説明

点検業務システム

【課題】手袋に取付けた加速度・位置情報センサで工具の把握状態を検出し、手袋に取付けたICタグ情報読取手段で工具の種類を特定して、作業の的確性を判断する点検業務システムを提供する。
【解決手段】点検業務システムは、手袋に取付けた加速度・位置情報センサ及び工具情報読取手段と電気的に接続した携帯端末器と、工具情報を取付けた工具と、サーバからなる。携帯端末器は、加速度・位置情報センサの動きから工具の把持状態を検出する工具把持・動き判別手段と、工具情報から工具を特定する工具情報判別手段を備える。サーバは、点検業務マニュアル手段と、作業手順手段とを有す。サーバの作業手順手段に基づいて、手袋で把持した工具情報を読み出して携帯端末器に送ると共に、工具を把持している状態を加速度・位置情報センサからの信号により検出して、点検業務マニュアル手段に基づいた作業であることを検証する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点検業務システムに関し、詳しくは、工業製品の操作/メンテナンスに関する作業形態を手袋に取付けた加速度・位置情報センサにより工具の把持状態を観察し、且つ手袋に取付けた工具情報読取手段によりどのような工具を把持したかを把握するようにして現在の作業の妥当性及び的確な指示を出すことにより効率良く間違いの発生しづらい作業が行えるようにした点検業務システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術における点検業務システムの一つであるプラント管理システムは、図5に示すような構成になっており、それは、1はプラント内に設けられた各種の設備であり、これらの設備はコントローラ2によって制御される。コントローラ2は制御系のLAN(ローカルエリアネットワーク)3を介して計器室に設けられた中央監視装置4と接続されている。5はデータベースであり、操作権限データベース5−1と操作履歴データベース5−2とを備え、情報系のLAN6を介して中央監視装置4に接続されている。
【0003】
更に、サーバ7とPHS制御装置8が設けられ、サーバ7は制御系のLAN3及び情報系のLAN6に接続されており、PHS制御装置8は情報系のLAN6に接続されている。
【0004】
フィールドマンにはPDA9を携帯させ、PDA9のメモリ容量及びCPUの処理能力は小さく、また、このPDA9にはカード型PHS電話機10を装着する。
【0005】
PHS制御装置8は、プラント内の各所に設けられたアンテナ11と接続されており、このPHS制御装置8とアンテナ11とによってプラント内に無線LAN(構内PHS)が構築されている。
【0006】
サーバ7は、図6に示すように、CPU7−1、RAM7−2、ROM7−3、インターフェイス7−4、7−5を備え、CPU7−1は、RAM7−2によってアクセスしながら、ROM7−3に格納されたプログラムに従って動作する。
【0007】
PDA9は、図7に示すように、CPU9−1、RAM9−2、ROM9−3、インターフェイス9−4、9−5、9−6、タッチパネル式のディスプレイ9−7、キー操作部9−8、PDA9に着脱可能に装着されたカード型PHS電話機10を備えた構成になっている。
カード型PHS電話機10は、インターフェイス9−4を介してCPU9−1に接続されている。
【0008】
CPU9は、RAM9−2にアクセスしながら、ROM9−3に格納されたプログラムに従って動作する。ROM9−3には通信用のプログラムPRIや表示用のプログラムPR2などが格納されている。
【0009】
コントローラ2は、プラント内の各種管理ポイントのデータを定期的に収集し、この収集したデータを中央監視装置4へ送る。中央監視装置4は各種管理ポイントからのデータを蓄積する。また、中央監視装置4は、操作者からの要求に応えて監視画面を作成し、ディスプレイ上に表示する。中央監視装置4において、操作者には操作権限が与えられており、ディスプレイ上に表示される監視画面からの操作や表示内容などが操作者の操作権限に応じて規制される。
【0010】
中央監視装置4にログインする際、操作者は、自己に割り当てられている操作者ID(識別番号)とパスワードを入力する。すると、中央監視装置4は、入力された操作者IDとパスワードに基づいて、操作権限データベース5−1内の操作権限テーブルTBを参照し、操作者に与えられている操作権限を判定する。
【0011】
中央監視装置4は、判定した操作権限に応じて、ディスプレイ上に表示する監視画面からの操作(例えば、実際の設備機器に対する発停操作、温度管理点に対する設定温度の変更、コントロールバルブに対する設定開度の変更など)や表示内容を規制する。また、中央監視装置4は、情報系のLAN6を介して操作履歴データベース5−2にアクセスし、中央監視装置4における操作履歴を記録する。
【0012】
次に、PDA9からのアクセスについて説明する。
例えば、今、フィールドマンがコントロールバルブの開度チェックや調整を行いたいものとする。
この場合、フィールドマンは、携帯しているPDA9のディスプレイ9−7上にログイン画面を表示させる。図8にディスプレイ9−7上に表示されるログイン画面G1を示す。
ログイン画面G1には操作者(ユーザID)の入力窓S1とパスワードの入力窓S2が表示される。
【0013】
フィールドマンは、ログイン画面G1において、自己に割り当てられた操作者IDを入力窓S1に入力し、パスワードを入力窓S2に入力し、OKボタンBT1を押す。すると、入力された操作者IDとパスワードをCPU9−1がログイン情報として取り込み、このログイン情報をインターフェイス9−4を介してカード型PHS電話機10へ送る。
【0014】
カード型PHS電話機10は、PHS制御装置8との間に無線回線を確立し、CPU9−1からのログイン情報をPHS制御装置8へ送る。PHS制御装置8はPDA9からのログイン情報を受け取り、このログイン情報の操作者IDとパスワードに基づき、操作権限データベース5−1内の操作権限テーブルTBを参照し、PDA9における操作者(フィールドマン)の操作権限を判定する。
【0015】
次に、サーバ7は、判定した操作権限に応じた監視画面を作成し、この監視画面に最新データの取込指令を付加し、PHS制御装置8を介してPDA9へ送る。この場合、PHS制御装置8とPDA9との間の無線回線は確立されたままの状態であり、この無線回線を通してサーバ7からの監視画面が直ちにPDA9へ送られる。
【0016】
PDA9において、CPU9−1は、サーバ7から送られてきた監視画面をディスプレイ9−7上に表示する。また、CPU9−1は、サーバ7から送られてきた監視画面に付加されている最新データの取込指令を受けて、ROM9−3に格納されている通信用のプログラムPRIを使用して、サーバ7に対して最新データの送信を定期的に要求する。また、この要求に応じて送られてきた最新データを、ROM9−3に格納されている表示用のプログラムPR2を使用して、ディスプレイ9−7上の監視画面に表示する。
【0017】
図9に示すものは、メニュー画面で、ディスプレイ9−7上に表示される監視画面である。サーバ7は、ログイン情報受信後の最初の監視画面としてメニュー画面G2をPDA9のディスプレイ9−7上に表示させる。メニュー画面G2には、その上部に、操作メニューが表示される。この例では、操作メニューとして、「アラーム」、「メッセージ」、「グループ」、「更新」の各メニューM1、M2、M3、M4が表示される。
【0018】
また、操作メニューの横には、ディスプレイ9−7に表示される監視画面内のデータが最新データであるか否かを表示する表示ブロックBL1が表示される。表示ブロックBL1は、サーバ7から監視画面が送られてきた最初の状態では、その表示色が緑とされる。表示ブロックBL1の表示色が緑の状態は最新データの表示中であることを示している。
【0019】
調整画面を表示されるには、メニュー画面G2が表示されると、フィールドマンはメニューM3を選択し、その詳細画面(グループ画面)を表示させる。このグループ画面も、メニュー画面G2と同様にサーバ7において作成され、PDA9に送られてくる。そして、このグループ画面から所望の管理ポイントを選択し、その管理ポイントの詳細画面(調整画面)を表示させる。この調整画面も、サーバ7において作成され、PDA9に送られてくる。尚、グループ画面や調整画面などに表示するデータは、サーバ7が中央監視装置4やコントローラ2にアクセスして取得する。
【0020】
このとき表示される調整画面の一例を図10に示す。この調整画面G3は、管理ポイントとして、「FC101:PPYフィールド流量1」を選択した場合のものであり、「FC101」に対する設定流量(SP)が表示窓W1に、計測流量(PV)が表示窓W2に、コントロールバルブへの出力開度の指令値(OP(%))が表示窓W3に、運転モード(MODE)が表示窓W4に表示される。また、メニュー画面G2のメニューM1、M2、M3、M4がそのまま残され、表示ブロックBL1も表示される。
【0021】
【特許文献1】特開2003−295945号公報(第3頁 第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
しかし、従来技術で説明した点検業務システムにおいては、作業結果などの情報が自己申告制で、記憶違い、忘れなどにより情報が欠落する可能性があり、また、作業後に入力するのでリアルタイムに作業良否の判断ができないという問題がある。
又、作業マニュアルを見ながら作業をすると効率が悪く、作業ミスの発生する恐れがある。
【0023】
従って、実際に保守点検修理する際に使用される工具の動きを観察できるようにして、その工具、例えば、ドライバであればドライバを操作する動作、ペンチを操作する動作の決まったルールを把握するようにする。そして、工具を持つ各指の位置関係、指、腕の動きなどから視覚的ではなく、指などに取付けた位置センサの動きから動作を判断し、この動きを作業手順データベースと照合し、作業の妥当性確認、次の操作指示を行うようにした点検業務システムに解決しなければならない課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上記課題を解決するために、本願発明の点検業務システムは、次に示す構成にしたことである。
【0025】
(1)点検業務システムは、複数の加速度・位置情報センサと工具情報読取手段とを適宜位置に取付けた手袋と、前記手袋に取付けた前記加速度・位置情報センサ及び工具情報読取手段と電気的に接続してなる携帯端末器と、工具情報保持手段を取付けた工具と、前記加速度・位置情報センサで得られたセンサ情報及び前記工具情報読取手段で得られた工具情報を前記携帯端末器との交信により得る機能を有するサーバとからなる点検業務システムであって、前記携帯端末器には、前記手袋に備えた前記加速度・位置情報センサの動きによる手袋をした状態での工具の把持状態を検出する機能を有する工具把持・動き判別手段と、前記工具情報読取手段で読み取った工具情報から工具を特定する機能を有する工具情報判別手段とを備え、前記サーバには、一定の点検業務を行うためのマニュアルを駆動させるための点検業務マニュアル手段と、点検業務を行うための作業手順をプログラム化して格納されている作業手順手段とを有し、前記サーバで機能する作業手順手段に基づいて、前記手袋で所定の工具を把持したときに前記工具情報読取手段で、その把持した工具についている工具情報保持手段から工具情報を読み出して前記携帯端末器に送ると共に、工具を把持している状態を前記加速度・位置情報センサからの信号により検出して、前記点検業務マニュアル手段に基づいた作業であることを検証するようにしたことである。
(2)前記手袋の5指の各々に前記加速度・位置情報センサを取付けたことを特徴とする(1)に記載の点検業務システム。
【発明の効果】
【0026】
本提案によれば、手袋に取付けた加速度・位置情報センサで工具の把握状態を検出し、手袋に取付けた工具情報読取手段で工具の種類を特定するようにして、現在使用されている工具がどのように使われているかをリアルタイムに把握することで、作業工程の的確性を判断して次の操作指示等を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に、本願発明に係る点検業務システムの実施例について図面を参照して説明する。
【0028】
本願発明の点検業務システムは、手袋に複数の加速度・位置情報センサを取付けて工具の把持状態を検出し、やはり手袋に取付けた工具情報読取手段(ICタグ情報読取手段)で工具の種類を特定するようにして、作業手順に従ってマニュアルに規定されている通りの保守点検作業ができるようにしたものである。
【0029】
その構成は、図1に示すように、手袋21の5指の各々に加速度・位置情報センサ22a、22b、22c、22d、22eを取付け、手首部位に加速度・位置情報センサ22fとICタグ情報読取手段23を取付けた構成になっている。これらの5指からの加速度・位置情報センサ22a、22b、22c、22d、22e及び手袋21の手首部分に取付けられた加速度・位置情報センサ22fとICタグ情報読取手段23は、携帯端末器(ウェアブルコンピュータ)24に電気的に接続されている。携帯端末器24は携帯自在な構成となっており使用するときにフィールドマン25が携えて使用する構成になっている。この携帯端末器24は、別位置に設置されているサーバ26と無線による交信をして作業手順やマニュアルに従った指示を出したり、作業状態の的確性等を判断する機能を有する。
又、手袋で把持する工具には工具情報保持手段(ICタグ)が取付けられており、図においてドライバ27の柄頭にICタグ28が取付けられている。
【0030】
工具情報保持手段は、ICタグの他、バーコード(1次元及び2次元)、磁気テープ、標識シールなどでもよく、工具を識別するための情報が保持されている。
【0031】
図2は、加速度・位置情報センサ及びICタグ情報読取手段23と接続してある携帯端末器の構成を示したもので、親指に取付けてある加速度・位置情報センサ22a、人差指に取付けてある加速度・位置情報センサ22b、中指に取付けてある加速度・位置情報センサ22c、薬指に取付けてある加速度・位置情報センサ22d、小指に取付けてある加速度・位置情報センサ22e、手首の部位に取付けてある加速度・位置情報センサ22fの各々と電気的に接続してあるワイヤを介して信号を受信する指センサ信号処理部29、手首部位に取付けてあるICタグ情報読取手段23と電気的に接続してあるワイヤを介して信号を受信するICタグ信号処理部31、指センサ信号処理部29及びICタグ信号処理部31からの信号を受信して処理するCPU32、CPU32で演算した結果等を記憶するRAM33、CPU32で処理駆動するプログラムが格納されているROM34、CPU32からの信号を外部(サーバ)に送信し或は外部(サーバ)からの信号を受信するためのインターフェイスI/F、インターフェイスI/Fを介した信号を送信し或はサーバからの信号を受信する送受信部35、から概略構成されている。
【0032】
ROM34には、センサ付手袋で把持したときの工具を特定するための工具情報判断プログラム35、工具を把持して手袋をした手の動きを判別するための工具把持・動き判別プログラム36が格納され、これらのプログラムはCPU32にロードされて逐次処理する構成になっている。
【0033】
図3は、携帯端末器と送受信するサーバ26の構成を示したものであり、携帯端末器24と送受信するための送受信部37、送受信部37で受けた信号を受信し或はCPU38からの信号を出力するインターフェイスI/F、携帯端末器からの手の動きの信号や工具の情報等の信号に基づいてROM39に格納してある点検業務マニュアルプログラム42や作業手順プログラム43を駆動させるCPU38、CPU32で演算した結果等を記憶するRAM41、点検業務マニュアルプログラム42及び作業手順プログラム43を格納してあるROM39、から概略構成されている。
【0034】
このような構成からなる点検業務システムにおいて、先ず、サーバ26のCPU38には作業手順プログラム43がロードされ逐次処理できるようになっており、一方フィールドマン25は携帯端末器24を携え、センサ付手袋21をした状態で点検業務ができる状態になっているものとする。
【0035】
この状態で、フィールドマン25が所定の点検する場所に行き、適切な工具を選択したことを、センサ付き手袋21に取付けてあるICタグ情報読取手段23で検出し、その信号が携帯端末器24に送られ、先ずは正しい工具の選択かどうかが検証される。
次に、選択された工具を使って所定の動作、例えば、工具がドライバやスパナであれば締めているのか、緩めているのか、ペンチであれば掴んでいるのか、ひねっているのかを手袋の5指に取付けてある加速度・位置情報センサ22a、22b、22c、22d、22eの検出状態で解析することができる。
【0036】
図4はドライバ27を掴んで所定のネジを緩めている状態を示したものであり、図4(A)に示すように、先ずドライバ27を掴むとセンサ22a、22b、22c、22d、22e、22fの位置がドライバ27の柄部分方向に集中して動くことにより、この状態を把握することで現在ドライバ27を掴んだかどうかをセンサ22a、22b、22c、22d、22e、22fの検出信号を解析することで解かる。次に、図4(B)に示すように、ドライバ27を使ってネジを緩める方向に動かした場合には、ドライバ27の柄の部分に集中しているセンサ22a、22b、22c、22d、22e、22fが左方向に一斉に動くこと且つ力んでいる指のセンサ22a、22b、22c、22d、22eの間隔の微妙なズレ等をセンサ22a、22b、22c、22d、22eからの検出信号を解析することで、ドライバ27の柄を握った状態で緩める方向に動かしたことと判断できる。
【0037】
以上のようにして、所定の適切な工具を使用しているか、その工具を使用して適切な作業をしているか等がセンサ22a、22b、22c、22d、22e、22fの検出信号を解析することで容易に把握することができるのである。
【0038】
更に、このセンサ22a、22b、22c、22d、22e、22fによる検出信号を解析することは、前もって作業手順に決められており、マニュアルに記載されていることを具体的に実行するという大前提があるから、この点検業務では、現在どの工具を使ってどの方向に動かす必要があるという極めて仔細なことまでも決めることができるのである。
【0039】
そして、この一連の作業工程のうち使用する工具の把持状態使い方については、ある一定の動作パターンが存在する。この動作パターンをデータベースに蓄積しておくことにより、所定の点検業務での一連の工具の使い方を予め把握しておくことが可能であるため、実際に異なった工具を選択したときへのアラーム、工具を適切に使用しなかったときへのアラームを発生させることで、例えば緩み過ぎ、締め付け過ぎといったことまでも制御することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
点検業務において、工具の取り扱いをセンサの検出状態から把握することで適切な点検であるか否かを判断するようにした点検業務システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本願発明の点検業務システムの構成を略示的に示した説明図である。
【図2】同、携帯端末器の構成を略示的に示した説明図である。
【図3】同、サーバの構成を略示的に示した説明図である。
【図4】同、工具を把持したときのセンサの状態を示した説明図である。
【図5】従来技術におけるプラント管理システムの概略を示した説明図である。
【図6】従来技術におけるサーバの構成を略示的に示した説明図である。
【図7】従来技術におけるPDAの構成を略示的に示した説明図である。
【図8】従来技術におけるPDAのディスプレイ上に表示されるログイン画面を示す説明図である。
【図9】従来技術におけるPDAのディスプレイ上に表示されるメニュー画面を示す説明図である。
【図10】従来技術におけるPDAのディスプレイ上に表示される調整画面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0042】
21 手袋
22a 加速度・位置情報センサ
22b 加速度・位置情報センサ
22c 加速度・位置情報センサ
22d 加速度・位置情報センサ
22e 加速度・位置情報センサ
22f 加速度・位置情報センサ
23 ICタグ情報読取手段
24 携帯端末器
25 フィールドマン
26 サーバ
27 ドライバ
28 ICタグ
29 指センサ信号処理部
31 ICタグ信号処理部
32 CPU
33 RAM
34 ROM
37 送受信部
38 CPU
39 ROM
41 RAM。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の加速度・位置情報センサと工具情報読取手段とを適宜位置に取付けた手袋と、
前記手袋に取付けた前記加速度・位置情報センサ及び工具情報読取手段と電気的に接続してなる携帯端末器と、
工具情報保持手段を取付けた工具と、
前記加速度・位置情報センサで得られたセンサ情報及び前記工具情報読取手段で得られた工具情報を前記携帯端末器との交信により得る機能を有するサーバと
からなる点検業務システムであって、
前記携帯端末器には、前記手袋に備えた前記加速度・位置情報センサの動きによる手袋をした状態での工具の把持状態を検出する機能を有する工具把持・動き判別手段と、前記工具情報読取手段で読み取った工具情報から工具を特定する機能を有する工具情報判別手段とを備え、
前記サーバには、一定の点検業務を行うためのマニュアルを駆動させるための点検業務マニュアル手段と、点検業務を行うための作業手順をプログラム化して格納されている作業手順手段とを有し、
前記サーバで機能する作業手順手段に基づいて、前記手袋で所定の工具を把持したときに前記工具情報読取手段で、その把持した工具についている工具情報保持手段から工具情報を読み出して前記携帯端末器に送ると共に、工具を把持している状態を前記加速度・位置情報センサからの信号により検出して、前記点検業務マニュアル手段に基づいた作業であることを検証するようにしたことを特徴とする点検業務システム。
【請求項2】
前記手袋の5指の各々に前記加速度・位置情報センサを取付けたことを特徴とする請求項1に記載の点検業務システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−46786(P2008−46786A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−220663(P2006−220663)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】