材として木材、合板、MDFから選ばれてものであって、厚さ2mm〜5mmであって、縦面板状基体であることを特徴とする滑り止め加工の木製のペット用敷物。
【請求項2】
木製床材の表面に滑り止め塗装加工は、その細長い短冊型平面木製板状表面を前処理して、前記前処理した各細長い平面木製板状木製表面に予めアクリル基を有するバインダーを3〜10ミクロンの厚さに塗布した後、平均粒子径1.5〜12ミクロンで、シリコーン樹脂粒子(a)を10〜60重量%、及び、アクリル基を有するバインダー(b)90〜40重量%からなる表面触感性塗料組成物を処理基材表面に厚さ5〜15ミクロンの塗膜厚に形成して硬化させていることを特徴とする請求項1に記載の滑り止め加工の木製のペット用敷物。
【請求項3】
外観、質感および触感を有するために、前処理した木製品における塗装表面は、予めアクリル基を有するバインダーを3〜10ミクロンの厚さに塗布した後、塗料の粘度をフードカップ#4の粘度計で8〜11秒である表面触感性塗料組成物の塗料をスプレーガンの塗布具によって塗布して、当該塗膜を紫外線照射させることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の滑り止め加工の木製のペット用敷物。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−161701(P2011−161701A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25007(P2010−25007)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(307017833)株式会社 ジャパンコーティング (2)
【Fターム(参考)】