説明

無人搬送車の換気装置

【課題】格納室に収容した板状ワークの汚染を防止する。
【解決手段】台車本体3に、搬器2を収容する格納室21を設け、格納室21の給気面21Fに、搬器2に保持された板状ワークWの積み重ね隙間Wdの全面に均一にクリーンエアAを放出する分散給気部24を設け、格納室21の排気面21Rに、積み重ね隙間Wdを通過後のクリーンエアAを均一に排出する分散排気部25を設け、格納室21の左右側面に、シャッター12を有する出し入れ口13を形成し、台車本体3の底部に、分散排気部25からのクリーンエアを通気床に向かって排出する排気口を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーンルーム内で、複数の板状ワークを所定隙間をあけて積み重ね状に保持したカセットなどの搬器を、格納室に収容して搬送する無人搬送車の換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
クリーンルーム内で、無人搬送車により、塵埃を嫌うフラットパネルディスプレイやガラス基板などの板状ワークを格納室に収容し搬送する場合、格納室の出し入れ口を開閉するシャッターの摺動部から発生する塵埃が、板状ワークに付着するのを防止するため、特許文献1には、出し入れ口を開放するとともに、クリーンルーム内から取り込んだエアを、出し入れ口の開放面に沿って進行方向の前部から後方に向かって放出し、エアカーテンを形成するものが提案されている。
【特許文献1】特開2001−153420
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、出し入れ口の近傍では、エアカーテンによるエアの流れによるエアの滞留は少ないが、板状ワーク近傍ではエアが滞留しやすく、格納室に侵入した塵埃があると、板状ワークに付着しやすく汚染されやすいという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決して、格納室に収容した板状ワークの汚染を効果的に防止することができる無人搬送車の換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、クリーンルーム内で、複数の板状ワークを所定隙間をあけて積み重ね状に保持する搬器を搬送するための無人搬送車の換気装置であって、走行車輪を有する台車本体に、少なくとも対称側面に板状ワークの積み重ね隙間が開口するように板状ワークを保持する搬器の格納室を設け、格納室で板状ワークの積み重ね隙間が開口される対称側面が対面する対向側面の一方を給気面とするとともに、他方を排気面とし、格納室の他の組の一対の対向側面の少なくとも一方に、開閉扉を有する出し入れ口を形成し、前記給気面に、クリーンルームから吸引されたクリーンエアを、板状ワークの積み重ね隙間の全面に均一に放出する分散給気部を設け、前記排気面に、板状ワークの積み重ね隙間から排出されるクリーンエアを均一に排出する分散排気部を設け、台車本体の底部に、前記分散排気部から排出されるクリーンエアを走行用床面に向かって排出する排気口を設けたものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、分散給気部は、台車本体の外面に開口された吸気口と、前記吸気口からフィルタを介してろ過されたクリーンエアを吸引して加圧する吸気ファンと、クリーンエアのエア圧を保持する給気加圧室と、当該給気加圧室内のクリーンエアを格納室に均一に放出する多数の通気孔を有する給気分散板とを具備し、分散排気部は、多数の通気孔からクリーンエアを均一に排出する排気分散板と、当該排気分散板から排出したクリーンエアのエア圧を調整する排気調圧室とを具備したものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、格納室の底板に形成された複数のローラ用開口部に、搬器を案内する複数の移載ローラを設け、前記ローラ用開口部と排気口とを連通して、格納室のクリーンエアの一部を排気口から排出するように構成したものである。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成において、搬器に、複数の板状ワークを水平姿勢で上下方向に積み重ね隙間をあけて保持させ、格納室の天井部に、昇降自在な可動整流板と、当該可動整流板を昇降して可動整流板と最上段の板状ワークとの間にクリーンエアを流送可能な整流用隙間を形成する整流板昇降装置とを設けたものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、格納室では、給気面に設けられた分散給気部から、板状ワークの積み重ね隙間の全面にわたってクリーンエアを均一に吹き込んで、板状ワークの表面と裏面に沿ってクリーンエアを流送し、通過後のクリーンエアを排気面に設けられた分散排気部から均一に排出するので、板状ワークの周辺部にクリーンエアの渦流や滞留が発生することがなく、板状ワークが汚染されるのを効果的に防止することができる。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、分散給気部では、吸気ファンにより吸引されたクリーンエアを給気加圧室に一旦溜めてエア圧を高めることにより、給気分散板の通気孔から全面にわたって均一にクリーンエアを放出することができる。また板状ワークの積み重ね隙間を通過後のクリーンエアを、排気分散板の通気孔から排気調圧室に流入させるので、クリーンエアが滞留することなく格納室からスムーズに排気され、板状ワークが汚染されることがない。
【0011】
請求項3記載の構成によれば、格納室内のクリーンエアの一部を、ローラ用開口部から排気口に排出するので、移載ローラと搬器との摺接部や開閉扉の摺接部で発生した塵埃をスムーズに排出することができ、板状ワークの汚染を防止することができる。
【0012】
請求項4記載の構成によれば、最上段の板状ワークの上方部に、クリーンエアが滞留しやすい大きい空間ができる場合、整流板昇降装置により可動整流板を下降し、最上段の板状ワークの上方に、クリーンエアを流送する整流用隙間を形成することにより、最上段の板状ワークの汚染を効果的に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
本発明に係る無人搬送車の換気装置を図1〜図4を参照して説明する。
【0014】
この無人搬送車1は、クリーンルームCR内の製造室や貯蔵庫などの出庫ゲートで、板状ワークWを保持したカセットなどの搬器2を格納室21に移載し、通路の通気床(走行用床面)F上を走行させて製造室や貯蔵庫などの入庫ゲートに搬器2を搬送するものである。
【0015】
搬器2は、図3に示すように、フラットパネルディスプレイやガラス基板などのような板状ワークWを数十枚、たとえば水平姿勢で一定の隙間(以下、積み重ね隙間Wdという)をあけて保持するもので、この搬器2は、積み重ね状の板状ワークWの対称側面である少なくとも前面と後面が開放され、板状ワークWの積み重ね隙間Wdの前面と後面の全面がそれぞれ開口されている。
【0016】
無人搬送車1の台車本体3の底部には、複数の操向用および走行駆動用の走行車輪4と、通気床Fに敷設された磁気テープなどからなる誘導路の位置識別部を検出する検出センサ5が設けられており、入力された搬送指令と、検出センサ5により位置識別部から検出された位置データとに基づいて、図示しない操向装置および走行駆動装置により、走行車輪4を操向および回転駆動し、無人搬送車1を出庫ゲートから目的の入庫ゲートまで走行する。
【0017】
台車本体3上には、搬器2を収容可能な格納室21が設けられている。そして台車本体3の左右側面(対向側面)に、シャッター(開閉扉)12を有する出し入れ口13がそれぞれ形成されている。なお、左右の出し入れ口13は、左右の一方の側面のみであってもよい。前記シャッター12は、上下方向に複数段に分割され連動して上下動可能な分割扉12aからなり、図示しないが、たとえば防塵用のプーリとタイミングベルトなどからなる開閉駆動装置により、分割扉12aを連動して昇降させ、出し入れ口13を開閉するように構成されている。
【0018】
格納室21は、収容された搬器2の板状ワークWの積み重ね隙間Wdの前面(対向側面の一方)に対面する面を給気面21Fとし、積み重ね隙間Wdの後面(対向側面の他方)に対面する面を排気面21Rとしており、本発明に係る換気装置22は、給気面21Fに設けられた分散給気部24から板状ワークWの積み重ね隙間Wdの開口面全面に均一にクリーンエアAを放出して、全ての積み重ね隙間Wdに沿ってクリーンエアAをそれぞれ流送する。そして、通過後のクリーンエアAを排気面21Rの分散排気部25に均一に排出し、さらに排出後のクリーンエアAを分散排気部25から排気空間部26を介して台車本体3の底部の排気口23に排出する。排気口23から排気されるクリーンエアAは、クリーンルームCRの通路内のエアを吸引している通気床(床面)Fに排出される。
【0019】
これにより、格納室21では、クリーンエアAを積み重ね隙間Wdに沿ってそれぞれ均一に流送することで、クリーンエアAの滞留を防止して板状ワークWの汚染を効果的に防止することができる。
【0020】
なお、格納室21の給気面21Fと排気面21Rとが前後逆であってもよい。
前記分散給気部24は、台車本体3の前面に開口された吸気口31と、この吸気口31に取り付けられた高効率粒子除去用のフィルタ32と、前記吸気口31からクリーンルームCRの通路内のエアを吸引して加圧する吸気ファン33と、クリーンエアAを所定のエア圧P1に保持する給気加圧室34と、給気加圧室34内のクリーンエアAを多数の通気孔から格納室21内に均一に放出する給気分散板35とを具備している。前記給気分散板35は、搬器21に保持された板状ワークWの積み重ね隙間Wdの前面全体に広がる大きさに形成されるとともに、全面に均一に多数の小径の通気孔が形成され、給気ファン33の能力と通気孔の開口率とにより、給気加圧室34のクリーンエアAのエア圧P1を保持可能に構成されている。
【0021】
したがって、吸気ファン33によりフィルタ32を介して給気加圧室34に吸引されたクリーンエアAがエアP1に保持され、クリーンエアAを、給気分散板35の通気孔から板状ワークWの積み重ね隙間Wdの開口面に均一に供給することができる。
【0022】
前記分散排気部25は、排気面21Rに配置された排気分散板36と、この排気分散板36の後面側に形成された中空状の排気調圧室37とで構成されている。前記排気分散板36は給気分散板35と同一の大きさに形成され、全面にわたって多数の小径の通気孔が均一に形成されている。排気分散板36の通気孔は、格納室21を給気加圧室34のエア圧P1より低く、かつクリーンルームCRの通路のエア圧Pより高いエア圧P2に保持することができる開口率に形成されている。これにより、搬器2に保持された板状ワークWの積み重ね隙間Wdの開口面から排出されるクリーンエアAを排気分散板36から排気調圧室37に均一に排出することができる。ここで、排気空間部26のエア圧をP3とすると、換気装置22と通路のクリーンエア圧の関係は、P1>P2>P3>Pとなる。
【0023】
また格納室21の底板14には、前後両側に搬器2を案内する左右一対のガイドレール15が取り付けられている。そしてガイドレール15の内側の底板14に、幅方向に一定間隔毎にローラ用開口部16がそれぞれ形成され、これらローラ用開口部16に移載ローラ17がそれぞれ配置されている。そして、これら移載ローラ17は、図示しない移載用駆動装置により前後方向の軸心周りに回転駆動されて、搬器2を出し入れ口13から移載可能に構成されている。前記ローラ用開口部16は排気空間部26を介して排気口23に連通され、格納室21内のクリーンエアAの一部をローラ用開口部16から排気空間部26を介して排気口23に排出するように構成されている。この構成により、移載ローラ17と搬器2との摺接部やシャッター12の摺接部で発生する塵埃を、ローラ用開口部16から排気口23に排出することができる。
【0024】
格納室21内で、搬器2に保持された板状ワークWの高さが低い場合、最上段の板状ワークWの上方に広い空間が形成されるが、この広い空間は、クリーンエアAに渦流などが生じて滞留しやすく、板状ワークWが汚染されやすいという問題がある。これを解決するために、格納室21の天井部に、整流板昇降装置41により昇降自在な可動整流板42が配置されている。
【0025】
すなわち、最上段の板状ワークWの上方に、搬器2に保持された板状ワークWの積み重ね隙間Wdと同一間隔か、大きいが渦流を生じない程度の整流用隙間Wcをあけて可動整流板42を配置することにより、整流用隙間WcにクリーンエアAを流送することで最上段の板状ワークWの汚染を防止することができる。
【0026】
前記整流板昇降装置41は、図4に示すように、格納室21の天井板21aの少なくとも四隅位置から可動整流板42に、吊下用ばね41aが内挿された蛇腹状の伸縮筒41bを連結し、台車本体1に搭載したエアユニット(図示せず)から加圧エアをポート41cを介して伸縮筒41bに供給、排出することにより、吊下用ばね41aに抗して伸縮筒41bを進展、収縮させ、可動整流板42を昇降させることにより、整流用隙間Wcを形成することができる。
【0027】
また図5は整流板昇降装置の他の実施の形態を示す。この整流板昇降装置51は、格納室21の天井板21aから格納室21の四隅位置近傍に垂設されたボールねじ軸51aと、可動整流板42の四隅位置に取り付けられてボールねじ軸51aにそれぞれ螺合する雌ねじ部材52bと、前記ボールねじ軸51aを減速機51cを介して回転駆動する昇降用モータ51dなどの防塵仕様の構成部材で構成されている。これにより、先の整流板昇降装置41と同様の作用効果を奏することができる。
【0028】
さらに整流板昇降装置のさらに他の実施の形態として、シャッター12の開閉駆動装置と同様に、防塵用のタイミングベルトとプーリとで構成することもできる。
上記実施の形態によれば、格納室21の換気装置22を、給気面21Fの分散給気部24から、クリーンエアAを板状ワークWの前面で積み重ね隙間Wdの開口面全面に均一に吹き込み、各板状ワークWの表面と裏面に沿ってクリーンエアを流送し、積み重ね隙間Wdを通過後のクリーンエアAを排気面21Rの分散排気部25から均一に排出するように構成したので、板状ワークAの積み重ね隙間Wd内にクリーンエアAの渦流が生じたり、滞留することがなく、板状ワークWが汚染されるのを効果的に防止することができる。
【0029】
また分散給気部24では、吸気ファン33により吸引されたクリーンエアAを給気加圧室34に一旦溜めてエア圧を高めることにより、給気分散板35の通気孔から均一にクリーンエアAを放出することができる。また板状ワークWの積み重ね隙間Wdを通過後のクリーンエアAを、排気分散板36の通気孔から均一に排気調圧室37にスムーズに排気することができ、板状ワークWが汚染されるのを防止することができる。
【0030】
さらに格納室21内のクリーンエアAの一部を、ローラ用開口部16から排気空間部26を介して排気口23に排出するので、移載ローラ17と搬器2との摺接部やシャッター12の摺接部で発生した塵埃を、格納室21からスムーズに排出することができ、板状ワークWの汚染を防止することができる。
【0031】
さらにまた最上段の板状ワークWの上方にクリーンエアAが滞留しやすい大きい空間が生じた場合、整流板昇降装置41により可動整流板42を下降して、可動整流板42と最上段の板状ワークWとの間にクリーンエアAを流送する整流用隙間Wcを形成することにより、整流用隙間WcにクリーンエアAを流送することができ、最上段の板状ワークWの汚染を効果的に防止することができる。
【0032】
なお、上記実施の形態の搬器2では、水平姿勢の複数の板状ワークWを上下方向に複数段に積み重ね隙間Wdをあけて保持させたが、図6に示すように、垂直姿勢の複数の板状ワークWを、幅方向(左右方向)に積み重ね隙間Wdをあけて積み重ね状に保持させてもよいし、また図7に示すように、傾斜姿勢の複数の板状ワークWを、幅方向(左右方向)に積み重ね隙間Wdをあけて積み重ね状に保持させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る無人搬送装置の換気装置の実施の形態を示す側面図である。
【図2】無人搬送車の格納室を示す平面視の断面図である。
【図3】格納室内の搬器の板状ワークの保持状態を説明する概略斜視図である。
【図4】整流板昇降装置を説明する側面視の断面図である。
【図5】他の整流板昇降装置の実施の形態を説明する側面視の断面図である。
【図6】搬器の板状ワークの他の保持状態を説明する概略斜視図である。
【図7】搬器の板状ワークのさらに他の保持状態を説明する概略斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
W 板状ワーク
Wd 積み重ね隙間
Wc 整流用隙間
A クリーンエア
CR クリーンルーム
F 通気床
1 無人搬送車
2 搬器
3 台車本体
4 走行車輪
12 シャッター
13 出し入れ口
14 床板
15 ガイドレール
16 ローラ用開口部
17 移載ローラ
21 格納室
21F 給気面
21R 排気面
22 換気装置
23 排気口
24 分散給気部
25 分散排気部
26 排気空間部
31 吸気口
32 フィルタ
33 吸気ファン
34 給気加圧室
35 給気分散板
36 排気分散板
37 排気調圧室
41 整流板昇降装置
42 可動整流板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーンルーム内で、複数の板状ワークを所定隙間をあけて積み重ね状に保持する搬器を搬送するための無人搬送車の換気装置であって、
走行車輪を有する台車本体に、少なくとも対称側面に板状ワークの積み重ね隙間が開口するように板状ワークを保持する搬器の格納室を設け、
格納室で板状ワークの積み重ね隙間が開口される対称側面が対面する対向側面の一方を給気面とするとともに、他方を排気面とし、
格納室の他の組の一対の対向側面の少なくとも一方に、開閉扉を有する出し入れ口を形成し、
前記給気面に、クリーンルームから吸引されたクリーンエアを、板状ワークの積み重ね隙間の全面に均一に放出する分散給気部を設け、
前記排気面に、板状ワークの積み重ね隙間から排出されるクリーンエアを均一に排出する分散排気部を設け、
台車本体の底部に、前記分散排気部から排出されるクリーンエアを走行用床面に向かって排出する排気口を設けた
ことを特徴とする無人搬送車の換気装置。
【請求項2】
分散給気部は、台車本体の外面に開口された吸気口と、前記吸気口からフィルタを介してろ過されたクリーンエアを吸引して加圧する吸気ファンと、クリーンエアのエア圧を保持する給気加圧室と、当該給気加圧室内のクリーンエアを格納室に均一に放出する多数の通気孔を有する給気分散板とを具備し、
分散排気部は、多数の通気孔からクリーンエアを均一に排出する排気分散板と、当該排気分散板から排出したクリーンエアのエア圧を調整する排気調圧室とを具備した
ことを特徴とする請求項1記載の無人搬送車の換気装置。
【請求項3】
格納室の底板に形成された複数のローラ用開口部に、搬器を案内する複数の移載ローラを設け、
前記ローラ用開口部と排気口とを連通して、格納室のクリーンエアの一部を排気口から排出するように構成した
ことを特徴とする請求項1または2記載の無人搬送車の換気装置。
【請求項4】
搬器に、複数の板状ワークを水平姿勢で上下方向に積み重ね隙間をあけて保持させ、
格納室の天井部に、昇降自在な可動整流板と、当該可動整流板を昇降して可動整流板と最上段の板状ワークとの間にクリーンエアを流送可能な整流用隙間を形成する整流板昇降装置とを設けた
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の無人搬送車の換気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−290862(P2008−290862A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−139817(P2007−139817)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(000003241)TCM株式会社 (319)
【Fターム(参考)】