説明

濡れセンサ及び物品識別手段を有する吸収性物品

【課題】濡れセンサ及び物品識別手段を有する吸収性物品を提供する。
【解決手段】本発明の吸収性物品20は、内面28及び外面30を有するアウターカバー40、並びに前記アウターカバーの前記内面に隣接して配置された吸収性構造体44を備えるシャーシ32と、前記シャーシ内に含まれ、或る物質の存在を検出するように構成された検出回路の一部を形成する少なくとも1つの導電性要素100,102と、前記少なくとも1つの導電性要素に関連し、前記検出回路の作動を可能にする識別可能な特性を有する少なくとも1つの電気的に識別可能な電子素子とを含む。また、吸収性物品20は、断絶部104を有し、前記少なくとも1つの電気的に識別可能な電子素子は、断絶部104の両端を横断して接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、濡れセンサ及び物品識別手段を有する吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
おむつ、トレーニングパンツ(用便訓練用パンツ)、失禁用品、女性用衛生用品、水着用下着、及び同様のものなどの吸収性物品は、通常は、液体透過性の身体側ライナーと、液体不透過性のアウターカバーと、吸収性コアとを含む。吸収性コアは、典型的には、使用者から排出された液体(例えば尿)を吸収して保持するために、アウターカバーと身体側ライナーとの間に配置される。
【0003】
吸収性コアは、例えば、超吸収性粒子で作成することができる。多くの吸収性物品、特にキンバリー・クラーク社(Kimberly-Clark Corporation)からHUGGIES(登録商標)の商品名で発売されている吸収性物品は、非常に効率的に液体を吸収するため、吸収性物品が身体流体(body fluid)に侵襲されたことの有無を知るのが難しい場合がある。
【0004】
そのため、様々なタイプの水分または濡れインジケータを吸収性物品に使用することが提案されてきた。濡れインジケータには、親または介護者がおむつの濡れ状態を早期に識別することを助けるように設計された警報装置が含まれ得る。そのような警報装置は、可視信号または可聴信号を生成する。
【0005】
いくつかの実施形態では、例えば、安価な導電性の糸、箔または紙が、吸収性物品内に機械方向に配置されてきた。そのような導電性材料は、信号通知装置のための導電性リードとしての役割を果し、尿などの身体流体によって閉じるように構成された開放回路を吸収性物品内に形成する。これらの実施形態では、吸収性物品は使い捨てにすることができるが、信号通知装置は使い捨てにしない。そのため、信号通知装置は、吸収性物品から取り外し、別の吸収性物品に再び取り付けるように意図されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第11/405、263号明細書
【特許文献2】米国特許出願第11/412、351号明細書
【特許文献3】PCT国際特許出願第WO00/37009号公報
【特許文献4】米国特許第4、940、464号明細書
【特許文献5】米国特許第5、766、389号明細書
【特許文献6】米国特許第6、645、190号明細書
【特許文献7】米国特許第4、704、116号明細書
【特許文献8】米国特許公開第2007/0083174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、信号通知装置が取り付けられる吸収性物品の多様性に起因して、導電層が身体流体に侵襲されたことに由来する信号の正確な識別及び解釈に関する問題が生じている。さらに、特別に設計された吸収性物品に取り付けられた場合に正常に機能しない未知の信号通知装置の使用可能性に関する問題が認識されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一般的に、本開示は、様々な吸収性物品と共に使用するための、改良された濡れ検出及び通知装置に関する。様々な形態に対応する信号通知装置が、適切な機構によって、使い捨ての吸収性物品に取り付けられ得る。信号通知装置は、例えば、吸収性物品内に身体流体が存在することをユーザに知らせるように構成され得る。例えば、一実施形態では、吸収性物品はおむつを含み、信号通知装置は尿または排便物の存在を知らせるように構成される。一方、他の実施形態では、信号通知装置は、それと共に使用される吸収性物品の特定の種類に応じて、酵母または代謝産物の存在を通知するように構成され得る。
【0009】
一実施形態では、本発明の吸収性物品は、例えば前記物品の縦方向に沿って延在する導電性リードを含む。前記導電性リードは、比較的安価な材料から作成することができるため、前記吸収性物品と共に使い捨てることができる。一方、前記信号通知装置は、何回も再使用できるように、かつ様々な種類の特定の吸収性物品と共に使用できるように構成され得る。したがって、本開示は、前記信号通知装置が取り付けられる吸収性物品の種類を、単純で効率的な方法で自動的に識別することに関する。
【0010】
ある特定の実施形態では、本発明の吸収性物品は、内面及び外面を有するアウターカバーを備えるシャーシを含む。吸収性構造体が、前記アウターカバーの前記内面に隣接して配置される。所望に応じて、液体透過性の身体側ライナーも、前記シャーシにおける前記吸収性構造体よりも身体側の位置に組み込まれ得る。前記シャーシは、前側領域と後側領域との間に位置する股部領域を含み得る。前記前側領域及び後側領域は、それらの間に腰部領域を画定し得る。
【0011】
第1及び第2の導電性要素が、前記シャーシ内に含まれる。前記導電性要素は、例えば、導電性糸、導電性箔、または導電性紙から作成され得、前記腰部領域から少なくとも前記シャーシの前記股部領域まで、互いに交差することなく延在する。これらの導電性要素は、(例えば、濡れを検出するための)簡単な開放回路を形成することができ、吸収性物品に関連する様々なパラメータを測定するために前記信号通知装置と組み合わせて使用され得る直列または並列に接続された電子素子も備え得る。
【0012】
1つ以上の導電性パッド部材が前記第1の導電性要素に電気的に接続され得、さらなる別の導電性パッド部材が前記第2の導電性要素に電気的に接続され得る。そのような導電性パッド部材は、様々な形態を取り得、そのうちのいくつかは、本発明の譲渡人に譲渡された、「吸収性物品内の身体流体信号通知装置用接続機構」という名称の2006年4月17日に出願された米国特許出願第11/405、263号明細書(特許文献1)に詳細に記載されている(この特許文献1は、全ての目的のために本明細書に組み込まれる)。前記導電性パッド部材の正確な構造は本開示においては重要ではなく、前記各パッド部材は信号通知装置に電気的に接続されるように構成されているということに留意すればそれで十分である。例えば、既知の信号通知装置が前記導電性パッド部材に適切に取り付けられ、身体流体が前記第1及び第2の導電性要素の間に存在する場合、前記導電性要素間の前記開放回路は前記信号通知装置を作動させるために閉じられる。
【0013】
前記信号通知装置それ自体は、吸収性物品に取り付けられる単体の装置として構成され得る。あるいは、前記信号通知装置は、前記吸収性物品に取り付けられる送信機と、前記送信機から無線信号を受信するように構成される受信機とを含み得る。前記受信機は、例えば、受信機から離間した前記吸収性物品が身体流体に侵襲されたことをユーザに知らせることができる。いずれの構造でも、前記信号通知装置は、ユーザに知覚可能な信号を生成するように構成される。
【0014】
信号通知装置は、身体流体の存在を様々な方法で知らせるように構成され得る。例えば、信号通知装置は、視覚アラーム及び/または音声アラームを発し得る。さらなる別の実施形態では、前記信号通知装置は、身体流体が検出されたときに振動するように構成され得る。
【0015】
さらに、前記信号通知装置は、それが取り付けられる前記吸収性物品の選択された特性を検出するように設計された検出回路を含み得る。そのような特性には、これらに限定しないが、吸収性物品のサイズ(すなわち、前記物品のサイズが、幼児用、大人用、またはその中間のものであるか)、前記吸収性物品の着用者のおおよその体重、前記着用者の性別、前記吸収性物品及び前記信号通知装置が互いに共同して作動するように適切に構成されているか否か、及び、前記信号通知装置が前記吸収性物品に適切に接続されたか否か、などが含まれる。本願出願人が所有する2006年4月26日に出願された米国特許出願第11/412、351号明細書(特許文献2)には、前記装置が前記製品に正しく接続されたことを保証するための前記消費者に対するフィードバックソースが記載されている(この特許文献2は、全ての目的のために本明細書に組み込まれる)。
【0016】
本発明の他の特徴及び態様は、以下に、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
当業者を対象にした本発明の完全かつ実現可能な開示(ベストモードを含む)は、添付図面を参照して、本明細書の残りの部分により詳細に説明される。
【0018】
【図1】本発明に従って作製された吸収性物品の一実施形態の後方斜視図である。
【図2】図1に示した吸収性物品に組み込まれ得る導電性リード及び関連する電子素子の例示的な形態の概略図である。
【図3】図1に示した吸収性物品に組み込まれ得る導電性リード及び関連する電子素子の第2の例示的な形態の概略図である。
【図4】図1に示した吸収性物品と共に使用される信号通知装置の部分的な回路図である。
【図5】図1に示した吸収性物品の斜視図であり、信号通知装置の例示的な実施形態をさらに示している。
【図6】図5に示した吸収性物品と組み合わせて使用され得る例示的な信号通知装置の一部のブロック図である。
【0019】
本明細書及び図面において繰り返し使用されている参照符号は、本発明の同一または類似の機構または要素を表すことを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本考察は例示的な実施形態の説明に過ぎず、本発明の広範な態様を限定することを意図するものではないことは、当業者であれば理解できるであろう。
【0021】
本開示は、一般的に、吸収性物品内での身体流体の存在、または前記製品若しくは着用者の状態のその他の変化を知らせるように構成され得る信号通知装置が取り付けられるように適合された吸収性物品に関する。吸収性物品は、例えば、おむつ、トレーニングパンツ(用便訓練用パンツ)、失禁用品、女性用衛生用品、医療用衣類、包帯、及び同様のものなどであり得る。本開示に従って作製された吸収性物品は、一対の導電性リードの間に身体流体などの導電性流体が検知された場合、それを検出する検出回路を含むことができる。通常、検出回路を含んでいる吸収性物品は使い捨てであり、再使用のために洗濯または他の方法によって元の状態に回復させるのではなく、限定的に使用した後に廃棄するように設計されている。
【0022】
本開示の吸収性物品内に含まれる検出回路は、信号通知装置に接続されるように構成されている。信号通知装置は、検出回路に電力を供給することができ、さらに、ユーザに身体流体の存在を知らせる或る種類の可聴信号及び/または可視信号も発する。吸収性物品自体は使い捨てであるが、信号通知装置は、ある物品から他の物品へと再使用することができる。これに関して、本開示は特に、信号通知装置が取り付けられる様々な種類の吸収性物品の選択された特性を検出することに関する。例えば、吸収性物品に含まれる検出回路は、これらに限定しないが、吸収性物品の種類、吸収性物品のサイズ及びそれ故に着用者のおおよその体重、及び使用者の性別に基づいて選択され得る電気的特性を有する識別可能な電子素子を含むことができる。さらに、吸収性物品に含まれる検出回路は、取り付けられた検出装置が吸収性物品に適する否か、あるいは、吸収性物品と検出装置とが互いに適合するか否か検出するように設計された1つ以上の追加的な電子素子及び/または導電性リード構造を含み得る。
【0023】
同時係属中の本願と同一譲受人に譲渡された前述の出願(特許文献1及び2)により詳細に記載されているように、導電性パッド部材は導電性ループ型材料を含み得、信号通知装置に配置された導電性フック型材料と接続されるように構成されている(またはその逆も可能である)。あるいは、導電性パッド部材は、導電膜または他の同様の材料を含み得、信号通知装置と接続するためのプロングまたは導電性タブによって係合可能であり得る。前述した本明細書に組み込まれる特許出願(特許文献1及び2)に開示されたものを含む、多種多様な接続機構が想定される。しかし、そのような接続機構は本発明を限定するものではないことをしっかりと留意すべきである。さらに、信号通知装置に検出信号を供給することができる限り、いかなる種類の接続機構も本発明に使用し得ることを、当業者であれば認識できるであろう。前述した本明細書に組み込まれる特許出願(特許文献1及び2)及び本明細書に含まれる例示的な開示はより具体的には導電性リードと信号通知装置との間の直接的な電気的接続に関するが、そのような接続方法は本発明を限定するものではなく、これらに限定しないが、例えば容量結合や誘導結合などの他の種類の接続方法を用いることもできることも理解されたい。
【0024】
前述したように、信号通知装置と組み合わせられる開放回路は、吸収性物品内に含まれる身体流体の存在を知らせるように構成され得る。検出対象とされる身体流体は、吸収性物品の種類及び所望する用途によって異なり得る。例えば、一実施形態では、吸収性物品はおむつ、トレーニングパンツ、または同様のものを含み、信号通知装置は尿の存在を知らせるように構成される。あるいは、信号通知装置は、おむつかぶれの存在を示し得る代謝産物の存在を知らせるように構成することができる。一方、大人用失禁用品及び女性用衛生用品の場合には、信号通知装置は、酵母または尿中の特定成分(例えば多糖類など)の存在を知らせるように構成され得る。
【0025】
図1を参照すると、例示を目的として、本発明に従って作製され得る吸収性物品20が示されている。吸収性物品20は、使い捨てであるまたは使い捨てではない。本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、これらに限定するものではないが、おむつ、トレーニングパンツ、水着用下着、女性用衛生用品、失禁用品、医療用衣類、手術用パッド及び包帯、その他の個人ケア用衣類または健康ケア用衣類、及び同様のものを含む、個人着用を意図する様々なその他の吸収性物品と使用するのに適していることを理解されたい。
【0026】
例示的に図示した吸収性物品20の特徴のより詳細な説明は、前述した本明細書に組み込まれる特許出願(特許文献1及び2)を参照することにより得ることができる。以下は、そのような例示的な吸収性物品と本開示との関連を当業者に説明するための一般的な説明として提供される。
【0027】
例示としてのみであるが、例えば吸収性物品20などの本発明の様々な態様の吸収性物品を作製するための様々な材料及び方法が、PCT国際特許出願第WO00/37009号公報(A. Fletcherら、2000年6月29日発行)(特許文献3)、米国特許第4、940、464号明細書(Van Gompelら、1990年7月10日付与)(特許文献4)、米国特許第5、766、389号明細書(Brandonら、1998年6月16日付与)(特許文献5)、及び米国特許第6、645、190号明細書(Olsonら、2003年11月11日付与)(特許文献6)に開示されている。これらの特許文献3ないし6は、本明細書と一致する範囲で(すなわち、矛盾しない範囲で)、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0028】
おむつ20は、ここでは前側領域22及び後側領域24として示されている一対の縦方向端部領域、及び、前側領域22と後側領域24との間に縦方向に延在し前記両領域を相互連結する、ここでは股部領域26として示されている中央領域を画定する。吸収性物品20はまた、使用時に着用者の方を向いて配置されるように適合された(すなわち、物品20の別の構成要素に対して位置決めされた)内面28と、内面の反対側に配置される外面30を画定する。前側領域22及び後側領域24は、おむつ20における、着用時に着用者の腰部または中部・下部の胴体部を全体的または部分的に覆うかまたは取り囲む部分である。股部領域26は、一般的には、おむつ20における、着用時に着用者の両脚の間に位置し、着用者の下部胴体部及び股部を覆う部分である。吸収性物品20は、一対の横方向両側の側縁部36と、前側腰縁部38及び後側腰縁部39としてそれぞれ示される一対の縦方向両側の腰縁部とを含む。
【0029】
図示したおむつ20は、本実施形態では前側領域22、後側領域24及び股部領域26を包含するシャーシ32を含む。シャーシ32はアウターカバー40及び身体側ライナー42を含み、身体側ライナー42は接着剤、超音波接着、熱接着または他の従来技術によってアウターカバー40に接合され得る。伸縮性を有する閉じ込めフラップ46が、着用者の身体に対する密閉を形成するために、少なくともおむつ20の股部領域26において垂直構造の形態をとる部分的に未結合の縁部を画定する。閉じ込めフラップ46は、シャーシ32の全長に沿って縦方向に延在し得るか、またはシャーシ32の長さ方向に沿って部分的にのみ延在し得る。閉じ込めフラップ46のための適切な構造及び構成は当業者には一般的に周知であり、1987年11月3日付与の米国特許第4、704、116号明細書(特許文献7)に記載されている(この特許文献7は、引用により本明細書に組み込まれるものとする)。
【0030】
図1に示すように、吸収性物品20は、シャーシ32の後側領域に取り付けられる、一対の両側の弾性サイドパネル34をさらに含む。サイドパネル34は、衣類を所定位置に固定するために、着用者の腰部及び/または臀部の周囲で延伸させることができる。弾性サイドパネル34は、一対の両側の縦方向縁部37に沿って、シャーシに取り付けられる。サイドパネル34は、任意の適切な結合技術を用いて、シャーシ32に取り付けるまたは結合させることができる。例えば、サイドパネル34は、接着剤、超音波接着、熱接着または他の従来の技術によって、シャーシに接合させることができる。
【0031】
吸収性物品20では、図1に部分的に図示されているような締結位置に弾性サイドパネル34を締結システム80により連結させることによって、腰開口部50及び一対の脚開口部52を有する3次元のおむつ構造が画定される。物品20の腰開口部50は、着用者の腰部を取り囲む腰縁部38及び39によって画定される。
【0032】
締結システム80は、横方向両側の第1の締結部品82とシャーシ32の前側領域22に位置する第2の締結部品(図示せず)とを含み得、第1の締結部品82はそれに対応する第2の締結部品に対して着脱自在に構成される。
【0033】
弾性サイドパネルを有する可能性に加えて、吸収性物品20は、腰開口部の周囲に弾性を提供するための様々な弾性部材を含み得る。例えば、図示するように、吸収性物品20は、前側腰部弾性部材54及び/または後側腰部弾性部材56を含むことができる。
【0034】
前述したように、本開示は、特に、様々な吸収性物品20と共に使用するための改良された濡れ検出及び通知構造に関する。これに関して、図1に示すように、吸収性物品20は、互いに離間して配置された第1の導電性要素100及び第2の導電性要素102を含む。この実施形態では、導電性要素は、吸収性物品の前側領域22から後側領域24まで、互いに交差することなく延在している。導電性要素100及び102は、導電性糸及び導電性箔などの、任意の適切な導電性材料を含むことができる。第1の導電性要素100は、例えば、導電性流体が導電性要素の間に存在するときに閉じられる開放回路を形成するために、第2の導電性要素102とは互いに交差しない。
【0035】
図1に示した実施形態では、第1の導電性要素100及び第2の導電性要素102は吸収性物品20の全長に渡って延在しているが、第1の導電性要素100は、図1の破線の円92内に示すように並びに図2及び図3に示すように、断絶部104を有する。詳細については後述するが、本発明に従った特定の信号通知目的のために、様々な電子素子が、断絶部104の両端を横断して接続され得、また、導電性要素100及び102間にも接続され得る。
【0036】
導電性要素100及び102は、吸収性物品20によって吸収された身体流体と接触するように配置される限り、シャーシ32内の任意の適切な位置に組み込むことができる。これに関して、導電性要素100及び102は、通常は、アウターカバー40の内側に配置される。実際には、一実施形態では、導電性要素100及び102は、吸収性構造体44に面するアウターカバー40の内面に取り付けられ得るかまたは積層され得る。あるいは、導電性要素100及び102は、吸収性構造体44上に配置され得るか、またはライナー42上に配置され得る。
【0037】
導電性要素100及び102の信号通知装置への接続を容易にするために、前述した本明細書に組み込まれる特許出願に詳細に説明されているように、様々な導電性パッド部材(図5に例示する104及び106)が設けられる。本発明を説明する目的で十分に注意することは、本開示の技術を実施するために導電性要素100及び102の様々な部分またはセグメント間の電気的接続は容易にすべきであり、そのような電気的接続を効果的に行うための特定の方法及び装置は本発明を限定するものではないということである。
【0038】
図5を参照すると、例示的な目的で、代表的な導電性パッド部材104及び106に取り付けられた信号通知装置110が示されている。図示するように、この実施形態では、信号通知装置110は通常は送信機112及び受信機114を含む。送信機112は、対応する導電性パッド部材にそれぞれ電気的に接続される一対の両側の端子を含む。吸収性物品20内に身体流体が存在する場合、導電性要素100及び102により形成された開放回路が閉じられ、そのことにより信号通知装置110が作動する。特に、この実施形態では、送信機112が受信機114へ無線信号を送信し、無線信号を受信した受信機114が使用者に吸収性物品20内に身体流体が存在することを知らせる。
【0039】
信号通知装置110は、前記回路が閉じられたことを使用者に知らせるために、可聴信号または可視信号を発することができる。可聴信号は、例えば、1回以上のビープ音などの単純なものや曲(メロディ)などであり得る。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、そのような曲は、性別及び年齢に応じたものであり得る。同様に、信号通知装置110が可視信号を発する場合は、可視信号は、少量の光線やインタラクティブな表示を含み得る。さらなる別の実施形態では、信号通知装置110の受信機114は、吸収性物品内の前記回路が閉じられたときに振動するように構成され得る。本発明のいくつかの実施形態では、信号通知技術の選択される組み合わせまたは全てには、これらに限定しないが、振動、可視信号、可聴信号が含まれる。
【0040】
前述したように、信号通知装置110は、吸収性物品20内での任意の適切な導電性流体の存在を知らせるように構成することができる。導電性流体には、これらに限定しないが、尿、代謝産物、及びその他の流体、またはそれらの流体の組み合わせが含まれ得る。
【0041】
図5に示した実施形態では、信号通知装置110は、互いに別体として構成された送信機112及び受信機114を含む。また一方、信号通知装置を単一のユニットから構成し、吸収性物品20に取り付け得ることもできることを理解されたい。例えば、信号表示装置を吸収性物品に取り付け、吸収性物品自体から可視信号及び/または可聴信号を発するようにすることもできる。導電性パッド部材と信号通知装置との間の様々な取り付け機構が、前述した本明細書に組み込まれる特許出願に詳細に記載されているので、ここではこれ以上は説明しない。
【0042】
図2を参照すると、前述したように吸収性物品20に組み込むことができる本発明の第1の例示的な実施形態が示されている。図2に示すように、図1及び図5を参照して前述した導電性要素に相当する導電性要素100及び102は、一対の実質的に平行な導体に相当すると見なすことができる。導電性要素100は、その一端の近傍に断絶部104が設けられており2つの部分100a及び100bに分割されている点が、導電性要素102とは異なる。
【0043】
本技術に従って、1つ以上の電子素子200が、断絶部104の両端を横断して電気的に接続され得る。同様に、1つ以上の電子素子210が、導電性ライン100の部分100bと導電性ライン102の一部との間を接続することができる。あるいは、電子素子212が、導電性ライン100の部分100aと導電性ライン102の一部との間を接続することができる。図示した電子素子200、210及び212は、それぞれが選択されたオーム値を有する抵抗素子に相当し得る。
【0044】
本技術にしたがって構成された本発明のさらなる実施形態では、電子素子200、210、212は、他の種類の要素に相当することができ、これらに限定しないが、抵抗、コンデンサ、インダクタ、受動素子、能動素子、及びそれらの組み合わせを含み得る。さらに、各電子素子200、210は、同一の種類の電子素子または同一の組み合わせの電子素子である必要は無いと考えられる。例えば、電子素子200は抵抗素子に相当し、電子素子210及び/または212はコンデンサ素子に相当するようにすることも考えられる。本発明のいくつかの実施形態では、電子素子200、210、212は、印刷形成された受動素子に相当し得る。しかし、能動素子も使用し得ることに留意されたい。また、選択された素子が所望の目的を達成するために使用され得る限りは、他の種類の素子及び他の組み合わせを使用できることは当業者には明らかであろう。
【0045】
そのような所望の目的に関して、本技術の目的の1つは、本発明による技術が組み込まれた特定の吸収性物品20を自動的に認識することができる機構を提供することである。これに関連して、例示的な実施形態では、予め選択されたオーム値を有する抵抗素子210が、導電性ライン100、102の間に接続される。他の種類の素子または他の組み合わせも使用し得ることに留意されたい。一般的に、意図するところは、破線部分230(図3を参照して詳細に後述する代替的な実施形態では破線部分230´)で概略的に示される接続機構(前述した本明細書に組み込まれる特許出願により詳細に記載されている)によって導電性ライン100、102の各端部232、234の近傍に接続された信号通知装置110により、その存在及び電気的特性が検出可能な素子または素子の組み合わせを提供することである。
【0046】
第1の例示的な実施形態では、電子素子210は、特定のオーム値を有する抵抗であり得る。また、電子素子200は、電子素子210とはおそらくは異なるオーム値を有する抵抗素子であり得る。本発明のいくつかの実施形態では、断絶部104は実際には電気的に短絡させるまたは省略することができるので、電子素子200のオーム値は実際にはゼロである。あるいは、本発明のいくつかの実施形態では、随意的な複数の電子素子200と共に複数の断絶部104が形成され得る。本発明のいくつかの実施形態では、電子素子200、210及び/または212は、印刷形成された抵抗素子に相当し得る。あるいは、電子素子200、210及び/または212は、その他の既知の利用可能な形態を取り得る。
【0047】
抵抗210の値に応じて、信号通知装置110が吸収性物品20に、より具体的には導電性ライン100、102の端部232、234に取り付けられたとき、信号通知装置110に関連するマイクロコントローラが抵抗210の抵抗値を測定し、その製品に対応する曲を流すようにすることができる。例示としてのみであるが、男性用製品は100kオームの値で知らせ、女性用製品は男性用製品とは異なる抵抗値によって知らせるようにすることができる。信号通知装置が吸収性物品20の導電性ライン100、102に適切に接続されたことの確認は、性別に応じた音を流すことによって知らせることができる。吸収性物品20の濡れの検出は、その後、性別に応じた別の音を流すことによって知らせることができる。
【0048】
代替的な実施形態では、抵抗210の様々な値の抵抗値により、性別に特異的な様々な生成物の検出を知らせるようにすることもできる。例えば、選択される抵抗値は、まずは男性に特異的な生成物に関連し、その次に他の特性に関連する。そのような他の特性には、これらに限定しないが、吸収性物品20の物理的なサイズ及び正確な性質、及び、吸収性物品のサイズに基づいて推定される着用者のおおよその体重が含まれる。性別及び/または製品の種類の影響を受けない信号通知装置110を提供することによって、そのような装置を、幼児用から大人用までの随意的に着用者の性別を考慮に入れて設計された多種多様な吸収性物品と共同して使用することができる。さらに、信号通知装置110に、それが接続される製品の種類を識別する能力を設けることによって、信号通知装置は、識別結果に応じて内部ファームウェアを調節して別のアルゴリズムを実行し及び/または別の参照値を選択し、それによって、ユーザに関連する及び知覚できる応答、信号及び/またはアラームを提供することができる。製品からの検出不良または不正確な検出を防止するために、製品識別用抵抗210、または、代替的なその他の製品識別用素子または素子の組み合わせは、吸収性物品20の非侵襲領域に配置しなくてはならない。
【0049】
例示的な構成では、それが接続され得る物品の様々な特性を検出する能力を有する、性別の影響を受けない信号通知装置110を提供することにより、様々な可能性が存在することに留意されたい。非限定的な例としては、本技術は、それが設置される製品のサイズ及び種類を検出することができる電気的水和センサと共に使用することができ、前記電気的水和センサによってユーザの水和パーセントを測定するようにすることができる。電気的水和センサは、新生児、第1段階ないし第5段階のおむつ、またはトレーニングパンツのサイズを自動的に識別し、着用者のおおよその体重を知るようにプログラムされ得る。製品の特性を知ることは、電気的水和センサが製品内の吸収性コアの種類等を正確に知ることを助けることができ、それにより、前記電気的水和センサの正確さを向上させることができる。そのような能力は、単一の電気的水和センサが、大人サイズに至るまでの全てのサイズの吸収性物品で作動することを可能にし、介護者による電気的水和センサの読み取り及び使用をより容易にする。本願出願人が所有する米国特許公開第2007/0083174号公報(特許文献8)には、使用される吸収性物品に関係なく濡れを検出できるように、製品サイズ及び吸収性構造体の種類に基づいて複数の濡れを測定するためのアルゴリズムの使用が記載されている(この特許文献8は、全ての目的のために、引用により本明細書に組み込まれるものとする)。
【0050】
本発明に従って作製された性別の影響を受けない信号通知装置110の使用により利用可能となる別の可能性は、性別の影響を受けない信号通知装置110と、それが接続される吸収性物品との間の適切な作動性を判断することができる装置を提供する。図2の例示的な実施形態に関して前述したように、信号通知装置110が吸収性物品20に適切に接続されたことを、1回以上のビープ音または他の適切な可視信号及び/または可聴信号によって知らせることができる。さらに、本発明のさらなる実施形態では、信号通知装置110は、認識されている吸収性物品20に接続されたか否かを検出することができる。吸収性物品20の斜視図を参照して、信号通知装置110が吸収性物品20と共に作動するように適切に構成されていない場合は、信号通知装置110の作動を禁止することができる。そのような双方向の適合性の判断は、特定の吸収性物品及びそれに接続され得る信号通知装置110の着用者またはユーザに、吸収性物品及び信号通知装置のそのような組み合わせが適切に機能し得ることを保証することを助ける。
【0051】
ここで図3を参照すると、吸収性物品/信号通知装置の相互的な作動性を確認するために提供された本発明の例示的な実施形態が説明されている。図2に示した実施形態と比較すると分かるように、図3に示す多くの要素は図2に示した要素と同等であり、同様の識別作用を行う。さらに、図3に示す実施形態では、断絶部104の両端を横断して接続された電子素子200などの任意の電子素子、または例えば電子素子200及び電子素子210などの電子素子の組み合わせの評価を信号通知装置110によって行うことができるように、導電性ライン100、102の端部232、234に設けられた接続点に加えて追加的な接続点236が設けられたコネクタ230´が構成されることに注意されたい。
【0052】
そのような評価は、本発明に様々な特徴及び可能性を提供する。まず、信号通知装置110は、それが接続される吸収性物品20が信号通知装置110の正常な作動を可能にするように適切に構成されているか否かを検出することが可能である。さらに、特定の値(value)を有する電子素子200の存在に基づいて、吸収性物品20に接続された未知の信号通知装置の作動を禁止するようにすることもできる。
【0053】
そしてさらに、前述したように、電子素子200、210、212は、それぞれ別の種類の電子素子に相当し得ると考えられるが、簡単にするために、各電子素子は抵抗素子として概略的に示されている。別の例示的な構造では、充放電RC回路が形成されるように、第1の要素は抵抗素子に相当し、第2の要素は容量素子に相当する。そのようなRC回路に関連する充放電曲線の評価は、吸収性物品と信号通知装置との間の相互適合性を判断するのに用いられる。そのような相互適合性の判断は、認識されている吸収性物品が、認識されている信号通知装置に接続されたこと(またはその逆も可能である)を保証するための電気的な「ロックアンドキー」として機能すると考えられる。
【0054】
図4を参照すると、本発明のさらなる実施形態が示されている。図4に図示するように本技術と共に使用され得る信号通知装置の入力回路の一部が示されている。入力端子252、254は、コネクタ230(図2)またはコネクタ230´(図3)によって、吸収性物品20の導電性ライン100、102に関連する選択された接続点232、234、236に接続される。例示的な構造では、入力端子254は接続点234に接続され、入力端子252は接続点232または236に接続される。しかし、他の接続構造も可能である。
【0055】
図4をさらに参照すると、入力端子252に対して意図することなく加えられた電気的過渡現象から信号通知装置の回路の残りの部分を保護する働きをする一対のダイオード260、262が、信号ライン270に接続されていることが分かる。さらに、図4には、その第1の端部が信号ライン270に接続され、その第2の端部が信号通知装置内の電力供給ラインに接続された電子素子200´が示されている。電子素子200´の第2の端部が、信号通知装置の回路の他の位置にも接続できることは当業者には明らかであろう。
【0056】
図示した構造の特徴は、信号通知装置の回路の入力部において、電子素子200´が要素200、210または212の1つに相当し、それらの要素を電子素子200´の代替として実際に使用し得ることである。そのような変形は、前記装置のために形成された「ハードウエアキー」手段に相当する。そのようなハードキー構造は、本発明による吸収性物品及び信号通知装置の相互適合性及び作動性をさらに保証する。
【0057】
そのようなハードウエアロックアンドキーシステムを提供するために、検出素子の使用に加えて他の構造も利用できることは、当該技術分野の当業者には明らかであろう。例えば、吸収性物品内に、或る導電性要素に関連する複数の断絶部及び/または短絡を含めることも、ハードウエアロックアンドキーシステムとして利用可能である。しかし、いずれの場合でも、吸収性物品に信号通知装置を取り付けることにより、「キー」が正しい場合は信号通知装置が正常に作動することを許可し、キーが正しくない場合は信号通知装置の作動を禁止するロジックルーチンを実行させることができる。第三者装置が吸収性物品に導入された場合、そのような変更は検出素子の測定に影響を与えるため、濡れの誤検出が発生する、または、前記第三者装置と信号通知装置とを一緒に作動させることができない。一方、第三者吸収性物品が信号通知装置に導入された場合、前記第三者吸収性物品内にコレクトキーまたは任意のキーが全く存在しないときは、信号通知装置の作動を停止させる。
【0058】
図6を参照すると、吸収性物品20と組み合わせて使用される、例示的な信号通知装置の一部のブロック図が示されている。図6に示すように、信号通知装置110の送信機112(図5参照)と組み合わせて使用され得る、信号通知装置110の受信部114がより詳細に示されている。送信機112(図5)は、図3では、コネクタ230´と接続されたアンテナ素子300としても示されている。前記送信機及びアンテナは、図5では送信装置112としてより詳細に図示されているコネクタ230(図2)と接続させることもできることも理解されたい。
【0059】
図6をさらに参照すると、例示的な構造では、信号通知装置100の受信機114が、その回路への入力部としてのアンテナ612を有する受信回路610に相当することが分かる。アンテナ612は、受信部114の残りの構成要素を収容するハウジングから延出しているか、あるいは、ハウジング内に完全に収容されている。マイクロプロセッサ620またはその他の同様の装置は、アラーム要素630から発せられる1つ以上の知覚可能な信号またはアラームを生成するために、受信部610から1つ以上の出力信号を受信して処理することができる。前述したように、アラーム信号は、可視信号、可聴信号または振動信号、またはそれらの組み合わせの形態を取り得る。受信機114は、バッテリー電源に相当する電力供給部640、または外部電源から作動電力の供給を受ける。適切な外部電源は、家庭用電源、自動車の車載電源などの外部バッテリー源、またはその他の外部電源から取られる。再充電可能なバッテリーも利用可能であり、そのようなバッテリーは、前述した外部電源から充電される。
【0060】
前述したように、信号通知装置110は、吸収性物品20に直接的に取り付けられるように設計された1つのユニットに送信機112及び受信機114の両方の特徴を組み込んだ単体の装置に相当し得ることに留意されたい。
【0061】
本発明に対するこれらの及び他の変更及び変形は、添付した特許請求の範囲により具体的に規定された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者により実施することができる。また、様々な実施形態の態様は、全体的にまたは部分的に交換できることを理解されたい。さらに、前述の説明は、例示のみを目的とするものであり、添付した特許請求の範囲に詳細に述べられている本発明を限定するためのものではないことは、当業者には明白であろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品であって、
内面及び外面を有するアウターカバー、並びに前記アウターカバーの前記内面に隣接して配置された吸収性構造体を備えるシャーシと、
前記シャーシ内に含まれ、或る物質の存在を検出するように構成された検出回路の一部を形成する少なくとも1つの導電性要素と、
前記少なくとも1つの導電性要素に関連し、前記検出回路の作動を可能にする識別可能な特性を有する少なくとも1つの電気的に識別可能な素子と
を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記少なくとも1つの電気的に識別可能な素子が、前記少なくとも1つの導電性要素に接続されていることを特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の吸収性物品であって、
前記少なくとも1つの電気的に識別可能な素子が、前記少なくとも1つの導電性要素の一端の近傍に形成され該導電性要素を第1の部分と第2の部分とに断絶する少なくとも1つの断絶部を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項4】
請求項3に記載の吸収性物品であって、
前記断絶部の両端を横断して接続された少なくとも1つの電子素子を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項5】
請求項4に記載の吸収性物品であって、
前記少なくとも1つの電子素子が、抵抗、コンデンサ、インダクタ、受動素子、能動素子及びそれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする吸収性物品。
【請求項6】
請求項3に記載の吸収性物品であって、
前記第1の部分及び第2の部分の一方に接続された少なくとも1つの第2の電気的に識別可能な素子をさらに含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項7】
請求項6に記載の吸収性物品であって、
前記シャーシ内に含まれ、前記検出回路の一部を形成する少なくとも1つの第2の導電性要素をさらに含み、
前記少なくとも1つの第2の電気的に識別可能な素子が、前記少なくとも1つの導電性要素の第1の部分と前記少なくとも1つの第2の導電性要素との間に接続されることを特徴とする吸収性物品。
【請求項8】
請求項6に記載の吸収性物品であって、
前記シャーシ内に含まれ、前記検出回路の一部を形成する少なくとも1つの第2の導電性要素をさらに含み、
前記少なくとも1つの第2の電気的に識別可能な素子が、前記少なくとも1つの導電性要素の第2の部分と前記少なくとも1つの第2の導電性要素との間に接続されることを特徴とする吸収性物品。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載の吸収性物品であって、
前記少なくとも1つの電気的に識別可能な素子と前記少なくとも1つの第2の電気的に識別可能な素子とが異なる電気的特性を有することを特徴とする吸収性物品。
【請求項10】
請求項9に記載の吸収性物品であって、
前記少なくとも1つの電気的に識別可能な素子が抵抗素子を含み、前記少なくとも1つの第2の電気的に識別可能な素子が容量素子を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項11】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記少なくとも1つの導電性要素が信号通知装置に電気的に接続されるように構成されており、前記少なくとも1つの電気的に識別可能な素子の識別可能な特性に基づいて、前記信号通知装置の選択的な作動を可能にするようにしたことを特徴とする吸収性物品。
【請求項12】
請求項11に記載の吸収性物品であって、
前記信号通知装置の選択的な作動が、前記信号通知装置の作動の許可または禁止を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項13】
請求項11に記載の吸収性物品であって、
前記信号通知装置の選択的な作動が、前記信号通知装置の作動パラメータの調節を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項14】
請求項13に記載の吸収性物品であって、
前記信号通知装置の前記作動パラメータの調節が、前記吸収性物品の性別に特異的な特性に基づいた前記作動パラメータの調節を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項15】
請求項13に記載の吸収性物品であって、
前記信号通知装置の作動パラメータの調節が、前記吸収性物品のサイズに特異的な特性に基づいた前記作動パラメータの調節を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項16】
請求項13に記載の吸収性物品であって、
前記信号通知装置の作動パラメータの調節が、前記吸収性物品の種類に特異的な特性に基づいた前記作動パラメータの調節を含むことを特徴とする吸収性物品。
【請求項17】
請求項11に記載の吸収性物品であって、
前記信号通知装置が、作動時に、可聴信号、可視信号及び/または振動信号を生成することを特徴とする吸収性物品。
【請求項18】
請求項11に記載の吸収性物品であって、
前記信号通知装置が、
前記少なくとも1つの導電性要素に電気的に接続可能な送信機と、
可聴信号、可視信号及び/または振動信号を生成する受信機とを含み、
該装置の作動時に前記送信機が前記受信機に無線信号を送信し、前記受信機が前記信号を生成するように構成したことを特徴とする吸収性物品。
【請求項19】
吸収性物品の特性に関連する信号を提供する方法であって、
吸収性構造体、少なくとも1つの状態検出センサ、及び電気的に識別可能な特性を有する少なくとも1つの電子素子を備える吸収性物品を用意するステップと、
ユーザが知覚可能な選択された信号の組み合わせを生成することができる信号通知装置を用意するステップと、
前記少なくとも1つの状態検出センサ及び前記少なくとも1つの電子素子に応答するように信号通知装置を構成するステップと、
前記信号通知装置を前記吸収性物品に接続するステップとを含み、
前記信号通知装置が、前記少なくとも1つの状態検出センサによって検出された状態に応答して信号の組み合わせを生成するようにした、及び/または
前記信号通知装置が、前記少なくとも1つの電子素子の特性を識別し、識別された特性に基づいて前記信号通知装置の1つ以上の作動状態を調節するようにしたことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
電気的に識別可能な特性を有する少なくとも1つの第2の電子素子を用意するステップと、
前記少なくとも1つの第2の電子素子を、前記吸収性物品及び前記信号通知装置の一方に配置するステップと、
前記少なくとも1つの電子素子及び前記少なくとも1つの第2の電子素子の選択された電気的特性を識別できなかった場合、前記信号通知装置の作動を禁止するステップとを含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−525852(P2010−525852A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504919(P2010−504919)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【国際出願番号】PCT/IB2008/050805
【国際公開番号】WO2008/132623
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】