説明

無接着剤式球栓パッケージアダプター

【課題】ペットボトルや口栓付きパウチ(袋状容器)に対するガスバリア性試験において、試験容器口とパッケージアダプター間の接着剤による接合箇所からの大気侵入を、接着剤を使用することなく遮断させ、試験できるようにするため、無接着剤式のパッケージアダプターを提供する。
【解決手段】試験容器口径に適した無接着剤式球栓パッケージアダプター図2を試験容器4にキャップ1で締め付け、容器口内壁に、圧着して取り付けることによって、接着剤不用で、接合箇所から試験容器4への大気侵入を遮断し、迅速、安全、正確に包装容器のガスバリア性試験をできるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装業界で実施する容器ガスバリア試験のコスト低減と試験精度の向上、人体安全確保、環境保全の解決のために、ペットボトルや口栓付きパウチ等の容器に、無接着剤式球栓パッケージアダプターを接合し、接着剤不用で、迅速且つ安全に試験できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来は2本の金属管を差し込んだ金属平板アダプターに試験容器口形に沿って、接着剤を塗布し、その上に試験容器を乗せ、接着剤が固化するまで、保持しながら接合していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため試験容器と金属平板パッケージアダプターの接合時に、人手と接着材料が必要であり、ガスバリア性試験結果においても、試験容器以外に接着剤や接着不具合箇所からの大気透過ガス量が上乗せになり、試験精度低下の原因となっていた。更に金属平板アダプターと試験容器を離脱さす時、手などにケガをすることがあった。
本発明はこの課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
試験容器口径に適した無接着剤式球栓パッケージアダプター図2を組み合わせ、キャップ1で締め付けるようにしたものであるから、接着剤を使用することなく、試験容器4と無接着剤式球栓パッケージアダプター図2は強固に接合され、大気が侵入することはない。
【発明の効果】
【0006】
試験容器4と無接着剤式球栓パッケージアダプター図2は接着剤を使用すること無く、キャップ1で接合する方法のため、作業時間は大幅に短縮でき、接着剤からの大気透過ガス量の上乗せもない。また試験終了後の試験容器4とパッケージアダプター図2の離脱もキャップ1を取るだけであるから、安全簡単で、廃棄物も発生しない。
【実施例】
【0007】
以下本発明の実施の形態について説明する。
イ)試験容器4に無接着剤式球栓パッケージアダプター図2を取り付ける。
ロ)キャップ1で無接着剤式球栓パッケージアダプター図2を容器口内壁に押し付けながら締め付ける。
ハ)試験容器4内側をキャリアガスが流れるよう、試験ガス導入及び排気配管3をガスバリア性試験装置に接続する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の使用状態を示す断面図である。
【図2】 本発明の正面図である。
【図3】 本発明の平面図である。
【符号の説明】
【0009】
1 キャップ
2 金属製球栓
3 試験ガス導入及び排気配管
4 試験容器(ペットボトル等)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験包装容器口径に適した金属球栓に2本の金属管を貫通し、固着させ、金属球栓をキャップで、試験容器口内壁に圧着し、接合することによって、試験ガスの導入及び排気管としたものである。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−47257(P2006−47257A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−247569(P2004−247569)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(304034532)
【Fターム(参考)】