無線モデム
【課題】狭い空間では無線モデムを使用できず、従来技術ではアンテナの受信方向および角度を調整できないという問題を解決するような無線モデムを提供すること。
【解決手段】無線モデムを本発明の実施形態に開示する。その無線モデムは、インターフェースと、支持部と、筐体とを含む。その筐体内には回路基板が配置され、その回路基板にはアンテナが配置されている。インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対するインターフェースの回転方向は第1の方向である。筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対する筐体の回転方向は第2の方向である。本発明の実施形態で提供される解決策により、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題が事実上解決される。
【解決手段】無線モデムを本発明の実施形態に開示する。その無線モデムは、インターフェースと、支持部と、筐体とを含む。その筐体内には回路基板が配置され、その回路基板にはアンテナが配置されている。インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対するインターフェースの回転方向は第1の方向である。筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対する筐体の回転方向は第2の方向である。本発明の実施形態で提供される解決策により、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題が事実上解決される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、無線モデムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、第3世代(3G)移動通信サービスが徐々に発展するのに伴い、無線モデムがますますよく使用されている。市場で主に使用される無線モデムの概略構造図を図1に示す。その無線モデムはインターフェース101および本体102を含む。インターフェース101は、本体102とコンピュータとの間の接続を確立するように構成されており、本体102は、筐体と、筐体内に配置された回路基板とを含むことができる。アンテナを筐体内の回路基板上に配置することもでき、アンテナを筐体の外側に配置し筐体内の回路基板に接続することもできる。
【0003】
本発明の実施の際に、発明者らは従来技術が少なくとも以下の問題を有することが分かっている。
【0004】
直接差込式の無線モデムは、空間および配置に対するある程度厳しい要件を有し、空間が狭い場合は、多くのインライン形の無線モデムを使用することはできない。
【0005】
一方、アンテナが筐体内の回路基板上に組み込まれている場合は、インライン形の無線モデムは、アンテナの受信方向および角度を調節することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、狭い空間では無線モデムを使用できず、従来技術ではアンテナの受信方向および角度を調整できないという問題を解決するような無線モデムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態で提供される無線モデムが、インターフェースと、支持部と、筐体とを含み、その筐体内には回路基板が配置され、その回路基板にはアンテナが配置されている。
【0008】
インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対するインターフェースの回転方向は第1の方向である。
【0009】
筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対する筐体の回転方向は第2の方向である。
【0010】
本発明の実施形態で提供される無線モデムでは、支持部を介してインターフェースを筐体と接続することによって、インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第1の方向に回転することができ、筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して、支持部に対して相対的に第2の方向に回転することができ、そのため、筐体は、2つの範囲でインターフェースに対して相対的に回転することができ、したがって、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題は事実上解決される。さらに、筐体を回転させることで、組み込まれたアンテナが無線信号を様々な角度から受信することができ、信号の受信結果は良好になる。
【0011】
本発明の実施形態または従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、それらの実施形態または従来技術を説明するのに必要な添付の図面を以下で簡単に紹介する。明らかに、以下の説明において添付の図面は本発明の一部の実施形態でしかなく、当業者は、創造的な取り組みなしに、これらの添付の図面に準じた他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来技術による無線モデムの概略構造図である。
【図2】本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。
【図3】本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの概略構造図である。
【図4】図3の概略分解図である。
【図5】本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの別の概略構造図である。
【図6】本発明の実施形態による、スリーブおよび弾性部材との離間ガスケットの協働を示す概略構造図である。
【図7】本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの別の概略構造図である。
【図8】図7の概略分解図である。
【図9】図8の反対の方向から見た図7の概略分解図である。
【図10】本発明の実施形態による、インターフェースと支持部との間の接続を示す概略構造図である。
【図11】図10の概略分解図である。
【図12】本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。
【図13】本発明の実施形態による、インターフェースとの装飾部材の協働を示す概略構造図である。
【図14】本発明の実施形態による、上側カバーと下側カバーとの間の接続を示す、概略図である。
【図15】本発明の実施形態による、インターフェースおよび支持部との第1の回転軸アセンブリの接続を示す概略図である。
【図16】本発明の実施形態による第2の回転軸アセンブリの概略構造図である。
【図17】図16の概略分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら以下に明確かつ完全に説明する。当然、説明する実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部でしかない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な取り組みなしに当業者が獲得する他の実施形態は、全て、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0014】
図2は、本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。図2に示すように、無線モデムは、インターフェース201と、支持部202と、筐体203とを含む。筐体203内には、回路基板が配置されており、その回路基板は、対応するモデムの機能を満たすように構成されている。その回路基板上にはアンテナが配置されており、そのアンテナは、無線信号を受信または送信するように構成されている。インターフェース201は、第1の回転軸アセンブリ204を介して支持部202に回転式に接続されており、支持部202に対するインターフェース201の回転方向は第1の方向である。筐体203は、第2の回転軸アセンブリ205を介して支持部202に回転式に接続されており、支持部202に対する筐体203の回転方向は第2の方向である。インターフェース201は、ユニバーサルシリアルバス(USB、Universal Serial Bus)インターフェースまたはワイヤレスフィデリティ(WIFI、Wireless Fidelity)インターフェースとすることができる。
【0015】
本発明のこの実施形態による無線モデムでは、支持部を介してインターフェースを筐体と接続することによって、インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第1の方向に回転することができ、筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第2の方向に回転することができ、そのため、筐体は、2つの方向にまたはさらには2つの平面上を、インターフェースに対して回転することができる。したがって、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題は事実上解決される。さらに、筐体を回転させることで、組み込まれたアンテナが様々な角度から無線信号を受信することができ、信号の受信結果は良好になる。
【0016】
第1の回転軸アセンブリの概略構造図を図3に示す。図4は図3の概略分解図である。第1の回転軸アセンブリは、スリーブ204Aと、固定ブラケット204Bと、可動ブラケット204Cと、離間リング204Dと、弾性部材204Eとを含む。
【0017】
具体的には、スリーブ204Aの外面に位置決面X1が配置されており、その位置決面X1の数は、1つでも、2つでも、それよりも多くてもよく、この実施形態では、説明のために2つの位置決面X1を例として挙げている。スリーブ204Aは、インターフェース201と筐体203内部の回路基板とを接続するワイヤケーブルが貫通路(または貫通孔)Yを貫通して確実に支持部202に入るように、スリーブ204Aの中央に貫通路(または貫通孔)Yを有する。
【0018】
固定ブラケット204Bはスリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bの一方の面を、スリーブ204Aの一方の側にある端面Wによって支持および固定することができ、もう一方の面を、離間リング204Dによって支持および固定することができる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X2が、固定ブラケット204Bの内面に配置されている。
【0019】
可動ブラケット204Cはスリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cの内面には位置決面が配置されておらず、そのため、可動ブラケット204Cは、スリーブ204Aを中心に自由に回転することができる。
【0020】
離間リング204Dは、スリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bと可動ブラケット204Cとの間に位置決めされる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X3が、離間リング204Dの内面に配置されている。離間リング204Dの内面に配置された位置決面X3は、離間リング204Dの姿勢を制限するように構成されている。
【0021】
弾性部材204Eは、スリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cと、スリーブ204Aのもう一方の側にある端面Zとの間に位置決めされる。この実施形態では、弾性部材204Eを説明するために例として弾性プレートを挙げており、明らかに弾性部材204Eはばねでもよい。
【0022】
図5は、本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの別の概略構造図である。図4に示す第1の回転軸アセンブリの構造と比べて、第1の回転軸アセンブリはさらに、離間ガスケット204Fを含む。離間ガスケット204Fは、スリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cと弾性部材204Eとの間に位置決めされる。さらに、スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X4が、離間ガスケット204Fの内面に配置されている。離間ガスケット204Fに凹点Hを配置することができ、凹点Hと協働して使用される隆起部(図示せず)が、可動ブラケット204Cの対応する位置に配置される。離間ガスケット204Fは、可動ブラケット204Cがスリーブ204Aを中心に回転する間に、離間ガスケット204F上の凹点Hと可動ブラケット204C上の隆起部との協働によって可動ブラケット204Cの姿勢を位置決めするように構成されている。明らかに、他の実施形態では、離間ガスケット204Fに隆起部を配置することができ、可動ブラケット204Cの対応する位置に凹点を配置することができる。可動ブラケット204Cの姿勢は、スリーブ204Aを中心にした回転中に凹点との隆起部の協働によって位置決めされる。
【0023】
隆起部または凹点は、離間ガスケット204Fおよび可動ブラケット204Cに均等に配置することができ、隆起部および凹点の数はこの実施形態に限定されず、隆起部の数は、凹点の数よりも少なくてもよく、それと同じでもよい。弾性部材204Eがばねであるときのスリーブ204Aおよび弾性部材204Eとの離間ガスケット204Fの協働を示す概略構造図を図6に示す。
【0024】
図7は、本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの概略構造図であり、図8は、図7の概略分解図であり、図9は、図8の反対の方向から見た図7の概略分解図である。第1の回転軸アセンブリは、スリーブ204Aと、固定ブラケット204Bと、可動ブラケット204Cと、離間リング204Dと、弾性部材204Eと、離間ガスケット204Fと、固定ガスケット204Gとを含む。この実施形態では、弾性部材204Eを説明するために例としてばねを挙げている。
【0025】
スリーブ204Aの外面に位置決面X1が配置されており、位置決面X1の数は、1つでも、2つでも、それよりも多くてもよく、この実施形態では、説明のために2つの位置決面X1を例として挙げている。スリーブ204Aは、インターフェース201と筐体203内の回路基板とを接続するワイヤケーブルが、貫通路(または貫通孔)Yを貫通して確実に支持部202に入るように、スリーブ204Aの中央に貫通路(または貫通孔)Yを有する。
【0026】
固定ブラケット204Bはスリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bの一方の面を、固定ガスケット204Gによって支持および固定することができ、もう一方の面を、離間リング204Dによって支持および固定することができる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X2が、固定ブラケット204Bの内面に配置されている。
【0027】
可動ブラケット204Cはスリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cの内面には位置決面が配置されておらず、そのため、可動ブラケット204Cは、スリーブ204Aを中心に自由に回転することができる。
【0028】
離間リング204Dは、スリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bと可動ブラケット204Cとの間に位置決めされる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X3が、離間リング204Dの内面に配置されている。離間リング204Dの内面に配置された位置決面X3は、離間リング204Dの姿勢を制限するように構成されている。
【0029】
弾性部分204Eは、スリーブ204Aに嵌められ、離間ガスケット204Fと、スリーブ204Aの一方の側にある端面Zとの間に位置決めされる。
【0030】
離間ガスケット204Fは、スリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cと弾性部材204Eとの間に位置決めされる。さらに、スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X4が、離間ガスケット204Fの内面に配置されている。離間ガスケット204Fに凹点Hを配置することができ、凹点Hと協働して使用される隆起部(図示せず)が、可動ブラケット204Cの対応する位置に配置される。離間ガスケット204Fは、可動ブラケット204Cがスリーブ204Aを中心に回転する間に、離間ガスケット204F上の凹点Hと可動ブラケット204C上の隆起部との協働によって可動ブラケット204Cの姿勢を位置決めするように構成されている。明らかに、他の実施形態では、離間ガスケット204Fに隆起部を配置することができ、可動ブラケット204Cの対応する位置に凹点を配置することができる。可動ブラケット204Cの姿勢は、スリーブ204Aを中心にした回転中に凹点との隆起部の協働によって位置決めされる。
【0031】
隆起部または凹点は、離間ガスケット204Fおよび可動ブラケット204Cに均等に配置することができ、隆起部および凹点の数はこの実施形態に限定されず、隆起部の数は、凹点の数よりも少なくてもよく、それと同じでもよい。
【0032】
固定ガスケット204Gは、スリーブ204Aに嵌められ、スリーブ204Aのもう一方の面と固定ブラケット204Bとの間に位置決めされ、固定ガスケット204Gは、固定ブラケット204Bをスリーブ204Aに固定するように構成されている。
【0033】
一方で、可動ブラケット204Cの接続孔Lは、インターフェース201と第1の回転軸アセンブリ204との間の接続を確立するように構成されていることに留意されたい。この実施形態では、接続孔Lの位置は、前述の実施形態とは異なり、接続孔Lの位置が異なることにより、インターフェース201と第1の回転軸アセンブリ204との間の接続方式を異なるものにすることができる。同様に、固定ブラケット204Bの接続孔Mは、第1の回転軸アセンブリ204と支持部202との間の接続を確立するように構成されている。
【0034】
図10は、インターフェース201と支持部202との間の接続を示す概略構造図であり、図11は、図10の概略分解図であり、図12は、本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。支持部202は、以下の部品、装飾部材202A(支持部202に選択的に含まれてよい)、下側カバー202B、上側カバー202C、接地弾性プレート202D、およびねじ202Eを含む。
【0035】
具体的には、装飾部材202Aを、インターフェース201の端部に嵌めることができ、その装飾部材202Aは、インターフェース201との支持部202の完全な協働を実現するように構成されている。図13は、インターフェース201との装飾部材202Aの協働を示す概略構造図である。
【0036】
インターフェース201と筐体203内の回路基板とを接続するために使用されるワイヤケーブル201Aが、装飾部材202Aを貫通し、第1の回転軸アセンブリ204の貫通路Yを通って、支持部202に入る。
【0037】
図14に示すような接続の概略図によれば、下側カバー202Bと上側カバー202Cは、ねじ202Eによって互いに締め付けられ、図14の点線は、ねじ202Eの接続経路を示す。他の実施形態では、接着および溶接など、他の方式で下側カバー202Bと上側カバー202Cとを互いに締め付け可能であると理解できよう。
【0038】
締め付けられた下側カバー202Bと締め付けられた上側カバー202Cは空洞を形成し、第1の回転軸アセンブリ204、第2の回転軸アセンブリ205、および接地弾性プレート202Dは、その空洞中に固定される。
【0039】
孔Vが下側カバー202Bに配置されており、そのため、ワイヤケーブル201Aが第1の回転軸アセンブリ204の貫通路(または貫通孔)Yを通って支持部202に入った後でさらに孔Vを通って支持部202の外側に貫通することができる。したがって、ワイヤケーブル201Aが、筐体203内の回路基板との接続を確立するように筐体203を貫通できるように、さらに、支持部202の孔Vと協働する孔を筐体203の対応する位置に配置することが必要である。
【0040】
下側カバー202Bは、孔Vが位置決めされる一方の面の反対側にあるもう一方の面に孔Uを有し、孔Uは、第2の回転軸アセンブリ205を収容するように構成されている。さらに、孔Uの形状は、第2の回転軸アセンブリ205の外面の形状に適合する。第2の回転軸アセンブリ205の一部分は、孔Uを貫通し、支持部202中に位置決めされ、他の部分は、筐体203の対応する位置に接続される。
【0041】
図15に示す接続の概略図によれば、第1の回転軸アセンブリ204の固定ブラケット204Bにある孔Mは、インターフェース201の端部にあるねじ孔にねじ202Eによって接続され、そのため、第1の回転軸アセンブリ204とインターフェース201との間に接続が確立される。第1の回転軸アセンブリ204の可動ブラケット204Cの孔Lは、支持部202の下側カバー202Bの孔Rとねじ202Eによって接続され、そのため、第1の回転軸アセンブリ204と支持部202との間の接続が確立される。このようにして、第1の回転軸アセンブリ204によって、インターフェース201と支持部202との間に接続が確立さる。一方で、第1の回転軸アセンブリ204によって、インターフェース201は、支持部202に対して相対的に第1の方向に回転することができる。
【0042】
接地弾性プレート202Dは、第1の回転軸アセンブリ204および第2の回転軸アセンブリ205にそれぞれ接続され、第1の回転軸アセンブリ204は、インターフェース201内の金属製遮蔽層に電気接続され、第2の回転軸アセンブリ205は、筐体203内の回路基板に電気接続され、そのため、接地弾性プレート202Dは、筐体203内の回路基板を接地させるように構成されている。明らかに、第1の回転軸アセンブリ204は、任意のタイプの導体を用いて第2の回転軸アセンブリ205と接続することができる。
【0043】
図16は、本発明の実施形態による第2の回転軸アセンブリの概略構造図であり、図17は、図16の概略分解図である。図16および図17を参照すると、第2の回転軸アセンブリは、回転軸カバー205Aと、第1のカム205Bと、第2のカム205Cと、弾性部材205Dとを含む。弾性部材205Dはばねまたは弾性プレートでよい。
【0044】
具体的には、第1のカム205Bの2つの端部は、それぞれ固定された端部および連接棒である。固定された端部は、回転軸カバー205Aの外側に配置され、連接棒には、第2のカム205Cおよび弾性部材205Dが嵌められている。第1のカム205Bと第2のカム205Cとの間でカムを協働して使用して、回転する第1のカム205Bの姿勢を位置決めすることができる。支持部202の孔Uは回転軸カバー205Aに接続され、筐体203は第1のカム205Bの固定された端部に接続される。筐体203が支持部202に対して回転する際には、筐体203の回転により、第1のカム205Bの固定された端部が回転し、第2のカム205Cは第1のカム205Bに関して位置決めされているので回転を実行する。弾性部材205Dは、第1のカム205Bの回転のために弾性力を与える。
【0045】
本発明のこの実施形態で提供される無線モデムでは、支持部を介してインターフェースを筐体と接続することによって、インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第1の方向に回転することができ、筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第2の方向に回転することができ、そのため、筐体は、2つの方向にまたはさらには2つの平面上を、インターフェースに対して相対的に回転することができる。したがって、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題は事実上解決され、さらに、筐体が回転することで、組み込まれたアンテナが様々な角度から無線信号を受信することができ、信号の受信結果は良好である。
【0046】
最後に、前述の実施形態は単に本発明の技術的解決策を説明するために用いており、本発明を限定するものではないことに留意されたい。実施形態を参照しながら本発明を詳細に説明しているが、実施形態で説明した技術的解決策に対して修正を行うこともでき、その技術的解決策の技術的な特徴を等価物で置き換えることもできることを当業者なら理解されたい。しかし、それらの修正または置き換えは、対応する技術的解決策の本質を、本発明の実施形態の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させるものではない。
【符号の説明】
【0047】
201 インターフェース
202 支持部
203 筐体
204 第1の回転軸アセンブリ
204A スリーブ
204B 固定ブラケット
204C 可動ブラケット
204D 離間リング
204E 弾性部材
205 第2の回転軸アセンブリ
X1 位置決面
X2 位置決面
X3 位置決面
Y 貫通路,貫通孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、無線モデムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、第3世代(3G)移動通信サービスが徐々に発展するのに伴い、無線モデムがますますよく使用されている。市場で主に使用される無線モデムの概略構造図を図1に示す。その無線モデムはインターフェース101および本体102を含む。インターフェース101は、本体102とコンピュータとの間の接続を確立するように構成されており、本体102は、筐体と、筐体内に配置された回路基板とを含むことができる。アンテナを筐体内の回路基板上に配置することもでき、アンテナを筐体の外側に配置し筐体内の回路基板に接続することもできる。
【0003】
本発明の実施の際に、発明者らは従来技術が少なくとも以下の問題を有することが分かっている。
【0004】
直接差込式の無線モデムは、空間および配置に対するある程度厳しい要件を有し、空間が狭い場合は、多くのインライン形の無線モデムを使用することはできない。
【0005】
一方、アンテナが筐体内の回路基板上に組み込まれている場合は、インライン形の無線モデムは、アンテナの受信方向および角度を調節することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、狭い空間では無線モデムを使用できず、従来技術ではアンテナの受信方向および角度を調整できないという問題を解決するような無線モデムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態で提供される無線モデムが、インターフェースと、支持部と、筐体とを含み、その筐体内には回路基板が配置され、その回路基板にはアンテナが配置されている。
【0008】
インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対するインターフェースの回転方向は第1の方向である。
【0009】
筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に回転式に接続されており、支持部に対する筐体の回転方向は第2の方向である。
【0010】
本発明の実施形態で提供される無線モデムでは、支持部を介してインターフェースを筐体と接続することによって、インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第1の方向に回転することができ、筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して、支持部に対して相対的に第2の方向に回転することができ、そのため、筐体は、2つの範囲でインターフェースに対して相対的に回転することができ、したがって、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題は事実上解決される。さらに、筐体を回転させることで、組み込まれたアンテナが無線信号を様々な角度から受信することができ、信号の受信結果は良好になる。
【0011】
本発明の実施形態または従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、それらの実施形態または従来技術を説明するのに必要な添付の図面を以下で簡単に紹介する。明らかに、以下の説明において添付の図面は本発明の一部の実施形態でしかなく、当業者は、創造的な取り組みなしに、これらの添付の図面に準じた他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来技術による無線モデムの概略構造図である。
【図2】本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。
【図3】本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの概略構造図である。
【図4】図3の概略分解図である。
【図5】本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの別の概略構造図である。
【図6】本発明の実施形態による、スリーブおよび弾性部材との離間ガスケットの協働を示す概略構造図である。
【図7】本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの別の概略構造図である。
【図8】図7の概略分解図である。
【図9】図8の反対の方向から見た図7の概略分解図である。
【図10】本発明の実施形態による、インターフェースと支持部との間の接続を示す概略構造図である。
【図11】図10の概略分解図である。
【図12】本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。
【図13】本発明の実施形態による、インターフェースとの装飾部材の協働を示す概略構造図である。
【図14】本発明の実施形態による、上側カバーと下側カバーとの間の接続を示す、概略図である。
【図15】本発明の実施形態による、インターフェースおよび支持部との第1の回転軸アセンブリの接続を示す概略図である。
【図16】本発明の実施形態による第2の回転軸アセンブリの概略構造図である。
【図17】図16の概略分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら以下に明確かつ完全に説明する。当然、説明する実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部でしかない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な取り組みなしに当業者が獲得する他の実施形態は、全て、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0014】
図2は、本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。図2に示すように、無線モデムは、インターフェース201と、支持部202と、筐体203とを含む。筐体203内には、回路基板が配置されており、その回路基板は、対応するモデムの機能を満たすように構成されている。その回路基板上にはアンテナが配置されており、そのアンテナは、無線信号を受信または送信するように構成されている。インターフェース201は、第1の回転軸アセンブリ204を介して支持部202に回転式に接続されており、支持部202に対するインターフェース201の回転方向は第1の方向である。筐体203は、第2の回転軸アセンブリ205を介して支持部202に回転式に接続されており、支持部202に対する筐体203の回転方向は第2の方向である。インターフェース201は、ユニバーサルシリアルバス(USB、Universal Serial Bus)インターフェースまたはワイヤレスフィデリティ(WIFI、Wireless Fidelity)インターフェースとすることができる。
【0015】
本発明のこの実施形態による無線モデムでは、支持部を介してインターフェースを筐体と接続することによって、インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第1の方向に回転することができ、筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第2の方向に回転することができ、そのため、筐体は、2つの方向にまたはさらには2つの平面上を、インターフェースに対して回転することができる。したがって、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題は事実上解決される。さらに、筐体を回転させることで、組み込まれたアンテナが様々な角度から無線信号を受信することができ、信号の受信結果は良好になる。
【0016】
第1の回転軸アセンブリの概略構造図を図3に示す。図4は図3の概略分解図である。第1の回転軸アセンブリは、スリーブ204Aと、固定ブラケット204Bと、可動ブラケット204Cと、離間リング204Dと、弾性部材204Eとを含む。
【0017】
具体的には、スリーブ204Aの外面に位置決面X1が配置されており、その位置決面X1の数は、1つでも、2つでも、それよりも多くてもよく、この実施形態では、説明のために2つの位置決面X1を例として挙げている。スリーブ204Aは、インターフェース201と筐体203内部の回路基板とを接続するワイヤケーブルが貫通路(または貫通孔)Yを貫通して確実に支持部202に入るように、スリーブ204Aの中央に貫通路(または貫通孔)Yを有する。
【0018】
固定ブラケット204Bはスリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bの一方の面を、スリーブ204Aの一方の側にある端面Wによって支持および固定することができ、もう一方の面を、離間リング204Dによって支持および固定することができる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X2が、固定ブラケット204Bの内面に配置されている。
【0019】
可動ブラケット204Cはスリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cの内面には位置決面が配置されておらず、そのため、可動ブラケット204Cは、スリーブ204Aを中心に自由に回転することができる。
【0020】
離間リング204Dは、スリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bと可動ブラケット204Cとの間に位置決めされる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X3が、離間リング204Dの内面に配置されている。離間リング204Dの内面に配置された位置決面X3は、離間リング204Dの姿勢を制限するように構成されている。
【0021】
弾性部材204Eは、スリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cと、スリーブ204Aのもう一方の側にある端面Zとの間に位置決めされる。この実施形態では、弾性部材204Eを説明するために例として弾性プレートを挙げており、明らかに弾性部材204Eはばねでもよい。
【0022】
図5は、本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの別の概略構造図である。図4に示す第1の回転軸アセンブリの構造と比べて、第1の回転軸アセンブリはさらに、離間ガスケット204Fを含む。離間ガスケット204Fは、スリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cと弾性部材204Eとの間に位置決めされる。さらに、スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X4が、離間ガスケット204Fの内面に配置されている。離間ガスケット204Fに凹点Hを配置することができ、凹点Hと協働して使用される隆起部(図示せず)が、可動ブラケット204Cの対応する位置に配置される。離間ガスケット204Fは、可動ブラケット204Cがスリーブ204Aを中心に回転する間に、離間ガスケット204F上の凹点Hと可動ブラケット204C上の隆起部との協働によって可動ブラケット204Cの姿勢を位置決めするように構成されている。明らかに、他の実施形態では、離間ガスケット204Fに隆起部を配置することができ、可動ブラケット204Cの対応する位置に凹点を配置することができる。可動ブラケット204Cの姿勢は、スリーブ204Aを中心にした回転中に凹点との隆起部の協働によって位置決めされる。
【0023】
隆起部または凹点は、離間ガスケット204Fおよび可動ブラケット204Cに均等に配置することができ、隆起部および凹点の数はこの実施形態に限定されず、隆起部の数は、凹点の数よりも少なくてもよく、それと同じでもよい。弾性部材204Eがばねであるときのスリーブ204Aおよび弾性部材204Eとの離間ガスケット204Fの協働を示す概略構造図を図6に示す。
【0024】
図7は、本発明の一実施形態による第1の回転軸アセンブリの概略構造図であり、図8は、図7の概略分解図であり、図9は、図8の反対の方向から見た図7の概略分解図である。第1の回転軸アセンブリは、スリーブ204Aと、固定ブラケット204Bと、可動ブラケット204Cと、離間リング204Dと、弾性部材204Eと、離間ガスケット204Fと、固定ガスケット204Gとを含む。この実施形態では、弾性部材204Eを説明するために例としてばねを挙げている。
【0025】
スリーブ204Aの外面に位置決面X1が配置されており、位置決面X1の数は、1つでも、2つでも、それよりも多くてもよく、この実施形態では、説明のために2つの位置決面X1を例として挙げている。スリーブ204Aは、インターフェース201と筐体203内の回路基板とを接続するワイヤケーブルが、貫通路(または貫通孔)Yを貫通して確実に支持部202に入るように、スリーブ204Aの中央に貫通路(または貫通孔)Yを有する。
【0026】
固定ブラケット204Bはスリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bの一方の面を、固定ガスケット204Gによって支持および固定することができ、もう一方の面を、離間リング204Dによって支持および固定することができる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X2が、固定ブラケット204Bの内面に配置されている。
【0027】
可動ブラケット204Cはスリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cの内面には位置決面が配置されておらず、そのため、可動ブラケット204Cは、スリーブ204Aを中心に自由に回転することができる。
【0028】
離間リング204Dは、スリーブ204Aに嵌められ、固定ブラケット204Bと可動ブラケット204Cとの間に位置決めされる。スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X3が、離間リング204Dの内面に配置されている。離間リング204Dの内面に配置された位置決面X3は、離間リング204Dの姿勢を制限するように構成されている。
【0029】
弾性部分204Eは、スリーブ204Aに嵌められ、離間ガスケット204Fと、スリーブ204Aの一方の側にある端面Zとの間に位置決めされる。
【0030】
離間ガスケット204Fは、スリーブ204Aに嵌められ、可動ブラケット204Cと弾性部材204Eとの間に位置決めされる。さらに、スリーブ204Aの外面にある位置決面X1と協働する位置決面X4が、離間ガスケット204Fの内面に配置されている。離間ガスケット204Fに凹点Hを配置することができ、凹点Hと協働して使用される隆起部(図示せず)が、可動ブラケット204Cの対応する位置に配置される。離間ガスケット204Fは、可動ブラケット204Cがスリーブ204Aを中心に回転する間に、離間ガスケット204F上の凹点Hと可動ブラケット204C上の隆起部との協働によって可動ブラケット204Cの姿勢を位置決めするように構成されている。明らかに、他の実施形態では、離間ガスケット204Fに隆起部を配置することができ、可動ブラケット204Cの対応する位置に凹点を配置することができる。可動ブラケット204Cの姿勢は、スリーブ204Aを中心にした回転中に凹点との隆起部の協働によって位置決めされる。
【0031】
隆起部または凹点は、離間ガスケット204Fおよび可動ブラケット204Cに均等に配置することができ、隆起部および凹点の数はこの実施形態に限定されず、隆起部の数は、凹点の数よりも少なくてもよく、それと同じでもよい。
【0032】
固定ガスケット204Gは、スリーブ204Aに嵌められ、スリーブ204Aのもう一方の面と固定ブラケット204Bとの間に位置決めされ、固定ガスケット204Gは、固定ブラケット204Bをスリーブ204Aに固定するように構成されている。
【0033】
一方で、可動ブラケット204Cの接続孔Lは、インターフェース201と第1の回転軸アセンブリ204との間の接続を確立するように構成されていることに留意されたい。この実施形態では、接続孔Lの位置は、前述の実施形態とは異なり、接続孔Lの位置が異なることにより、インターフェース201と第1の回転軸アセンブリ204との間の接続方式を異なるものにすることができる。同様に、固定ブラケット204Bの接続孔Mは、第1の回転軸アセンブリ204と支持部202との間の接続を確立するように構成されている。
【0034】
図10は、インターフェース201と支持部202との間の接続を示す概略構造図であり、図11は、図10の概略分解図であり、図12は、本発明の一実施形態による無線モデムの概略構造図である。支持部202は、以下の部品、装飾部材202A(支持部202に選択的に含まれてよい)、下側カバー202B、上側カバー202C、接地弾性プレート202D、およびねじ202Eを含む。
【0035】
具体的には、装飾部材202Aを、インターフェース201の端部に嵌めることができ、その装飾部材202Aは、インターフェース201との支持部202の完全な協働を実現するように構成されている。図13は、インターフェース201との装飾部材202Aの協働を示す概略構造図である。
【0036】
インターフェース201と筐体203内の回路基板とを接続するために使用されるワイヤケーブル201Aが、装飾部材202Aを貫通し、第1の回転軸アセンブリ204の貫通路Yを通って、支持部202に入る。
【0037】
図14に示すような接続の概略図によれば、下側カバー202Bと上側カバー202Cは、ねじ202Eによって互いに締め付けられ、図14の点線は、ねじ202Eの接続経路を示す。他の実施形態では、接着および溶接など、他の方式で下側カバー202Bと上側カバー202Cとを互いに締め付け可能であると理解できよう。
【0038】
締め付けられた下側カバー202Bと締め付けられた上側カバー202Cは空洞を形成し、第1の回転軸アセンブリ204、第2の回転軸アセンブリ205、および接地弾性プレート202Dは、その空洞中に固定される。
【0039】
孔Vが下側カバー202Bに配置されており、そのため、ワイヤケーブル201Aが第1の回転軸アセンブリ204の貫通路(または貫通孔)Yを通って支持部202に入った後でさらに孔Vを通って支持部202の外側に貫通することができる。したがって、ワイヤケーブル201Aが、筐体203内の回路基板との接続を確立するように筐体203を貫通できるように、さらに、支持部202の孔Vと協働する孔を筐体203の対応する位置に配置することが必要である。
【0040】
下側カバー202Bは、孔Vが位置決めされる一方の面の反対側にあるもう一方の面に孔Uを有し、孔Uは、第2の回転軸アセンブリ205を収容するように構成されている。さらに、孔Uの形状は、第2の回転軸アセンブリ205の外面の形状に適合する。第2の回転軸アセンブリ205の一部分は、孔Uを貫通し、支持部202中に位置決めされ、他の部分は、筐体203の対応する位置に接続される。
【0041】
図15に示す接続の概略図によれば、第1の回転軸アセンブリ204の固定ブラケット204Bにある孔Mは、インターフェース201の端部にあるねじ孔にねじ202Eによって接続され、そのため、第1の回転軸アセンブリ204とインターフェース201との間に接続が確立される。第1の回転軸アセンブリ204の可動ブラケット204Cの孔Lは、支持部202の下側カバー202Bの孔Rとねじ202Eによって接続され、そのため、第1の回転軸アセンブリ204と支持部202との間の接続が確立される。このようにして、第1の回転軸アセンブリ204によって、インターフェース201と支持部202との間に接続が確立さる。一方で、第1の回転軸アセンブリ204によって、インターフェース201は、支持部202に対して相対的に第1の方向に回転することができる。
【0042】
接地弾性プレート202Dは、第1の回転軸アセンブリ204および第2の回転軸アセンブリ205にそれぞれ接続され、第1の回転軸アセンブリ204は、インターフェース201内の金属製遮蔽層に電気接続され、第2の回転軸アセンブリ205は、筐体203内の回路基板に電気接続され、そのため、接地弾性プレート202Dは、筐体203内の回路基板を接地させるように構成されている。明らかに、第1の回転軸アセンブリ204は、任意のタイプの導体を用いて第2の回転軸アセンブリ205と接続することができる。
【0043】
図16は、本発明の実施形態による第2の回転軸アセンブリの概略構造図であり、図17は、図16の概略分解図である。図16および図17を参照すると、第2の回転軸アセンブリは、回転軸カバー205Aと、第1のカム205Bと、第2のカム205Cと、弾性部材205Dとを含む。弾性部材205Dはばねまたは弾性プレートでよい。
【0044】
具体的には、第1のカム205Bの2つの端部は、それぞれ固定された端部および連接棒である。固定された端部は、回転軸カバー205Aの外側に配置され、連接棒には、第2のカム205Cおよび弾性部材205Dが嵌められている。第1のカム205Bと第2のカム205Cとの間でカムを協働して使用して、回転する第1のカム205Bの姿勢を位置決めすることができる。支持部202の孔Uは回転軸カバー205Aに接続され、筐体203は第1のカム205Bの固定された端部に接続される。筐体203が支持部202に対して回転する際には、筐体203の回転により、第1のカム205Bの固定された端部が回転し、第2のカム205Cは第1のカム205Bに関して位置決めされているので回転を実行する。弾性部材205Dは、第1のカム205Bの回転のために弾性力を与える。
【0045】
本発明のこの実施形態で提供される無線モデムでは、支持部を介してインターフェースを筐体と接続することによって、インターフェースは、第1の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第1の方向に回転することができ、筐体は、第2の回転軸アセンブリを介して支持部に対して相対的に第2の方向に回転することができ、そのため、筐体は、2つの方向にまたはさらには2つの平面上を、インターフェースに対して相対的に回転することができる。したがって、空間が狭いことに起因して無線モデムを使用できないという問題は事実上解決され、さらに、筐体が回転することで、組み込まれたアンテナが様々な角度から無線信号を受信することができ、信号の受信結果は良好である。
【0046】
最後に、前述の実施形態は単に本発明の技術的解決策を説明するために用いており、本発明を限定するものではないことに留意されたい。実施形態を参照しながら本発明を詳細に説明しているが、実施形態で説明した技術的解決策に対して修正を行うこともでき、その技術的解決策の技術的な特徴を等価物で置き換えることもできることを当業者なら理解されたい。しかし、それらの修正または置き換えは、対応する技術的解決策の本質を、本発明の実施形態の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させるものではない。
【符号の説明】
【0047】
201 インターフェース
202 支持部
203 筐体
204 第1の回転軸アセンブリ
204A スリーブ
204B 固定ブラケット
204C 可動ブラケット
204D 離間リング
204E 弾性部材
205 第2の回転軸アセンブリ
X1 位置決面
X2 位置決面
X3 位置決面
Y 貫通路,貫通孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェースと、支持部と、筐体とを備え、前記筐体内には回路基板が配置され、前記回路基板にはアンテナが配置された、無線モデムであって、
前記インターフェースが、第1の回転軸アセンブリを介して前記支持部に回転式に接続されており、前記支持部に対する前記インターフェースの回転方向が第1の方向であり、
前記筐体が、第2の回転軸アセンブリを介して前記支持部に回転式に接続されており、前記支持部に対する前記筐体の回転方向が第2の方向である、無線モデム。
【請求項2】
前記第1の回転軸アセンブリが、スリーブと、固定ブラケットと、可動ブラケットと、離間リングと、弾性部材とを備え、
位置決面が、前記スリーブの外面に配置されており、
前記固定ブラケットが、前記スリーブに嵌められ、前記スリーブの前記外面にある前記位置決面と協働する位置決面が、前記固定ブラケットの内面に配置されており、
前記可動ブラケットが、前記スリーブに嵌められ、前記スリーブを中心に回転し、
前記離間リングが、前記スリーブに嵌められ、前記固定ブラケットと前記可動ブラケットとの間に位置決めされ、前記スリーブの前記外面にある前記位置決面と協働する位置決面が、前記離間リングの内面に配置され、前記離間リングの前記内面に配置された前記位置決面が、前記離間リングの姿勢を制限するように構成されており、
前記弾性部材が、前記スリーブに嵌められ、前記可動ブラケットと、前記スリーブのもう一方の側にある端面との間に位置決めされる、請求項1に記載の無線モデム。
【請求項3】
前記第1の回転軸アセンブリがさらに離間ガスケットを備え、
前記離間ガスケットが、前記スリーブに嵌められ、前記可動ブラケットと前記弾性部材との間に位置決めされ、前記スリーブの前記外面にある前記位置決面と協働する位置決面が、前記離間ガスケットの内面に配置され、
前記離間ガスケットに隆起部が配置され、前記隆起部と協働して使用される凹点が、前記可動ブラケットの対応する位置に配置されるか、または前記離間ガスケットに凹点が配置され、前記凹点と協働して使用される隆起部が、前記可動ブラケットの対応する位置に配置され、
前記離間ガスケットが、前記可動ブラケットが前記スリーブを中心に回転する間に、前記凹点との前記隆起部の協働によって、前記可動ブラケットの姿勢を位置決めするように構成されている、請求項2に記載の無線モデム。
【請求項4】
前記隆起部または前記凹点が、前記離間ガスケットの外周に均等に分配される、請求項3に記載の無線モデム。
【請求項5】
前記固定ブラケットが、前記スリーブの前記もう一方の端面によって前記スリーブに固定されており、
前記第1の回転軸アセンブリがさらに固定ガスケットを備え、
前記固定ガスケットが、前記スリーブに嵌められ、前記スリーブのもう一方の側にある前記端面と、前記固定ブラケットとの間に位置決めされ、前記固定ガスケットが、前記固定ブラケットを前記スリーブに固定するように構成されている、請求項2に記載の無線モデム。
【請求項6】
前記スリーブ中に貫通路が配置され、前記貫通路が、前記インターフェースのワイヤケーブルが貫通して前記支持部に入るように構成されており、
したがって、前記支持部および前記筐体の両方が、対応する位置に孔を有し、前記孔が、前記筐体内の前記回路基板との接続を確立するように、前記ワイヤケーブルが貫通して前記筐体に入るように構成されている、請求項2から5のいずれか一項に記載の無線モデム。
【請求項7】
前記支持部の内側に接地弾性プレートが配置され、前記接地弾性プレートが、前記第1の回転軸アセンブリおよび前記第2の回転軸アセンブリにそれぞれ接触しており、
前記第1の回転軸アセンブリが、前記インターフェース内の金属製遮蔽層に電気接続されており、前記第2の回転軸アセンブリが、前記筐体内の前記回路基板に電気接続されており、
前記接地弾性プレートが、前記筐体内の前記回路基板を接地させるように構成されている、請求項2から5のいずれか一項に記載の無線モデム。
【請求項8】
前記第2の回転軸アセンブリが、回転軸カバーと、前記回転軸カバー中の第1のカム、第2のカム、および弾性部材とを備え、
前記第1のカムの2つの端部が、それぞれ固定された端部および連接棒であり、前記固定された端部が、前記回転軸カバーの外側に配置され、前記連接棒には、前記第2のカムおよび前記弾性部材が嵌められており、
前記支持部が、前記回転軸カバーに接続され、前記筐体が、前記固定された端部に接続されている、請求項1に記載の無線モデム。
【請求項9】
前記弾性部材が弾性プレートまたはばねである、請求項2または8のいずれか一項に記載の無線モデム。
【請求項10】
前記インターフェースが、具体的には、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースまたはワイヤレスフィデリティ(WIFI)インターフェースである、請求項1に記載の無線モデム。
【請求項1】
インターフェースと、支持部と、筐体とを備え、前記筐体内には回路基板が配置され、前記回路基板にはアンテナが配置された、無線モデムであって、
前記インターフェースが、第1の回転軸アセンブリを介して前記支持部に回転式に接続されており、前記支持部に対する前記インターフェースの回転方向が第1の方向であり、
前記筐体が、第2の回転軸アセンブリを介して前記支持部に回転式に接続されており、前記支持部に対する前記筐体の回転方向が第2の方向である、無線モデム。
【請求項2】
前記第1の回転軸アセンブリが、スリーブと、固定ブラケットと、可動ブラケットと、離間リングと、弾性部材とを備え、
位置決面が、前記スリーブの外面に配置されており、
前記固定ブラケットが、前記スリーブに嵌められ、前記スリーブの前記外面にある前記位置決面と協働する位置決面が、前記固定ブラケットの内面に配置されており、
前記可動ブラケットが、前記スリーブに嵌められ、前記スリーブを中心に回転し、
前記離間リングが、前記スリーブに嵌められ、前記固定ブラケットと前記可動ブラケットとの間に位置決めされ、前記スリーブの前記外面にある前記位置決面と協働する位置決面が、前記離間リングの内面に配置され、前記離間リングの前記内面に配置された前記位置決面が、前記離間リングの姿勢を制限するように構成されており、
前記弾性部材が、前記スリーブに嵌められ、前記可動ブラケットと、前記スリーブのもう一方の側にある端面との間に位置決めされる、請求項1に記載の無線モデム。
【請求項3】
前記第1の回転軸アセンブリがさらに離間ガスケットを備え、
前記離間ガスケットが、前記スリーブに嵌められ、前記可動ブラケットと前記弾性部材との間に位置決めされ、前記スリーブの前記外面にある前記位置決面と協働する位置決面が、前記離間ガスケットの内面に配置され、
前記離間ガスケットに隆起部が配置され、前記隆起部と協働して使用される凹点が、前記可動ブラケットの対応する位置に配置されるか、または前記離間ガスケットに凹点が配置され、前記凹点と協働して使用される隆起部が、前記可動ブラケットの対応する位置に配置され、
前記離間ガスケットが、前記可動ブラケットが前記スリーブを中心に回転する間に、前記凹点との前記隆起部の協働によって、前記可動ブラケットの姿勢を位置決めするように構成されている、請求項2に記載の無線モデム。
【請求項4】
前記隆起部または前記凹点が、前記離間ガスケットの外周に均等に分配される、請求項3に記載の無線モデム。
【請求項5】
前記固定ブラケットが、前記スリーブの前記もう一方の端面によって前記スリーブに固定されており、
前記第1の回転軸アセンブリがさらに固定ガスケットを備え、
前記固定ガスケットが、前記スリーブに嵌められ、前記スリーブのもう一方の側にある前記端面と、前記固定ブラケットとの間に位置決めされ、前記固定ガスケットが、前記固定ブラケットを前記スリーブに固定するように構成されている、請求項2に記載の無線モデム。
【請求項6】
前記スリーブ中に貫通路が配置され、前記貫通路が、前記インターフェースのワイヤケーブルが貫通して前記支持部に入るように構成されており、
したがって、前記支持部および前記筐体の両方が、対応する位置に孔を有し、前記孔が、前記筐体内の前記回路基板との接続を確立するように、前記ワイヤケーブルが貫通して前記筐体に入るように構成されている、請求項2から5のいずれか一項に記載の無線モデム。
【請求項7】
前記支持部の内側に接地弾性プレートが配置され、前記接地弾性プレートが、前記第1の回転軸アセンブリおよび前記第2の回転軸アセンブリにそれぞれ接触しており、
前記第1の回転軸アセンブリが、前記インターフェース内の金属製遮蔽層に電気接続されており、前記第2の回転軸アセンブリが、前記筐体内の前記回路基板に電気接続されており、
前記接地弾性プレートが、前記筐体内の前記回路基板を接地させるように構成されている、請求項2から5のいずれか一項に記載の無線モデム。
【請求項8】
前記第2の回転軸アセンブリが、回転軸カバーと、前記回転軸カバー中の第1のカム、第2のカム、および弾性部材とを備え、
前記第1のカムの2つの端部が、それぞれ固定された端部および連接棒であり、前記固定された端部が、前記回転軸カバーの外側に配置され、前記連接棒には、前記第2のカムおよび前記弾性部材が嵌められており、
前記支持部が、前記回転軸カバーに接続され、前記筐体が、前記固定された端部に接続されている、請求項1に記載の無線モデム。
【請求項9】
前記弾性部材が弾性プレートまたはばねである、請求項2または8のいずれか一項に記載の無線モデム。
【請求項10】
前記インターフェースが、具体的には、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースまたはワイヤレスフィデリティ(WIFI)インターフェースである、請求項1に記載の無線モデム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−105269(P2012−105269A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−242330(P2011−242330)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(509296306)▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 (44)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242330(P2011−242330)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(509296306)▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 (44)
【Fターム(参考)】
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