火災受信機
【課題】この発明は、開閉扉を表示操作パネルにシール用弾性体を介在させて弾性的に接触させて、開閉扉と表示操作パネルとの間の防水性および防塵性を確保した安価な火災受信機を得る。
【解決手段】前面を開口とする筐体本体2と、開口を塞口するように筐体本体2の前面に開閉自在に取り付けられた開閉扉3と、表示部および操作部が窓部7から前面に現れるように筐体本体2内に収納された表示操作パネル5と、表示操作パネル5の前面の外周縁部と開閉扉3の裏面の窓部7の外周部位との間に加圧挟持されて、窓部7を取り囲むように配設されたパッキン材21と、を備えている。
【解決手段】前面を開口とする筐体本体2と、開口を塞口するように筐体本体2の前面に開閉自在に取り付けられた開閉扉3と、表示部および操作部が窓部7から前面に現れるように筐体本体2内に収納された表示操作パネル5と、表示操作パネル5の前面の外周縁部と開閉扉3の裏面の窓部7の外周部位との間に加圧挟持されて、窓部7を取り囲むように配設されたパッキン材21と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、筐体本体、筐体本体の前面に取り付けられる開閉扉、および開閉扉に設けられた窓部から操作できるように筐体本体内に収納される表示操作パネルを備えた火災受信機に関し、特に表示操作パネルと開閉扉との間の防水・防塵構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の火災受信機は、プリント基板および表示操作パネルが前面を開口とする筐体本体内に収納され、上蓋が前面を塞口するように筐体本体に取り付けられている。そして、表示操作パネルが上蓋に設けられた表示窓から前面に現れるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−69197号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の火災受信機では、表示窓の裏面と表示操作パネルの前面との間に隙間が存在しており、塵埃や水滴などが当該隙間から筐体本体内に進入してしまい、防水性および防塵性を確保することができなかった。
そして、塵埃や水滴などが筐体本体内に進入した場合には、進入した塵埃や水滴などを除去することが必要となり、その保守管理に手間がかかることになる。また、進入した塵埃や水滴などが誤操作や表示機能の低下の原因となる。さらには、筐体本体内に進入した塵埃などの堆積物により電子部品が発熱し、故障する恐れがあった。
このような状況を鑑み、アクリルカバーなどで表示窓を覆い、防水性および防塵性を確保することが考えられる。しかし、このようなカバーを設けることはコストアップにつながるとともに、表示操作パネルを操作する度にカバーを外す、又は上蓋を開ける必要があり、緊急時の操作性が悪化してしまうという新たな問題が生じてしまう。
また、表示窓の裏面に面接触するように表示操作パネルを取り付けて、防水性および防塵性を確保することも考えられる。しかし、設計誤差などにより両者を良好に面接触させることは困難である。さらに、両者を面接触させた場合、人などが上扉に接触したときに生じる衝撃が直接表示操作パネルに作用してしまい、表示操作パネルを損傷させる恐れがあるという新たな問題が生じてしまう。
【0005】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、開閉扉を表示操作パネルにシール用弾性部材を介在させて弾性的に接触させて、開閉扉と表示操作パネルとの間の防水性および防塵性を確保した安価な火災受信機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明による火災受信機は、前面を開口とする筐体本体と、上記開口を塞口するように上記筐体本体の前面に取り付けられるとともに、窓部を有する開閉扉と、各種の表示部および各種の操作部を有し、該表示部および該操作部が上記窓部から前面に現れるように上記筐体本体内に収納された表示操作パネルと、上記表示操作パネルの前面の外周縁部と上記開閉扉の裏面の上記窓部の外周部位との間に加圧挟持されて、該窓部を取り囲むように配設されたシール用弾性部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、シール用弾性部材が、表示操作パネルの前面の外周縁部と開閉扉の裏面の窓部の外周部位との間に加圧挟持されて、窓部を取り囲むように配設されているので、表示操作パネルと開閉扉との間の隙間がシール用弾性部材により塞がれ、開閉扉と表示操作パネルとの間の防水性および防塵性が確保される。そこで、塵埃や水滴などの筐体本体内への進入が防止され、保守管理が簡易となるとともに、進入した塵埃や水滴などによる誤操作や表示機能の低下の発生が抑制される。さらには、アクリルカバーなどで窓部を覆う必要もないので、カバーを設けることによるコストアップや緊急時の操作性の悪化がない。さらにまた、人などが開閉扉に接触したときに生じる衝撃がシール用弾性部材により吸収され、表示操作パネルの損傷の発生を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に火災受信機を示す斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における開閉扉を開放した状態を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機を示す断面図、図4は図3のA部の拡大図、図5はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルの表面側に設置されるメンブレンシートを示す正面図である。
【0009】
各図において、火災受信機1は、例えば圧延鋼材を用いて前面を開口とする箱形に作製された筐体本体2と、例えば圧延鋼材を用いて作製され、筐体本体2の一側に蝶番4を介して開閉自在に取り付けられ、筐体本体2の前面開口を塞口あるいは開放する開閉扉3と、筐体本体2内に収納され、各種情報を表示するための情報表示機構および各種関連機器を制御するための操作機構が装備されている表示操作パネル5と、筐体本体2内に収納され、各種の情報処理を行うCPUおよびEPROMやEEROMなどの記憶装置などの回路部品(図示せず)が実装されているとともに、外部からの信号線が接続されるプリント基板6と、を備えている。
【0010】
そして、窓部7が開閉扉3の前面に穿設されており、表示操作パネル5が窓部7から前面に現れるように筐体本体2内に収納されている。これにより、作業者が、窓部7から手や指を差し込んで表示操作パネル5を操作できる。
また、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなどの弾性体からなるパッキン材8が筐体本体2の開口縁部に取り付けられている。そして、開閉扉3を閉じて、ロック部材9で開閉扉3を筐体本体2にロックすることにより、パッキン材8が筐体本体2と開閉扉3と間に加圧挟持され、筐体本体2と開閉扉3との間が水密かつ防塵に保持される。
【0011】
表示操作パネル5は、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの樹脂を用いて、平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から前面側および背面側に立設された周方向に連なる周壁12を有する断面H字状に成形された本体部10と、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。
【0012】
この本体部10は、周壁12の内周形状が窓部7の内周形状と同等の形状に形成されている。そして、メンブレンシート13は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)などの樹脂をフィルム状に成形したもので、各種の状態表示部14、火災表示部15、各種のスイッチ部16、状態表示部14およびスイッチ部16に対応する表示窓17が形成されている。また、基部11には、図示していないが、孔が各表示窓17および火災表示部15に対応するように形成され、スイッチ収納部が各スイッチ部16に対応するように形成されている。そして、スイッチ部品(図示せず)が各スイッチ収納部に収納されている。また、周壁12の前面側先端部には、パッキン収納溝18が全周にわたって凹設されている。シール用弾性部材としてのパッキン材21は、フッ素ゴムスポンジ、シリコーンゴムスポンジなどの弾性材料を、周壁12の前面側先端部の幅よりも小さく、かつ、パッキン収納溝18の溝幅より僅かに大きい幅を有する断面矩形の帯状体に成形されたものである。このパッキン材21は、斜めに切断された両端を重ねて、接合面が広くなるようにして、パッキン収納溝18に圧入して、装着されている。さらに、プリント基板6に固着するための係止爪19が、周壁12の相対する2辺から背面側に2本ずつ延設されている。さらにまた、通気用スリット20が、周壁12の背面側の部位に周壁12の内外を連通するように形成されている。
【0013】
ここで、メンブレンシート13が本体部10の基部11の前面に貼り付けられているので、各表示窓17、各火災表示部15および各スイッチ部16に対応するように基部11に形成された孔およびスイッチ収納部は、メンブレンシート13により塞口され、基部11の防水性および防塵性は確保されている。また、状態表示部14および火災表示部15が表示部に相当し、スイッチ部16が操作部に相当する。
【0014】
プリント基板6は、係止穴(図示せず)が穿設されている、そして、表示操作パネル5が、係止爪19を係止穴に差し込んで、プリント基板6に固着されている。この時、図示していないが、プリント基板6に実装されたLEDが、基部11に穿設された孔に挿入されて表示窓17の下部に位置している。同様に、図示していないが、プリント基板6に実装された7セグメントのLEDが、基部11に穿設された孔に挿入されて火災表示部15の下部に位置している。さらに、図示していないが、接点部が、スイッチ収納部に収納されたスイッチ部品の下部に位置するようにプリント基板6に形成されている。
このプリント基板6は、筐体本体2の内底面に取り付けられた取付架台22に取り付けられて、筐体本体2内に収納されている。この時、パッキン材21が閉じられた開閉扉3の裏面により押圧されるように、取付架台22の高さが調整されている。また、開閉扉3によるパッキン材21への押圧力を受けるための複数の受け部材23が、周壁12の下部位置でプリント基板6の中央側に、プリント基板6に接するように取付架台22に取り付けられている。
【0015】
このように構成された火災受信機1は、例えば船舶やプラント向けに適用され、開閉扉3の前面を鉛直とするように壁などに取り付けられる。そして、表示操作パネル5が窓部7から前面に現れている。
そこで、作業者が、窓部7から所望のスイッチ部16を押圧すれば、スイッチ部品がプリント基板6の接点に接触して接点が閉成され、押圧を止めると、スイッチ部品が接点から離反して接点が開成される。そこで、プリント基板6に実装されたCPUがスイッチの閉成を検知し、対応するLEDを点灯する。さらに、再度、窓部7からスイッチ部16を押圧すれば、スイッチ部品がプリント基板6の接点を閉成し、対応するLEDが消灯される。そこで、LEDの点灯/消灯を表示窓17から確認することで、スイッチ部16のON/OFFを把握できる。このように、スイッチ部16は所謂タクトスイッチを構成している。
また、CPUは、接点の閉成信号に基づいて、あるいは火災感知器(図示せず)からの火災信号に基づいて、火災警報などに関する所定の処理を行い、対応する状態表示部14の表示窓17のLEDを点灯させ、あるいは火災状況を報知するための情報を火災表示部15のLEDにより7セグメント表示させる。そこで、作業者が、LEDが点灯する表示窓17の状態表示部14から火災受信機1の状態を把握できる。また、作業者が、火災表示部15のLEDの7セグメント表示から火災状況を把握できる。
【0016】
この実施の形態1によれば、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21が開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の周壁12の先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21が弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の周壁12の先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5との間の防水性および防塵性が確保される。
そこで、塵埃や水滴などが窓部7から筐体本体2内に進入することが確実に防止される。これにより、筐体本体2内に進入した塵埃や水滴などを除去する作業がなく、保守管理が容易となる。また、進入した塵埃や水滴などに起因する誤操作や表示機能の低下もない。さらには、筐体本体2内に進入した塵埃などの堆積物により電子部品が発熱することもない。
また、防水性および防塵性を確保するために、アクリルカバーなどで窓部7を覆う必要がないので、アクリルカバーを設けることに起因するコストアップはない。さらに、表示操作パネル5が窓部7から前面に現れているので、緊急時の操作性が向上する。
また、弾性部材であるパッキン材21が開閉扉3と表示操作パネル5との間に挟持されているので、人などが開閉扉3に接触したときに生じる衝撃はパッキン材21により吸収されて表示操作パネル5に作用することになり、表示操作パネル5の損傷の発生を抑制することができる。
【0017】
また、パッキン収納溝18が周壁12の前面側先端部に設けられ、パッキン材21をパッキン収納溝18に圧入するように構成されているので、パッキン材21の装着が簡易となる。
また、本体部10の周壁12の内周形状が窓部7の内周形状と同等の形状に形成され、パッキン材21の幅が周壁12の前面側先端部の幅よりも小さく、かつ、パッキン収納溝18の溝幅より僅かに大きく成形されている。そこで、開閉扉3に押圧されて弾性変形したパッキン材21が窓部7からはみ出さず、周壁12の内周壁面と窓部7の内周壁面とが同一面位置となり、優れた意匠性が得られる。また、周壁12の内周壁面と窓部7の内周壁面とが同一面位置となっているので、周壁12と窓部7との段差がなく、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃が速やかに外部に排出される。
また、表示操作パネル5の本体部10が周壁12を備えているので、表示操作パネル5のスイッチ部16が窓部7から離れて筐体本体2側に位置している。そこで、人や物などがスイッチ部16に接触しにくくなり、誤操作や表示操作パネル5の損傷の発生が抑制される。また、表示操作パネル5のメンブレンシート13の部位が適度な暗さとなり、LEDの表示が相対的に明るく明確となるとともに、LEDの消費電力の低減を図ることができる。
【0018】
また、通気用スリット20が、周壁12の背面側の部位に周壁12の内外を連通するように形成されているので、プリント基板6に実装されている発熱部品で発生した熱が通気用スリット20を介して周壁12の外部に排出される。そこで、プリント基板6に実装されている発熱部品で発生した熱が周壁12内にこもって、周壁12内の温度が過度に上昇することが防止される。
また、開閉扉3によるパッキン材21への押圧力を受けるための受け部材23が、周壁12の下部位置で、プリント基板6に接するように取付架台22に設けられているので、開閉扉3によるパッキン材21への押圧力がプリント基板6を変形させるように作用することもない。そこで、プリント基板6の変形に起因する半田接点部の剥離や回路パターンの断線などの不具合の発生も抑制される。
【0019】
なお、上記実施の形態1では、帯状のパッキン材21を用いるものとして説明しているが、パッキン収納溝18の溝形状に合わせた枠状のパッキン材や溝形状に適合できる環状のパッキン材を用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、表示操作パネル5の本体部10に係止爪19を設け、係止爪19をプリント基板6に穿設された孔に嵌め込んで表示操作パネル5をプリント基板6に固着するものとして説明しているが、本体部10とプリント基板6とをねじにより締着固定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、LEDを用いて状態表示、火災表示およびスイッチ作動を明示するものとしているが、これらの明示手段はLEDに限定されるものではなく、例えばランプやELなどを用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、タクトスイッチを構成するスイッチ部品および接点を基部11およびプリント基板6に設けるものとしているが、タクトスイッチをメンブレンシートに一体に構成するようにしてもよい。さらに、LEDなどの表示部品をもメンブレンシートに一体に構成するようにしてもよい。
【0020】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係る火災受信機を示す断面図、図9は図8の要部拡大図である。
図8および図9において、パッキン材21Aは、フッ素ゴムスポンジやシリコーンゴムスポンジなどの弾性材料を断面U字状の帯状体に成形されている。そして、パッキン材21Aの断面U字状の一辺の幅がパッキン収納溝18の溝幅より僅かに大きく成形されている。このパッキン材21Aは、断面U字状の他辺を周壁12の外周側に位置させて、斜めに切断された両端を重ねるようにして、断面U字状の一辺をパッキン収納溝18に圧入して、装着されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0021】
このように構成された火災受信機1Aは、パッキン材21に代えてパッキン材21Aを用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、パッキン材21に代えて断面U字状に成形されているパッキン材21Aを用いているので、開閉扉3を閉じた際に、パッキン材21Aと開閉扉3の裏面との接触面積が拡大され、開閉扉3と表示操作パネル5との間の防水性および防塵性がさらに確保される。
【0022】
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3に係る火災受信機の要部を示す拡大断面図である。
図10において、表示操作パネル5Aを構成する本体部10Aは、パッキン収納溝18が周壁12Aの先端部に凹設されており、かつ、周壁12Aのパッキン収納溝18を挟む内周壁面12aが外周壁面より延出している。そして、パッキン材21Aが、断面U字状の他辺を周壁12Aの外周側に位置させて、斜めに切断された両端を重ねるようにして、断面U字状の一辺をパッキン収納溝18に圧入して、装着されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態2と同様に構成されている。
【0023】
この実施の形態3では、開閉扉3を閉じた際に、開閉扉3は内周壁面12aの先端面に当接する。そこで、開閉扉3に押圧されることに起因するパッキン材21Aの弾性変形による内周側へのはみ出しが確実に阻止される。そして、開閉扉3の窓部7の内周壁面と周壁12Aの内周壁面12aとが密接して同一面位置となっている。これにより、優れた意匠性が得られるとともに、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃がより速やかに外部に排出される。
【0024】
ここで、火災受信機は、開閉扉3の前面を鉛直にして設置されている。そこで、周壁12Aの少なくとも下方に位置する部位の内周壁面を外開き状に形成すれば、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃は、自重により、メンブレンシート13上を下方に移動して周壁12Aに到達し、外開き状の内周壁面(傾斜面)に沿って外部に排出される。このように、周壁12Aの少なくとも下方に位置する部位の内周壁面を外開き状に形成すれば、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃の外部への排出が促進される。
【0025】
実施の形態4.
図11はこの発明の実施の形態4に係る火災受信機を示す断面図、図12は図11の要部拡大図、図13はこの発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図、図14はこの発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図である。
図11乃至図14において、表示操作パネル5Bは、平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から前面側および背面側に立設された周壁12Bを有する断面H字状に成形された本体部10Bと、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。この本体部10Bは、周壁12Bの内周形状が窓部7の内周形状に対して僅かに大きい形状に形成されている。パッキン材21Bは、断面U字状の帯状体に成形され、接着剤などにより周壁12Bの前面側先端部に貼り付けて取り付けられている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0026】
この実施の形態4による火災受信機1Bでは、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Bが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Bが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Bとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0027】
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態5に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図、図16はこの発明の実施の形態5に係る火災受信機を示す断面図、図17は図16の要部拡大図である。
図15乃至図17において、パッキン材21Cは、平板状の帯状体に成形され、接着剤などにより開閉扉3の窓部7の縁部裏面に、窓部7を取り囲むように貼り付けて取り付けられている。
なお、他の構成は、上記実施の形態4と同様に構成されている。
【0028】
この実施の形態5による火災受信機1Cでは、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Cが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの前面側先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Cが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Bとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態5においても、上記実施の形態4と同様の効果が得られる。
【0029】
実施の形態6.
図18はこの発明の実施の形態6に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
図18において、表示操作パネル5Cは、平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から背面側に立設された周壁12Cを有する断面コ字状に成形された本体部10Cと、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。
なお、他の構成は、上記実施の形態5と同様に構成されている。
【0030】
この実施の形態6では、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Cが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Cの基部11の外周縁部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Cが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Cの基部11の外周縁部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Cとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態6においても、上記実施の形態5と同様の効果が得られる。
【0031】
実施の形態7.
図19はこの発明の実施の形態7に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
図19において、表示操作パネル5Dは、パッキン収納溝18が外周縁部の全周にわたって枠状に形成された平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から背面側に立設された周壁12Cを有する断面コ字状に成形された本体部10Dと、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。パッキン材21Dは、パッキン収納溝18に圧入される凸部を有する帯状体に成形されている。そして、パッキン材21Dは、斜めに切断された両端を重ねるようにして、凸部をパッキン収納溝18に圧入して、装着されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態6と同様に構成されている。
【0032】
この実施の形態7では、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Dが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Dの基部11の外周縁部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Dが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Dの基部11の外周縁部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Dとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態7においても、上記実施の形態6と同様の効果が得られる。
【0033】
実施の形態8.
図20はこの発明の実施の形態8に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図、図21はこの発明の実施の形態8に係る火災受信機における表示操作パネルの取付方法を説明する斜視図である。
図20および図21において、4本の取付用スタッド24が開閉扉3の裏面の窓部7の四隅外方に立設されている。そして、表示操作パネル5が装着されたプリント基板6が、パッキン材21を窓部7の縁部裏面に密接させるように宛われ、ボルト25を各取付用スタッド24に締着して取り付けられている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0034】
この実施の形態8による火災受信機1Dでは、ボルト25の取付用スタッド24への締着力により、パッキン材21が開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の周壁12の先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21が弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の基部11の周壁12の先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5との間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態8においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、表示操作パネル5およびパッキン材21は、実施の形態2〜7のいずれかと同様の組み合わせのものを用いてもよい。
【0035】
なお、上記各実施の形態では、開閉扉3が筐体本体2に蝶番4を介して開閉自在に取り付けられている火災受信機について説明しているが、本発明は、開閉扉が筐体本体2の前面開口を塞ぐように取付ねじなどにより筐体本体2に締着固定して着脱自在、即ち開閉自在に取り付けられている火災受信機に適用しても、同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の実施の形態1に火災受信機を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における開閉扉を開放した状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る火災受信機を示す断面図である。
【図4】図3のA部の拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルの表面側に設置されるメンブレンシートを示す正面図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係る火災受信機を示す断面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係る火災受信機の要部を示す拡大断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4に係る火災受信機を示す断面図である。
【図12】図11の要部拡大図である。
【図13】この発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図である。
【図14】この発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図である。
【図15】この発明の実施の形態5に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図である。
【図16】この発明の実施の形態5に係る火災受信機を示す断面図である。
【図17】図16の要部拡大図である。
【図18】この発明の実施の形態6に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
【図19】この発明の実施の形態7に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
【図20】この発明の実施の形態8に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図である。
【図21】この発明の実施の形態8に係る火災受信機における表示操作パネルの取付方法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1,1A,1B,1C,1D 火災受信機、2 筐体本体、3 開閉扉、5,5A,5B,5C,5D 表示操作パネル、7 窓部、12,12A,12B,12C,12D 周壁、18 パッキン収納溝、21,21A,21B,21C,21D パッキン材(シール用弾性部材)。
【技術分野】
【0001】
この発明は、筐体本体、筐体本体の前面に取り付けられる開閉扉、および開閉扉に設けられた窓部から操作できるように筐体本体内に収納される表示操作パネルを備えた火災受信機に関し、特に表示操作パネルと開閉扉との間の防水・防塵構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の火災受信機は、プリント基板および表示操作パネルが前面を開口とする筐体本体内に収納され、上蓋が前面を塞口するように筐体本体に取り付けられている。そして、表示操作パネルが上蓋に設けられた表示窓から前面に現れるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−69197号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の火災受信機では、表示窓の裏面と表示操作パネルの前面との間に隙間が存在しており、塵埃や水滴などが当該隙間から筐体本体内に進入してしまい、防水性および防塵性を確保することができなかった。
そして、塵埃や水滴などが筐体本体内に進入した場合には、進入した塵埃や水滴などを除去することが必要となり、その保守管理に手間がかかることになる。また、進入した塵埃や水滴などが誤操作や表示機能の低下の原因となる。さらには、筐体本体内に進入した塵埃などの堆積物により電子部品が発熱し、故障する恐れがあった。
このような状況を鑑み、アクリルカバーなどで表示窓を覆い、防水性および防塵性を確保することが考えられる。しかし、このようなカバーを設けることはコストアップにつながるとともに、表示操作パネルを操作する度にカバーを外す、又は上蓋を開ける必要があり、緊急時の操作性が悪化してしまうという新たな問題が生じてしまう。
また、表示窓の裏面に面接触するように表示操作パネルを取り付けて、防水性および防塵性を確保することも考えられる。しかし、設計誤差などにより両者を良好に面接触させることは困難である。さらに、両者を面接触させた場合、人などが上扉に接触したときに生じる衝撃が直接表示操作パネルに作用してしまい、表示操作パネルを損傷させる恐れがあるという新たな問題が生じてしまう。
【0005】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、開閉扉を表示操作パネルにシール用弾性部材を介在させて弾性的に接触させて、開閉扉と表示操作パネルとの間の防水性および防塵性を確保した安価な火災受信機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明による火災受信機は、前面を開口とする筐体本体と、上記開口を塞口するように上記筐体本体の前面に取り付けられるとともに、窓部を有する開閉扉と、各種の表示部および各種の操作部を有し、該表示部および該操作部が上記窓部から前面に現れるように上記筐体本体内に収納された表示操作パネルと、上記表示操作パネルの前面の外周縁部と上記開閉扉の裏面の上記窓部の外周部位との間に加圧挟持されて、該窓部を取り囲むように配設されたシール用弾性部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、シール用弾性部材が、表示操作パネルの前面の外周縁部と開閉扉の裏面の窓部の外周部位との間に加圧挟持されて、窓部を取り囲むように配設されているので、表示操作パネルと開閉扉との間の隙間がシール用弾性部材により塞がれ、開閉扉と表示操作パネルとの間の防水性および防塵性が確保される。そこで、塵埃や水滴などの筐体本体内への進入が防止され、保守管理が簡易となるとともに、進入した塵埃や水滴などによる誤操作や表示機能の低下の発生が抑制される。さらには、アクリルカバーなどで窓部を覆う必要もないので、カバーを設けることによるコストアップや緊急時の操作性の悪化がない。さらにまた、人などが開閉扉に接触したときに生じる衝撃がシール用弾性部材により吸収され、表示操作パネルの損傷の発生を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に火災受信機を示す斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における開閉扉を開放した状態を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機を示す断面図、図4は図3のA部の拡大図、図5はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルの表面側に設置されるメンブレンシートを示す正面図である。
【0009】
各図において、火災受信機1は、例えば圧延鋼材を用いて前面を開口とする箱形に作製された筐体本体2と、例えば圧延鋼材を用いて作製され、筐体本体2の一側に蝶番4を介して開閉自在に取り付けられ、筐体本体2の前面開口を塞口あるいは開放する開閉扉3と、筐体本体2内に収納され、各種情報を表示するための情報表示機構および各種関連機器を制御するための操作機構が装備されている表示操作パネル5と、筐体本体2内に収納され、各種の情報処理を行うCPUおよびEPROMやEEROMなどの記憶装置などの回路部品(図示せず)が実装されているとともに、外部からの信号線が接続されるプリント基板6と、を備えている。
【0010】
そして、窓部7が開閉扉3の前面に穿設されており、表示操作パネル5が窓部7から前面に現れるように筐体本体2内に収納されている。これにより、作業者が、窓部7から手や指を差し込んで表示操作パネル5を操作できる。
また、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなどの弾性体からなるパッキン材8が筐体本体2の開口縁部に取り付けられている。そして、開閉扉3を閉じて、ロック部材9で開閉扉3を筐体本体2にロックすることにより、パッキン材8が筐体本体2と開閉扉3と間に加圧挟持され、筐体本体2と開閉扉3との間が水密かつ防塵に保持される。
【0011】
表示操作パネル5は、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの樹脂を用いて、平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から前面側および背面側に立設された周方向に連なる周壁12を有する断面H字状に成形された本体部10と、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。
【0012】
この本体部10は、周壁12の内周形状が窓部7の内周形状と同等の形状に形成されている。そして、メンブレンシート13は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)などの樹脂をフィルム状に成形したもので、各種の状態表示部14、火災表示部15、各種のスイッチ部16、状態表示部14およびスイッチ部16に対応する表示窓17が形成されている。また、基部11には、図示していないが、孔が各表示窓17および火災表示部15に対応するように形成され、スイッチ収納部が各スイッチ部16に対応するように形成されている。そして、スイッチ部品(図示せず)が各スイッチ収納部に収納されている。また、周壁12の前面側先端部には、パッキン収納溝18が全周にわたって凹設されている。シール用弾性部材としてのパッキン材21は、フッ素ゴムスポンジ、シリコーンゴムスポンジなどの弾性材料を、周壁12の前面側先端部の幅よりも小さく、かつ、パッキン収納溝18の溝幅より僅かに大きい幅を有する断面矩形の帯状体に成形されたものである。このパッキン材21は、斜めに切断された両端を重ねて、接合面が広くなるようにして、パッキン収納溝18に圧入して、装着されている。さらに、プリント基板6に固着するための係止爪19が、周壁12の相対する2辺から背面側に2本ずつ延設されている。さらにまた、通気用スリット20が、周壁12の背面側の部位に周壁12の内外を連通するように形成されている。
【0013】
ここで、メンブレンシート13が本体部10の基部11の前面に貼り付けられているので、各表示窓17、各火災表示部15および各スイッチ部16に対応するように基部11に形成された孔およびスイッチ収納部は、メンブレンシート13により塞口され、基部11の防水性および防塵性は確保されている。また、状態表示部14および火災表示部15が表示部に相当し、スイッチ部16が操作部に相当する。
【0014】
プリント基板6は、係止穴(図示せず)が穿設されている、そして、表示操作パネル5が、係止爪19を係止穴に差し込んで、プリント基板6に固着されている。この時、図示していないが、プリント基板6に実装されたLEDが、基部11に穿設された孔に挿入されて表示窓17の下部に位置している。同様に、図示していないが、プリント基板6に実装された7セグメントのLEDが、基部11に穿設された孔に挿入されて火災表示部15の下部に位置している。さらに、図示していないが、接点部が、スイッチ収納部に収納されたスイッチ部品の下部に位置するようにプリント基板6に形成されている。
このプリント基板6は、筐体本体2の内底面に取り付けられた取付架台22に取り付けられて、筐体本体2内に収納されている。この時、パッキン材21が閉じられた開閉扉3の裏面により押圧されるように、取付架台22の高さが調整されている。また、開閉扉3によるパッキン材21への押圧力を受けるための複数の受け部材23が、周壁12の下部位置でプリント基板6の中央側に、プリント基板6に接するように取付架台22に取り付けられている。
【0015】
このように構成された火災受信機1は、例えば船舶やプラント向けに適用され、開閉扉3の前面を鉛直とするように壁などに取り付けられる。そして、表示操作パネル5が窓部7から前面に現れている。
そこで、作業者が、窓部7から所望のスイッチ部16を押圧すれば、スイッチ部品がプリント基板6の接点に接触して接点が閉成され、押圧を止めると、スイッチ部品が接点から離反して接点が開成される。そこで、プリント基板6に実装されたCPUがスイッチの閉成を検知し、対応するLEDを点灯する。さらに、再度、窓部7からスイッチ部16を押圧すれば、スイッチ部品がプリント基板6の接点を閉成し、対応するLEDが消灯される。そこで、LEDの点灯/消灯を表示窓17から確認することで、スイッチ部16のON/OFFを把握できる。このように、スイッチ部16は所謂タクトスイッチを構成している。
また、CPUは、接点の閉成信号に基づいて、あるいは火災感知器(図示せず)からの火災信号に基づいて、火災警報などに関する所定の処理を行い、対応する状態表示部14の表示窓17のLEDを点灯させ、あるいは火災状況を報知するための情報を火災表示部15のLEDにより7セグメント表示させる。そこで、作業者が、LEDが点灯する表示窓17の状態表示部14から火災受信機1の状態を把握できる。また、作業者が、火災表示部15のLEDの7セグメント表示から火災状況を把握できる。
【0016】
この実施の形態1によれば、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21が開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の周壁12の先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21が弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の周壁12の先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5との間の防水性および防塵性が確保される。
そこで、塵埃や水滴などが窓部7から筐体本体2内に進入することが確実に防止される。これにより、筐体本体2内に進入した塵埃や水滴などを除去する作業がなく、保守管理が容易となる。また、進入した塵埃や水滴などに起因する誤操作や表示機能の低下もない。さらには、筐体本体2内に進入した塵埃などの堆積物により電子部品が発熱することもない。
また、防水性および防塵性を確保するために、アクリルカバーなどで窓部7を覆う必要がないので、アクリルカバーを設けることに起因するコストアップはない。さらに、表示操作パネル5が窓部7から前面に現れているので、緊急時の操作性が向上する。
また、弾性部材であるパッキン材21が開閉扉3と表示操作パネル5との間に挟持されているので、人などが開閉扉3に接触したときに生じる衝撃はパッキン材21により吸収されて表示操作パネル5に作用することになり、表示操作パネル5の損傷の発生を抑制することができる。
【0017】
また、パッキン収納溝18が周壁12の前面側先端部に設けられ、パッキン材21をパッキン収納溝18に圧入するように構成されているので、パッキン材21の装着が簡易となる。
また、本体部10の周壁12の内周形状が窓部7の内周形状と同等の形状に形成され、パッキン材21の幅が周壁12の前面側先端部の幅よりも小さく、かつ、パッキン収納溝18の溝幅より僅かに大きく成形されている。そこで、開閉扉3に押圧されて弾性変形したパッキン材21が窓部7からはみ出さず、周壁12の内周壁面と窓部7の内周壁面とが同一面位置となり、優れた意匠性が得られる。また、周壁12の内周壁面と窓部7の内周壁面とが同一面位置となっているので、周壁12と窓部7との段差がなく、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃が速やかに外部に排出される。
また、表示操作パネル5の本体部10が周壁12を備えているので、表示操作パネル5のスイッチ部16が窓部7から離れて筐体本体2側に位置している。そこで、人や物などがスイッチ部16に接触しにくくなり、誤操作や表示操作パネル5の損傷の発生が抑制される。また、表示操作パネル5のメンブレンシート13の部位が適度な暗さとなり、LEDの表示が相対的に明るく明確となるとともに、LEDの消費電力の低減を図ることができる。
【0018】
また、通気用スリット20が、周壁12の背面側の部位に周壁12の内外を連通するように形成されているので、プリント基板6に実装されている発熱部品で発生した熱が通気用スリット20を介して周壁12の外部に排出される。そこで、プリント基板6に実装されている発熱部品で発生した熱が周壁12内にこもって、周壁12内の温度が過度に上昇することが防止される。
また、開閉扉3によるパッキン材21への押圧力を受けるための受け部材23が、周壁12の下部位置で、プリント基板6に接するように取付架台22に設けられているので、開閉扉3によるパッキン材21への押圧力がプリント基板6を変形させるように作用することもない。そこで、プリント基板6の変形に起因する半田接点部の剥離や回路パターンの断線などの不具合の発生も抑制される。
【0019】
なお、上記実施の形態1では、帯状のパッキン材21を用いるものとして説明しているが、パッキン収納溝18の溝形状に合わせた枠状のパッキン材や溝形状に適合できる環状のパッキン材を用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、表示操作パネル5の本体部10に係止爪19を設け、係止爪19をプリント基板6に穿設された孔に嵌め込んで表示操作パネル5をプリント基板6に固着するものとして説明しているが、本体部10とプリント基板6とをねじにより締着固定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、LEDを用いて状態表示、火災表示およびスイッチ作動を明示するものとしているが、これらの明示手段はLEDに限定されるものではなく、例えばランプやELなどを用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、タクトスイッチを構成するスイッチ部品および接点を基部11およびプリント基板6に設けるものとしているが、タクトスイッチをメンブレンシートに一体に構成するようにしてもよい。さらに、LEDなどの表示部品をもメンブレンシートに一体に構成するようにしてもよい。
【0020】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係る火災受信機を示す断面図、図9は図8の要部拡大図である。
図8および図9において、パッキン材21Aは、フッ素ゴムスポンジやシリコーンゴムスポンジなどの弾性材料を断面U字状の帯状体に成形されている。そして、パッキン材21Aの断面U字状の一辺の幅がパッキン収納溝18の溝幅より僅かに大きく成形されている。このパッキン材21Aは、断面U字状の他辺を周壁12の外周側に位置させて、斜めに切断された両端を重ねるようにして、断面U字状の一辺をパッキン収納溝18に圧入して、装着されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0021】
このように構成された火災受信機1Aは、パッキン材21に代えてパッキン材21Aを用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、パッキン材21に代えて断面U字状に成形されているパッキン材21Aを用いているので、開閉扉3を閉じた際に、パッキン材21Aと開閉扉3の裏面との接触面積が拡大され、開閉扉3と表示操作パネル5との間の防水性および防塵性がさらに確保される。
【0022】
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3に係る火災受信機の要部を示す拡大断面図である。
図10において、表示操作パネル5Aを構成する本体部10Aは、パッキン収納溝18が周壁12Aの先端部に凹設されており、かつ、周壁12Aのパッキン収納溝18を挟む内周壁面12aが外周壁面より延出している。そして、パッキン材21Aが、断面U字状の他辺を周壁12Aの外周側に位置させて、斜めに切断された両端を重ねるようにして、断面U字状の一辺をパッキン収納溝18に圧入して、装着されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態2と同様に構成されている。
【0023】
この実施の形態3では、開閉扉3を閉じた際に、開閉扉3は内周壁面12aの先端面に当接する。そこで、開閉扉3に押圧されることに起因するパッキン材21Aの弾性変形による内周側へのはみ出しが確実に阻止される。そして、開閉扉3の窓部7の内周壁面と周壁12Aの内周壁面12aとが密接して同一面位置となっている。これにより、優れた意匠性が得られるとともに、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃がより速やかに外部に排出される。
【0024】
ここで、火災受信機は、開閉扉3の前面を鉛直にして設置されている。そこで、周壁12Aの少なくとも下方に位置する部位の内周壁面を外開き状に形成すれば、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃は、自重により、メンブレンシート13上を下方に移動して周壁12Aに到達し、外開き状の内周壁面(傾斜面)に沿って外部に排出される。このように、周壁12Aの少なくとも下方に位置する部位の内周壁面を外開き状に形成すれば、表示操作パネル5のメンブレンシート13上に進入した水滴や塵埃の外部への排出が促進される。
【0025】
実施の形態4.
図11はこの発明の実施の形態4に係る火災受信機を示す断面図、図12は図11の要部拡大図、図13はこの発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図、図14はこの発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図である。
図11乃至図14において、表示操作パネル5Bは、平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から前面側および背面側に立設された周壁12Bを有する断面H字状に成形された本体部10Bと、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。この本体部10Bは、周壁12Bの内周形状が窓部7の内周形状に対して僅かに大きい形状に形成されている。パッキン材21Bは、断面U字状の帯状体に成形され、接着剤などにより周壁12Bの前面側先端部に貼り付けて取り付けられている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0026】
この実施の形態4による火災受信機1Bでは、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Bが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Bが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Bとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0027】
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態5に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図、図16はこの発明の実施の形態5に係る火災受信機を示す断面図、図17は図16の要部拡大図である。
図15乃至図17において、パッキン材21Cは、平板状の帯状体に成形され、接着剤などにより開閉扉3の窓部7の縁部裏面に、窓部7を取り囲むように貼り付けて取り付けられている。
なお、他の構成は、上記実施の形態4と同様に構成されている。
【0028】
この実施の形態5による火災受信機1Cでは、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Cが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの前面側先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Cが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Bの周壁12Bの先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Bとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態5においても、上記実施の形態4と同様の効果が得られる。
【0029】
実施の形態6.
図18はこの発明の実施の形態6に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
図18において、表示操作パネル5Cは、平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から背面側に立設された周壁12Cを有する断面コ字状に成形された本体部10Cと、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。
なお、他の構成は、上記実施の形態5と同様に構成されている。
【0030】
この実施の形態6では、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Cが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Cの基部11の外周縁部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Cが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Cの基部11の外周縁部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Cとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態6においても、上記実施の形態5と同様の効果が得られる。
【0031】
実施の形態7.
図19はこの発明の実施の形態7に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
図19において、表示操作パネル5Dは、パッキン収納溝18が外周縁部の全周にわたって枠状に形成された平板状の基部11および基部11を取り囲むように基部11の外周縁部から背面側に立設された周壁12Cを有する断面コ字状に成形された本体部10Dと、基部11の前面に貼り付けられたメンブレンシート13と、を備えている。パッキン材21Dは、パッキン収納溝18に圧入される凸部を有する帯状体に成形されている。そして、パッキン材21Dは、斜めに切断された両端を重ねるようにして、凸部をパッキン収納溝18に圧入して、装着されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態6と同様に構成されている。
【0032】
この実施の形態7では、開閉扉3が閉じられている場合、パッキン材21Dが開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Dの基部11の外周縁部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21Dが弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5Dの基部11の外周縁部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5Dとの間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態7においても、上記実施の形態6と同様の効果が得られる。
【0033】
実施の形態8.
図20はこの発明の実施の形態8に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図、図21はこの発明の実施の形態8に係る火災受信機における表示操作パネルの取付方法を説明する斜視図である。
図20および図21において、4本の取付用スタッド24が開閉扉3の裏面の窓部7の四隅外方に立設されている。そして、表示操作パネル5が装着されたプリント基板6が、パッキン材21を窓部7の縁部裏面に密接させるように宛われ、ボルト25を各取付用スタッド24に締着して取り付けられている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0034】
この実施の形態8による火災受信機1Dでは、ボルト25の取付用スタッド24への締着力により、パッキン材21が開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の周壁12の先端部との間に加圧挟持されているので、パッキン材21が弾性変形し、開閉扉3の窓部7の縁部裏面と表示操作パネル5の基部11の周壁12の先端部との間の隙間を完全に塞ぎ、開閉扉3と表示操作パネル5との間の防水性および防塵性が確保される。従って、この実施の形態8においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、表示操作パネル5およびパッキン材21は、実施の形態2〜7のいずれかと同様の組み合わせのものを用いてもよい。
【0035】
なお、上記各実施の形態では、開閉扉3が筐体本体2に蝶番4を介して開閉自在に取り付けられている火災受信機について説明しているが、本発明は、開閉扉が筐体本体2の前面開口を塞ぐように取付ねじなどにより筐体本体2に締着固定して着脱自在、即ち開閉自在に取り付けられている火災受信機に適用しても、同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の実施の形態1に火災受信機を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における開閉扉を開放した状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る火災受信機を示す断面図である。
【図4】図3のA部の拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る火災受信機における表示操作パネルの表面側に設置されるメンブレンシートを示す正面図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係る火災受信機を示す断面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係る火災受信機の要部を示す拡大断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4に係る火災受信機を示す断面図である。
【図12】図11の要部拡大図である。
【図13】この発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材未装着状態を示す斜視図である。
【図14】この発明の実施の形態4に係る火災受信機における表示操作パネルのパッキン材装着状態を示す斜視図である。
【図15】この発明の実施の形態5に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図である。
【図16】この発明の実施の形態5に係る火災受信機を示す断面図である。
【図17】図16の要部拡大図である。
【図18】この発明の実施の形態6に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
【図19】この発明の実施の形態7に係る火災受信機の要部を示す断面図である。
【図20】この発明の実施の形態8に係る火災受信機における開閉扉の開放状態を示す斜視図である。
【図21】この発明の実施の形態8に係る火災受信機における表示操作パネルの取付方法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1,1A,1B,1C,1D 火災受信機、2 筐体本体、3 開閉扉、5,5A,5B,5C,5D 表示操作パネル、7 窓部、12,12A,12B,12C,12D 周壁、18 パッキン収納溝、21,21A,21B,21C,21D パッキン材(シール用弾性部材)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面を開口とする筐体本体と、
上記開口を塞口するように上記筐体本体の前面に取り付けられるとともに、窓部を有する開閉扉と、
各種の表示部および各種の操作部を有し、該表示部および該操作部が上記窓部から前面に現れるように上記筐体本体内に収納された表示操作パネルと、
上記表示操作パネルの前面の外周縁部と上記開閉扉の裏面の上記窓部の外周部位との間に加圧挟持されて、該窓部を取り囲むように配設されたシール用弾性部材と、
を備えたことを特徴とする火災受信機。
【請求項2】
上記表示操作パネルは、前面の外周縁部に立設された周方向に連なる周壁を有し、上記シール用弾性部材が上記周壁の先端部と上記開閉扉の裏面の上記窓部の外周部位との間に加圧挟持されていることを特徴とする請求項1記載の火災受信機。
【請求項3】
収納溝が上記周壁の先端部に周方向に連なって凹設され、上記シール用弾性部材が上記収納溝に圧入されていることを特徴とする請求項2記載の火災受信機。
【請求項4】
上記周壁の内周壁面が、上記窓部の内周壁面と同一面位置となるように形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の火災受信機。
【請求項1】
前面を開口とする筐体本体と、
上記開口を塞口するように上記筐体本体の前面に取り付けられるとともに、窓部を有する開閉扉と、
各種の表示部および各種の操作部を有し、該表示部および該操作部が上記窓部から前面に現れるように上記筐体本体内に収納された表示操作パネルと、
上記表示操作パネルの前面の外周縁部と上記開閉扉の裏面の上記窓部の外周部位との間に加圧挟持されて、該窓部を取り囲むように配設されたシール用弾性部材と、
を備えたことを特徴とする火災受信機。
【請求項2】
上記表示操作パネルは、前面の外周縁部に立設された周方向に連なる周壁を有し、上記シール用弾性部材が上記周壁の先端部と上記開閉扉の裏面の上記窓部の外周部位との間に加圧挟持されていることを特徴とする請求項1記載の火災受信機。
【請求項3】
収納溝が上記周壁の先端部に周方向に連なって凹設され、上記シール用弾性部材が上記収納溝に圧入されていることを特徴とする請求項2記載の火災受信機。
【請求項4】
上記周壁の内周壁面が、上記窓部の内周壁面と同一面位置となるように形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の火災受信機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2006−178870(P2006−178870A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−373696(P2004−373696)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】
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