説明

炭の吸着を利用した放射性ヨウ素汚染土壌・汚染水の浄化法

【課題】放射性ヨウ素を含む有害物質に汚染された水、土壌等から有害物質の吸着、除去を容易にし、かつ低コストで処理する浄化を提供する。
【解決手段】水、土壌の表面及び深部を汚染した放射性ヨウ素を含む有害物質を除去するために、あらゆる植物から生成された炭を使用する。炭は、直径10〜200Å(オングストローム)の多孔質で個々の孔の表面積は1グラムあたり延べ900〜1,300m2はあり、この広大な面積の孔に放射性ヨウ素を含む有害物質が吸着する。この炭の持つ特徴を活用し、放射性ヨウ素を含む有害物質に汚染された、水中、土壌表面、土壌中に散布、埋設させることで吸着による除去を行うものである。
家畜などの健康回復には、炭を食べやすい形状、大きさにして与えることで、体内に摂取された放射性ヨウ素を含む有害物質を腸内で吸着させ糞と共に排出させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、放射性ヨウ素を含む有害物質を炭が持つ効率的な吸着力で処理するものである。
【背景技術】
【0002】
本考案を請求するに至った背景は、原子力発電所の事故により拡散し土壌や水系を汚染した放射性物質を除去するために、炭の持つ有害物質を吸着するという特徴を利用することで除去、浄化が行えるものである。
炭は樹木や竹だけではなく籾殼、あらゆる植物から生成できる。炭は樹木の形を維持したものから粉砕した形状でもその吸着効果は変わるものではなく、土壌、水場、家畜などを飼育する環境に合わせて使用できる優秀な素材である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
既に公開されている特許について、放射性物質を除去するための素材、装置、システムは多く取得されているが、炭そのものの特徴に着目した本考案とは異なると考える。
【非特許文献】
【0004】
一般専門書では炭に関して土壌改質など解説されているが、いまだ炭は研究の過程にあり、炭の持つ吸着が放射性ヨウ素などに有効であることは言及していない。
【発明の概要】
放射性ヨウ素を含む有害物質を吸着する浄化材としての炭
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
放射性ヨウ素を含む有害物質に汚染された土壌、水等から有害物質を吸着させ、除去を容易かつ低コストで処理する浄化方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
水、土壌の表面及び深部を汚染した放射性ヨウ素を含む有害物質を除去するために、あらゆる植物から生成された炭を使用する。炭は、直径10〜200Å(オングストローム)の多孔質で個々の孔の表面積は1グラムあたり延べ900〜1,300mはあり、この広大な面積を持つ孔に放射性ヨウ素を含む有害物質が吸着する。この炭の持つ特徴を活用し、放射性ヨウ素を含む有害物質に汚染された、水中、土壌表面、土壌中に散布、埋設させることで吸着による除去を行うものである。
家畜などの健康回復には、炭を食べやすい形状、大きさにして与えることで、体内に摂取された放射性ヨウ素を含む有害物質を腸内で吸着させ糞と共に排出させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
樹木、竹、靱殻など植物の形状を残した炭から粉砕した炭まで形を問わない。
【発明の効果】
【0008】
放射性物質による土壌汚染、水質汚染で苦しむ地域で生産でき、安価で早い処理ができる。
【図面】
ナシ
【産業上の利用の可能性】
【0009】
放射性物質の汚染に苦しむあらゆる地域で本発明は効果を発揮する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭。

【公開番号】特開2012−240910(P2012−240910A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125781(P2011−125781)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(510147053)タイクーン合同会社 (2)
【Fターム(参考)】