説明

無線デバイス上でコンテンツを編集するための装置及び方法

向上された編集のための装置及び方法は、データ・アイテムと、ポジションを有するカーソルとを備えるコンテンツを表示することを備える。この装置及び方法は、1あるいは複数のデータ・アグリゲーションからなるリストを生成するために、予め定められたアグリゲーション・ルールを、表示されたデータ・アイテムに適用することを含む。加えて、装置及び方法は、データ・アグリゲーションのリストを表示することを備え、更に1あるいは複数のデータ・アグリゲーションについて実行される1あるいは複数の機能からなるリストを生成及び表示することを備える。装置および方法は、選択されたデータ・アグリゲーションを考慮して実行される選択された機能と同様に、選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信することを更に備える。更に、装置及び方法は、選択されたデータ・アグリゲーションについて選択された機能を実行するように動作する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
説明される態様は、一般に無線通信デバイス及びコンピュータ・ネットワークに関する。説明される態様は、特に無線デバイス上でコンテンツの一部を選択及び編集するための装置及び方法に関する。
【0002】
例えばマウスのような、デスクトップ・コンピュータ上で利用可能なユーザ・インタフェース・ツールを、多くの無線デバイスが欠いている。コンテンツ編集機能を有する無線デバイスは、これらのユーザ・インタフェース・ツールなしに、表示されるコンテンツの一部を選択及び編集する方法を提供するが、ユーザはこれらが難しく、わかりにくく、かつ/あるいは扱いにくいことに気が付いている。例えば、これら周知の方法は、表示されるコンテンツの一部を選択及び操作するために、ユーザが多くのキー入力を行うことを必要とすることが多い。このように、ユーザがこれらの提供された方法を役立てることができない、あるいはこれらの複雑さに阻まれることが多々ある。
【0003】
更に、無線デバイス上で表示されるコンテンツ内の情報は、しばしば1より多い無線デバイス・アプリケーションにおいて使用されることが望まれうる。周知の編集方法の扱いにくさと複雑性のために、無線デバイス上で表示されるコンテンツの一部を選択及び編集すること、及び例えば、2つ以上のeメール間や、カレンダー・アプリケーション、ウェブ・ブラウザ、及び/あるいはインスタント・メッセージのようなアプリケーションの間でコンテンツを転送することは、ユーザにとって容易なことではない。
【0004】
従って、無線デバイス上でコンテンツを選択及び編集することを可能にする向上された装置及び方法を提供することが有利であろう。
【発明の概要】
【0005】
1つの態様において、無線デバイスはメモリと、このメモリと通信しているプロセッサと、これらのプロセッサ及びメモリと通信している出力デバイスを備える。この出力デバイスは、複数のデータ・アイテムを備えるコンテンツを提示するように動作するディスプレイと、コンテンツ内にポジションを有するカーソルとを備える。更に、無線デバイスはメモリ内に格納され、プロセッサによって実行可能なエレメント認識装置を備える。このエレメント認識装置は、データ・アイテムのアグリゲーションを定義する少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを備える。エレメント認識装置は、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールがコンテンツに適用される場合、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを生成するように実行可能である。ここで、各データ・アグリゲーションは、複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備え、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールは、カーソルのポジションに基づいて、コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定する。更に、エレメント認識装置は、ディスプレイ上のコンテンツ・エレメント・リストの提示を開始するよう動作する。加えて、無線デバイスは、メモリ内に格納され、プロセッサによって実行可能なマニピュレータを備える。ここで、マニピュレータは、コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信するように動作する。更に、マニピュレータは、選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行するよう動作する。
【0006】
別の態様において、無線デバイス上でコンテンツを編集する方法は、複数のデータ・アイテムと、コンテンツに関連するポジションを有するカーソルとを備えるコンテンツを表示することと、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールをコンテンツに適用することに基づいて、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを生成することとを含む。コンテンツ・エレメント・リストにおいて、各データ・アグリゲーションは、複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備える。更に、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールはカーソルのポジションに基づいて、コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定する。この方法は更に、コンテンツ・エレメント・リストを表示することと、コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信することを含む。加えて、方法は選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行するように動作することを含む。関連態様において、プロセッサは方法の上記で述べられた動作を実行するための1あるいは複数のモジュールを備える。更なる関連態様において、コンピュータ・プログラム製品は、方法の上記で説明された動作をコンピュータに実行させる1あるいは複数の命令群を備える。
【0007】
更に別の態様において、装置は複数のデータ・アイテムと、コンテンツに関連するポジションを有するカーソルとを備えるコンテンツを表示する手段を備える。この装置は、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールをコンテンツに適用することに基づいて、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを生成する手段も含む。ここで、各データ・アグリゲーションは複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備え、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールはカーソルのポジションに基づいて、コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定する。更に、装置はコンテント・エレメント・リストを表示する手段と、コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信する手段とを含む。加えて、装置は選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行する手段を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
開示される態様は、開示される態様を限定するためではなく例示するために提供された添付図面と関連して、以下に説明されるだろう。これらの図面において、同一の名称は同一のエレメントを意味する。
【図1】図1は、無線通信デバイス上での向上された編集のためのシステムの、1つの態様のスキーム図である。
【図2】図2は、図1の無線デバイスのディスプレイ上で、コンテンツのデータ・アイテムについての編集動作を開始する、1つの態様の例である。
【図3】図3は、1つの態様による、図1のデータ・アグリゲータによって使用されるアグリゲーション・ルールの例である。
【図4】図4は、1つの態様による、コンテンツ・エレメント・リストの例、及び図3のアグリゲーション・ルールを図2のコンテンツに適用することに関連付けられた、データ・アイテムの対応するグループの例である。
【図5】図5は、図1の無線通信デバイスの構成要素の、1つの態様の図である。
【図6】図6は、図1及び図5のエレメント認識装置の、1つの態様の図である。
【図7】図7は、図1及び図5のマニピュレータの、1つの態様の図である。
【図8】図8は、図1のシステムの動作の、1つの態様の例である。
【図9】図9は、図1のシステムの動作の、1つの態様の例である。
【図10】図10は、図1のシステムの動作の、1つの態様に関連付けられたメッセージ・フロー図である。
【図11】図11は、無線通信デバイス上で動作可能な向上された編集のための方法の、1つの態様のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書で説明される装置及び方法は、無線デバイス上での向上された編集を提供することによって、セルラ電話のようなハンドヘルド・デバイス上で、情報をカット、コピー、及び/あるいはペーストするための、より洗練された簡単な方法を提供する。特に、この装置及び方法は、無線デバイス上の、ディスプレイのような出力においてコンテンツとして提示されたデータ・アイテムを編集することに関する。1つの態様によると、編集処理の間に、データ・アイテムのうちの少なくとも1つのアグリゲーションからなるリストが特定される。例えば、データ・アイテムのうちの少なくとも1つのアグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを生成するために、予め定められた階層構造を含むアグリゲーション・ルールが、データ・アイテムに適用される。1あるいは複数の態様において、例えば、コンテンツ・エレメント・リストにおけるデータ・アイテムのうちの1あるいは複数のアグリゲーションは、データ・アイテム内のカーソルのポジションに基づきうる。その他の態様において、あるいは先の態様との組み合わせにおいて、コンテンツ・エレメント・リストにおけるデータ・アイテムのうちの1あるいは複数のアグリゲーションは、所望の編集機能に基づきうる。何れの場合も、ユーザはその後、編集処理を続けるために、対象となるアグリゲーションを特定するためにデバイスを手動で操作するのではなく、コンテンツ・エレメント・リストからアグリゲーションのうちの1つを選択することができる。これは、データ・アイテムを選択するために容易に操作可能であるマウスやその他の選択メカニズムを有していない無線デバイスにおいて特に便利である。このように、説明された態様は、表示されたコンテンツから少なくとも1つのデータ・アイテムを選択し、選択されたデータ・アイテムについて編集機能を実行するための、便利な方法を無線デバイスのユーザに対して提供する。
【0010】
代替的に、あるいはそれに加えて、この装置及び方法は、編集機能のリストをユーザに提示することと、その後、選択された機能に基づいて、データ・アイテムのうちの1あるいは複数のアグリゲーションからなるリストを生成することとを提供する。いくつかの態様において、機能リストは表示されたコンテンツ、及び/あるいはその表示されたコンテンツに関連付けられたアプリケーションに基づいて生成される。いくつかの態様において、例えば、データ・アイテムについて実行される選択された機能は、通信デバイス上のアプリケーション間でデータ・アイテムを移動させること、あるいはアプリケーション内でデータ・アイテムを移動させることを含む編集機能である。このように、本明細書で説明される装置及び方法は、無線デバイス上での向上された編集を提供する。
【0011】
図1乃至4によると、1つの態様において、編集システム10は、通信ネットワーク14を通じてその他の通信デバイス16、18と通信するように動作する無線通信デバイス12を備える。通信デバイス12は、少なくとも1つのデータ・アイテム24によって定義されたコンテンツ22を提示するように動作する出力デバイス20を備える。しかし、コンテンツ22は一般的に、複数のデータ・アイテム24を備える。このように、各データ・アイテム24は、提示されたコンテンツ22のうちの少なくとも一部を備える。出力デバイス20は、提示されたコンテンツ22に関連するポジション28を有するカーソル26を更に備える。例えば、特に図2に関して、通信デバイス12(図1)は、eメール・メッセージの文字のような少なくとも1つのデータ・アイテム24を備える、eメール・メッセージのような、コンテンツ22を提供する液晶ディスプレイ(LCD)の形態をとる出力デバイス20を有するセルラ電話でありうる。カーソル26は、バー「|」のような、任意の形態において表示されうるし、ポジション28は、1あるいは複数の文字に関連するような、提示されたコンテンツ22内のカーソル26の位置である。
【0012】
通信デバイス12は、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション34、すなわち少なくとも1つのデータ・アイテム24のうちの予め定められたものからなるグループを備えるコンテンツ・エレメント・リスト32を生成するように動作するエレメント認識装置30を更に備える。コンテンツ・リスト32を生成するために、エレメント認識装置30は、提示されたコンテンツ22に少なくとも1つの予め定められたアグリゲーション・ルール38を適用することに基づいて、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション34を定義するように動作するデータ・アグリゲータ36を実行する。例えば、予め定められたアグリゲーション・ルール38は、1あるいは複数のデータ・アイテム24を1あるいは複数のデータ・アグリゲーション34へグループ化するルールを含む。例えば、特に図3に関して、1つの限定的でない態様において、予め定められたアグリゲーション・ルール38は、ヘッダ・データ37、ボディ・データ39、エキストラ・データ41のような提示されたコンテンツのエリアとの関連性に依存するデータ・アイテムをアグリゲートしうるし、及び/あるいは1あるいは複数のコンテンツ・エレメント43、45、47に関連付けられる1あるいは複数のデータ・アイテムを定義しうる。例えば、eメールを備えるコンテンツ22のコンテクストにおいて、コンテンツ・エレメント43、45、47は、例えば、「To」フィールド、「From」フィールド、「カーボン・コピー」(「CC」)フィールド、「ブラインド・カーボン・コピー」(「BCC」)フィールド、及び/あるいは「サブジェクト」フィールド、に関連付けられたデータのような特定のフィールドに関連付けられたデータ・アイテムのうちの1あるいは複数に関連しうる。例えば、これらのフィールドにおけるデータは、eメールのアドレスあるいはテキストと、アルファベット文字及び/あるいは数字、もしくは、レター、単語、センテンス、段落、次の段落、ページ及び/あるいはeメールのボディ部全てのような、文字のグループに関連付けられたデータ・アイテムと、ユニバーサル・リソース・ロケーター(URL)、ウェブ・アドレス、eメールアドレス、電話番号、添付ファイル、ファイル、ビデオ、グラフィック等のような、フォーマット特有の規格に関連付けられたデータ・アイテムとを含みうる。このように、予め定められたアグリゲーション・ルール38は、データ・アイテム24を1あるいは複数のデータ・アグリゲーション34に関連付ける際に、エレメント認識装置30によって使用可能なヘッダ・データ37、ボディ・データ39及びエキストラ・データ41のような複数のエリア構成要素と、複数のコンテンツ・エレメント43、45、47を含む。
【0013】
加えて、図2乃至4に関して、いくつかの態様において、コンテンツ・エレメント・リスト32は、コンテンツ22内のカーソル26のポジション28に応じて生成される。例えば、ナビゲーション・キー49(図2)は、ポジション28(図2)でカーソル26(図2)を位置決めするために使用されうるし、物理及び/あるいは仮想ファンクション・キー51からインプットが受信され、複数のデータ・アグリゲーション53(図4)と対応して、エレメント45(図4)のようなコンテンツ・エレメントを有するコンテンツ・エレメント・リスト32(図4)の生成を引き起こす。例えば、この場合における複数のデータ・アグリゲーション53は、カーソル26のポジション28に従って、予め定められたアグリゲーション・ルール38(図3)を提示されたコンテンツ22に適用することに基づく。このように、この例において、複数のデータ・アグリゲーション53は、カーソル26に近接する「単語」、カーソル26に関連付けられた「センテンス」、カーソル26に関連付けられた「段落」、存在する場合は「次の段落」、eメールのボディの「全文」などに対応する。
【0014】
この例において、エレメント認識装置30は、カーソル26が提示されたコンテンツ22を備えるeメールの「ボディ」部内にあると判定する。このように、エレメント認識装置30は、予め定められたアグリゲーション・ルール38によって定義された「単語」、「センテンス」、「段落」、「次の段落」、「全文」などに対応するコンテンツ・エレメント45を、eメールのボディ部におけるデータ・アイテム24に関連付ける。特に、コンテンツ・エレメント45の各々は、例えば「単語」、「文」、「段落」、「次の段落」、「全文」のようなラベルを有し、コンテンツ・エレメント45の各々は、「<連続する文字>」、「<ピリオドの間の全ての文字>」、「<キャリッジ・リターン・インジケータの間の全ての文字>」などのような、それらに関連付けられた異なるアグリゲーション・ルールを有する。
【0015】
更に、いくつかの態様において、アグリゲーション・ルールに関連付けられた様々なデータ・エリア37、39、41及び/あるいはコンテンツ・エレメント43、45及び47は、順序付けられて明確にされうる。このように、アグリゲーション・ルール38の実行は、カーソル26のポジション28に対応するレベルでの処理を開始し、それぞれの要求の終わりまで続行する。例えば、この場合、カーソル26のポジション28がボディ・データ39に対応するコンテンツ22における「単語」内にあるため、例えば「エキストラ」のような、次に順序付けられたデータ・エリアに達するまで、「単語」エレメントに関連付けられたルールが処理され、その後「センテンス」、「段落」などのためのルールが続く。ここでは、対応するルールがそれぞれの順序で処理される。
【0016】
何れの場合においても、コンテンツ・エレメント・リスト32が提示され、表示されたデータ・アグリゲーション34は、アグリゲーション34の各々に関連付けられているデータ・アイテム24をユーザが選択及び操作するのに便利なメカニズム提供する。
【0017】
このように、エレメント認識装置30は、提示されたコンテンツ22を見極めるように動作し、予め定められたアグリゲーション・ルール38を適用して、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション34からなるコンテンツ・エレメント・リストを生成するために、データ・アグリゲータ36を実行する。これは、提示されたコンテンツ22内のカーソル26のポジション28に基づきうる。
【0018】
通信デバイス12は、コンテンツ・エレメント・リスト32から特定された、選択されたデータ・アグリゲーション44について、選択された機能42を実行するように動作するマニピュレータ40を更に備える。選択された機能42は、複数の編集機能33の中から、デバイスのユーザによって選ばれうる。複数の編集機能33は、例えば1あるいは複数のカット動作、コピー動作、デリート動作及びペースト動作といった編集機能のような、選択されたデータ・アグリゲーション44について実行される動作を備える。例えば、マニピュレータ40によって、所定のアプリケーション内で及び/あるいは異なるアプリケーション間でめいめいに、コンテンツ22のある部分から別の部分へそれぞれ移動させられる、及び/あるいは1つのアプリケーションによって生成されたコンテンツ22から別のアプリケーションのその他のいずれかコンテンツへ移動させられる、というようにデータ・アグリゲーション44が操作されることが可能になりうる。
【0019】
システム10は、少なくとも1つのデータ・アグリゲーション34からなるコンテンツ・エレメント・リスト32を生成することによって、制限された編集メカニズムを有する通信デバイス12上での容易な編集のための装置及び方法を提供する。ここでは、各データ・アグリゲーション34は、出力デバイス20上で表示される1あるいは複数のデータ・アイテム24のグルーピングを表す。
【0020】
図1に関して、通信ネットワーク14は任意のデータ、音声、及び/あるいはメディア通信ネットワークを備えうる。例えば、通信ネットワーク14は、有線あるいは無線電話ネットワーク、地上電話ネットワーク、衛星電話ネットワーク、赤外線データ通信規格(IrDA)ベースのネットワークのような赤外線ネットワーク、短距離無線ネットワーク、Bluetooth(登録商標)テクノロジー・ネットワーク、ZigBee(登録商標)プロトコル・ネットワーク、超広帯域無線プロトコル・ネットワーク、家庭無線周波数(HomeRF)ネットワーク、共有無線接続プロトコル(SWAP)ネットワーク、例えばイーサネット(登録商標)互換性アライアンス(WECA)ネットワークや無線フィデリティ・アライアンス(Wi―Fiアライアンス)・ネットワークや802.xxネットワークのような無線広範囲ネットワーク、パケット・データ・ネットワーク、データ・ネットワーク、インターネット・プロトコル・マルチメディア・サブシステム(IMS)ネットワーク、公衆交換電話ネットワーク、インターネットのような公衆異機種通信ネットワーク、プライベート通信ネットワーク、カリフォルニア州サンディエゴのクァルコム社から利用可能なMediaFLO(登録商標)システムを含むフォワード・リンク・オンリー(FLO)ネットワークのようなマルチキャスト・ネットワーク、衛星のためのDVB−S、ケーブルのためのDVB−C、地上テレビのためのDVB−D、ハンドヘルド用の地上テレビのためのDVB−Hのようなデジタル・ビデオ・ブロードキャスト(DVB)ネットワーク、及び陸上モバイル無線ネットワークのうちの、任意の1つあるいは組合せの全てあるいは部分を備える。
【0021】
更に、通信ネットワーク14のいくつかの態様に含まれうる電話ネットワークの例は、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、世界モバイル電気通信システム(UMTS)、先(advanced)モバイル電話サービス(AMPS)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、数分割多元接続(OFDMA)、モバイル通信のための全地球システム(GMS)、単一キャリア(1X)無線転送テクノロジー(RTT)、エボリューション・データ専用(EV−DO)テクノロジー、一般パケット無線サービス(GPRS)、強化データGMS環境(EDGE)、高速ダウンリンク・データ・パケット接続(HSPDA)、アナログとデジタル衛星システム、及び無線通信ネットワークあるいはデータ通信ネットワークのうちの少なくとも1つにおいて使用されるその他任意のテクノロジー/プロトコルのような、アナログ及びデジタル・ネットワーク/テクノロジーのうちの1つ、あるいは任意の組合せの少なくとも一部を含む。
【0022】
いくつかの態様によると、通信デバイス12は、対応する無線通信デバイス16、及び/あるいは固定通信デバイス18と、ネットワーク14を通じて通信するよう動作しうる。例えば、図1において例示されるように、通信デバイス12、16が各々無線及び/あるいはセルラ電話のようなモバイル通信デバイスを備えうる一方で、通信デバイス18は、ネットワーク・デバイス、サーバ、コンピュータ・ワークステーションなどのような固定通信デバイスを備えうる。通信デバイス12、16、18が、例示されたデバイスに限定されず、情報携帯端末(PDA)、2方式テキスト・ページャ、有線あるいは無線通信ポータルを有するポータブル・コンピュータ、及び有線及び/あるいは無線通信ポータルを有する任意のタイプのコンピュータ・プラットホームのような、任意のタイプのコンピュータ化された通信デバイスを更に含みうる、ということが理解されるべきである。更に、通信デバイス16及び/あるいは通信デバイス18は、リモート・センサー、リモート・サーバー、診断ツール、データ・リレーのような、エンド・ユーザを持たないが無線あるいは有線ネットワークを通じて単純にデータを通信するリモート・スレーブあるいはその他の同種のデバイスでありうる。代替的な態様において、通信デバイス12、16、18は、陸上通信線電話、パーソナル・コンピュータ、セットトップ・ボックスなどのような、有線通信デバイスでありうる。加えて、通信デバイス12、16、18のうちの任意の数の任意の組合せがシステム10において活用されうる、ということが留意されるべきである。よって、無線モデム、PCMCIAカード、接続端末、パーソナル・コンピュータ、電話、あるいはそれらの任意の組合せあるいは部分的組合せを限定なく含む有線あるいは無線通信ポータルを含む、有線あるいは無線デバイス、もしくはコンピュータ・モジュールの何れの形態でも、本発明及び方法はそれらに応じて実行されうる。
【0023】
加えて、図5に関して、通信デバイス12(単純化のために参照されるが、図5はデバイス16及び/あるいはデバイス18の何れかをも表しうる)は、デバイスへの入力を生成及び受信するように動作する入力デバイス46を有するユーザ・インタフェース55と、デバイスのユーザによって使用される情報を生成及び/あるいは提示するように動作する出力デバイス20とを含む。例えば、入力デバイス46は、キーパッド及び/あるいはキーボード、ナビゲーション・キー49(図2)、キー51(図2)のような物理及び/あるいは仮想ファンクション・キー、マウス、タッチスクリーン・ディスプレイ、音声認識モジュールに関連するマイクロフォンなどのような、少なくとも1つのメカニズムを含みうる。特定の態様において、入力デバイス46は、選択された機能42(図1)及び/あるいは選択されたアグリゲーション44(図1)の選択をするユーザ入力を提供しうる。更に、例えば、出力デバイス20は、ディスプレイ、オーディオ・スピーカ、触覚に基づくフィードバック・メカニズムなどを含みうる。出力デバイス20は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース、音、例えば振動のような触覚などを生成しうる。又、その他のこのような出力は、例えばデータ・アグリゲーション34を備えるコンテンツ・エレメント・リスト32の送信及び/あるいは受信に関連付けられうる。加えて、出力デバイス20は、選択されたアグリゲーション44(図1)のような、アプリケーション68、70による使用のために、メモリ52内で利用可能なデータ・アイテム24がいつ存在するかをユーザに対して示すクリップボード・インジケータ54を含みうる。
【0024】
更に、通信デバイス12は、デバイスに機能を提供するアプリケーションを実行するように動作するコンピュータ・プラットフォーム50を含みうる。通信デバイス12は更に、入力デバイス46及び出力デバイス20とインタラクトしうる。コンピュータ・プラットフォーム50は、メモリ52を含みうる。メモリ52は、読み込み専用メモリ及び/あるいはランダム接続メモリ(RAM及びROM)、消去可能プログラマブル読み込み専用メモリ(EPROM)、電子的消去可能プログラマブル読み込み専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、及び/あるいはコンピュータ・プラットフォームに対して一般的なメモリのような、揮発性及び不揮発性のメモリ部を備えうる。更に、メモリ52は、磁気メディア、光学メディア、テープ、ソフト及び/あるいはハード・ディスク、及び取り外し可能なメモリ構成要素のような、電子的ファイル・システム及び任意の2次的及び/あるいは3次的ストレージ・デバイスを含むストレージ・メモリ及びアクティブ・メモリを含みうる。更に、バッファ84はメモリ52内に格納されうる、あるいは通信ネットワーク14を通じて、ネットワーク・デバイス、サーバ、コンピュータ・ワークステーションのようなデバイス内に格納されうる。通信デバイス12は、データ・アイテム24をバッファ84へ格納し、データ・アイテム24をバッファ84から検索するように動作する。
【0025】
更に、コンピュータ・プラットフォーム50は、プロセッサ54も含みうる。プロセッサ54は、アプリケーション特有集積回路(ASIC)、あるいはその他のチップセット、プロセッサ、ロジック回路、その他のデータ処理デバイスでありうる。いくつかの態様において、通信デバイス12がセルラ電話を備えるような場合、プロセッサ54あるいはASICは、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)・レイヤ56を実行しうる。API56は、メモリ52内に格納された音声呼出モジュール、データ呼出モジュール、メディア関連モジュール、エレメント認識装置30、アグリゲータ36及びマニピュレータ40とインタフェースする。API56は、それぞれの無線デバイス上で実行されるランタイム環境でありうる。このようなランタイム環境の1つは、カリフォルニア州サンディエゴのクァルコム社によって開発されたBinary Runtime Environment for Wireless(登録商標)(BREW)(登録商標)ソフトウェアである。その他のランタイム環境が、例えば、無線コンピューティング・デバイス上でのアプリケーションの実行を制御するように活用されうる。
【0026】
加えて、プロセッサ54はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及びそれらの組合せに組み込まれた様々な処理サブシステム60を含みうる。処理サブシステム60は、通信デバイス12の機能及び通信ネットワーク14上での通信デバイス12の動作を可能にする。例えば、処理サブシステム60によって、通信デバイス12の構成要素の内部において及び/あるいはそれら構成要素の間においてと同様に、その他のネットワークに接続されたデバイスとの通信を開始及び維持することと、データを交換することが可能となる。1つの態様において、セルラ電話においてそうであるように、プロセッサ54は、音、非揮発性メモリ、ファイル・システム、送信、受信、サーチャー、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、主制御、遠隔手続き、ハンドセット、電力管理、診断、デジタル信号プロセッサ、ボコーダ、メッセージング、呼出管理、Bluetoothシステム、Bluetooth LPOS(ロケーション・ポジション)、ポジション判定、ポジション・エンジン、ユーザ・インタフェース、スリープ、データ・サービス、セキュリティ、認証、USIM/SIM(全世界加入者識別モジュール/加入者識別モジュール)、音声サービス、グラフィック、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、MPEG(Moving Picture Experts Group)プロトコル・マルチメディア、GPRS(一般パケット無線サービス)、ショート・メッセージ・サービス(SMS)、ショート音声サービス(SVS(登録商標))、ウェブ・ブラウザ、マルチメディア・サービス(MMS)、強化メッセージング・サービス(EMS)、無線接続プロトコル(WAP)プッシュ、eメールなどのようなサブシステムを含むが、それらに限定されない処理サブシステム60のうちの1つ、あるいは組合せを含む。開示された態様では、プロセッサ54の処理サブシステム60は、コンピュータ・プラットフォーム50上で実行されるアプリケーションとインタラクトする任意のサブシステム構成要素を含みうる。
【0027】
コンピュータ・プラットフォーム50は、通信モジュール62を更に含む。通信モジュール62は、通信メッセージを通信デバイス12と通信ネットワーク14との間と、通信ネットワーク14とその他の通信デバイス16、18(図1)との間で交換するように動作するだけでなく、通信デバイス12の様々な構成要素の間での通信を可能にする。通信モジュール62は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/あるいはそれらの組合せで具現化され、デバイス内及びデバイス間通信における用途のための全てのプロトコルを更に含みうる。更に、通信モジュール62は、本明細書で説明される装置及び方法に従って、情報を送信及び/あるいは受信するように動作する。
【0028】
加えて、第1のアプリケーション68及び/あるいは第2のアプリケーション70のような複数のアプリケーション67は、メモリ52内に格納されうるし、追加機能を通信デバイス12に提供するように動作しうる。例えば、複数のアプリケーション67は、ユーザ・インタフェース・アプリケーション、例えば音声呼出アプリケーションや、ショート音声サービス・アプリケーションや、ウェブ・ブラウザのようなデータ呼出アプリケーションや、eメールや、ショート・メッセージ・サービス(SMS)もしくはテキスト・メッセージ・アプリケーションや、グループ通信あるいはプッシュトゥトーク・アプリケーションのような通信関連アプリケーション、インスタント・メッセージング・アプリケーション、例えば全地球ポジショニング・システム(GPS)・アプリケーションや、カリフォルニア州サンディエゴのクァルコム社によるgpsOne(登録商標)ソリューションのようなアシストされたGPS(A−GPS)システムや、モバイル・アシストされた、もしくはハイブリッド・モバイル・アシストされたA−GPSアプリケーションのような、衛星ベース及びネットワーク・ベースのシステムのうちの1つ、あるいはそれら任意の組合せを含むロケーション/ポジション・アプリケーション、例えば写真アプリケーションや、例えばビデオ・プレイヤのようなアプリケーションや、カリフォルニア州サンディエゴのクァルコム社から利用可能なMediaFLOソリューションを含むユニキャスト、ブロードキャスト、及び/あるいはマルチキャスト・アプリケーションのような、メディア関連アプリケーション、情報提供アプリケーション、コンテンツ提供アプリケーション、例えばコンテンツ・リストや、カレンダーや、予約リストや、タスク・リスト・アプリケーションのような個人情報管理アプリケーション、ゲーム・アプリケーション、例えばE911アプリケーションのような緊急サービス関連のアプリケーション、アップレット、及び無線デバイス及び/あるいはネットワーク・デバイス上で動作可能なその他任意のアプリケーションのようなアプリケーションの任意の組合せのうちの、1あるいは複数を含みうるが、それらに限定はされない。
【0029】
加えて、いくつかの態様において、メモリ52は、第1及び/あるいは第2のアプリケーション68及び/あるいは70のように、アプリケーション内で、あるいはアプリケーション間で、提示されたコンテンツ22の編集を可能にするように動作する編集モジュール71を含む。編集モジュール71は、エレメント認識装置30、データ・アグリゲータ36、及びマニピュレータ40を含む。更に、いくつかのオプション的な態様において、編集モジュール71は、モニタリング・モジュール64及び/あるいはユーザ・インタフェース・モジュール72を更に含みうる。これらの構成要素は、更に詳細に以下に説明される。
【0030】
モニタリング・モジュール64は、メモリ52内に格納されうるし、メモリ52から実行されうる。モニタリング・モジュール64は、通信デバイス12のアクションを、例えばアクション履歴ログ66内に格納するように動作する。モニタリング・モジュール64は、通信デバイス12のアクションをアクション履歴ログ66内に格納する機能を通信デバイス12に提供するように動作するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、及び実行可能命令群のうちの1つ、あるいはそれら任意の組合せを備えうる。格納されうるアクションは、アプリケーション68及び/あるいはアプリケーション70を実行することに関連付けられた状態値及び/あるいは状態データのような、通信デバイス12上の任意の構成要素に関連付けられた1あるいは複数の状態値及び/あるいは状態データを備える。更に、アクションは選択されたアグリゲーション44及び選択されたファンクション42のような、ユーザからの受信された入力を表すデータを更に含みうる。加えて、アクション履歴ログ66は、それぞれの通信デバイスによって使用される、それぞれの通信プロトコルに関連付けられたデータ・パケットのような、通信イベント・データを格納しうる。このように、アクション履歴ログ66は、通信デバイス12上で起きる任意のアクションを格納するように動作する。アクション履歴ログ66が、通信デバイス12上でメモリ52内に格納されうる、あるいはアクション履歴ログ66は、取り外し可能なストレージ・デバイス上に、あるいはネットワーク14を通じてコンピューティング・デバイス上に格納されうる。このように、モニタリング・モジュール64は、通信デバイス12上で起きるアクションの履歴に関連する情報を格納する機能を、通信デバイス12に提供する。
【0031】
更に、ユーザ・インタフェース・モジュール72は、エレメント認識装置30、アグリゲータ36、マニピュレータ40、及び編集モジュール71におけるその他任意の構成要素に、デバイス・ユーザがインタフェースすることを可能にするよう動作する。ユーザ・インタフェース・モジュール72は、これらの機能を実行するように動作するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、及び実行可能な命令群のうちの1つ、あるいは任意の組合せを備えうる。例えば、いくつかの態様において、ユーザ・インタフェース・モジュール72は、例えばグラフィカル・メニュー、音、データ・アイテム24の1あるいは複数のセットを備えるデータ・アグリゲーション34からなるコンテンツ・エレメント・リスト32などのような出力をデバイスのユーザに対して提示するために、及び、例えばコンテンツ・エレメント・リスト32からデータ・アグリゲーション34のうちの1つを選択したり、選択された機能42を選んだり等するような入力をユーザが入力デバイス46に入力することを促すために、出力デバイス20と、エレメント認識装置30と、マニピュレータ40との間、及び/あるいはアプリケーション68、70を含む複数のソフトウェア構成要素のうち任意のものとの間を、インタフェースするように動作するインタフェース・ロジック74を備えうる。
【0032】
加えて、図1、図5、及び図6に関して、エレメント認識装置30は、メモリ52内に格納され、メモリ52から実行されうる。エレメント認識装置30は、少なくとも1つのコンテンツ22に基づいて、及びいくつかの態様においてはコンテンツ22内のカーソル26のポジション28に基づいて、1あるいは複数のアグリゲーション・ルール38に従って、アグリゲーション34からなるコンテンツ・エレメント・リスト32を生成する機能を、通信デバイス12に提供するように動作するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、及び実行可能命令群のうちの1つ、あるいはそれら任意の組合せを備えうる。
【0033】
いくつかの態様において、1より多いアグリゲーション・ルール38が存在するような場合は、例えば(下記で説明される)ルール識別子83に基づいて、提示されたコンテンツ22にどのアグリゲーション・ルール38を適用するかを判定するために、エレメント認識装置30はルール選択ロジック76も含みうる。その他の態様において、ルール選択ロジック76は、予め定められたデータ・アグリゲーション・ルール38あるいはそれに対する基準を取得するために、コンテンツ22に関連付けられたアプリケーション68及び/あるいはアプリケーション70について問い合わせる、あるいはエレメント認識装置に関連して格納されたユーザ選択85を参照しうる。例えば、ユーザ選択85は、それぞれのデバイスのユーザによって定義された1あるいは複数の設定でありうる。この設定はここで、ユーザがどのようにしてデータがアグリゲートされるのを好むのかを定義する。
【0034】
メモリ52に格納され、本明細書において説明されたデータ・グルーピング機能を実行するように動作しうるハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、実行可能命令群、データのうち任意のもの及びそれらの組合せを、データ・アグリゲータ36は備える。更に、データ・アグリゲータ36は、例えばエリア・エレメント37、39、41及び/あるいはコンテンツ・エレメント43、45、及び47(図3)のような、1あるいは複数のデータ・エレメント79を各々定義する1あるいは複数の予め定められたアグリゲーション・ルール38を実行しうる。提示されたコンテンツ22は、データ・エレメント79へグループ化されうる。例えば、各コンテンツ・エレメント79は、個々のコンテンツ・エレメントを特定する「単語」のようなラベル80と、コンテンツ22からのどのデータ・アイテム24にそれぞれのラベル80を関連付けるかを判定する1あるいは複数の対応するエレメント・アグリゲーション・ルール82とを含む。エレメント・アグリゲータ・ルール82は実行可能な命令群である、あるいはエレメント・アグリゲーション・ルール82はデータ・アグリゲータ36が使用しうるルールのことである。
【0035】
更に、いくつかの態様において、各予め定められたアグリゲーション・ルール38は、ルール識別子(ID)83を有し、それぞれのルールを独自に特定する。例えば、各アグリゲーション・ルール38が、ある1つのタイプのコンテンツ、コンテンツを生成するように動作するアプリケーション、所定の無線デバイス及び/あるいはデバイス・ユーザ、所定の無線キャリア及び/あるいは無線デバイスに関連付けられたオペレータ、所定の無線ネットワーク、及び/あるいはシステム10(図1)のその他任意の構成要素及び/あるいはシステム10に関わるものに特有である場合、ルール識別子が望まれうる。
【0036】
更に、いくつかのオプション的な態様において、データ・アグリゲータ36は、アクション履歴ログ66(図5)を分析するために予測ロジック87を実行し、コンテンツ・エレメント・リスト32に含めるためのアグリゲーション予測89を作成する。例えば、通信デバイス12は、eメール・アプリケーションが実行された過去3回分のユーザ・コマンドに応じて、eメールからインスタント・メッセージング・アプリケーションへ、テキストの段落全体をカット及びペーストしうる。アクション履歴ログ66におけるこれらのアクションのストレージに基づいて、データ・アグリゲータ36は予測ロジック87を使用し、ユーザがeメール内の段落を選択するために再び必要としうるアグリゲーション予測89を作成する。よって、生成されたコンテンツ・エレメント・リスト32は、「段落」と、データ・アグリゲーション34の最初にリストされた1つとしてその対応するデータ・アイテム24とを備えうる。
【0037】
加えて、図1、図5、及び図7に関して、マニピュレータ40は、メモリ52内に格納され、メモリ52から実行されうる。マニピュレータ40は、提示されたコンテンツ22のデータ・アイテム24について、編集機能を実行する機能を通信デバイス12に提供するように動作するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、及び実行可能命令群のうちの1つ、あるいはそれら任意の組合せを備えうる。例えば、マニピュレータ40は、カット、コピー、ペーストのような選択された機能42を、バッファ84を使用して選択されたアグリゲーション44について実行するように動作する。これによって、所定のコンテンツ22内及び/あるいはコンテンツ22に対応するアプリケーション内において、もしくは2つのアプリケーション間において、何れかでの編集機能が達成される。
【0038】
その他の態様において、マニピュレータ40は、選択されたアグリゲーション44について、選択された機能42を、通信ネットワーク14を通じて実行するように動作する。例えば、アプリケーションが遠隔通信デバイス18上で実行されていると、マニピュレータ40は選択されたアグリゲーション44に関連付けられたデータ・アイテム24を、通信デバイス18からバッファ84へ移動させる。
【0039】
マニピュレータ40は1あるいは複数の編集機能33を備える1あるいは複数の機能リスト86を生成するように動作する。機能33は、カット、コピー、及びペーストのような、データ・アイテム24を操作する編集動作である。機能リスト86は、コンテンツ22、アクション履歴ログ66、及び/あるいはコンテンツ22に関連付けられたアプリケーション68もしくはアプリケーション70に基づいて生成されうる。このように、マニピュレータ40は、機能リスト86を生成することと、選択されたアグリゲーション44について、選択された編集機能42を実行することとを提供する。
【0040】
図8乃至図10に関して、動作における編集システム10の1つの態様は、編集モジュール71との複数のメッセージ及び/あるいはイベントの交換に基づいて選択されたコンテンツを操作するために、通信デバイス12(図1)上で生成される複数のウィンドウを含む。この例において、通信デバイス12は、カーソル26のポジション28に基づいて、入力デバイス46によって操作される表示コンテンツ22を有する出力デバイス20を含む。
【0041】
この処理は、例えばユーザが「オプション」キーを選択し、受信された入力を編集モジュール71へ転送したこと(イベント200、201)を示すインジケーションのような入力を、ユーザ・インタフェース55が入力デバイス46において受信した場合に始まる。入力受信メカニズムが、「オプション」キーとして例示されるが、例えば「モア(more)」キー、「アクション」キー、及び追加のアクションを含んでいるということがユーザに理解されるだろう任意の名称のような、その他のタイトルあるいは名称をこのキーが有しうるということが留意されるべきである。それに応じて、処理は、機能リストを生成し、それをユーザ・インタフェース・モジュールによって表示するために転送すること(イベント202、203)を含む。例えば、マニピュレータ40は、コンテンツ22を表示するそれぞれのアプリケーションに基づいて、及び/あるいはそれぞれのアグリゲーション・ルール38に基づいて、更には、カーソル26のポジション28に基づいて機能リスト86を生成する。例えば、この場合、機能リスト86は、個々のアグリゲーション・ルール38(図6)に従って、表示された複数のデータ・アイテム24に対応するコンテンツ・エレメント79(図6)に基づく「オプション」を含む。異なるデータ・アイテムを有するその他のコンテンツが、利用可能な機能の異なるセットを有する機能リスト86となりうる、ということが留意されるべきである。加えて、処理はディスプレイ上に機能リストを提示すること(イベント204)を含む。例えば、ユーザ・インタフェース55は、ディスプレイ20内のウィンドウによって、機能リスト86をユーザに対して提示する。図8において、便宜上、機能リスト86がディスプレイ20の下に示されているが、機能リスト86は一般的にディスプレイ20上のウィンドウとして例示される、ということが留意されるべきである。
【0042】
処理は、デバイスが、選択された機能に対応する入力を受信し、選択された入力を編集モジュールへ転送すること(イベント205、206)に続く。例えば、選択された機能42は「コピー」機能でありうる。それに応じて、エレメント認識装置30は、予め定められたデータ・アグリゲーション・ルール38を適用し(例示せず)、対応するデータ・アグリゲーション34のコンテンツ・エレメント・リスト32を生成する(イベント207)。この場合、コンテンツ・エレメント・リスト32は、表示されたコンテンツ22内にある1あるいは複数のデータ・アイテムからなるそれぞれのグループに対応し、それぞれのルールに関連付けられたそれぞれのアグリゲーション・ルール38(図6)のエレメント79のそれぞれに各々対応するラベル80(図6)を備える。このように、コンテンツ・エレメント・リスト32は、表示された個々のコンテンツ22内にあるデータ・アイテムに依存して変化するだろう。更に、コンテンツ・エレメント・リスト32はこの場合、カーソル26のポジション28に基づく。例えば、エレメント認識装置30は、「undercoating」のデータ・アイテム24の各々を、コンテンツ・エレメント45の「単語」に関連付ける。エレメント認識装置30は、「センテンス」、「段落」等に対応するラベル80を有するコンテンツ・エレメント・リスト32を生成するために、その他のコンテンツ・エレメント45を関連付けることを続行する。更に、エレメント認識装置30は、コンテンツ・エレメント・リスト32をユーザ・インタフェース・モジュール72へ転送し、ユーザ・インタフェース・モジュール72は、ユーザ・インタフェース55によってコンテンツ・エレメント・リスト32をユーザに対して提示することを実行する(イベント208、209)。
【0043】
処理はリスト内のアグリゲーションから選択されたアグリゲーションのインジケーションを受信することと、この選択を編集モジュール71へ転送すること(イベント210、211)とを更に含む。この場合、例えば、ユーザは提示されたコンテンツ・エレメント・リスト32から「センテンス」のデータ・アグリゲーション44を選択する。更に、処理は選択されたアグリゲーションについて、選択された機能を実行すること(イベント212)を含む。この場合、マニピュレータ40は、「センテンス」という選択されたアグリゲーション44について、「コピー」という選択された機能42を実行する。これは、「Add undercoating for only $500!!!」のセンテンスをバッファ84へコピーするように動作する(図5)。この場合の「コピー」のという、選択された機能42の達成は、例えばユーザ・インタフェース55が「コピー済み(copied)」(例示せず)等のメッセージのようなコンファメーションを出力デバイス20上に提示することによって、あるいはバッファ84(図5)内における選択されたアグリゲーション・データ44の存在をユーザに通知する(イベント213)ために、それぞれのデータ・アイテムを伴う記号あるいはウィンドウのようなクリップボード・インジケータ54をディスプレイ20上に提示することによって、ユーザに伝達されうる。
【0044】
1つの例において、特に図9、及び図10の一部に関して、ユーザが別のアプリケーションを実行すると決定した場合に処理は続行される(オプション・イベント214)。ユーザが、無線デバイス上のその他任意のアプリケーションあるいはサービスを例示し、選択されたアグリゲーション・データ44を使用しうる、ということが留意されるべきである。更に、例えばこの場合に説明されるeメール・メッセージング・アプリケーションにおいて作成された新しいメッセージ内においてのように、あるいは例えば作成されたeメール・メッセージの一部から同じメッセージの別の一部にデータをコピーするように、ユーザが同じアプリケーション内で、選択されたアグリゲーション・データ44を使用しうるということが留意されるべきである。この例を更に進めると、ユーザ・インタフェース55は、例えば第1のアプリケーション68あるいは第2のアプリケーション70のうちの1つでありうるインスタント・メッセージング・アプリケーションのような、別のアプリケーションへの切り替えを示すインジケーションをユーザから受け取る。通信デバイス12は、インスタント・メッセージング・アプリケーションを実行し、ユーザに対して、ディスプレイ20上にビュー91を、及び入力デバイス46として「オプション」キーを提示する。例えば、ビュー91はユーザ入力に関して、ユーザがメッセージ内にキー入力することなどを可能にする。
【0045】
加えて、この処理は、選択及び格納されたデータ・アイテムのアグリゲーションについて、別の編集機能を実行する(イベント215乃至221)ことを含む。1つの例において、ユーザが編集モジュール71によって受信された、入力デバイス46上の「オプション」キーを選択した場合、編集モジュール71は「ペースト」動作のような複数の編集機能33のうちの少なくとも1つからなる機能リスト86を生成及び提示する(イベント215乃至218)。「ペースト」の選択を表すユーザ入力が受信された(イベント219)場合、マニピュレータ40はこの入力を受信し、選択されたアグリゲーション44について、選択された機能42を実行する(イベント220及び221)。この場合、マニピュレータ40は、バッファ84のそれぞれのコンテンツを、ビュー91内のカーソル26のポジション28へ転送することによって、「Add undercoating for only $500!!!」というセンテンスについて、「ペースト」動作を実行する。更に、この機能を実行した後、編集モジュール71は、選択されたアグリゲーションについて、選択された機能を実行した結果を含めるために、ビュー91のリフレッシュを開始する(イベント222)。このように、本明細書で説明される装置及び方法は、制限されたユーザ操作によるデータ・アイテム選択ツールを有する無線デバイス上でのデータ・アイテムの向上された編集を可能にする。
【0046】
図11に関して、動作において、通信デバイス上での向上された編集のための方法についての限定されない1つの事例は、少なくとも1つのデータ・アイテムを備えるコンテンツを表示すること、更にコンテンツに関連するポジションを有するカーソルを表示する(ブロック300)こととを備える。例えば、eメールアプリケーションは、文字の各々がデータ・アイテムであるeメールのコンテンツを表示しうる、又、この文字群の中を移動可能なカーソルを含んでいる。
【0047】
この方法は、少なくとも1つのアグリゲーション・ルールをコンテンツに適用することによって、コンテンツ・エレメント・リストを生成することを更に含みうる。ここでは、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションがカーソルのポジションに基づきうる(ブロック302)。例えば、このカーソルは表示されたeメール・メッセージにおける単語内に位置しうるし、コンテンツ・エレメント・リストは単語からなる第1のアグリゲーション、その単語が含まれているセンテンスからなる第2のアグリゲーション、そのセンテンスが含まれている段落からなる第3のアグリゲーションを備えうる。
【0048】
この方法は、コンテンツ・エレメント・リストを表示すること(ブロック304)を更に含む。例えば、データ・アグリゲーションのリストはデバイスのディスプレイ上のポップアップ・ウィンドウ内に提示されうる。方法は、リストから1つのデータ・アグリゲーション選択を受信すること(ブロック306)を更に含みうる。例えば、ユーザは、データ・アイテムの自動的にグループ化されたセットのうちの所望の1つを、どれが所望の編集機能を実行するかに基づいて選択しうる。
【0049】
オプションとして、この方法は複数の編集機能のうちの少なくとも1つからなるリストを表示すること(ブロック308)を更に含みうる。例えば、機能はカット、コピー、あるいはペーストでありうる。更に、このアクションはコンテンツ・エレメント・リストの生成及び表示より前に起こりうる、及び/あるいは、このアクションは所望のアグリゲーションの選択を受信した後に(再び)起こりうる。オプションとして、方法は機能のリストから複数の編集機能うちの1つの選択を受信すること(ブロック310)を更に含みうる。例えば、1つの場合において、ユーザはカット機能、コピー機能、あるいはペースト機能を選択できる。
【0050】
加えて、この方法は選択されたデータ・アグリゲーションについて、選択された編集機能を実行すること(ブロック312)を含む。例えば、カット、コピー、あるいはペースト機能は、選択されたデータ・アグリゲーションにおいて実行されうる。これは、選択されたデータ・アグロゲーションをメモリ内の別の場所にコピーあるいは転送しうる。いくつかの態様において、実行のために利用可能な機能が1つしかないような場合、その中から選択させるための、利用可能な編集機能のリストを提供する必要はないだろう。
【0051】
このように、上記で示された方法は、表示されたコンテンツ内のコンテンツ・エレメントを特定するのに効果的な手段を、それぞれのコンテンツ・エレメント上について実行される利用可能な編集機能に加えて、どれが編集機能を実行するのかに基づいて、提供する。
【0052】
本明細書で開示された実施形態に関連付けて説明された多様な実例的な論理ブロック、モジュール、および回路は汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、アプリケーション特定集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいは他のプログラマブル・ロジック・デバイス、離散ゲートもしくはトランジスタ・ロジック、離散ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するために設計されたそれらの任意の組み合わせによって実施あるいは実行されうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでありうるが、別の方法としては、プロセッサは従来型の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステート・マシンでありうる。プロセッサは例えば、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携した1つあるいは複数のマイクロプロセッサ、あるいはその他の任意の構成のようなコンピューティング・デバイスとしても実施されうる。
【0053】
更に、本明細書において開示された実施形態に関連付けて説明された方法あるいはアルゴリズムのステップ及び/あるいはアクションは、直接的にハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールにおいて、あるいはこの2つの組み合わせにおいて実施されうる。
【0054】
ソフトウェア・モジュールはRAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野において周知のその他任意の形態の記憶媒体に存在しうる。典型的な記憶媒体は、記憶媒体からの情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサと結合されうる。別の方法としては、記憶媒体はプロセッサに不可欠でありうる。更に、いくつかの態様において、プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に存在しうる。加えて、ASICはユーザ端末内に存在しうる。別の選択肢として、プロセッサおよび記憶媒体は離散的な構成要素としてユーザ端末内に存在しうる。加えて、いくつかの態様において、方法あるいはアルゴリズムのステップ及び/あるいは動作は、コードあるいは命令群のうちの1つ、あるいは任意の組合せもしくはセットとしてマシン読取可能媒体及び/あるいはコンピュータ読取可能媒体上に存在しうる。これは、コンピュータ・プログラム製品を定義しうる更に、方法あるいはアルゴリズムのステップ及び/あるいはアクションは、少なくとも1つのプロセッサからなるモジュールのうちの1つ、あるいは任意の組合せもしくはセットとして存在しうる。
【0055】
前述の開示が例示的な態様を示している一方、添付された請求項によって定義されて説明された態様の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形例が本明細書においてなされうるということが留意されるべきである。更に、説明された態様における要素が単数形で、説明あるいは権利主張されているが、単数形に限定されると明白に述べられていない限りは、複数が考慮される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスであって、
メモリと、
前記メモリと通信するプロセッサと、
前記プロセッサ及び前記メモリと通信し、複数のデータ・アイテムを備えるコンテンツを提示するように動作するディスプレイと、前記コンテンツ内にポジションを有するカーソルとを備える出力デバイスと、
前記メモリ内に格納され前記プロセッサによって実行可能なエレメント認識装置とを備え、
前記エレメント認識装置は、データ・アイテムのアグリゲーションを定義する少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールが前記コンテンツに適用される場合、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを生成するように実行可能であり、各データ・アグリゲーションは、前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールは、前記カーソルのポジションに基づいて、前記コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定し、前記エレメント認識装置は更に、前記ディスプレイ上での前記コンテンツ・エレメント・リストの提示を開始するように更に動作し、
前記デバイスは更に、前記メモリ内に格納され前記プロセッサによって実行可能なマニピュレータを備え、前記マニピュレータは更に、前記コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信するように動作し、前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行するように動作する無線デバイス。
【請求項2】
前記エレメント認識装置が前記選択された編集機能に基づいて前記コンテンツ・エレメント・リストを生成するように更に動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項3】
前記選択された編集機能が、カット動作、コピー動作、あるいはペースト動作からなる少なくとも1つのグループを備える請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールが、単語に対応する前記複数のデータ・アイテムからなる第1のグループと、センテンスに対応する前記複数のデータ・アイテムからなる第2のグループと、段落に対応する前記複数のデータ・アイテムからなる第3のグループとを定義する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールが、前記データ・アイテムのそれぞれが位置する前記コンテンツのエリアに基づいて、前記データ・アイテムのアグリゲーションのうちの異なる1つを定義する請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記メモリ内に格納され前記コンテンツを生成するために前記プロセッサによって実行可能な少なくとも1つのアプリケーションを更に備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールが、複数のアプリケーションのうちの1つに各々対応する複数のデータ・アグリゲーション・ルールを備え、前記エレメント認識装置が、前記コンテンツを生成するアプリケーションに基づいて、前記複数のデータ・アグリゲーションのうちの選択された少なくとも1つを実行するように動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項7】
前記メモリ内に格納され前記コンテンツを生成するために前記プロセッサによって実行可能なアプリケーションを更に備え、前記マニピュレータは、複数のアプリケーションのうちの1つに各々対応する複数の編集機能を更に備え、前記コンテンツを生成するアプリケーションに基づいて、編集機能のリストを生成するように動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールが、データ・アイテムの異なるアグリゲーションを各々備える複数のコンテンツ・エレメントのうちの1つを各々定義する複数のエレメント・アグリゲーション・ルールを更に備え、前記マニピュレータは、前記複数のコンテンツ・エレメントのうちの少なくとも1つに各々対応する複数の編集機能を更に備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールに従って、前記ディスプレイ上の前記コンテンツ内にある前記複数のコンテンツ・エレメントのうちの1あるいは複数のそれぞれに基づいて、編集機能のリストを生成するように更に動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項9】
前記マニピュレータが、前記カーソルのポジションに基づいて編集機能の前記リストを生成するように更に動作する請求項8に記載の無線デバイス。
【請求項10】
前記マニピュレータが、前記選択されたデータ・アグリゲーションに基づいて、少なくとも1つの編集機能からなるリストを生成するように更に動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項11】
前記マニピュレータが、前記コンテンツを生成したアプリゲーションに基づいて、少なくとも1つの編集機能からなるリストを生成するように更に動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項12】
アクション履歴ログ内に前記無線デバイスにおいて起きた少なくとも1つの編集アクションを格納するように動作するモニタリング・モジュールを更に備え、前記マニピュレータが、前記アクション履歴ログ内に格納された前記少なくとも1つの編集アクションに基づいて、編集機能のリストを生成するように更に動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項13】
前記無線デバイスにおける前記少なくとも1つの編集アクションが、アプリケーションの実行、あるいは選択された編集機能の実行からなるグループのうちの少なくとも1つを備え、前記マニピュレータが、前記アクション履歴ログに基づいて、編集機能の前記リスト内の各編集機能を順序付けるように更に動作する請求項12に記載の無線デバイス。
【請求項14】
前記複数のデータ・アイテムの各々が、文字、番号、ユニバーサル・リソース・ロケータ、eメール・アドレス、電話番号、オーディオ・ファイル、ビデオ・ファイル、あるいはグラフィック・ファイルからなるグループのうちの少なくとも1つを備える請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項15】
前記メモリ内にともに格納され、前記プロセッサによってともに実行可能な第1のアプリケーションと第2のアプリケーションとを更に備え、前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループが、前記第1のアプリケーションに更に対応し、前記選択された編集機能を実行すると、前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループが、前記第2のアプリケーションに関連付けられる請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項16】
前記メモリ内に格納され前記コンテンツを生成するために前記プロセッサによって実行可能な、少なくとも1つのアプリケーションを更に備え、前記マニピュレータが、前記アプリケーションの異なる部分内で、前記選択されたデータ・アグリゲーションに関連付けられた前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループを移動させるように更に動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項17】
前記カーソルのポジションを制御するように動作するキーを備え、前記カーソルが前記キーの操作にのみ基づいて、ポジションを変更するように動作する請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項18】
無線デバイス上でコンテンツを編集する方法であって、
複数のデータ・アイテムと、前記コンテンツに関連するポジションを有するカーソルとを備えるコンテンツを表示することと、
少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを前記コンテンツに適用することに基づいて、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレエント・リストを生成することとを備え、各データ・アグリゲーションは前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールは、前記カーソルのポジションに基づいて、前記コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定し、前記方法は更に、
前記コンテンツ・エレメント・リストを表示することと、
前記コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信することと、
前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行することと
を備える方法。
【請求項19】
前記生成することが、前記選択された編集機能に基づいて生成することを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記カーソルのポジションに基づいて複数の編集機能のうちの少なくとも1つからなるリストを生成することと、前記複数の編集機能のうちの少なくとも1つからなるリストを表示することと、前記リストのうちの1つの選択を受信することとを更に備え、前記選択された編集機能を実行することは、前記受信された選択に基づく請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記選択された編集機能を実行することは、前記選択されたデータ・アグリゲーションによって表された前記データ・アイテムのそれぞれをストレージにコピーすること、前記選択されたデータ・アグリゲーションによって表された前記データ・アイテムの各々をカットすること、あるいは前記選択されたデータ・アグリゲーションによって表されたデータ・アイテムのそれぞれをストレージからアプリケーションにペーストすることからなるグループのうちの少なくとも1つを備える請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを適用することは、単語に対応する前記複数のデータ・アイテムからなる第1のグループを定義することと、センテンスに対応する前記複数のデータ・アイテムからなる第2のグループを定義することと、段落に対応する前記複数のデータ・アイテムからなる第3のグループを定義することとを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを適用することは、前記データ・アイテムのそれぞれが位置する前記コンテンツのエリアに基づいて、前記データ・アイテムのアグリゲーションのうちの異なる1つを定義することを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記コンテンツを生成するために少なくとも1つのアプリケーションを実行することを更に備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーションを適用することは、複数のアプリケーションのうちの1つに各々対応する複数のデータ・アグリゲーション・ルールのうちの選択された1つを適用することを更に備え、前記複数のデータ・アグリゲーション・ルールのうちの選択された1つが、前記コンテンツを生成するアプリケーションに基づいている請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記コンテンツを生成するために少なくとも1つのアプリケーションを実行することと、複数のアプリケーションのうちの1つに各々対応する複数の編集機能からなるリストを生成することとを更に備え、前記生成された編集機能のリストは、前記コンテンツを生成するアプリケーションに基づく請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを適用することは、データ・アイテムの異なるアグリゲーションをそれぞれ備える複数のコンテンツ・エレメントのうちの1つを各々定義する複数のエレメント・アグリゲーション・ルールを適用することを更に備え、前記方法は更に、前記複数のコンテンツ・エレメントのうちの少なくとも1つに各々対応する複数の編集機能からなるリストを生成することと、前記生成されたリストから、前記選択された編集機能の選択を受信することとを備え、前記生成された編集機能のリストが、前記複数のエレメント・アグリゲーション・ルールを適用することに従って、ディスプレイ上のコンテンツ内にある前記複数のコンテンツ・エレメントのうちの1あるいは複数のそれぞれに基づく請求項18に記載の方法。
【請求項27】
前記カーソルのポジションに基づいて、前記編集機能のリストを生成することを更に備える請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記選択されたアグリゲーションに基づいて、少なくとも1つの編集機能からなるリストを生成することを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項29】
前記コンテンツを生成したアプリケーションに基づいて、少なくとも1つの編集機能からなるリストを生成することを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項30】
アクション履歴ログ内に少なくとも1つの編集機能を格納することと、前記アクション履歴ログ内に格納された前記少なくとも1つの編集機能に基づいて、編集機能のリストを生成することとを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項31】
前記通信デバイスの少なくとも1つの編集機能を格納することは、アプリケーションの実行あるいは前記選択された編集機能の実行のうちの少なくとも1つを格納することと、前記アクション履歴ログに基づいて、前記編集機能のリスト内の各編集機能を順序付けることとを更に備える請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記コンテンツを表示することが、文字、番号、ユニバーサル・リソース・ロケータ、eメール・アドレス、電話番号、オーディオ・ファイル、ビデオ・ファイル、あるいはグラフィック・ファイルからなるグループのうちの少なくとも1つを表示することを更に備える請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項33】
前記コンテンツを表示することは、第1の前記アプリケーションの実行に基づき、前記選択された機能を実行すると、前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループが、第2のアプリケーションに関連付けられる請求項18に記載の方法。
【請求項34】
コンテンツを表示することは、前記アプリケーションの実行に基づき、前記選択された編集機能を実行することは、前記アプリケーションの異なる部分内で前記選択されたデータ・アグリゲーションに関連付けられた前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループを移動させることを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項35】
前記カーソルを移動させるキーの操作にのみ基づいて、前記カーソルのポジションを制御することを更に備える請求項18に記載の方法。
【請求項36】
無線デバイス上での編集を可能にするように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
複数のデータ・アイテムと、コンテンツに関連するポジションを有するカーソルとを備える前記コンテンツを表示する第1のモジュールと、
前記コンテンツに少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを適用することに基づいて、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを生成する第2のモジュールとを備え、各データ・アグリゲーションは、前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールは、前記カーソルのポジションに基づいて、前記コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定し、前記プロセッサは更に、
前記コンテンツ・エレメント・リストを表示する第3のモジュールと、
前記コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信する第4のモジュールと、
前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行する第5のモジュールと
を備えるプロセッサ。
【請求項37】
コンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ読取可能媒体は、
複数のデータ・アイテムと、前記コンテンツに関連するポジションを有するカーソルとを備えるコンテンツをコンピュータに表示させる少なくとも1つの命令と、
前記コンテンツに少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを適用することに基づいて、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを前記コンピュータに生成させる少なくとも1つの命令とを備え、各データ・アグリゲーションは前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールは、前記カーソルのポジションに基づいて、前記コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定し、前記コンピュータ読取可能媒体は更に、
前記コンテンツ・エレメント・リストを前記コンピュータに表示させる少なくとも1つの命令と、
前記コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを前記コンピュータに受信させる少なくとも1つの命令と、
前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行させる少なくとも1つの命令と
を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項38】
装置であって、
複数のデータ・アイテムと、前記コンテンツに関連するポジションを有するカーソルとを備えるコンテンツを表示する手段と、
前記コンテンツに少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールを適用することに基づいて、少なくとも1つのデータ・アグリゲーションからなるコンテンツ・エレメント・リストを生成する手段とを備え、各データ・アグリゲーションは前記複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるグループを備え、前記少なくとも1つのデータ・アグリゲーション・ルールは、前記カーソルのポジションに基づいて、前記コンテンツ・エレメント・リスト内の各データ・アグリゲーションに包含されるものと、各データ・アグリゲーションの順序とを判定し、前記装置は更に、
前記コンテンツ・エレメント・リストを表示する手段と、
前記コンテンツ・エレメント・リストから選択されたデータ・アグリゲーションを示すインジケーションを受信する手段と、
前記選択されたデータ・アグリゲーションに対応する複数のデータ・アイテムのうちの少なくとも1つからなるそれぞれのグループについて、選択された編集機能を実行する手段と
を備える装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2011−508926(P2011−508926A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540829(P2010−540829)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/087961
【国際公開番号】WO2009/082725
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】