説明

濾過膜及び支持板によって形成される組立体

本発明は、平坦な剛的な濾過膜(3)と、濾過膜上に固定される汚染物を活性化し且つ/或いは現出することを特に目的として、濾過膜を収容し且つ支持するための概ね平坦な板(5)とで形成され、支持板(5)は、濾過膜(3)の周辺と協働し得る保持及び固定手段を有する組立体に関し、保持及び固定手段は、支持板(5)の全体的な平面(P)より上に突出する少なくとも1つの変形不能な部材(6)を含み、且つ、平面に対して概ね垂直な少なくとも1つのストップタブ(60)を含み、平面は、支持板の平面(P)と実質的に平行な濾過膜の第1の移動(k)と、それに続く平面(P)に対して実質的に垂直な第2の移動(l)とを通じてのみ、変形不能な部材(6)との濾過膜(3)の係合を行い得るよう、平面(P)と概ね平行な保持付加物によって拡張される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液相にある物質の微生物学的試験用の器具の分野に位置付けられる。
【背景技術】
【0002】
流体に対する無菌試験を行うためには、微生物のような汚染物の存在の定性分析を行うことが必要であり、定量分析を行うことさえも必要である。
【0003】
よって、液状又はガス状の流体、食物、医薬品、生物製品、化粧品、又は、健康製品内に包含される生体の又はその他の粒子の検出及び分析、並びに、発酵プロセスの監視は、一般的には、基板の上に粒子を堆積するステップと、例えば走査による、この基板の表面の光学分析とを含む。
【0004】
本出願人は、蛍光信号を作り出すために、標識製品が汚染物の酵素力と反応するよう汚染粒子を標識付けるために、粒子を濾過膜の上に保持し、然る後、濾過膜を汚染粒子と反応し得る材料と接触させる技法を開発した。
【0005】
その場合には、汚染物がどれぐらいの数だけ存在するか否かを確認するために、それは特に膜のレーザ励起によって分析を実施すれば十分である。
【0006】
そのような技法は、適切な試験を行うために、あらゆる汚染物を収集し、それらをペトリ皿内に移転し、且つ、その成長を待つことで構成される技法に広く取って代わった。
【0007】
本出願によって開発された前述の技法の使用は、生育可能な微生物に標識付けするための溶液を含浸させたセルロース素子又はパッドを概ね含む支持板の上に濾過膜を移転することを必要とする。
【0008】
この膜が支持板の上に配置されるとき、膜とセルロースパッドとの間に気泡が創成される可能性の問題が提示され、この気泡は標識付き製品と微生物との間の正しい完全な反応に抗するスクリーンを形成する。
【0009】
この問題を解決するために、使用者は、支持板に対して概ね垂直に向けられる1回の作用においてではなく、先ず膜の周辺を支持板と接触させ、次に膜の残部を支持板に対して適用するという2段階の作用において、膜を支持板の上に配置するよう促される。この「二重」操作は、膜とその支持体との間に存在する空気を駆逐する。
【0010】
実際には、多くの使用者は、この方法論を使用する。
【0011】
しかしながら、これは操作者がそれを使用することを忘れないことを要求する。仮に操作者が忘れるならば、遂行される試験を有効として許容し得ない。何故ならば、標識付け材料は、その機能を完全に充足しないからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、膜と支持板との間の気泡の創成を防止するために膜をその支持板内に正しく位置付けることを可能にする手段を提案することによって、この困難性を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
よって、本発明の第1の内容は、平坦で剛的な濾過膜と、濾過膜上に固定される汚染物を活性化し且つ/或いは現出することを特に目的として、濾過膜を受け入れ且つ支持するための概ね平坦な支持板とから成り、支持板は濾過膜の周辺と協働し得る保持及び固定手段を含む組立体で構成される。
【0014】
本発明によれば、保持及び固定手段は、支持板の全体的な平面より上に突出する少なくとも1つの変形不能な部材を含み、且つ、平面に対して概ね垂直なストップを形成する少なくとも1つのタブを含み、平面は、支持板の平面と実質的に平行な濾過膜の第1の移動と、それに続く平面に対して実質的に垂直な第2の移動とにおいてのみ濾過膜を変形不能な部材と係合し得るよう、平面と概ね平行な保持付加物によって拡張される。
【0015】
少なくとも1つの変形不能な部材の存在は、その平面に対して概ね垂直な方向を備える移動において、平面上の濾過膜の直接的な係合に抗する障害を構成する。
【0016】
従って、本発明の特徴の故に、操作者が、使用すべき動作を心配したり或いは覚えたりする必要がないよう、前述の2つの方向において膜を支持板の上に配置することが可能なだけである。何故ならば、操作者が操作している物体は、操作者が操作を行うときに操作者を案内する手段を含むからである。
【0017】
「濾過膜」という用語は、自己支持的な濾過膜、及び、剛的フレームに固定される可撓な濾過構造の両者を意味する。
【0018】
「支持板の平面と実質的に平行な濾過膜の第1の移動」という表現は、この操作が行われるときに、濾過膜が支持体に極めて近接した位置を取り、支持板と平行である、或いは、最低限でも、支持板と共に僅か数度(10°〜最大15°)の角度を形成することを意味する。
【0019】
この組立体の他の有利な特徴によれば、
− 組立体は、係止部材を形成する少なくとも1つの部材を含み、部材も支持板の全体的な平面より上に突出し、部材は、第2の移動の間、部材が収縮し、次に、その初期位置に戻り、よって、濾過膜を係止するよう、弾性変形可能である。
− 変形不能な部材は、第2の部材と反対側に第2の部材に面して位置付けられる。
− 濾過膜は、変形不能な部材と協働し得るラグを備える。
− ラグは、上から見られるときに、概ねT形状である。
− 濾過膜は、第2の部材と協働し得るラグを備える。
− ラグは、上から見られるときに、ラテン語又はギリシア語の十字形である。
− 濾過膜は、円の内側に適合し、ラグは、この円の周辺で径方向に延びる。
− 支持板は、第2の部材を支持する領域を含み、且つ、領域に対して加えられる機械的な力の後、領域に支持板の残部に対する特別な向きが付与され、それが第2の部材からの濾過膜の解放を可能にするよう、機械的弱化ゾーンによって支持板の残部から分離される。
− 領域は、支持板の残部に対する付加物を形成し、機械的弱化ゾーンは、それらの境界に位置付けられる。
− 支持板は、その中央部分において、濾過膜と相互作用しるのに適した材料を受け入れ得る凹部を有する。
【0020】
本発明の他の機能及び利点は、好適実施態様の以下の詳細な記載の判読することから明らかになるであろう。
【0021】
この記載は添付の図面を参照してもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】受け器及びこの受け器用の基台を形成する基部を示す斜視図であり、これらの2つの素子は試験装置を構成する。
【図2】受け器及びこの受け器用の基台を形成する基部を示す斜視図であり、これらの2つの素子は試験装置を構成する。
【図3】図1及び2に現れる受け器を示す斜視図である。
【図4】本発明に従った組立体及び装置を構成する膜を示す平面図である。
【図5】図3中の受け器と協働し得る基部を示す斜視図であり、この基部は、ここでは、膜と膜用のサンプリングキャップとを備える。
【図6】図5に現れるキャップを示す側面図である。
【図7】本発明に従った組立体を構成する支持体の板を示す平面図である。
【図8】図7の板を示す斜視図である。
【図9】支持板の図7中の平面IX−IXに沿う断面を示す断面図であり、膜が支持板上に配置される方法を説明することが特に意図されている。
【図10】図7に類似する平面図であり、膜のシルエットが破線で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付の図1及び図2に示される受け器1及び基部2は、生物学的試験装置の一部を形成する。
【0024】
受け器1は、試験することが提案される液体製品を収容することを意図する。受け器1は、ある意味、容器及び漏斗(ファンネル)の二重機能を有する。
【0025】
受け器1は、プラスチック材料で作製されるフラスコ(型枠)を含み、取り外し可能なキャップ11によって閉塞され、キャップ11は、例えば、キャップをポンプに接続するための開口を備える。
【0026】
容器が収容する液体のレベルを操作者が見ることができるよう、この容器は透明であるのが好ましい。
【0027】
その底部は番号12で参照され、フラスコと一体形であり、一般的な円筒形の周辺スカートの形態にある。
【0028】
図3により具体的に示されるように、この底部12は、互いに面し合って配置される2つのスカラップ(扇形切欠き)を備え、その機能を以下に説明する。
【0029】
底部12は、正方形の形状の2つの開口121も含み、開口121も互いに面し合う。
【0030】
ここでも、これらの開口の機能を以下に説明する。
【0031】
図3に同様に示されるように、容器を底部12に接続する容器10の底部は、円形通路13を形成するために、その中央で開放しており、円形通路13の底側は、ガスケット130を備える。
【0032】
この受け器1は、基台を形成する基部2と係合することが意図されている。
【0033】
基部2は、一般的な円筒形の形態にあり、その周辺外壁は、図5に示されるように、受け器1の底部12内の相補的なスカラップ120と係合するよう意図される2つの突起23を備える。
【0034】
この基台も、弾性変形可能な2つのタブ21を含み、各々のタブ21は、受け器1の底部12内の開口121に係入するよう意図される指部210を支持する。これらのタブ21は、基台2と一体形に作製される。それらはその長手軸と平行に向けられ、基台の残部から分離している。
【0035】
これらの条件の下で、基部2上での受け器1の係合の動作は突起23及びスカラップ120によって案内されるが、基部上での受け器の係止は、弾性変形可能なタブ21を介して斜面効果によって自動的に行われることが理解されよう。
【0036】
これらの2つの素子は、タブ21を僅かに中央に向かって収縮させ、よって、指部210を解放するよう、タブ21に対して圧力を加えることによって分離される。
【0037】
これは図面から明瞭に見えないが、基台2は、排出オリフィス23を備える底壁22と平行に且つ底壁より上に、同心状の縦溝(フルート)の網(ネットワーク)によって形成される穿孔付き表面を有し、それらは濾過表面を構成する。
【0038】
そのような構造は、それまではセルロースフィルタ支持体の使用によって補足される必要があった、焼結ガラス表面に有利に取って代わる。
【0039】
この濾過表面は、図4に示されるような剛的な濾過膜を受け入れることが意図されている。
【0040】
この濾過膜は、円形の剛的な周辺フレーム30上に配置される濾過構造31から成る。
【0041】
このフレーム30は、例えば、成形プラスチック材料から成るのに対し、膜の構造31は、約23マイクロメートルの厚み及び0.1〜数マイクロメートルで可変な空隙率を備えるポリエチレンテレフタレートに基づく。
【0042】
この図面に示されるように、膜は2つの対角に対向するラグを備える。
【0043】
ラグはフレーム30の一体部分を形成し、フレームと一体形に作製される。
【0044】
ラグはフレーム30と同じ平面に延在する。
【0045】
ラグ32は、一般的な「T」形状にあり、径方向に延びる基部320と、基部320に対して垂直に延びる僅かに湾曲する横バー321とを備える。
【0046】
第二ラグは、ラテン語又はギリシア語の十字形の形態にあり、径方向基部330と、横枝部331とを備える。
【0047】
これらの形状の利点及び機能を以下に説明する。
【0048】
構造31が前述の同心状の縦溝の網の上に重ね合わされられるよう、この膜は上述の基部2の濾過表面の上に位置付けられるようになることが意図される。
【0049】
これを行うために、図5に示されるように、基部2は、ラグ32及び33とそれぞれ係合するための切欠き24を含む。この切欠き24は、固定手段及び積極位置決め手段(positive location means)の両方を形成する。
【0050】
試験されるべき液体が濾過されるとき、液体が包含するあらゆる汚染物は膜3の構造31内に保持される。
【0051】
次の試験操作は、これらの汚染物を見ることができ、数えることさえもできるよう、これらの汚染物を標識付け且つ/或いは明らかにすることから成る。
【0052】
これを行うために、基部2上の所定場所にある膜を無菌式に取り外す必要がある。逆の場合には、操作者による膜の操作が他の種類の汚染をもたらすからである。
【0053】
この目的のために、図5及び図6に現れる取外しキャップ4が使用される。
【0054】
このキャップ4は、周辺円筒形のスカートを本質的に含み、その外径は、任意の間隙内で、膜3のフレーム30の外径に対応する。
【0055】
この周辺スカートは、スカートを構成するシリンダの母線と平行に向けられる、互いに対角に対向し合う2つのスカラップ42を含む。
【0056】
各スカラップ42は、収束縁部420を備える拡径した下方部分420を有する。図6に示される状態において、縁部420の間の分離は、膜のラグ32及び33の基部320及び330の幅未満である。
【0057】
その上、キャップ4は、スカート40より上に上向きに突出する2つの対角に対向するブラケット44を備える。それらはスカラップ42から角度的に90度だけ離れている。
【0058】
その上、把持ハンドル43が、ブラケット44に対して垂直に延びている。
【0059】
このキャップ4は、キャップ4が基台2の上に位置付けられるときに、膜3の上に係合することが意図される。
【0060】
この動作は、図6中の矢印fの方向に下向きに起こるのに対し、スカラップ42は、その基部320及び330と面してラグ32及び33と一致して垂直に位置付けられる。
【0061】
これらのブラケットを押すことによって、収束縁420は弾性変形によって分離し、これらのラグに対して固定されるよう、ラグの上に弾性的にスナップ式に嵌る。
【0062】
この分離動作は、図6中に矢印gによって表されている。
【0063】
逆の操作を進めるために、換言すれば、膜3をキャップ4から取り外すことを進めるためには、矢印hの方向においてブラケット44に対して圧力を加えれば十分であり、それはスカート40の2つの対向部分を矢印jの方向に分離し、次に、膜のラグを解放する。
【0064】
この膜を「解放する」操作は、図7及び図8に特に現れる受け器及び支持板の上へのその移転をもたらすよう行われる。この支持板は、膜3によって支持される汚染物の標識付け及び/又は現出を許容する。
【0065】
この固形の、換言すれば、穿孔のない支持板5は、図9中のPで参照される中央平面を備える、概ね平坦な、成形プラスチック材料から作製される。
【0066】
この支持板は、前述の平面P内に位置付けられる付加物(appendage)53を備え、且つ、支持板の残部と一体形である。
【0067】
この付加物53は、支持板の残部への取付けの領域において、溝によって提示される機械的に弱化された線530を含み、その機能を以下に説明する。
【0068】
支持板は、一体形に成形されたその頂面上に、中央円形壁50を有し、その直径は、膜3のフレーム30の内径と等しい。
【0069】
この壁によって境界付けられる凹部Rの内側には、細長い形状のスタッド500が配置される。
【0070】
この凹部Rは、膜によって支持される汚染物を標識付け或いは現出し得る材料中に浸漬されたセルロースパッドのような材料を受け入れることが意図される。
【0071】
支持板5は、その他の壁51も含み、これらの壁51は、それらの部分のために、支持板の縁部を提示する部分において形成される。
【0072】
これらの壁は、円の内側に適合し、その直径は、膜3の外径よりも僅かに大きい。
【0073】
支持板5は、膜3を保持し且つ固定する手段を含む。
【0074】
これらの手段は、付加物53に対向して付加物に面して位置付けられる変形不能な部材6を含む。
【0075】
この変形不能な部材6は、ストップを形成するタブ60から成り、それは平面Pに対して略垂直な方向に支持板5から垂直に上向きに延びる。
【0076】
このラグは、3つの水平な付加物61によって、平面Pと平行に拡張されている。
【0077】
加えて、前述の付加物53は、係止部材を形成する第二部材7を含み、それは全体的な平面及び支持板より上に突出し、この第二部材7は弾性変形可能である。
【0078】
図8及び図9によってより具体的に示されるように、この第二部材7は、フックの形態であり、前記平面Pに対して垂直な脚部70と、この平面Pと略平行な係止指部71とを備える。
【0079】
膜3は、以下の方法で、支持体の上に配置される。
【0080】
前述のキャップ4を使用して、支持板5の平面と実質的に平行であり且つ図9中に矢印kによって表される動作において膜3のラグ32を位置付ける。
【0081】
いずれにしても、厳密に平行な動作を出来ずに、膜3及び平面Pによって形成される軸は、数度の鋭角αである。
【0082】
これを行うとき、ラグ32の横バー321は、変形不能な部材6の内側に係合される。
【0083】
次に、矢印1によって表され且つ平面Pに対して実質的に垂直に向けられた動作によって、次に、第二ラグ43が第二部材7を二重矢印mの方向において弾性変形するよう、膜3の残部が係合され、次に、指部71がラグ33上に係止されるようになる。
【0084】
部材6の変形不能特性の故に、特に、支持板に対して垂直な動作において、支持板の上に膜を係合する如何なる他の方法も可能ではないことが明らかであろう。ここで記載する動作は、空気を駆逐することを可能にし、よって、膜と支持板上に配置されるセルロースパッドとの間の泡の形成を防止し、それは、操作者のために、セルロースを浸漬した材料による膜の良好な標識付け又は現出を保証する。
【0085】
いずれにしても、操作者は、操作者が正しい行動を行ったか否かについて質問する必要はない。何故ならば、支持板を具備する手段は操作者を案内し、操作者が所要の行動のみを行うことを可能にするからである。
【0086】
操作が行われるとき、膜3は図10中に破線で示される位置を取る。
【0087】
この操作が行われるや否や、実施されるべき試験実施計画書に特有の時間及び温度に亘って、この目的のために提供される囲壁内で、支持板5上で培養するよう、膜3を残せば十分である。
【0088】
支持板5から膜3を分離するために、(図9中の矢印qの方向において)下向きに向けられる力が付加物53に加えられる。これは弱化ゾーン530内で付加物の破壊を引き起こし、或いは、最低限でも、支持板5に対して矢印rの方向において、付加物の傾斜を引き起こす。
【0089】
この動作の故に、ラグ7は膜3から分離するので、膜3の除去を進めることが可能である。
【0090】
本来的には、仮に膜が他の試験操作の対象であるべきであるならば、それは上述されたキャップ4から取り外される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦で剛的な濾過膜と、該濾過膜上に固定される汚染物を活性化し且つ/或いは現出することを特に目的として、前記濾過膜を受け入れ且つ支持するための概ね平坦な支持板とで構成され、該支持板は、前記濾過膜の周辺と協働し得る保持及び固定手段を含む、
組立体であって、
前記保持及び固定手段は、前記支持板の全体的な平面より上に突出する少なくとも1つの変形不能な部材を含み、且つ、前記平面に対して概ね垂直なストップを形成する少なくとも1つのタブを含み、前記平面は、前記支持板の前記平面と実質的に平行な前記濾過膜の第1の移動と、それに続く前記平面に対して実質的に垂直な第2の移動とにおいてのみ、前記濾過膜を前記変形不能な部材と係合し得るよう、前記平面と概ね平行な保持付加物によって拡張されることを特徴とする、
組立体。
【請求項2】
当該組立体は、係止部材を形成する少なくとも1つの部材を含み、該部材も、前記支持板の全体的な平面より上に突出し、前記部材は、前記第2の移動のときに、前記部材が収縮し、次に、その初期位置に戻り、よって、前記濾過膜を係止するよう、弾性変形可能であることを特徴とする、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記変形不能な部材は、前記第2の部材と反対側に前記第2の部材に面して位置付けられることを特徴とする、請求項2に記載の組立体。
【請求項4】
前記濾過膜は、前記変形不能な部材と協働し得るラグを備えることを特徴とする、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の組立体。
【請求項5】
前記ラグは、上から見られるときに、概ねT形状であることを特徴とする、請求項4に記載の組立体。
【請求項6】
前記濾過膜は、前記第2の部材と係合し得るラグを備えることを特徴とする、請求項2乃至5のうちのいずれか1項に記載の組立体。
【請求項7】
前記ラグは、上から見られるときに、ラテン語又はギリシア語の十字形であることを特徴とする、請求項6に記載の組立体。
【請求項8】
前記濾過膜は、円の内側に適合し、前記ラグは、この円の周辺で、径方向に延びることを特徴とする、請求項4乃至7のうちのいずれか1項に記載の組立体。
【請求項9】
前記支持板は、前記第2の部材を支持する領域を含み、且つ、該領域に対して加えられる機械的な力の後、前記領域に前記支持板の残部に対する特別な向きが付与され、それが前記第2の部材からの前記濾過膜の解放を可能にするよう、機械的弱化ゾーンによって前記支持板の残部から分離されることを特徴とする、請求項2乃至8のうちのいずれか1項に記載の組立体。
【請求項10】
前記領域は、前記支持板の残部に対する付加物を形成し、前記機械的弱化ゾーンは、それらの境界に位置付けられることを特徴とする、請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の組立体。
【請求項11】
前記支持板は、その中央部分において、前記濾過膜と相互作用し得る材料を受け入れ得る凹部を含むことを特徴とする、請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載の組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−526534(P2012−526534A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510294(P2012−510294)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【国際出願番号】PCT/EP2010/056567
【国際公開番号】WO2010/130792
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(510316659)
【Fターム(参考)】